2018年5月27日 (日)

Sound Lab electrostatic speaker A1高電圧トランス焼損事故

0ドクターストップを聞きつけて弟が陣中見舞いにやってきた。学生時代はブラスバンド部の指揮者をやっていたから音楽にはうるさく、音にもうるさい。勿論クラシック畑だからSound Lab electrostatic speaker A1でmaのベーゼンを掛けて、良い音と聴き入っていた。突如パチッパチッと音がし始めて慌てて電源を落とした。プ~ンとコイルの焦げる嫌な臭いが店中に漂い、弟は「これがオーディオの事故なのか?」と妙に感心して、そそくさと帰っていった。

2思い当たるはramsaの電源トランスで 、A1駆動はフルパワーとなっているから結構熱を持っていた。早速水晶粒を全部抜き出すが、熱くはなっているものの焼損は起きていなかった。

1さあここからが大変で、水晶粒防振ケーブルから臭いはするだの、ofc純銅コンセント、水晶粒防振トランス、各部から臭い全部解体するハメになった。解体すれども臭いは消えず、臭いの探索は案外難しい。

3よもやと思いA1高電圧トランスを掘り起こすとチンチンに熱が出ていて、ここだ!

422年前にユニオン電機に作ってもらった1,400vの高圧トランスの焼損事故だった。水晶粒の中に埋め込みは酸素の量は少なく、焼損しても発火しないと思っていたが、自らそれを証明する結果になった。ドクターストップの現状では直ぐに復元作業には取り掛かれず、m+aさんに聴いてもらったあの音が幻となった。

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2018年5月25日 (金)

振動力学 水晶粒防振インプットトロイダルトランスのラフスケッチ

0出展:直熱管アンプ放浪記
トランス結合の第一人者は佐久間さんで、トランスの中に真空管があるだの、トランスの使い過ぎでナローレンジだの、と言うオーディオマニアも居るが当たらない。トランスはナローレンジでも何でもなく、佐久間さんが意図的にナローレンジにしているだけ。少しは抵抗を使っているが、カップリングのコンデンサや抵抗を使わず、銅線のトランスを使っている時点で音が良い。

1この佐久間式を参考にしようと思ったが、少々の抵抗が気に入らなくてディフォレストのトランス結合回路を参考にしている。これは佐久間式より遥かに太古の回路方式なのだ。今回はインプットトランスの可能性について考える。

Ippt1巻き数が多くなる為外径の大きいトロイダルコアになるが、前回のΦ450mmの重さではドクターストップの現在無理がある。そこで新たにΦ350mmで設計してみた。
インプットトランス設計
サイズ30スクエア、巻き線Φ0.3mm
巻き線内径Φ280mmxπ=880mm/Φ0.337=2611ターン巻ける。計算上2600tだが2500tとする
30スクエア長さΦ40mmxπ=125.6mmx2500t=314m
254Ω/kmx(314/1000)=80Ω/314m
巻き数比
1次巻き数500t
2次巻き数2000t
巻き数比 2000/500=4
1次インダクタンス (500/700)x24h=17h
1次抵抗254Ω/kmx(500x125.6mm)/1000=16Ω
1次インピーダンスは50hzで5.34kΩ
2次インダクタンス 4x4x17h=272h
2次抵抗254Ω/kmx(2000x125.6mm)/1000=64Ω
2次インピーダンスは50hzで85.5kΩ
1次インピーダンスの5.34kΩは低いので改善の余地がある。何よりも直流抵抗が低いのが良い。

Ippt2これをLTspiceシュミレータに掛けてみる。
ipt14.inc
*
* ipt 14
*
.SUBCKT ipt14 P B S1 S0
* Primary inductance (5340ohm 17H)
L1 P 1 17
* Iron loss
RI P 1 100k
* Primary DC resistance
R1 1 B 16
* Primary stray capacitance
CP P B 20p
* Secondary inductance (85500ohm)
L2 S1 2 272
* Secondary DC resistance
R2 2 S0 64
* Secondary stray capacitance
CS S1 S0 20p
* coupling factor
K L1 L2 0.9999
.ENDS
このようにインプットトランスモデルを作るが、Iron lossとstray capacitanceの20pは適当値。10hzから20khzまでフラットな周波数特性になる。

Ippt3xこちらは100khzまでシュミレーションしてみた。45khzでピークとなりそれ以上はダラダラと下がる。こっちは50hzから8khzの周波数特性が出れば良いから、しくじった所でたかが知れている。仮にΦ400mmした場合、巻き線内径Φ330mmxπ=1040mm/Φ0.337=3100ターンとなり1次巻き線は620ターン、この場合は22hで7kΩとなり、いける。以上、水晶粒防振インプットトロイダルトランスのラフスケッチでした。

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2018年5月23日 (水)

振動力学 水晶粒防振ラインアンプ用電源トロイダルトランスを作る

0なぜ音が良いか?
を追求しないと前に進まない。最初のうちは「...は音が良い」と言われれば、それじゃあとやってみる。何度も裏切られていればその内になぜ?に突き当たり深く考える。オーディオは複合技術だから回路設計が得意でも良い音は出ない、と同時になぜ?の疑問のプライオリティは回路寄りになるから解決は難しい。複合技術は言い換えれば雑学であるから、多くの趣味が案外役に立つ。ディフォレストの450球のパワーアンプ回路が現在一番音が良い回路と決めている。抵抗をこの回路上では1本も使っていない所が良い。450球回路はインプットトランスとアウトプットトランスだけで、ここは銅線しか使っていないからカーボン抵抗より遥かに音が良い。但しインプットトランスだけでも結構お代が掛かってしまい費用対効果をどう考えるかが残るが、まあハイエンドアンプを買うコトを考えれば、安いものよ。

