2020年1月27日 (月)

音色力学 トランスだけのカニンガムcx350古典管パワーアンプ製作17

201251今でも奇跡だったとしか言いようがない。撮影禁止のシステーナ礼拝堂はフラッシュの嵐で、警備員の「撮影は禁止です、止めてください!」の声をみんなが無視する。千載一遇のチャンスとばかりに慌ててカメラを取り出す。天井画の天地創造は描かれてから500年経って著作権は切れている。とゆうことはあんぷおやじ撮影の写真に著作権が生ずるコトか?ミケランジェロは天井画を結局1人で描いた。理由は弟子たちに任せておけないことで、一人プロジェクトxの先駆者と決めた。これだけの大きなシステムを1人で描くのだから、相当なシステムエンジニアだったと言える。あ、この話ではない。オーディオにおいても重要は一人プロジェクトxの行動で、タムラに特注のトランスを頼んでも企業の範疇でしかないから満足できずテクノストレスを抱える。音の探求者はトランスまで作れば他人のせいにできないから諦めが付き、例え音が悪くてもストレスは無いから気持ちは清々しい。

201252かくして今日もΦ400mmトロイダルコアタケノコ付きにソレンのofc純銅ポリウレタン線を巻く。「ラインアンプ出力トランスはパワーアンプの出力トランスより楽だわい」と気楽に巻いているがとんでもない苦労があるなど思いもしなかった。

201253先ずは1層目が巻けた。最近はデジタル巻き線で巻き数は面倒でカウントしない。とにかくトロイダルコアの内側が目一杯密になるように巻いてお終い。トロイダルコアは内径と外形が違うので画像のような巻き姿になる。

201254続いて全周に養生テープを巻き、その上に2層目を巻く。ソレンのofcコイルは名工ミルトさんから頂いた巻き線機に組み込み、これを握りギリギリと巻く。途中で休む時はガムテープで巻き線を固定する。これを怠るとバラバラと解けて悲惨な目に合う。

201255見込みでは約900tになりこれを3層巻く。流石にΦ400mmは時間が掛かり3層巻き上げるに1日を要した。

201256美しいでしょう、これで3層の巻き線が完了しました。Φ1.0mmのソレンコイルは太さも丁度良く気楽に巻ける。本来であれば1次2層、2次2層の4層巻きで巻き数比1:1を手抜きして2次を1層とした。よって巻き数比は2:1になりcx350管パワーアンプを繋いだ場合、ゲインが下がるコトになるが、まあいいか。リード線にはカラー収縮チューブを付けて、巻き始めと巻き終わりも表示する。

201257xxxデータは重要で必ず残すようにしている。1層目のインダクタンス大は内径が一番大きく巻き数の多さと交差磁束数の多さによる。9hや10h程度のインダクタンスはac100vでは小さ過ぎで、電流波形が若干歪んでいる。トランスで唸りなど生じて心配になったら、ac100vラインに10Ωの抵抗を付けてインダクを測定し電流波形の観測をすれば実態が明らかになる。

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2020年1月25日 (土)

音色力学 トランスだけのカニンガムcx350古典管パワーアンプ製作16

201218 昭和40年代の初めに日立清水へ最初のnc加工機が入った。大隈は自社のosp制御装置でfanuc(アメリカではファヌークと読む)は使っていなかった。一応担当課の主任にはお断りして(バラすとは言っていない)制御装置を見せてもらった。すると白いマイクロトランジスタのnandゲートだけが無数に並んでおり、回路はなんだい簡単ではないか!とヌカ喜んだ。ところが回路は簡単でも何をしているかさっぱり分からないのだ。分からないはずで、全てのロジックは赤のnandかnorで表現され、カウンターもメモリーも演算器もnandだけなのだ。1パターン化することで今日のコンピュータは進化してきた。この話には落ちがあり、基板を抜いたものだから動かなくなってしまい破壊大魔王の本領発揮、主任に報告すると慌ててメーカを呼んだ。とここまでは前置きでこれからが本題。

201212現代コンピュータがnand型とすれば、あんぷおやじ流儀のオーディオシステムはトランス型となる。複雑なロジックいやアンプ回路をトランスを使って簡単化して、更に1パターン化した。とりあえずcx350古典管は作れないから、いや作らないから後はひたすらトロイダルトランスを巻けばアンプが出来てしまう。単純化して自在に組み合わせれば複雑なことができて、あらゆる音楽的表現が可能になると想定した。最高傑作のΦ400mmトロイダルコア!自画自賛ですまん。タムラのpr7808sと大きさを比較して欲しい。

201213最高傑作とは重さでコアだけで16.5kg!もあり...まさか。い~やそうではなくて、断面積と直径(磁路長)と透磁率の比が黄金比で、トランスだけアンプを作る場合の切り札になります。トランス群の電源トランスも出力トランスもドライブトランスもインプットトランスもmcトランスも、全てに適応出来る。さてタケノコ作りの紙カットに入る。220mmx50mmとしたら名工ミルトさんは「50mmを35mmにして円弧補間を密にしたのね~」やられた。

201214タライ(100均一)へ水晶粒を入れてΦ400mmのトロイダルコアを立てる。おーッ、凄いや。水晶粒の量も沢山必要で埋め込まないと倒れる。以前の出力トランスはミルトさんに試作をお願いしたもので、当方Φ400mmは初挑戦です。

201215タケノコ紙の胴回りを220mmとしたので円としたらΦ70mmになる。このサイズであれば30mmx60mmに対して対角ギリギリだが、実際には余裕が出る。このような作業は設計では確立せず現物合わせとなり、図面に残しておく。

201216例の如く水晶粒(フィボクリスタルに配合してある)を充填するが、タケノコサイズがデカイので作業は楽に進む。最初に巻いたタケノコが上に向いたところで水晶粒を少し抜いてテーパ形状にしてマスキングテープで蓋をする。

201217これでタケノコ完了です。コア重量16.5kgに水晶粒約7kgを充填したから、この時点で24kgになって、だがまだ持てる。これにofcポリウレタン線を4kg巻くことになるから最終で28kg、ま~だ持てる。冒頭に戻り、水晶粒充填にofc純銅巻き線を巻く、これだけの単純な作業で分厚い音色表現が出来るなれば、こんなにありがたいことはない。単純は複雑で複雑は単純なり、単純なトランス巻きに無限の方法論が見えてきて、最終章はこれで十分に楽しめる。先日の当社幹部会議の席上で「著名な医師の話として、70歳を超えて生きながらえたならば先は結構長い...よって終活はヤメです!」とm+aさんの発言があり、一同我が意を得たりでありました。

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2020年1月23日 (木)

推論 銅総量の音色力学 了

20131_20200120215701自分が使っている妖しい言葉に「音の鮮度」がある。こっちもその辺の事情に自信が持てないものだから「プリアンプを取ると音の鮮度は上がるものの音は痩せる...」などと説明していた。この鮮度とはパワーアンプへ直結になる訳だから、理屈上そうなるに違いないと決めていた。絵画では鮮度不要を経験した。サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院にあるダ・ヴィンチの「最後の晩餐」は、技法の失敗からボロボロで鮮度などまるで無い。しかしその鮮度のまるで無い最後の晩餐から、時代の迫真が伝わって何か大事なものさえ表現できれば鮮度などどうでもよいのだろうと思った。今回の実験でその辺の事情がかなり明快につかめてオーディオのその大事なものとは、濃密な音色であることを再確認した。

201182cx350古典管パワーアンプの製作の合間に推論「銅総量の音色力学」を進めようとしていたが、合間どころではなくて中断して先を急いだ。mono合成トランスの1次巻き線にカルダスケーブルを50t巻いた。教科書では密に巻けとあるがターン数の少ない場合は画像のようになる。この際に等ピッチに巻く必要があり、ケガキ線を入れてから巻くのが正解です。

20118350tなど直ぐに終わりテーピングする。最初のカルダスワイヤーの間に次なる50tを巻く。これを密に繰り返して究極は隙間を無くし並列に繋げば変換効率の良いopt等が出来る。今回はこれでお終い。当社の社長とm+aさんがpadova休業日だからコーヒー持参で陣中見舞いに来てくれた。その時m+aさんに「このmono合成トランスがmcトランスになるのですよ」と説明した。

201184このカルダス50t巻きのインダクタンスの測定をやる。50tではインダクは少なく電圧もたいして掛けられないから注意が要る。

201185インダクタンスの計算式はインダクが少ないからベクトル計算をすべきだが、精度は要らないので従来どおりで計算した。ac16vrms、0.3098v/10Ω=309.8ma、16v/0.3049=52Ω、l=52/6.28x60=140mhと出て、60hzでは52Ωのインピーダンスを持つ。ac16vrmsの印加の波形はやや歪み掛かり、このトランスの1次電圧の限界値となる。現実には3vrms程度だから問題ない。

201186出来上がったmono合成カルダストランスをΦ450mmに紙管に入れて配線し、トランスだけのカニンガムcx350古典管パワーアンプの電源トランスの上に設置する、デカイ。一応水晶粒防振の準備もしておく。

201187dcsエルガーはアナログアンバランス出力を外し、バランス出力からmono合成トランスへ接続する。余談ですが、赤いデジタルケーブルはカルダスワイヤーの被覆を剥いた最強のデジタルケーブルで、名工ミルトさんも早速自作してたまげていた。

201188x人生と同じで、オーディオに「もしかしたら?」は無かった。思い立ったが吉日で1日で改造は終わる。銅総量チェックオーディオシステムはdp-80 cdpの後に、①のdcsエルガーdaコンバータ、②のmono合成トランス、③のトランスだけcx350パワーアンプのシンプルな構成となった。即音出しをすると「あ~音楽になっていない」音色が痩せてしまいコルトレーンが誠につまらなくなってしまった。ここに結論が出て「音色は銅の総量で決る!」ことが証明された。こんなムダな作業は2度としまい?上司から「1度の失敗はありえる、2度3度同じ失敗はするな!」と薫陶を受けてきたが、2度でも3度でも失敗して、い~や何度失敗しても構わない。オーディオに真実があるとして少しでもそこへ近づけるものなれば失敗など恐るるに足らずとな。
ウッ原資が...

