2021年10月26日 (火)

Lowther PM6A 騒動記 調整2

2110251m+aさんが打ち合わせに寄ってくれる。オーディオ機器についていは個々にコメントを付けて、家族が処分の時に「これは水晶粒を抜く」など指示をしていると言う。端正な耳と同じように準備も端正でたいしたものだ。そこでこっちの余剰品の処分をお願いした。オーディオ機器から半導体部品から試作品から膨大にあり、放置しておいたら次男坊が全部大型ゴミで処分してしまう。m+aさんに「スマン、ローサーpm6は幻の音になってしまった」と現状を伝える。調子こいてアンプの改造に手を出したのがいけなかった。

2110252カソード抵抗を止めよう作戦は計画性がないからしくじった。pd171用の電源トランスを組み込み-c電源を作る。センタータップ(ct)と34vを整流すれば、概ね-50vの電源となり都合が良い。最大のミスはカソード抵抗の1kΩが抜けることで約40vが電源に加算されてしまう。cx345のプレート電圧270vをオーバーしてしまう。そこで34vの両端に接続して-100vを目論んだが電圧が出ない。

2110253又してもpd171の電源トランスが壊れたかと思い、ゴロゴロしている在庫品に交換した。これも壊れている、あれも壊れている、一体何個壊せばいいのか?もしやと思いオシロスコープで測定してみた。

2110254やっぱりです、とんでもない電源トランスであり得ん!センタータップから両端が逆位相になるものを同位相なのだ。同位相の両端は電圧が相殺勘定でゼロ、よって電圧は出ない。トランスは客先準備だから当方は預かり知らぬことで、pd171のリラクタンスシンクロナスモータもshcpuの7083も半波整流で動いていることになる。もう終わった製品だからどうにもならないが、優秀なエンジニアが集まっても考えられない事件は起きる。

211025534vの1巻き線を使い倍圧整流回路にして-100vを手に入れた。プレート電圧320v、バイアスー70vではcx345の動作点をハズレまともに音は出ない。蚊の鳴くような声だが何やら凄そうな音で、幻の音に違いない。

2110256未解決問題は多く、結果cx345シングルアンプは破壊しただけのありさまに思案...そうだ!カニンガムcx350ラインアンプも破壊して解体状態にある。そこからofc純銅トロダル電源トランスを掘り起こす。まてよ、そこまでやるならばgm70管でシングルのステレオアンプを作れば良いじゃあないと迷う。pd171の電源トランス問題は、半波整流だったからこそ音が良かったとも言えて、あながち間違いでないのかも知れない。

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2021年10月25日 (月)

Lowther PM6A 騒動記 調整

2110241ユタ州知事へご挨拶に出向いた。アメリカでは州知事は大統領候補になり大物には違いないが、当時は余り意識が無かった。たまたまユタ州政府の広報に日本人がいたから、何かと便宜を払ってもらった。お陰で大学のとのコンタクトもスムーズで、結構面白く仕事が出来た。ユタ大は心臓移植で有名だったがロボット工学も盛んで、ジェイコブスン博士に会いに行った。こっちは「どこのウマの骨」なんでしょうが、州政府からの一報で丁寧に応対してもらった。また航空宇宙の研究も盛んで、大学の構内に展示してあるアポロ着陸船と地球の見事な写真を撮影した。よって著作権は我にあり?まさか。前置きが長くてスマン、この話ではない。真空管の真空度は高真空レベルだが、月面は超高真空から極高真空になり真空管をガラス管で覆う必要が無く露出型になり、なにやら自由に真空管が出来そう。アポロの写真を眺めながら真空管をイメージしていたのだから呆れる。しかし月面は空気が無いとゆうことは振動伝播が起きないから、音は聴こえません。

2110242パーカシュニストのnakaさんに「the musicians」を聴いてもらったが、煩いとは言わなかった。m+aさんとあんぷおやじは煩いと感じ、これは後期高齢者の耳の特性なのかも知れない。無線と実験を長く読んでいると色んな人が色んなコトをやっており、その量膨大だが断片程度に記憶に残っている。そうだ、ダイヤトーンp610にハンカチを垂らして、高音のレベル調整をしている御仁が居た。早速フェルトを垂らしてみた。垂らすとウルサさは少し減るが音楽力も減ってしまい、この手法は馴染まない。

2110245cx345シングルアンプの調整箇所は沢山あるが面倒で、簡単に出来る所をやった。自己バイアス機構は直流帰還により真空管をダメにせず安定で、貴重な球では必須な回路です。無帰還を標榜するならばカソード抵抗は止めるべきで、そうすれば音質に厄介な電解コンデンサを止めることが出来る。

2110243早速-c電源を作り銅マンガニン線抵抗とフィリップスの電解コンデンサを止めた。電源トランスはpd171の試作品がゴロゴロ転がっているのでそれを使った。上回路図の100Ω抵抗はハムバランスで止めたい。トランスを自前で作るときは電圧の中点を移動させてハムバランスするが、今回はメーカ品なのでここだけは残る、続きます。

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2021年10月24日 (日)

自転公転力学

2110230太陽の周りを回転している地球は公転で、その地球がやや斜めに傾いて回転しているのが自転となり、天文学の基本になる。まあ、小学生の時学ぶから誰でも知っている。

2110231誰でも知っていないのが磁気で、これも天文学とは知らなんだ。太陽相当の中心人物が原子核で、その周りをグルグル回る公転で磁力が発生して、グルグル回る電子もまた自転で磁力を発生する。よって太陽系も磁石系も同じ機構であることが分かる。

2110232o崎博士の考え出した高効率発電機もまた、公転軸と自転軸を備えて天文学と全く同じ物理学なのだ。0度、90度、180度、270度にゲインを持ったこの方式が唯一可能性のある方式だが、多忙ゆえ眺めてはため息をついている。

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2021年10月23日 (土)