1夕方お店に出社すると名工ミルトさんがコーヒーしていた。「あんぷおやじ~、トランスを持ってきたけど...」「それじゃあ測定してみますか」。ミルトさんの作成した水晶粒防振ラインアンプ用の電源トロイダルトランスは、あんぷおやじのそれと良く似ていてたまげた。まあ製作手法が同じなら似てしまうものなのだ。ミルトさんは電気屋さんでオーディオ用の電源は200vが引き込まれている為、トランスの1次電圧は200vになっている。
2テストベンチの上は改造中のアムコロンが散乱してゴタゴタ状態で、オシレータを使ったインピーダンス測定器は出来ないが、電源トランスだから60hzだけで測定する。可変電源のスライダックに電流測定用の精密抵抗10Ω、それにテクトロのオシロスコープと簡単な布陣になる。トロイダルトランスの巻き数は正確ではないが、内周660mmに対して20mmで20t程度なので700t以上はある。
3スライダックでトランスに印加する電圧を正確に100vrmsに合わせる。その時の10Ωに流れる電流は0.011aとなり低い値だ。これをインピーダンス計算する。i=0.111v/10=0.011a、z=100v/0.0011a=9090Ω、z=2πfl、9090=6.28x60l、l=9090/60x6.28=24hと出た。電源電圧が200vにしても励磁電流は22maとなり素晴らしい。

4参考までに市販の国産電源トランスのインピーダンス測定をしてみる。1.5kvaのアイソレーショントランスはΦ3mm位のポリウレタン線を巻いたeiコア型になる。
5
こちらが電流波形になるがミルトさんトランスに比べて波形が歪んでいる。電流が流れ過ぎるので16.6vrmsにしてzを出すと166Ω、z=2πfl、166=6.28x60l、l=166/60x6.28=0,44hと出た。励磁電流も相当に多いがまあそんなものか?我らの水晶粒防振トロイダルトランスも技術的確立がどんどん進んでいき、何より誰でもトランス屋になれるのが痛快で面白い!

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2018年5月21日 (月)

奇想天外力学 胸痛むアメフト事件簿

1xアメフト事件は実に胸痛み、なにやら追い詰めて特攻に出陣させた忌まわしき過去を見ているような気がする。人間は何度も過ちを犯し、それを繰り返す学習能力に乏しき生物なのか?権力を持った人間ほどストイックにならねばならないのだが、権力の魔術にやられてしまう。最近は出社が遅くなり早朝6時頃、遅刻だ~とお店に出るとなにやら異変が...道路端に置いたOpuntia robusta f.”Belen”ロブスタベレンの蕾がもぎ取られ道路に転がっていた。雌伏6年目でようやく開花を向えた貴重な蕾なのだ。憤りを通り越し悲しくなる。そこであんぷおやじは反撃に出る。転がって傷だらけの蕾を何と接着剤のボンドで貼り付ける奇想天外に出た。

2_2ボンドが乾いて接着が完了する前に落ちてしまうため、サボテンの長いトゲで串刺しにして仮止めする。言ってみれば卑劣なコトをやった不肖人に対する警告なのだ。

3何日かが過ぎて異変が?蕾の花弁部分が動き始めているではありませんか。なんだいこの奇想天外な出来事は。

4更に日が過ぎて遂に開花!
してしまった、あり得ん。我らの手法で接木は日常茶飯事なのだが、接着はボンドの媒体で固定されているため本体と何らエネルギー交換は行われていない。元々蕾には開花するまでのエネルギーが保存されていたとするしかない。

5キズだらけの蕾本体から正常花よりは小ぶりだが花が咲き、交配までやって種を採る。アメフトの選手たちも心にキズを負って一生消せないが、キズだから開花できないわけが無い、がんばれアメフト選手たち!権力者は弱者の運命をこうだからと勝手に決めてはいけない。いつ何時、どのような奇想天外が起きるか分からないのが人類を含めた生物の奇跡なのだ。

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2018年5月20日 (日)

振動力学 水晶粒防振構造トロイダルコア出力トランス製作編3

1xxxx最近は食事制限が厳しくなり大いなる楽しみのひとつ、「美味いもの食う!」が失せてしまった。直木賞作家村松友視さん曰く「この期に及んでは何を食うかではなく、誰と食うか」なのだが、食事制限の精進料理みたいでは誰も付き合ってくれない。お味はまあまあで、お代は安く炭火焼さわやかのビックなステーキだが、今では遠い昔の話のようだ。超便利、超合理化の現代に食事だけは超不合理なのは何故だ。高いお代を払って美味い物をたらふく食い、体脂肪を落とすためにサプリにお代を払い、フィットネスクラブで汗を流してお代を払う。これを超不合理と言わずして何と言おうか。同様に水晶粒防振構造トロイダルコア出力トランスは、重たいデカイの超不合理主義だが、チト重すぎでいささか反省であります。

1210655いよいよ水晶粒防振構造になったトロイダルコアに巻き線を始める。Φ0.3mmポリウレタン線は手巻きで安定して巻ける限界に思う。この線径であれば巻く時に相当テンションを掛けても切れないから、整列巻きがしっかり出来る。

1210900巻き始めて直ぐに気が付きこの方式は良い!色紙は薄くテーピングも薄く、テンションを掛けて巻くと紙とテープに食い込み、水晶粒の接触圧力が大きい。ここの紙をボール紙など使って作業性を重視すると、水晶粒防振効果が薄れる。

1211856問題はテーピングのデコボコと竹の子状紙の継ぎ目で、Φ0.3mmの細い線ではその異型に引っ張られて上手く巻けない。巻く...巻く...ただひたすら巻く、この時ばかりはゲージュツ家を捨てて巻き線職人になる。なんだい、たかが1kgの巻き線ボビンじゃあないか!と粋がって巻いていたが、段々手先の重量にへこたれる。この画像で1/4まで巻けた。この時点で次なる水晶粒防振構造のイメージが涌き、竹の子状紙の継ぎ目の高精度化とその継ぎ目のみマスキング紙テープで固定する。要するに巻き線を容易にし巻き仕上がりを安定化するには、水晶粒防振構造の下ごしらえが最も重要になる。

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2018年5月18日 (金)

振動力学 しょうもない音 了

0半金属のトランジスタ ウエハを99.999%5n純銀棒に銀ハンダ付けし、99.96%ofc純銅棒にはめ込み、これでコレクタは最強の素材となった。更に流行のテフロン棒を加工してトランジスタの取り付けベースにした。大学の研究室でご一緒した企業の開発担当者に、この最強のトランジスタを真空管に入れて酸化防止をして真空管トランジスタとして売り出せば如何?とサンプルを渡したら、嬉々として持ち帰った。銅足のトランジスタだ!銅コレクタのトランジスタだ!モトローラは鉄よりアルミだぜ!と騒ぐものだから最強のトランジスタを作ってみたが、しょうもない音でトランジスタにいっぺんで嫌気がさした。