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2020年1月21日 (火)

音色力学 トランスだけのカニンガムcx350古典管パワーアンプ製作15

201191名工ミルトさんがカラバッジオ展の案内パンフレットを持ってきてくれた。昨年末まで名古屋市美術館で開催していたもので「如何でしょうか?」と聞かれ「礼儀として現地へ赴く」と答えた。ジム・クラークの墓参りにはホッケンハイムf1サーキットへ行ったし、システィーナ礼拝堂のミケランジェロ鑑賞、ダ・ヴィンチの最後の晩餐鑑賞、共に現地へ赴いた。現地へ赴きしくじったのはjazzで、ヴィレッジ・ヴァンガードやスイート・ベイジルではコルトレーンやビルエヴァンスに会えなかった。コルトレーン親友のエリック・ドルフィは「音楽は消えて2度と現れない」と申しておりましたが、オーディオはそれを再現できて何度も聴いたろとなるでしょうが、それは無理とゆうものですよ。でありますから、カラバッジオの最高傑作は1602年に描かれたサン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会(San Luigi dei Francesi)のコンタレッリ礼拝堂にある「聖マタイと天使」と決めており、また展示の為の持ち出しは不可能でコンタレッリへ赴くしかなく、それがいい。

201192稀有なエヴァンスのピース・ピースにトランスだけアンプの凄さを実感しているが、トランス類が巨大でハムり易い。ハム除去のコンストラクションは二の次にして、先ずは誘導ハムか電源ハムかの見極めで回路で対処する。そのためにハムフィルターとチョークコイルのデータ取りと実験をする。

201193先ずはハムフィルターを作る。Φ350mmトロイダルコアにofc純銅Φ1.0mmを密に目一杯巻く。

201196xその時のデータがこれ。電流波形は綺麗なサイン波で申し分ない。ハムフィルターコイル、Φ350mm、ofcΦ1.0mm、目一杯巻き、直流抵抗 1.5Ω、ac100v電流11.3ma、z=8.85kΩ、l=8850/6.28x60=23h、インダクタンスは十分な値。

201197上のように目一杯巻くと800tほど取れてその場合のインダクタンスは十分あるが、前回のインプットトランスの2次側カルダス巻き線343tをチョークコイルとし考えた時のデータを測定してみた。

201198xその時のデータがこれ。電流波形は若干歪みインダク不足となる。チョークコイル、Φ350mm、1.75スクエア、343t、直流抵抗 0.6Ω、ac100v電流47ma、z=2.128kΩ、l=2128/6.28x60=5.65h、インダクタンスは少な過ぎで唸りが出る。ここで1つの結論が出る。トランスで唸りを生ずるのは1次側のインダクタンス不足で電流が歪んでおり、それに負荷が加わると更に歪み唸りが出る。負荷が加わっても1次側電流がサイン波であれば唸りは少ない。

201199ハムフィルターを組み込んだ。入力コンデンサofc純銅電解コンデンサ26μf、ハムフィルターコイル23hで1.5Ω、出力コンデンサofc純銅電解コンデンサ6μfでかなり電源のハムはカイゼンされた。

2011991これを組み上げるとこの格好でハムフィルターがむき出しで具合が悪い。ハムフィルターやチョークコイルがΦ350mmもあり馬鹿げているとお思いでしょうが、インダクタンス23hで1.5Ωは優れもので、ちょと他では真似できませんよ。

2011992そこでΦ400mmの紙管を継ぎ足し水晶粒完全防振化した。かなりの完成度となりamp研究会では久々に古い水晶粒防振構造化したcdで、パーカッションチェックのcd「the musicians」をかけた。とんでもない音質の進化にパーカショニストのnakaさんが「深い表現...」とつぶやいた。

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2020年1月19日 (日)

推論 銅総量の音色力学

201231アンプを構成する素材に注目すると音の未来が見えてくる。先ずは出力素子の考察、駆動力はトムコ・ランジェロの開発したトランジスタアンプviolaのブラボーで決り、音色力はcx350を始めとした古典管で決まり。どんなにがんばってもトム・コランジェロには適わない。適うために高音質素材でトランジスタまで開発したが、足元にも及ばなかった。この行為からトランジスタはシリコンの半金属だからウエハを純銅にしない限りは音の良いトランジスタの開発は不可能と悟り、トランジスタアンプの開発は断念した。銅を含めた金属でできた古典管は非合理主義に貫かれた時代の傑作で、空気も含めて音色のよさを閉じ込めている。だから現代に真空管を作るならばofc純銅にすべきだが、誰もそれをやろうとはしない。

201232次なる素材はコンデンサの考察、ようやく気が付き始めた海外のメーカでofc純銅コンデンサが多く作られるようになり、良質のコンデンサが手に入いって福音だがなんせ高い。Duelund Capacitor 2.2uF 630Vdc CAST-PIO-Cu たった2.2μfでUSD $526.79もする。ただDuelund Capacitor を超えるものはないし、今までは必須コンデンサだった。

201233これもΦ300mmの紙管にofc純銅板1mmを張り-極を作る。その上にコンデンサペーパーを張りオイルを含浸させてオイルペーパーコンとし、その上にofc純銅板1mmを貼って+極を作る。更に水晶粒で防振構造にすればDuelund Capacitor を超えられると試作中。Duelund Capacitor の欠点は防振構造に限界がある。

201234そして極めて重要なトランスの考察、トロイダルコアで作られたトランス群は電源トランスも出力トランスもドライブトランスもインプットトランスもmcトランスも、太いofc純銅線を大量に投入すると、従来の詰まったトランスのクセが取れてofc純銅の力を知ることになる。画像はofc純銅6nの3.5スクエア、カルダスケーブルで作られた最強の電源トロイダルトランスです。

201235ここからが本題です。dcsエルガーの仕様に疑問を持ちスペックを調べた。そもそもの経緯は、トランスだけcx350ラインアンプのグリッド励振電圧が64vrmsもあってたまげて疑問を持ったことによる。mono合成トランスは2.5倍、インプットトランスは7.2倍、合計で18倍となる。64v/18=3.5vと出てエルガーから一体何ボルト出力しているか?スペックではmax6vとなっており納得した。さらにバランスの出力インピーダンスは2Ω以下と驚異的低インピーダンスでこれは使える。

201237現在エルガーはアンバランスで使用しているがこれを止めて、出力インピーダンスの低いバランス出力を使いgndは信号に使用せずxlrコネクターの2ピンと3ピンをmono合成トランスへ入れる。gnd同士は別接続しておく。

201238mono合成トランスは2次巻き線にソレンのofc純銅Φ1.0mmを800t巻いたものを3層持つ、これで合計ターン数は2400tとなる。1次巻き線はrchとlch用でカルダスケーブルを50tを2回路巻く。この50tがバランス出力インピーダンス2Ωに対抗させる。すると最大で2400/50=48倍と通常では考えられない倍率が成立する。仮に3vの出力であれば144vとなり、cx350管を軽々とドライブする。2次の3層はゲイン切り替えのためのものであり、cx350管の駆動電圧は144vも必要なく最終的には最適ゲインに設定する。

201236そうなんです、もうお気づきですよね。トランスだけcx350「ラインアンプ」は必要なく、直にトランスだけcx350パワーアンプの入力トランスポジションにmono合成トランスを入れれば、このアンプシステムは成立し万事メデタシ。従来ならば嬉々として大いなる期待を持ってこの方法へ進むところでしょうが、ハタッと閃いた。音色力学は「ofc純銅の総量で決る!」と推論してしまった。もっとも推論とは妄想とも表現されるそうだが。上にグダグダ書いたのは銅の総量の存在を示すためのものです。推論からトランスだけcx350「ラインアンプ」を止めてしまうとofc純銅の総量は少なくなり、音色力学は劣化成分が勢力を増して音質劣化が起きる?この推論はラインアンプの有無で長年議論されている謎の答えになるやも知れない。作業は簡単だから合間をみて実験をやろう。

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2020年1月17日 (金)

音色力学 トランスだけのカニンガムcx350古典管パワーアンプ製作14

201091奇想天外な事件が次々に起こる世相だが一番気になるのが気象問題で、温暖化で暖かいなどと言っていられない。トーレンスに事務所を出し年間を通じて訪問していたが、ロサンゼルスは冬も暖かく花々が咲いている。元々温暖な清水の地は益々温暖化でロサンゼルスみたいになってきた。今年の冬のサボテン工房の温室は昼間は50度まで上がり明方は2度位まで下がり、アリゾナの高地みたいな気候はサボテン達に最高の環境になる。そして冬には決して出るはずのないガラパゴスウチワ(ヘレリ)から新芽が出てしまい、ここに温暖化の身近な象徴を見た。異常気象は最早由々しき事態で人間同士の戦争なんかやっちゃあいられない、自然と戦争しなくてはならない時代なのだ。

201171もったいぶるな、さっさとやっとくれ!とお告げがあり、トランスだけのカニンガムcx350古典管「ラインアンプ」の試作を先行させることにした。パワーアンプとの違いは出力トランスだけになり、他は殆ど同じになる。先ずは高インダクタンスチョークコイルで失敗したΦ350mmトロイダルを、インプットトランスとして作り直す。今回は2重目のタケノコをやらず2次巻き線から始める。

2011721次側は概ねΦ0.3mmが2500t程巻いある上に2次側はソレンのofc純銅Φ1.0mmを巻くのだが、ちょっと冒険してカルダスケーブルの1.75スクエアを巻いてみた。一応巻き数は少ないので勘定すると343t巻けた。これで初めてカルダスケーブルのインプットトランスができた。

