2017年1月18日 (水)

電源力学 スーパープラグ&コンセント3

Bobx1月14日と15日は静岡ツインメッセのレプタイルズショーへ詰めて、アンプラボはお休み。アメリカからボブ、イギリスとドイツからもボールパイソンの代理店の面々が応援に駆けつけてくれ勢ぞろいした菊屋ファミリーです。ボブにはなんとかプアーな英語でも通じたが、イギリス人にはまるでダメ、ドイツ人にはまあまあ、英語を勉強される方、ボキャブラリー豊富よりも先ずは発音です!

Cuオーディオアクセサリーは純銅に限る!から「誰が一体なぜ何の目的で音が良いと決めたのか?全ての事象に対して疑問を持ちアプローチしていかないと、オーディオの本質に迫ることは出来ない」であり、ここに尽きると思う。オーディオ販売店であれば商売上のベスト(儲かり商品)を持ち上げ支持し、何とか派はその流儀を堅固に守備し且つ妄信的に支持し、そこへ切り込もうとすれば猛反発を食らう。アンプラボは、群れない、つるまない、なびかない、こびない、これを常として淡々と孤高のjazzオーディオ開発に寝食忘れる。

1x前回のオーディオアクセサリーは純銅に限る!で全部分かったつもりが、いーや、jazzオーディオはそんな浅底ではなく、もっともっと奥が深い。古典管試験システムの電源はパソコンや測定器と共用の電源で余りにも無造作にしていた。そこでパナのwn1512k埋め込みコンセントを露出で新設し、同じくパナのwf5018の真鍮をofc純銅に変えてプラグを準備した。

2x次はアンプcd周りの電源コンセント箱で黄色丸印はパナのwn1318kで問題ない。中央の赤丸印は真鍮金メッキ品のオーディオ用と称するモノで使用を中止した。黄色丸印右は得たいの知れない真鍮プラグをofc純銅に交換した。黄色丸印左前も同様、左奥はフルテック真鍮品をofc純銅に交換した。

3xアンプ研究所必須の電源トランス箱で水晶粒を充填してある。この電源トランスのお陰でタスカムの安物cdもひりつくコトなくクリーミーとなり、何とか聴けるようになっている。今回の発見はこのアイソレーショントランスの前後で純銅の音の効果の違いがあり、憶測で何とか怪しい説明はつくが謎として何れ解明しよう。

4xcdの電源インレット用プラグも得たいの知れない真鍮製をofc純銅に交換した。上記謎はオーディオ機器直近のプラグやコンセントの純銅化がより音質向上がはっきりしており、駄耳でも良く分かる。

2_3これらのofc純銅化総合結果は別物位に音が魅力的になり、これは2a3シングルプレートやcx350を使っても出せない。さんざんハイエンドオーディオ三昧して結果は、たかがofc純銅かよ!と我ながら情けないが、それらの先行投資の賜物と理解しよう。

5_2スーパープラグ最低の投資はパナのwf5018(1,300円程度)を入手して、プラグ歯をofc純銅に交換するだけだから、1個1,500円程度となる。更なる貧者の核方式がパナの最も安いプラグ100円をofc純銅化すれば良い。但しこの構造では水晶粒防振構造化がやりにくい。これにてスーパープラグの研究は了としてスーパーコンセントへ移る。

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2017年1月16日 (月)

電源力学 スーパープラグ&コンセント2

0ホスピタルグレード=音が良いはお好きにどうぞだが、プラグとコンセントの勘合具合に対する信頼性の向上は成されている。ホスピタルグレードで思い出せば先日の歯医者でのこと、回転式レントゲン撮影機は3次元ロボットのような動きで、音が例のハーモニックサウンドのプニャ~ンと出ればパルスモータに違いない。モータドライブ効率を上げるためにpwmスイッチングをやっており、盛大に放射ノイズを出してそれを遮蔽してると思うが、コンセントのホスピタルなんかより論議すべき課題は医療機器に多く入り込んだモータの駆動で、リニアアンプにしてノイズ発生を抑えるべきと長年提唱しているが馬耳東風、便利主義合理主義が安全主義より優先するようにみえる。

8プレス機は無いが何とか曲げ形状が出来上がり端子用の穴を開ける。プラグ歯の標準的厚み1.4mmで楽をするなら1mmのofc純銅板とゆう選択肢もあったが、音は重厚長大に限り厚い方が良いので1.5mmにした。加工してみるとコンセント歯の信頼性が表現できてこれで正解。画像左のオリジナルT型にすべきだったが、成果を早く確認する必要がありストレートで加工した。

9これをwf5018に組み込んでみよう。1.4mmが1.5mmになってもハウジングのクリアランスは丁度ギリギリで、むしろしっかりとハウンジングに固定された作りで問題ない。コンセントが銅で作られているのにプラグが真鍮になっている理由は折り曲げ強度からくるものと想定でき、音のことは何も考えていなかった。

91プラグ作りは至って簡単、2時間もあれば完了、さて音出し。なっ、なんだ!これは...
空間に音がぱーっと広がり、テスト用のスキャンスピークスピーカシステムのスケールがエラク大きくなり、えもいわれぬ魅力的な音色にたまげた。たかがwf5018プラグの真鍮ニッケルメッキを、ofc純銅板に替えただけなのに。アイザック・ニュートン先生へ見分の書簡を送り意見を求めたならば”有から有大(雄大)を得ようとしている”と褒められたに違いない。

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2017年1月14日 (土)

電源力学 スーパープラグ&コンセント1

Orife毎度の登場ですが「オルフィレウスの永久運動機械に衝撃を受けたフラーフェザンデ教授は、慌ててアイザック・ニュートンへ見分の書簡を送り意見を求めた。書簡を見たアイザック・ニュートンは”永久運動機械を作るものは無から有を得ようとしている”とバッサリ切り捨てた。」”無から有を得ようとしている”はjazzオーディオでも年中起きているコトで、ここは深く考えなければならない。

2x電源プラグは音を悪くするから止めて直結にしよう!ヒューズは音を悪くするから止めて直結によう!cdの出力は十分に大きいからプリアンプを止めて直結にしよう!等など...きりがない。仮に無い々尽くしで100の音を作ったとしよう、一方である々尽くしで100の音になったとしよう。無い々尽くしは100で飽和するが、ある々尽くしはヒューズを金に替えて101になり、プラグを銅に替えて102になり進化する。無い々尽くしはアイザック・ニュートンの”無から有を得ようとしている”領域に入ってしまいどうにもならないから、ある々尽くしで進もう。

Cuofc純銅板の厚み1.5mmを入手する。電源プラグとコンセントを純銅化するための素材で切断してもらうが、シャーリング若しくはコーナーシャーがあれば大きい板を購入して切れば良い。さてロボットベンチャー時代にお世話になっていた板金屋さんとよりを戻し、切る段取りをしておこう。通常の銅板は99.9%の純度でofc規格は99.95%となり、純度を追求してもメッキやウレタンコーティングをしないと酸化してしまう為、4n程度で良いと思います。

Wf5018k又しても登場が医用プラグの「WF5018 パナソニック医用 接地付き15Aキャップ」で、これに関しては音が壊れる派のゆう通り、なんでこれで音が良くなるのだろうか?プラグ歯は黄銅(真鍮)にニッケルメッキで非メッキ品より音は悪く、しかし高品質オーディオ電源プラグのコピー文が踊り、みんな踊らされた。けど松下電器が望んだ訳でもないからイラン世話だったのだろう。amp工房も情けないことに踊らされて、残骸がゴロゴロしている。そうだ!これを使ったろ。

5先ずはwf5018を解体しよう。もし音が良いとしたならば、樹脂ケースが見事な金型で出来ており振動係数の違いから防振効果はあるから若干音は良くなる。だからその僅かな差を判別した、言い出し元の耳は凄耳とも言えるが、そんなものが吹き飛ぶofc純銅さ。画像前の2個のメッキプラグ歯をofc純銅で作り直す。

6コンセントの歯は金型のプレス品で板材を投入すると、カットからプレスまでを自動ラインで作っていると想像する。このプレスを手で曲げるとなると大いに苦労する。一計を案じ曲げる側に溝を切り、曲げ場所の切り込部をバイスで固定し手で曲げると画像のように上手く曲がった。

7続いて反対側にも曲げてオリジナル通りのクランク形の出来上がりとなる。こうゆう銅曲げ品は塑性変形を起こし歪が溜まり音を悪くしてしまうため、アニール処理などを施し音歪みを取る、メーカならやることだがアンプ研究所では無理、無理だが承知だけはしておこう。続く...

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2017年1月12日 (木)

電源力学 電源電圧と音質の関係性を考える

Acps6電気用品取締り法などの法令を学んだのが1960年代後半で、現在は電気用品安全法(もめたpse法)に改定されている。関連する法律は電気工事士法があり、オーディオ機器開発をやるからにはこれら2法を一応勉強しておく必要がある。amp研究所はミルトさんが高圧電気工事士と電気工事士の資格を有し、あんぷおやじが第三種電気主任技術者の資格と電気工事士の資格を有しているから、たいていの電源がらみの工事は出来る。電気事業法の第三種電気主任技術者は50,000v未満の電気工作物の工事、維持管理ができるとあり、オ-ディオで注目されているマイ電柱の高圧6,000v変台の工事、維持管理はできる。しかし特別高圧7万ボルトの変電所の維持管理に嫌気が差してロボットエンジニアに転身した経緯があり、今更電力業務に戻るつもりはない。さて今回はそれら法令に基づいた規格問題と音質に迫る。

Plgパチンコ業界にも関係したことがあり、我がラボにパチンコの機械がやってきた。電源コードにはフツーのプラグが付いており当然オーディオ用100vコンセントへ差し込む。ボッと音がしてヒューズが飛び動かなくなり青ざめた。そりゃあそうでしょうよ、開発なった最新の機械を壊せば弁償しなくてはならない。そこで業界を調べると電源がac24vでありました。なんてこたあない、電気用品安全法逃れだった。ならばコンセントとプラグの形状を変更して一般のac100vへの誤差し込みを防止すべきで、安全電圧ac24vの意味が薄れる。

24vtr当時の年商で22兆円くらいあったパチンコ業界だったが、ロボットエンジニアがやるべき範疇ではなかったので遠慮させて頂いた。暫く通った会社は石原プロの隣にあり、石原裕次郎さんのカレンダーが手に入ったコトは唯一の成果でありました。さてその電気用品安全法逃れの安全電圧は尖頭値42.4v(30vrms)と規定されて、規格最大のac30vまで使える。下記に補足説明あり。

Acppまだとゆうより解明されていないのがオーディオ用の電源で、200vの方が音が良い、と力説されているマニアも多く電源電圧は高い方が音は良いか?まさか電源トランスを1次6,000vの高圧で作る訳にはいかないが、マイ電柱を計画されている方は1次6,000v、2次400vのトランスを日立亀戸工場で作ってもらおう。電圧の高い方が音が良いならac400v電源バスもあり、となる。但し電圧が上がると安全基準が厳しくなるが、マイ電柱を建てられる方は一考されたら?

