2020年3月13日 (金)

ブログ停止とamp工房休止

Cx350200313どうも13日の金曜日は日が悪いと感じていましたが、遂に清水(市)にもコロナが来ました。静岡市は立ち寄り先などの詳細な情報を公表しない為、清水(市)内の警戒ゾーンは特定できず行動の自主規制しかありません。よって自宅篭城とし、ブログ停止とamp工房休止と致します。

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音色力学 ab international 900aパワーアンプのスーパーチューニング 了

203130xガッレリアのprada本店横のショーウインドウに飾られたマリリン・モンローに魅せられ、クラクラしながらそのガッレリアを抜けると突然巨大なゴシック様式のミラノのドゥオーモ (Duomo di Milano)が現れ、その美しさに思わず息を呑む。 このドゥオーモ(大聖堂)はロンバルディア州都ミラノのシンボルとなっている。そして今、ロンバルディア州はコロナの震源地になってしまった。常に観光客で溢れるドゥオーモ広場に人は殆ど居なくなり、ミラノもイタリアもエライことになってしまった。そろそろカラバッジオを観にローマへ行こうか、などと構想を描いている矢先に世界中が大ピンチになってしまった。もしかしたら2度とローマへ行けないのかも知れないし、だから常々今、今を生きて不眠不休でやるしかないと決めている。サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会(Chiesa di Santa Maria delle Grazie)もミラノにあり、レオナルド・ダ・ヴィンチの最後の晩餐がある。ミラノは完全閉鎖で、今となっては最後の晩餐を観ておいて良かった。がんばれイタリア!

203132電源基板の完全解体をする。サンガモの電解コンデンサ10,000μf75vを清掃すると新品同様になった。このアンプは「何とか地区拡声装置」と紙が張ってあり殆ど稼働してないようで、外観はキズだらけだが中身は新品みたいだ。アルミ電解コンデンサの問題点はアルミの音色で、特にアルミ端子の電流が流れる部分がよろしくない。電解コンデンサは漏れ電流もあり容量の精度も電解液の状態で変り、そのずさんさからオーディオマニアは「電解コンデンサは悪で除去しろ!」と叫ぶ。そこで昔、大手が電解コンデンサを止めてフィルムコンだけにしたパワーアンプを発表した。その行く末は知らないがトム・コランジェロが転ばなかったコトからして、電源は電解コンデンサでなければダメとなった。音のエネルギーはコンデンサのレギュレーションに支配されて、我らがロボットで使うリップル電流30aの電解コンにフィルムコンは太刀打ちできない。

203133次に電源基板からダイオードブリッジを抜く。基板の銅箔厚みは35ミクロンタイプでハンダの熱量は相当に必要。おまけにスルーホールだからダイオードブリッジは抜けず、300wのコテを持ち出し漸く抜けた。

203134基板から不要なものを除去したら電解コンデンサ用に余分な穴を発見。これは電解コンデンサの誤設置防止のためで、のぞき窓から極性を確認できて良いアイディアと思う。

203135こちらがトライアック部となり、cr時定数を持ったリレー回路で遅延させ、トライアックのゲートをオンして電源投入をしている。


203136これをリレーに置き換えるためトライアックを撤去する。この基板の問題点はシルク印刷が無いコトで、代わりに基板にエッチング文字を残すべきだがそれもない。仕方がないので手描きした。

203137続いて31df6をハンダ付けする。水晶粒防振構造化すると空冷より放熱容量が減るため、ギャランティは30wまでとし500wなんか出さない。そうすれば31df6のシングルでも問題なく使える。

203138最後に電源開閉用のリレーを取り付け配線して電源基板の改造は完了する。所謂無接点リレーを有接点リレーに置き換えるのだから、時代に逆行している。オーディオの音は時代と共に進化してきた訳ではないので、こうゆうコトは良く起きる。モンスターチューニングではリレー接点に純金又はofc純銅の板を張り付ける。今回は標準の銅合金接点になる。半金属のトライアックから銅合金への交換は、驚くほど音色が変わる。電源基板の改造手法はやたら詳しいが、音は電源が出している理屈からここを最重要に位置づけている。

2031500篭城中でpadobaの店主に弁当を依頼してあり、受け取りにamp工房へ出向いた。途端にパーカショニストのnakaさんからtelが入る。「あんぷおやじ~、凄いよ、凄い、ハイエンドアンプだ!電源入れてから直ぐにとんでもない音が出る...」矢継ぎ早に興奮してまくし立てる。「回路構成と部品からab international 900aがno1、次がアムクロンのce2000txになり、その他は...」と説明した。音色力学に従ってセオリー通りに開発や改造をすれば、聴かずとも良い音の出るコトは分かる。今回は測定に終始してヒアリングはゼロ、それでも良い音が出たのも当然と言えば当然だが「余人を持って替え難し」の音ではない限界もある。「余人を持って替え難し」の音とは?1つの例として上海駿河屋さんの音がそれ。軟弱なjazzフリークは腰を抜かして逃げ出す鬼音、そうゆう唯一無二の音のコトを言う。

Schなぜab international 900a若しくは9220aがno1になったかと言うと、回路は簡単でチューニングがやり易いこと、入力アンプ部はバランス回路を除けばopampを使っていないこと、コンストラクションが水晶粒防振に適していること、これらで決めた。アムクロンのce2000txやmicro-tec600&1200も候補にあがったが、少々複雑で今回は見送った。アムクロンではvzタイプ(可変インピーダンス)も良かったが回路図が無く脱落した。その他プロ用パワーアンプを片っ端から調べたが、コンストラクションが水晶粒防振構造に適さないか、モールドトランジスタで改造の気分にならないかで脱落した。これらからab international 900a又は9220a、アムクロンのce2000tx又はmicro-tec600&1200が最適に思う。

203151このまんま篭城すると改造の記録も記憶から消えうせるため、急遽ブログをエントリーして記録を留めることにした。さて、先ずはお粗末なスピーカ端子をofc純銅端子に交換しよう。同時にacinもインレットを新設する。ヒューズはカルダスワイヤーを使って水晶粒防振ヒューズを作る。

A2こちらがその完成品。配線材は音質まあまあのモガミofc線を使う。ファストン端子などそのまま利用しているので音質はやや硬質だが、この方が一般受けする。

A3acインレットのパネルカットが大変難儀した。結局Φ2.5mmのキリでミシン加工をして抜いた。今回は手持ちの材料からフルテックのリン青銅金メッキもんを使ったが、これも音質は若干硬質となる。

203153次はパワーアンプボードの改造になる。パラランをやる時に必ず必要になるのがエミッタ抵抗で、主回路だからトランジスタと同様に重要なデバイスとなるが、たいていは身分最下位のおまけのグリコになってしまうのは何故だろうか?

203154エミッタ帰還抵抗は0.36Ωの酸化金属皮膜抵抗が使われており音は最悪。ここは百歩譲ってニクロム線の巻き線抵抗としよう。

 

203155そこでオヤイデに銅マンガニン線を手配した。Φ0.35で4.57Ω/mだから0.36Ωでおおよそ80mm、これを実際に切断して抵抗を測定し、画像のようにクルリと巻いて抵抗体として交換する。気を使いすぎて小さくグルグル巻いてインダクタンスにしないように。まあ、アマチアイズムに溢れるならば抵抗くらいは作るべし。

203156x次はバランス(インスツルメンテーションアンプ)入力部の改造となるが、ab international 900aのドキュメントは案外ダメで記述されていない部分も多く基板を追っかけた。上の赤丸がアンバランス入力部になり、下の赤丸がバランス出力になる。

203157先ずはバランス出力の100Ωの抵抗を抜き(パターンカットが常套手段だが今回はやらない)、バランス出力を作動不能とする。


203158次にofc純銅rcaジャックを取り付け配線する。妖しい中華のofc純銅rcaジャックだが、このジャックの音色を気に入っている御仁もいるから使ってみた。


203159次にノンポールのカップリングコンデンサを抜いてクラリティキャップの4.7μfに交換する。acアンプとなっているため帰還回路にも同様のノンポールが付いているが、スーパーチューニングでは交換しない。勿論モンスター改造時はデンマークduelund社のofc純銅コンデンサを使う。