201173記録は重要で2次側のインダクタンスを測定しておく。1.75スクエア、343t、直流抵抗0.6Ω、ac100v電流47ma
z=2.128kΩ、l=2128/6.28x60=5.65h、インダクが少な過ぎで唸りが出るが、まあインプットトランスで100vも印加しないから良しとする。特筆すべきは直流抵抗で5.65hでも0.6Ωと小さい。

201174続いてインプットトランスのゲイン測定を行う。名工ミルトさんに作ってもらった1khzのcdをかけ、エルガーのボリュームを調整してmono合成トランスの最大値7.8vをインプットトランスへ入力して測定した。mono合成トランスは上海駿河屋さんから提供されたムンドルフL200を巻き解きながらギリギリと巻きつけてある。ofc純銅Φ2.0mmのポリウレタン線を300ターンを2層に巻いて、rch,lchの1次側としてある。2次側はソレンのofc純銅1.0mmが750ターン巻いてあるから、巻き数比は750/300=2.5倍となる。

201175インプットトランスの入力電圧7.8vで出力電圧64vrmsは、深いバイアスのcx350を申し分なく駆動できる。ゲインは何と18dbもとれて素晴らしい。スーパーコア(高透磁率)のせいで1次インダクタンスは140hと高容量だが直流抵抗は90Ωと低く、インプットトランスやドライブトランスとしては良い性能の部類に入る。

201176ここで6sl71段によるcr結合増幅段のcx350仮ラインアンプは解体して、トランスだけアンプへと舵を切り替える。ここに存在するものは電源の整流器31df6、-バイアス用フィリップス電解コンデンサと多回転ポテンショメータ、ここにのみ抵抗は存在する。しかし-バイアス電圧も調整が終わればトランスの巻き線に直付けしてこのポテンショは無しとなる。ofc純銅トロイダル電源トランス、市販改造品3.5kΩ出力トランスにしんがりを締めるのがcx350管となる。

201177インプットトランスを上画像の上に置いたらハムが出てしまい、mono合成トランスと別紙管に収めた。余りにも巨大で誘導の影響を受け易く、回路のメドが付いた時点からハム対策はやる。試しにmono合成トランス出力で直接cx350管を駆動したら、ゲインは低いものの実にクリーミーな音が出た。インプットトランスはカルダスを巻いたとはいえ、Φ0.3mmポリウレタン線のマズイさが暴露されカルダス威力は減少した。これは重大な分岐点で、全てのコイルは太くなければならないのだ。そして前エントリーに繋がり「プレートチョークもグリッドチョークも電源チョークも純粋にインダクタンス成分のみで、直流抵抗は限りなくゼロでなければいけない」amp工房で使用するポリウレタン線はofc純銅Φ1.0mmを最低条件として、Φ0.3mmは使用禁止とした。

201178これがcr結合1段増幅器に使用していた部品群で、概ね20倍のゲインを持っていた。それが入力トランスに置き換わりゲインは約8倍と少なくはなる。Duelund Capacitorの音は良いだの、dealのニクロム線の音は若干落ちるだの、コパルの巻き線抵抗がどうたら...そう言った煩雑さが無くなり、ひたすら純銅の成分に神経を集中できる。

201179音出しをする。もう未知の世界への突入で音が良いの悪いのはどうでも良く、異次元の新しい音にただ々唖然とする。尊敬する真空管の祖リー・ド・フォレスト(Lee De Forest)1929年のaudion 450のトランスだけアンプにたまげ、1922年~1927年製のWestern Electric 7A amplifierの回路に未来を見てしまい、ここにトランスだけアンプの再現ができた。まあ温故知新のLee De ForestとWestern Electric 7A amplifierの回路だから、トランスだけアンプを実現しても新しくは無い。しかしそこから出る音は新しく、キリストの説法「新しいぶどう酒は新しい革袋に入れよ!」に反して「新しい音を欲するならば古い革袋に入れよ!」と相成った。

2011792ただこれはほんの序章に過ぎないことに後で気付く。昨年の5月19日の画像がこれ、1年も満たないうちにここまで来たのだから、早いとも遅いともいえる。トランスだけのカニンガムcx350古典管パワーアンプの製作を通じて最高傑作のトランスの姿が見えた。透磁率の低い厚手で鈍重な低学歴の無方向性電磁鋼板で作ったΦ400mmトロイダルコア(アモルファスやファインメットの高学歴電磁鋼板は嫌いだ!)に、1次側ムンドルフのofc純銅ポリウレタン線のΦ2.0mmを500tの3層~4層巻き、2次側カルダス1.75スクエアを400t以上巻く、これが全てのトランスに適応されて電源トランスも出力トランスもドライブトランスもインプットトランスもmcトランスも構造は全て同じで、巻き数のみ違うトロイダルトランスとなる。

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2020年1月15日 (水)

音色力学 トランスだけのカニンガムcx350古典管パワーアンプ製作13

201151パーカショニストのnakaさんとt-mon君が静岡avboxのm社長に「あんぷおやじはトランスを巻いている」と話したらしい。するとm社長は「日本でトランスを巻けるのは2人しか居ない」と言ったそうな。そうなんです、日本でトランスを巻けるのはあんぷおやじと名工ミルトさんの2人だからその話と辻褄が合う?余談だが、avboxは良いオーディオショップと決めている。何でも節操無く売る所が良い。店主の拘りがきついと希望の銘柄や機種が買えない場合もある。さて日本に2人しか居ないトランス巻き線職人に新たにnakaさんが加わった。上画像のトロイダルトランスを見て欲しい、フォノイコ用のヒータ巻き線トランスで16v2aを2回路巻いた。でこの小さな穴にポリウレタン線を通して巻くのは長い線をズルズル引きずりながら巻くから大変で、あんぷおやじ流儀のトランスはΦ300mm~Φ450mmにしているのはここの理由による。kuraiman社長氏もt-mon君もトロイダルトランスを平気で巻いているから、なんだい日本にはトランスを巻ける人間は5人も居るじゃあないか。オーディオの世界は「まことしやか」がまかり通り、アンタ実際に見たのかい、聴いたのかい。

201156チョークインプット電源の場合インダクタンスとして機能する臨界電流値(赤丸印)あり、あんぷおやじ流儀では青丸印のチョークインプットとコンデンサインプットの中間を使っている。この場合ac電圧の約1.2倍の電圧になる。何となく完全チョークインプイット方式(ac電圧x0.9)の方が良いじゃあないかと思い、テストしてみた。

201152にわかにチョークコイルの準備など出来る訳がなく、インプットトランス用で巻いたΦ350mmトロイダルトランスを使う。Φ0.3mmポリウレタン線が約2500t巻いてあり、スーパーコア(高透磁率)のせいでインダクタンスは140hと高容量、直流抵抗は何と90Ωと低く優れものです。参考までに、タンゴのチョークコイルMC-10-200Dでは10hで直流抵抗は95Ωもある。

201153Φ400mmの紙管を用意して例の如く水晶粒防振する。


201154cx350古典管ラインアンプ配線完了の図、右はアンプ部で左はチョークコイルと下にはΦ300mmトロイダル電源トランスとofc純銅電解コンデンサが入る。

201155早速音出しです。丸でだらしなく干からびた音は大失敗で、いささかショックであります。短絡的判断ならば古典管アンプにおけるチョークインプット電源はダメとなる。短絡的でなければこのチョークコイルの問題となる。思案が続いたがハッと閃いた。Φ0.3mmのポリウレタン線を2500tも巻けば直流抵抗が90Ωもあり、この抵抗成分が電源密結合を阻害している。しかしながら100hと大容量で2Ωなどとゆうチョークコイルは現実的ではなくて、無理となる。更に重大なコトに気付いた。プレートチョークもグリッドチョークも電源チョークも純粋にインダクタンス成分のみで、直流抵抗は限りなくゼロでなければいけないのだ。過去の失敗が全て説明が付いた。amp工房で使用するポリウレタン線はofc純銅Φ1.0mmを最低条件としよう。

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2020年1月13日 (月)

音色力学 トランスだけのカニンガムcx350古典管パワーアンプ製作12

201111955年、親友ソニー・ロリンズと入れ替わりコルトレーンはマイルスバンドへ参加が決った。その年の暮れから1966年初めにかけて、ラウンド・アバウト・ミッドナイトの録音がコロンビアスタジオで行われた。モンクのラウンド・ミッドナイトになぜアバウトが付いたのか?ここでのコルトレーンの評価は高いがどうもね。それがクスリのせいで1956年11月にマイルスからクビを言い渡され退団してしまう。外で修行してクスリも絶ったコルトレーンを見ていたマイルスは1957年11月に再びコルトレーンを迎え入れ、マイルスは飛びっきりいい奴だ、とまあこうなる。マイルスバンドの最高傑作はカインド・オブ・ブルーで、1959年の録音になる。うるさいドラムのフィリーに代わりジミー・コブ、カクテルピアニスト(失敬!)ガーランドに代わりビル・エヴァンスと名手が集まったカインド・オブ・ブルーは殆どエヴァンスの作曲による。この時のコルトレーンは自信に満ち溢れ、よどみなくフレーズが次から次へ流れて素晴らしい。冒頭のポール・チェンバースのベース録音はレコードオリジナル盤ではボヨヨーンとなって酷い録音だなと思っていたが、最近のcd再生ではしっかり音階が録音されていて、なんだい自分の装置が悪かったのか。

20112最近は音の激変でうろたえる場面が続いている。平常心でいられないほどの激変は麻薬みたいなものだ。2重目のタケノコが完成したので2次巻き線を始める。礎電線株式会社のΦ0.3mmポリウレタン線をΦ350mmのトロイダルコアに目一杯巻く。現在は午前1時、巻き線開始です。