Nz 電源が汚いは現代オーディオの宿命で、一生懸命電源の浄化の機器開発に傾注して多くの製品が販売されている。もっと原因を探るべきで、なぜ電源の浄化が必要か?に迫るべきでしょう。モラルの問題として電源波形を歪ませる電気機器を開発しているメーカに対して法的規制を掛ける必要も感ずるが、オーディオユーザーは弱小だから無理だし、電源浄化の新たなビジネスは電源が歪んでいないと成り立たないし、汚くしといて綺麗にするは全く難解な時代だな。

Monk02ブルーノートレキシントン盤の音が凄いのは当時の電源事情によるところも大きかったに違いない。amp工房でもユニオン電機さんにお願いしてノイズカットトランスを作ってもらって、成果を出している。どうせオーディオ各機器にノイズカットトランスを付けるならば、1次ac100v/200vで2次ac30vの10kvaノイズカットトランスを受電側に設けて一挙に電源の浄化をやり、ここは規格取得可能な会社にお願いして、国内ならばpseマーク、ヨーロッパならばceマークとドイツのvde、北米ならばcsaとulを取ればどこの国でも使える。2次側は安全規格から逃れるac30vバスをオーディオ専用にする。正月早々妄想だが、電源電圧と音質の関係に迫る必要を感じて新たな実験開始です。
安全電圧補足
国際電気標準会議(International Electrotechnical Commission)IEC 60364-4 (Electrical installation of building - Part 4: Protection for safety) において、SELV (safety extra low voltage; 安全特別低電圧)は交流で50v、直流で120v以下の電圧となっているが、電気用品安全法のための基準の1つであるJ60598-1(H14)ではSELVの電圧の上限は交流30vか直流45vと規定されている。
J60598-1(H14)抜粋
1.2.42 安全特別低電圧(SELV)安全絶縁変圧器又は分離巻線式のコンバータによって、電源側と絶縁された回路において、導体間又は導体と接地間が交流にあっては30v(実効値)、直流にあっては45vを超えない電圧となり、日本ではac30vが上限となる。

Multi_strand 電源電圧と音質の関係性について、1つの仮説が成り立つ。単純な話電圧のac100vとac200vでは流れる電流が2倍違う。ケーブルの振動防止の成果から流れる電流による振動発生は電流の大きい方が大きい。従ってac200vの方が有利となる。例えば100wのアンプがあったとしよう、力率は無視、ac100vでは1a、ac200vでは0.5a、ac30vでは3.3aとなる。amp研究所の水晶粒防振構造とカルダスマルチストランドクロス構造の自己振動抑制電線を組み合わせれば、ac30vにも勝算あり、となる。

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2017年1月10日 (火)

電源力学 音色感度と電源の重要性

Acp

”16,000円かー、
買えねーよな!”
”あ、買えねっ!”
パーカショニストnakaさんとヒソヒソ話をする。フルテックの壁コンセント(この壁コンセントとゆう表現は我ら発送配電の専門家からすると面白い表現で、通常の呼び名は埋め込み型か露出型に分類されるから、埋め込み型コンセントとなり壁に限らず床にも設置される)GTX-D(G)20A24K金メッキは高価過ぎてようよう使えない。この下に4,000円台のりん青銅のモノがあり、たいていはこっちへ転ぶ。しかしながらkuraiman社長さんには迷わずGTX-Dの純銅製を薦めた。コンセントの交換作業は名工ミルトさんの担当で、本職は町の電気屋さんだから実に鮮やかにコンセントの交換を行う。時として活線作業(通電したまま)もやるらしい。

Varen音を出した瞬間”あっ、ベースが粘る!”と弟子のt-mon君が叫び、こっちが言おうとしていた矢先に先を越されてしまった。大人が使う音の形容詞”粘る”を小学5年が表現したのは驚きで、t-mon君の強力な音色感度に脱帽!付帯する雑味が消えてベースそのものが浮き彫りになり、まとわり付くようなジミー・ギャリソンりのベースは素晴らしく、唯一無二のヴァレンシア水晶粒防振構造の賜物と理解しよう。

Plg音色感度が上がった環境では駄耳であったとしても違いがはっきり分かり、こうなりゃあシメタもので進むべき道に迷わない。特に音色感度を上げる重要は電源で、電源にまつわる全てに力を注ぎ込もう。フルテックの純銅を知る以前は画像のようにofc99.995%の純銅を使いプラグやコンセントを作っていた。この手作り品は当然csaやulやpseマークは無いから、マネはしないように。
jazzオーディオ3種の神器は次の通り。
1 水晶粒防振構造
2 電源蜜結合
3 純銅素材
たかが電源コンセントだが電源を司る重要な存在で、水晶粒防振構造と純銅素材の技を投入する。プラグが刺さる歯はofc99.995%の純銅を使い、コンセント箱は水晶粒防振構造とする。

Wn1318kもう20年以上も前になるか、松下電器大東工場(モータ工場)の工場長は幸之助翁の直弟子で、我ら小さなロボットベンチャーに何かと好意的に対応してくれた。以来松下電器のファンとなり積極的に関連物を採用した。オーディオ用の電源コンセントは松下電工のフツーの埋め込みコンセントを常用していたが、オーディオショップからwn1318k医用の音が良い!と薦められ使ったが、別にだった。松下電器の安物コンセントは銅で作られて問題ないが、これをうっかりオーディオ用の真鍮金メッキなどに交換すると音は大きく変わり大慌てする。純銅になればなるほど音は表情豊かになるが甘くボケ、真鍮は音が硬く締まる、アナタはどっち派?

Wn1318kxxネット情報でwn1318kは音が壊れると出ており、その原因がコンセント歯をクランプしている”ステンレス”の金具にあるらしい。松下電工のコンセントは価格も安くスーパーコンセント計画(ofc純銅化)の素材に最適で、その為このコンセントは詳細に分析してあった。
このステンレスと称するモノはsus300系ではなくてsus400系、若しは鉄製と思える。これで音が壊れた方はクランプを外してしまえば次出のwn1512kと同じになる。肝心要の赤丸印コンセント金具を削れば直ぐ分かるが、電気銅で出来ているから問題ない、問題の音壊し青丸印のクランプ金具はステンレス、黄色丸印のiv線クランプラチェット金具も前出がステンレスならばステンレスとなる。ここも音が壊れる派はステンレスを止めるべきで、スーパーコンセント計画では純銅以外は一切使わない。

Wn1512k常用のwn1512kも似たかよったかで、値段が安い分(wn1318kは3倍のお代)こっちの方が良い。似たかよったかなのにwn1318kの方が何故音が良い、となるのだろうか?あるとしたならばアース金具の材質違いと、樹脂型が違うから振動係数の差が防振効果の違いとなり、音に差が出る可能性はある。但しフルテックの16,000円みたいなことは無いから、早い話どっちでも良いと思うがね。

Wn1512kxwn1512kの肝心要のコンセント金具は電気銅で出来ているから問題なし、ステンレスのクランプ金具は医用ではなく差し込み高信頼性も必要ないから付いていない、黄色丸印のiv線クランプラチェット金具はステンレスで、音が壊れる派はwn1318kと同様にステンレスを止めるべきでしょう。余談だが、黄色丸印のiv線クランプラチェット金具は優れもので、たったこれだけの形状に引っ掛け機構と押さえバネ機構があり、こうゆう単純だが複合機能は真に凄いと思う。

Prsx赤丸印の複雑なプレス品の電気銅コンセント金具には大変驚き、削ると若干硬めでdv線のように銅純度が低いのかも知れない。しかしこんなものは手作りで出来っこない。まあ、ここで諦めると16,000円になってしまうのでスーパーコンセント計画の研究を続けるが、顛末については稿を改める。しかしなあ、原資が豊でないコトは実に効果的で、もしかしたら発明の母かも知れない。ofc純銅板をamp研究所の研究員全員に購入したってせいぜい5,000円程度、後はwn1512k(@450円)を各自必要数購入すれば良い。

Ikedax松下電器さんの接待で両替町のクラブひすいへ初めて行った。勿論前出の工場長もご一緒でした。当方で接待したクラブg&gの返礼であり、接待する側は大変気疲れするが、受ける側は大変楽しいひと時でありました。ひすいには偶然版画家の池田万寿夫さんが熱海から遊びに来ておられ、初対面ながら同郷でもあり直ぐに親しく会話させて頂いた。池田万寿夫さんは既に亡く、何とも懐かしく思い出される。その後供養で小布施にある池田万寿夫美術館を訪問した。素敵な人達はどんどん向こうの世界へ行かれてしまい、無念です。

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2017年1月 8日 (日)

振動&素材力学 新 音の良い抵抗器作り編了

Ito回路図出典:音響道中膝栗毛
伊藤喜多男先生の音響道中膝栗毛は愛読書で、明治生まれの粋な文体に感心しきり。多分もう時効だし、伊藤先生も先生のアンプも歴史になられたので、ご披露。伊藤先生のプリアンプ、we300bメインアンプ合計6台、さらにemt927の1台を修理に置いて行かれた、あのお大尽曰く”赤坂で芸者遊びくらい粋にこなせないと、アンプは作ってくれなかった!”でありました。

Ito2 伊藤先生1940年製作の50ppパワーアンプ回路はutcのカタログからコピーしたとあり、出処明快は明治男の心意気と捉えよう。カニンガムのcx350から50に変わったのが大きな転換点1933年で、1940年製作はrca50現役の時代だった。この回路を見れば信号経路に抵抗が1本も入っていない!
抵抗の素材はカーボンや金属皮膜(ニッケル、クロム)及び多用していたディールの巻き線抵抗(ニッケル、クロム)で出来ており、素材力学的に銅より音が悪い。伊藤先生の50ppパワーアンプはすべて銅線で出来ているから、音は現在より良いに決まっている。悪いとすれば電源の蜜結合状態や、音色で重要なコンデンサ類となる。だから言ってるでしょ、時代は進化していないって!