2031591パワーアンプ基板のドライブ段の高圧電源が出力段の低い電源に紛れ込ませないための、妖しいダイオードは31df6に交換する。これにてパワーアンプボードの改造は終わる。

2031592たったこれだけの部品交換で音は激変する。ハイエンド機でもたまに見かける部品だが、良い音を出そうとしたら「こんな部品は使うなよ!」と言いたい。

 

A4改造が完了した各基板と部品です。たったこれしかないシンプルな構成が気に入っている。


A1いっとう心配なのは改造にしくじったトロイダル電源トランスで、一気に組み上げて事故れば大問題になってしまう。



A6そこで最初にトロイダル電源トランスだけに通電して検査をする。恐る恐るスライダックで電圧を上げていくが発熱は無い、大丈夫だ~。


A7これがその時のデータになる。69x√23=97v、これが出力駆動部の電源電圧になり十分に駆動できる。33vx√2=46vが出力段の電圧で、これでは500wは出せないね。

B1いよいよ組み立て開始です。ch2が下側で組み付ける。


B2ch1とch2の黄色い渡り線を忘れないようにする。


B3次は電源基板を入れて電源配線をする。しまった!電源ケーブルに方向のマークを付けるのを忘れた。クセを読み込んで難無きを得たが、ここは要注意です。

B4続いてch1を組み込む。電源ケーブルの無印は最後まで混乱した。


B5こちらが機構部品から基板部品まで撤去したものの全て、如何にも音が悪そうでしょ。アルミのステーは電源基板の固定用だが、水晶粒へ埋没させて固定するため不要となった。

C1いよいよ通電開始、間違いは無いか何度もチェックしているが毎度ながらスリリングです。

C2 負荷抵抗に4Ωを2チャネルとも接続、hpの8903bから1khzと2vの出力をrcaへ接続する。全く問題なく動作した。

C3その時のデータがこれ。検出周波数は999.45hzで歪み率は0.186%となり、全く問題ない。

C4その時の波形がこれ。11vrmsだから11^2/4=30wでこれがギャランティ範囲となる。

C5続いて温度上昇試験を丁寧にやる。ab international 900aパワーアンプのファン無しは理解出来ない。500wx2の出力でファン無しのこの放熱器はないでしょう。

C6温度センサーを付ける。安物のデジタル温度計のレスポンスが余りにも悪くて使えない。

C7そこで半導体温度センサーに交換し、粘土で放熱器に固定して測定した。30wx2のパワーで連続運転、温度はどんどん上昇して65度まで上がったが、まだ飽和かどうか分からない。これじゃあ水晶粒防振構造化は危険で出来ない。

C8冷却ファンを放熱器にあてて温度を測定すると見事に温度は下がる。アムクロンはb級で小出力ではほとんど発熱しないが、ab international 900a...ん?abとはab級のabか?まあアイドル電流は若干多いね。

C9そこで登場がsae2600の静音ファン、アルミフレームは腐食してボロボロのファンだが風音は殆ど聞こえない。丁寧に黒つや消し塗料を塗り、見た目も良くした。

D1ファン2個を取り付けるためのステーを放熱器に取り付けると、なんともゴツイ風情となる。

D2ファン2個をネジ止めする。

D3ファンの取り付いた勇姿を見て欲しい。こうゆう風な無骨にしてしまうのは、ロボット屋の習性でしょうかね。


D4出力を20wx2として長時間の温度上昇試験をやる。30wでは20wの負荷抵抗が炙られて匂い、アンプが炙られても判断が付かなくなるため仕方なしディレーティングした。

D9その時のデータがこれ。数時間放置しても44度程度で飽和して見事なデータだ。この時の室温が22度だから30度の温度上昇を見込んでも問題ない。これで水晶粒防振構造化できる。

D5ハイライトの水晶粒充填作業で、サンガモ電解コンデンサの下やらch2板の下に十分充填する。

D6トロイダル電源トランスの水晶粒充填は重要な作業で、特に下側は良く充填しておく。

D7xいよいよch1板の充填でユサユサゆすりながら満遍なく水晶粒を充填する。画像の温度センサーは一度水晶粒へ埋没させるためそのままにしておく。左のサーマルブレーカは95度でパワーアンプを遮断する仕組み。それにしても95度とはたまげた!

D8これで充填完了。重さは35kg位になり貸出機と考えたが重過ぎで思案、どうしようか。最後に水晶粒充填機の温度上昇試験をやるが、放熱器の部分では温度に差は殆ど無かった。このアンプは音を聴かずにパーカショニストのnakaさんへ渡した。これにてab international 900aパワーアンプのスーパーチューニングは了です。

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2020年3月11日 (水)

音色力学 ab international 900aパワーアンプのスーパーチューニング 3

203111pa用のパワーアンプはドスの利いた音だの粗い音だのと評価が聞こえてくるが、どうもそのアンプの置かれた立場や筐体のデザインからくる印象で決めているフシがある。だから「しっかり聴いてみろよ!」と言いたくなるが、改造素材扱いのamp工房としたらその方がありがたい。今までに扱ってきたpa用のパワーアンプはアムクロンのce2000txとramsaの2機種になり、その評価は?ramsaは決して悪くはないのだがお茶漬けサラサラみたいな音で、改造の意欲がかき立てられない。その点アムクロンはトランジスタアンプでも音色は魅力的で、Sound Lab electrostatic speaker A1を見事に鳴らした実績を持つ。しかしながらこの先のオーディオに求められる「余人を持って替え難し」の音には程遠く、トランジスタアンプの範疇でしかない。いま進行している音色力学のab international 900aパワーアンプのスーパーチューニングとて同じことで、意義としたらハイエンドパワーアンプに対するアンチテーゼとしておこう。

203112900aの解体は進む。パワーアンプ基板のch1を外した下側ch2の状態。ボリューム配線以外にch1とch2の渡り線(黄色)に注意が要る。xlrのバランスコネクターはrcaのアンバランスに交換する。差動回路の受けはlm353のインスツルメンテーションアンプ回路でカップリングコンデンサが使ってあり、音の良くなる要素は何も無いからこの回路はパスしていきなりボリューム回路へ入力を入れる。そこにあるカップリングコンデンサは高音質に交換する。

203113こちらは電源回路と出力端子だが、如何にも音が悪そう。躊躇無くofc純銅品に交換する。この部分だけはいただけない。狭い空間にスピーカ端子、ヒューズ、acinと詰め込んであり、スピーカの配線はやり辛いし、acインレット改造は難航しそう。

203114電源配線のdcバスをチェックする。フラットケーブルになっているが芯線は銅なのでこのまま使用する。ここをofc線に交換するのはモンスター改造の時のみ。銅線とofc純銅線の差は僅かだからスパーチューニングではやらない。

203115トランスの電源配線もチェックするが、銅線にスズメッツキで上記理由と同じでこのまま使う。以前は何でもかんでもofc純銅線に交換したが苦労の割りに効果は小さく、最近は音色力学に比重を付けて判断している。

203116次から改造作業になる。最初はトロイダル電源トランスを水晶粒防振構造化可能なようにコイルをむき出し状態にする。タムラのpr7808sほど全体が樹脂で覆われていなくて中央部だけだから簡単!とたかをくくったが、この樹脂はとんでもなく硬くて作業は難航する。コンクリートキリで何箇所か穴を開け、ノミとハンマーで打ち崩す。

203117作業はかなり荒っぽくなり、漸く1日がかりで樹脂の芯を抜いた。なんだいこの苦労は!タムラとは違った大変さがある。合わせてグルグル巻きにしてあるテーピングを丹念に取り除く。

203118コンクリートキリのしくじりで2次巻き線にキズは付くし、断線も2箇所やってしまった。特にキズは隣と短絡しないように巻き線を動かして対応した。短絡させると2次巻き線を1ターンでショートしたと同じで過熱して煙を吹くから、要注意なのだ。

203119ofc線を使い断線箇所の接続をやる。樹脂モールドからの掘り出しは毎度ながらやりたくない作業だが、ここが音色力学のポイントになるから仕方がない。ポリウレタン線の色は独特で、以前パーカショニストのnakaさんがフォノイコ用で使用したイギリス製トロイダル電源トランスと同じ色だ。アメリカ製のアンプながらトランスはイギリス製になる。