20113最近はトロイダルトランスの製作も楽をしようが先に立ち、巻き数はカウントしない。第一Φ0.3mmの巻き数なんて何回勘定しても合いそうに無いない。Φ0.3mmの巻き線は隣と重なり易く神経を使いながら巻き、これで漸く1/4巻けた。

20114巻き々、ひたすら忍耐強く巻く。朝が白んできた時刻の7時に巻き上がる。連続で巻けば半日で仕上がる勘定になる。これで1次側のofc純銅ポリウレタン巻き線の完全水晶粒防振構造化と2次巻き線Φ0.3mmポリウレタン線の水晶粒防振構造化が終わり、素材か?防振か?の判断が付く。
20115早速性能を測定してみる。1khzの入力4.529vに対して22.01vの出力でトランスのゲインは4.9倍、設計値の5倍に近似で合格とした。60hzでも同様のゲインでf特は完璧。平面対向巻きではこうゆう高性能は出せなく、ひとえにトランスの結合係数の負うところ大なのだ。

20116早速試作機トランスだけcx350パワーアンプのvsfを巻いた仮のインプットトランスと交換して音出しをするが、心中穏やかでない音が出た。素材より振動力学が優先すると嬉々として結論付けた。これは朗報でハイゲインのトランス関係では、インプットトランス、ドライブトランス、mcトランスには全てこの手法が有効になり、高価なソレンofc純銅Φ1.0mmを購入しなくて済む。amp研究会では余りの凄さにオタオタしながら説明するのでありました。

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2020年1月11日 (土)

振動力学 デジタルケーブルの重要性

201093正月は年始行事が終ればオーディオと仕事で、殆どamp工房へ篭りっぱなし。例年のことだが、正月も終わり静かになったところで御殿場アウトレットへamgを走らせる。最近はゴルフもやらないし歩く習慣は減りつつあるので、購買欲に後押しされてアウトレットを歩き回り、これでようやく運動量は確保される。ウークディのアウトレットは殆ど中国人の購買者、おまけに道路は海外仕様で左側通行の路面標識まで登場してチョットした海外気分が味わえる。ポロ・ラルフローレンの売り場の売り子さん達の殆どが替わってしまい、長続きしないのは客としたらチト困る。現代の販売の仕組みがそのようで、お店に対して絶対的安心感が持てない。画像の変なオブジェは前回も撮影したが、日差しにキラキラ光り輝きやけに気になった。

20132カルダスケーブルの1回分の手配は名工ミルトさんの分も合わせると500mにも及び、特注扱いで作ってもらっている。金額はハイエンドアンプが買える位になるが、ここは譲れない。しかしハイエンドアンプが買えるほどとは負担も大きく、今回はサイズダウンの原価低減で発注した。そこで思案、細くなった分何とか音をリカバリー出来ないだろうか?...う~ん閃いた、テフロンの被覆だ!誘電正接に優れた素材だからといって音が良いとは限らないのだ。現にamp工房のテフロン基板の実験で音は別にで、音の良い素材力学の部類には入らなかった。実験の為に白羽の矢が立ったのはdp-80とエルガーを繋ぐデジタルケーブルです。

20133先ずは現状の水晶粒防振デジタルケーブルを解体する。デジタルはツイストペアに組んだがこれは正解だろうか?今までの常識は何となく妖しくなってきた。これに対する新しい考え方は思いつくも今回はやらない。

20134完全にカルダスケーブルのみとする。カッターナイフを被覆に刺し、被覆を切腹しならが進む。横に逸れそうになったり芯線に傷を付けそうになったり苦労する。長さが2m程度ならばこの方式でも良いが、10mも被覆剥ぎをやるならば専用の工具がいる。

20135これが音を劣化させているテフロン被覆で見事に剥がせた。但しカルダスケーブルの場合のテフロン被覆は薄く、そのせいで水晶粒防振効果が出やすく音は良い。ofc線でもモガミは被覆が厚く水晶粒防振効果は出難い。

20136芯線2本の被覆剥ぎ作業は20分程度と案外早く完了した。カルダスはマルチストランドのクロスケーブルで、それが崩れ掛かるので丁寧に撚りを戻す。

20137カルダスのrcaプラグをハンダ付けして水晶粒防振ケーブルを作るが、今回はカイゼン前と後の音の比較をやるために、単に現状の被覆剥ぎだけで仕上げた。外観からは別物になった判断はつかない。

20138音出しすると、これはヤバイぜ!デジタルケーブルで音など変らないと主張する御仁も居るが、これが劇的に変るのだ。思うにターンテーブルのアーム周りの線と同様で、センサー部の微小な信号が振動による変調が掛かりやすい。何が変ったかというと、毒気が抜けてより音楽が増している。慌ててミルトさんへtel「帰りに寄ってください」...「自分には前の音の方が良かったように感じます」「なるほどそう来ましたか、一見ハデな音の方が惹かれ易いが毒気が抜けて音楽はよりしっかりしています、ジルジャンの傘のカタチが見えたのは今回が初めてです」「なるほど」ここの所チョットうろたえる場面が続いており、ダイレクト水晶粒接触デジタルケーブルは事件です。

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2020年1月 9日 (木)

音色力学 トランスだけのカニンガムcx350古典管パワーアンプ製作11

201092「タリーズじゃあなかった、ドトールでしょうか?」「いいえ全部外れです、スタバです!」と、新東名neopasa駿河湾沼津 (上り)のコンシェルジュはケラケラ笑う。何度も来ているがお店の名前すら覚えていない。そのうちに今食べたものも忘れて、おなかが空いた...そのスタバで遅い朝食をいただく。家人はツタヤで本を物色中、こっちはコルトレーンの生涯のマイ・フェイバリット・シングスの項に目を落としている。「ソプラノサックスでどうしてあんなに美しいイントネーションがつけられるのか。またこんな風にヴィブラートなしで、透明に謳える楽器であることを知ったのは、コルトレーンを聴いてからである。」フルートの巨匠ジャン・ピエール・ランパルは大絶賛している。また多くの評論家はコルトレーンのベストにマイ・フェイバリット・シングスを押している。違うんだよな、至上の愛でもなくベストはクル・セ・ママなのね~。頭上のスピーカからヴィブラートなしでキュルキュル吹くマイ・フェイバリット・シングスが降ってきて、こんな偶然あるものか!

201093_20200107042301トロイダルコアの水晶粒防振構造が出来上がり、ソレンのΦ1.0mmofc純銅ポリウレタン線を480t巻くが、これが滅法難しい。先ずは4分割してその1/4に12個の分割のケガキ線をいれて10tづつ巻く。まばら巻きは粗密の繰り返しになり易く、均等に美しく巻けない。教科書ではまばらの間から漏れ磁束があると記述されているが、まあいいか。

201094次に恒例のインダクタンス測定を行う。ac100v60hzを印加してその電流値から計算してインダクタンスを割り出す。hiokiのlcrメータでは鉄心入りのインダクタンスは測定出来ないのだから仕方がない。

201095これがその時の電流波形で、インダクタンスが大き過ぎ(巻き過ぎ)は磁気飽和が起こり、このサイン波が大幅に乱れて判断がつく。cx350パワー及びラインアンプ用インプットトランスofc1.0mm 480t
26.74ma
100v/0.027=3.74kΩ
l=3740/6.28x60=9.9h
30hzでは6.28x30x9.9=1.865kΩは概ね2kΩで設計値となる。このインプットトランスならば30hzをクリア出来ることになる。

201096フツーならばここに養生テープでテーピングして2次巻き線を巻く所だが、今回は2重目のタケノコを巻く。手間は大変掛かるが音質支配は素材か?振動カか?の見極めでやるしかない。タケノコ用の紙サイズは45mmx180mmとなる。

201097毎度ながら最後の〆が難しい。スタート時は細くひも状にしたタオルで水晶粒が洩れないように蓋をし、丁度180度まで進んだ所でその蓋を取り水晶粒を少し抜き取り先端を細くしてターピングする。こうして閉じておけば逆さまになった時水晶粒は洩れないし最後の結合もやり易い。

201098これで出来上がりです。1次巻き線はタケノコの間から顔を出す。インプットトランスに14dbのゲインを持たせるには2次巻き線を14db(5倍)巻く必要があり、小型のトランスで巻き数比を大きくとるとポリウレタン線が毛みたいに細くなり、直流抵抗も増えて音質劣化があるから結構難しい。Φ400mmくらいのトロイダルコアを使えば20db位はいけて、古典管の負担は随分少なくなる。

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2020年1月 7日 (火)

音色力学 トランスだけのカニンガムcx350古典管パワーアンプ製作10

201071昨年最後のamp研究会は、横浜t氏のampトラブルの調査が急遽入り、暮れのコトでもあり研究者全員でお手伝いすることにした。最近は直ぐに正月が来てしまい、坂を転がり落ちるように時間は疾走しているが、これは年齢の問題ではなく誰かが宇宙時間を何倍速かにしていると密かに推論している。しかしながら全ての事象が高速では証明のしようがない。よって人様のオーディオのトラブルを引き受ける訳にはいかないが、横浜t氏は水晶粒の防振を実践して効果を上げている御仁だから来て頂き、水晶粒防振音を聴いてもらうのも良いかと思い承諾した。画像は全員でofc純銅ヒューズを製作している。

201072ampの型式はパーカショニストのnakaさんが承知しており、結構高価な2a3ppのアンプです。2a3がチェコ製のクリスタルガラスでやはり貴婦人みたいな音がする。問題の電源トランスの振動を探るため裏返しにすると、カップリングコンデンサはDuelund Capacitor (黄色丸印)に交換してあり、貴婦人の正体はここにもあった。良く出来たアンプで細かい音質チューニングをする程度と判断し、カルダスワイヤーを使ったofc純銅ヒューズを作り組み込んだ。あっと驚く激変に、電源の重要性の再認識をした。結局電源波形のまあ々綺麗な清水では、電源トランスの唸りが再現できずそこまでとした。mosfetやsicmosfetの内臓のインバータ機器が増えると、電源波形の綺麗なサイン波がどんどん崩れて、コアに唸りを生ずる。その唸りの防止の手法が無いから購入したユーザーは大いに困ってしまう。

