2020年9月26日 (土)

電磁力学 励磁型(フィールド型)スピーカモータ開発その8

20092614連休しょっぱなに御殿場アウトレットへ行って来た。早朝8時に入れば無観客状態、第2駐車場からgucciの前を通り、新しく出来たhill sideへ階段を上り一回りして、east zoneへ向かい階段を下りてラルフローレン前に出て、スタバでコーヒーを飲む。この時、各店舗前に置かれた荷物の山から新入荷の状態が分かる。ラルフローレンの前には荷物は無く、開店してからもそのようだった。家人が孫に「ガンダムがあった!」と言っていたのが実はエヴァンゲリオンで世界級、こんな所にも日本の凄さを感ずる。

2009264画像はエヴァンゲリオン御殿場補完計画のねじれ棒?鉄人28号世代には分かりませんね。昼までグルグル回ればゴルフの1ラウンドよりも歩いたことになり、目的は達する。昼頃になると凄い人出で密!密!な~んか大爆発した感がある。でありますから、たいていは最近出来たヒルサイドのITADAKI TERRACE(いただきテラス)で昼食を済ませ、早々に退散します。スタバでコーヒーを飲んでいる時、そうだ念のためネオジウム磁石モータも設計してみよう、と軽い気持ちでラフスケッチを描いた。

2009262戻って早速設計に入り、赤がネオジ磁石で磁気回路を形成する。具体的に磁気回路を設計する段になって計算式をネットで調べるが、出てこない。苦心惨憺して調べたら「ギャップに発生する磁場を HG とすると HG = BG/μ0<Is/μ0 (Is:ポールピース材料の飽和磁化。鉄の場合 Is=2.15 Wb/m2。) したがって、BG < 2.15 T(テスラ)、HG < 800kA/m =21,500 Oe、HG を大きくしようとすれば、飽和磁化の大きいFe-Co 合金などを使う必要がある」と出て傾向論のみ、これでは計算出来ない。なぜネットから計算式が出てこないのか?計算式がなければ設計出来ないし、思い余ってネオマグ株式会社へ電話して教えを請う。

2009263担当者は親切な方で好印象。開口一番「磁石の計算は難しいし、妥当な計算式がありません、当社の簡易シュミレータで様子は分かります、それでいけそうでしたら秘密の計算式を教えますよ」と誠にありがたいお言葉で早速行動した。ネオジウム磁石のn52の最大磁束密度1.43テスラでシュミレーションしてみると、200mmx60mmx40mmのネオジウム磁石(デカイ!これを円周上に16個配置する)で磁気ギャップ0.5mmにして空間磁束密度が1.089テスラと出た。この1.089テスラの磁場に置いたボイスコイルに20a流したとすれば、3,500n(ニュートン)しか出ない。

2009265ボディ形状の大きさや、磁石の金型代や、ネオジウム磁石の単価が高いやらで、大容量モータには不向きであることが判明した。まあ、理に適っている表現をしたが、多分に磁石嫌いから来ている我田引水力学だから、信用しないように。ただm氏の所へ強力な磁石を持ち込み、扱いのしくじりで怪我でもされたら困るのも事実です。かくして大型モータ(将来は10,000n)では励磁方式の妥当性が証明された。

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2020年9月24日 (木)

感謝! エルヴィン・ジョーンズさん「至上の愛」ライブ・アット・新宿ピットイン

2009242何気なくコルトレーンのcdを検索していたら、エルヴィン・ジョーンズさんの「至上の愛」ライブ・アット・新宿ピットインのcdへ、幸運にも突き当たった。コルトレーン時代のcdやレコードしか眼中にないから、このcdの存在すら知らなかったし、エルヴィンさんにはスマンのだがコルトレーンの「至上の愛」でなければ先ず目に飛び込んでこない。ジャケットやライナーノーツや写真は小さいcdでの表現は難しいが、このcdは出色で素晴らしい。

2009243録音は1992年の12月で、レコードにしてもcdにしてもそのリリースされた時代のわが身に思いは馳せる。ロボット会社が成功して破竹の勢いの時期で、オーディオやjazzに係わっている時間は殆ど無かった。音の良いcdで最初からたまげ、ウイントン・マルサリスのファンファーレ的イントロに、あ~至上に愛だ!と小躍りした。ベースのレジナルドはギャリソン風だし、マーカスのピアノはマッコイ風だし、何よりもウイントン・マルサリスがペットでシーツ・オブ・サウンドを吹いてコルトレーンに敬意を払っているのが嬉しい。勿論エルヴィンさんには至上の愛の伝道者としての使命感を感じて、また1つお宝増えた。

2009244コルトレーンに近づきたいが一心でスガワラさんにエルヴィンさんを紹介してもらった。2ステージ目、スガワラさんに後押しされて家人とエルヴィンさんの真ん前に陣取った。バスドラがジリジリと前にせり出し、気付かれないように左足で最後までバスドラを押さえていた。コルトレーンのインパルス時代でエルヴィンさんのドラミングの凄さは承知していたが、目の前でバ~っとやられると仰け反る。一応ポリリズムで複合リズムで、と屁理屈では承知していたが、手2本、足2本が千手千眼菩薩サマのように何倍にも本数が増幅されたような感じで、縦横無尽に千手千足が走り、最早人間業ではない。

20092411961年のヴレッジ・バンガードライブの伝記では白い歯をむき出しにして不敵に笑い、ギュルギュルと唸る呪文を唱えて演奏したとあったが、画像のように千手千眼菩薩サマのような穏やかな表情で、過激極まりない演奏をしていた。演奏直後、感動の余りエルヴィンさんにハグした家人はその時に演奏していたスティックをもらい、我が家の家宝となった。そのエルヴィンさんも今は既に亡く、コルトレーンに最接近できた1966年大晦日ベイシーライブでした。だからスガワラさんとエルヴィンさんには感謝しきれない。

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2020年9月22日 (火)

電磁力学 励磁型(フィールド型)スピーカモータ開発その7

2009191最近思うが、奇跡的に周りに優れた人材が多く居ったお陰で今日までこれたように思う。日立へ入社して、同じ職場には天才的回路設計者が居た。トランジスタも真空管も自由自在に、そして決してモノマネをしない回路設計していた。その彼の設計書には四則演算式しか書いてなくて、難しい状態方程式も微分も積分もない。そこで気が付いてしまう訳で、数学は苦手でもエンジニアはやっていける。その後大学の研究室へ通い、ドクター級何人とも仕事をしたが学歴の無い天才回路設計者には敵わなかった。画像の磁気回路計算式を何度書いてもこれ以上は無いし四則演算だけ、だからこの簡単に深く精通して活きた計算式にしなくてはならない。

2009211xx電磁力学の励磁型(フィールド型)スピーカモータ開発も佳境で、磁気回路は収束しつつある。但し原理的な部分の検証であってこれが実機になるとだいぶ状況は違ってきて、当初の目標値をかなり下回ると予想される。この形状が現状ベストで、磁気ギャップは9mmだが加工精度を上げてやれば8mmに押さえ込める。ボイスコイルの受ける磁力の幅は200mmにして磁束密度は低くなるが、100mmよりも力が出る。4000n(ニュートン)~5000nを出すにはこれだけの物量(300kgを超える)を必要とし、高効率な現代社会からすれば反社会的なモータとも言えるが、これでなければ出来ない工法の開発をm氏と進めている。

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2020年9月20日 (日)

ダメージ加工と古着

20091924バーバリーはデザイナーが代わり、何だかチョロくなった。ブランドの持つ重厚さと格調の高さは感じられなくなり、失望した。すると家人は「アウトレット向けなのでしょうね」とバーバリーファンだから弁護する。ラルフローレンもインパクト21の時代はデザインは良いと思ったが、最近はチョロくなって買うものは少なく、これもアウトレット向けなのでしょうかね。インパクト21時代のポロシャツでデザインの気に入ったものは、何とかオークションで手に入れるしかない。

2009192そのインパクト21時代の半ズボンが手に入った。ダメージ加工でいかにも古さを感じさせるし、デカ刺繍も丁寧だし最近増えた印刷などのチョロさはなく、古着と言えども結構使えそうで素晴らしい。自慢げに家人に見せると「ダメージ加工ったって、ただのボロじゃあないの!」とな。デザインは何周も回転してしまい、古着が新しく、新着が古く、既に持っちゃあいませんが団塊時代のアイビーリーガーファッションでも、十分いけると思いますがね。