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2020年3月 9日 (月)

音色力学 ab international 900aパワーアンプのスーパーチューニング 2

203091violaのブラボー4boxトランジスタアンプなどの抜群な駆動力の現代オーディオアンプと、控えめで駆動力はまるで無いが音色豊潤な古典管アンプのどちらの音が良いかと尋ねれば、エリック・ドルフィは「ああそれ、どっちでもいいや!」と答えるに決っている。「音楽は消えて無くなり2度と現れない」主義だから。コルトレーンは「ああそれ、もう一度録音させてくれ、そのテイクの方が絶対に良い!」と答えるに決っている。完璧主義の真面目演奏では音は二の次主義だから。先のカルダスコイルによるネットワーク事件は衝撃的で、音が、jazzが、決してしゃしゃり出ず控えめな表現となった。もしかしてこれがコルトレーンjazzのクル・セ・ママに寄り添えて、エリック・ドルフィjazzのアウト・トゥ・ランチに寄り添えて、その手法かも知れない。この時代のコルトレーン再現には「俺が!」とオーディオは自己主張すべきでないと思い始めて、音まで無限の謙虚さを要求されるのか。

203092その「音に寄り添え!」の指示に従ってab international 900aパワーアンプのスーパーチューニングを開始する。9220aのファン付きに対してファンの無いところが良い。今回は足を付けてアンプ下部に空間を作り自然対流で冷却フィンを冷やす。

203093以下スパーチューニングの段取りを進める。先ずは電源部、大型のトロイダルトランスはテーピングのみでこれは良い。電解コンデンサを吊り下げにして基板にネジ止めの構造はセンスの良さが光る。電解コンデンサの向かいにはクッション材が使われて強度も問題ない。

203094こちらはsangamoの電解コンデンサで10,000μf75v、未だに根強い人気があるからこれだけをオークションに出せば、軽く購入費用は出てしまう。サンガモの音の良い根拠は特に見つからない。構造は一般的だし、中身も大差ない。如何にこのアンプの稼働率が低かったかは、この電解コンデンサから容易に判断がつく。

203095電源基板を見る。おー、なんてこった!トライアックが付いているではないか、懐かしい。これは双方向サイリスタで1960年代後半に随分重宝したものだ。これで電源の開閉をやっているのだから音は悪い。ここは銅合金接点のリレーに置き換えよう。

203096ガリオームはこれ、接点復活剤でたちどころにガリが消えた。余りにも使っていなかったためワイパーが酸化したのでしょう。50kΩの多回転にしようと思っていたが今回はモンスターチューニングでないから、このまま使うとしよう。

203097これが1チャネル分のドライブ部とパワーアンプ部の基板となる。何よりもこのコンストラクションに万歳です。人はやたらと複雑化する傾向にあり、設計に言い訳がベタベタ付いたものは嫌いで、そうゆう設計は最後に自分の首を絞める。この潔い設計にはたまげた。

203098次は電源基盤のダイオードブリッジ、このダイオードブリッジはサーボモータアンプには良いけどオーディオには向かない。今回は出力を30w程度のギャランティとするため、31df6をシングルで使うように交換する。

203099しんがりはトロイダル電源トランスでテーピングは簡単に除去できるが中心に充填された樹脂はどうだろうか?今回商品化の為に国産ではyamahaとアキュフェーズ、海外ではクラウンにCarverにIntercityなど調べたが、樹脂モールドトランジスタだったりコンストランクションが複雑の極みだったりして不合格。ab international 900aと9220aパワーアンプがベストチョイスとなり、又しても感は冴え渡る。い~や、我田引水だろうが。

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2020年3月 7日 (土)

音色力学 ab international 900aパワーアンプのスーパーチューニング 1

203071x昨年12月のビッグサイトのロボット展で台湾のメーカが1軸ロボットを出品していたが、あんぷおやじのデザインにそっくりでギョッとした。今回駒ヶ根のw社の紹介で台湾メーカのリニアモータを調べていたら、1軸ロボットのデザインがそっくりで、又してもギョッとした。我が開発チームとデザイナーn先生のデザインだが、Gデザイン賞まで受賞した秀逸なデザインの1軸ロボットは世界に誇れると思っていた。現在小型ロボットのシュアは世界の60%位と聞いており、他社が類似製品を開発する場合の基本になるから似ても当然なのだ。もっと言えばコンパチブルに作っておけば、他社メーカは売り込みの際に問題は起きない。よってこれはデファクトスタンダード(世界標準)となった。相棒の天才ソフトマンと最強のロボット言語を開発して、これで世界制覇のデファクトスタンダードと目論んだが、これは叶わずだった。皮肉にもデファクトスタンダードを意識していなかったロボット本体にこれが起きてしまったのだから、世の中どうなるか全く分からない。

203072パーカショニストのnakaさんから「あんぷおやじがブログに記事アップすると、その機種の価格がアップする」と言われたりしていたが、当方にそんな影響力は無い。ab international 900aと9220aパワーアンプのジャンク品を再び入手した。当初より価格がアップしていたのは、まあ偶然でしょうかね。これら米国製の古い機種を入手する場合、先に図面検索サイトで回路図があるか確認してから入手する。いくら回路屋でも図面の無いモノは苦労するから入手しない。画像は900aです。

203073外観はキズだらけで、これをどう修復するか悩ましい問題でもある。ジャンクの原因はボリュームの1個がガリ以上(音がブチ切れ)で、たまにしか音が出ない。元々ボリュームは多回転ポテンショメータの巻き線タイプに交換するから問題ない。この900aはそこだけでお終い、これでジャンク品かよ~と得をした。

203074x内部のコンストラクションは素晴らしい出来で、今更トランジスタアンプを1から作るなど面倒でやっていられない。音色力学には比重があり、その比重の重い所から改造を加えてコストパフーマンスを大いに考慮する。dcps直流電源部のアルミバーは電気を流している訳ではなく、放熱器であるから問題ない。ダン・ダゴスティーノのksa50では電源のバスバーにアルミ板が使われており、いっぺんで失望した。

203075こちらは9220aです。この機種は一応動作するとあったがやはり強烈なガリで、これではメンテ出来ない方は嫌気が差してしまうでしょう。9220aはこれで2台目となる。

203076900aと同様にキズだらけでどうしたものか。


203077中身は900aと全く同じで、アッテネータのレベル表示の有無の違い。モトローラのmj15022と23のコンプリメンタリーでキャンタイプに拘る理由は、キャンのトップに穴を開けて水晶粒の充填で防振構造が完璧になるから。それとcelloのmono150ポール・ジェイソンのパワーアンプは東芝製のモールドトランジスタが使われていて、そのせいか音が悪く嫌な思いをした後遺症もある。ただこれについてはキャンでも樹脂モールドでもシリコンの半金属を使っている限りは大差ない、が現在の見解になる。まあそれでも防振構造可能なキャンタイプしか使わないけどね。

203078一応測定をしてみた。波形を眺めていても性能は分からないので1khzを入力し最大出力と歪み率を測定した。



2030791先ずは9220aの最大出力測定。4Ωの20wの抵抗を出力に配線して最大出力の測定をやるが、抵抗から煙が出始めるから(抵抗値上昇)短時間に終える。p=38.46x38.46/4=370wと出て、カタログ値の590wとはだいぶ違う。続いて900aの最大出力測定。p=35.85x35.85/4=320wと出て、カタログ値の500wとはだいぶ違う。370/590=0.63と63%の出力しか出ない、しかも1チャネル動作で。ゲインは38.46/1.119=34.4となり31dbでカタログ値と一致した。

203079続いて歪み率の測定。これには我らのギャランティするスペック以内の30wで測定した。画像のように0.415%で値としたら全く問題ないが、カタログ値の0.25%より少し大きい。cx350古典管アンプの4%などと比べたらとんでもなく良いが、音はね~。このab international 900aと9220aパワーアンプの2台はスーパーチューニングして、パーカショニストのnakaさんのところの商品とする。スーパーチューニングとはモンスターチューニングのデチューン版の位置付けとなる。とりあえず900aにスパーチューニングを施し貸出機とすれば、音の凄さを理解してもらえると思う。

