2016年9月28日 (水)

古典力学 調子の良い奴(球)編

Cx1「2度あることは3度ある」は更に続く可能性もあり、こうゆう時こそ学習が必要なのです。それは調子の良い人間のコトで、こちらに好意的でつい気を許し嵌まり込んでエライ目に。それが3度も続けば流石に警戒して調子の良い人間は、はなっから敬遠する。その逆がたいていは真実で、調子の良くない、どちらかと言うとうるさく嫌な奴ほど真っ当で長い付き合いとなる。かくしてあんぷおやじ流儀jazzオーディオは”うるさい”時こそシメタ!と思っている。

Cx2ラインアンプとチャンデバ用で選択した古典球はうるさくて閉口する。まさにブルーノートのヴァン・ゲルダー録音のレキシントン盤如きで、エネルギーに満ち溢れて御せないとうるさいのだ。現代は満遍なく全方位的に優等生で、上手いだけのjazzプレイヤーが多すぎて、上手いだけのオーディオ機器が多すぎて、つまらない。ちっとばか欠陥を持っていたって劣等する必要など無く、時代を変えたのは劣等を持ち合わせた人間と史実が証明している。

Cx4さて大は小を兼ねないから、プレートもグリッドもカソードも大きく剛性に欠けた古典球は音圧振動で盛大にゆすられ、変調をきたしてうるさい。このうるさいを克服しないと古典球の真価は発揮できないから、例の如く作業に取り掛かる。ソケットを排除して引き出し銅リードに直接当たるようにofc線を繋ぐ。次に水晶粒防振と電磁シールド用の銅の筒を、0.1mmの銅板から作り出す。充填する水晶粒は細目にしなければならない。

Cx8ほーら、うるささが消えてエネルギーに変換され、ビリー・ホリディが弾力し始めた。赤丸印がcunninghamのcx-301-aで、外部から振動を加えても殆どハーモニックサウンドは発生しない。これをやっていない古典球を叩くと、電子ドラムみたいで面白い。現代球に比較して電池球であるから省電力で発熱は殆ど無い。古典球をこんな目に遭わせる奴は、不埒で非常識で球の寿命を縮めている と思われるでしょうが、仲間内では補聴器の話も出るくらい時間が無いから不埒でも何でも結構、時代の持つ力を惜しみなく吐き出させよう。

Cx7オーディオ閉塞状況が長いが、常識的な手法を継承している限りはそこから抜け出せない。抜け出すために大手のやることはハイレゾであり有限要素解析スピーカ設計法で、それはそれで正解なのだが、しかしクスリと酒でよれよれのチャリー・パーカーやバド・パウエルを再現するにはチト本質が違いすぎて似合わない。これらに良く似合う古典球の選択は、調子良くすり寄ってくる球は避けて、ぶっとくうるさい一言居士の球に限り、時代に調子良く迎合しない無骨モノ
出よjazzオーディオ劣等性!

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2016年9月26日 (月)

増幅力学 ラグビーとアンプとゲイン編

Kizu_2 ラグビーワールドカップ南アフリカ戦のテレビ中継にクギ付けとなる。ワールドチャンピョンに2度も輝き、アパルトヘイトを打破した今は亡きマンデラ大統領率いるスプリングボクスには、特別な感情を持って支持していた。後半の後半の最後、ゲームキャップテンのマイケル・リーチ君はラインアウトを指示し(我々はリーチ・マイケル君の呼び方に馴染めない)フッカー木津君に”外すなよ!”と耳打ちする。

2006_2その木津君とは2006年花園で同じ東海大付属同士で、戦い相いまみえた。no5ロックで木津君、no8で前川君、皆トップリーグになった。この年にラグビーがゲインである事を名将h多監督から教わり、なんだい、ラグビーとはゲインでアンプなのか?

Gain真空管を学べば直ぐ出てくるのがゲインの公式、確か高校2年の電子工学で学んだから50年以上も同じ式を使い続けている。これをラグビーに当てはめると、μは精神力でrpは相手の力、Rは自分の力、ゲイン1以上が前進でゲインラインを切ると表現するが、力が拮抗している場合には相手より2倍以上の精神力μを持つ必要があり、ラグビーもアンプも同じであるコトが解る。しかし公式は同じでも音は格段の進化を遂げたから、普遍が如何に大切か思い知らされる。アンプの設計には四則演算が解れば十分で、よって小学生の算数で問題ない。やたらと難しい数学モデルを作った所で音はたかが知れているし、今時は何処の大学の研究室でも取り合わないから、数式はもう往生しよう。

301xさてこの数式にあてはめると古典球対プレート抵抗1kΩの是非が分かる。先ずはカニンガムのcx301-aを見てみよう。rcaが生産してカニンガムブランドで販売していた時期の物で、フィラメントはトリタンで電球そのものだが、防振構造になれば全く見えない。135vの時プレート抵抗10kΩでμが8となり、この時の概略ゲインは8x1/(10+1)=0.7で-3dbのマイナスゲインとなってしまい、1kΩは非となる。3kΩくらいにすれば+5dbでラインアンプやチャンデバに使える。

112x続いてカニンガムのcx112-aで、古来は3極出力管で使われていたからプレート抵抗は低い。フィラメントはトリタンではないから蚊の鳴くようなか細い灯りとなる。135vの時プレート抵抗5.1kΩでμが8.5となり、この時の概略ゲインは8.5x1/(5.1+1)=1.4で+3db位となり、1kΩは是となる。301などのプレート抵抗10kΩ組と共用するならば、2kΩでいける。この計算とて概略で、しかし3パラメータが動的であれば概略で十分がゲイン計算式で、ラグビーよりよっぽど楽だ。これは朗報で、銅マンガニン線水晶防振構造電磁シールド抵抗の2kΩはy本氏の技であれば難なく巻ける。

おまけ:
貧者の核とか原資乏しき者への福音とか勝手なコトを言っていたが、weを初めとした高価な古典球群を前に、原資豊かな者には敵わない現実もあると思い知らされた。そして今年こそは翔洋ラグビー部に花園へ行ってもらいたい。その為にゲインの公式を実践しよう!