0_2したがって銅の抵抗に拘るが、現状では純度80%の銅マンガニン線となる。銅マンガニン線2kΩ抵抗の外形は、Φ200mmの高さ90mmの巨大となる。この容積は2.8リッターで水晶粒を充填すると2.8 x 1.68=4.7kg、これにその他の重量を加算すると5kgとなる。これを使用したラインアンプの外形は600mm角で高さが200mm程度、何とも馬鹿げたサイズだが誰にも表現できない音への探求と、現代オーディオテクノロジーへのアンチテーゼでもある。

1ofc0.2mm銅板による銅マンガニン線2kΩ抵抗用水晶粒防振筒の製作を急がねば、でありましたが早く音を聴きたいためにテンポラリーを考える。Φ200mmの紙管では、製作に丸1日掛かってしまいofc銅板と変わりない。そうだ、100均だ!クリスマスシーズンも終わりギフトを入れる紙丸箱が山積みされている。そこから2種類の紙丸箱を選んだ。ここが水晶粒防振構造の威力で、紙箱でも何ら問題ない。まあ、しくじっても100円です。

3100均のギフト箱とバレてはいけませんので、画家の本分たる塗装に移る。せっかちであるからして、塗ったそばからヒートガンを使い強制乾燥させる。この手の水溶性塗料の乾燥速度は、湿度の問題よりも温度で高温にすれば直ぐに乾く。1度塗りでは綺麗に仕上がらないので2度塗りするが、この作業はキャンバスのファンデーション仕上げと同じで慣れており、決してペンキ屋さんではありません。

4オヤイデさんから届いた0.12mm銅マンガニン線は依頼どおり26mで切断してある。これを解くとキンクが出来て自分で勝手に絡んでしまい、大事になった。形状記憶金属のように丸まり掛かり、マンガニン10数%は線にバネ性を持たしている。そこで黄色丸印のようにアルミの円柱に入れて、巻きながらコロコロ回転させるようにした。常にテンションを掛けないとキンクが直ぐに出来てしまい、巻き終わるまで息が抜けない。花園の高校ラグビー決勝戦を見ながらひたすら巻く、巻く、手は痛く疲労困憊、青丸印が出来上がった抵抗です。

5更に災難は続き、細目の水晶粒が無い。真夜中ではアンプラボの研究員に水晶の件で電話する訳にもいかない。絹巻き線径が0.2mm程度では微細な水晶粒を使わないと防振効果が薄れる。仕方がないので中目細目の混合水晶粒を使い黒塗りケースに銅マンガニン線抵抗を入れて、水晶を充填する。作業完了は遂に日が変わってしまった。

6cx350のプレート電圧を上げないと所定のプレート電流にならないが、先を急ぐためそのまんま(黄色丸印)組み込んだ。バイアス調整をして12maまで電流を流し良しとした。目標値は25ma。音を出す、真夜中では流石に大きな音も出せないし研究室の西側窓は防音処理も無く、アパートが隣接している。音出しの瞬間、あ~良いじゃあない!苦労が報われた。厳密な試聴は夜が明けてからとしよう。それにしても高校ラクビー決勝戦で東海大仰星が東福岡に負けたのが悔しい、1トライ差か...

Spell jazzオーディオ装置の完成度が上がると(音色特性、位相特性、空間特性)、cdの選り好みはしなくなる。装置がとろい内は出来るだけ良い録音のこけおどし的cdをかけて、研究員達を煙に巻こうとする。まったく何時になっても自信が無いものだから、スマンです。まあ、jazzオーディオの自信は過信であるから、何時も自信の無い方が進化するとも言える。ここで勝負!こけおどし的凄録音のスリーブラインドのcdを止めて、何十年も聴いているガボール・ザボ、コルトーレーン,インパルス、ビル・エバンス,リバーサイド、バド・パウエル,ブルーノートをかける。

8_2これらのcdはオリジナルレコード盤を持っているから、音の凄さは熟知しており、要するに得体は知れている。位相や空間特性は後回しで音色特性に集中するが、バド・パウエルの録音の年代で直ぐに馬脚を現し、スタインウエイが凄い音色の表現をして自信を持ったり、カサカサの音色で自信を無くしたりバラツキが大きく、銅マンガニン線2kΩ抵抗の結論は今までのベストだがまだ物足りない。但しタスカムの安物cdとjazzの苦手なスキャンスピークでの評価は、割り引いて考えなければならない。いずれにしても新、音の良い抵抗器作り編は了として、次なるアイディアを捻り出さねばならない。

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2017年1月 6日 (金)

振動&素材力学 新 音の良い抵抗器作り編2

Kimerax昭和50年代の静岡県遠州地域はサボテンの1大生産地となり、輸出に沸いた。接木であればワシントン条約にも引っ掛からないため、赤色の緋牡丹や黄色の山吹を緑色の3角柱へ接木して輸出した。この接木サボテンは赤と緑、黄と緑のコントラストが大変美しく、国内でも人気を博した。後に韓国にやられて衰退していくが。サボテン農家はひたすら真面目にコツコツ接木に励み、何十万本目か?突然画像のような赤色の緋牡丹でもない緑色の3角柱でもないキメラ型が出現して、チョットした騒ぎになった。本人は至って真面目に研究開発に情熱を燃やしているが、何時の間にかキメラ型を作り出しているのが現代社会に見える。でありますから、研究者、開発者は真に社会に役立つ発明か見極める思想を持つ必要があり、ここが第一義となろう。

Alteckさて、我らがjazzオーディオの研究開発を社会正義かと問われたならば、kuraiman社長氏のように正月の最中音楽にのめり込んでいると親族から変人扱いされてしまい、まあその程度であり、さして社会的影響力はないから安心して研究開発に没頭しよう。ゆうなれば変人が真っ当で、フツーとしている絶対多数が変ではなかろうか?と俗称変人は思うのであります。その変人が更に変な研究に没頭しているのが、新、音の良い抵抗器作り編となる。

Mn2資料出展:オヤイデさんhp
プレートチョーク方式から学んだ電流をうんと流そう思想で、音の良い抵抗器作りに適応させると、オヤイデさんの銅マンガニン線をもっと太くしよう作戦になる。現在は0.07mm径で114.4Ω/m、これを太くするために2kΩ(2000Ω)で計算してみた。
0.1mm  56Ω/m 2000/56=36m、
0.12mm 38.9Ω/m 2000/38.9=51.4m、
0.14mm 28.6Ω/m 2000/28.6 =70m少し無理、
0.16mm 21.9Ω/m 2000/21.9 =91m無理、
0.2mm  14Ω/m 2000/14.01=142m無理、無理!
この無理とは長すぎの弊害とお代を考慮して、よって最大0.12mmを選択し長さ51.4mと考える。線断面積の比較では0.01131/0.003848=3倍で、これは大いに期待できる。しかしお代も大きさも考えなければ0.2mmとして、142mをΦ200mmの紙管に巻くのがベスト。

1次に銅マンガニン線0.12mmを使うとして巻きつける紙管の選択に移る。紙管Φ200mmでは明らかに抵抗の外形が大きすぎで、Φ150mmの紙管に決定する。これを入れるofc銅の筒は水晶粒の量も考えてΦ200mになり、2kΩの抵抗としたら巨大になる。探せばもっと良質の紙管があるでしょうが、とりあえずのエンチョーさんの紙管(Φ150mmは1mで1,000円以下)でガマンしよう。

2外周はΦ150mm x 3.14=471mmとなり51400mm/471mm=109tになりバイファイラ巻きで55tとしてバイファイラ絹巻き外形を0.4mm位とすると、55t x 0.4 =22mmと巻き線長が出る。蜜に巻けない余裕度と空き代を考慮して50mmで切断する。

4今回のテーマは紙管の硬質化がありオイル含浸など考えたが、プレスは出来ないから硬質の可能性もないし、接着剤のボンドを水で溶いて薄めて塗布することにした。塗布したらヒートガンを使い直ぐに乾燥させて塗布、繰り返すこと3回、狙い通り切断面など水性の接着剤が滲みこみ硬質化がある程度実現できた。

3水性の接着剤を3回塗布して完成した銅マンガニン線の巻きつけ用紙管。duelund社銅コンデンサの紙管はまるで木のように硬いが、こっちはまあまあ硬質で劣るが、水晶粒防振構造にするからこの程度でよしとしよう。完成品と未完成品の打音を聞くと、明らかに周波数が高くなり硬質化は進んでいる。

Es355ここまで苦労してプレートチョークやプレート抵抗に拘るには理由があり、上海駿河屋さんの影響と言える。jazzミュージシャンの駿河屋さんの音は、jazzバンドでギブソンギターを弾く立ち位置の音で、えげつない。でありますからバンド経験の無い観客席位置専門のオーディオマニアは理解不能、あんぷおやじもバンド経験から良く分かる。駿河屋さんは文系出身だから難しい回路には手を出さず、ミュージシャンの感性で回路を決めて、それがプレート出力となり完全に支持するところであります。これが理工系の出身であれば理論先行でカソードフォロアとなり、出力インピ-ダンスを下げ入力インピーダンスを上げ、100%帰還が掛かりこの時点で無帰還が崩れる。更に球をダメにする位プレート電流を流し一層えげつなくなる。そのえげつないは裏を返せば表現力豊かとも言え、チョットした細工で直ぐに品良く美しい音となる、とまあ種明かしです。画像は駿河屋さんがレストア中の1968年以前?のギブソン ES-335です。

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2017年1月 4日 (水)

振動&素材力学 新 音の良い抵抗器作り編

1研究開発は文字からくる印象と大違いで地味な作業が延々と続き、愚直なまでの真面目さが要求される。現代はITやハイテクの研究がもてはやされ、研究者も雄弁で露出したがるが所詮アプリケーション研究開発で風化も早い。音の良い抵抗の研究開発なんかある種馬鹿げているから信用もしないでしょうが、ノウハウを公開して著作物としている。かくして正月早々世話役のnakaさんに来ていただき、新音の良い抵抗作りを始めた。先ずは主役の0.2mmのofc銅板、これの扱いがうまくいけば今後はこの0.2mmで統一する。