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2020年3月 5日 (木)

無意識力学 スピーカネットワーク考 了

203051m+aさんや名工ミルトさんに「スピーカやカートリッジは時代の文化だから作れないし、作ってはいけないのだ!」などと偉そうに話していたが、密かに奇想天外な磁気回路を持つスピーカの秘策を練っていた。こっちはモータ屋だから磁気回路は得意で、ネオジでもサマコバでも自在に高性能磁石は作くれるが、磁石交換だけでの音色変化は小さく、投資効果は出難い。そこでターンテーブルで磁石を捨てたように、スピーカでも磁石を捨てよう。音色調整が可能な励磁(フィールド)型にすべきで、この方式はあっちこっちでやっており「フィールド凄い!」と評判になっている。我がフィールド型は磁気回路を電磁軟鉄のsuyとして磁気抵抗を低くし、電源をルテニウム整流回路とし、水晶粒防振構造化し易い形状の磁気回路形状とし、ハイライトはボイスコイルに1.75スクエアのカルダスケーブルを巻く。この際にテフロン製の被覆は剥いて、細く軽くなるような細工をする。カルダスの中に細いケーブルもあるが、音が良くなく使用出来ない。これにより重くなるからf特はボイスコイルモータの実績からせいぜい400hz、よって1003bの288-16gで300hzまで出したろ。

203052巻き数は減らすからインダクタンスも減りインピーダンスは4Ωくらい。cx350アンプの出力トランスは4Ω対応に巻き直せばよい。フィールド電源が音色を決める真骨頂だから今までの成果を全て投入しよう。そこまでやるなら全部作ったら?のご意見もあるでしょうが、我らaltec党は416や515やetcのジャンク(ボイスコイルを焼いてしまったようなもの)を集めて、フィールドで蘇らせるコトに喜びを感ずるのであります。

203053無意識力学のスピーカネットワーク考では、515b用の鉄心入りインダクタンスでウンウンしている。そこで515bと特性を調べたが古過ぎて出てこない。仕方がないので515-16gのデータを使うことにした。

203054515-16gボイスコイルのインダクタンスは1.3mhでそれの直流抵抗が11.3Ω。それと等価な画像のものを作りネットワークコイルと接続して、コイルの等価インダクタンスを測定する。

203055xxその回路図がこれ。LTspiceで描いてありシュミレーションと実機の比較をして、確実性の確保をする。

203056画像は実機のセットアップ状況。Φ350mmカルダスネットワークコイルの真ん中に515-16gモデルのコイルと抵抗を入れてあり、これに周波数と電圧を与えて電流を測定する。次がその実測データ。515-16gではdcr=11.3Ω、インダクタンス=1.3mh、合成インピーダンス=12.3Ω、これにcx350出力の4w印加する。4=ixix12.3、i=0.57a、ab9220aアンプ600hz測定、電流を0.58a流した時の電圧2.277vrms、z=2.277/0.58=3.93Ω、l=3.93/6.28x600=1.04mhと出た。なんと電源の周波数60hzで0.5a流した時8.6mhと出ていたものが大違いになった。

203057上記回路図の値は正解でそのシュミレーション結果ががこれ。印加周波数と電圧がinでスピーカの電圧が515b。iは回路電流。これが正解の波形になる。

203058そこで1.04mhとしてシュミレーションしてみる。

203059その時のクロスオーバー特性をシュミレーションしてみる。結局はその使用周波数帯と電圧電流に近い値にしないと、その時のインダクタンスは正解に出ないことになった。これは何としても市販の値明記のインダクタンスを手に入れて測定する必要がある。

2030591それで納得した。Φ350mmカルダスコイルは値が小さすぎて515bを直結に近くなり、ムンドルフの7.8mhが無いと同じで、これはマルチアンプの接続になった。その時の音は余りにも濁りが無く拍子抜けしてしまった。これは今までに我がaltecシステムでは経験の無いことで、しかし失敗かと慌てて元に戻したが、ムンドルフの7.8mhでは音が汚く聴く気がしなくなってしまった。なんてこたあない、マルチアンプ方式を先にやってしまったようなもので、ネットワークコイル用のコアも確保したが作る意味を持たなくなり、これにて無意識力学スピーカネットワーク考は了とします。今までもマルチアンプシステムを手がけてきたがこうゆう変化に遭遇していないから「まあネットワークでもいいんじゃあない」等と軽く言ってきたが、今はマルチアンプシステムじゃあなければダメ、となる。
コロナ対策:
静岡市保健所はフィットネスクラブでの感染は殆ど無い!と明言しています。それを信用するか信用しないかは個人の決め事だが、今回ばかりは疑わしきをダメとしています。よって清水(市)にコロナが来た時点で、このブログも停止しamp工房も完全停止します。個人的には戒厳令下と決めて自宅に篭城します。その為に水食料を買い込んでいる(買占めではない)現在であります。

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2020年3月 3日 (火)

泥縄力学 鉄心入りインダクタンス測定用ワークステーションを作る 了

203031 泥縄力学の鉄心入りインダクタンス測定用ワークステーション用のパワーアンプのところで、大いに横道へ逸れてしまったので本道へ戻るとしよう。hp-8903bでサイン波を出し、ab international 9220aパワーアンプ下側のch1のバランス入力へ接続する。バランスコネクタの1pinと3pinをgndにして、2pinにサイン波信号を入れる。ブリッジ出力はch1と2の赤端子になりダミー負荷の4Ωを接続する。アッテネータは左側がmonoになり、ボリュームアップすると出力はガンガン出て古典管とは違う凄い馬力を感ずる。よし、これで測定用のパワーアンプは完成だ。

203032次に0.1Ωの電流検出抵抗の両端の電圧測定の為に用意したhpの34401aのデジタルマルチメータが、周波数の可変でも使えるか調べた。


203033これも古い仕様書(hp-34401aデジタルマルチメータは1994年頃購入した)がちゃんと出てきた。1v程度のac電圧測定で、何と周波数特性は10hz~20khzとオーディオ帯域をカバーしている。これで安心して電流の測定が出来る。

203034いよいよvi法によるインダクタンスの測定に入る。末っ子が建築学部へ進学し、その時a0のドラフタを買ってしまい、その後大型ゴミになっていた図板を思い出した。作業テーブルの上にa0の図板をバイスで固定しすると、大きなテストベンチが出来た。

203035早速インダクタンスの測定に入るが問題続出。先ずはhp-34401aデジタルマルチメータの電流検出値がフラフラして安定しない。多分ノイズのようものでしょうが、ここはオシロスコープのtds3012に替えよう。もっと問題はオーディオアナライザの歪み率測定ケーブルが若干熱くなり、これは一体?更に歪みを切り替えacレベルの測定にすると値が丸で小さい。これは壊れてしまったのだろうか?思案...あ、ab international 9220aパワーアンプはmonoブリッジ接続でgndから浮いている。これをhp-8903bの入出力へ繋いだものだから、ループ電流が流れて過熱した。慌ててシステム停止する。9220aの改造してあったものを元に戻すか、そうすればgndは確保される。しかしこれでは出力が減ってしまう。

203039そうだ、入出力がアイソレートされているから測定器を分ければ良い。そこでhp-3325aのファンクションジェネレータを投入し周波数出力はここから出し、hp-8903bは歪み測定の入力のみとした。加熱も無くなりacレベルはオシロスコープのtds784dの値とほぼ同じになった。画像の構成が鉄心入りインダクタンス測定用ワークステーションの完成形です。

203038完了と思いきや、ファンクションジェネレータhp-3325aの出力の2v以下が出力されない。今度はhp-3325aの修理で泥縄力学は延々と続き、どうしたもんだろうか。画像のラチェットリレーが基板に金具で固定されており、それの接触不良によるものと分かったが、こんな小型のラチェットリレーなど今時ありゃあしない。普通のリレーで置き換え可能だがセット、リセット機能の為に多くのリレーを必要とするから改造は面倒だ。とりあえずラチェットリレーを外して清掃で誤魔化した。