201073cx350ラインアンプへ組み込んだofc純銅電解コンデンサの6μfがどうも少な過ぎで気になり、1個新規に作った。そんなに簡単に出来る訳無いが、紙管にofc純銅板を巻いて下準備が出来ていたモノに、2700μf450vの解体したコンデンサエレメントの残りを巻いた。ここまでやってあると製作時間は僅か30分で済む。もっとも電解コンデンサエレメント巻きに時間を費やすと性能を落とすから、短時間の作業が要求される。最近の失敗から緩く巻いて容量は少なく24μfとなった。

201074続いて耐電圧試験に入る。cx350ラインアンプの+b電源は仮のアンプで350v以下なのでその電圧まで序々に上げる。途中でパチッと音でも出たら不良の可能性があるので中断する。

201075これが印加電圧の電源電圧とコンデンサ電圧で、理想は同じ電圧。画像は同じ電圧を指し良い出来です。


201077取り外した6μfのこのデータは測定誤差も含むと見逃したが、中古で漏れ電流が増えているのだ。ここの漏れ電流増加の原因を探ればofc純銅電解コンデンサの信頼性向上に繋がる。

201076こちらが新品24μfの漏れ電流データになる。新品の段階では殆ど漏れ電流は無い。

201078cx350ラインアンプの電源をばらしたので、ついでにタムラのトロイダルトランスpr7808s改を組み込んで音質評価をしてみた。改造前に比べて音の雑味感が消えて静寂感が増し、直に水晶粒で振動を取るこの方式の効果が確認出来た。出来たが市販品の限界も感じて、やはりofc純銅水晶粒防振トロイダルトランスが必須となる。横浜t氏のアンプの電源トランスは概ねei型と判断するが、それを体裁整えるために樹脂へ埋め込んでコア振動を高圧的恐怖政治で沈黙させている。だが弱者コアはいつかは声を上げて惨状を世に知らしめる。汚い電気と音楽だけjazzオーディオの架け橋が電源トランスなれば、ここの研究に生涯を捧げても惜しくない重要性が潜んでいる。

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2020年1月 5日 (日)

音色力学 トランスだけのカニンガムcx350古典管パワーアンプ製作9

201058xjazzオーディオにおいて3人の尊敬できる人物が居る。第一はジョン・コルトレーンで「音でオーディオをやるな、音楽でオーディオをやれ!」と何時の間にか示唆されていた。次はルディ・ヴァン・ゲルダーで、ノイマンのu-47を引っさげての登場はwor studioの連中が参りました!と唸らせる時代の革新的録音をやった。しんがりはトム・コランジェロで、トランジスタアンプの凄さと限界を教えてくれた。こっちがお断り無しに良きメンターと決めて、勝手に示唆を受けているのだから少々おこがましくも文句を言われる筋合いでもない。それでも3人の天才を目標としたお陰で、現在の奇想天外オーディオがある。現代の優れた機材で録音した凄い音、高学歴の滅法上手いjazzプレーヤ、ハイレゾの情報量満載のオーディオ、これらが束になってかかっても太刀打ち出来ない時代の重さがある。500年前のダ・ヴィンチのモナ・リザには適いませんと素直に認めても、直近過去の1950年代60年代には参りました!と認めたがらない。歴史の重さとは過ぎ去った時間の長さではなく、文化密度だから...

201051オーディオとは地味な作業の積み重ねで鮮やかさなど微塵も無く、トランスだけのカニンガムcx350古典管パワーアンプ製作はその最たるもの。ここからインプットトランスの水晶粒防振構造化の製作に入る。Φ350mmトロイダルコアは薄板のスーパーコアで径が大きい分、型崩れし易いので扱いには慎重を期する。画像のように水晶粒を浸したタライへこのコアを埋め込み準備は完了する。

201052Φ350mmのコアへΦ45mmの水晶粒防振層を作るために、タケノコ手法をやる。スマートではないが今の所他の手法が見つからないので、大変手が掛かるがネバネバとやる。40mmx140mmのサイズで子供用色画用紙を切り、コアへそれを若干テーパを付けて丸めてテーピングする。そこの空間へ水晶粒を充填し、次々と生長させる。

201053水晶粒はしっかり充填しないと円形が保てないため、水晶粒をドライバでゴリゴリ押し込みながら進む。円形はトロイダルコアの交差磁束の形状で極めて重要になる。最初と最後はタケノコの長さ調整や、水晶粒の充填困難などあるから美しく仕上げるに苦労する。

201054これが仕上がり状態で、これでも美しく出来た方です。


201055休む間も無く2個目のインプットトランスのタケノコ作りとなる。久し振りにタケノコを巻いたが2個目になると早い。早いが美しく仕上がるとは限らず、1個目の方が美しいいが、まあいいか。

2010562個目も完成です。防振効果を確保すべくテープはチープなマスキングテープを使う。この部分にはできるだけフィルム系のテープは使わないようにする。コアの材質は3種類あるが透磁率で音が変わるとは思えず、コアの防振構造と巻き線の素材と巻き線の防振構造によって決ると確信している。

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2020年1月 3日 (金)

音色力学 トランスだけのカニンガムcx350古典管パワーアンプ製作8

12281地球の地殻中の元素の存在度を調べれば一目両全、酸素の47%に次いでシリコントランジスタのケイ素(si)が27.72%とダントツに多く、鉄(fe)で5%、大事な銅(cu)に至っては0.01%しかない。だからオーディオに純銅を使わせない陰謀があり、トランジスタ化へと進んだ...まさか?現代社会は銅より音の悪いシリコンに支配されているとは、何とも忌々しい。t2audiostudioの坪井さんから電話があり「ampexの345が10万円くらいで出ている、入手しませんか?」生録音をやっていた時代ならば、コルトレーンの音を作った録音機だから迷わず落札したのだろうが、何と50万円を超えた!ノイマンのu-47ヴィンテージ上物200万円を何本か入手し真空管ミキサーも用意して万全の体制で、さあ録音しよう...一体誰の演奏を?27.72%のシリコンに支配された現代にコルトレーンはもう居ないし、録音機が5%の鉄と0.01%の銅で構成された時代には、もう戻れない。

12282とりあえず2個の電源トランスが出来たので、今年の初仕事は入力トランス(インプットトランス)を2個作るコトにした。トロイダルコアに巻く紙が案外難しい。子供向けの色画用紙を使いきり、更に販売店に在庫が無くなったためケント紙を買ってきた。これで140mmx40mmの短冊を沢山切りタケノコとする。ケント紙は若干厚く折れ曲がりに弱く失敗、直ぐに脱落してしまった。

12283やはり子供用の色画用紙しかないので、ホームセンターを駆け回り入手した。紙質と厚さが折れ曲がりにも強く、且つ水晶粒の防振効果の伝道度も高く具合が良い。また木材が圧電素子であるから親戚の紙も圧電効果があると決めて、紙=圧電素子=防振効果とした。

12284入力トランスのdc電流はcx350のグリッドバイアス電流で限りなくゼロに近いので、安心して高透磁率の薄板スーパーコアが使え、サイズはΦ350mm,30mmx30mmとなる。保管はサランラップを巻いて防錆処理してある。無造作に空気中にさらすと油分が飛んでサビが出る。

01032x今回は新しいコンストラクションでいこう。新しいコンストラクションといっても当初の計画に戻すだけ。30mmx30mmトロイダルコアはΦ85mmの1次水晶粒防振層を巻く。その上に1次巻き線のΦ1.0mmソレンのofc純銅ポリウレタン線を均等に480t巻く。次に2次水晶粒防振層を10mmくらい巻いて、2次巻き線のΦ0.4mmポリウレタン線を2400t巻く。これを水晶粒へ埋没させると、トロイダルコア、1次巻き線、2次巻き線の3体が完全に水晶粒防振構造化される。名工ミルトさんには2次水晶粒防振層無しで、Φ1.0mmソレンのofc純銅ポリウレタン線を2400t巻いた別構造で作ってもらう。この2種類のコンストラクションにより、ofcの純度が音にプライオリティが高いのか?又は水晶粒防振が音にプライオリティが高いのか判別がつく。今回はここの謎の解明を進める。

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2020年1月 1日 (水)

音色力学 トランスだけのカニンガムcx350古典管パワーアンプ製作7

12311ジョン・コルトレーンのクル・セ・ママは1965年録音、1966年リリース、1967年に清水駅前銀座のオーディオショップ”あかほり”の棚に飾られており、お呼びが掛かる。また亡くなる丁度1年前の1966年7月21日(木)には、何と静岡市公会堂へコルトレーン御一行サマが来ており、コルトレーンとはニアミス状態だった。気が付けばこの3年間で我がjazzオーディオ人生の行くべき姿を、大きく示唆されていたのだ。下記A-9106のクレジットに注目。
A-9106 John Coltrane - Kulu Se Mama 1966
Welcome
John Coltrane, tenor sax; McCoy Tyner, piano; Jimmy Garrison, bass; Elvin Jones, drums.
Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ, June 10, 1965
Vigil
John Coltrane, soprano, tenor sax; Elvin Jones, drums.
Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ, June 16, 1965
Kulu Se Mama
John Coltrane, Pharoah Sanders, tenor sax; McCoy Tyner, piano; Jimmy Garrison, bass; Donald Garrett, bass, bass clarinet; Frank Butler, Elvin Jones, drums; Juno Lewis, vocals, percussion.
Western Recorders, Los Angeles, CA, October 14, 1965
迂闊だった、クル・セ・ママはてっきりヴァン・ゲルダーの録音とばかり思っていた。ところがクレジットをよくよく調べると「Western Recorders, Los Angeles, CA, October 14, 1965」となっているではないか。いや~納得、イングルウッド・クリフスのヴァン・ゲルダースタジオのスタインウエイとは似ても似つかないエレピアンみたいな音で、理解不能で悶々としていた。しまいにはマッコイ・タイナーのせいにして「変な音色でピアノ弾くなよ」と悪態をついたりしていた。ウエスタン・レコーダーズのハウスピアノがそうゆう音か?はたまた前衛クル・セ・ママでコルトレーンがそうさせたか?そこは依然謎のまま。