1スピーカのボイスコイルはリニアアクチェーターで直線駆動するから、磁石にも作用反作用で振動が生ずる。この振動を水晶粒を充填させて除去する。これによりスピーカの雑味感が消えて透明度が上がる。Φ120mmの紙管でその防振筒を作り磁石に取り付ける。パーカショニストのnakaさんのお陰で水晶粒を安価に購入できるから気が大きくなり、水晶粒防振筒のサイズがやたら長い。後で分かるが丸棒に穴を開けてofcスピーカ端子を取り付けておく。

2面倒なのがスピーカの取り付けで、スピーカ裏側のダイキャストフレームに合わせて丸穴に溝を掘り込む。

3背後のフェライトマグネット防振筒へ水晶粒を充填する。この時点でWharfedaleのsuper8/RS/DDは別物スピーカに変身する。スピーカ端子は極めてお粗末で使用せず、可とう電線の錦糸線は切断して撤去しておく。

4続いて密閉箱との振動絶縁に水晶粒防振リングを作る。これでWharfedale super8/RS/DDは空中に浮き、防振筒で振動を除去する。純正箱は背面にバスレフのスリットが切ってあるから塞いで密閉箱とし、グラスウールをギュウギュウ詰めにする。

5ヴォイスコイルのハトメ部へofcの可とう電線(モガミofc線の芯線)をハンダ付けする。ここでとんでもない事態が発生する。ヴォイスコイルリード線がハトメ部で切れてしまい、慌ててヴォイスコイルリード線へ直接ハンダ付けするが付かない?何度やっても付かない、シマッタ、アルミヴォイスコイルか!これではしょうもない音になる。アルミ線は重量が軽いから特別高圧の送電線で開発され、銅の方が軽ければ使われなかったのだが。スピーカのヴォイスコイルでも軽いからの理由で使用されている。Wharfedale super8/RS/DDは何十年も前から知っていたがアルミヴォイスコイルとは、知らんコトが多すぎる。

2こちらが完成画像です。スピーカ端子はofc純銅端子を前に出し、可とう電線(錦糸線)が切れた場合のメンテナンスを容易にしている。しょうもなかった音から透明度の高い音が出て、ようやくしょもなくない音になった。現代スピーカのワイドレンジに比べてせいぜい10khz位のレンジ、これで上手くjazzが鳴るものだから時代の進化とは?1968年無線と実験の別冊に載っていた純英国製ワーフデルスピーカsuper 8/rs/dd¥7,000に長年憧れていたが...その落とし前はつけた。

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2018年5月16日 (水)

振動力学 水晶粒防振構造トロイダルコア出力トランス製作編2

0vinchijazzオーディオの素晴らしい所は芸術と科学の融合によって派生するタイムマシンで、うまくすればコルトレーンに会えるかも知れない。よってjazzオーディオを標榜するアナタは芸術と科学を融合させたダ・ヴィンチを目指し、ミニダ・ヴィンチの称号をもらおう。もしjazzオーディオを科学のみとして捉えるのが正解ならば、データで全てが解決してしまい、音の謎めきは解消される。しかしながら音の良い測定器が無い限りは、芸術と科学の融合が正解なのだ。また芸術も科学も消費側か供給側で天と地ほどの差が出る。供給側はメーカであり所謂プロで、プロの厳しさと技術力に鍛え上げられている。一方で消費側はユーザーでアマチアだから、限りなき自由度の特権はあるが、厳しさが自動的に生じない「ハンディ?」もある。ダ・ヴィンチもミケランジェロもメーカ側だから、不自由度の中で凄い実績が残せたのだ。

1久々の水晶粒防振構造トロイダルコア出力トランス製作編のエントリーです。長らく放置して置いたものだからコア表面にサビが生じ始めた。この巨大で重量なトロイダルコアを水晶粒防振構造にしなくてはならなず、巻き線よりも遥かに難しく本プロジェクトのハイライトになる。トロダルコアを垂直にし、竹の子状の紙を一巻きして水晶粒を8分目くらいまで充填し、次の竹の子状の紙を一巻きして継ぎ目をテーピングする。

2繰り返しになるがその内トロダルコアを垂直が不可能になる。こうなると水晶粒の充填は出来なくなる。

3そこで今度は鉄パイプを張りそこへトロダルコアを吊り下げ式にする。

4この方式であればトロダルコアを常に垂直に出来て水晶粒の充填が上手くいく。一節作っては回転させ繰り返す。

5限界まで水晶粒の充填が完成したらトロダルコアを水晶粒の上に降ろす。スタート時のタオルによるストッパーを外して竹の子の一節を潰し、水晶粒をこぼれないようにして最後まで繰り返す。

6最終段階でトロダルコア上部の水晶粒が降下して空間が出来るため、最上部をカッターナイフで切り取り、最後の水晶粒を充填する。

7あまり美しくないがこれで水晶粒防振構造トロイダルコアが完成した。高々出力100w程度の出力トランスは、トロイダルコア素材重量23kg+水晶粒他重量7kg、都合30kgとなり、重量と大きさだけは世界一になった。音でも世界一と言いたいが前述の通りでそうはいかない。まあ、この奇想天外は音の謎解きが少しでも進化すればそれで良しとしよう。

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2018年5月14日 (月)

コモン力学 Sound Lab electrostatic speaker A1駆動用amcron改造2

0雨の中名工ミルトさんがコーヒーにみえた。ミルトさんのマルチアンプシステムの中にcrownのpl4が使われており、水晶粒防振構造にしても成果があまり出ない?と言われていたので調べてみた。そのまんまの筐体では水晶粒防振構造にし辛いのが主な要因で、更に電源トランスの防振構造化も難しい。次に回路を調べると、何と出力段はce2000txと同じnchだけ(トーテムポールsepp)で構成されている。どうもcrownはこの回路が相当気に入っているようだ。電源部を31df6とリップル電流の大きなニチコン電解コンデンサに替え、金線ヒューズにrcaとスピーカ端子を純銅化、エミッタ抵抗を銅マンガニン線に交換した上で筐体改造し水晶粒防振構造にすれば、そんじょそこらのハイエンドアンプに負けない、と手法を説明した。

01この回路方式に似た金田式でもnchだけを使った完全対称回路があり、完全ではない!とのご意見も多いがたいした問題ではない。真に対称回路にして天地がひっくり返るほど音が変われば重要だが、半金属のシリコンを使っている限りは大差無いし、回路動作の正確性と音質の関連性(歪み率がその一例)は未だ良く分かっていない。そんな事より音を支配しているのは何モノか?を深く追求しよう。