203037この大袈裟な測定装置で次々とパラメータを変えて測定したが、鉄心入りインダクタンス測定の難しさを痛感した。画像のコア特性表の磁化力の変化で透磁率が変ってしまい、インダクタンスはどんどん変化する。これにコアの周波数特性も入ってきて、更に複雑になる。一般に売られている鉄心入りインダクタンスの容量測定はどうしているのだろうか?当初amp工房で実施していた電源の60hzを使ったvi法インダクタンス測定では、かなりの誤差が出ていたのも分かった。思案した結果、使う周波数と電圧電流を割り出しその狭い条件下でインダクタンスを測定するコトにした。

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2020年3月 1日 (日)

泥縄力学 鉄心入りインダクタンス測定用ワークステーションを作る 1

202288インダクタンスの測定法が定まらず、思い余ってあんぷおやじ流儀のhp-4274a並みの鉄心入りインダクタンス測定用ワークステーションを作ってみた。hp-4274aは幾ら優秀とは言えども、鉄心入りインダクタンスの測定出来ない。その仕組みとは、hpのオーディオアナライザタ hp-8903bで10hzから20khzまでのサイン波を発生させ、それを大出力パワーアンプで増幅して鉄心入りインダクタンスに印加する。その時の電圧と電流と波形歪みを測定してvi計算法でインダクタンスを算出する。オーディオアナライザの波形歪みの測定では、コアの磁気飽和を検出してコア磁束の限界を探る。

202282アムクロンのce2000txはインダクタンスに印加する大出力パワーアンプとしては誠に適している。なんせ4Ωで2000wまで出せるモンスターパワーアンプだから凄い!このce2000txもテンバイヤーが増えたせいか安く入手は出来なくなり、仕方がないのでニューカマーのab international 9220aのジャンク品を入手した。s川急便がこのアンプを重そうに抱え入って来て、いきなりドサッと床へ落とした。先日はhp-4274aのセレクタシャフトをひん曲げて納入するし、過酷信頼性試験(落下試験)にはもってこいの配送業者だな。

202283中身は大丈夫そうで安堵した。まあジャンク品だから画像のようなキズ汚れは別段問題無い。通電するが動きは妖しい、何だろうか?スペックではmonoブリッジ接続で1,100wとモンスター級だが、9220aの電源電圧は±42vであることが分かった。これで4Ω時のパワーを概略計算するとp=(42/√2)^2/4=225wとなりカタログ値の590wとはエライ違いだが、まあいいか。だがこの電圧では名工ミルトさんのemt930は電圧不足で動かない。

202284中身を見ることにして蓋を開ける。なんだいハイエンドアンプと何も変らないじゃあないか。パワートランジスタはmj15022で、常用のmj15024と電圧が低いだけでほぼ互換、これならば簡単に修理できる。内部から新聞紙の切れ端が出てきて1992年5月とあり、製造の年月が分かる。こうゆういい加減さが、ザ、アメリカなのだ。

202285回路図は入手してあるから図面のチェックをする。回路はまあこんなもので十分、ここにいきり立っても音色はたいしたことはない。ハイエンドオーディオ用に変身させるならば、赤丸印を音色の良い部品に交換する。ダイオードは31df6、コンデンサはofc純銅オイルペーパー、安くするならクラリティキャップ、エミッタ抵抗は銅マンガニン線で作る。

202286こっちが500万円のcelloのパフォーマンスの中身だが、若干良い部品を使っているだけでハイエンドと言えどもたいしたことはない。denonやマランツと付き合って、たいしたことのない部品で音を整えてしまうプロの技は凄いと思った。こっちはその凄技は持ち合わせていないので、超怒級の部品を投入してやっつけてやろう。

202287妖しい動きは改造がしてありmonoブリッジ専用になっていた。スピーカのマイナス側の線が外されており、何のために外したのか?ステレオアンプにはならないが、monoブリッジ接続をはなっから希望していたので、これで良い。鉄心入りインダクタンス測定用ワークステーションを作るの巻きが、何時の間にかハイエンド凌駕アンプ改造の巻きになってしまい、横道に益々逸れる。

amp工房休止のご案内
静岡市にコロナが発生しましたらamp工房は休止しようと決めていましたので、当分の間お休みします。我が家のお隣はドラッグストアの チェーン店で、店員さんに「ここはウチの倉庫だから、たんとは買わね~」と冗談交じりに日常買い物していた。1昨日の夕方、マスクの無いのは承知していたがトイレットペーパーが突然無くなり、そこへお客さんが群がり非日常的な光景を見てしまった。小池都知事は今を「有事」と表現して正に戒厳令下か...

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2020年2月28日 (金)

無意識力学 スピーカネットワーク考4

202240仙台から時々来ていただくお客様にmさんが居る。以前お会いした時、お嬢さんがcdの音を聴いて「レコードが鳴っているみたい!」と感想を言われて、逆にこっちがたいした耳だと驚いたコトを思い出した。ここ何回かは当方が留守で失礼をしている。オーディオに必要は奥ゆかしさと謙虚さで、応対しているpadovaの店主も感心していた。今回はお土産に旧東ドイツ製の電線vebを頂いた。早速amp研究会ケーブル担当のパーカショニストのnakaさんに渡して、水晶粒防振ケーブル(電源、rca、スピーカ)を作ってもらい評価をお願いした。果たして結果は如何にや?仙台のmさんに感謝です。

202241celloの時代にもハイエンド機器は徹底的に改造して(オーディオ店主に叱られた)破壊大魔王の真骨頂でありました。そこで名工ミルトさんのプリアンプ,マークレヴィンソンml26lも徹底的に改造した。音色力学で部品の音色については相当に研究が進んでおり、ml26lは凄いアンプと言えどもこの手の部品では、色艶は付き難い。

202242ml26lの基板をいじるのはカップリングコンデンサだけにして、最大効果の出る電源部の改造を重点的に行った。タムラのpr7808sトロイダルトランスの改造がうまくいったものだから、ml26lのトロイダルトランスの樹脂をノミとハンマーで割って、中身を取り出そうとした。タムラと違いフィルムのテーピングが無いから樹脂と巻き線の密着度が強力で、表面側の2次巻き線をズタズタ切ってしまった。しかも2台とも...早い話改造にしくじり破壊してしまった訳です。

202243慌てて当時の水晶粒防振構造化の最新技術で究極の?トランスを設計して、ユニオン電機の営業技術のs村さんに無理を頼み込んで作ってもらった。へんてこりんな巻き線構造で、いささかユニオンさんも苦労されたようだ。これが大型トロイダルトランスになる前の最後の常識的トランスとなった。

202245ここまでが前置きで、長くてすまんです。288-16gネットワークコイルの0.9mhは小さいトロイダルコアが必要で、ウエスタンを使うしかないかな~と思っていた矢先、破壊して放置したミルトさんのトロイダルトランスを思い出した。画像は2次巻き線を撤去した後のもの。

202244この小さなトロイダルトランスの巻き線を解くことは面倒で出来ない。そこで上側に2次巻き線をニッパでズタズタに切り刻み、強引に巻き線を剥がした。ゴミ箱に入れた巻き線の量の大きさにたまげ、この細い線では抵抗成分が大きくさぞかし音は悪くなる。

202246続いてテーピングを剥がし1次巻き線の撤去に入る。


202247ようやく1次巻き線の一部が無くなり、巻き線の下からトロイダルコアに被せた樹脂ケースが見えてくる。


202248樹脂ケースに覆われたトロダルコアの2個が仕上がった。普通の人はここで終わるが、普通ではないからカッターナイフで樹脂を切り取ってしまった。理由は樹脂ケースがトロイダルコアに水晶粒が直接当たるのを邪魔して、トロイダルコアの防振効果が出難い。

202249これにて288-16g用のコア材が揃った。これにカルダスケーブルを巻いてカルダスコイルを作るが、インダクタンスの測定で大いに問題ありで、それが泥縄力学となった。先日k工業のm氏、k氏、s氏を案内して、10年ぶりに駒ヶ根のモータ開発会社w社を訪問した。早速巻き線論議で「ansysのような磁気回路の有限要素解析のコンピュータを持っているから巻き線設計は簡単でしょ」「いーや、コンピュータにも乗らない」は統括部長のo氏。それを聞いて妙に安心した。我らのような個人では有限要素解析コンピュータの導入は出来ないから、トロイダルトランスの巻き線設計では苦労して手計算している。この値が中々合わなくてコンピュータならば、と常々思っていた。鉄心入りのネットワークコイルのインダクタンス測定はどうすべきか?更に研究は続く...