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2020年9月18日 (金)

セロニアス・モンク考とk2 20bit その1

2008251セロニアス・スフィア・モンク(Thelonious Sphere Monk、1917年10月10日 ~ 1982年2月17日)は、「いつも自分の世界に隠遁していて、めったに人と会おうとしない男である...電話をもらうのが大嫌いで、電話に出て返事をしたとしても、ただ「モンクは留守です」と言って受話器を下ろすだけのことである」とj.cトーマスはモンクを表現している。また、「演奏のことだろうか?麻薬のことだろうか?ボクサー級のマイルスのパンチを浴びて袋叩き状態だった。見かねたセロニアス・モンクはコルトレーンに”サキソフォンを吹きたいからからって、こんなことまで我慢することはない。私の所で仕事をしてみないか?」とコルトレーンを助けた。

20082592こう書くといかにもマイルスが悪いみたいだが、コルトレーンはクスリで相当に酷かったからマイルスはこうするしかなかった。それが証拠に、ファイブ・スポットでモンクとコルトレーンの競演を聴いてからなお更マイルスはコルトレーンに是非戻ってきて欲しいと思った。マイルスはある日コルトレーンに電話をかけ「バンドに戻ってきてほしい」「いいよ」と簡単明瞭な答えが返ってきた。かくしてマイルスの6重奏団の傑作「マイルストーンズ」が録音された。よってマイルスも飛びっきりいいヤツだ。この時既にコルトレーンはクリーンだったし「ストレート・ノー・チェイサー」を聴けば、ラウンド・アバウト・ミッドナイトと違い自信に満ち溢れた演奏をしている。ストレート・ノー・チェイサーもラウンド・アバウト・ミッドナイトもセロニアス・モンクの曲です。

20082591 コルトレーンが世話になったからレキシントン盤の「BLP 1510 Thelonious Monk - Genius Of Modern Music, Volume One 1956、Idrees Suliman, trumpet; Danny Quebec West, alto sax; Billy Smith, tenor sax; Thelonious Monk, piano; Eugene Ramey, bass; Art Blakey, drums.WOR Studios, NYC, October 15, 1947」と「BLP 1511 Thelonious Monk - Genius Of Modern Music, Volume Two 1956、Idrees Suliman, trumpet; Danny Quebec West, alto sax; Billy Smith, tenor sax; Thelonious Monk, piano; Eugene Ramey, bass; Art Blakey, drums.WOR Studios, NYC, October 15, 1947」の2枚に大枚叩いて感謝の意を表した...って1956年の話じゃあお礼は届かないか。

2008259気になりはじめたら気になってしょうがない。「Thelonious Monk The Complete Riverside Recordings」は初期廃盤のvdj-25010~24を持っている。その後のk2 20bit騒動でこのcd boxもk2 20bitが良いに違いない、と思い始めた。そこで何とかオークションを調べると、昔ほどではないにしても数点出ていた。帯付が価値あるに決っているから、意を決して15,000円を投じたたが、コルトレーンの師匠だからまあいいか。k2 20bitモノの発売は1998年2月21日で、noはvicj-60110~124となり、定価は31,500円と随分高価だった。

2008252レキシントン盤においてはオリジナルと2nd、3ndの差は大いにあり、初期廃盤と呼ばれて存在価値は誰しも認める所だが、cdにおいては初期廃盤の価値が分からない。デジタル時代はむしろ新しい方が音は良く、また輸入盤より国内盤の方が音の良いケースは多い。レコードのオリジナル盤ばかりに傾注してcdの研究が遅れたため、犠牲も大きかった。画像はシリアルnoも打たれて、箱もチジミ掛かった重厚な作りの初期廃盤です。

2008253こっちがk2 20bit盤のペラペラ箱です。2019年12月22日のエントリーから「先日のamp研究会、kuraiman社長氏にセロニアス・モンクのコンプリート・リバーサイド・レコーディングスcd15枚組みの話をすると、コルトレーンフリークだけあってその場でcdの手配をした。一方名工ミルトさんは「k2,20bitしかないし、セロニアス・モンクは余り聴かないから手配はしなかった」と言う。えっ!k2,20bitだけ?偶然とは言え初版本?が手に入り、出品者はその辺の事情に疎くてお代も安かった。」とまあこうなっており、cdの認識の薄さを露呈した。それにしても随分と抜かった話で、コルトレーンに続いてモンクのboxもんを2個も購入してしまった、続きます...

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2020年9月16日 (水)

電磁力学 励磁型(フィールド型)スピーカモータ開発その6

20091601990年頃だから30年間も「いつか使おう!」と抱え込んだキャンタイプのトランジスタ群で、金田式は人気があるものだから希望者に無償で差し上げたが、そうでないモノはご覧のように大量の不良在庫となっている。断捨離と言われつつも捨てられず未練がましい。使おうとしてたところで、どうがんばっても古典管カニンガムcx350に勝てないのだから、仕方がない。勝つ方法は、ofc純銅でトランジスタを作れば良い訳で、そうすれば真空管を凌駕できる。ofc純銅トランジスタの開発など夢のまた夢で、sicなどの高効率なスイッチングトランジスタの開発あるのみで、益々オーディオ用から遠ざかる。励磁型(フィールド型)スピーカの開発も似たようなもので零細企業の信念者が細々続けているに過ぎず、現代オーディオエンジニアは一体何処へ向かおうとしているのだろうか?

2009162xだいぶ磁気回路が分かってきて、昔の仲間の設計した磁気回路を見直ししている。必要力が極めて大きいためn極ネオジウム磁石とs極ネオジウム磁石を対向として2倍の力を稼ごうと構想した。設計者の有限要素解析で0.5テスラしか磁束密度が上がらないとこぼしており、その理由を考えてみた。素人考えだが、ネオジウム磁石の比透磁率は1.05ととんでもなく低く、自分では磁力を強力に出すが磁気抵抗は大きく磁束は通過し難い。でありますから2個目のネオジウム磁石が邪魔をしてマズいのではないか?と最近敗因を考えている。磁石会社発表のネオジウム磁石対面の磁束密度も0.45テスラと近似しておりそれの証明になるが、2度とこの方式は考えないからお終い。

2009161もう1つ分かってきたことが磁気回路形状です。理想の球体磁気回路でチカラを強力に出そうとした場合、磁気ギャップの幅も問題となり、200mmは確保したいが球体の直径が1mと、トロイダルトランスの理想径と同じく巨大化して無理がある。そこで磁気ギャップ幅を100mmとして更に磁気回路上の断面積をこれより小さくしたら、磁束密度は落ちてしまいこの形状はngと判明した。

2009164球体に無理があり擬似球体で勘弁してもらおう。この扁平体も何10個も描いてみたがどうも限界が見えてきて、大きければ良いのだがウドの大木そのものになってしまう。この形状では磁気ギャップ幅100mmとほぼ同じで磁気回路を形成しているから磁気抵抗も概ね均一となる。

2009166再度s10cとs25cの比透磁率について調べてみた。磁気ギャップ部の磁束密度は1テスラが目標でその時の比透磁率を調べてみると、s10c材で2100、s25c材で1100となって比透磁率では2倍となっている。これからしてs10c材の断面積はs25cと等価した場合2倍となる。「比透磁率μrとは、真空の透磁率μ0(=4π×10-7[H/m])を基準の”1”として、相対的に物質の透磁率を表したもの。物質の透磁率μと真空の透磁率μ0との比であり、次の式で表される。μr=μ/μ0」

2009165xとゆう訳でこの形状となった。お~理想的や!となって万事めでたし。そこで各部の計算をやってみた。するとチカラが5000n(ニュートン)と以前の小型の4000nよりだいぶ大きくなって素晴らしい。こっちはサボテン屋もやっており球体の大きさについてはイヤになるくらいうるさい。直径は僅か差でも球体となると別物くらい大きさが違い、商売をしくじることもある。でありますから、4000nのΦ425mmと5000nのΦ550mmでは、Φ550mmはデカ過ぎで無理です!
相棒の女優さんが自殺したらしい、団塊同い年のキシベシローさんも亡くなった、同い年の菅さんは我ら団塊の生き残りでがんばってもらいたい。日々大きく変動しているが、オーディオに関してはどうやら不動の方が良いようだ。

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2020年9月14日 (月)