1さてミルトさんアンプと同じ構成のトーテムポールsepp式ce2000txの解体を始めた。両面スルーホール基板の部品抜きは電動のハンダ吸い取り器でもないと難儀するが、これがお見事!穴径と部品の足の径の比率の具合が良く、手動の安物ポンプで簡単に抜けて、流石プロ用アンプと妙な所で感心する。

2底部にはnchトランジスタmj21194が6個と温度検出トランジスタ(ファン制御lm234z、温度補償2n3904)があり、測面にはドライブトランジスタの2sc5242が付いている。常用のmj15024とmj21194の違いはhfeでその他は気持ちの悪いほど似ているから、何かあれば手持ちのmj15024に交換すれば良い。

3アルミ板4mm厚を見事にプレスだけで成型して高効率放熱器を作っている。ofc純銅板をプレスして作れば良いが案外材料費とプレス代(現役ならばタダで...)で高価になり、電流の流れる底部のみofc純銅板にして側板はアルミ板で作ることにした。

5x食わず嫌いや印象操作で惑わされるのが人間の常で、今回も雑アンプ(失敬!)位にしか考えていなかったamcronアンプに、キメは若干粗いがjazzオーディオには打ってつけのsae2600に似た元気さを見た。キメの粗さの改善があんぷおやじ流儀の3種の神器で見事にキメは細かくなる。コルトレーンのクルセママはキメ細かくする必要も無いが、ストラディやベーゼンではキメ細かくしたい。結局の所アンプは何でも良い、の論理に行き着き自作の意欲が損なわれるのでありました。

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2018年5月12日 (土)

コモン力学 Sound Lab electrostatic speaker A1駆動用amcron改造

0大幅にペースダウンして時間が有るものだから勢い仕事?が丁寧になる。Sound Lab electrostatic speaker A1駆動用アンプのamcron ce2000tx(画像上)が故障して、Ramsa ラムサ wp-1100 パワーアンプ(画像下)を使用しているが、ピークに入りながらのA1駆動はフルパワーのようでトランスが相当過熱して気持ちが悪い。しかしどちらのアンプもキメの粗さは殆ど無くpa用のアンプだからキメが粗いは当て嵌まらない。その大きな要因が電源のダイオード31df6とフィリップスの電解コンデンサのお陰で、これはあんぷおやじ流儀jazzオーディオ3種の神器、水晶粒防振構造、電源蜜結合、純銅素材によるものだが、電源が一番効果が上がるのはコモン部だからで、全ての音経路に対して支配しておりよってコモン力学となる。早い話rcaケーブルを交換しても信号系の一部の改良に過ぎないから、電源ケーブルほど音質改善にならない。電源は全てのシステム系に影響を及ぼすから効果が大きいのだ。

1とりあえず代打のRamsaでA1を鳴らしておいてamcron ce2000txの修理を兼ねて解析を進めてみた。ハイエンドオーディオでこうゆう解析をしたのがcelloのパフォーマンスを筆頭に、クレルの50と100にジェフの5にsae2600などで、ほとんど解体状態にまでして解析しているからこれらの見聞が結構役に立つ。ハイエンドと称しているパワーアンプ群はコンストラクションが極めて複雑で、それを簡単化したのがamcron ce2000txになり、基本構成は全く同じになのだ。
5000vzamcronで人気のアンプがCrown Macro-Tech MA-5000VZで、お代も7万円位で購入できるから案外ねらい目かも知れない。このコンストラクションはハイエンドアンプそのもので複雑極まりなくてしかも重量は30kg以上もあり、重量でもハイエンドに負けてはいない。なぜ5000vzまで出したかとゆうと、開発年代の違いもあるのでしょうがアンプの回路が根本的に違いce2000txが特異な存在であることが分かる。
Sepp出力段にそれがあり5000vzは高効率の複雑動作にはなっているもののコンプリメンタリでpchとnchのトランジスタで構成されており極普通の方式。
3他のamcronを調べる程のファンでもないし本末転倒になるからここで止めて、ce200txの出力段に移る。アッパー駆動もロア駆動もnchトランジスタだけで構成しており、ここなのだ。画像には4個の放熱器がありトランジスタ6個が直に取り付けられて、コモン力学がここにもある。ハイエンドアンプでも平気でアルミのバスバーを使ったりしていて、何を考えているのだ!と悪態をついたりしていたが、ce2000txならばpa用だからとしてまあ許す。nchだけのトランジスタならば駆動の対称性が良いから...これは音の良さとは余り関係ない。むしろ重要はコレクタがコモン放熱器で配線される、にある。でありますからofc純銅板の4mm厚をプレスベンダでコに字に曲げて放熱器を作れば、アルミから純銅の変化が音の大いなる改善につながる。
2基板はチップ部品のマウンティングで何とかルーペでもないと基板の作業は出来ない。評価できるのがfr4などの安物基板ではなしにガラエポ基盤が素晴らしい。グリーンレジストに白のシルクは多くのロボット基板の開発と同じもので安心感がある。黄色丸印がエミッタのコモンラインでもう既に銅のパターンになっているから、ここをofc線に張り替えても激変はしない。激変はしないがエミッタ抵抗の0.2Ωは迷わず銅マンガニン線で抵抗を作り交換する。金属プレート抵抗ではどうしようもない。amcronのありがたいのは5000vzでもce20000txでも回路図を含めたドキュメントが完備されていることで、これは大きい。ce2000txの電源電圧は±100vであることが分かった。これで8Ω時のパワーを計算するとp=(100/√2)^2/8=625wとロスの無い計算値となり、400wx2chは妥当な線か。

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2018年5月10日 (木)

音色力学 Sound Lab electrostatic speaker A1真空管アンプ駆動の可能性再び

Basiraris最近は天候もデジタルになってしまい冬からいきなり夏だ!とボヤいていたら、どうやら我が頭の方がデジタルになってしまったようで、これを脳デジタル軟化症と言う。直ぐに先読みして考え過ぎるものだから、あっと言う間に時間が過ぎてまるで坂を転がり落ちるようだ。「今」を楽しんでいれば時間は十分にあり焦ることは無いし、自然の変化にもより気付き夏の間に春がしっかりあることに安堵する。それが証拠に今年もOpuntia basilaris 「バシラリス」がピンクの大輪を開花させ、しっかりと春を見せてくれた。