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2016年9月24日 (土)

情熱力学 古典直熱管用抵抗体を作る編

1人の思いは推し量ることの出来ない深遠で、時として驚きを持って表に出てくる。amp学校メンバーy本氏のオーディオに懸ける情熱に頭が下がる。
”例の1kΩを同じ仕様で1本製作してもらえませんか?”
”ようがす!”
言葉も乾ききらない昨日、amp工房へ2本も製作して届けてくれた。しかも完璧に特性を揃えて(以前no1:1.008kΩ,280μh、今回no2:1.005kΩ,280μh、今回no3:1.006kΩ,280μh)で、感謝でありました。とゆう訳で急遽予定を変更してオールナイトで抵抗体の仕上げを慣行する。先ずは0.1mmの銅板をΦ100mmの円筒になるように切断する。

2再三言うが原資潤沢なお方はofcの銅パイプと円板を、マシニング加工して組み立てた方が良い。円筒の作り方もようやく上手くいくようになり、点付けしておいて回しながらハンダを流すように付けると、短時間でまあ綺麗に出来る。円筒の中へy本氏の製作した銅マンガニン線抵抗1kΩを入れる。

3続いて水晶粒の充填になる。この時のポイントは抵抗体が円筒の中心に位置するよう調整しながら、水晶粒を充填する。更に0.1mmの銅板はペラペラで変形し易いので、丸型に成型しながらの充填になる。水晶粒は細目から中目程度で良い。

4 カタカタ振動させて寸部の隙間も無いように充填したら、フタのハンダ付けとなる。振動防止の手法で水晶粒を充填するのに、粗充填でカタカタ音が出るようならば本末転倒で、山盛りにしてフタのハンダ付けの時に押さえつけながらやる。リード線はモガミのofc線16番だが、最終はカルダスワイヤとする。

5フタが完了したらm+aシールへ必要な情報を記入して、抵抗の表面へ貼り付ける。黄色丸印はamp工房製作のニッケルクロム線抵抗で、サイズはΦ105mm,h65mm、今回の銅マンガニン線はΦ100mm,h75mmとなる。上記データで20khz時位相遅れは2度、抵抗値は0.5Ωの増加程度。現在は丑三つ時で大音量は出せないが、この時間帯の電源の良さもあり、音が伸びやかで艶に溢れ抵抗体の重要性を改めて認識した次第。古典直熱管に入る唯一の抵抗体が銅マンガニン線となり、遂にブレークスルーした。

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2016年9月22日 (木)

古典力学 古典直熱管ラインアンプ編3

Rox過日rcaの2a3を無造作にamp工房のメインアンプへ差し込み、良い音にうっとりして聴いていたら、暗闇に真っ赤になったゆでダコを発見!いやrcaの2a3で、居合わせた社長氏にnaka氏に小生、全員青ざめる。発見が早くてプレートも溶け出すコトもなく、真っ赤なゆでダコは別なアンプで何事も無かったように鳴っている。これが真空管の威力で根源的なエネルギーが火力であるから、力強さは桁違いで分厚い音になる。最初は冗談かと思っていたが、古典球は火力で暖かい音がして、トランジスタは半金属で冷たい音がする、今は見た目の印象による音の評価を正解と決めた。

2あんぷおやじー、圧着端子はofcの銅だぜ!とm+aさんが情報をくれる。貧乏ベンチャー時代には手にマメが出来るくらい圧着を打っていたから、悪印象しか残っていない。確かに調べると無酸素銅に電気すずメッキとなっており、このすずメッキの錫は周期表より卑金属であるから画像のように削り取ってofc銅をむき出しにして使う。かくして忌み嫌っていた圧着端子は、1点アースの新たな武器として古典力学に貢献するコトとなる。

3古典球を古典的手法で鳴らすならば、世界中に居る古典球猛者の音に敵いっこないので古典を現代風なテクノロジーで蘇らせる。古典球ラインアンプ面積の2/3は電源が占めることになり、アンプとゆうより電源装置と言った方が正解。本業のロボット屋も太陽光関連も電源が最重要で、しかし世の中は電源裏方的低身分にしておくから某国のスマホ発火事件に繋がる。アンプを作られる方は電源の身分を最上位にしよう、驚くべき変化にたまげるはず。

4これにて電源部の大方が組みあがる。ヒータ電源は1.5v~5v位の可変(ツェナーダイオード交換)にしておき、+b電源も同様。ご覧のようにバラックで美しくないがこれで良い。日立時代に技能5輪の教官もやっていたから美しく作る自信はあるが、工芸的に作られたから良い音がするとは限らないし、引き回し結束などすれば性能が悪くなるに決まっているからやらない。

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2016年9月20日 (火)

古典力学 古典直熱管ラインアンプ編2

Sirakawa過日チョット足を伸ばして有名な白川郷を訪ねた。漂う香りはかっての木曽妻籠や清里風情で、世界中、特に中国の観光客の多さにたまげた。萱葺き屋根の古典的建物が現代建築に改修しないままでいたら、時代は一回りして萱葺き古典が最先端になっていた。だから忙しない時代にイチイチ反応しているのではなく、じっくりと我が道を行くが、どうやらハイテク時代の生き方を示していると思えた。