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2020年2月26日 (水)

試行錯誤力学 オールcelloマルチアンプシステムの失敗に学ぶ

202260ハイエンド時代だから25年も前の自慢のオールcelloのマルチアンプシステムで、著名な木工作家さんの本に載った時の貴重な写真です。当時はアナログカメラの時代だから残された写真は少ない。以下自慢の記ではなくて反省の記であります。古典管cx350トランスだけアンプ群を作るに際し、慎重にコトを運ばないとまた失敗する。ネットワークシステムからチャンデバを作りオールcelloマルチアンプにしたら、コルトレーンやガボール・ザボのjazzがつまらなくなり青ざめた。その後仲間の2システムのマルチアンプシステムは成功したものの、amp工房の更なる失敗もあり分析と総括をする。

202262_20200225092101まず第1の間違いを見つけ出す。celloのパフォーマンスのスピーカ端子は画像のように4個も付いていた。トム・コランジェロのやることに疑いを持たなかったから、何となく独立したアンプ端子に見えた。この勝手な解釈は取り扱い説明書を読まないから仕方がない。片チャネル2本のaltec 515bウーファをこの端子に独立させて接続して良しとした。

202263_20200225092601今になってパフォーマンスの内部画像を見れば直ぐに気付くが、スピーカ端子の筐体内部側では銅にスズメッキしたバスバーで4端子をショートしている。当たり前と言えば当たり前で、monoアンプだからこれしかやりようが無いはず。これで515bの2本が並列接続になってしまい弊害が出た。まあ、パフォーマンスのもう1セットの追加すれば515b4本が独立して接続できるが、それは無理。

202264_20200225093501当時のネットワーク画像は出てこないが、その材料を使って別なネットワークシステムを作り納品した画像は出てきた。コイルはmjで見つけて三栄無線のofc銅箔コイルのcs-40hとした。このシリーズを大量に買い込んで、515bのダブルウーファ用に左右2回路のネットワークを組んだ。音の良し悪しは別にして、この515bを独立させたやり方は正解であった。

2022691続いて第2の間違い。これだけはcelloのせいにはできない。seコンデンサとスケルトン抵抗とカーボンボリュームの2chパッシブチャンデバは最悪で、celloの音の線の細さを助長するような線の細さで、これにトドメを刺された。ここはアクティブチャンデバとし、celloの名機オーディオパレットレベルが必要だったのだ。続いて第3の間違い。ポール・ジェイソンのmono150がパフォーマンスに比べてどうにもならなく、マルチアンプシステムは高音だからとかドライバだからとアンプを替えるのは平等の論理から外れてマズイ。まあ、パフォーマンスを合計3セットの6台用意すれば完璧だが、それはもっと無理。余談だが、オーディオ店主の勧めでパフォーマンスを含めた全システムを通電しっぱなしにしたら、電気代が2万円位アップして家人にばれてしまった。

202265_20200225110401この3つの大罪でオールcelloマルチアンプシステムは失敗したのだから、やはり罪は我にありかね~。そして現在のネットワークシステムの原型、ムンドルフや高音質のコンデンサで音質は格段に向上し、515bダブルウーファのネットワークコイルは独立している。

202266_20200225110801時は過ぎて次なるamp工房の失敗。弟子のkouhei君が「すみや」で見つけたジャンク品のsae2600の3台の修理が完了したから、1台をkouhei君に渡し残りの2台でマルチアンプシステムを再び組んでみた。今度は高音質のコンデンサとディールの巻き線抵抗と12bh7aの赤tenの真空管を入れて、アクティブチャンデバを作り罪2を回避した。割烹わかすぎの若旦那が来るなり「ダメ!」の一言で即解体した。この段階で罪1が残っていた。アンプ2台の4chでは515bダブルウーファの並列接続を余儀なくされて、パフォーマンスと同じ過ちだった。

202269では515bダブルウーファを並列接続したら何が悪いのだろうか?一般論はどこにでもあるからさておき、n大t研究室で逆起電力の解析に取り組んだことがある。駆動用のコイルと逆起電力用のコイルが分かれていれば全て解決するが、どこの研究機関でもこの問題に取り組んでいないから解決方法は無い。その時のデータで70%~80%と出て、これにスピーカ特性のばらつきが絡むと解析できない複雑な動きをする。それを阻止するのが独立したネットワーク回路であり、独立したパワーアンプとゆうことになる。主題に反するが、力行(りきこう)と回生のエネルギーアンバランス問題が帰還アンプの問題点になる。よく帰還アンプは汚いものを帰還するから音が悪いなどの珍解釈もあるが、帰還アンプに罪はない。まあ、この問題の解決方法は無いから性能は悪くても無帰還アンプに拘る所以です。

202268_20200226014301危うく同じ失敗をするところだった。パワーアンプ作りで名工ミルトさんと密談をする。「ミルトさんはcx350パワーアンプを4台作れば良いが、こっちは6台も作らなければならない、まあ515bをパラッて4台としますかね~」等と、今考えればとんでもない間違いをするところだった。無意識力学のスピーカネットワーク考をやっていたばかりに、この大罪を思い出し歯止めが掛かった。それでは画像の巨大なcx350パワーアンプを6台作るとするか...いやまてよ。Φ400mmトロイダル出力トランスはキャパが十分だから、515b用のカルダス巻き線を2回路巻けば解決するかも?

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2020年2月24日 (月)

泥縄力学 インダクタンス測定の為にhp-4274aを修理するの巻き 了

202261x画像出典:富士通
おそらく日本でパソコンを使って自動計測をするシステムをラインへ納入したのは、我がロボットベンチャーが最初ではないでしょうか?富士通系出身の相棒の天才ソフトマンは、ベイシーックマスターレベル3(日立、カセットテープメモリー)では自動起動しないと判断して富士通のfm8にした。このfm8のrs232c通信回線を使って指令を出し、下位のmc6800マイクロコンピュータがリアルタイム制御を司る、当時としたら画期的なシステムだった。バブルメモリ搭載だからiplを書き直して、電源投入でバブルメモリロードの自動起動をさせた。おまけに日立へ納品するのにfm8の富士通起動メッセージもまずかろうと、ベイシーックマスターレベル4と日立メッセージに書き換えた念の入れよう。

202262あ、この話ではない。当時mc6800系では先駆けたマイコンベンチャーからcpuボードを購入していたが、頻繁にcmos ramのデータが破壊していた。こっちお客様から「ティーチングデータが又壊れた!」と苦情が入り、日々苦慮していた。半導体メモリーのcmos ramは記憶喪失になり易く扱いは難しい。後にロボットは信頼性からバブルメモリを搭載することになった。とゆう訳でcmos ramのバッテリーバックアップに関しては相当に詳しい。err9のエラーが気に入らないものだから再びhp-4274aをバラした。

202263回路図を見てみよう。黄色丸印の電源監視icの4pin出力が肝で、この端子が適切に電源ダウンを検出してcmos ramのアクセスを禁止してデータを保護する。但しこのicは監視役だけで充電機能は無いから、ニッカドまたはリチュウム電池の充電は出来ない。今回のerr9もバッテリーを消耗し切ったから出た訳で故障ではない。

202264cpuボード搭載の3.9vリチュウムバッテリーはかなりの容量はあるのでしょうが、故障で放置されて電源offの時間が相当に長くて放電してしまい、残りの電圧はゼロでした。これを再充電しても良いが、知らない銘柄の電池で撤去した。

2022652000年頃作ったcpuボードに東芝のリチュウム電池を搭載したことを思い出し、部品箱を探した。この電池は充電済みでしかし時間が経っているからかなり放電しているはず。またhp-4274aの時代頃から電源監視のicが充実して、cmos ramのデータ破壊は激減した。

202266とりあえず取り付けてerr9が無くなれば良しとしよう。その間に充電をして置けばよい。リチュウム電池に関しては危険で人間の居る間のみ充電するようにしている。一応1000mahなので10maを100時間かけてゆっくりと充電する。

202267作業は実に簡単でこれにてバッテリーの交換は完了。tc74hc138aは74円でバッテリーは在庫品で0円、これが実際の費用だが他に使用しなかった部品で、あっちこっちのicが合計で2,000円、それにamp工房貿易部のm+aさんにアメリカからmc6800を2個取り寄せてもらって2,000円、〆て4,000円の材料費で完了した。

202268早速通電するとerr9表示は消えてh25(hp-ibアドレス25番地)とdb(dはオプションdcバイアス、bはメモリバックアップ)のイニシャル表示が出て完璧。運用してみるがバックアップメモリを使わないので、どうもどうでも良いような気もする電池交換でした。これで終わりと1日中エージングしていたらディスプレイの3桁目がチラチラし始めて、桁駆動用のpnpトランジスタが温度上昇で不安定になり、泥縄力学はまだ続くか...