Lowther PM6A 騒動記 後記2

2110220ローサーpm6の衝撃は大き過ぎた。まるで衝撃を受けなかったのがタンノイのウエストミンスターで、やっきりして2wayのスピーカを抜き出し、altecの416-8aを放り込んでオンケンの500mtに500woodに5000stの改造版にしてしまった。この当時から破壊大魔王は丸出しです。今考えれば無謀だし、鳴らすチカラが無かったとも言える。これを入社したばかりのm+aさんに聴いてもらったがコメントは無く、氏の配慮深さは後になって分かった。バッテリー駆動トランジスタアンプではなくて、807ppとか6ca10の真空管アンプで鳴らせば評価は違っていたのかも知れない。腕は悪くても衝撃の有無には関係無いから、タンノイとはあんぷおやじ流儀にとってそうゆう立ち位置のスピーカになる。後にセレブのオートグラフやレキュタンギュラーまで鳴らし込むハメになり、タンノイとの付き合いも長い。

2110221ローサーに関しては佐久間さんの著書「続直熱管アンプ放浪記」が大いに参考になる。ありました!211シングルcdバッファアンプにはトーンコントロール回路が付いており「これはcdのイコライザ的な存在」とも表現されており、ローサーを再生するにはやはりな、と思った。

2110222トーンコントロールとなればこれ。レコード演奏家は菅野先生の専売特許だが、cd演奏家は未だ使っていないのだろうか?オールcelloの時代に喉から手が出るほど欲しかったのがオーディオパレットで、グラフィックイコライザになる。演奏家ならばボリューム操作だけでは不十分で、この各種ツマミをレコードやcdによって即座に調整して、煩いハイを落としたり、ボンつく低音をスリムにする。

2110223今更トーンコントロール回路は無理なので、高音キラキラ対策にオーディオベクターの構造を考えてみた。上向きのホーンの中心にpm4ユニットが付いている。これだ!

2110224そこでローサーpm6の高さ調整用の台座を撤去、スピーカを上向きに置いた。これで高音キラキラは収まると思ったが、これはマルでダメ。指向特性がなんて言うが音はとんでもなく広がり、f特なんかどうでもいいや。収穫は低音がより豊かになり弾む。理由は妖しくなるので言わないが、この水晶粒防構造振円筒型エンクロージャはかなり面白い。

2110225元の水平配置に戻した。音が良くなる夜中にパーカショニストのnakaさんに来てもらった。コロナ騒動以来だから随分久し振りのオーディオ談義となる。パーカショニストだからコンガもボンゴもドラムまで何でも叩き、本職だから打楽器の音の出方に滅法詳しい。the musiciansの3曲目のコンガにたまげて「叩いた時のその音、その音が筒を伝わって下に降り、全周に広がるサマが見てとれて、こんなの聴いたことがない!」と的確な表現をしてたまげていた。またpm6の音の秘密を「高音用サブコーンが花のように内側に丸まった形状をしており、1本のスピーカから3wayのようなスケールの大きい音にしている」この新解釈は面白いし鋭い。いずれにせよ公称16cmのフルレンジの音とは思えない凄みに脱帽です。

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2021年10月22日 (金)

Lowther PM6A 騒動記 後記

2110211時代は明るさを増し併せて正義らしきものが王道を歩み、妖しげなものは常に隠蔽される。健全が如し振舞いだからこそ病んでいるように見える。カラバッジオの暗い時代は堕落した教会の権威回復に多くの天才画家達が利用されていたが、理不尽な時代に対する反骨で作品は暗く、妖しく、気持ちが悪い。妖しいからこそ引きつける力も絶大だし、カラバッジオの闇の力だかこそ魅力的でもある。ローサーpm6も妖しさに満ち満ちた唯一無二のスピーカと思う。

2110212ローサーpm6システムがホットな内にm+aさんに聴いてもらった。測定器のような正確な耳は即座に問題点を暴きだし「中低音はしっかり出ていて中々良い、高音に癖がある」こっちで気にしていることを的確に評価した。合わせてカップリングコンデンサをduelund社のofc純銅オイルコンにすれば、高音は静かになるとも言い然り、然り。

2110213「2万円位で手に入るcdp-337esdでこの音は上出来でしょう」と言うと「あんぷおやじの記事のせいで今は2万円で買えない」と言われてしまった。記事のせいかは分からないが、ハイエンド時代に長年使っていたスチューダーのd730より良いのだから、お代は問題にならないと思っている。高音の張り出しについてcdはセンサーベースだから、軽量水晶粒防振スラビライザにも要因ありと睨んだ。

2110214なんせアキュフェーズのdp80と違い、337esdはスピンドルモータのトルクが弱い。カイゼン方法はモータ駆動パワーicに加わっている電圧を上げてしまえばよい。とりあえずフィボクリスタル半球型スタビライザを強引に乗っけてみた。何度も起動している内に見事にpllロックに入った。途端に高音が澄んできた。なんだか「全てはローマに通ずる」と同じで「オーディオは全てに防振に通ずる」とな。

2110215そして丑三つ時、妖しい、実に妖しく美しい。振動力学で復活させたScan-Speak 15W/8530K00のシステムはぶっ飛び、時代の表皮は健全に振舞うような品々に溢れ、肝心要な音楽の魂を置き去りにしてしまった。ホーンは375系、ウーファは515系、フルレンジはローサー系、過去の銘機に頼わざるを得ない状況は、時代を象徴している。それにしても凄いスピーカに係わり合いを持ってしまい、未だ緒に付いたばかりは時間が足りない。

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2021年10月21日 (木)