41.5vの1.05aをmj15024で作るが、こうゆう重要な電源に3端子レギュレータ等を使うのは、いじりようが無くて避けるべき。あんぷおやじ流儀の基本は、icを使わない。整流後の電圧はリップルを含み4.7v、これをmj15024で電圧降下させると1.53vとなり使えそうなdc電源となる。
5この定電圧電源で26のフィラメントに通電して、回路を仕上げながらエージングを行う。温度上昇のチェックをして温度の低さに驚き調べると、1.5v x 1.05a=1.6wの電力でここが小さい。前回社長氏のラインアンプで使用したレイセオン6sn7gtは6.3v x 0.6a=3.8wあり倍以上、これじゃあ26古典球のμが8も納得、しかし何となく頼りない音のイメージが浮かんでくる。
Htさてフィラメント電圧は少し低めの方が古典球には良かろうと、微調整を行う。あれやこれやダイオードの種別を変更して1.47vと1.45vに追い込んだ。1.45vで定格の97%になるから良かろうと判断する。画像のように0.2vの分解能で拡大して電圧や高周波成分を調べるが問題ない。
6古典球の選択は大変かと思われたが、某素人のオークションではアメリカ球4ピンと表現されており、これは素人故見事な表現。4ピンであれば3極管の直熱管と直感できる。よって5ピンからは使用できない。例えば00と01aは直熱管、112aは直熱管、101は直熱管だがweで高価で使えず、27は傍熱管で使えず、30は直熱管、41は5極の傍熱管で使えず、43は5極の傍熱管で使えず、45は直熱管、47は傍熱管で使えず、71aは直熱管、こんな具合にあっと言う間に絞られて、使える古典球は案外少ない。

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2016年9月18日 (日)

古典力学 古典直熱管ラインアンプ編1

Seki少なからずショックと表現したが大いにショックで、amp工房の音を聴く気がしない。最新のラインアンプの話で、これを超える方法で深夜まで構想に没頭する。自宅に戻りテレビを見ると、中村哲医師のアフガン灌漑についてのドキュメンタリーが目に飛び込んでくる。中村医師の取った手法は江戸時代前期、1633年に作られた”山田堰”の学習にあった。学問優先の頭でっかちな現代社会に、何も無いアフガンでは古典に回帰するしかない。イタリアルネッサンス然り、山田堰然り、古典直熱管然り、文明文化の蜂起は時代が進化すれば必ず行われるとは限らない。映像を主体とした虚構の世紀から、古典に回帰して時代のエネルギーを浴びよう。

1_2音は電源が出している也、から電源蜜結合トランジスタ用の放熱器を加工する。放熱器の加工は当然フライス盤が必要になるが、無い!そこで何も無いアフガン式で、フライス用エンドミルのみ入手してボール盤で横移動させて...これには無理があり、穴を連ねて横移動させたと同じで加工法で放熱フィンを削り取っていく。所が問題があり、安物ボール盤はスピンドル軸受けにガタがありエンドミルで削った面が結構ガタガタ文様が出る。仕方がないのでトランジスタ取り付け面を裏側とした。

2続いて何時ものトランス解体を始める。ケースを外しテープや絶縁紙を次々と剥ぎ取り、出来るだけコイルが剥き出しになるように改造する。nakaさんアンプで体験した、プライトロンのモールドで固めたトランスより、ノグチのフツーのトランスを解体、水晶粒詰めした方がガラス細工のような優雅な音が出てしまい、意を強くしてボロトランスの解体を進める。

3古典球を生かすも殺すもヒータ回路にあり、ここが音を出している。古典球26のフィラメント仕様は1.5vで1.05aとなっており、これの電源蜜結合はmj15024だけで行い、保護用の抵抗など一切入れない。定電圧は電圧が低すぎで手持ちツェナーダイオードが無く、ダイオードの順方向vfを使うことにした。この単純回路は音の良さを理解していないオーディオメーカに笑われたが、この方法が電源蜜結合に最適なのだ。

26古典球に限らず真空管アンプは音色に優れているものの、鼻水をズルズル垂らしたような滲み音になるのは、フラフラと動作点が変動するからで、各部の動作を微動だにしないように固めれば、トランジスタアンプのようなしっかりした音になる。増してや直熱管の電子を飛ばす肝心要のヒータ(フィラメント)は...このヒータの表現が良くない、電気ヒータと同じ身分ではたまったもんじゃあない。フィラメントも電球のような表現だし、陰極から熱電子を放出させるの陰極表現もマイナーのイメージで良くない、どうも便宜上作られたコトバで勝手に身分を決めるが、古典球は主役カソードから熱電子を出来るだけ安定的に放出させる。古典球に回帰し”性能の良くない”真空管で、果たしてどんな音が出るのだろうか?

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2016年9月16日 (金)

歪み率計とフォノイコライザ

1テクトロニクスにヒューレット・パッカード、貧乏ベンチャー時代には欲しくてしょうがなかった測定器群で、憧れでもあった。今はテクトロのオシロに歪み率計、hpのデジボルと憧れで固めてあり、大手オーディオメーカの仕事でも大いに活躍した。オーディオマニア以前に測定器マニアの節もあり、拘りから国産の測定器は殆ど使わない。

5amp学校世話役のnakaさんが持ち込んだフォノイコの入出力波形を測定していたら、mmカートリッジ用5mvを想定した1khzの波形に不自然なノイズが盛大に乗り、青ざめる。ここの所昔修理したオシレータsg505の接点の具合が悪く、結局泥縄式で歪み率計を本格的に修理することにした。

2x オシレータsg505を解体する。小瓶はamp学校y本氏から借用した接点復活剤で、他所へ使用して効果は確認済み。その右側の黒い部分がプッシュ式セレクトスイッチで、ここの接触が不安定となっている。スイッチの左側開口部から接点復活剤を注入して、後はひたすらスイッチをガシャガシャ切り替え、復活剤の浸透を促す。

3x先ほどの反対側の面は部品面で、opampにバイポーラトランジスタがマウントされ、トランジスタアンプならばこの程度の部品サイズとキャンタイプが音的に信用できる最小限と思う。周波数調整用2連10kΩヴォリューム(黄色丸印)はマークレヴィンソンのlnp2lに使われていると同類のスペクトロールで、オシレータが完全に壊れたらプリアンプのヴォリュームとして再利用しよう。

4接点復活剤の効果は抜群で安定した動作になった。気を良くして、2台の歪み率計に使われているsg505の合計4台を修理した。画像は思いついてsg505の1khz1vrmsを歪み率計に接続、潜在歪みは0.045%と出ているが、計器校正などやっていないから当てにはならない。測定器は定期的に校正に出す必要はあるが、もう引退組みではそこまでやらない。