A1imp2落ち着いてSound Lab electrostatic speaker A1を調べていると、とんでもない資料が出てきた。とんでもない所か衝撃的なデータなのだ!22年前、コンデンサスピーカはインピーダンスが2Ω以下になったりするからcelloのパフォーマンスのような低インピーダンス駆動の出来るアンプが必須とまことしやかに伝わってきて、今の今までそれを信じ切ってやってきた。左のA1のインピーダンス特性は10hzで何と60Ω以上もあり50hzでは40Ω位、10khzで3.8Ω、20khzでは用も無いが1.5Ωとなっている。f特は上限8khz程度と決めているから最低インピーダンスは約5Ωとなる。それにしてもSound Lab 社は A1のノーマルインピーダンスをなぜ?8Ωとしたのだろうか。10hzは用が無いにしても20hzでは58Ωで、これをRamsa ラムサ wp-1100 パワーアンプで駆動すれば、電源電圧が30数vなので、p=e^2/58Ωで出力は20w台に落ち込みどうしようもない。まあ、この特性表も鵜呑みには出来ないので、今回入手したRamsa ラムサ wp-1100 パワーアンプはインダクタンス測定用で購入したのだから、oscを繋いでA1のインピーダンスを測定してみよう。

6082俄然A1駆動真空管otlアンプの妄想は復活し、6082x8otlパワーアンプを6082x10otlパワーアンプに計画変更して構想に入る。6082を10本使い、電源電圧は±180v位にすれば60Ωのインピーダンスも問題ないし出力は100wを超える。電源電圧を上げればドライブ電圧は100vを超えドライブし辛いが、これは古典出力管のシングルパワーアンプで水晶粒防振トロイダル出力トランスを駆動し、アッパー駆動とロア駆動で2巻き線用意すれば良い。Sound Lab electrostatic speaker A1駆動はotlアンプだ!と騒いでいた理由がやっと分かった。そしてSound Lab electrostatic speaker A1は高インピーダンススピーカだったのだ。それにしてもA1は分からんコトだらけのスピーカで、まだまだ誤解中なのかも知れない。

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2018年5月 8日 (火)

音色力学 Sound Lab electrostatic speaker A1真空管アンプ駆動の可能性 了

03Sound Lab electrostatic speaker A1駆動のためにテンポラリーでRamsa ラムサ wp-1100 パワーアンプを使用したことは、大いに意義があった。プリアンプを使用する前提の+4db(通常は0dbの1v)の入力レベルではゲインが低いと思っていたが、そんなことはない。画像のようにアッテネータは0db表示(+4db)にして最大入力感度、これにcdの出力(+6db)をダイレクトに接続すると、peakの赤ランプがパカパカ点灯し時々A1を遮断してしまい、ブチッとノイズが出るありさま。80w8ΩではA1を駆動できないとゆう現実が姿を現した。

01ところでアメリカではA1駆動に真空管アンプの著名なAtma-Sphere MA-2 mkIII.1 Monoblock Music Amplifiers(4万ドル、6as7gx20)otlアンプが使用されている。このアンプの出力は8Ωで220wもある。更に上位にはma3mk3.3の6as7gx42、500w、2~16Ωで15万ドルとゆうモンスターまであり、もうお手上げ状態であります。ここで重要な現実は、A1真空管otlアンプ駆動に「200wクラスのアンプが必須であること!」

02以前検討した6082wb真空管8本のotlモノアンプは8Ω80wで、これではダメ!となってしまった。それじゃあAtma-Sphere MA-2みたいに6082wb20本で如何となるが、これは費用が掛かりすぎて自作する意味が無くなる。かくして原資乏しき我らにはA1駆動真空管otlアンプの妄想は霧散した。

04時は変わり黙々と壊れた?アムクロンのパワーアンプの調査をしていると、パッと閃いた!出力段だけトランジスタにしてあとは古典管にすれば、最大譲歩のハイブリッドアンプが出来る。アムクロンCE2000TX パワーアンプのmj21194は6個パラで8Ω400wを叩き出している。アッパーアームもロアアームも同じnpnを使っている所が良い。カニンガムのcx345のシングルパワーアンプを作り、出力トランスはアッパー駆動とロア駆動で2巻き線用意すれば良い。これならば手持ちの部品で全部出来てしまい、在庫一掃セールになる。電源電圧も±90v程度で400wは、まあ計算値にほぼ同じ。構成は古典管cx345パワーアンプとmj15024、6個x2の2ch24個使用したバッファアンプとなる。それにしてもcpu搭載の大掛かりな6082wbx8otlモノアンプを作らなくて良かった。Ramsa ラムサ wp-1100 パワーアンプを使用して分かったのだから、無駄な投資ではなかった。

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2018年5月 7日 (月)

素材力学 Ramsa ラムサ wp-1100 パワーアンプ 了

1行動のきっかけはSound Lab electrostatic speaker A1用のアムクロンパワーアンプがトラブルで音が出なくなり、友人の所に貸し出しているアムクロンを回収するための代替機になるとして購入した。内部構成はバランスからアンバラのopamo、プリドライブのopamo、トランジスタドライブ段に出力はサンケンの大型バイポーラトランジスタ、これにやや貧弱な電源部や保護回路で実にシンプルで、この程度であれば回路図が無くとも何とかなる。

2早速改造に入るが、画像の8項目のみで中度の改造にとどめた。5番と6番は最近入手した純銅の部品で、スピーカ端子は5nとあり純度ではカルダスのスピーカ端子を上回る。黄色の汚らしい目張りは水晶粒充填用の処置。トランスはニスのガチガチでいただけず、無理してニスや絶縁紙フィルムを剥ぎ取り音を開放する。7番のacインレットは重要で、純銅品をspcc1.2tの鉄板に角穴を開けて取り付けるが、これが一番大変だった。
3ランチ代アンプにしては音はまあまあ、久しぶりにSound Lab electrostatic speaker A1が鳴り仕上げの工事をしていると、ドヤドヤと来客があり慌てて工具類をしまう。横浜へjazzを聴きにご一緒した音楽仲間が、オーディオ趣味の皆さんを連れてのご来店だった。暫くオーディオ談義してRamsa ラムサ wp-1100 パワーアンプのエージングも終わり、皆さんの前で水晶粒を充填した。特にマーティンローガンを鳴らしている音楽仲間が、激変振りにたまげていた。
4ランチ代アンプが純銅部品の投入でル.セールのステーキディナー代アンプになったが、お代からすればとんでもないアンプになる。がしかし、どうも国産アンプはお茶漬けサラサラの感じが漂い、アムクロンのギラギラしたような表現はとても出来ず、やはりテンポラリーアンプでしかない。また評価不十分もあり、熱特性の安全性を考えて水晶粒は抜いて音出ししている。インダクタンス測定用のパワーアンプと友人への貸し出しと予備機で、Ramsa ラムサ wp-1100 パワーアンプ騒動記は了とします。