12313xxグリッドバイアス電源は極めて重要であることが分かり、エネルギーに満ち満ちたコルトレーンをボ~っと聴いていると、正面の旧オーディオシステムの棚にもう1個のofc純銅電解コンデンサが鎮座しているのが見えた。そうだ、遊ばせておく手はない。早速hiokiのlcrメータで静電容量を測定すると、6μfも残っているではないか。これを仮のcx350ラインアンプの電源のフィリップス電解コンデンサと入れ替えよう。

12315xラインアンプの水晶粒を工業用の掃除機で抜き去り、配線変更してofc純銅電解コンデンサを組み込む。ついでに+b電源のトランスをタムラの完全改造のpr7808sにも入れ替えた。Φ400mmの紙管へコンデンサとトランスを入れ、水晶粒の細目を一気に充填してお終い。

12316x早速音出しを開始する。毎回腰が抜ける程の激変に「何だい、jazzオーディオとは素材力学の素材トレードに尽きるのか!」といささか呆れてしまう。12317ここまで法則性が明快になったのだから答えは簡単。シリコンsi(トランジスタ素材)より鉄やニッケル(真空管素材)の方が音が良く、真空中を電子が飛ぶから音が良いのではなくあくまでも素材と考える。12318 銅の方が音は良いから銅で真空管を作れば現状の真空管を超え、更にトランジスタもofc純銅だけで出来たならばトランジスタの方が音は良くなる。またアルミよりも銅の方が音は良い。 銅同士の銅とofc純銅では少しofc純銅の方が音は良い。トランジスタより真空管の方が音の良い説明はこれで付き万事メデタシなのだが、なぜ銅は音が良いかについては明快な説明はつかずで、スマン。ofc純銅の真空管やトランジスタやダイオードや電解コンデンサが出現したらオーディオに革命は起きるのでしょうが、今更儲からないオーディオに投資はしないから自力でコツコツやるしかない。

12319今年最後の仕事帰りに寄ってもらうよう名工ミルトさんへtelする。最大音量でクル・セ・ママを聴いていると背後で何やら声が...「ミルトさん随分早いね!」と振り向きざまに声を掛けるが誰も居ない。オイオイ幻聴かよ、そうじゃあなくて音の空中拡散が強化され、音数が増えての錯覚だった。「今年最後に凄い音で、しかしこれは聴く人を選ぶのね~」ミルトさんがつぶやき、フツーの音からかけ離れたコルトレーンのエネルギーは確かに聴く側の心構えも試されているのかも知れない。たんとはいらね~主義もここに極まりで、1965年「Western Recorders, Los Angeles, CA」録音のクル・セ・ママ1曲に、今年も魂の探索をやろう。

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2019年12月30日 (月)

音色力学 トランスだけのカニンガムcx350古典管パワーアンプ製作6

12301_20191228164001困った国の人々を救おうなどの度量も器もないが、キモに命じているコトは人間皆同じで人種の差別や区別はしないようにしている。経験則上、何処の国にも良いヤツも居れば悪いヤツも居る。これを常にキモに命じているのだが、つい間違いを起こしてしまい反省しきりなのだ。良いヤツや悪いヤツじゃあなくて...cx350古典管パワーアンプの電源の話です。cx350管の電源は+bの400vと-cの70vとフィラメントの7.5vの3種類ある。果たしてアナタは電源皆同じように平等に扱うコトが出来ますかね?誰が決めたか知らないが...ん?アンタが決めたんだろうが、+bが1位で-cが2位でフィラメントが3位、特にフィラメントは真空管のお尻から出ているから何となく身分最下位になり易い。これは長い間に何となく刷り込まれた、電源差別に違いない。

12302_20191229061301テンポラリーcx350古典管パワーアンプのofc純銅電解コンデンサがパンクし、その復旧を終えてボ~っと回路図を眺めていた。アンプ回路はトランスだけのチョー簡単で、これ以上何もやりようがない。回路図上の-70vのグリッドバイアスは電流も殆ど流れないし、音にたいして影響はないからトランスのL2巻き線は普通のポリウレタン線にしてofc純銅巻き線は必要ない。電源の電解コンデンサはフィリップスを投入していれば十分としていた。

12303_20191229064001まあ、いじるとすれば多分ここだけかね。やった所でたいしたことは無いでしょうがと決めて、-70v電源の電解コンデンサをフィリップスからofc純銅電解コンデンサに交換すべく製作の準備に入る。シマッタ、ofc純銅板の在庫が無い、名工ミルトさんから借りよう。

12304_20191229065301待てよ、最初に破壊したofc純銅電解コンデンサ350耐圧が2個も放置してある。これを巻き直せば簡単に出来る。待てよ、もし静電容量が残っていたならば-70vだから、この破壊コンデンサに通電しても持ちこたえられる。そこでhiokiのlcrメータで測定すると20μfもあり、製造当初は26μfだから結構残っている。1度破壊しているから恐々通電して最終的には160vでエージングを掛けた。エージングで問題はなくこれは使えるぞ。電解コンデンサの重要な機能に自己回復機能があり、何らかの原因で短絡した時周辺を焼き切り絶縁層を生成して復活する。

12305_20191229070201機転を利かしたお陰で随分楽ができ、ofc純銅電解コンデンサが作らなくて済んだ。直ぐにcx350管アンプへ組み込み作業に入る。カルダスチョークの紙管をΦ400mmから350mmと小さくして、Φ300mmの電解コンデンサに合わせる。これは紙管の高さが高くなり、水晶粒使用量の節約でもある。青がフィリップスの電解コンデンサでこれを撤去する。

12306_20191229071001カルダスチョークコイルに水晶粒を充填する。水晶粒は本来中目だが仮だから粗目で良しとしている。この上にofc純銅電解コンデンサを置き、31df6のブリッジ2個を配線する。

12307_20191229082301証拠の写真を撮り忘れ、さっさとofc純銅電解コンデンサを水晶粒へ埋没させてしまった。画像のofc純銅管はcx350用の水晶粒防振管になる。cx350管タワーの下部は水晶粒へ埋め込んである。

12308_20191229082601更に今回からΦ150mmの紙管でcx350管の水晶粒防振を強化した。暮れも押し迫り自由時間がたっぷりあるから、徹夜作業となった。さあ音出しで...何てこった~!異次元の音が出ているではないか。ここからが駄耳礼賛で、ちっとばかり音のカイゼンがあっても無反応、劇的に変わりやっとたまげる。オーディオの進化においては駄耳の方が有利なのか?

12309何故だ!グリッドバイアスの電源で強烈に音が変わるとは?もうこれは確かな理論に裏打ちされた技術なんかじゃあなくて、芸術の世界なのだ。身分の低い-cグリッドバイアス電源も身分の高い+b電源も、音のエネルギーを出す上ではまったく同じ身分なのだ。コルトレーンのクル・セ・ママはcdを3枚持っており、勿論インパルスオリジナル盤a-9106も2枚持っており、更に準オリ1枚持っている位のクル・セ・ママフリークなのだ。amp研究会で早速お披露目する。強烈にデカい音としてもcx350管1本で左右ステレオ8本のスピーカ駆動はインピーダンス低過ぎで歪むが、音エネルギーは別次元。52年間クル・セ・ママにレコード棚から睨み続けられたが、お返しで強烈な1発を見舞ってやった。カン、カン、カン...強烈に上へ上へ前にドライブするジュノ・ルイスのパーカッションはオフ・ビートのjazzではないが、聴き側はもう殆どトランス状態でこれはヤバい!

123091_20191230014801パーカショニストのnakaさんに「これはコンガですか?」と聞くと「最初は自分もそう思っていたが、これはアフリカの打楽器です!」素晴らしい洞察力である。francis de erdely* の秀逸なジュノ・ルイスのイラストからもコンガでないアフリカンドラムのカタチが分かる。クル・セ・ママとは遍歴となっており、我らもオーディオ・クル・セ・ママなのだ。たんとはいらねえ主義からすると、この1曲だけでも十分で生涯をかけて演奏しなくてはならない。ミルトさんも唸りっぱなしで、以前クル・セ・ママをかけた時は「monoでは無理だよね~」と顔を見合わせたが、ステレオをも凌駕する凄いパワーだ。ん?ここで最初に戻り間違いに気付く。そうだレコードもcdも差別区別はいけないのだ、身分平等で同じように凄いjazzは再現できるのだ、これもキモに命じておこう。
*:ブタペスト出身の画家「francis de erdely」は1959年に亡くなっており、1966年発売のクル・セ・ママとは年代がずれる。ジュノ・ルイスを生前に描いてあり、それを使ったと推測するが詳しいコトは分からない。

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2019年12月28日 (土)