励磁力学 altecシステムを励磁型(フィールド型)スピーカに改造する

2009130x「磁気回路は球体を持って成すべし!」そう思って球体で設計しているがこれが中々手強くて、つい弱気になる。スペースファクターは悪いし、加工にメチャクチャ費用が掛かりそう。既に球体や、深海6500の楕円体や、円筒体など数10種類のイメージを描き上げたが、紙に描いている段階ではお代はゼロだから一向に構わない。画像左上のように基本は同一断面積が色んな意味での効率が良い。ギャップ部絞り磁束密度増強タイプは良いのだが、鉄の塊みたいで潜水調査船の「たんかい」風で、出る出力からすればいささか滑稽なシロモノとなる。研修に来ているs氏と、この重量物をどうして運ぶ?デバック時何処へ設置する?思わず顔を見合わせる。

2009134励磁型(フィールド型)スピーカが良いに決まっているが、どうも現代版の励磁型の多くは音は綺麗だが軽い。これは励磁型の構造からくる問題ではなくて、開発者の理念から派生しているように思う。コルトレーンのアセッションの音はヴァン・ゲルダー録音でも、時代背景から薄くなりがちだがこれを分厚くし、ジョン・チカイ(tp)が音の隙間をめがけて吹き込んでくるサマを綺麗に分解しなくてはならない。アルニコ磁石ではいくらがんばっても限界があり、ここは励磁型の能力に期待したい。

2009135低音の515bは尻がどうせデカイから、s10cで作る球体でも問題ないように思う。ここです!ここなんです。300hz位までクロス周波数を下げて、リニアモーションさせるとストローク1mmで2πf^2x0.001=500Gと出てきて恐ろしい。もっともカニンガムcx350パワーアンプにそんな能力はないから、心配無用なのだが。但しこれを認識してofc純銅励磁コイルの水晶粒防振は完璧にしなくてはならない。515bの磁束密度は1.5テスラだからs10c材でいける。昔買ったコーラルのベータ8は15500ガウスで当時としたら最強の磁石だった。この15500ガウスが電磁純鉄における飽和磁束密度でこれ以上磁力を上げるには素材の変更を必要としていた。15500ガウスは現在の1.55テスラと単位系も変わった。

2009136次はなんと言ってもaltecシステムのハイライトの288-16gで、amp工房jazzの要です。励磁コイルはofc純銅ポリウレタン線を使うから、Φ50mmのポールピースに平均Φ100の巻き径として2000ターンほど巻きます。直流抵抗は20Ω/1kmですから600m、抵抗値は12Ω、これに励磁電流を1a流せば2000atとなる。これで磁気ギャップ部において1.5テスラは確保できるが、288-16gの磁束密度は2.05テスラと足りない。ここはパーメンジュールをつかって2.05テスラを確保するしかないだろう。

2009137しんがりはgaussの1502のフェライト磁石ツイータで、上海駿河屋さんの所で始めて聴いて腰を抜かした。ズキ~ンと高音が重たいのだ。長年愛用していたアルニコのjbl2405や075はぶっ飛んでしまった。なんだい、アルニコ磁石なんか関係なかったのか!これには参りまして直ぐに我が方も1502に変えてしまった。こうゆう事件が続くとまことしやかなオーディオ都市伝説に疑問を持ち始めて、探求を繰り返し今日がある。ドライバのようなデカいダイアフラムは作業の難しさも無い。

2009138この515bの水晶粒防振構造を見て欲しい。水晶粒防振構造の直接患部に触れて振動を取る方式には程遠く、このようなばかげた構造になっていた。これらが全て必要最小限の水晶粒防振構造でいける。ターンテーブルから磁石を消したようにスピーカからも磁石を消し去ろう。音に関して磁石は必要悪でいつの間にか正義となってすり込まれていた。音は効率や経済性を度外視した所が基準点で、社会構造とは無縁でも良い。プリウスモータはネオジウム磁石をコア内部に埋め込んだipm構造をとっているが、環境問題に直結するような重要なサーボモータでは磁石しかない。芸術の芸の付く世界では磁石の吸引力から解放されて、自由へ飛び出そう。

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2020年9月12日 (土)

電磁力学 励磁型(フィールド型)スピーカモータ開発その5

2009112x人間業とは思えず無限の距離を感じていた。このまんまでは終われないと思い、ロボットベンチャーを辞した年に家族全員を引き連れて、バルセロナ近郊のフィゲレスのダリ美術館詣でをした。有頂天あんぷおやじを白い目で見ていた家族全員は直ぐに退屈してしまい、早く帰ろうと急かす。こっちは2度と来れないと思い、作品のテクニックだけを盗んでいた。こうゆう絵画鑑賞はいけないが、ダリの墓前に「30年経ってやっと来ることができました、感謝です」とお祈りしてある。パン籠が緻密さの最たるのもで筆跡は消してあるが確実にテクニックは盗めて、晴れて人間業と思った。磁気回路も人間業とは思えない距離に居たが、日々取り組んでいると向こうから段々近いずいて来て、これはいけるぞ。難しさとはそうゆうものなのですかね。

2009113x鉄材の磁気特性を連日調査し続けているが、意外にもこれらの特性表は多く出てこないし特性表自身も随分と大雑把に思う。大雑把だがどうせトロイダルトランス製作時と同じで、精密計算しても中々合わないと予想はしている。s10cに関してはΦ300mmまで入手は可能とm氏から聞いているので、適材適所に使う必要がある。特性表から磁化力を比較してみる。前回はかなりいい加減だったので丁寧に調べた。1.5テスラの磁束密度を出すのにs10cは1800a/m、s25cは2600a/mとなり、s10cの方が1.5倍は強力とみるべし。

2009114続いてμの比透磁率を調べてみる。磁気ギャップは15mmほど必要とし、その際の最大磁束密度は磁気抵抗から1.0テスラと設定した。1.0テスラの比透磁率はs10cで2100h/m、s25cで1100h/mとなり前回の1.5テスラから現実に即した値とし、従って磁気抵抗は結構減る。1.5テスラではs10cもs25cも殆ど差は無かったが、1.0テスラでは大きな差(倍半分)となっている。

2009111画像のごとく磁気回路の設計開発に明け暮れている。設計開発とはトレードオフの産物で、手強い相手とどう折り合いを付けるかになる。サマザマな開発をやってきたがこれほど面白いものはない。ansysの有限要素解析でも明快な答えは出ないし、人間力が答えを出す鍵と思うし、難しい計算式のないのが何よりもありがたい。ここまで連日磁気回路の設計をやっているのだから、そうだこうならりゃあやるしかないね!gaussの1502もaltecの288-16gも515bも全てフィールド型にしよう。パーメンジュールは好かんからs10cでポールピースを作り、ofc純銅線で磁界を発生させ、水晶粒で完全防振にしよう。

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2020年9月10日 (木)

電源力学 2020 ofc純銅電解コンデンサ開発 その2

2009091御殿場のアウトレットが新しくなったものだから,時々出かけている。同行者は普段ほとんど歩かないが、この時ばかりは購買欲に釣られてスタスタ歩く。ゴルフの1ラウンドくらいの距離になるから目的でもないと、とてもじゃあないが歩けない。こっちは直ぐに疲れてベンチに座り込む。お~なってこった、座っているベンチにルリタテハが飛んできたではないか。そうか、ここは御殿場の高原か、しかし羽はボロボロで気の毒に見える。蝶は画像のように羽を閉じてとまっている、だからこの時は蝶の綺麗さは分からない。蛾はとまっている時羽を広げているから、文様なんかが直ぐに分かる。「蝶も蛾も一緒や!」と言われたりするが似て非なるもので、カマキリ先生のように昆虫全般の趣味家は一緒でも良いかもしれないが、こっちはれっきとした蝶家だから、蛾は苦手だ。

2009092帰りのロサンゼルス空港のデューティーフリーではgucciのバッグを良く買ったが今は買わない、いや買えないか、よってジャスト・ルッキングです。イタリア人の販売促進員が近づいてきて、我らのファッションを褒めてくれた。gucciに褒められたのだから大したものだ?なんてこたあない、ポロ・ラルフローレンのミランスキニー「milan」のデカ文字だから、イタリア人が褒めたのだ。こっちは直ぐにジャスト・ルッキングを止めて外のベンチに座り込み、2020年型のofc純銅電解コンデンサのコンストラクションを考えていた。突然閃き慌ててメモにとり、ポイントは-極の共用化となる。

2009093x電解コンデンサは整流作用を持つから極性が生じてしまい、交流回路には使えない。mpコンデンサのノンポーラは電解コンデンサの極性を消している。その構造をofc純銅電解コンデンサに適応すれば良いのだ。