20.2mmのofc銅板の直線切りが100均のカッターナイフで切れれば工具は安上がりで助かり、円形はブリキバサミで切り出す。円筒を作ってみると丸が綺麗に出来て、厚みからくる安定感が高精度仕上がり?を約束してくれる。
3
ハンダ付けをうまくやる秘訣はハンダゴテの容量で、200wや300wを探そう。円筒を重力方向へ回しながらハンダ付けすると美しく出来る。
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名工ミルトさんの力作、オヤイデさんの銅マンガニン線を使い、2kΩバイファイラ巻きを準備する。この抵抗は1kΩのバイファイラで中点からリード線を出しているから2kΩx1、1kΩx2、500Ωx1の3種の抵抗値の出来る優れもの。巻く人の人格が出るようで、ミルトさんの抵抗は実に優しい音がする。
5最近の水晶粒は品質が若干落ちているが、なんせ500kgや1トンの発注量になるから致し方ない。フルイでふるって小粒を選別し底から1/3くらい充填して抵抗を置く。
6重要なポイントは紙管の内部にまでしっかり水晶粒を充填して、抵抗器内部からも振動を抑える。
7円筒一杯になるように水晶粒を充填する。ここも重要で振動をより吸収するには充填不足は内部がルーズになりよろしくない。水晶粒を加圧するような気持ちで行う。
8
これで完成で旧1kΩと比較すると円筒の安定感がまるで違い、如何にも良い音が出そう。銅マンガニン抵抗線を巻き付ける紙管は現代オーディオエンジニアならばテフロンなどとしたい所でしょうが、duelund社銅コンデンサの紙管やウエスタンエレクトリックのウーファのヴィオスコイル巻きつけが紙管であった事実を重視して、今後も紙管でいく。但し硬質の紙管にする必要があり紙管自身の追加工も検討している。
”nakaさんなあ、この抵抗が商品では一番早いね”
”然り然り”
”1個500$でどうよ?”
”は~”

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2017年1月 2日 (月)

偶然の賜物(贈り物)

Sis奇跡とか奇跡的は神代の昔から贔屓目の形容詞で、奇跡の恩恵に全くこうむらないのが我が身だな。しかしその奇跡的偶然がシスティーナ礼拝堂で起きた。突然天窓から一条の光が差し込んで、システィーナ礼拝堂の大理石に光の輪を結ぶ。目撃したら直ぐに行動が常で、その光の輪に入りガイドさんに撮影してもらった。それを見ていた外人(あんたも外人だろうが)さん達もマネして次々と光の輪で撮影する。善行が常だから奇跡が起きたとカトリック信者は思いシスティーナ礼拝堂の奇跡としたがるが、偶然雲の合間から太陽が出ただけ。

Kulusemama2_2忘れもしない1967年7月17日、ジョン・コルトレーンは亡くなる。我が家の朝刊はそれを伝え、後追い自殺者が出たことも伝えた。jazzオーディオは始めたばかりの初心者で、偶然にも通い始めたオーディオショップの棚の上から睨んでいたクルセママが、生涯の友になるとは思いもしなかった。でありますからジョン・コルトレーンはjazz神様の賜物で、これが思うように再現できれば我がjazzオーディオも至福になるが、思うようにならない試練もjazz神様の賜物としよう。

Amp有東坂迷店街の通りは、今泉のUマート交差点から南幹線有東坂交差点までを指し、親しいお店が何軒かあった。こじゃれた空き店舗が旧オンバック前にあり、jazz喫茶を開くにはここだ!と決めていた。しかし条件が合わず現在の地でjazz喫茶amp工房を開いた。ここで良かった!旧オンバックは取り壊されて、コメダコーヒーが来ると言う。
927息せき切って飛び込んできた老紳士から、
”何とかオーディオの修理をお願いできませんか?”
と丁重にお願いされるが、
”今は修理を受けていません”
とお断りすると、
”出来た時が納期で結構”
と伊藤喜多男先生のプリアンプ、we300bメインアンプ合計6台、さらにemt927の1台を修理に置いて行かれた。

1_2多忙すぎで中々修理が出来ず足掛け5年もかかってしまった。まあ5年間もwe300bの研究とemt927の研究が出来たから、値切られた修理費は十分に取り戻した。この偶然からwe300bから古典管の研究になり、emt927から3相誘導電動機ddターンテーブルの研究となる。補足すると、そのお大尽はemt927をもう1台、伊藤先生のアンプも複数所持していたから5年も待ってくれた。

Cam偶然出会う人の妙が人生を面白くスリリングにする。体調を崩された博士の発明をあんぷおやじが引き継いで、カムのエネルギー効率向上はライフワークとなり、日々思考に明け暮れて、しまいには夢にまで出てくる。団塊はもう引退で、まあ仕事をするといっても軽度な業務だが、あんぷおやじの現在は全知を傾けなければならない難問で、こうゆう素晴らしき環境を与えてくれた大いなる意志に感謝しなければならない。偶然でも良い、奇跡でも良い、何でも良い、何としてもカムの効率を上げねば...

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2017年1月 1日 (日)

2017謹賀新年

Amp5



仕掛けられた時代はすばやく、
密やかに動き、
乗れないものへ劣等感を与え、
思考をスペルバインド(呪縛)する。
超デジタル世界はさらに進み、
世界はコンピュータとデジタルデータに従属し、
シリコン石器時代は無限に加速する。
時間軸は原子時計に支配され、
高精度と引き換えに対価と密度
を失う。
高度な時代に乗って波に揺られる人間よりも、
あきらめきれずこだわり続ける、
不動の人間の方が面白い。

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2016年12月31日 (土)

素材力学 鉄と戦う!5

Rafa同じく火災の間にある”カールの戴冠”に移る。パトロンのローマ教皇ユリウス2世のお陰で仕事は潤沢にあり、大きな工房も構えた。順風満帆だったはずだが1520年37歳の若さで亡くなり、天才とは寿命と芸術性の取引を常に突きつけられている。1960年代の後半、水木しげる先生も工房を構えてゲゲゲの量産を始めるが、ラファエロは500年も前に既に芸術へプロダクション制を導入していた。さてamp研究所の目指すものは、このプロダクション制へのアンチテーゼで1人プロジェクトxを実践する。最大のメリットは作品に満遍なく血が通い密度が高い、他人が入るとどうしても密度は下がる。ここが現代マスプロダクションの踏み込めない領域となる。

Ori古典管出力アンプの出力トランス(opt)の実験を重ねている。ノグチの普及品オリエントopt、同じくノグチのファインメットopt、しんがりはプライトランのトロイダルopt、これを水晶粒防振構造若しくは非防振構造でテストする。直ぐに答えは出るが、プレートチョークのように品種によるいやらしさが出ず、お代を含めたそれぞれの事情通りに鳴ってくれる。例えばカニンガムcx350の場合、3.7kΩ負荷時1次側には55maも流している。2次側には3wも出れば600maも流れるから、巻き線の銅には十分な電流が流れ、鉄のいやらしさが減少しているように思う。画像のノグチの普及品オリエントoptを完全解体して水晶粒防振構造にすると、途端に繊細で優雅な音になるから不思議だな。このトランスはパーカショニストnakaさんの2a3パワーアンプに搭載した。

Met続いてノグチのファインメットoptをテストする。このトランスは某アンプ作家が絶賛していたファインメットトランスで、日立とその褒め言葉に後押しされて導入を決めた。ファインメットやアモルファスは評価が分かれ、音が痩せるとか低音が出ないなどあるが、正にその通りで焦る。しかしそれはそのように表面ヅラはしているが実はレンジが広く100hz~200hzの低音域が聴感上フラットですっきりしているからそう感じていたのだろう。それが証拠にピアノの左手は沈み込みジルジャンは伸びやかで良い。しかし音にいっとう嫌いなヒリツキ感があって暗雲漂い、どうしたものかと思案する。

Priそこでamp工房のリファレンストランスであるプライトロンのトロイダルの登場になる。ハデさはないが音にねばり感としっとり感があり良いと思うが、日本での評価はイマイチ。このトランスで全アンプをまかなえれば問題は無いが、円安で高額となりお足を掛けず良い音を聴きたいamp研究所では少々無理がある。それともう1つ大きな問題がありトロイダルトランスが樹脂で固められ、完全解体できないから水晶粒防振効果が薄い。タムラのトロイダルのようにノミとハンマーを振るえば良いのでしょうが、ダメにしてしまう危険があり断念した。聴き込めば聴き込む程良いトランスだ。

Met2さて、上画像にあるようにノグチのファインメットoptを完全解体した。ファインメットと鉄心を拘っている割には、リード線が日立電線の工業用の音の悪そうなスズメッキ線で、モガミのofc線に交換しトランスのポリウレタン線引き出し部に直接ハンダ付けする。続いて鉄缶に入れて水晶粒細目を充填する。水晶粒防振構造なったファインメットトランスをカニンガムcx345パワーアンプへ組み込む。ほーらヒリツキ感は無くなり素晴らしい、人間ってチットのことはまあいいかとしがちだが、トランスリードを交換しただけで激変する。但し完全解体しないと出来ない技で、更に水晶粒が直接トランスコイルを押さえて防振するからワイドレンジに粘りと陰影が加わり、まあ及第点となる。

Pieta画像撮影:あんぷおやじ
なんせ黒山の人だかりに押しの押されのでストロボを使えない撮影はブレブレで、ようやく2,3枚の写真が使いものになった。彫刻家の安田 侃さんが500年前の彫刻を見て”もうやることが無い!”と言わしめた、ミケランジェロ若干24歳の作品ピエタ像。イタリアルネッサンス期に多くの天才が現れたのではなくて、現代も多くの天才は存在するが、あとは時代の後押しがあったかどうかで、天才を露出させるか埋もれてしまうかする。その時代の後押しは豊な現代社会では中々得られない。我らamp研究所には天才級など1人も居ないが、原資豊でない分、きっと時代の後押しがあって誰にも出来ないjazzオーディオが生まれると信じている。
来年こそは...