音色力学 トランスだけのカニンガムcx350古典管パワーアンプ製作5


123011990年代の初頭、電源トランスを抱えたロボット用コントローラは小型化を標榜する上で、その発熱量と重量に頭を抱えていた。メカ設計ボスの身内にスイッチング電源設計の第一人者戸川治朗さんがおり、いよいよの登場となった。小型ロボットコントローラの電源としては世界初のスイッチング電源を得て小型軽量化に成功し、その後のロボットは大躍進をするのでありました。贔屓目もありスイッチング電源のバイブルはcq出版「実用電源回路設計ハンドブック、戸川治朗著」としている。2010年で28版を数え、良く売れた参考書だな~。現在では古いテクノロジーであんぷおやじ流儀のスイッチング電源はcpuで作っている。この著書は古いからこそオーディオでは参考になる原理原則がある。さて先日の研修会当日、講義を始めた途端にバチッ、ブシュ~と音が出て、慌ててオーディオを止めた。ofc純銅電解コンデンサの破壊で、僅か2週間の寿命であった。音無しで気の毒したのはt-mon君、冬休みに入ってラインアンプ作りに来ていた。

12302ここからが右往左往の連続で、名工ミルトさんへ盛んにtelして迷惑を掛けた。しかしトランスだけのカニンガムcx350古典管パワーアンプ製作する上で、もう一度電源に踏み込む良い機会と捉えて踏ん張った。画像は満身創痍のΦ300mmカルダスチョークコイルで「30.57ma、z=3.271kΩ、h=3271/6.28x60=8.5h」になる。満身創痍はカルダスケーブルにモガミofc線にその他ofc線を混ぜて巻き込んだ。早い話が原資不足でカルダスケーブルを十分に巻けなかっただけ。

12303これから作るトランスだけのカニンガムcx350古典管パワーアンプ製作のおいては原資不足から、ソレンofcチョークコイルと設計変更をしていた。ソレンチョークコイルは「Φ350mm、dcs電流トランス用、ソレン803tx3層、1層分803t、11.24ma、z=8.897kΩ、h=8897/6.28x60=23.6h」となる。

12304ミルトさんにtel「チョークインプット電源方式だから真空管が暖まる前に電源電圧が上昇して、400vofc純銅電解コンデンサが破壊した!」すると「フィラメント電源を専用のトランスにして先に投入したら?」とアイディアが示された。コンデンサ破壊は電圧上昇問題と誤解して、先ずはcx350+b電源の巻き線を減らしac318vとした。オシロの表示は若干誤差あり。

12305何度も電源投入実験を繰り返す。altecスピーカ位置に電源がありオンしたら、慌ててcx350テンポラリーアンプの所まで掛け戻りオシロを止める。何度やっても起動時の電圧上昇は420v位で止まり、電流ゼロにおける318vx√2=450v以上の電圧にはならなない。その後の安定電圧は400vと低い。この時点でofc純銅電解コンデンサの破壊は単なる製造不良と判断した。思い当たるフシはギリギリとコンデンサを巻きつけ68μfも容量を確保したことで、耐圧不足になったと考えられる。そこでゆるゆる巻いたofc純銅電解コンデンサは26μfと随分小さくなった。

12306cx350テンポラリーアンプの水晶粒を抜き去ってあるから徹底的にチョークインプット電源の探求をやってみた。先ずはΦ300mmカルダスチョークコイルで8.5h、10オームの抵抗を付けてチョークコイルの電流を見た。通電角は3msecで65度程度、コイルの充電電流はリニアで理想的、この波形からコンデンサインプットの電流波形とは明らかに違う。

12307続いてΦ350mmソレンチョークコイルで23.6h、コイルの充電カーブが折れ曲がり磁気飽和の毛があることを示している。これだから高透磁率のコアは困る、高インダクタンスや小型化には有効だが神経質過ぎる。jazzの分厚い音は鈍重な安物コアの方が良い。すると反論で「ファインメットやアモルファスコアの方が音が良い!」「ならばその高価なコアが音を出しているのかい、教えとくれ」。通電角は3.5msecで76度程度、ここで毎度の我田引水力学が作用して「完全なるチョークインプット電源は真空管アンプに適さない、チョークインプットとコンデンサインプットのハイブリッド電源にこそ活路がある!」その心は、通電角の拡大と充電電流の傾斜緩和、ノイジーなピーク電流の抑圧、更にカルダスチョークにみられるように直流抵抗は限りなくゼロに近く、電源密結合の法則にも則っている。

12308ミルトさんへtel「騒がして申し訳ない、コンデンサの製造不良でチョークインプット電源の問題ではありません、またハイブリッド電源はそのまんまルテニウム振動式整流回路に置き換わるから好都合です」すると嬉しそうに「波形を見て自分もそう思ってました~」。こちらがカルダスチョークコイルの入力部、ダイオードブリッジの出力波形になる。

12309xこちらはソレンチョークコイルの入力部、ハイブリッドのサマが分かる波形で、赤塗りつぶしのエリアがコンデンサの補間波形です。夕方美味いイチゴを届けてくれたミルトさんとコーヒーを飲みながら反省会をやる。jazzラガのパーカッションがmonoでありながら極度に前に出て、以前よりもカイゼンされた、いやofc純銅電解コンデンサまともになったから凄い音だ。ofc純銅電解コンデンサの安定化と更なる純銅化による音質カイゼンが、この先も重要な研究テーマとなる。

123091カルダスチョークコイルの電圧上昇は1.27倍でコンデンサインプットの√2倍より小さい。そこでミルトさんと密談をする。「ソレンチョークコイルは少しだけ音がカイゼンされるが投入したお代程ではない、カルダスチョークコイルは異次元でここにお代を幾ら投じても惜しくは無い、セロニアス・モンクのピアモがはじけるのもカルダスチョークのお陰だ」「然り々」「まともなチョークコイルならば100hとか必要で直流抵抗も大きくなり電源密結合に非ずで音はカイゼンされない、これは全く新しいハイブリッド電源の誕生です!」

123093忘れてはいけない、ofc純銅トロイダルトランスのcx350フィラメンと巻き線はカルダスワイヤーで、これもムンドルフに置き換えて巻いていたが、音の原点は熱電子であるからその源はカルダスケーブルとなり、決して置き換えてはならない。ofc純銅電解コンデンサの破壊から、カルダスチョークコイルの譲れない重要性の再確認したと同時に解析が出来た。確かな理論に裏打ちされたならこんなハイブリッド電源の誕生は無い。その確かな理論とやらにどれだけ裏切られてきたことか、オーディオとはかくもあるものよ。さて禍福はあざなえる縄の如しで、どうも問題点が発生すると必ず次のステップへ上がる。そうか、問題点や事件はチャンス到来なのだ。

 

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2019年12月26日 (木)

考古力学 さらば磁気増幅器!

122411967年当時からの謎が解けてすっきりしたと同時に少々寂しさもある。難しいものとか、分からないものにロマンや夢を見てしまうのがエンジニアの習性で、彼らの夢の大きさで今日の技術立国日本がある。さて磁気増幅器の言葉だけがバラ色の記憶に残っており、「増幅器」とゆう言葉からオーディオに使えるリニアなアンプを想像し、ofc純銅ポリウレタン線だけのトランスでcdの信号がアンプされてスピーカを駆動したら事件に違いない、と決めた。

12242そこで磁気増幅器本を入手してすみからすみまで読んだ。東京電気大が1968年に出版しており我らが未知との遭遇をした年代と符合し、当時は磁気増幅器が現役だったのだ。電気大のこの本は秀逸で、学生向けのせいか分かり易く記述されている。一般的に多くの技術書は「簡単は理解させないぞ!」的な記述が多い。まあ、書籍でノウハウが手に入るならば安いもので文句は言えない。

12244磁気増幅器を明快に説明したのがこの部分。トロイダルトランス(可飽和リアクトル)が2個図のように接続されて、制御線(入力)にdc信号を入れるとその大きさで磁気飽和が起きて1個のトランス(リアクトル)が短絡された格好で信号が出る。出力は100%のレベルのac50/60hzで、それが位相制御される。

12243ん?こりゃあどこかで見たような、いや年中見ているトライアックの波形で、家の調光器に同じなのだ。ac波形を位相制御するのだから確かに0%に近い所から100%に近い所まで制御し、その形態から増幅器とゆう名称を冠した。なんだい、v2ロケットは位相制御で飛んでいたのか。

12245こちらは磁気ヒステリシスカーブのゆがみをリニアに直す、負帰還回路まで付いている。うーん、負帰還増幅器となればもういけませんね~。磁気増幅器とは交流の位相制御と分かり52年来の謎は解けたが、オーディオにはまるで使えないことも判明して夢は消えた。残念!

12246xシリコンsiより鉄や銅の方が音は良いからトランジスタより真空管の方が音が良い訳で、銅だけの方がなお音は良くなる。しかし現存する増幅機構にそれは無い。だから磁気増幅器のようなもので増幅できれば一番よろしく、宿題がまた1つ増えた。それでも今回の収穫は上図のように2個のトロイダルコアを1個の巻き線で巻き上げる手法で、これは何やら面白いコトが起きそうな予感が...