2009094何やら凄いことを思いついてしまい、妄想は膨らむ一方です。Φ350mmの紙管に+ofc純銅板、+極アルミ板、電解紙、-極共用ofc純銅板、電解紙、+極アルミ板、+極ofc純銅板、これだけを絶縁しながらグルグル巻くだけで出来てしまう。これを288-16gのDuelund社のofc純銅オイルコンデンサの9μfへ投入してみる。電解コンデンサ身分向上委員会は、プリウス10kwモータサーボアンプや電磁力学の励磁型(フィールド型)スピーカモータ開発でお世話になっている電解コンデンサの復権に向けて動き出した。

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2020年9月 8日 (火)

電磁力学 励磁型(フィールド型)スピーカモータ開発その4

2009070磁気回路の計算に没頭していたら、外はいつの間にか大雨になってしまい帰るに帰れなくなってしまった。雨の日は音が良いから、トランスだけカニンガムcx350アンプ群をオンして「Thelonious Monk The Complete Riverside Recordings」のcd6枚目のラウンド・ミッドナイトをかける。このジェリー・マリガンを聴いたら、凄さは理解できる。見事に這うようなウイルバー・ウエアのベース、ドラムはビックバンドも振れる伊達ヒゲのシャドウ・ウイルソン、際立ちは透明度抜群のセロニアス・モンクで、やはりコルトレーンの師匠だ。

2009073だいたいがひねくれモノだから教育を受けることが嫌いだし、第一頭脳明晰ではないからその場で理解できない。だからロボット会社時代に営業に出かけて理解不能なことを言われても、その場では理解しようと努力せず「ふむふむ、ようがすやりやしょう!」と無謀にも引き受けたのが良かったのでしょう。ですから今般の磁気回路設計も全て独学となり、独学礼賛となる訳です。前エントリーに少しだけ続けると、磁石付きddターンテーブルの具合の悪いのは、コギングのせいでギクシャクするとまことしやかに伝えられ、こっちも頭からそうだと決め付けていた。ところが磁気抵抗と反磁力でコギングではなかった。磁石付きモータはもう2度と作らないから、これ以上の詮索は無用なり。

2009079画像は初代sp10で、スキューが掛かりコギングゼロを目指した見事な設計、新型のテクニクスのddの平面対向型にして、理論コギングゼロにしても解決しなんだ理由も分かる。ddに限らずターンテーブルは電磁誘導方式がベストで、苦労する磁石を捨てて磁魔力から開放されて自由へ飛び出そう。有限要素解析のansysは磁場解析も得意で、これで何となくモータが出来たつもりなんでしょうが、コルトレーンは有限要素解析でも答えは無いぜ。今回の電磁力学、励磁型(フィールド型)スピーカモータ開発でそのあたりが明快になると思うし、3相誘導電動機がddターンテーブルのベストにして、且つ渦電流損を無視すればs25cの加工でステータやロータが出来ることになり、力と効率を必要としていないターンテーブル用ddモータの開発は、鉄の塊から出来る。スマホなんか100台運ぶのに乗用車1台で足りて、物流も生まれない。Φ500mmの励磁スピーカモータならば300kgもあるから、乗用車では1台も運べない。削る、溶かす、溶接する、叩く、加熱する、など基幹産業はチカラ技で無いと一部しか潤わない、偏った時代になる。

2009077磁気回路がクセモノで連日格闘している。フィボクリスタル球体型水晶粒防振構造のcdスタビライザが最強で、真空管も初期のwe101dの丸型が正解で、地球も丸くて正解、よって磁気回路も球体でなければならない。s25cのΦ550位の円柱から3番と4番のお椀を2個削り出す。2番のセンターポール部はs10cをここだけ投入しても良い。サイズもΦ200mm程度だから問題なく材料も手に入る。1番が駆動ムービングコイルでボビンが非磁性体でなければならない。一応アルミでとも考えているが、弱磁性体が気になるところ。銅は反磁性体で磁束密度を向上させると同時に熱伝導もアルミの上手をいく。ここの検討も実に興味深い。

2009078磁気回路のオームの法則相当は画像のようになる。単位は全てメータ(m)になるから注意です。
磁束Φ=Fm/Rm(wb)
起磁力Fm=NI(AT)
磁気抵抗Rm=l/μs(AT/wb)
透磁率μ=μ0xμs
lは平均磁路長さm
sは断面積m^2
磁束密度B=Φ/s(T)テスラ
ここでこの式の登場
磁化力H=B/μ(Am)
これで役者が揃いました。ここまで公式が完備されているからあとはひたすら計算あるのみ...そんなに甘くはないか。

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2020年9月 6日 (日)

電磁力学 励磁型(フィールド型)スピーカモータ開発その3

2009051xスマホやITやAIと違って古~いテクノロジーの磁石の話です。フェライト磁石もネオジウム磁石も日本人が発明したのだから、皆さんは是非誇りに思って欲しい。「あの~、Φは500mm位になりますが」「あっそれ、nc旋盤でも3次元加工のマシニングセンターでも加工出来ますよ!」とm氏の力強い言葉。ならばとんでもないシロモノを考え出そうと、昼夜を問わず妄想は突っ走ります。フィールド型の場合は励磁電源に回生エネルギーが流入するから、dc直流と言えどもdcアンプで駆動する必要がある。たいては電源コンデンサ回生でお茶を濁すが、ここはアンプを投入した方がよろしい。かくしてpwm電流帰還型デジタルアンプで励磁dc電源を作ったろ。

2009057余談だが、この励磁電源の回生エネルギーの吸収を考えていたら、sp10などの磁石付きddターンテーブルの問題点が明快に見えた。ギクシャクと音がひりつく原因をコギングトルクによるものだとばかりに、決めつけていた。問題は磁気抵抗のRm=l/μsで、これ以上は差し障りがあるから詳しくは言えない。言えないが、あんぷおやじ流儀の3相誘導電動機でddターンテーブルを作るのが正解と、計らずも裏付けが取れた。しかし気付くのが遅過ぎで、それがしごく残念なり。画像のdenonのdp-80も正解です。

2009514出展:日立金属
高性能磁気回路に登場するパーメンジュールについて、一応知識は入れておこう。オーディオショップのあかほりさんではゴトーのホーンの代理店をやっており、当時盛んにパーメンジュールと聞かされて、何やら魔法の世界の金属のようなイメージを持っていた。wikipediaより「Fe-Co合金、Fe-30~50%Co合金は純鉄よりも高い飽和磁束密度を持つ合金です。後述のFe16N2の発見までは物質の中で最も高いものでした。米国Bell研究所において研究が行われ、1929年にFe-50Coの合金Permendur(パーメンダー)が開発され、1932年には加工性を改善した2V-Permendur(Fe-49Co-2V)が開発されました。現在でも、高い磁束密度が必要とされる電磁石の磁極やドットプリンタのヘッドなどに使用されています」 残念ながら、パーメンジュールは日本人の発明ではなかった。パーメンジュールは磁束密度が上がり性能は良くなるが、288-16gや375のようなjazzは鳴らなず、ここは高性能電磁鋼板のアモルファスなんかと、よう似とる。特筆すべきは1.5テスラ出すのに90a/mととんでもなく効率は良く、普通の鉄材ならば3000a/mも流さなければならない。

2009515磁性材料の特性表を掲載しておきます。パーマロイは透磁率においては最強だが、磁束密度が取れなくて脱落です。この表からもスピーカの磁極に使うならばパーメンジュールが最適となっている。但し成分表からコバルト(Co-49%)鉄(Fe-49%)バナジウム(V-2%)となって、コンゴ紛争で高騰したコバルトを49%も使っているから、相当に高額となる。

2009052x水晶粒防振ofc純銅トロイダルトランスの制作上の経験から、図太いjazzを鳴らすならば性能の悪い厚板で透磁率の低い電磁鋼板に限る。からしてパーメンジュールなど遥か神の存在のように見えるs25cでどうだい。m氏曰く「巨大な素材でも問題なく手に入り、何よりも安い」。磁気回路の設計においてベテランは「計算しても合わないから最後は作りながら確認しよう」であり、トロイダルトランスの時と同じだ。今回は磁気回路の形状が大いに問題になり、1個300kgもするようなシロモノをゴロゴロ作る訳にもいかず、悩ましい。励磁スピーカに通常使うs10cで1,5テスラ出すのに2000a/m、これに対してs25cは2600a/mと若干効率が悪い。早い話が巻き数を増やして電流を多く流せば良い。