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2018年5月 5日 (土)

素材力学 Ramsa ラムサ wp-1100 パワーアンプ1

0celloのmono150(画像の一番上)はがっかりする音で後悔した...mono150ファンの方ゴメンナサイ。mono150は東芝製のモールドトランジスタが使われており、てっきりモールドトランジスタが原因でキャンタイプのパフォーマンスより音が悪いと勝手に決めていた。ところがcelloがviolaになり、ブラボーは現存する最高のパワーアンプなのだが、こっちはmono150と同様にモールドトランジスタを使っている。キャンでもモールドでも関係ないとなってしまい、キャンタイプの迷信は崩れた。ただしバイポーラであってmosfetやsicではないが、所詮半金属のシリコンでは何でも良いのかも知れない。ブラボーは緻密繊細驚異的駆動力だが古典管の血沸き肉踊る音は、まず出せない。

1無尽蔵には時間が無い中今更トランジスタアンプ等は作っていられない。Sound Lab electrostatic speaker A1用のアムクロンパワーアンプがトラブルで音が出なくなり、慌ててオークションでアムクロンを1台購入した。その時目に飛び込んだのがRamsa ラムサ wp-1100 パワーアンプ(8Ω80wx2)で、お代に目が眩み横道に逸れてしまった。btl接続8Ωでは何と220wのモノアンプになる。

2なんだいpa用のアンプか!と言われるでしょうが、ハイエンドアンプと同じ構成で表皮が主に違うだけだから、これで十分と思う。但しあんぷおやじ流儀jazzオーディオ3種の神器、水晶粒防振構造、電源蜜結合、純銅素材をやらない限りamp工房の使用には耐えない。何よりも驚きは1台が家人と出向くランチ代で買えて、且つ送られてきたものがラックにマウントされていたからキズは少なく美品で大いにたまげた。cafeパドバの店主から3台も購入して...と呆れられたが、いや予備機は1台で後はインダクタンス測定用のパワーアンプになると怪しい言い訳をする。

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2018年5月 3日 (木)

振動力学 水晶粒防振トロイダルトランスを作る 1

Macrorr画像はウチワサボテン属 Opuntia macrocentra var. minor ”ヒメマクロケントラ”の新芽が真っ赤になる希少種で、サボテン工房が作出したもの。この燃えるような赤は画家のなりそこないのあんぷおやじが最も得意とする色で、してやったり。姿カタチは不動明王背後の炎、迦楼羅焔(かえるらん)そのもののように見える。太陽光線を浴びて内部から発する赤は、光を操る印象派の巨匠達も遥かに及ばない強いエネルギーがある。印象派の色からは濁りも感ずるが、この不動明王の迦楼羅焔からは一切濁りは無く透明度のみが見えて、自然の力は凄い。だから常々自然には適いっこないと言ってるでしょ。そこで登場のjazzオーディオだが、電気と機械を通すと濁りが混じり透明度が失せる。如何にして透明度を引き出すかが、音の煩さを消し去りエネルギーに変換するjazzオーディオの真髄となる。

0エネルギー変換jazzオーディオ3種の神器は、
1 水晶粒防振構造
2 電源蜜結合
3 純銅素材
となり、今般は水晶粒防振構造と電源蜜結合の観点から水晶粒防振トロイダルトランスを本格的に作り、所謂量産試作とゆう段階に入る。前回のΦ450mmトロイダルコアは製作途中だが、持てないほどの重量でいささか参り今回はΦ300mmで統一した。

1水晶粒防振トロイダルトランスを作るの巻きは実に簡単なのだ。Φ0.5mmのポリウレタン線2種の仕上がり外径は0.542mm、トロイダルコアの内径は240mmの円周754mmだから754/0.542=1390ターンしか巻けない。内径側を重ねてしまえば(主義に反する)外周で942/0.542=1740ターンとなる。またΦ0.4mmのポリウレタン線2種の仕上がり外径は0.439mmだから754/0.439=1720ターン巻ける。仮にΦ0.4mmのポリウレタン線を使った場合、カニンガムcx345のヒラメント電流は1.5aだから問題ない。とゆう訳でofc純銅ポリウレタン線の製作はΦ0.5mmかΦ0.4mmのどちらかで統一される。この最大巻き数までグルグル巻いて、電源トランス、出力トランス、mc昇圧トランスの巻き数比でカットすれば出来上がり。ここには国宝級のトランス巻き職人も必要なく、ズブの素人でも十分に巻ける。

2今回のトロイダルコアの材質は赤丸印のjfe方向性ケイ素鋼板30JGH100, 30ZH100相当以上になる。磁束密度は1.88t以上と大きく優れたコア材と言える。

4コア材に関してはjis規格のc2553で厳しく規定されており、日本のコア材が安心して使用できる所以である。赤丸印の30p100で0.3mm板厚材、磁束密度は1.88tとなる。

3出展:wikipedia
またコア材の基本的な特性になるが、我らが作る水晶粒防振トロイダルトランスは強力な磁石(青丸印)を作る訳ではないので赤丸印のように磁束密度は大きく、保持力は小さい軟磁性材料となる。とにかくトランスの巻き線は難しいと言われ続け、そりゃあそうでしょうよ、30mm位のコア材にミクロンオーダーのポリウレタン線を1000ターンも巻くのでは名人が必要。更にアモルファスだのファインメットだの高性能なコア材が良いと使い、しかしコア材が音を出すのだろうか?我らの浅学では理解できないのがトランスの世界だから、いっそ素人細工にしてしまおう。

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2018年4月30日 (月)