Lowther PM6A 騒動記 製作編了

2110191xLowther PM6A 騒動記のスタートは1968年のコーラルベータ8からで、最近までamp工房にあったが処分してしまった。当時はエラそうに「ベータ10は25cmで分割振動が起き易い、よって20cmのベータ8の方が良い」等と、のたもうておったが25cmの方が高くて買えなかっただけ。ローサーpm6を鳴らしてみてキャラが似ていることに気付いた。メカニカル2wayは高音がキラキラと張り出した場合の処理は不可能で、トーンコントロールが必要。ベータ8もpm6もここは似ている。iai時代になるが、静岡市の企業から円形と楕円のコーン紙の接着剤塗布に、ロボットが使えないかと呼ばれた。何とベータ8,10のコーン紙を作っていたと言う。社長は自慢げに「あのコーン紙は私が開発した、薄黄緑色なのは秘策のこれを入れたからで、他では出来ない...」

2110192完成して正式に配置した。次々と聴き込むが中高音ばかりがやけに目立って、最初は分解能の高さを自己弁護の材料にして無理やり自分を納得させていたが、段々我慢できなくなり対策することにした。

2110193そこでローサーpm6の最小箱を調べた。サイズは350mmx480mmx190mmと小型、板厚分17mmを差っ引いて内容積を計算すると約20Lとなり、かなり小さい。但し背面に小さな穴を沢山開けたバスレフ構造になっている。こっちの円筒箱は20Lに欠ける容積の密閉箱だから論外で、最初に設計をやらないからこうなる。まあ、当たり前の話でpm6の問題ではない。

2110194容積を増やす為に水晶粒防振層を薄くし、円筒を延長することにした。延長の仕方は紙管を接着して乾いたらガムテープをグルグル巻きにして補強する、かなり荒っぽい作業になる。内容積は約35Lの確保で、密計でも大丈夫と踏んだ。

2110195音を出して重要なことに気付いた。昔、安曇野のハイエンドオーディオショップでディアブロのトランスミッションライン型スピーカを聴いたことがある。その時、音像がスピーカの後に定位してたまげた。店主にそのことを告げると急に態度が変り、別室で最上級のオーディオシステムを聴くことが出来た。最初のpm6箱は円筒が短く音象は後気味、容積を増やして円筒を長くしたら普通の音像位置となった。現代スピーカはタイヤのゴムチューブみたいなエッジだから音象は後に定位する、と決めていたが、そうではなくて音響回析を有限要素法によって解析し、キャビネットが進化してそうなった。だから515bも円筒に突っ込んでバッフル面を最小にすれば音像は前に出なくなるはずで、クワバラクワバラです。

2110196もういけません。どう転んでも半金属のトランジスタアンプではpm6は事務的に鳴り、色艶を付けるには真空管に頼るしかない。メインのgm70管アンプもままならない多忙中に今更真空管アンプは困った。そうだ銅式でないカニンガムcx345シングルアンプならある。倉庫からミカン用の分厚いダンボール箱を探し出し、cx345シングルをダンボール箱へ放り込んで水晶粒をドバっと流し込んだ。それに冷却ファンを取り付け、ミカン箱の絵は不細工だから表面に棟方志功の版画を貼り付けて、塗装は無しとした。火事場の何とかチカラで1時間で真空管アンプになった。

2110197これにて全て完了、万事メデタシとはならなかった。今は故障中だが、銅式gm70管アンプで鳴らすaltec515bシステムの高能率105dbがあるから、ローサーpm6の98dbに幾らがんばってもらっても無理。Sound Lab electrostatic speaker A1スピーカもローサーpm6も、もう1匹の兎で両方を得ることは出来ないのだ。入荷した時の断線しかかりは完治し、ビビリは箱の問題で解決し、cx345シングルアンプで繊細極まりない音で鳴っており、pm6でしか出来ない個性的表現力は評価出来る。1968年来のローサーpm6の落とし前は付いたから、鳴らしてみたいスピーカの全てが終わった。

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2021年10月20日 (水)

Lowther PM6A 騒動記 製作編7

2110181 画像出展:wikipedia
フィレンツェのウフィツィ美術館にはダヴィンチの作品も何点か収蔵されており「東方三博士の礼拝」も鑑賞できた。1481年に描きはじめたが翌年ミラノへ向かったため、未完成で終わった。よっぽどフィレンツェに居られない深い事情があったのだろうし、不遇には共感できる。世界的名画で未完成など見たこともなかったし、1670年の昔からウフィツィ美術館に展示したのはフィレンツェ人のセンスの良さと、先見の明だな。デッサンから始まり彩色に移る初期段階から、天才とはかくもあるものだと示している。現世は仮の住まいだから全てが未完成形であり、完成しようと欲をかかない方が良いのかも知れない。かくしてLowther PM6A 騒動記 製作編も未完成で終わるを良しとしよう。

2110182アルニコマグネットの磁気回路を水晶粒防振構造化する。Φ120mm紙管がフレームとの取り付けボルト外径とギリで、強引に押し込んで入れる。pm6本体と紙管は接着すべきだが仮だからやらない。

2110183長いスクリュウネジで3箇所マグネットに向けて締め込んで固定した。続いて水晶粒を充填する。

2110184過充填ぎみにして裏蓋を押し込みネジ止めする。

2110185これでアルニコマグネットの水晶粒防振構造化が終わる。スピーカの防振対策はこの部分の効果が絶大で、音が静かになり雑味感が減り、これは誰でも分かる。±1mmはpeak-to-peakで2mmの振幅、これを200hzで動かすと161gの加速度が発生する。この値をm/sec^2に変換すると1600m/sec^2となる。仮にコーン紙が10gとすればf=1600x0.01=16kgfの力となる。この作用と反作用が寺内貫太郎のように自分でじぐるって消費しようとするから、顔は真っ赤になる。そうしない為の秘策が水晶粒防振構造なのだ。

2110186次は難物で水晶粒を熱収縮チューブに入れて円形を作る。長さが足りなくなるとパーだから長めに作り、後は少しづつ短くして適正な円形にする。水晶粒はボロボロこぼれるし、ヒートガンで加熱しながら円形を作るため熱いし、何度やってもスマートには出来ない。

2110187次はこの作業のハイライトで、2重構造のスピーカ箱本体へ水晶粒を充填する。水晶粒の入ったタライから直接ドバっと流し込む。過充填にして裏蓋をハンマーで叩きながら水晶粒を押し込む。