2009513x所がです、飽和磁束密度に近い1.5テスラの透磁率は、s10cもs25cも似たようなものになってしまう。こりゃあ、都合の良い雰囲気が漂い始めているが大丈夫かね。この表を見てもらえれば透磁率は磁束密度=磁化力(a/m)によって大幅に変り、計算上ここを意識していないとしくじる。節約型の電磁力学、励磁型(フィールド型)スピーカモータ開発では高価なパーメンジュールなど到底使えず、一番経済的なs25cとして、若干頭は悪いが火事場のなんとか力で切り抜けようと考えている。最後はチカラ技ね...ね!
2009056オーディオにおいて陥り易いのが正論正義で「理論的に正しければ必ず良い音がするはずだ!」これで幾多の理論派が生まれては消えたことか。正論正義など立ち位置で随分と変るのが世の常だが、立ち位置でも消えないのが288-16gや375やコルトレーンjazzで、この先も理論派の洗礼は受けつつも残り続けると思うよ。

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2020年9月 4日 (金)

足回り

2009011過日研修が中止になったものだから「そうだ!こまくさの湯行こう」と、古い国産車で中部横断自動車道を駆け上がる。どうも国産車はボディと足回りに別モノ感があり、運転していても面白くない。人車一体感はamgと比較にならない。さて狙いは一番風呂だが、既に地元のじいさん達が動かない自動ドアを勝手にこじ開けてしまい、営業時間前から大勢たむろしている。それに温泉側も9時50分と10分前に営業を開始しているから、公式の10時に入ったって一番風呂ではない。鼻下まで湯に浸かり目一杯温泉の神様を吸い込むと、駒ケ岳の千畳敷ホテルまでが見えて、霞んだ目に元気も入る。

2009012アイビーリーガー時代の足回りの靴は、当時流行のスリッポン(ローファー)は履かず、面倒だが紐タイプのリーガルを履いていた。これが路面の状態をきちんと伝えないし、足回りが重たくて足と靴が遊離していたのだ。最近、ポロ・ラルフローレンのスニーカーキャンバスを入手した。これは足と靴の一体感が抜群でしかも軽く、路面の状態をしっかり伝えてamgみたいと感心する。だから何十年も足回りはデザインの好みにやられており、頑固おやじは反省しきり。ネクタイを捨てて久しい、今度は革靴を捨ててスニーカーに乗って限りなき自由へ飛び出そう...ですかね。

2009016altecの515bはこのスニーカーみたいなもので、軽いからコルトレーン状態を確実に伝えてくれる。車の足回り、人間の靴、オーディオのウーファはすべからく同じで、軽くて状況伝達が正確で、躍動しなくてはならない。

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2020年9月 2日 (水)

ジョン・コルトレーンの系譜2

200823912018年8月のこと、「これ買いましたねん!」kuraiman社長氏が取り出したcdは、コルトレーンのロスト・アルバムだった。コルトレーンフリークとしたら大いに焦り「えっ、そんなのあったんだ~!」と平静を装う...浪速のコルトーレーン家のフジオカさんのライナーノーツでその謎が解けた。しかもフジオカさんが仕掛け人だったとは。別れた妻のナイーマの持っていた7インチモノラルテープをcd化したもので、ヴァン・ゲルダーはレコーディングの度に確認用でコルトレーンに渡していたのだ..ここまでが前回のエントリー文です。音は鈍くてmono録音と条件は悪くお蔵入りだったが、今回聴きなおしてみた。カニンガムcx350アンプはモノラルだから気にならないが、しかしやはり音は鈍い。だが、cdシステムの進化でこれも復権した。それと最近は「音が悪くとも演奏が凄ければ良し!」の感覚にも慣れて、このcdも系譜の一員に加えよう。

20082392日本ほど真面目にjazzを根付かせた国はない。我らのjazzバンド(演奏できないものだから録音技師でサポート)では、アドリブを何とかしようかとか、マイルスのようにエレクトリックをどこまで導入しようか、などjazz研究に余念はなかった。数年前になるがjazzコンサートを終えて客が帰り、ピアノの青木弘武さん、ドラムのリキタケ君、静岡のレイブラウン本山二郎さんが残った。青木弘武さんが「フリーいこうか!」と声を掛けるとフリーjazzが始まり、プロはいつでもフリーが出来るコトを知った。が聴衆がついて来ないのでやらないだけか。コルトレーン時代に和製コルトレーンorエリック・ドルフィが居た。同い年の阿部薫で、その凄まじさはコルトレーンと双極をなす。やはり有り余る才能を吐き出し続け、夭折してしまった。同い年の贔屓目と伝達者として、阿部薫もコルトレーンの系譜に付け加えた。

2008236更に宿題は輸入盤のThe Classic Quartet:Complete Impulse! Studio Recordingsになる。タイトル通りでヴィレッジ・ヴァンガード・ライブ等は含まれていないが、フリーに移った時代の演奏も含まれており、まあまあインパルス時代は網羅されているから便利cdと思います。今までは持っていれば聴けるからよろしい程度だったが、最近cdシステムの進化でこれが聴けるようになると、欲が出てきて高音質も欲しくなる。

2009013そこで国内盤でしかもk220bitを探したが、国内盤は存在しなかった。Coltrane  The Classic Quartet - Complete Impulse! Studio Recordings、Impulse! IMPD8 280、US 03 Nov 1998、Recorded at the Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey from December, 1961 to September, 1965.Issued with printed metal slip cover、Bound in sectional (leather-like folded four leaf) case with 8 slip sleeves bolted between first two sections of case. Includes a 100-page booklet containing photos, liner notes and an interview with Elvin Jones.Digitally Mastered using 20-bit technology.
cdの解説文を読んでいたら、このcdは20bitでリマスタリングされている。20bitでリマスタリングしても音の良いcdにならないのはなぜか?コルトレーンの伝達者はcdリマスタリング時のbit数と音質の深い闇に、迫るのでありました...

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2020年8月31日 (月)

ジョン・コルトレーンの系譜

2008231ジョン・ウイリアム・コルトレーンは1926年9月23日、ハムレットの地に生まれた。昔、jazz評論家の「コルトレーンは聴くな!」が流行ったが、ブルーコメッツの井上忠夫さんと日大芸術学部でバンドを組んでいたjazz先輩は「とりあえず聴こう!」と薦める。それでとりあえず聴いたのは現在でもベストと思っているクル・セ・ママであった。コルトレーンは難しいから「聴くな!」とはjazz初心者を思いやったのでしょうが、人間の感性とは限りなき自由だから、いらん世話です。人格者のkuraiman社長氏はロックからいきなりアセッションやメディテイションへ嵌るし、小学生だったt-mon君はクル・セ・ママを楽しんで聴いている。自分がされたように、jazz初心者には「とりあえずコルトレーンを聴いてみよう!」と激励する。

2008232水晶粒防振構造によりcdがレコードを超える音質まで進化してしまい、コルトレーンの間口は広がった。インパルスはオリジナル盤が高いといっても大したことはなくオリジナル盤で統一出来たが、プレステッジのオリジナル盤は高価で最初から諦めていた。またアトランティック盤は何となく音は薄いけど、やはりオリジナル盤は高価で手が出せない。もっともプレステッジもアトランティックもオリジナル盤が潤沢に買える身分ならばcdなんかに手は出さないから、レコードの情報埋もれに気付かなかったとも言える。これらがcdでいけるとなって、コルトレーンcdが一気に増えた。

2008233プレステッジ時代はCOMPLETE PRESTIGE RECORDINGS 18CD で楽が出来た。 赤の輸入盤と緑のjvc k2 20bit盤があり、cdの音質としたらjvcがベストと思える。この時代はマイルス・デイヴィスとのバンドやセロニアス・モンクのバンドにも参加しており、それぞれk2 20bitを持っているから概ね揃っている。

2008234次はネスヒとアーメット・アーティガンのアトランティック盤になり、ジャイアント・ステップやマイ・フェイバリット・シングスなど名盤が目白押しだが、次のクレジットでJohn Coltrane - Giant Steps (Atlantic LP 1311)、Atlantic Studios, NYC, May 4, 1959 のようにアトランティック・スタジオ録音だから、ヴァン・ゲルダーのような音力が無い。2016年に発売された「Heavyweight Champion: the Complete Atlantic Record」の輸入盤で揃ってしまい、これも楽が出来た。国内盤もあるがshm-cdだから追っかけるのを止めた。