6修理が完了して再びフォノイコを接続するが、何も変わらずノイズだらけ?そこで仕方無しにフォノイコを調べると、電源は+13vで12ax7などのヒータ電源しかない。え!+b電源は?何とイコライザの隣の基板がdc-dcコンバータで13vを150vに昇圧している。上画像の波形はそのスイッチングノイズ30khzが重乗している。これにはたまげて、nakaさんに間違いだらけのフォノイコと連絡すると、有名なアンプ作家の作品らしいとの返事、音は電源が出している信念から、スイッチングレギュレータで音を出されては困る。まあこのノイズがきっかけで歪み率計2台の修理が完了したのだから、良しとしよう。
余談だが、アナログオシレータsg505の回路は本当の意味での高度な回路設計者の作で、現在ならばrisc.spuでソフトウエアを使ってデジタルで作る。20khzの波形を16bit.daコンバータで吐き出すならば、1サイクルは50μsecでここを如何に高分解能にするかが、ハイレゾ風となり苦心する所となる。

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2016年9月14日 (水)

総合力学 真空管とラインアンプ編番外

Lampxxjazzオーディオの進むべき道は音を取るか、若しくは音楽を取るかで大きく変わり、どちらでもお好きにどうぞをやれば良い。あんぷおやじ流儀は音で入り、現在は音楽に決めている。良く”安心して音楽を聴きたい”とあるが、安心して音楽を聴きたければjazzオーディオを卒業しよう。不安心からより深く音楽を表現したい欲求に駆られ、不安から進化が生まれる。これは人生と同じで安住の地を得ようとするならば、何かを卒業しなければならない。

Trxxさて、社長氏のラインアンプで起きた出来事は少なからずショックで、jazz表現力でamp工房のプリアンプを遥かに上回って、その要因を検証してみる。
その1 電源トランス
トランスの固定に使われているテープや紙やフィルムは殆ど撤去し、出来ればコアとコイルをガタガタ状態にする。その解体トランスを鉄缶に入れて水晶粒を充填して、ガタガタを水晶で取る。鉄缶は磁気シールドで缶からアース線を出しfgへ接続する。その全体は銅やアルミで電磁シールドする。このトランスは実に優雅な音がして、これが音楽表現を増した決め手か?
Rxその2 巻き線抵抗を作る
回路構成は初級の誰にでも分かる単純な回路とし、更に最小構成の部品数となるように設計する。難しそうな回路で煙にまこうとしても、音楽は正直で直ぐにバレる。amp学校一番のクラフトマンy本氏が銅ニッケル線で1kΩと10kオームの巻き線抵抗を作ってきた。これは良いに決まっているが、今回は前哨戦で画像の水晶粒防振構造+銅シルード抵抗を使った。これが音楽表現を増した決め手か?
Cxその3 銅コンデンサ
装置が鈍いと音の良い部品を交換した効果が出にくく、割烹わかすぎの若旦那のような凄耳でないと分からないが、装置が鋭くなると我等の駄耳でも直ぐに分かる。その直ぐに分かる銅コンデンサを水晶粒防振構造+銅シルード構造にした。これが音楽表現を増した決め手か?
Tbxその4 真空管依存症
原資が豊でないから真空管依存症にならず救われる、がしかし安価で音の良い球は欲しい。既エントリー通り真空管は直熱管に限り、jazzはアメリカだからアメリカの3極管しか使わない。やはり直熱管の前哨戦でレイセオンの6sn7gt管を使い、足から直接ofcリード線を出し、を水晶粒防振構造+銅シルード構造にした。これが音楽表現を増した決め手か?
アンプを作るとはこうゆうコトで複合技術で複雑化してしまい、どこをどうしたからこうなったの判断が難しい、難しいが時間的余裕がないから今回は強引に進めた。答えはこの全てが協調してjazzオーディオの音楽的表現を増している。しかしながらamp工房の音が鈍く聴こえてしまい、困った...

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2016年9月12日 (月)

総合力学 真空管とラインアンプ編了

Vinchixx最後の晩餐にを前に脱力感に見舞われ、やがてその魔力にやられて金縛り状態だった。古い時代のレキシントン盤のように情報は足りないがエネルギーに満ち溢れた状態は、観客も強制的に参加させられてしまい、共同の創造活動が行われてより深い感動を呼び覚ます。すべからく足りない方が良いか...
雨にけむるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会で待たされ、幾部屋も通り過ぎ、たった15分間の対面が進むべき道を指し示していた。

Lamp古典球ではないレイセオンの6sn7gt、鉄と銅で2重シールドされた電源トランス、mj15024と25を使った全ての安定化電源、銅ケースで電磁シールドした銅コンデンサと半手作りのプレート抵抗と6sn7gt、金箔を張ったリレー接点、トドメは10kg以上充填した水晶粒、これらの総合力学がamp工房のラインアンプを次の時代へ前進させてくれた。ただ残念ながらコマーシャルベースに乗るようなオーディオ製品ではなく、研究室の実験的産物でしかない。
Lamp2翔洋のラグビー部先輩の会社の方が世話役で始ったamp工房学校は、一義に気の合った仲間の連帯でそれぞれに成果が出ており、この先も何でも作ろう主義で、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会のダ・ヴィンチ作最後の晩餐のような音を目指していく。ハイレゾ必要なし、情報の欠落も結構、少ない情報でも1個のドットにどれだけの音力を持たせられるかが、jazzオーディオの信念と心得て...了

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2016年9月11日 (日)

9.11レクイエム

River911x
ニューヨークのシンボルは何と言ってもツインタワーの世界貿易センタービルで、いつもやる気をもらっていた。ニューヨークを訪れると対岸ブルックリン橋の袂にあるリバー・カフェから、マンハッタンとツインタワーを眺めるのが常だった。古典へ回帰してニューヨーク近代美術館-MoMAへ訪れる必要は無くなり、jazzはレキシントン盤時代へ回帰してヴィレッジ・ヴァンガードへ行く必要は無くなり、ツインタワーの消滅と同時に我がニューヨークは消えた。