2110188これで出来上がり。恐ろしいくらい情報量が増えて静寂感は増す。しかし好事魔多しで水晶粒防振トランジスタアンプの限界が早々暴露されてしまう。ダンボールのいい加減箱よりも容積が減ってしまい低音不足は音痩せになった。ちゃんと作った方が音楽が失せてしまい面白くない。これがローサーpm6の魔界か?さて、どうしたものか。
余談です。
ココログは昔富士通系が運営していて、アプリケーションソフトウエアにも品位があった。巷に下りたアプリは品位が無くなり、画面もズームアップではなく左上固定になった。ここは未だ我慢できるが、書いている画面から他へ移動させた時「記事を保管しますか?」など微塵も出ないため、長々書いた内容が見事に消えてしまう。これを何度もやらかし、しかし2度と同じ文章は書けないし書かない。

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2021年10月19日 (火)

音色力学 銅式jazzのトランス考

2110041現代のトランジスタ式ワイドレンジで緻密なjazzを聴くか、過去の真空管式ナローレンジの分厚いjazzを聴くかでオーディオシステムは随分違ってくる。jazz好きプロデュサーm氏は、清水の片田舎にjazzミュージシャンを多く呼んでコンサートを開き「大変だ、大変だ~!」と一人楽しんでいる。同学年だからとコンサートにお付き合いしていたが、現代jazzミュージシャンはコルトレーンやエヴァンスではないから、仕舞いには降参です。やっぱりレコードとcdだね、とゆうコトで銅式ナローレンジのトランス開発になるのだ。

2110042佐久間さん本をパラパラめくっていたら上の面白い回路図があった。回路の分かる人はたまげるし、アンプ作家はこれじゃあ音は鈍くなると感じるだろうし、支持者は拍手喝采だし。100Ωアッテネータ次のトランスは試作品とあるのが、後にstu-002となり、続いてstu-001となって、何とかオクではペアで10万円を越える。超えるがそれだけの価値はあり、ご覧のようにstu-001の1発で50管ppを駆動しており、凄い!

2110043ネットの情報では「金型の老朽化が原因で生産が打ち切られたSTU-001は...最初期型に関してはアモルファス・コア...」と出てきて、この大きなレシオ実現の立役者は、高透磁率のコアの力によることが分かる。サイズは86mmx70mmx82mmと随分小型だ。こんなハイテクトランスは我らの素人細工では到底出来ない。

2110044データも合わせて出てきてまた、たまげた。f特は1次が150Ωx30~15khzとなり、これを見て低音も高音も出ないと言われた御仁も居る。2コイル、2次は100kΩのセンタタップ、ゲインは18.3と25.8、dcsエルガーを繋ぐには少しインピーダンスが低い。さてこの150Ωは周波数30hzにおいてだから150=2πx30hzxLとなって、インダクタンスは0.8hと出る。経験則上1次を200ターンとした場合2次は25.8倍は5000ターン、この小さなコアにそれだけ巻くとポリウレタン線は極細となる。

2110045x小型にした副産物は抵抗値成分が増えてしまう。ofc純銅水晶粒防振トロイダルトランスの初期は、ofcでないただの銅ポリウレタン線でΦ0.3mmを多用した。Φ350mmでインプットトランスのゲイン30倍位を作ったが音が面白くなく、フツーのポリウレタン線は使用禁止としてofcのΦ1.0mmを全面採用とした。但し1層で800ターンしか巻けないから5000ターンも巻くとなると6層くらいになり、円形磁気分布の限界と思われ、ofc純銅式ナローレンジのハイゲイントランスの開発が最重要課題なのです。

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2021年10月18日 (月)

Lowther PM6A 騒動記 製作編6

2110153 アウトレットのお決まりコースは先ずスタバでコーヒーを飲み...bgmに家人が反応して「クイーン・ラティファ?」「いや違う、スノウ...スノウ・ホワイトも違う、そうだフィービ・スノウだ!」何と20数年振りに聴いて、懐かしい。ハイエンド時代の遺産で、フィービ・スノウは静岡オーディオラボで教わったのか?5曲目のサンフランシスコ・ベイ・ブルースは、ベイ・エリアをjazzを求めて夜中じゅう走り回ったことに繋がる。1980年代後半は多くのjazzクラブが潰れ、jazzクラブよりブルースクラブが多かった。やっと見つけたキム・ボウルも10年後に行ったら無くなっていた。懐かしくなって何とかカリで入手したが、フィービ・スノウを聴くならばこの1枚がいい。ズート・シムスやボブ・ジェイムスが参加している。

2110154インナーチャンバーにフロントバッフル板をボンドで接着する。上部のガラクタは接着のための重しです。

2110155接着が完了した所でフロントバッフル板に塗装する。組み立て完了で見えなくなる部分は塗装しないから汚らしく見える。


2110156接着だけでは強度不足だからスクリュウネジで斜めにノックピンを打つ。



2110157フロントバッフル板にpm6を付けてみる。ちょっと窮屈だがΦ250mmの紙管だから仕方がない。

2110158アルニコ磁石の水晶粒防振構造と防振リングはまだ出来ていない。まるで砂の惑星の砂虫の如き形相はチト滑稽でもある。



21101592本組み立てて音を出してみることにした。案の定低音はまるで出ないが中高音は凄い、とゆうか1000hz~2000hz辺りが相当に張り出しているためジルジャンがバシバシ飛ぶ。飛ぶが288-16gのような厚みは無い。しかし小音量になると独壇場で、高分解能は驚異的な情報量を持ってjazzを表現してくれる。丑三つ時、ローサーpm6の小音量で聴くフィービ・スノウは珠玉だな。