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2020年2月22日 (土)

泥縄力学 インダクタンス測定の為にhp-4274aを修理するの巻き 3

202221venus sound中国本社は武漢にある。その武漢本社へ上海駿河屋さんの案内で訪ねたことがあり、もう10数年も前になる。武漢は内陸の熱い所で夏は40度超えもザラで、しかし報道は39度とか、こっちは孫悟空の火炎山かと思った。揚子江(長江)の畔に佇むだけで、偉大なシルクロードまで思いを馳せて感慨深かった。その武漢が今大変なことになっている。上海はシャンハイと呼ぶが、武漢はプーファンとは呼ばない。これらの呼び名にも徹底性は無い。lcrメータhp-4274aの修理が失敗するとコンデンサ容量測定の手段を失うため、中華の安いキャパシタンスメータを買った。レストラン「さわやか」のステーキランチ代くらいだから、安さは抜群。早速精度の良いフィルムコンデンサの容量測定をする。1μf±5%のコンデンサで1.007μfを指し、精度は上々で素晴らしい。これでインダクタンスはvi法による測定と割り切れば、lcrメータの修理にしくじっても問題ない。

202222sn74ls138nを切り取りハンダのスルーホールから綺麗にハンダを抜き去る。これが結構難儀して、基板の銅パターンが厚いので熱を取られてしまう。流石hpと感心はするが修理は大変。ここまでやって本日はお終いにして、rsへ必要なicを拾い出し発注する。翌日には届くから答えは直ぐに出る。

202223あっと言う間に1日が経ち、サガワがrsの荷物を届けてくれる。当日の6時までに発注すれば翌日届く仕掛けで皆さん便利と喜ぶが、もっと働け!便利だからエンジニアにはいい迷惑だ。発注はcmosタイプのtc74hc138apとした。74lsタイプのショットキーは海外取り寄せ品で、これはチト困る。何で破壊したかは不明で又やるかも知れないので、icソケットを付けておく。hp-4274aの基板は時代が古いせいでショットキータイプの74lsのttl(トランジスタ)が主体だから、cmos(fet)タイプと違ってタフで安心感はある。

202224icが到着して直ぐに作業は終わり通電する。動いた!動けばシメタもので急いで不要な配線撤去に清掃をして組み上げる。修理前任者の数打ちゃあ当たる方式でicを次々と交換したのでしょうが、隣の74ls138aまで来ていたのに残念でした。やはりロジカルに修理をしないと無鉄砲には限界がある。

202225これが仕上がった姿です。美しい。


202226読破はメンテナンスマニュアルから取り扱い説明書に移るが、とりあえず動かしてみよう。hiokiの3531のテストフィクスチャはそのまま使えるので、bnc同軸端子4箇所へ繋ぐ。フィルムコンデンサは4.7μfをフィクスチャへ差し込む。

202227お~、素晴らしい。4.559μfと表示が出てこれは信用出来る。測定通電エージングをするが値は素晴らしく安定しており、流石hpで格が違う。hiokiの時は時間と共に値がドリフトして、慌てて測定するなど測定時間が問題になった。

202228続いてインダクタンスの測定をやる。空芯でないと精度は出ないのでsolenの15mhをセットした。


202229これまた素晴らしい。14.948mhと出て測定通電エージングでも値は安定しており安心感がある。とゆう訳でcとlの測定は終わり、rの測定は出来るに決って問題外だから取り扱い説明書を読む前にテストは終わってしまった。

2022291我ながら名医でこの難関を見事に乗り切った。もっとも破壊した箇所がcpuボードとゆう幸運もあったが。これが測定部のアナログ回路となると修理しても精度の校正が入り、ここは我らの手持ちの機材では無理がある。電源投入時にerr9とエラー表示が出る。これはcmos ramのバッテリバックアップの不調で出るから、測定とは関係なく運用の問題。よって全て正常に動作している。古い測定器のドキュメントはテクトロもhpも公開している。これがあるお陰で何とか修理できるのだから、hioki辺りもドキュメントを出しておけば修理できたはずで、日本のメーカも一考してもらいたい。

2022291_202002220318011980年代初頭、最初に大量に納めたロボットのmpuは6800でそれ以来だから、何と40年ぶりのmc6800の扱いとなった。当時相当に苦労したから、このmpu6800のアーキテクチャーは体に滲み込んでいた。泥縄力学のインダクタンス測定の為にhp-4274aを修理するの巻きはこれにて了となり、いよいよaltecシステムのカルダスネットワークコイルの製作へ入る。最後に、これだけ荒っぽい修理をしても見事に蘇るパロアルトのヒューレット・パッカード社は絶対的安心感のある凄い計測器メーカだった。

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2020年2月20日 (木)

泥縄力学 インダクタンス測定の為にhp-4274aを修理するの巻き2

202201下段(実際には中央)の升目に切られた左から2升目が「ノアの箱舟」でフレスコ画に勢いが無く、又絵画全体が縮こまっている。最初に書き始めたのはここで弟子達も手伝っているが、その弟子たちがまるでなっていなかった。それとミケランジェロの構想にスケール感もない。次の「ノアの燔祭」で構図のスケール感が出て、アダムに至ってはダイナミックに変り、天地創造の最初の部分はミケランジェロが躍動している。よって天地創造は逆から描いたから良かったのでしょう。弟子たちをクビにしてミケランジェロ1人になり、覚悟が出来たから傑作が生まれ、1人プロジェクトxの誕生となる。そして我が1人プロジェクトxは泥縄力学で、hp-4274a lcrメータの修理にじぐるっている。

202202ここで又してもcpu狂人の域で、hp-4274aのmpuが6800となれば、直せないと6800の使い手としたら名折れだ。だいたいがクロックが1mhzの1μsecの時代でsh risc cpuの1/(50~100)と遅い。画像の1が前回までのオシロスコープの破損によるチェックのしくじりだが、めげずに次の2と3へ進む。

202203データバスは8bitでアドレスバスは16bitと8bitマイクロコンピュータの原点になる。例の引き出しの足を作らないものものだから4274aをひっくり返して、データバスとアドレスバスを調べる。

202205アドレスバスはokだがデータバスがngと分かった。r/wでトリガしてデータバスを見ると、high、low共に不安定極まりない。これはデータバスが何処かとぶつかっているのだ。

202204念のためmpu端子で6800のデータバスを見る。波形のhigh、low共に安定している。こうなりゃあチップセレクトがマズイに決っている。これでだいぶ絞れてきた。

202206チップセレクトラインはこれだけのシステムになると相当に多くて面倒だな~。cpuボードを引きずり出してチェック配線を付ける。cpuボードの右半分がオシロtds3012の誤解でチェック済み。実は左半分にicを交換した痕がベタベタあり、ハンダ付けも妖しかったので前回のamp研究会で名工ミルトさんにハンダ補強してもらった。だからこの基板を修理した御仁もかなり核心に近づいていたと思う。

202208赤丸印のチップセレクトはsn74ls138nで、随分使い慣れたicだが手持ちは無い。ここでramとromの切り替えを行っている。


202209お~、なってこった。u16のromセレクタの出力が全部lowだ、これじゃあrom、rom同士はぶつかってmpuは暴走する。ls138の15pinと7pinを良く見れば、僅かだがhaighに上がりかかっている。sn74ls138nを交換すれば直る?もう1つの問題はチップセレクトの先のromで、壊れていれば万事休す。ここにソフトウエアが書き込まれておりそれが壊れたとなれば、それは無理とゆうもの。但しhpからオブジェクトをもらえるならばrom焼きして直せる。sn74lsシリーズのdipicの手配をするが、かなり無い。dipの14pinや16pinなどとうに使っていないから無いし、あってもべらぼうに高い。昔74ls00なんかが床に転がっていて踏むと捨ててしまうような身分だったが...ここで詰んでしまうか?その先へ行けるか?