 

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2019年12月24日 (火)

音色力学 トランスだけのカニンガムcx350古典管パワーアンプ製作4

12222先日のamp研究会、kuraiman社長氏にセロニアス・モンクのコンプリート・リバーサイド・レコーディングスcd15枚組みの話をすると、コルトレーンフリークだけあってその場でcdの手配をした。一方名工ミルトさんは「k2,20bitしかないし、セロニアス・モンクは余り聴かないから手配はしなかった」と言う。えっ!k2,20bitだけ?とオークションを調べると同じ系列店から7点の出品があり、それの全部がk2,20bitだった。

122222こっちは深く考えずに一番安いモノを買っただけ。cdボックスの作りは全然違い高級感溢れる立派なモノで、1988年のリリースになる。一方画像のk2,20bitは10年後の1998年のリリースになっており箱もペラペラで、大半はこっちになる。 偶然とは言え初版本?が手に入り、出品者はその辺の事情に疎くてお代も安かった。

12223聴き込んでなお凄さの発見が続いている。nycのリーブス・スタジオの録音もエネルギーの満ちて凄いと思うが、ヴァン・ゲルダーの録音を聴くともっと凄くて適わない。ただフツーのcdシステムで聴くとうるささが目立ち、聞き続けることを止めてしまうかも知れない。この時代、jazzミュージシャンと録音は実に尖っていた。

12224 トランスだけのカニンガムcx350古典管パワーアンプ製作では2個目のトロイダル電源トランスの製作に入った。画像のトランスはカウンターポイントsa3.1に使われていたもので、これを解体して巻きなおす。巻きなおす前に、平面対向巻きは結合係数に劣るが結合容量は優れもので、ハムついて考えてみた。1次巻き線と2次巻き線の結合静電容量を計測する。

12225値は134pfと出て何度も測定しているが概ねこの付近の値になる。これの60hzにおけるインピーダンスはz=1/6.28xfxc=2x10の7乗と出る。20,000,000Ωは20MΩで1次2次が結合されていることになり、受け側のインピーダンスが高ければハムの除去出来ない。結局は受け側のインピーダンスに支配され、トランジスタアンプのように低ければハムは乗らないし、真空管のように高ければ乗り易くアイソレーショントランスでも限界がある。

12226普通のポリウレタン線のΦ0.6mmが巻いてあり全部巻き解く。ここへ新たにソレンのofc純銅ポリウレタン線を220t巻く。画像のようにまばら巻きの均等巻きは難しく難儀する。巻きながらピッチ調整するものだから粗密がどうしても生じてしまう。正確を期するならば水晶粒防振の表面に220個のケガキ線を入れれば良いが、面倒でやっていられない。

12227インダクタンスの測定に移る。スライダックで正確にac100vrmsとして、この時の10Ωの電圧降下から電流を算出する。456mvと出て1号機の454mvにほぼ同じの正確さになる。456mv/10Ω=45.4ma、100v/0.0454=2.2kΩ、l=2200/6.28x60=5.8hと出て1号機も2号機も同じで素晴らしい!

122281次巻き線が終わったところで、2次+b350n巻き線、-c50v巻き線、フィラメント7.5v巻き線と次々に巻く。1次インダクタンスは合うものの2次の巻く数は若干多く必要として結合係数のバラツキは感じられたが、トランスメーカではないので、まあいいか。それと1次と2次の間には養生テープを1重半巻きつけてあるが、これを厚くすれば1次と2次も結合容量は減らすことが出来るが、ついでにトランス結合係数まで減少させてしまい難しい。

122294x当初の設計であれば電磁鋼板コア層、水晶粒防振層、1次巻き線層、1次2次分離水晶粒防振層、2次巻き線層、全体水晶粒防振層となるのが理想的で、1次巻き線と2次巻き線が完全水晶粒防振構造化される。ここの1次2次分離水晶粒防振層はトロイダルトランスの最重要構造で、厚さ10mm位の水晶粒層になり、ofc純銅ポリウレタン線の水晶粒防振と1次2次の高耐圧絶縁とアイソーレーション機能である結合容量の最小化を実現させる複合機能体となる。この構造は勿論特許構造だが、出さないから一応著作物としておく。そして次の研究課題にとっておこう。ん?次はもう無いか~...

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2019年12月22日 (日)

運動力学 さらばロボット!

12261k工業のm氏に誘われて東京ビッグサイトのロボット展を観に行った。なんとs電気秦野のs元部長も一緒で、何十年ぶりかに3者で行動を共にした。s元部長とは、ジュメット線にステムにタングステンに酸化皮膜(これらは真空管製造技術)、セレンの真空蒸着と口角泡を飛ばしての新幹線道中でありました。お目当てはあんぷおやじが深く関与したiaiのブース見学で、先ずその規模の大きさに度肝を抜かれた。営業の説明員もてきぱきと清潔感を持ってお客様に接しており、好感が持てる。辞する時に入社した若者は営業のno2にも出世しており、それも嬉しく思った。何よりもコツコツ改良を重ねた製品の完成度は高くなっており、過ぎ去った時の重さがここにはある。

12262片袖のアームロボットは小型分野で主流になりつつある。デンソーのロボットの仕上がりは素晴らしく凄いのだが、ここまでやっても圧倒的優位性に立てないロボットメーカのどんぐりの背比べは、ある種ジレンマも垣間見えた。m氏が協働ロボットの増加において「もし高速移動中に人間が入ったら?」と質問したので「無理です!」と答えた。2m/secで高速旋回中は何をしても止められず、急ブレーキしかない。カメラ等で人体をセンシングしたら速度を遅くしいつでも止まれる準備くらい?

12263手首のモデルがあったのでつぶさに観察したが、たいした進化はない。1998年、ユタ大のジェイコブスン博士の手首を見た時ほどの感動は無いし、20年経ってもこの程度だな。同行したk工業設計のo氏に、指に入る超小型ロボット用エンジンの必要性を説明した。知能処理系はaiも入って飛躍的に進化しつつある...運動処理系がロボットにおいて一番重要だがこの進化は世界的に見ても遅いく、どうもアミューズロボット等の表皮に誤魔化されている感がある。

12266x図はハーモニックドライブや遊星ギアを使わない高減速比の2重構造のモータで、ギアとモータを密結合させたロボット用のエンジンを考案したがモータには限界があり、これも封印している。モータより油圧より空圧より単位容積あたりの出力が超高出力で、且つ小型のロボットエンジンが必要とされている。この件でnedoのブースへ行き議論をしようとして説明員を捕まえた。研究中のロボットを前に、「このロボットは掃除機のルンバを作っているメーカのロボットですね」「いやバクスターのロボットです」「だからバクスターはルンバですよ」「はあ~」「それでね、6軸が両腕で12軸、これが200万円以下で買えるのだから1軸に換算したら世界一安い!」「はあ~」経済観念の薄い浮世離れした研究者に気が抜けて、議論どころでは無くなった。

12264単位容積あたりに巨大な力を生み出す次世代ロボットエンジンの研究など気配も感じられず、超小型医療用ロボットカプセルを何個か飲み込み、体内で結合や分離を繰り返して治療する仕組みなど、ロボット部隊は考えないのか?24年ぶりのロボット見学だったが、いたたまれなく嫉妬するような技術に巡り合えなかった。当時から基幹技術は何も変わっていない。心置きなく安心して、さらばロボット!

 

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2019年12月20日 (金)

音色力学 トランスだけのカニンガムcx350古典管パワーアンプ製作3

12181だいぶ前になるがcdビジネスの先行きが怪しくなったのか?cdの叩き売り的状況があった。今でもある種続いているのかも知れない。このLiving Stereo 60 CD Collection は2010年リリースで有名な RCA Red Seal 、凄いのが60枚の演奏時間で64時間もある。次にお代、当時は2万円くらいで販売されており、今はもっと安くなっている。20,000円/60=333円/1枚ととんでもなく安い。だが当時は「なんだいcdだからオリジナル盤に比較にならないほど音は悪いし、安物cdだからまあいいか!」と思っていた。ところが又してもcdに罪はなく、cx350古典管アンプになってから60枚がお宝になった。これまで何度もcdやレコードのせいにしていた音質は全部システムの問題となった訳で、自助努力で解決できるとなれば大いにありがたい。

12182ofc純銅ポリウレタン線、この場合はトリテックの樹脂で固めたネットワークコイルだが、樹脂落としで皮膜までダメにして短絡してしまい落ち込んだ。一晩寝れば落ち込みも解消して、気合で全部巻き解き仕切り直しなのだ。電源のトロイダルトランスは60hz固定なので、低周波は透磁率低めとし断面積を大きくとる。これが秘訣でΦ300mmの40mmx60mmと図太いトロイダルに水晶粒防振タケノコ構造にしてある。でありますからポリウレタン線は水晶粒絶縁層の上に巻かれることになり、内部外部から水晶粒でサンドイッチされて、防振構造は完璧となり通常のトランスでは出せない音が出る。

12183今度は全て裸線を巻いている感覚で巻き、巻き線の間隔は十分に確保している。実際には全周に渡り接触しないように巻くのは不可能で、巻き終わったらトロイダルを転がしながら接触部を見つけて広げる。なんでトリテックのポリウレタン線に拘るか、それはΦ1.2mmもありソレンのawg18番より太い。

12184巻いているofc純銅ポリウレタン線が終わって接続が生じたら、そこで電圧を測定し発熱が起きていないか丁寧に調べる。通電は何が起きるか分からないから、スライダックで様子を見ながら徐々に電圧を上げる。画像のように285vまではとりあえず合格した。そこで次なる追加巻き線を接続して進める。

12188300vの中間タップ巻き線を出した。今回は巻き数のカウントはやらない。ofc純銅線がコマギレで何度か繋ぐ必要があり、その都度通電をして安全性と電圧の確認をしているので、残り何ターン巻けば良いか都度出る。巻き数をカウントしないこのやり方は楽で沢山巻く場合の1つの手法になるかも知れない。とりあえず見込みで巻いて電圧を計り、残りのターン数を算出して最後のみカウントする。

12186これで全部巻き上がった。1次側のac100vはソレンのawg18で220t巻き、2次側ac350vはトリテックΦ1.2mmでおおよそ770t巻き、ac50vはΦ1.0mmの普通のポリウレタン線を114t巻き、ac7.5vはムンドルフのΦ1.6mmを18t巻いた。各部の電圧正常、温度上昇無しで晴れて合格です。これで4個製作する電源トランスの1個が完成した。名工ミルトさんと同時にトランスだけのカニンガムcx350古典管パワーアンプの製作をやっているが、ミルトさんは4台を並べて量産体制?に入った。こっちは音を出しながらに作業になるから先ず2台を仕上げて、monoで駆動しているaltecのシステムを、monoだが左右それぞれ別に駆動する。これで低インピーダンス問題は解決してまともに音が出る。先を急ごう!

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