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2021年10月17日 (日)

lispiceシュミレータの解、そして怪?2

2110170セロニアス・モンクのエピソード、コルトレーンの生涯から:
電話をもらうのが大嫌いで、電話にでて返事をしたとしても、ただ「モンクは留守です」と言って受話器を下ろすだけ。彼の性格は緊張病といえるほど温和だった(ときどき、自分は「世の中とは縁の無い人間」だと言っていたくらいだ)。大いに共感し、発明狂は常識に少々欠け、時事に疎く、時々社会不適合者だと思ったりする。ブログを書いていると妖しいニュースが飛び交い、これがトランプさんの言っていたフェイク・ニュースで、何者かの意思により意図的に流されているとしたならば、鎖国にして時事に疎い方が発明狂には良い、とも考え初めて、耳にはofc純銅の正しい音と思えるjazzを入れるだけ。

2110171ハード完成までの待ち時間を利用してltspiceシュミレータを連日起動しているが、なんだか上のフェイク・ニュースみたいになってきて、段々自信が失せてくる。3相全波整流の電源は120度位相のリップルだけになるからdc化は容易。マイ電柱を建てるくらいならば3相100vか200vの柱上トランスにして、全波整流にすれば電源との密結合が行われ、最強の電源となる。

2110172先ずはdcバスの電流を測定する。電解コンデンサが18,000μfx5=90,000μfもありピークでは700aにもなる。通電角が狭くrms値にすれば約290aとなり、まあ常識的な値となる。

2110173次は電解コンデンサの選定のためにコンデンサ1個辺りの電流を測定する。0.1Ωの抵抗を付けてあるのはコンデンサの内部抵抗と配線抵抗分で、シュミレーションをやる時はパラメータには十分注意する。50armsと出て、ニチコンの高リップル電流タイプに適合するものがあった。

2110174念のため負荷電流も測定しておく。負荷抵抗1.8Ωはz=2πflのインダクタンスから派生する抵抗値。電流値は概ね150arms、これの2個パラだから300aにもなるが実際には配線抵抗、ダイドードの内部抵抗、ipmの内部抵抗などで280vのdcバス電圧が降下して、200aも流れれば上出来です。

2110175とまあここまでは順調に進み、念のため電源整流ダイオードd6の電流を測定してたまげた。なんだいこの200ta(テラアンペア)は!短絡電流ではないか。そりゃあこの回路からすれば短絡だが、3相交流の電源をフローティングにすると全くltspiceは成立しない。短絡電流を流しながら、もっともらしいシュミレーション結果を出すのだから、フェイク・ニュースみたいなものだ。これをlispiceシュミレータの怪と呼ばずして、何と呼ぼう。

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2021年10月16日 (土)

原野

2110151xレンゲは田んぼの肥やしで水田にする前に植えておき、種になった頃すいて土に戻す。お店まで道中にこのレンゲ畑が両側に広がり、街中なのだがホッとする風景。毎年お爺さんが田んぼの世話をしていたが、いつの間にか見えなくなった。続いて娘さんらしき方が何年か田んぼの世話をしていたが、いつの間にか見えなくなった。

2110152あれから5年、たった5年で美しかった田んぼは荒果てた原野になった。外来植物のセイタカアワダチ草なら雑草だから、まだ分かる。生育の良い樹木まで何本も生い茂り、たまげた。最強の植物達が最後に地球に残るのだろうか?

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2021年10月15日 (金)

Lowther PM6A 騒動記 製作編5

2110146コロナ禍でイタリアへ行けないことは痛手で、カラバッジオを観てもう一度大作に挑戦したい。同じ痛手が一関ベーシーへ行けないことで、正統的jazz喫茶の音をもう一度観ておきたい。jblの2220b4発はガンコな密閉箱に収められている。最初に観た瞬間音を聴かずとも信用した。こっちはjblの4550bkの穴を開けた!塞いだ!で随分苦労して、結果密閉箱にしたから。出来合いのバスレフ箱で何ら疑問を持たずに聴いていれば幸せかも知れない。それにしてもスピーカ箱ほど妖しい存在は無いね。

211014030分で作ったダンボール箱も相当に妖しく、オーディオはとりあえず音は出るから、まあいいか。ローサーはpm2~pm6のユニットを操り複雑なホーン形態を採ったり、バックロードホーンにしている。この手の箱を作るのは無理、それにバックロードホーンは体質的に合わず、pm6も密閉箱にするしかない。

2110142密閉箱にするには容積が必要で大きくなるのが難点。pm6の凄さが分かったからには30分の妖しい箱では気の毒で、1日で出来る仮の箱にしよう。材料は在庫品を使うから紙管はΦ300mm、これでは低音の出しようもなく諦める。もっともpm6のような小口径で低音を出そうとするのも間違い。

2110143紙管の切断は僅かで直ぐ終わり、短い紙管はガムテープをグルグル巻きにして繋ぎ、長さを確保した。ガムテープ如きとなるでしょうが、グランドチャンピョンレースに出ていた生沢徹さんを応援に行った時、クラッシュしたfrpボディをガムテープで補修して走り、その時からガムテープを信用している。

2110144真面目に切るのはmdf板の円盤で、イトノコで切るが相変わらず高速コーナリングの癖のソーイングが抜けず、ステアリングを小刻みに切るため、切断面は左右に振れている。

2110145これで材料の加工は終わり概ね半日作業となる。Φ300mmの紙管とΦ250mmの紙管の隙間に水晶粒を充填させて防振構造を採る。これを超える防振素材のスピーカ箱は存在しない。長さもΦ300mmの紙管は400mmと容積は極端に小さく、仮箱だから良しとする。正式にはΦ400mm位にして長さは800mm~1000mm、これは重そう。

211014750年の歳月を費やし遂にローサーpm6を手にした。ただしpm6にしても年代別に多くの品種があり、1956年登場の角型に限る。角型はpm6の中では構造上一番剛性が高い。そしてローサーpm6は歴史上の銘機に違いないを確信した。しかし歴史を背負うとゆうことは一生ものになり、またしても面倒を引き受けてしまった。

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2021年10月14日 (木)

lispiceシュミレータの解、そして怪?