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2016年12月29日 (木)

素材力学 古典管フィラメント考3

Rafaラファエロ・サンティ(Raffaello Santi)はシスティーナ礼拝堂の天井にへばり付いて、天地創造の天井画を描いている(1508年~1512年)ミケランジェロを尊敬の眼差しで見つめていた。署名の間の次にボルゴの火災の間へ入る。違う!まったく違う!ラファエロ・サンティの絵ではない。筋肉質はミケランジェロ画風で、おおいにたまげて天才でも他人のマネをするのか?見た瞬間に思った。帰国後調べると、ラファエロ工房の弟子たちが描いたとあり何となく納得はするが、聖母のラファエロとは似ても似つかない。弟子達がミケランジェロフリークの師匠ラファエロを喜ばせようと、あえてミケランジェロ風表現したのか?ラファエロが指示したのか?謎は続く。
Cxカニンガムcx310トリタン管は煌々と火に見えてきて、ボルゴの火災画を思い出した。火となればトランジスタに非ず古典管となり、jazzオーディオの力強い表現になる。その正体はフィラメントから噴出する熱電子なのだ。昔、真空管はヒータで熱が出るから暖かい音がし、トランジスタは石だから冷たい音がする、とまことしやかに伝わってきて、一応専門家っぽく否定的な能書きを垂れたが見た目通りの真実もありで、物事は深くも浅くも考えるべき、だった。

2a3spxそうだ、熱電子だ!
名城大資料から引用「金属を加熱すると,表面から熱電子が出てくる。金属内の自由電子が,金属の表面から外へ飛び出すためには,その表面付近のポテンシャル障壁を超えるだけのエネルギーが必要である。常温の金属内で運動している電子のエネルギーでは不十分であり,電子は外へ飛び出すことができない。しかし,金属の温度を上げると,自由電子の運動エネルギーは増加し,十分高い温度では,相当数の電子が十分な運動エネルギーをもち金属表面から飛び出してくる。その結果,熱電子放出が生ずる。」

350_3酸化皮膜フィラメントはタングステン(抵抗率5.29 × 10-8Ωm)線の上にアルカリ土類金属の酸化物を塗布して出来ている。融点まで温度を上げてしまうと溶けて断線するため、融点より如何に低い温度で多くの熱電子を放出させるかが重要で試行錯誤が続いた。酸化皮膜の生成方法はタングステン線に炭酸バリウムや炭酸ストロンチウムを塩の状態で塗布し、真空管製造工程の中で1000℃に加熱して酸化皮膜を作る。
タングステン(融点3382℃)フィラメント本体
バリウム(融点717℃)酸化皮膜
ストロンチウム(融点771℃)酸化皮膜
トリウム(融点1827℃)トリタンのトリア
タンタル(融点2996℃)初期のフィラメント

310x_2アルカリ土類金属の酸化物であるバリウムやストロンチウムを塗布すれば、共に融点は700℃台で当然熱電子放出温度は下がる。タングステンは1000℃に耐えるのだから楽勝で、そこで信頼性の向上と長寿命化が実現した。とまあここまでは古典管フィラメント考は順調に理詰めを進めたが、ん?待てよ。飛び出している熱電子はバリウムやストロンチウムが出しているのか?タングステンが出しているにのか?はたまた両方か?素材力学上ここの素材は重要で、タングステン線は入手して音を聴くことが出来るが、バリウムやストロンチウムは怪しくなる。偉そうにしていたが、こんな基本中の基本が分からなくては何とも情けない。かくして古典管フィラメント考は暗礁に乗り上げてしまったかにみえたが...

50暮れから正月はほとんど休まない、客先が休みになれば本業から離れて自由に思考できる至福の時、これを寝ているのでは勿体なくてやる。かくして1人プロジェクトxは1人24時間営業の1人3交代となる。酸化皮膜の謎は癪なのでネットの情報をかき集め推論した。
”酸化皮膜が剥離落下したものは救済できない”
”フィラメントの過電圧は酸化皮膜の剥離を進める”
”酸化皮膜が剥離落下したもはプレート電流が流れない”
”タングステン陰極で多数の電子を放出させるためには高温の必要がある。酸化物の付着は仕事関数の低いn型半導体として働き低温で多くの電子を放出する”
”初期酸化バリウム、次がバリウムにストロンチウムの2元酸化物”
Cx310たったこれだけの情報だが答えが見え隠れする。酸化皮膜が剥離落下したものはプレート電流が流れないとあるから、上画像50がもし酸化皮膜が剥離落下しているとすれば、フィラメント7.5v、1.25aの定格では露出したタングステンの温度は低く、熱電子の放出が無くプレート電流は流れない、となる。ここで横道、オークションで酸化皮膜型古典管を入手する場合は、酸化皮膜の落下の有無も重要な手掛かりとなる。高価な古典管の場合はこれを質問するのも必要で、答えられないような出品者は用心した方が良い。

Oxixxxバリウムにストロンチウムの2元酸化物が低温で熱電子を放出させる源でこの音を聴いていることになり、直熱管に拘ってきたがタングステンフィラメントに電流を流し高温にして、表面の酸化皮膜から熱電子を放出させるのでは傍熱管構造と同じよう見えるが、違いは絶縁構造にあるだけか?

Syukix_4しかし放出した熱電子の補充はタングステンが行うとなればタングステンの音でもあるが、その先延々と続く多種な金属の素材力学に支配される。まあ純粋に直熱管と呼べるのは、トリタンやタングステンやタンタルの金属露出フィラメントとゆうことになる。案外保守的で周期表からアルカリ土類金属は眼中になかったが金属元素に分類されおり、トランジスタのシリコンなどの半金属より身分が上で、一応味方としておこう。

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2016年12月27日 (火)

amp研究所2016最終日

Imtt12月25日はamp研究所の研究最終日だが、師走でnakaさんとミルトさんの2名のみ参加で2016年は幕を閉じた。
kuraiman社長氏は接待業の延長でお休み、ヴァイオレンス住職は正に住職飛んで回りお休み、dj tukaさんは休日返上の大忙し。最近は坂道を転がり落ちるか如く勢いで時間が過ぎ、気をつけていないと持ち時間の少なさを忘れてしまう。さて、当然メンバーが少ないから3相誘導電動機ddターンテーブルの実験機を前に、本年度総括の密談を始める。
”水晶防振構造ケーブルもアンプも既に商品レベルだが”
”インパクトある商品なら3相誘導電動機ddターンテーブルだね”
”早いとこ完成させてラスベガスcesへ持っていこう”
”cesで見城先生に英語で論文を発表して頂くのも良いと思います”
”dp80は止めて3相誘導電動機を先にやってよ”
”無理!無理!”
”3相誘導電動機ddターンテーブルビジネスは皆さんに託すよ”
”ようがす!”
450we300bからrca2a3をきっかけに徹底した古典管研究に没頭した。普通ならば何年か掛かる研究を1年で終えたが、古典管に大散財した。研究開発には勝負所があり、それが今!と判断して決着をつけた。最大の成果がamp研究所使用古典管の選定で、rca or カニンガムの245、345、250、350、171、201、301に決まる。
”we幻の252aは45万円+32万円でさ”
”無理!無理!”
”we 300aはペア100万円でさ”
”無理!無理!”
”2a3シングルプレートはペアで10万円以上なのね”
”無理!無理!”
”古典管とは骨董でそうゆう世界な”
”素では252aや300aに勝てないが、水晶で新しい表現を出せる”
Lamp_2カニンガムcx350を使ったラインアンプは凄いの一言だがプレートチョークを使ったせいで、音色が少々気に入らない。全く人生と一緒で何かを得ようとすれば何かを失うトレードオフが、jazzオーディオまで支配している。これは鉄との戦いで古典管研究以上に難儀するが、この未解決事件を解決しないと単にブランドによるトランス音が良いの悪いのになってしまう。まあ画像のような前衛オーディオになったのが自慢と言えば自慢か。
”進化が早すぎるよ!”
”アルミ削り出しkuraimanさんラインアンプ製作が随分昔のような”
”持ち時間が皆さんほど無いから仕方がないね”
”狂気のランアンプにパワーアンプにチャンデバの登場になるのね”
”この手法の最大の成果はフォノイコで現れるよ”
310水晶粒防振構造化は古典管の振動に弱いを見事に克服して、妙なる音を奏でる。古典管の場合トリタンであれば美しく光るさまを自慢げに見せたいし、デフォレストaudion-450ならば珍しいからこれ見よがし。全般的に古典管のナス管は鑑賞に値する美しさを持っているが、銅管に入れて水晶粒を充填し更に鉄缶に入れ、電磁と磁気の徹底したシールド処理で見た目は無骨になり、得体は知れない。
”水晶調達では苦労を掛けます”
”前回の水晶粒発注量は何と500kg!”
”販売店が転売じゃあないかと疑って困ったな”
”次の発注量は単位が変わり1トン~2トンになります”
”無理!無理!”

Milesx便利主義から派生したものは器用なんだけど重みが無い。画家の兄貴から”今時は油絵の具じゃあなくてアクリル絵の具だよ”と言われたが、ダ・ヴィンチもカラヴァッジオも描いた油絵の具しか、この期に及んでからやる気はしない。古典テクノロジーに惹かれる理由は本業がロボット&コンピュータエンジニアで、職業病からくる拒絶反応でmosfetもsicもrisc cpuも見たくない。鉄の謎解きや古典管の研究と平行して次なるamp研究所のテーマは、レコードジャケットの完全なる再現を油絵を通じて目指す。
”あんぷおやじ流儀であれば、完璧に描けるようになる”
”本当!”
”絵画学校ではやらないダ・ヴインチのスフマート技法を使う”
”小学校以来描いたことはないし”
”今更デッサンなんか面倒でやっていられない”
”デッサンはレコードのジャケットに方眼をあてて細密に描き取る”
”面白そう”
”それじゃあハンプトンホーズのワニジャケットが描きたいね”
”ようがす”
Coltrane相変わらずレコードとcdとの比較論争があり、レコードの方が音は良い派が大勢を占めている。これは比較の方法に問題ありで、レコードの音が良いとは限らない。例えばコルトレーン、インパルス盤オリジナルとcdを比較すれば誰でもレコードの方が良いとなる。現代ウイントンマルサリスがレコードとcdを出したとしたとすれば、cdに軍配が上がる。製作過程に問題があり真空管ampexで録音したコルトレーンをopampスチューダーでリマスターすれば、そこで1961年のjazzエネルギーは失われる。
”静岡オ-ディオラボではcdがlpを超えたと言う”
”正解でしょう”
”現代opamp録音ならば性能上cdの勝ち”
”レキシントン盤オリジナルは不戦勝でlpの勝ち”
”何に重きを置くかでlpかcdかを決めるべきでしょうね”