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2016年9月10日 (土)

古典力学 古典直熱真空管編3

Dali画像はニューヨーク近代美術館-MoMAで撮影した”記憶の固執”で、ダリの代表作になる。50年くらい前になるが、これに衝撃を受けてダリへの傾倒が始った。ところが2009年にヴァチカンのシステーナ礼拝堂のミケランジェロ天井画を観るに至り、そしてフィレンツェのウフィツイ美術館でイタリアルネッサンスを観るに至り、ダリや前衛芸術はこれら古典を原点に持っていると悟り、イタリアルネッサンスの古典へ回帰した。jazzと違い真実は画集などに収まりきれるモノではないから、絵画鑑賞はライブに限る。

261直熱管の電圧増幅管はゴマンとあると思っていたが、これがどっこいそんなには無いのだ。ウエスタン・エレクトリックの101fなんかペアで何万円かしてしまい、これを水晶に埋めてしまう訳にはいかない。3,000円以下/1本で考えるとrcaの26になってしまう。このラヂオ球は人気が無いのか現在は安価で手に入る。画像はカニンガムの26(Cunningham 26)になり、表記635は1946年の35週か?

262では何時もの如く真空管の構造をつぶさに観察して、実験に値するか評価する。構造は2a3の1枚プレートに良く似ておりミニ2a3といった印象で、材質はニッケルで出来ている。プレート、グリッド、ヒータの引き出し線は銅線になっている。

264ヒータ、カソードは2a3シングルプレートのような芸術ではなく、ステムからダミーの支柱を立てL字金具でテンションを掛けて引っ張り上げている。ステムからプレート用で2本支柱を立て、1本は支え1本は引き出し線、同様にグリッド、ヒータカソードもなっており、実に合理的な高剛性の設計で感心する。2a3の1枚プレートと2枚プレートの音質の違いは、2枚プレートはステムの支柱で支える重量が2倍まではいかなくても1枚プレートより重く、振動力学から不利になる。

263_226の観察で随分色んなコトが分かり、実験に値すると判断した。古典は見れば分かるし、得体は知れるから安心できる。現代テクノロジーは複雑化してしまい得体は知れないから、常に不安が付きまとう。古典に回帰して”古い芸術を新しい器に入れる”われ等はそれのちょっとした手助けさえすれば古典は現代に再び力を取り戻す、そんな作業が続きます。

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2016年9月 8日 (木)

歪み力学 真空管とラインアンプ編12

Village_vanguard11月のニューヨークは既に肌寒くコートの必要な季節となり、その厚着に乗じて忍ばせたニコンfmとウオークマンpro、膨らんだコートはバッグで覆い隠す。ここでのライブ録音のトップバッターはロリンズとエルヴィンの1956年、続いてエヴァンスの1961年の6月、最後がコルトレーンの1961年11月、この凄い音の謎を解くために再三出かけたが、謎は深まるばかりで、タイムマシンで時代を遡るしかなく探求は止めにした。黄色丸印の方向がステージになる。レキシントン盤で聴いているルー・ドナルドソンのアルトが聴けたのは幸だが、レキシントン盤の音と随分かけ離れているのはpaのせいか?Village Vanguardのpaでバリバリ音を出している時のスピーカ歪みは数%もあり、これが問題?...まさか、オーディオマニアは歪み率と音色は直接的でないと承知している。

Lampラインアンプが完成して調整に入り、f特と歪み率を測定する。jazzオーディオはf特や歪みなど無関係で、データは必要ないと粋がる所だが、テクトロの高価な測定器をたまには使おう。分かっていながらやるのは確信犯で、銅コンデンサは高価な故に容量は小さく、6sn7gtのプレート抵抗は銅ニッケル線で作る前提にして小さい値にしている。この2点は低域のf特を悪くし、全帯域の歪み率を悪くする。

Thdxf特は20hzで-2.4db落ちてもまあいいか!歪み率は定格出力1vrmsで0.35%と恥ずかしい値でもまあいいか!
歪み力学は人間性の暴露とでも言おうか、性格の暴露とでも言おうか、更には置かれた環境の暴露になり、まあいいか!的はオーディオメーカの開発を請け負っている時は許されない話だが、今はjazzオーディオに最適な表現力を求めて全く自由で、佐久間さんの名言”オーディオは測定器の奴隷ではない!”を実践している。

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2016年9月 6日 (火)

熱力学 真空管とラインアンプ編11

Lamp銀(ag)     420 
銅(cu)     398 
金(au)     320 
アルミ(al)     236 
真鍮(cu+zn)106 
ニッケル(ni)    91 
鉄(fe)       84 
水晶(sio2)     8 
空気        0.02
熱伝導率の良い素材の順番になるが、アンプの放熱器に使うならば2番手の銅が一番適しており、多く使われているアルミやジュラルミンは振動力学の点で使わない。アルミは設計構造によって結構強度が増し軽量で便利な素材には違いなく、ロボットでは殆どアルミが使われているが、オーディオには不向きな素材と思える。だが、何時しか主流となってしまった。画像は1996年にジュラルミンを削り出し加工したラインアンプの筐体で、20年の歳月を経て水晶粒防振構造をあみ出してからようやく生きた。

Airxラインアンプで一番温度上昇が気になる、レイセオンの6sn7gt銅防振管の表面温度を測定する。現状の動作点でプレート損失が2ユニットで3w、それにヒータ電力が4w、都合7wの熱エネルギーが発生する。先ずは空気にさらした状態でエージングして温度上昇の測定を行うと、飽和した状態で56.7度となる。勿論外温の影響もあり、31.5度を示していた。空気の熱伝導率は0.02。