2110131インダクタンスは抵抗勢力で大敵だが、インダクタンスが大きくないとコイルにエネルギーが溜まらない。磁場における力を得ようと欲するなればコイルの長さを長くしなければならない。長くするなれば巻き数は増してインダクタンスは大きくなる。長くするなれば直流抵抗を減らすために線径は太くしなければならない。抵抗を減らすと熱損失は減って良いのだが、時定数はL/Rとなるからインダクタンス大で抵抗値が小さければ時定数は大となって、応答速度は遅くなり高加速度に耐えられずローサーpm6やaltec515bは出来ない。コイルとはトレードオフの固まりなり。lispiceで電源のシュミレションをやる。3相200vの全波整流だから、回路は画像のようになる。

2110131x200vがクセモノで正解はこっちの回路図となる。交流の場合の200vはrms実効値だからltspice上は√2倍の280vにしなければならない。このpeak値とrms値で年中混乱するのがシュミレータで解、ならず怪に落ち込む。こんな簡単な話でも。

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2021年10月13日 (水)

Lowther PM6A 騒動記 製作編4

2110120「ジョン・コルトレーン同様、モンクの音楽は難解で、彼の性格は緊張病といえるほど温和だった。多くのミュージシャンたちの尊敬の的だったモンクの音楽は、斜めに進行する厳格な表現によって特徴づけられる。モンクの音楽は人々を魅了する力は抜群だった」引用コルトレーンの生涯。変なピアノ演奏にやられてセロニアス・モンクを聴き始めた。1968年当時はソロモンク盤は現役で、ソニーのレコードを買った。sx68か?カッティングマシンが悪いのか、吉田町の大井川で作るレコードの音は悪く、オーディオ初心者でも直ぐ分かった。

2110121箱の構想は出来ており暇をみて設計を起こす。スピーカ箱の形状は楕円の潜水艇と同じにしたいから、前部と後部はお碗型が良い。今流行の音響有限要素解析からすればお碗になる。名工ミルトさんはターンテーブルを球体にすべく巨大なアクリルボールを買った。これは前後のお碗に使えるが、かなりの高価で腰が引ける。あれやこれや悩んだが、時間との勝負もあり画像と同じ方式でいくことにした。

2110122本格的な箱は時間が掛かるが、あんぷおやじ流儀の得意技はダンボール箱エンクロージャでインスタントラーメン並みに早い。丁度届いたミニピンの餌のダンボール箱が2個同じサイズで具合が良い。

2110123大胆にpm6用の丸穴をカッターナイフで切る。pm6取り付け穴はキリで開ける。各コーナーは補強のためにガムテープを貼る。3分では無理だったが30分で完了した。

2110124pm6を付けて仮配線、音出しをする。凄い音だ!佐久間さんのタルロー(pm6a)で聴いた「John Coltrane And Johnny Hartman(Impulse! A 40)」は全く違う音、音はその人の性格を表すようで水晶粒防振構造のcdp、daコンバータ、パワーアンプは既にキャラクターをしっかり持っており、聴き慣れた音にpm6の切れの良さが加わって、これはもう事件です。

2110125好事魔多しで直ぐに断線対策をやった所が音圧でぶっ飛んだ。ダンボール箱だから直ぐに解体できる。

2110126作戦変更でアルミ線をネジで挟み込み何とかなった。今度は反対側のpm6がベースでビビる。これはボイスコイルタッチ直前で、磁気ギャップの1mmが不安定さを増しているから当面は手を出せない。ベースをブルンブルンと増量した現代cdは聴かないコトにした。

2110127最初に戻りセロニアス・モンクを聴き込む。プレステッジのk2,20bit盤は大事にしていたが、これはアマゾンの叩き売りcdで音質は何も考えず買ったもの。ソニーのレコードより廉価盤cdの方が音が良いのだから、時代の新化も悪くない。Sound Lab electrostatic speaker A1 の繊細さとaltecシステムの高加速度を併せ持つローサーpm6は、1968年に睨んだとおり凄いスピーカだった。

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2021年10月12日 (火)

Lowther PM6A 騒動記 製作編3

2110111altec(515b、105db、紙重量25g)システムをcelloのパフォーマンスで駆動すると、駆動し過ぎでつまらない音になる。昔の真空管アンプ807ppの方が上手く鳴ったが今更引き下がれない。割烹わかすぎの若旦那もcelloのパフォーマンスを入れた。レイオーディオのモニタースピーカー(tad1601a、97db、紙重量85g)をそれは見事に駆動して、とてもじゃあないが敵わないと思った。重いコーン紙の現代スピーカはヴィオラのブラボーのような駆動力を持って、稀有な表現をする。それをローサーpm6へ持ってきてはいけないのだ。真空管アンプのダンピングファクターがとろくても、軽いコーン紙がそれを補ってくれる。

2110113断線対策に移る。コーン紙のリード線は銅の編組線で束ねたものが表面にハの字で出ている。それの背面は巻きつけてあり、その表面にアルミボイスコイル線を更に巻いてある。その系統が接触不良になったものだから別ルートでアルミ線が引き出されている。その実態は不明、内部のジョイント部がアウトだと大変労力を伴う。

2110112ハンダに突っ込まれたアルミ線を外す。アルミ線の表面を覆う樹脂系の皮膜を丁寧に削り落とし、巻きつけ出来るように準備する。

2110114続いてofc純銅線を減線して捩りリード線を作る。それにアルミ線を巻きつけ、アルミハンダが間に合わないので通常のハンダ付けを行う。

2110115次にofc銅板で端子部の音質補強をする。この段階でbox無しのむき出し状態でスピーカの配線をして音出しする。プップッと音切れして直ってはいない。いくら導通をあたっても異常は無い。そこで反対側のにアルミボイスコイル線巻きつけ部に手を入れる。こっちも接触不良で2箇所同時に起きていた断線状態と判明。こちらの方が難儀しそうだが後はアルミハンダが到着してからの作業にしよう。