2008235次は本命のインパルス時代へと突入する。ここは音色力学のjvc k2 20bit 大研究でフリーを除いて既にk2 20bitで揃った。フリーに関しては売れていないのか、k2 20bitが滅多に出てこない。オリジナル盤を耳ダコになるほど聴き続けているから判断がつき易い。特にジョニーハートマンなんかは何回も買い直して、漸くk2 20bitへ辿り着いた経緯がある。

2008236次は輸入盤のThe Classic Quartet:Complete Impulse! Studio Recordingsになるが、インパルス時代が全て網羅されている訳ではない。音の悪いcdだったが、最近は結構聴けるようになった。

2008237次はJohn Coltrane:The Complete 1961 Village Vanguard Recordingsで、ヴィレッジ・ヴァンガードもんを集めた輸入盤、音は悪いがまあ聴ける状況にある。k2 20bit盤でも手に入ればそっちを聴くことになるが、実はレコードのオリジナル盤でもヴァン・ゲルダーのライブレコーディングは音がスタジオ録音より落ちてしまい、プライオリティは低いからk2 20bitも積極的ではなかった。まあ、おまけのグリコ的存在ですかね。

2008238次は最近の大ヒットのライヴ・トレーン~ジ・ヨーロピアン・ツアーズ、ジョン・コルトレーン「Live Trane: The European Tours by John Coltrane」になり、ライブ録音の音質は悪くjvcのk2 20bitを持ってしても救いようはないが、演奏は凄まじく音質の問題はどうでも良くなってしまった。

2008239最後は亡くなる直前のオラトゥンジ・コンサート(ザ・ラスト・ライヴ・レコーディング)となる。それにしてもアマチア録音なのかひどい音だが、ラスト、マイ・フェイバリット・シングスの狂気ここに極まり。1967年4月23日の録音、同年7月17日に40歳で没する。聴くにつけ言葉が出ない...
才能有り余る者はそれを放出し続けて、遂には寿命まで放出してしまう。こっちはその放出されたモノを余すとこなく受け止めて、正しく翻訳し、コルトレーン伝道者、い~やおこがましい、伝達者として正当的に伝えていかねばならない。

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2020年8月29日 (土)

電磁力学 励磁型(フィールド型)スピーカ開発その2

2008315参考書が、誠文堂新光社の無線と実験別冊「hi-fiスピーカとその活きた使い方」で、昭和43年7月(1968年)発刊と随分古いけど、スピーカ技術を学ぶならこれで十分。参考書の広告欄に秋葉原ラジオストアスピーカ部があり、そこを目指してスバル360へ3人も乗って深夜の箱根峠を越えた...が、ダイナモのブラシが磨耗して殆ど無くなり、電気系がアウトになった。何と峠の上には24時間営業のガソリンスタンドがあり、そこで助けてもらった。国1をひたすら走り、ポンコツで6時間も掛かったが着いた時は早朝で、秋葉原の隣は市場で車を止めて仮眠する。ラジオストアで見たコーラルのベータ8は憧れのラウザーにも似て、つい買ってしまった。磁石がセラミックマグネットのfxd-4と魔法のような響きにやられたが、今考えればなんてこたあないフェライト磁石だった。

2008311x基本的にはこの構造になる。ヨークとポールの一部にパーメンジュールなどの高透磁率の磁性材料を使ったりするが、アモルファスコアと同じでここが音を出す訳ではない。フィールド型スピーカにするには赤のアルニコ磁石の部分を電磁コイルにする。余談だが、画像のようにアルニコ磁石の周囲をフィボクリスタルを充填してしまえば、水晶粒防振構造化は終わる。

2008313磁気回路の設計にあたり入手難な鉄材の登場で苦労する。画像のグラフのように、no8前川君のコベルコでは優秀な鉄材を出している。elch2はsc10より相当に優れており磁化力を400a/mとした時、磁束密度は1.5テラまで上がる。従来のsc10では0.9テラと60%と少ない。

2008312トランスだけカニンガムcx350の288-16g用の電磁鋼板の特性はこの通り。1.5テラ出すのに、何と25a/mと1/16の電流で賄えることになる。これが透磁率の高い素材で、磁気抵抗の計算式rm=l/μsから、μが大きければ良い。電磁石が電磁鋼板で出来るならば、少ない励磁電流で大きな磁束密度が確保されて効率はとんでもなく良くなる。今のところ電磁鋼板による磁気回路については、ノーアイディアです。磁化力400a/mは1aの電流ならば1mあたり400ターンの巻き線が必要となる。この巻き線長さが長くなると巻き径が大きくなり、アルニコ磁石部を置き換えるわけだから入らない可能性が出てきて、ここもトレードオフ満載となる。

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2020年8月27日 (木)

素材力学 高純度銀単線の功罪

2008292一義にうるさくないことで、どうもここに終始してきたような気がする。ホーンを立てたのは同級生のオーディオショップ店主の勧めで、自らの発案ではありません。この時、立てたホーンの凄さを体験した。ホームユースならば広範囲に音を拡散させる必要はないから、1点に集中させて音を分厚くするとゆう作戦なのだが、リスニングポイントはとんでもなくうるさくなった。もともとオンケンのOS-500MT+SC-500Wood なんかのおとなしいシステムと違い、altecの288-16gと1003bはガラッパチでうるさい。これを御すための工夫に30年も掛かった、い~や終わっちゃあいない。この時の配線材は5nのΦ5mm純銀単線で、メータ当たりの単価はとんでもなく高い。それをテフロンチューブへ入れていたが、テフロンは良くなかった。このテフロンの代わりに水晶粒防振にしたら状況は変っていたかも知れないが、もうやらない。それとあくまでも銀単線の話であって、銀のより線は使った経験も無いし評価はできない。

2008291ターンテーブルはdp-100でモータ先輩の作ったエディカレントモータで、上手くチューニングすれば最強になれたが当時は腕が無かった。この周りの配線も5n銀単線で覆われている。we8000stアームの中にも銀単線が走っており、正に銀単線漬け。celloのキンピカのアンコール1MΩは良いアンプだが線が細い。だからlnp-2lより良いとは思わなかったが、オールcelloにする為には譲れない。

2008293amp工房創業時にお宝を除いて大半のレコードやcdを一度処分したが、家捜ししていたら当時のcdが出てきた。オリジナルマスターレコーディングのクラプトンのゴールドcdで当時はたまらなく上手く鳴っていた。だから現在のトランスだけカニンガムcx350システムでは、より上手く鳴ると決めて勇んでcdをかける。うるさい!なんだいゴールドなんか音質に貢献していないじゃあないか。

2008294たまりかねてk2 20bitのセロニアス・モンクをかけると美しく躍動し、現在のシステムの真骨頂が見えた。さんざん上海駿河屋さんや割烹わかすぎの若旦那に「銀単線はダメだ!」と言われ続けて遂に銀単線を放棄したが、銀単線は間違いではなかった。クラプトンのスローハンドがうるさくなく綺麗に鳴る銀単線もまた、正しかったのだ。銀単線は概ねjazzの肝心要の中音域を選択的に減衰させてしまい、それでうるさくないのだ。以前も思ったが、銀単線はトーンコントロールの役目をしている。同時に中音域が抜ければベースの胴鳴りや、管楽器のリードの音や、管の輝きも減衰してしまう。

2008295今思えば、銀線の悪い理由は見当たらないから銀単線の太いヤツはモロに振動を受けてしまい、それで情報が選択的の落ちるとも想定できる。但し、銀単線は胴鳴りの無いシンセサイザやうるさいロックにおいては最大の威力を発揮していたのだ。だからコルトレーンやビル・エヴァンスやガボール・ザボには合わなかったのか。高純度銀単線とはcdのうるささ対策の1つの手法であり、当時のcdの登場でそれが明快に分かった。これにしてもクラプトンの24k金プレートcdはうるさく、金プレートcdと音質には関係性が見えない。

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2020年8月25日 (火)

電磁力学 励磁型(フィールド型)スピーカ開発その1

2008270k工業m氏の依頼で大型の励磁型スピーカを開発することになった。1920年代だから100年も前になるが、ジェネラル・エレクトリック(GE)社のエンジニアのライスさんと(Chester W. Rice)とケロッグさん(Edward W. Kellogg)によって作られたスピーカが励磁型で、この開発は100年も前にさかのぼり歴史を辿らねばならない。画像は有名なウエスタンエレクトリックのドライバwe555の構造図で、励磁コイルが主であることが分かる。スマホみたいなアプリケーション技術は100年など到底もたないが、基礎技術は100年どころか未来永劫変らない可能性もある。