Chikuonミルトさんがわざわざ蓄音機とspレコードを持参して講演会を開いてくれた。希望で美空ひばりとドリスディを聴く。初めてとは嘘になり小学時代はこればっかりで、すぐにゼンマイが途切れ、ウニャ~ンとなる。格別これで感動したことも無いし驚かなかったから音楽にのめり込むのはずーっと後になる。その小学時代の蓄音機とはエライ違いで、コロンビア蓄音機は演奏時間も長いしワウフラも気にしない。
”鉄針だから煩いのかね
”サボテン針の音はまろやかになるよ”
”ウチそのサボテン栽培してまっせ”
”電気を使わなくても煩さいとは知らなかった”
”ホーン鳴きもするから、電気仕掛けと大差ないね”
”コンソール型の高級機なら違うのかも”
”風聞に惑わされず、自分の耳と感性で判断しよう”
現代オーディオの電気仕掛けが悪いみたいな風聞は吹き飛び、機械仕掛けでも音を飛ばせば似たような問題がある、と気がついた。古典管で言えば真空度の低いソフトヴァルブの時代に似ている。古いものが全て良いのではなくて、文明文化の進化曲線は富士山型をしており、必ず頂点を向かえその後降り、その前後に古き良きものが存在する。現代も過去も含めて良いものを選択する心眼は重要で、その心眼を養うために本物に多く触れ日々精進努力しないと益々文化的過酷になる時代に、操られ翻弄され我は失われるからご用心あれ。

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2016年12月25日 (日)

素材力学 古典管フィラメント考2

Atenaiヴァチカン署名の間にある”アテナイの学童”の本画像の著作権は、向かいの椅子によじ登り撮影した我にあり?映画アマルフィにも出演していたユーミン似の女史のサプライズで、ラファエロを見ることができた。画像の登場人物は哲学者ソクラテス、プラトン、アリストテレス、ヘラクレイトス、ディオゲネス、パルメニデス。数学者ユークリット、ピタゴラス、エウクレイデス、他にもまだ居るギリシャの偉人達。

2a3s_2 オークションで入手した古典管の半数近くは問題を抱えており、結果ショップから購入したお代と変わらなくなってしまう。メリットはショップに出ないような珍しい球や急ぎに便利で割り切っているが、何万もする2a3シングルプレートのフィラメントが1ヶ月で切れてしまえば、悪態も付きたくなる。人間が小さい、小さい!ははーその通りで、しかし落ち込んでいる暇は無く古典管フィラメント探求の旅に出る。

2a3大塚久著のクラシック・ヴァルブでも2a3シングルプレートフィラメントの材質についての記述は無かった。そこでネット調査をすると、引っ掛かった情報では「酸化皮膜 :2A3(1枚プレート)、WE211D/E、WE212D/E 」とあり、且つ上画像のように点灯状態が暗いから酸化皮膜型フィラメントに間違いないとした。

2a3heaterxxただ切れました!では余りにも納得できないので丹念に調査した。2a3のガラスを割ってしまえば簡単に分かるが、それはチトできんのでガラス越しに拡大鏡で睨めっこする。ようやく2.5v、2.5aの正体を掴んだ。画像のように10本のフィラメントが並列接続されてno1 Filament unitとno2 Filament unitを構成し、それが直列接続となっている。従って1ユニットは1.25vの2.5aとなる。その1/10が1フィラメントの電流値になるから250ma、電力は1.25v x 0.25a=0.31w、これがフィラメント1本当たりの電力となる。

Filament フィラメント線が0.1mm程度の径とすれば、線径対電流値でも安全設計とは言えず、更にである、10本の並列は製造上の均一性を問われ電流集中の問題もあり、切れ易さは潜在的に持っていたのだろう。画像の2a3シングルプレートはフィラメントがズタズタに切れて(黄色丸印)、しかし全部切れたわけではないので生き残ったフィラメントの抵抗値の低い順番に電流集中が起き、やがて全部切れる。これらの推論と経験からamp研究所では2a3シングルプレートの音は最高と認めつつも、構造上の欠陥から後ろ髪惹かれる思いで使用を断念した。

310続いてもう1つのフィラメントの切れた元凶カニンガムcx310について同様の調査をする。このフィラメントがトリタンであることは電球のような輝きで一目瞭然。2a3シングルプレートフィラメントの線径が0.1mmであるとするならば、2倍の0.2mmはあるように見える。

310heaterxcx310のフィラメントを同様に観察するとこうなる。これがm字型といわれる所以、mの頂点でフックで吊り上げマイカで固定をするのではなくて、ガラスビード支持方式(溶けたガラス棒にプレートやグリッドのステーを差し込む)手の込んだ作りをしており、マイカ構造かガラスビード構造かで音は分かれる。ここもガラスに拘ろう。問題は7.5vの1.25aで、仮に0.2mmや0.3mmに1.25aの電流を流すのもいささか心もとない。よって線径対電流値でも安全設計とは言えず切れ易さは潜在的に持っていたとして、切れた理由を弁護しよう。

310xxこちらがガラスビード支持の構造で対剛性は高いが振動吸収に弱く、2a3シングルプレートのマイカ板バネ性による構造は対剛性は低いが、振動吸収には強い。ところがamp研究所では水晶粒防振構造を取るため、ガラスビード支持構造に軍配が上がる。

300bh2フィラメントとその支持方式を見たところで、永遠の迷宮(銘球)we300bを見てみよう。フィラメント拡大画像からダブルm型の酸化皮膜型フィラメントで5vの1.2aとなり、線径対電流値は外観から全く問題ないように見える。これがウエスタンの底力で設計の信頼性が伺える。また固定方法はマイカ板バネ性による構造でこれも振動に強い。この安定感が音にも現れ見事だが、あんぷおやじ流儀の際どい日本刀の上を歩くような主義から外れ、幸にも300bから決別した。幸とはweは300bに非ず300aにありで、先日の落札でも300a 1本が何と35万円もしていたが安いらしい、無理!無理!巻頭に戻りアテナイの学童の示唆していることは、jazzオーディオは芸術だから哲学で良い、では済まされない話で、プラス数学的物理学的裏づけをどこまで深く掘り下げられるかにも掛かっている。

Amp 先日amp研究所の忘年会があった。あんぷおやじの性格上堅苦しい宴会の中、研究員の力で和やかに行われミルトさんの蓄音機の講演会もあった。来年度は小学2年生弟子のssin君の参加が決まり、amp研究所の平均年齢が大幅に若返る。小学生弟子2名に未来を託そう。蓄音機公演のミルトさんから、失ったものが大き過ぎて心がぽっかり空いてしまったと告げられ、もう1つのamp研究所の研究テーマ、レキシントン盤とインパルスコルトレーンオリジナル盤の精密なる油絵化を提案した。元々30号を50枚を描きあげてニューヨークのソーホーへ持ち込み個展を企んでいたが、著作権とゆう思わぬ伏兵にやられて断念した。個人が描く分には問題ないので、自分のオーディオルームは飾る1枚は自分で描こうと新たな企画。レキシントン盤時代は3色が基本だから、あんぷおやじの指導があれば最初の1枚から展示に耐えうる作品になる。心の隙間を埋めるには時間を掛けた創造活動が最適と持論している。がんばれ、ミルトさん!

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2016年12月23日 (金)

素材力学 鉄と戦う!4

Caravaggiox画像出展:wikipedia
カラヴァッジョの最高傑作はサン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会のコンタレッリ礼拝堂に掲げられた、”聖マタイの召命”と決めている。暗い時代を象徴しているのが黒色の多用で、そこへ希望の光が差し込む。絶望の淵に居る無頼カラヴァッジョであっても、キリストを描く時は光となる。今は何もかもが明るくなってしまい暗い所を見せたがらない時代だが、時々隠しおおせず露出すると、そのドス黒さに言葉を失う。時代は適度に暗く適度に明るいバランスを保つ必要があるのだろう。黒...いや鉄との戦いは露出するドス黒さに及んで、ひたすらあがいている。

3amp研究所は多士済々な顔ぶれで、時々感心してしまう。一番のクラフトマンがミルトさんで、家業の電気屋さんの技術を遺憾なく発揮してくれる。画像はミルト工房製作の2kΩ抵抗で、銅マンガニン線のバイファイラ整列巻きでインダクは無誘導抵抗並みの優れもの、且つ音はミルトさんのように優しい。これを4個製作して2個は本人が使い、2個はパーカショニストnakaさんが使う。
”制作費はお幾ら?”nakaさん。
”...”
”1個で1晩掛かっているから請求してよ”あんぷおやじ。
”いいよ、いいよ”奉仕のミルトさんに感謝でした。

7横道だが、
銅マンガニン抵抗線を使えばネットワークなんかで音の良い低抵抗は簡単に出来る。Φ1.0mmで0.56Ω/m@432円、10m巻けば5.6Ωで4,320円、海外製の高い銅抵抗を買わずに済む。芯はテフロンパイプなんかを使い、ofcリード線、水晶粒防振構造にしてケースはofcの銅で円筒を作る。

1前エントリー通りインピーダンス補正を加えて明るさと暗さを両立させようとしているが、さじ加減が難しい。思い余ってプレートチョークだけ、銅マンガニン抵抗だけ、とあがいてやってはみるが、今の音はローマは1日にして成らずの深い音をしており、逆に良くぞ出来ていると感心してしまった。ミルト工房製作の銅マンガニン抵抗が中和剤で、見事に鉄の黒さを緩和してくれている。

6無造作がいけない。
”無造作とは:大事なこととして慎重にするのでなく、手軽にやってのけるサマ”、画像の赤丸印jensenの銅コンデンサは割安分ケースがアルミホイルでm+aさんがアルミ臭いと言ったシロモノでリード線が銀、お隣のduelundの銅コンデンサはケースが硬質紙でそのまんま防振構造になって更にリード線はofcの銅、そうか、ここだ!