素材力学 オイル含浸高耐圧紙コンデンサを作る13

00有東坂迷店街のサークルkの前から下った先に、謎めいたjazz喫茶amp工房がある。駐車場には一面にサボテンが置いてあり、閑静な住宅街にしてはチョットした異空間になっている。この時期サボテンの新芽の手入れに忙しく夢中で剪定作業をしていると、サークルk側から大きな声で酔っぱらいが3人歩いて来る。「おやじいるかな~」とか「音楽関係の...」などと聞こえてきて「この忙しい時に酔っぱらいに係わりたくないな...」と内心思っているうちに捉まってしまった。「sです、あんぷおやじー」「エッ!」何十年振りかの再会はh社時代の同僚であった。何が起きるか分からないjazzのような人生も捨てたもんじゃあなく、実に面白い。

0さてデンマークduelund社(デュエルンド)の銅箔オイル含浸紙コンデンサの音は抜群とamp工房では評価しているが、そうでないと話は先には進まない。このコンデンサの問題点は価格で、15uf / 100VDC,  VSF, Copper Foil は何と749ドルもしてしまい手が出ない。原資潤沢な方は迷わずduelund社(デュエルンド)の銅箔オイル含浸紙コンデンサを使うべきです。

1こっちは原資乏しき故苦労してオイル含浸高耐圧紙コンデンサを作っている。m+aさんに音質評価をしてもらう前に先ずはSound Lab electrostatic speaker A1のコッククロフト・ウルトン回路に組み込んでみよう。2000v以上にも耐えたのだから大丈夫!と自信を持って電源を投入するとジイジイ音がして放電してしまった。まずい耐電圧がもたない、これは一体...又しても失敗で耐電圧試験器の不備なのである。

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2018年4月27日 (金)

素材力学 オイル含浸高耐圧紙コンデンサを作る12

0画像:サボテン工房
名前が不思議で「古代ユリ」となっており、命名した人物もまた不思議人に思う。サボテンの本体はたいてい不細工で、1年間でたった1日の開花の為にせっせと水遣り、植え替え、追肥などの手入れをする。手抜きをすれば直ぐにバレれしまい、花がプアーになる。更にこの手の花サボテンは月下美人の如く夜中に開花するものが多く、Sound Lab electrostatic speaker A1を夜中に鳴らしながら開花を待つ。目で楽しむと言うが、音も目も一緒でディティールは記憶しても詳細は記憶し難い。だから見ても見えないし、聴いても聴こえない。

1 オイル含浸高耐圧紙コンデンサの容量を測定すると、初期52nf、画像のメータ時で63nf、最終で70nf位になった。362x3.14=1140mmでロス80mmを引くと有効長1060mm程度。これで静電容量の計算をする。120mmx1060mmの電極面積は127,200mm^2、距離は0.05mm、誘電率は2.8で計算すると0.063μfと出て、まあ計算値に近い。

2恐る々電圧を上昇させていく。1500vを越えた当たりからパチッとたまに音がする?たまのパチッが消えてまた電圧を上昇させていくとパチッが出て消える。これはオイルと紙による自己回復機能で、放電して焼き切れ絶縁層が生成されたと想定する。ただパチッの場所がコンデンサペーパーに穴を開けてしまいパッチを掛けた所だから、何となく納得できる。

3最終的にac電圧で780v、これの2√2倍になるから2200vまで印加したことになり、耐電圧はまず合格。

4dc電圧をオシロスコープで見ると524vでこれの4倍は2100vになり、まあac電圧から計算した値に近く、間違いなく2000v以上は印加している。これでオイル含浸高耐圧紙コンデンサは完成で、水晶粒を充填させ音質の評価に移る。

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2018年4月25日 (水)

古典力学 フランケンシュタイン実験室の電源スイッチ 了

0総合病院の待合室は我らのような団塊で溢れかえり、生涯競争の原理の中に置かれているような気がする。明治38年の夏目漱石最初の作品「我輩は猫である」の初版本、まさか!復刻本はレキシントン盤の復刻盤と似たようなもので、雰囲気だけは当時を伝えている。さて忠実に再現したものだから、何やらの規則に則りページが閉袋になっている。でありますから、この本を読むにはタイから買ってきた民芸品の水牛ペーパーナイフが活躍するのであります。シリシリ切りながら読んでいると、隣で読書していた女性が声を掛けてきた。
「何をなさっているのですか?」
「あ、これ漱石の初版本で閉袋を切らないと読めないのです」
「あら素敵!私も漱石は持っていますが初めて知りました」

2名工ミルトさんがピカピカに磨いたフランケンシュタイン実験室の電源スイッチを届けがてら、コーヒーを飲みにみえた。昭和42年、半年の現場実習を終えて職場に配属された。執務職(設計)だが先ずは現場のベテランのお供をして、各種電気機器のメンテナンスに飛び回る。当時の大型モータは巻き線型誘導電動機で2次側回路をスリップリングで引き出し、抵抗の切り替えで電流を調整しながら起動していた。その電気室は電気屋しか入れないから、この剥き出しのフランケンシュタイン実験室の電源スイッチが沢山使われていた。
1_2この古臭い電源スイッチの方が音が良いのだから参ってしまう。ミルトさんがナイフと受け刃の勘合具合に「実に滑らかで素晴らしい」と讃え、試すとポルシェタイプのミッションのようにグニャと入り、なんとも言えない品がある。銅の切削加工品に真鍮の部材をロウ付けして、ボルト部の強度を増してある。このたかが電源スイッチに開発者の英知が結集しており、時代は進化と言う名の下に如何に合理化するかで良い音を見失ってきた。現在リレーで電源を開閉しているメインスイッチを、ofc純銅板を貼り付けたフランケンシュタイン実験室の電源スイッチに交換して、水晶粒で埋めてしまおう。

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2018年4月23日 (月)

オリジナル盤力学 音の良いcdを作る!