Sio2続いて水晶粒を充填して同様の条件で温度を測ると、なんと44.7度しか上昇しない。空気の場合、冷却ファンを付けると熱伝導は大幅に改善されるが、まさか水晶漬けにすることで熱伝導が改善されとは、驚きで新発見なのだ。こんなコトは基本中の基本だが、イメージで捉えると水晶は石だからそれで覆えば温度は上昇すると感じてしまう。水晶の熱伝導率は8でこれが効いたのだ。であるから冷却ファンを使わない場合の冷却能力は水晶の勝ちとなる。資金が潤沢なロボット会社時代は一流の測定器を揃えて科学的に分析していたが、無い々尽くしでも知恵はあるから様々な科学的実験は可能で、要は”如何にやる気を持てるか!”で人生の面白さは変わる。

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2016年9月 4日 (日)

振動力学 古典直熱真空管編2

Sakuma画像は2005年2月、佐久間さんのコンコルドを訪問した際に、巨大な送信管アンプ等にたまげて写真撮影したもの。遠縁の看板屋、ロサンゼルス帰りのf氏、それにラドビアのモデルのような美人と、何とも不思議な取り合わせで訪問した。なんだい千葉の館山かい、ベイシーより近場ね!と勇んで出かけたが、遠いことおびただしくいささか参ってしまい、再訪はない。年齢的にはあんぷおやじより6歳上だが、絶やさない情熱は見習おう。

Dhamp著書はおおよそ全部持っており、直熱管ならば佐久間さんに聞こう、とゆうコトで久しぶりに著書を開いた。初段は5691(橙色丸印)で直熱管ではない。5691は6sl7管でamp工房常用の球で、直熱管に反するので参考にはならず。佐久間流儀は段間のトランスにあり、で結局佐久間さんの著書からは”自分で考えなさいよ~!”と言われてしまった。
26x今更多く存在するの直熱型電圧増幅管から最適球を探すのもエライ難儀だが、人様の意見は参考に最短距離を狙おうとズルをする。とりあえずrcaの26(なんだい、ラヂオ球かよ!)を入手して音質テストをする。1930年代は録音機材もとろい時代で、果たして音質の悪い時代の26球で大丈夫なのだろうか?
26xx音質の問題よりもゲインの問題の方が大きく、やはり時代は低ゲインの時代なのだ。スペック表によるとμが8位しかない。6sl7であればμは70あり、イコライザや電圧増幅に使える。26はラインアンプには最適だが増幅率の高い用途では無理、これについては別な手法を考えよう。
26xxx26の特性は美しく無帰還で使える。後の合理化されて窮屈な5極管など歪みの増えた球を、帰還を掛けて美しくした特性とは根本的に違う。ロボットであればpid負帰還制御が当たり前だが、こと音質に関しては素性の不細工は隠しおおせない。現代アンプは帰還技術と現代制御理論が発達してしまい、芸術の芸の付くjazzを見失っているように思える。

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2016年9月 2日 (金)

振動力学 古典直熱真空管編

Vt画像出展:クラシック・ヴァルヴコレクション 大塚久著 誠文堂新光社 1994年に初刊された本著は真空管の歴史を辿る上の名著で、バイブルとなっている。勿論初版本所有で、写真はamp工房へも取材でk川元編集長と同行してきたカメラマン、柏木工房さんで素晴らしい。本著の出版された1994年頃は、オールcelloアンプの金満システムで音質に大いに疑問を持っており、自作時代へ戻ろうと真空管の研究を再開した時期だった。画像真ん中がヒータ&カソード線でその外側グルグル巻きがグリッド、外周の円筒がプレートとなり、仕組みが明快に分かる。4極、5極管は振動の弱さからamp工房では使わない。画像の3極管が基本となり、そうでなくても時代は複雑怪奇だからいっとう単純な要素の組み合わせが分かり易い。画像は直熱管でヒータとカソードは一体となり、これが究極の真空管になる。後に開発した傍熱管はヒータとカソードが分離して、やや複雑化してしまった。究極の直熱管が最初に出来てしまう、こうゆうコトもありなのだが、勿論真空管の性能の話ではなく音質の話になる。

Triしかしながら直熱管の大家佐久間さんも、ダイレクトヒーティング会の面々も、なぜ直熱管の音が良いか?理由を教えてくれない。仕方がないので推論することにした。
①直熱管はヒータとカソードが一体で傍熱管に比べて振動する箇所が少ない。
②傍熱管時代より大飯食いでヒータカソード線が太くて振動に強い。
③ハムの問題があり全般的にヒータ電圧は低く大電流でやはりヒータ線が太くなり振動に強い。
今回は振動力学の観点からの推論で、まだまだ続くが推論しながらラインアンプやrca 2a3シングルアンプの電圧増幅段を、直熱管に変更する手法を考えよう。レコードにおいて現代盤がレキシントン盤を超えられないように、真空管もまた傍熱管は直熱管を超えられない。

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2016年8月31日 (水)

電力力学 Altec416-8b編

A1x画像はサウンドラボのa1コンデンサスピーカで、現在amp工房研究室の超大型ゴミになっている。ユタ州ローガンにオーディオ会社を作り、ついでに近郊のサウンドラボ社を訪問して意見交換しようと思っていたが、行きそびれた。日本ではこの手のスピーカを持ち上げた評論家も、このサウンドラボのa1は無かったコトにしようと2度と取り上げていない。しかし現地ではA-1PX  MSRP(希望小売価格): $31,100/pair  Gunnison, UT と、a1が販売された当時の300万円と同程度の価格で新製品を作り続け、会社もユタのガニソンにしっかりあるのだから、これは何かに操られすぐに投げ出す日本のオーディオ体質に他ならない。

4163いやこの話ではない!
現代スピーカであるサウンドラボa1スピーカの能率は89dbで、古典スピーカであるaltec416-8bの102dbに比べて13db低いから、同じ音圧を得るのに約20倍のアンプ出力が必要。amp工房で3wも出せばエライことで、サウンドラボa1で同じ音圧を得るには3w x 20= 60wとなる。celloのパフォーマンスは音の良いa級領域で75w出るから、このサウンドラボa1を問題なく駆動できるはず...とパワーをぶち込んだら静電フィルムタッチが起きて壊れた。現代スピーカのコンデンサ型やタイヤのブムチューブのようなエッジを持った低能率スピーカを駆動するには高電力出力の数百万円のハイエンドアンプが良く似合い、どうやらスピーカメーカとアンプメーカは低能率に結託している?