4jensenの銅コンデンサの銀リードは元から切断してofc線に交換、続いて最近良く行くマックのコーヒーカップへ銅コンデンサを入れて水晶粒を充填する。よくある話で戦う相手を間違えていた。鉄と戦うつもりが無造作と戦っていた。たかがこれだけでとんでもなく音質向上があり、しかし潜在的な黒は未だ残っている。巻頭に戻り、適度に暗く適度に明るいバランスを保つ必要があるのだろう、とすればこの辺で良いのかも知れない。

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2016年12月21日 (水)

古典力学 真空管の祖ディフォレストとs-21型ナス管の考察

2真空管の祖はディフォレストと決めており、フレミングの2極管にグリッドを突っ込んで3極管を発明してしまった天才である。時代を変革する大きな発明が起きようとする時は多くの人間の係わり合いにより成すものであって、決して1人の力ではできない。1919年にはrcaが誕生してuv-200/201を発売、翌年にはカニンガムも傘下に入りrcaカニンガムc-301を発売、ディフォレストは我等になじみの無いdvシリーズを開発するが商売は上手くいかず、1933年にはrcaに買収される。
1この前後にrca/ディフォレストの型番として僅かに真空管が世に出ている。思うにフレミングの2極管が無ければディフォレストの3極管も無いから、正統的にはフレミングを真空管の祖とすべきでしょうが、世の中を変えていった数値が3でその重みからディフォレストにしている。2ではなくて3なのだ。画像がrca/deforestブランドの250管で、ディフォレスト450になる。250管はrcaでux-250、カニンガムでcx-350、ディフォレストでaudion-450となる。
3_2そのaudion-450がオークションに1本だけ出品され、意地でも競り落としたが画像は白っぽくエミ減?まあいいか。ブランドが違えば音色も違い1本だけでは?となるでしょうが、上記通りカニンガムもディフォレストも製造元はrca(wh)となり問題ない。問題は1933年になるとナス管s-21型がst-19型のrca50に替わり、この構造変化が振動力学的に音を変えてしまった要因と踏んでいる。でありますから250管は1928年から1932年までの僅か5年間に集約される。今から古典管を始められる方はs-21型ナス管に重きを置こう。
7今般入手のaudion-450は赤丸印の如く管内に蒸着したゲッターのマグネシュウムが消耗して、白色化が始っている。まあ見た目には悪いが、どの程度能力が残っているかを判定するにはgm(相互コンダクタンス)を測定する。真空管試験器など無くてもプレート電圧を一定にしておいて、グリッドバイアスを変化させプレート電流の変化量を測定すれば直ぐに分かる。古典管の使用前に必ずやることにしている。オークションで入手する時は写真判定が重要で、白色化が始っている球は遠慮すべきだったが、ディフォレストなので無視した。
8ディフォレストのaudion古典管は画像のような種類があり、dvやdlのオリジナルシリーズではないからrca/deforestブランドものでしょうが、欲しくてもまずオークションでも見かけることは無いし元々少ないからしょうがない。赤丸印があんぷおやじ流儀で使う古典管で、01,10,12,26,450,71と馴染みの球ばかり。あれ!これって何処かで?そうなんです、ブルーノートレキシントン盤のオリジナルの拘りと同じで、オリジナル古典管はその時代の力を得て凄い音がする。
6 そのナス管s-21型とst-19型について振動力学的に考えると中々面白い。先ず、なぜst-19型にしたかの推論だが、ガラス管の強度を増すためと容易に想像がつく。450のs-21型はプレートが長くなり必然的に丸ボールから流線型のナスになり水滴の法則になった。自然の法則からすれば最古の丸ボールとナス水滴型が正解で、s-21型の方がst-19型より振動分布の均一性と寄生振動が起きにくい、などから音が良いとなる。st-19型はどう贔屓目に見ても自然の法則に反するが、なぜあのよう先端をすぼめてしまったか?且つ生産技術的にはガラス管の厚み均一性にも問題が出易いし、考えるとこれも面白い。デザインはより生態的であるべき、とゆう持論からするとst-19型のデザインは後退してしまった、となる。前にも書いたが、1965年、無線部のf君が自慢げに見せていた大型のナス管(多分国産のux-250)を、50年経った今頃研究しているのだから人生は全く分からない。
5さて、amp研究所への問い合わせなどありますが、現在は研究員を募集しておりませんので悪しからず。この期に及んではのんびりjazzオーディオをやりたい矢先に、ラグビー先輩からの話で世話役のnakaさんが募集した良き仲間達で、研究所として纏まり最初からチームです。空調機が2台とも工事不良のガス抜けで暖房が効かず鼻水垂らして夜なべをしていると、早朝にもっとがんばれ石油ストーブを届けてくれる。徹夜続きでフラフラ倒れていると、もっとがんばれ自然薯を届けてくれる。もっとがんばれ!...とな、ありがたーい研究仲間です。

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2016年12月19日 (月)

素材力学 古典管フィラメント考

Micjazzオーディオ表現3種の神器は、カラヴァッジョ表現の音色特性と、ダ・ヴィンチ表現の位相特性と、トリに登場がミケランジェロ表現の力特性となる。余談、この画像は2009年ヴァチカンのシスティーナ礼拝堂で奇跡的に撮影できたもので、ミケランジェロが描いてから536年が経ち著作権は無いらしい、ところが撮影したあんぷおやじの画像には著作権が発生する?どうでもいいことなんだけど。閑話休題、ミケランジェロ表現の基本は筋肉表現で、人間の持つ力強さを生涯かけて表現した天才で、jazzオーディオにおいても最後は力強さになる。音色から入り、位相を揃えて空間に音を飛ばし、そして最後に演奏の力強さを出し、この3種の神器を持ってjazzオーディオは高みに達する。

1古典管においてプレートやグリッドの素材は選択肢が少なく諦めるが、フィラメントが曲者でどのフィラメントがどうゆう音がするなど明快な音情報が無いから苦労する。ミケランジェロ表現の力特性の出所はフィラメントであり、熱電子を飛ばす言わば音の原点であるからして、その素材力学が重要となる。2a3シングルプレートの音の評価は高いが、なぜ?を追求しないと球交換だけのアプローチで終わってしまう。ところで画像の2本は肝心要のヒータが断線してしまい、ampラボの古典管墓場に展示してある。

22a3のシングルプレートはグリッド線より細い径のフィラメントを10往復してあり今の所詳しい材質は未調査だが、よく目にする酸化皮膜フィラメントは次の定義”酸化物陰極(oxide coated cathode)タングステン(融点3382℃)の上にアルカリ土類金属 (バリウム(融点717℃),ストロンチウム(融点771℃)など) の酸化物を塗布した陰極”でありますから古典管の酸化皮膜フィラメントの正体は、タングステンになる。

3次に登場がカニンガムのcx310トリウム・タングステン(トリエーテッド・タングステンは電球用に開発されたものを誤って真空管に使い成功した)フィラメントで、電球のように煌々と明るい。cx310をペアで入手して音を聴こうと古典管復活プログラムの最初、ヒータ電圧7.5vの50%の3.75vまでスライダックで徐々に電圧を上昇させている矢先、1本がか弱く光ってこときれた。拡大鏡で見ると吊り下げた直下で電球の切れたのと同じように切れている。素材力学上トリタンcx310の音を聴いて酸化フィラメントと比較したかったが、次のもう1本入手までお預けとなる。

6後日 gold seal のx-210を入手した。Dull Emitta管(ダルエミッター管)となっており、画像右のcx310トリウム・タングステンに対して黄色丸印の如くヒラメントの点灯は暗く、cx345などの酸化皮膜フィラメントと同じと見た。これは実に面白く、310=210の同規格としてフィラメントの違いと音の違いを評価できる。オークションでcx310のパチもんを掴まされた!とやっきりしていたが、善意に解釈すれば次なるチャンスをもらったことになる。

4しかしampラボとしたら善意だけでは研究員に薦められない、そこで1つの結論を得る。
2a3シングルプレートやcx310のような細い電球的フィラメント構造の古典管は使わず、250や245のような酸化皮膜フィラメントで、フィラメントそのものが太い材質のものを使う。他人の評価ほど当てにならないものはない。1つの流れを追っかけると、300bより2a3のシングルプレートの方が音が良い、その2a3より45の方が良い、では300bより45の方が音が良いのか?答えはnoでありyesである。これでは何を手掛かりに古典管を選択すれば良いのか分からない。全部試せば良い!そんな時間と原資は無く、そこの切り込みが素材力学であり振動力学となる。

Mic2圧巻はシスティーナ礼拝堂の”最後の審判”で、ミケランジェロ表現の力特性の最たるものになる。ざわめく観光客の煩さは消えて、ただ目の前に音楽だけが聴こえてくるような気がした。あの壮大さから比べたら我がjazzオーディオの表現力など小さい小さい、どうしたらミケランジェロのような真に強い力が出せるのだろうか?

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2016年12月17日 (土)

味覚力学 味も音も一緒と思う!

0xx過日、伊豆高原の定宿花吹雪さんへ食事と温泉に出かけた。さすがに20年も通っているとお姉さん方も代わられ、顔馴染みのお姉さんは1人だけになってしまった。

料理長も代わられ、ある時期は後退を感じていたが、今の若手料理長は中々いい、限られた予算内で創意工夫が見られ、細やかな気遣いも感じられて頼もしい。

1

先付 嶺岡豆腐

3

向付 金目鯛

2 吸物

4籠ずし

5 一の重

6二の重

7桜おこわ

8_2料理屋菓子

kuraiman 社長氏のブログライクな表現をすると、抜群のコスパ、大満足でした。
翌日はドリプラの和食屋へ、家人の希望だが何となく胸騒ぎがする。案の定、お代は高いし味は不味いの最悪コスパ、思わず悪態を付いてしまう。”こんなだから観光地清水(市)はダメなんだよ!”
常々味も音も一緒と思っている。
割烹”わかすぎで”美味いものを食べているから不味いものは直ぐに分かり、良い音を聴いているから悪い音は直ぐに分かる。しかしこれが案外難しく、原資豊かでも中々良いものに出会えないし、原資乏しくとも偶然出会えたりするから、人生何事もイーブンと思っている。

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2016年12月15日 (木)

素材力学 鉄と戦う!3

Vincix画像出展:wikipedia
毎度になるがサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の”最後の晩餐”の登場は、商売柄名画を持って音の表現に置き換えるのが一番正確と思っている故、ご了承くだされ。よく名画に対して”その瞬間を切り取って表現した!”と常套句を申すが、この最後の晩餐は切り取ったどころか、動いている。その動きとはダ・ヴィンチの編み出したスフマート技法の”物体は面の終わりなき連なりにより成り立つ”から、見えない背後まで表現したように動きを感じた。多くの名画をライブしたが、動きを感じたのは”最後の晩餐”が唯一なり。

0jazzオーディオの音楽表現もこのように終わり無き空間に音楽を動かそう。このダ・ヴィンチの表現が位相特性で、鉄と戦う!2 エントリーのカラヴァッジョの表現が音色特性と双璧を成す。しかし鉄との戦いはこの動きどころか、情けない話だが初期段階の音色特性でつまずいている。時々思うが、殆ど病的で実にネクラな研究がjazzオーディオで、天文学的発明をしたところで有名にもならないし、ノーベル賞も関係ない。しかし奇想天外な現在のラインアンプの、この勇姿を見よ!

01風邪気味のkuraiman研究員には気の毒をしてしまったが、電源トランスを入れる鉄缶に思うようなサイズが無く、ブリキ板を買って缶を作ることにした。このブリキ板がクセモノで手は切れるし、ハンダが上手く乗らない。しかし人格者のkuraiman研究員はもくもくと加工作業を続ける...