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2021年10月11日 (月)

Lowther PM6A 騒動記 製作編2

2110091画像はガラパゴス・ウチワサボテンの貴重な品種ヘレリ「Opuntia galapageia var. helleri」で、ガラパゴス諸島のヘノベサ島に自生している。ワシントン条約が緩い時代にヘノベサ島から持ち出されたものが、世界各地で栽培されている。あっ、この話ではない。pm6が開発された1954年は真空管時代だから、真空管アンプ駆動に適するように作られている。高能率の98dbもそうだし、スピーカを構成する各部素材も然り。それを現代アンプで駆動しようとしたら、画像の接木のように現代と過去の異種結合は活着が悪く美しくない。

2110092ローサーpm6はかなり神経質なスピーカと言えばそれまでだが、pm6の設計者だって60年後にも「何とかしたろ!」とレストアに精を出すマニアが多いのは予想もしてないことだし、耐用年数はとうに過ぎている。こっちは「もっと働け!」と檄を飛ばすのだから無謀かも知れない。断線?対策は後回しでpm6本体の整備をやる。

2110093スピーカ本体は時代の汚れが結構あり、気分的にイヤだから清掃を始める。


2110094シンナーなどの強力洗浄は無理なのでアルコールにピカールに消しゴムを使い、接着剤の残りや汚れを丹念に落とす。


2110095これが中々手強くて時間が掛かるが、それがレストアの面白さでもある。さて断線対策ではアルミハンダを手配した。アルミハンダは使用したことも無いし、コーン紙のウラに走っている細いアルミ線のハンダ付けは難しそう。スピーカ箱は紙管と水晶粒を使った防振構造を考えて設計を始める。強力な磁石と軽いコーン紙からテスタロッサ、いやイギリスはdb5か、強烈な加速を予見させてくれる。

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2021年10月10日 (日)

Lowther PM6A 騒動記 製作編1

2110081殆どのコルトレーン信奉者はベストに「John Coltrane - A Love Supreme(Impulse! A 77) John Coltrane (soprano,tenor saxophone) McCoy Tyner (piano) Jimmy Garrison (bass) Elvin Jones (drums) 、Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ, December 9, 1964」を選ぶ。A Love Supreme(Impulse! A 77)の問題点はオリジナルレコード製作時にハムを入れてしまったコトで、ヴァン・ゲルダーが就いていながら終生悔やまれる。ハムの無い2nd盤でいいや!の御仁には、本当の凄さが分からない。エルヴィンさんのティンパニーにも似たタムタムの音の皮の張りは、altecシステムでなければ出せない。現代スピーカのScan-Speak 15W/8530K00システムは繊細で美しい音色は表現するものの、もたついてしまいここが問題なのだ。

2110084能率=加速度と考えると、Scan-Speak 15W/8530K00の能率は85.5db、altec515bは105db、この差絶大で電力比で約90倍となる。515bの1w駆動はScan-Speak 15W/8530K00駆動の90wと同義となる。ここまでは従来の能率解釈だが、jazz音楽駆動力に加速度の概念を入れよう。200hzの周波数でストローク2mmを振動させた場合、加速度は161Gにもなる。これを動かすには高能率=高加速度となり、強力な磁石と軽いコーン紙でなければ実現できない。そうなんです、エルヴィンさんの超高速乱打は高加速度だから、高能率でないとついていけないのだ。だからローサーpm6の能率98dbはjazzがついていける加速度領域だ。新解釈、jazzは加速度だ!

2110082とゆう我田引水力学でイギリスのローサーを、jazzに向いていると味方につけた。落札した2日後にはローサーpm6が届いた、何と早い。出品者曰く「ステレオ再生で聴いていると違和感は全く無く、良好に聴こえるんですが、片方に配線に修繕個所があり 稀に接触不良で聞こえなくなり すぐ自然に復旧して聴けてます。聴感上、両方とも ボイスコイルタッチは してません」とある。1960年頃の製造とすれば約60年前のモノで良くぞ生きてくれた!と感謝する。何とかオクに出てくるpm6はかなりのボロが多い中、まあまあ上物の部類で、前述の断線しかかりだけがどうしたものか。ボイスコイル部の断線であれば2本とも自力で巻き直しを考え、巻き数も線径も変えてしまう可能性が高い。

2110083早速断線?修理です。先ずボイスコイルの線材を調べる。線材の色は白色系、銀線ならば儲けもの、アルミならば由々しき事態となる。樹脂コーティングされた線の表面を薄く削る、それにハンダゴテの温度調整したものでハンダ付けをする。ハンダが乗らない、アルミ線と決定。となれば端子部のハンダ付けがアウトで、ハンダを外す。ハンダ付け出来ないアルミ線をハンダの中に突っ込んだだけで、電気的結合より物理的結合ではいけません。これで解決かとぬか喜んだ...続きます。

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2021年10月 9日 (土)

Lowther PM6A 騒動記 調査編2

2110070時代は空気だからどうにもならない。日立の仕事で溶解炉へ投入する空気の除湿をしたことがある。その時に時代の証拠たる空気が鋳物に練り込まれることを学んだ。金属も紙も果ては人間まで空気に支配されているから、その時代のものを超えるのは難しく、オーディオでは幾多の事象をみんな体験している。weの300a然り、レキシントン盤然り、jbl375ホーン然り、altec515然り、キリがない。ローサーの機種は1947年のpm1a~1967年のpm7aで決めて、現代版は選択しない。

2110071ロス帰りのf氏はオーディオコレクターでもあり、在米中にヴィンテージモノを集めて持ち帰った。画像の得体の知れない機種とpm6を披露に持ってきた。本人も良く分からないようだったが、当時ローサーに重きを置いていなかったから調査には協力しなかった。