2008271こちらがライスさんとケロッグさんの構造図で仕組みが良く分かる。こっちが先だから、we555もここから派生しているのでしょう。電磁力学の励磁型(フィールド型)スピーカの基本は不動だが、時代の進化は素材力学に現れ電磁素材やコイル素材は大変進化をしており、素材の選定は結構難しい。

2008273早速電磁素材を調べると、国内の励磁型(フィールド型)スピーカメーカではカーボンの少ない軟鉄のs10cを使っていることが判明した。そこでm氏に問い合わせをすると「S10Cは、炭素の含有量0.1%(0.08~0.13)、軟鋼SS400よりも炭素の含有量が少なく、特殊材の為入手しにくい材料」と返事がある。駆動力は17.5n/aですから3,000n出すならば171a流す必要があり、電磁石も大変だ~となる。まあ、初期は検討不十分だから何が出てくるか分からない。

2008275さて、フィボクリスタル半球型水晶粒防振cd及びスタビライザからして、自然体は球体に限ると持論している。

2008272そして、水晶粒防振ofcトロイダルトランスもリングが基本で、準球体となる。要は世の中、丸けりゃあ丸く収まる。このトロイダルトランス開発時に散々磁気回路及び磁気材料について学んだが、ここにきて大いに役立つとは、何でもやっておくべきですね。

2008274とゆう訳で球体の励磁型(フィールド型)スピーカを構想、いや妄想してみた。リニアセンサーによる位置帰還と電流帰還を掛けるから数百hzまで完全なるリニアモーションをする。特に低域が完璧で10hz以下でも完全リニアとなる。これに音の良いコーン紙を取り付ければ最強のウーファーとなる。こんなの加工出来ないと言われそうだが、先ずは自由な発想でいこう。調べたら国内の励磁型(フィールド型)スピーカメーカでは既に球体を採用しており、先を越された。強力な磁石を作るならば透磁率の高い素材で磁気抵抗を減らしてやれば良く、その点ではs10cは不適だが球体により効率の良いrm=l/μsが出来る。s10cでも性能が上げられる磁気回路の形状もまた、研究課題なのだ。

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2020年8月23日 (日)

音色力学 jvc k2 20bit 大研究 番外 ビル・エヴァンス

2008151割烹わかすぎの若旦那に感心するのは「オーディナリー(Ordinary)=普通or平凡なが一番!」と唱えて、オーディオ感性が変に汚染されてない。celloのパフォーマンスは、コルトレーンやビル・エヴァンスやガボール・ザボを聴くために導入した稀代のハイエンドパワーアンプだったが、当時は力不足でそれは敵わなかった。現在の若旦那のパフォーマンスは小規模だがあんぷおやじ流儀の改造が施されており、ビル・エヴァンスも結構いける。その若旦那のビル・エヴァンス3枚組みk2 20bitの発見のお陰で、ビル・エヴァンス騒動記に終止符が打てたから感謝している。だが当人にとっては k2 20bitはなんか何ら意味を持たず、ただ聴いて音が良かったから「これだ!」と言っているに過ぎなかった。

2008152ただ音を聴いて「これだ!」で済まないのが我ら屁理屈オーディオ屋で、反省はしているが一向に直る気配は無く、相変わらず駄耳でしくじっている。そのために、レコードのオリジナル盤は何枚か所有し、画像のjvc赤箱レコードのコンプリート・リバーサイド・レコーディングスと、今は高額になったアナログ・プロダクション(米国)45rpmのコンプリート・リバーサイド・レコーディングスなど、ムダと思えるほどビル・エヴァンスには投じている。

2008153これが1999年12月16日発売のjvcのcd、ビル・エヴァンスのコンプリート・リバーサイド・レコーディングス、vicj-60400~60411の12枚組。歩いていける距離に「すみや」があった頃で、仕事が一段落したから自分へのご褒美で買った。買ったがk2 20bitが凄いなどとは10年以上が過ぎてから判明して、随分とぬかった話だな。現時点ではレコードのオリジナル盤よりこっちの方が音が良い。リバーサイドのレコードオリジナル盤はヴァン・ゲルダー録音のような分厚さやエゲツなさが無いので、案外cdでもいけるかも。

2008154これが問題発覚のビル・エヴァンス3枚組のザ・コンプリート・ライブ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード1961で、若旦那の買った時は4千円台後半、こっちで買った時は3千円台後半と安くなった。後に輸入盤も発売されて、これとの比較がその後の輸入盤に対する評価に影響を及ぼす。勿論上のコンプリート・リバーサイド・レコーディングスにも含まれているから、ヴィレッジ・ヴァンガードの売れ筋を切り出したもの。jvcと輸入盤を含めて3回も買ってしまった、曰く因縁つきのcdです。

2008155残念ながら、いや残念でもないか、上のライブ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガードは同じk2 20bitでも「1999年12月16日発売のjvcのcd、ビル・エヴァンスのコンプリート・リバーサイド・レコーディングス、vicj-60400~60411の12枚組」の音質を僅かな差だが越えられず、現時点で理由が分からない。12枚組みは何が違うかって、音に潤いがあって絶対的安心感がある。

2008158_20200823045101そこで1枚犠牲になってもらった。disc2の3曲目、peace pieceの為に本邦初のフィボナッチ数列半球型水晶粒防振構造化をやった。このピース・ピースを越えるピース・ピースは存在していないし、オリジナルレコード盤よりも細かい音のニュアンスが表現できて、してやったり。レコードはRLP 12-291
Everybody Digs Bill Evans、Bill Evans, piano; Sam Jones, bass、 Philly Joe Jones, drums.NYC, December 15, 1958 のオリジナル盤、対比はこれでやっている。

2008156 トドメが1998年3月25日発売のxrcd ワルツ・フォー・デビー vicj-60141となるのだが、やはり12枚組より僅かだが線は細く敵わない。最強はヴィレッジ・ヴァンガードでサインをもらったことくらいか?こうしてjvc k2 20bitの大研究番外ビル・エヴァンスを進めてみたら、「1999年12月16日発売のjvcのcd、ビル・エヴァンスのコンプリート・リバーサイド・レコーディングス、vicj-60400~60411の12枚組」と結論がつき、このbox1個を買えば良いのだから、ビル・エヴァンスはとってもシンプルになる。

2008158ここからはおまけ。
日本は世界に冠たるjazz大国で日本の風土に根付き、多くのレコードやcdが発売されている。フランクフルトでビニールオンリーのお店(レコード店)に入ったら、日本盤は最高級の扱いを受けていた。画像のディスコグラフィによると、ビル・エヴァンスのコンプリート・リバーサイド・レコーディングスのboxものは、これだけ世界で発売されている。しかも5種類のうち日本が3種類とダントツに多い。

2008157ところがです。
更にこれが見つかった。vicj-40089~100で4xxxx時代の他のものと一緒に発売になっている。これはディスコグラフィの落ちと思うが、これで日本は4種類も発売していることになった。更にです、jcvはこの時代ビル・エヴァンスを特別扱いしてk2 20bit化している。同時期のエリック・ドルフィはk2 20bitになっていないのにさ!