4161_2altecのビンテージものは日本に多く存在し、品種は豊富であるから判断基準をしっかり持つ必要がある。スペック表を見て、能率、磁石の種類、ボイスコイルの材質、ここだけは最低限拘ろう。まあマグネットはフェライトでも構わないが、もし一生モンにするならば、迷わずアルニコを選ぼう。ボイスコイルのアルミはダメ!もっともタフな楽器用にしか使われていないから、オーディオ用で選択すれば間違いない。

4162amp学校世話役のnakaさんがaltecの416-8bを手に入れた。38cmについてさんざん相談を受けていて、一生モンとゆうことで踏み切った。その最大の理由が電力力学で、例えば30cmの414-8cの場合98dbとなり、416-8bとの差が4dbになる。この4dbはアンプ出力で2.5倍にもなるから、38cmでいこう!となった次第。

4164端子は真鍮にニッケルメッキのバネ押さえタイプで貧弱この上ない。amp学校の基本理念は全てのオーディオ機器の徹した改造にあり。であるから、ある種破壊者とも言え、その機器が”一生モン”と覚悟を決めたメンバーのみにノウハウを公開している。とゆう訳でこの端子は即撤去し純銅に交換、黄色丸印の錦糸線は既エントリーの手法でカルダスワイヤーか純金線に替える。

4165究極は錦糸線を表に出す方式、y本氏は実行済みのこの手法を更に進化させるべく思案中。さいわい416-8bはボイスコイルと錦糸線の接続部がセンターキャップの外側にあるから改造は容易。416-8aの場合はセンターキャップをカットして外部へ移動してから、同様の改造を施す。ある種ヒンシュクもんではあるが、グダグダ能書きを言っている時間的余裕など無く、今最良のjazzオーディオが必要なのだ。jazzオーディオは電力力学上altecかjblの100db位の高能率のスピーカを、古典真空管の低出力電力を持って鳴らすに限る。

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2016年8月29日 (月)

電源力学 電源トランス編2

Ncw1 画像出展:ncwメーカ
jazzオーディオで良く耳にする”アイツは耳が悪い!”は、本当に耳が悪く音の判断が出来ないのではなく、音の良い環境で妙なる音に馴染めば音の良し悪し(よしあし)は誰にでも分かる。ただその音の良い環境がどれだけ若年層時代に出来たかで、経験値の差は出る。よって耳が悪いと言われているアナタ、一刻も早く音の良い環境を整え自身(自信ではない)を蘇らせよう。その手助けとなる電源力学の話です。

Ncw2随分昔になるが省エネが叫ばれていた時代でn大学のt研究室に通っていた頃、新方式の画期的なトランスNo Cutcore Winding Transformerが本当に省エネにつながるか研究室では懐疑的な意見が多く、それでncwトランスについてはすっかり忘れていた。今回ひょんな事からncwトランスの1.5kvaを入手した。この単位kvaは供給側の能力の表記で、単位kwは電力消費側の表記になるから間違いないように。効率を考えなければ100vで15aも流せるコトになるから電源のアイソレーショントランスに打ってつけ、更にt研究室の意見の省エネ判断では無く、音の効果ではボビンコイルにケイ素鋼板を巻きつける構造に期待が持てる。

Ncw3そこで例の如くノミとハンマーを持ち、気持ちはすっかりミケランジェロかベルニーニ?1次コイルと2次コイルはボビンに巻かれているからこのボビンをノミで打ち砕き、出来るだけコイルを剥き出しになるよう危険な作業も行う。ボビンに巻かれてコイルのフォーミングはしっかり出来ているからボビンは必要ないが、巻き鉄心の内部までは除去出来ない。本当は内部まで除去して1次2次ギャップは水晶粒層で確保するのが良い。これをmdf箱に入れて水晶粒を充填し、インレット、コンセントはフルテックの純銅製にして電源ケーブルは水晶粒防振ケーブルにすれば出来上がりで、10万円程度の予算で大幅な音質改善が出来るならば安いものよ。音は電源が出しておりアンプが出している訳ではない、しかし電源力学はアンプ力学より身分が低い、この下克上で随分音は進化するのだが...

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2016年8月27日 (土)

素材力学 真空管とラインアンプ編10

00東名高速上り線の富士川サービスエリアに富士川楽座がある。ここの3fに駿河路 という名前の展望レストランがあり、ここの酒井マネージャとは30年来の友人である。その昔、ロボットベンチャー時代に接待食事に、レストランベルジュ35の石坂浩二が描いた絵のある貴賓室利用に便宜を計らってもらって以来になる。その後は御殿場ビールレストランのマネージャで活躍され、そして今の会社に移られ晴れて故郷清水に戻ってこられた。富士川楽座へ寄られたら駿河路で富士山を見ながらの食事は中々のモンですよ。

1さて隠しおおせないのが音色で、rcaの2a3でそれをつくづく思う。素材には全て音色があり金属素材でレキシントン盤が金色に輝く順番は金、銅、真鍮、鉄等で2a3の真空管の音色を損なわないためには、それらの素材を優先的に使う。ラインアンプの入力セレクターにリレーを使うが、銀合金はご覧のように黒く酸化する。

2であるから通常の銀合金接点はリレーに限らずブレーカやスイッチにも使われて、これらは遮断時のアークにより接点表面が荒れ、言い換えれば活性化されているから導通には問題ないが、根本的によろしくない。その酸化した接点をヤスリで磨く...非常識な!