2110073今回は徹底的に調べてみることにした。イコライザの球体は案外簡単に分かり、pm3a/5aとなる。またこの機種の販売価格が出ていないから単体販売していなかったコトになる。lowther voigt museumから「The Lowther TP1 was designed to maximise corner placement and to be visually unobtrusive in a domestic setting. It uses a single PM3A (or PM3/5A) drive unit which is horn loaded at both the front and back. This results in very high efficiency and excellent sound quality.」これで得体はハッキリしたが、f氏は凄いものを持っていたものだ。

2110074本命のpm6aを調べていたら銀線のボイスコイルまで登場して、素材力学へ戻ってしまった。更に調べるとアルミ線まで出てきてしまい、参りました。「アナタの落としたのは金の斧かね?銀の斧かね?銅の斧かね?」「はい神様、私の落とした斧はアルミの斧です!」ギリシャ神ヘルメース(Hermēs)に答えねばならない。更にローサーはpm2やpm4となるべしとも出てきたが、pm6に憧れた訳だからこれでいい。これにて調査は終了、そこでpm6の調達に移るがローサーに関して海外はべらぼうに高くて、国内で調達した方が懸命のようです。

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2021年10月 8日 (金)

電磁力学 vcmとスピーカの電流帰還

2110032深夜は太陽電池パワーコンデショナによるグリッド流入が止まり、インバータ搭載機器の稼動も減り、まあまあ電気は浄化される。Scan-Speak 15W/8530K00システムは割り箸シンバルなどと悪態をついるが、深夜のClifford Brown, Max Roach - Study In Brown (EmArcy MG-36037)Capitol Studios, NYC, February 23, 1955、の1曲目チェロキーが躍動してたまげた。電源の浄化により音色感度が向上しているのだ。良い音を聴きたいマニアはマイ電柱よりも、丑三つ時にjazzを大音量で聴くべし。

211003125曲目のジョージズ・ジレンマ、マックス・ローチのシンバルアタックが実に美しいなどと感動しながら、sh7145cpuの電流帰還のデバックをしている。今回はipmのスイッチング速度の限界から、50μsecと電流帰還が遅い。分解能も±500しか取れないから±9bit相当のdaコンバータで情けないが、低域の再生ではちゃんとした音が出ている。

2110034こちらが電流帰還の状態図で周波数は200hz。黒が電流指令値でsainテーブルから引きずり出したデータiqa、赤が電流帰還演算した結果(iqa-iqf)xgainのデジタル演算をアナログ化したものでiqaと同位相、緑が電流検出値をad変換してiqfとしたもの、水色は電流センサーの値そのもの、このように電流検出値はスピーカコイルのインダクタンスにより遅れる。オーディオ信号の複雑周波数帯の電流帰還をしたら、一体どうなるだろうか。有限要素解析しても明快な答えは出ないが、オーディオでは何をしても音は変るから、これもありなんでしょう。

2110035ここからおまけ。
電流帰還を掛けて同位相にするには位置検出をして強引に合わせるしかない。我々ロボット屋は電気角を検出してそれをやる。ボイスコイル部の位置検出はミクロン単位で検出できるから、低域と周波数を限定すれば高精度に出来る。出来るがスピーカコーン紙全体の位置制御は不可能、これが古来からあるmfbとゆうもの。次に画像のノイズ、これはipmやigbtを使った時igbtとダイオードで双方向スイッチを形成するため、ダイオードの短絡電流による発生ノイズで、除去の方法がない。ダイオードそのものの特性でソフトリカバリなどカイゼンされているが、システム上の問題は完全解決できない。

2110033x次は力の話。
altecの515bでボイスコイルの移動ストローク2mmとし、上限の周波数500hzにした場合の加速度gは何と1000g!にもなる。1gの質量が1000gにもなる魔境の世界がスピーカで、げに恐ろしやです。ですからウーファに「もっと働け!」とパワハラをしないでください。

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2021年10月 7日 (木)

電磁力学 sh7145 40kw pwmアンプ備忘録

21093000画像出展:wikipedia
amp工房の前は水道配管工事で通行止、道の端を歩いていたら見慣れない蝶が?捕まえて標本にしようと思ったがアミを持っていない。仕方がないので手で捕まえようとしたが逃げられてしまった。水道工事のガードマンが笑っている。「地球温暖化で南方の蝶が北上している、由々しき事態だ!」と力説するが「...」反応無し。ちょっと見マダラ蝶かと思ったがタテハ蝶のアカボシゴマダラと判明、特定外来種で海外から持ち込まれたようだ。

2109302またやってしまった!設計が20年前とすればボケと自分を責められない。会議後dc200vで200armsを流さねばならないコトが決り、効率力率を度外視しすれば40kwのデジタルpwmアンプとなる。忘れてはいけないことの第一「dcバスはピーク値となり、rms値はdcバスの1/√2以下となる」

2109303実機でのデバック作業になったが、vcm用の新型pwmアンプが間に合わない。そこで旧型のipmを半ば強引にsh7145cpuボードに接続した。これがそもそも余分だった。

2109304ソフトウエアは何度も机上デバックした完璧なもので、しかしvcmの代わりに設置したスピーカに出力が出ない。こうゆうのが一番困る、疑心暗鬼にはなるし段々自信が失せてくる。

210923071あらゆる所をチェックしてエラい時間が掛ってしまった。7mbp75ra120がご覧のようにw、v、uとなっている。日立の技術基準が未だに身についており、左はu相と決っている。そこで20年前の設計段階でw相をu相に置き換えるため、入力ピン部でuとwを入れ替えていた。

2109301そのことをすっかり忘れていた、よってw相がu相なのだ。忘れてはいけないことの第二「u相はipmのw相へ繋ぐ!」


2109307ソフトウエアは完璧で自信と力が蘇る。全動作をさせているため、スピーカには電流帰還がかかって動いている。vcmでは位置制御が必須で電流帰還は有効だが、スピ-カにおいては果たして?これはまた別項で。本エントリーは40kwデジタルpwmアンプの備忘録でした。

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