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2020年8月21日 (金)

音色力学 エリック・ドルフィ out to lunch! 狂想曲

2008212今般エリック・ドルフィのcdをだいぶ入手したが、基本は「out to lunch!」しか聴かないことにしている。だからタイトル通りの狂想曲になってしまった。こんなばかげたことをしているならば、「BLP 4163 Eric Dolphy - Out To Lunch! 1964Freddie Hubbard, trumpet; Eric Dolphy, alto sax, bass clarinet, flute; Bobby Hutcherson, vibes; Richard Davis, bass; Anthony Williams, drums.Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ, February 25, 1964」のオリジナル盤をさっさと買えば良かった。オリジナル盤は上物で10万円もするが、vg+程度であれば数万円で買える。

2008213最初のアウト・トゥ・ランチは2nd盤のliberty表記のシロモノで、俗称準オリと言う。但しvan gelderの刻印はしっかり付いている。オリジナル盤の音が基準でしょうが持ち合わせていないため、amp工房ではこの準オリが音の基準となっている。エリック・ドルフィを聴くならこのアウト・トゥ・ランチで、全曲に渡って音のエッジが立ちヒリツキ易く難物で、テスト盤には最適です。

2008214次のアウト・トゥ・ランチは45回転lpに凝っていた時代の遺産で、米国 Acoustic Sounds, Inc. のレコードで2枚組となる。準オリに比べて音力が足りない。この時にレコード製作プロセスの説明があり、オリジナル・マスターテープをstudera-a80 pv mkⅡで回したとなっており、ここで漸くリマスターの問題点に気付いた次第。ampex300がstudera a80になるのだから、押しなべてトゲが取れて綺麗な音になる。

2008215最後のアウト・トゥ・ランチは意図の分からない国内リマスター盤で、ジャケットやレコード盤そのものの外観は完璧に復刻しているが、音は45回転盤よりも鈍く、準オリジナル盤に程遠い。有名な方が携っていたからこれだ!と勇んだのだが...次回挑戦される時は是非ampex300の完璧な整備品で、オリジナル・マスターテープを回してもらいたい。

2008216さて狂想曲のまとめに入ろう。レコードはこの他にm+aさんにあげた輸入盤、それに処分したが国内盤、cdも何枚かあった。今回は手持ちのcdが行方不明(きっと誰かにあげている)で、段々狂想曲になって音の良いと思われるアウト・トゥ・ランチを片っ端から入手した。先ずは一番の奥のhqタイプでハイクオリティcdはamp工房に馴染まない。次は真ん中の列のrvg輸入盤とhmcd rvg輸入盤だが、ノーコメント。このcdを持ってオーディオフェアへ行ってかけさせれば、参りますな。

2008218最後は24bit rvgの東芝国内盤で、これには驚いた。輸入盤のrvgとは違い、ヴァン・ゲルダーに気合が入っている。準オリでは聴いたことのない豊富な音のニュアンスに、たまげた。ここを冷静に判断しないと、アナログレコードは連続で情報量は多く、cdは44.1khzサンプリングでは20khz以上出ないから情報量は少ないと、ただ古典を繰り返すだけ。レコードは連続の凄い情報量が入っているはずなのだが、掘り起こせていない。これは残された宿題。エリック・ドルフィの「out to lunch!」狂想曲は、これにてお仕舞い。

2008217xおまけです。
上記文面のAcoustic Sounds, Inc. のレコード製作プロセスです。

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2020年8月19日 (水)

電源力学 2020 ofc純銅電解コンデンサ開発 その1

2008011コルトレーンの命日はofc純銅電解コンデンサのパンクで1ヶ月遅れになってしまい、コルトレーンにスマンことをしたが音は俄然良くなり、ofc純銅電解コンデンサの威力にコルトレーンも何ら文句は言わない...この妖しげなofc純銅電解コンデンサは多くの問題を抱えており万人向けではないが、ここから艶やかな音でコルトレーンが2mも前に飛び出すのだから何としても完成度を上げたい。しかしバケ学は苦手な分野で、我がチームに専門家が居ないものだから素人細工で右往左往している。スマホやハイブリッド車の電池もそうだが、21世紀はある種バケ学の世紀とも言える。5Gなんて偉そうに言ったって電池が切れてしまえばただのプラスティック箱で、人類は電池に支配されているのか。

2008012問題が起きた時にチャンスと捉えてより進化させてきたのがあんぷおやじ流儀で、今回もその手法で2020ofc純銅電解コンデンサの開発としよう。画像は電解コンデンサの構造図。プラス電極とマイナス電極がアルミ素材で出来ており、ここが音を悪くしている要因と思う。プラス極はエッチングで表面積を増やした上に酸化皮膜の絶縁体を形成させて、コンデンサとしている。このミクロン単位のエッチングの穴に電極を当てる方式は存在しないから、電解液を接触させて電極としている。よって電解液が真のマイナス極になり、しかし液体から配線は出せないので仕方なく擬似マイナス極でアルミ板を使う。液体でチャッポンチャッポンしたのでは製品に成り難いので、コンデンサペーパーに電解液をしみこませる、電解コンデンサとは?ざっとこんな感じです。

20080192画像は2017年2月、世界初のofc純銅電解コンデンサの実験風景。初期段階は実に素人細工で、無謀にもプラス極とマイナス極にofc純銅板を使って電解コンデンサを作ったら、翌日壊れた。しかし未だかってこれ以上の音は聴いたことがない。よくよく考えたら酸化皮膜の絶縁体が無いわけだから直ぐにパンクした。なんでコンデンサ成分が出来たかは電解紙だろうな?と今になって思い当たるフシはあるが、何れにせよこれは妖しかった。

2008017銅板だけでは誘電体が無いからコンデンサにはならない。ただofc純銅板のオイルコンデンサならばコンデンサペーパとオイルが誘電体(絶縁体)となり、簡単に出来てしまう。試作は終わっているが、電源にこのコンデンサを使ってもレギュレーションの問題で情けない音になってしい使えない。従って未解決事件はこのプラス極のofc純銅化となる。銅板にこの酸化皮膜の高電圧絶縁体を作るのが難しい、とゆうことになり整流器の専門家のs氏の言っていた亜酸化銅整流器にも一致する。

2008013amp工房在庫の電解コンデンサはプリウスの10kwモータをpwmアンプで回していた時代のもので、20年くらい前のものが多い。日本の電解コンデンサは信頼性が高く、未使用ならば20数年前のものでも解体して使える。

2008014一応心配だから現代電解コンデンサを調べてみた。rsに現役で450vの12,000μfと出てきて安心するが、お代は26,000円と相変わらず高く安心できない。

2008015スペック表を確認すると4,700μfと10,000μf辺りが便利に使えそう。この段階のメーカーによる音質の差は、ofc純銅電解コンデンサになった時点で埋もれてしまい、問題にならない。

2008016今回の開発では在庫品を使用することにした。日立の2,700μfと違いサイズが大きくなるからofc純銅板のサイズもアップしなければならない。但し一度解体すると早めに使い切らないと蒸発してしまうため、外観からの想定でofc純銅板の手配をするしかない。

2008017x出来るだけofc純銅化したく今回はプラス極も何とかならんかと思案中。最初に失敗したofc純銅板同士では誘電体が無いからコンデンサにならなかった訳で、その轍を踏まえて誘電体としてのプラス電極アルミ箔は使用する。その上にofc純銅板を巻きつけてプラス電極とする。

2008018 ここで疑問はアルミ箔の表面に電気エッチングでランダムに穴を開け、その凸凹表面に酸化皮膜を生成してあるとゆうことは絶縁体であるからして、ofc純銅板を巻いたとしてもプラス電極にならないのではないか?

2008019そこで顕微鏡を取り出しプラス電極の表面を拡大観察することにした。x20の顕微鏡はカートリッジの修理用で購入したため倍率は低い。電解コンデンサメーカの顕微鏡写真はx3000と強烈に大きく、そうゆう顕微鏡が欲しい!何とかオークションにはx1600で2万円以下と中華が出ていて、一瞬ポッチっと手が掛かったが危うく思い止まる。もうこれ以上ガラクタを増やしたくない。

20080191その拡大画像がこれで、月面じゃあありません。裏も表も似たようなもので白い斑点が見える。誘電体は絶縁体だからこの面にテスターリードを当てて導通を確認しても出ないはずだが、導通は出てしまった。これじゃあ、意味が分からん。こっちにしてみればofc純銅板を巻きつけのに誠に好都合なのだが、これは一体どうしたことか。もしかしたら絶縁層がミクロン単位では、テスターリードを触れただけで絶縁破壊か?

20080193最近電解コンデンサ諸悪説はとんでもない誤解であると、思い始めている。どうやら我々は電解コンデンサを悪者風に植えつけられてきたフシもある。まあ、誤解も悪者扱いも真似でもされたら困るから、ムキに反論なんかせず、このままにしておいた方が良いのかも知れない。この電解液による密結合コンデンサなくして音力は出ない。ここはofc純銅オイルペーパーコンデンサでも蜜結合は無理な話で、レギュレーションが全く違う。2020ofc純銅電解コンデンサの開発の第一陣は、プラス極をofc純銅化した両極性ofc純銅電解コンデンサを設計しており、とりあえず288-16gのDuelund社のofc純銅オイルコンデンサと交換してみる。さすれば、使う場所での違いか、若しくは原理原則の問題か、明確になる。コロナ禍にもめげず、名工ミルトさんに相談して作業開始としよう。

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