1ここに3人のクリフォード・ブラウンが居る、果たして本物は誰でしょう?意地が悪いものだから、これがフラット盤の完全オリジナル盤です、どうでしょうか?これがビーズエッジの準オリジナル盤です、どうでしょうか?と全く逆を掛けると”フラット盤はさすがだね!”の回答を聞いて思わずニンマリする。実は我が耳ではフラットもビーズも似たように聴こえてしまい、大したこたあない。いずれにしても右2枚がレキシントン盤の本物、左がステューダーa810でオリジナルテープを回した45回転盤の復刻盤で、音は比べる方が気の毒になる。45回転盤だって1万円くらいもする高音質盤なのだが。ampex300とウエストレイクの真空管カッティングマシンが無ければオリジナル盤に近い音は出せないから、未来永劫オリジナル盤に匹敵する音は出来ない。レコードでさえこのありさまだから、cdは言わずもがな。

Lex0x_2我らjazzオーディオ5、60年代分厚い派と、現代録音の良い音派を分けて考えなくてはいけない。良い音派ならば現代録音のハイレゾの方が良いに決まっているから、こちらの方はもう解決済み。諦めきれないjazzオーディオ5、60年代分厚い派が問題なのである。なんとかレコードの再発盤やcdで代用が出来ないかと右往左往する。挙句道草食って大散財してオリジナル盤力学の軍門に下る。

0諦めきれない派の最後の手段がある。ampex300とウエストレイクの真空管カッティングマシンを用意して、オリジナルテープからレコードを作る...版権管理者からテープの保証を求められて、これは無理。それじゃあ仕方がない、これでどうだ!オリジナル盤のスクラッチの少ない上物盤、最高のカートリッジ、アーム、ターンテーブル、フォノイコアンプ、ad変換器でcdを作る。清水南高ラグビー部のobが常連さんで、レコードをcd化して聴きに持ち込んでいる。Sound Lab electrostatic speaker A1のcdシステムから分厚い音のcd音が聴こえてきて、ギョッとする。世界のjazzオーディオ5、60年代分厚い派へ”音の良いcdを作る!”プロジェクトに賛同を求めて立ち上げれば素晴らしいが、著作権の問題が...

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2018年4月20日 (金)

素材力学 オイル含浸高耐圧紙コンデンサを作る11

0近頃はプチレコードブームのようです。要するに物事は揺れ戻しが起きるのが常でその現象と捉えているが、”レコード=音が良い”はどうも決め付けたがる人間の特性で、物事はそんなに単純ではない。もっと言えば、良く作られたcdの方が音が良いに決まっている。長年商品のレコードプレーヤの開発に携わってきたが、あの回転ムラはどうしようもない。出来ない訳は勿論無いが、如何せんコストが掛かり過ぎる。サーボ制御をやれば直ぐに分かるが33rpmの安定制御は結構難しく、cdになれば最低でも250rpm位で随分と楽になる。”レコード=音が良い”のは真空管式録音機、カッティングマシンで作られたオリジナルの時代に存在し、その音の分厚さはcdでは到底及ばない。現代録音ならばcdに決まっている。

1ドクターストップは掛かったが団塊最後のやせ我慢で、オイル含浸高耐圧紙コンデンサを作るを再開した。紙管はΦ350mmを用意した。手作りトースカン様なケガキ治具にサインペンをつけて、紙管を1周回しカットラインをケガく。大きな紙管の正確な切断は難しい。

2高さ方向は150mmとした。無造作にノコで切るとケガキ線を外れてしまうから、先ずはケガキ線に沿って浅くノコ歯を入れて、ガイド溝が出来たら一気に切断する。

3ofc純銅板は0.2mm厚とした。作業性を考えて薄くしたが音の良さなら気持ちは厚くしたい。但し上手く出来たあかつきにはコストの問題も出てくる。ofc純銅板を使用すれば、ジャンセンのオイル含浸ペーパー銅箔 pure copper コンデンサと素材では同等になる。

4ofc純銅板0.2mmを紙管に密着させて巻きつける。何時も思うが高級なスシ桶に見えて仕方がない。ここまでは作業も楽に進みマイナス極の出来上がり。

5ここからが難儀でオイル含浸作業となる。全部作ってからオイルへ漬ければいいじゃあないか!となるでしょうが、その程度ではオイル含浸しない。素人細工で絶縁油をハケで塗りながらコンデンサペーパーを巻いていくが、これがズレズレでそれを平行にしようとすると気泡と皺が入り、手は油だらけでもうイケません。設計時に描いていたイメージとはかけ離れるが、最後は力技で強引に仕上げていく。

6 ひと回りコンデンサペーパーを巻いたら2回り目のコンデンサペーパーを同様にハケで油を塗りながら巻く。プラス極のofc純銅板を油を塗りながら巻くが、簡単にコンデンサペーパーに穴が開いてしまい、ここは作業方法の改善を考える。穴の開いてしまった部分にはコンデンサペーパーを切って、パッチを当てる。

7苦心惨憺、世界初の一重オイル含浸高耐圧紙pure copperコンデンサの出来上がりである。純銅電解コンデンサと同様に表面はテーピングを施し油の蒸発防止と絶縁を兼ねる。この程度の密閉では油は蒸発してしまうが、湿式だから一定期間が過ぎたらメンテナンスで解体してリフレッシュすれば良い。

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2018年4月18日 (水)

修理力学 ジャンセンオイル含浸ペーパー銅箔コンデンサを修理する了

0豊かになると無我夢中の純粋な時代を忘れて大勘違いを起こし、やがて弾ける。最近の高学歴は特によろしくないようで、勉強のやり過ぎは何か大切なものを学んでこないような気してならず、よって高学歴でない方は自信を持った方がよろしい。かくして絵ばっかり描いていた我が身を自己弁護するのであります。「愚行の輪」シリーズがライフワークで、その中の「再生のアイロニー」が画像の絵になる。稚拙な絵だがこの時代はモチーフに事欠いた。ピラミッドの写真から細密に写せばいいのだが、著作権が絡み想像でテキトーに描いた。現代はそこは便利でネット上で写真を販売している。それを購入すればたいていのモノは迫真に表現できる。ただ緻密繊細細密に描いても50年近く前に描いたこの絵のイメージを超えられるかは分からない。この表現がjazzオーディオの根底にあるから、paで音の悪いjazzライブは必要としていない。Sound Lab electrostatic speaker A1からカラバッジオの血のしたたるような色が出せればそれが究極で、コンデンサ作りに老体ムチ打っている。

1ひねもす耐電圧試験機をのたりのたりと作っている。ちょっと前なら徹夜でも何でもして直ぐに完成させるが、今は気を長く持つフリをして我慢している。それでも耐電圧試験機が完成して、3,000vのメタライズコンデンサを被試験コンデンサに接続して動作テストする。テスターは1,200vレンジに接続してac2次側のrms電圧を読む。被試験コンデンサの電圧は高抵抗で1/4の分圧回路を作り、オシロスコープで読み取る。動作テストは無事終了でいよいよofc純銅オイル含浸ペーパー銅箔コンデンサの製作に入る。

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