1”kuraimanさん、もう止めよう!”流石に0.25mmのブリキ板は手に負えず断念。そこで探すと塗料の空き缶で3リッターサイズがあり、とんでもデカイがやむを得ずこれにした。ごらんのように取っ手がありブサイクな鉄缶だが、

2直ぐに改造してしまうのがあんぷおやじ流儀で、カシメ状態の取っ手受け部を強引に剥がす。出来るだけ本体に傷を付けないように苦労する。既にチャンデバや2a3のパワーアンプのサイズが平面で600mmx600mmにもなってしまい、大きさは大問題でありました。

3続いてグリッドチョークを入れる茶用の鉄缶を調達する。ネットで見つけたショップへ発注、直ぐに届いたが何と静岡市の葵区で、なんだい隣町じゃあないか。この缶は良い、出来もしっかりしていて美しく何よりも安く、1個300円では作ってはいられない。これで磁気シールド用鉄缶に関しては全て解決した。

4プレートチョークは銅線で出来ているから銅の特性の音が柔らかくボケる、ではなくて硬く痩せるているから難儀している。これが鉄心のせいと思っているが、レンツの支配力で音にブレーキが掛かったり加速が掛かったりしている、とも推測できる。磁気現象については難しすぎで、音色特性の因果関係も推論の域を出ない。そこで今やれることは、全てのチョークコイルを防振構造にすることになる。

5早速入荷した鉄缶の加工に入る。上画像の黄色丸印チョークコイルを下画像の黄色丸印にように水晶粒防振構造化した。m+aさんの音色研究も進み、並列接続の補助的な部品も音色には重要な作用があるから手は抜けない、の言葉通り黄色丸印のチョーク類を防振構造化することで音の彫りは際立ってきた。だがカラヴァッジョ音色特性は未だ...

6昔も良くあったが技術的困難に直面すると答えが夢に出てきて...慌てて飛び起き真夜中でも出社して直ぐに答えを実験してみる。全勝とはいかないが、かなりの確率で困難な状況を打破してきた。以来後遺症とでも言おうか、習慣とでも言おうか、1人24時間営業はこうして生まれた。銅線のくせして音が痩せる、ひりつく、呪文のように唱えていると夢に出る。答えは電流か?

9そうだ電流だ!
真夜中だが居ても立っても居られず店へ出る。流している電流の大きさにより銅線の音は支配されるのだ。仮に200hのプレートチョークを使い、この時の交流振幅が±100vとしよう。jazzオーディオ上限の周波数を10khzとするとインピーダンスは12MΩにもなってしまい、次段駆動電流は8μアンペアしかなく、下手をしたら漏れ電流領域になる。±100vは出力管の励振領域の話でラインアンプでは更に1桁下がって0.8μアンペア、これは最早空気で駆動しているようなものだ。音のエネルギーの源は電流で電流伝送が基本になる。そこでインピーダンス補正のスイッチを付けてインピーダンスが高周波で上昇しないようにした。
Ftoku10khzなんか冗談じゃあない、100khzまで出るスピーカもありまっせ!ampラボには厳しい研究所入所試験があり、耳の感度を試験している。テクトロのsg505で周波数を可変してどこまで聴こえるかで決める。年寄り軍団はたいてい10khzまで、t-mon研究員なんかは20khzまで聴こえる。試験の合否は簡単で、確実に聴こえる10khzを出しておいて時々止め”ほーら、聴こえるでしょう!”と問い、思わず”うん!”と言ってしまったら不合格です。

7_3音の痩せや、ひりつき感はなくなり聴きなれた音になったが、面白くない。この手法は時間を掛けて理論的裏づけと実験による検証を重ねる。他所で聴いたトランス駆動やプレートチョークの、音色奇妙はここから来ていたと推測でき、分厚い音を求める場合真空管アンプだから電圧動作で良い、は成り立たない。黄色丸印がインピーダンス補正機構になる。

9_2ここで1つの結論に達し、ドライブトランスやプレートチョークは太い銅線で出来ているから、ニッケルクロムやカーボンで出来ている抵抗より音の悪い訳がない。いや必ず音は良いから、ドライブトランスやプレートチョークを使って音色が奇妙とかレンジが狭いとすれば、どこか使い方に問題があるのだろう。jazzエネルギーは太い銅線に多くの電流を流してこそ生まれる。しかし太い銅線を使って大きい抵抗を作らなければならない、とゆう大いなる矛盾と遭遇する。

8鉄のインダクにより周波数上昇と共にインピーダンスも上昇するから交流電流は流れ難くなり、ドライブトランスの2次側は規定の負荷抵抗にすべきだし、プレートチョークはゲインを稼ぐために徒にインダクタンスを増やすべきではない。佐久間式の支持者にでもなってしまうが、銅線を良いとすれば後はトランスの鉄心だけ、ここの音的解析が最重要と考える。コンデンサや銅は味方で気を許すが、鉄やコイルは一筋縄でいかず味方でもないから気は許せない。しかし人間と同じで一筋縄でいかない方が面白く、仲良くなったときの成果は大きい。鉄との戦いは今始ったばかりで、ターンテーブル用のacモータと一緒で最後の難関は磁気現象になるか!

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2016年12月13日 (火)

無帰還力学 3相誘導電動機のダイレクト駆動ターンテーブルへの応用解説

Sx資料出展:acサーボシステムの理論と設計の実際
amp学校改めampラボの研究員と、3相誘導電動機のダイレクト駆動ターンテーブルへの応用について議論した。3相誘導電動機をd-q座標変換して更にγ-δ座標変換した制御ブロック図で、青丸印の滑り制御が可能になれば3相誘導電動機も同期電動機となる。ところが赤丸印の速度検出機構が必要となり速度帰還が掛かるため、無帰還力学から外れる。ここが最大のポイントで3相誘導電動機を無帰還で同期電動機としたい。

0ミルト研究員がガラード401とテクニクスsp10の経験談をしてくれる。jazz本命のミルト研究員にとってsp10は線の細い音に聴こえ脱落、ガラード401は太い音で使ったが、結局のところemt930へ大枚叩いた。これは性能の良いddよりも性能の悪い無帰還の方が音が良い1つの例に過ぎない。画像のモータは左から無帰還pd171でベルト駆動用、速度帰還dp3000ダイレクト駆動用、今回研究テーマの工業用3相誘導電動機0.65kwで、モータの大きさを比較しよう。

2あんまりとっぴな研究テーマで理解し難い研究員も居るようで、画像にて解説することにした。3相誘導電動機のロータから出ているシャフトにプラッター嵌め込みようテーパシャフト(黄色丸印)を取り付ける。実際にはロータのシャフトを直接加工してテーパをつけるから、こんなには長くならない。

4_2この画像はプラッターを取り付けた状態。ddターンテーブルの場合出力トルクばかりに意識を集中しいるが、ターンテーブルで一番重要な要素に慣性比がある。容量の大きなモータを使えば必然的にロータは重くなり、ロータそのものの慣性は大きくなる。プラッターを砲金なんかで作って重くする方法は、対制御性のおいて片手落ちで難しくしている。でありますから3相誘導電動機の3kwとか5kwなんか...ひょうきんな!良いのではないでしょうか。

8慣性比の参考で、本画像のプラッターをdp3000に載せるとこうなり見事にアンバランスとなる。大体が機構とゆうものは見た目でたいていは分かるはずで、直感を大事にしよう。駆動モータロータ慣性の数倍の慣性のプラッターまでなら制御系も楽になり、1:1とか1:0.5など本当は完全にモータの支配下におきたい。

1こちらの画像はプラッターのイメージで、プラッターはカップ状態のものを鋳物で作り旋盤加工してカップにする。そのカップの中には水晶粒の小粒でaaクラスを充填して、プラッツター面を防振構造化する。カップ容積を20リッターとすれば、水晶詰め重量は30kg強でプラッター全体では40kg程度になるから、ddとした場合慣性比からモータ容量3kwはあながちあてずっぽうでもない。

5サーボ剛性はなにもpid制御だから必要な訳でもなく無帰還にしたってどこかでかような作用は起きているから、サーボ剛性は上げるべきでロータシャフトとプラッタースピンドルは太くて直結し高剛性とする。サーボ剛性を悪くする駆動方法にベルト駆動やアイドラ駆動があり、サーボ剛性の高いdd駆動の方は滅んでしまったが、これらは生き残り皮肉なものよ。この事実を、よーく考えて欲しい。

6側面から見た画像でこれを見ればどうゆう構造かは一目瞭然。はなっから作ればとなるでしょうが、時間が足りないしステータのスロットのワイヤカットだけでも20万円位は掛かり試作費用も惜しい、でありますから市場品を使うと決めた。二足三文で市場に溢れている産業革命の遺産を使うところに大いなる意義がある。でこれを入れる鋳物箱は水晶粒を充填すれば200kgはザラで、総重量は300kgから400kgにもなる。

7ターンテーブルは無帰還型に限り、アンプ類は古典管無帰還型に限る。無帰還型の良さには気が付いているはずだが、余りにも無芸で権威もないからやりたがらない。金田式で使い始めたdp3000やdp80のacモータの入手は難しくなるが、ampラボでは研究員分は確保してあり、3相誘導電動機無帰還型が完成するまでは、sh2a cpuによる世界最速のサーボアンプ200khz電流制御で回すことにしている。無帰還型推奨は、決して我田引水ではない。

あ!我田引水の余談です。
中学時代だから50年以上も昔になるか、伊那八幡で教育者のh沢先生が農業を営んでおり、親父の友人の関係から農繁期には修行に出向いた。h沢先生はご夫婦で教師をされており、退官後は地域の問題児や施設の子らを一定期間預かり、農業で実践教育をされていた立派なご夫婦でありました。h沢先生のお子さんは医学博士で足の裏博士として有名になり、静大の教授をされていた。さて6月の田植えの終わった時期、段々畑の横を流れる水路に遮蔽板を入れて自分の田に水を引き込むわけだが、暗黙のルールが農家の間であり、日によって替えていた。ところがある日、h沢先生の田へ引き込む遮蔽板が投げ出されて、他の田に水が引き込まれていた。それを見たh沢先生は怒って他人の遮蔽板を投げ捨てた。暫くは夜討ち朝駆けでその抗争は続き、立派な教育者にしては驚きの言動と行動に少年の心は点になった。”我田引水”とはそうゆう重きことよ。

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