3 いいんです、金箔を張るための強引な酸化の除去です。99.95%の純金Φ1.0mmを叩いて叩いて薄く延ばし接点素材を作る。それを接点の上に被せ母材の銅部分へハンダで固定する。接点の交差角度は90度として、所謂クロスバ接点とする。このリレーを合計4個作る。

4cdで2個phonoで2個、右と左で別々なリレーとしてこれを入力rcaジャック近傍へ配置してコイルをパネルのセレクターで切り替える。金は経年変化が少なく酸化もしないから高信頼性であり、音色は金色に輝き理想的な切替機構ができた。jazzオーディオは直列接続のイモズル式であるから、信号の経路に1箇所でも音色の悪い素材があると悪貨は良貨を駆逐してしまうから努々侮るなかれ。

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2016年8月25日 (木)

振動力学 真空管とラインアンプ編9

1新東名の清水サービスエリア”NEOPASA清水”のレストラン街前に、トルコ人の友人オズジャンさんがトルコ雑貨のお店を出している。日本語は抜群で、イスタンブールで日本人向けの観光ガイドの資格も持っており”あんぷおやじー、イスタンブールへ行こうよ!”と誘われるが”そのうちね”と何時もかわしている。清水サービスエリア”NEOPASA清水”へ寄られたら、トルコ雑貨のお買い上げヨロシクです。

2オズジャン、アラジンの魔法のランプあるかい?
勿論あるよ。
こすれば魔神が出るかい?
無理!!
そうだね、魔神が出てくればオズジャンはここに居ないよね。
曰く、売るよりこの魔法のランプがえらく好きで集めている、でした。
3さて魔法のオークションで集めたシルバニア、レイセオン、geなど各社の電圧増幅管6sn7gtを、水晶粒防振構造化してしまおう。既エントリーの過激は止めて、足に直接モガミofc線をハンダ付けしてリード線として出す。真鍮にメッキを施した真空管足とソケットは使わない。
4本来であればofc銅パイプと銅のフタで6sn7gt用の防振ケースを作るべきなんでしょうが、純銅材料費とその加工費が古典6sn7gtより遥かに高くなり、断念した。そこで何時ものように0.1mm銅板を、切り紙細工で作る。
5円筒のパイプを2本作り、一方にのみフタをハンダ付けする。そのフタには6sn7gtを並列接続したgpk,hh,の5本の配線用穴をキリで開ける。円筒とフタのハンダ付けをしながら、altec1003bのブリキ細工もハンダ付けで出来ているのでしょうが、無骨さはあれど汚さなど無くアメリカ人にも職人は多く居て、人種の違いなど関係ない。しかしaltec職人のように美しくは出来ないが、まあいいか。
6円筒の中心へリード線付きの6sn7gt入れて、水晶粒を充填する。この際に内部で水晶粒がカタカタしないように、振動を加えて充填密度を上げる。最後にフタをハンダ付けしてm+aのシールに必要事項を書き込んで完成する。
7究極などあり得なくて、究極と思われた次の究極が1年も経てば生まれ、最近は益々jazzオーディオは過程に過ぎないとつくづく思う。増してやアラジンの魔法のランプなど無いから、抽象的魔法的な考えなど無く、あくまでも仮定して証明していく研究なのだ。もっとも魔法のランプが手に入れば、jazzオーディオなどやってはいられずコルトレーンの時代へ飛んで行き、1961年の11月3日はヴィレッジ・ヴァンガードの地下クラブ、正面右前のルディ・ヴァンゲルダーの隣へ陣取り、この目で確かにコルトレーンを聴く。

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2016年8月23日 (火)

怪しいrca 2a3真空管事件簿

1大体が足し算から教えて引き算は後、掛け算が先で割り算が後、コンピュータの中では割り算は無いから引き算をループし、引き算と割り算は同義で身分が低い。であるから+思考が正しくて-思考は悪いと教育する。人生-思考の時期も必ずあり、±思考でイーブンとなる。さてその-思考的になるのがオークションで、rcaの2a3を大量に落札した。案の定怪しいモノが居る。1952年から1956年までの古典rcaの2a3真空管は、ヒータだけでも通電電圧を50%、75%、100%として、時間管理でエージングさせる復活プログラムを作っている。

2 これは怪しくない+思考のrca 2a3の話だったが...自慢げにamp学校メンバーの音を聴かせていると、突然プッンと片チャネルの音が消える。慌てて2a3を動かすと再び音は出るが、瞬間ヤバイと思った。あれだけ丁寧に古典球の復活プログラムを実行したのに、ヒータの断線かよ!とrca 2a3に悪態をつき、怪しいrca 2a3真空管事件簿になってしまった。一番怪しいのがステムリードとヒータ線溶着部で、拡大鏡を使い穴の開くほど観察する。正常にしか見えない。

33rca 2a3を叩く揺さぶるの荒療治で時々ヒータが通電する。そうなればここしかない。ヒータ足の古ハンダをハンダ吸取り器で吸い取る。ステムリード線が見えてきたが明らかに画像下左のリード線が短い。リード線が短ければrca 2a3の通電による熱膨張で伸縮して、この場合は上に引っ張られ断線状態を呈した。rca 2a3に悪態をつく前に、ハンダ付けが64年も平然と守っている信頼性にこそ感謝すべきなんだろう。

4短いリード線をピンセットで目一杯引きずり出し再ハンダ付けをする。プレートやグリッド線も同様で、内部の組み立ては電気溶着が大半で真空中でもあり故障しづらく、足にこそ問題の多くが潜んでいると考えられる。この真鍮製足は撤去して純銅で作り直す前提でいるから、amp工房特製rca 2a3は真空管内部のトラブルだけになる。古典球を扱うのだから、こうゆうトラブルは当たり前で出品者を呪うのではなく先ずは古典球修理技術を身につけよう。しかしどうにもならないのが真空管内部のプレートタッチと熱暴走で、少なからず出てきた。これも損失のお代は高いが、64年の歴史に免じて良しとした。

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