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2020年2月18日 (火)

泥縄力学 インダクタンス測定の為にhp-4274aを修理するの巻き

202181_20200218032401先ずはlcrインピーダンスアナライザの元祖「general radio company 1650-b」の登場、使い方が面倒でお蔵入りしてあった。乾電池を入れて動作させるも不調か?使い方に問題があるのか?分からなく、やはり面倒で止めた。仮に壊れていても回路図があるから問題ない。これらがlcrメータとして登場する前の1960年代までのインピーダンスブリッジ測定器となる。続いては主題のhpなどのlcr測定器で、現在は高度なアナライザ機能を持ち合わせたインピーダンスアナライザとなる。

202182全くの泥縄力学で、altecスピーカシステムのネットワーク用カルダスコイルを作るためにインダクタンスの測定器を修理しているのだから、一体何時になったら終わるのだい?hiokiの3531の代替でオークションでhp-4274aを入手した。この手の骨董機器はくじ引きみたいなもので、大当たりもあればスカもある。今回は「動作確認していない」のコメントに大いに期待してくじ引きしたが、スカの大ハズレでした。たいていは電源が壊れていて難なく修理できるのだが...しかしこの基板群を見た時、お代をドブに捨てたコトなど吹き飛んだ。何とも美しい。

202183そこで当然サービスマニュアルを入手する。お~っ、我がロボット制御の原点mpu(モトローラではcpuと呼ばずmpuと呼ぶ)mc6800ではないか、素晴らしい!これこそがロボットベンチャーの起源でモトローラ=日立のhd6800となる。隣組(静岡の呉服屋)の島正利さんの作ったインテル4004から始めて8008に進み、8085に変わる時代に日立はモトローラとくっ付き、こっちも6800に宗旨替えした。

202184基板を抜くとあっちこっちに修理した痕が見られ、終いにギブアップしてお払い箱にした、と理解した。これは修理に難航する。cmos ramバックアップ用のバッテリーが液漏れ事故で、基板は腐食してパターンがやられている。既にバッテリーは新しいモノに交換してある。

202185マザーボード側のアルミセパレータ板まで腐食は及んでおり、このアルミセパレータは強引にねじ切って撤去した。


202186こうゆうシステムの場合足ゲタになるダミーボードが必要、ただ44pinの2倍の88箇所の更に2倍のハンダ付けは本末転倒でやらない。そこで各タイミング信号にリード線をハンダ付けして引き出し、オシロスコープで観察する。但しデータバスやアドレスバスを引き出すのは事実上不可能になるから一考の必要あり。

202187先日のamp研究会、名工ミルトさんとt-mon君に手伝ってもらって公開修理をした。マイクロコンピュータのタイミングを調べるには強力なトリガ機構がオシロに要求されて、tds3012を持ち出した。ch1は破損したはずだが動作している、直ってしまったか?画像のように波形のngが見事に分かり修理に邁進し、終いにはこの回路の設計不良とまで判断する大活躍のtds3012、だが待てよ、同じ波形を入れるとch1はデタラメ表示でch1は絶対に使ってはいかんのだ。そこで壊れたオシロの対策でtds3014の中古のオシロを手に入れて...ん?泥縄力学の深度は益々深くなり。

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2020年2月16日 (日)

無意識力学 スピーカネットワーク考3

202161長年開発者をやってきたが無意識力学の最たるものが電源トランスで、音は電源が出しているに気付くまでは身分最下位だった。終いには電源トランスは邪魔者だと敵にされてしまい、オーディオアンプにもトランスレスが登場した。このトランスレスは有を無にする訳で、無になってしまうと音の比較のしようがないから主流にはなれない。さてスピーカネットワーク考は凄い事態になってきたので、手持ちのコアでペアを組めるモノに非常召集を掛けた。上左はWestern Electricのレピーティングコイルの中身で、コアは多分通常の鉄板を型で打ち抜き積層したもので、現代のトロイダルコアの巻き構造とは本質的に違う。流石にコアは古過ぎで退場願った。右の巨大はおなじみタムラのpr7808sを解体したコアで,勿論使えるが重過ぎで退場願った。最後は北村機電のrコアの登場、オーディオに良いと評判で使ったが音は別にだった。サイズから北村機電のrコアに決めた。

202162北村機電は信州茅野市にあるコアメーカで、長い対称テーパ電磁鋼板をグルグル巻いてrコアとゆう優れものを発明した。北村にしてもモガミにしても双信にしても、頭脳明晰だが如何にも理屈っぽい信州人の気質が作らせたように思う。rコアは北村機電の特許だからrコアトランスのコアだけは北村に作ってもらうしかない。1986年ロボットが売れ始めた当初はユニオン電機のカットコアmhタイプだったがrコアを知り、全面的に切り替えたが謳い文句ほど効率は良くなく発熱はユニオンと大差なかった。構造は画期的で凄いが、丸でない無理とコイルの無い区間から理屈上漏れ磁束が出る?2次巻き線はボビンの表面側で、これをグルングルンと勢いを付けて巻き解く。

2021632次巻き線を全て撤去するとこうなり、ここが1次2次の巻き線セパレータになる。


202164このセパレータをノミとハンマーを使い割って撤去する。すると1次100v巻き線が現れる。この巻き線もグルングルン巻き解いてしまう。


202165これでrコアの登場です。解いたポリウレタン線の量の多さにたまげてトランスとは随分ゲインの低いビジネスと思い、トランスだけで大企業にはなれない現実を感じた。うーん、この形状には無理がある。巻き線の合理化を無視して円形にコアを巻けば優れもののトロイダルコアが出来て、これこそオーディオに貢献すると思うのだが。

202166Φ350mmトロイダルコアは数に限りがあり、更に僅か4.5mhの288-16g用のコイルだからコアサイズの小さいものが良い。画像のように簡単に0.75スクエアvsfを20t巻いてvi法によるインダクタンスの測定をやる。30mhととんでもなく大きな値となり巻き数を減ずる。これは磁路長が短いため磁気抵抗が少なく大きなインダクタンスとなった。この磁気抵抗の低さから磁気飽和しやすく、これでoptも作っているようだがかなり難しいと感じた。

202167減じて再測定した結果がこれ。但し流す電流が0.5aで電流依存症のあるインダクタンス測定は再考の必要を感じている。本番ではカルダスケーブルの3.5スクエアを3tから4t巻しか巻かないから、どう考えても抵抗は限りなくゼロΩで配線が無意識の内にネットワークコイルになる仕組み。楕円とゆうより四角だからこれに均等に巻くには無理があり、やはりトロイダルに限る。次は更に小さくなり1mh以下を作らねばならない。

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2020年2月14日 (金)

無意識力学 スピーカネットワーク考2

202121ここ何年かはaltecスピーカシステムには一切手を入れていない。手を入れてないが音は驚きの進化で、それがオーディオ4種の神器を導入した古典管アンプやcdの開発の成果です。本来であればcx350トランスだけアンプが完成するまではネットワークに手を入れるべきではないが、カルダスケーブルの威力を試すべく実験をしてみた。jblの4550bkは分厚い特注ラスクの補強を上下に入れているため、上面で高さは1.8mとかなり高い。久し振りの高所作業は少々危うく、慎重を重ねて作業する。先ずは水晶粒専用の掃除機をラックの頂上へ置き、ネットワーク箱の水晶粒を抜く。

202122altec515bのwウーファのクロス周波数は600hzで、コイルは7.9mhとなる。ムンドルフのl200は線径がΦ2.0mmのポリウレタン線が巻いてあり1個3.9mh、これを2個直列に使用している。その配線を外してカルダスコイルへ接続する。勿論カルダスコイルはΦ350mmと巨大で、水晶粒防振が出来ないから正当な評価にはならない。

202123現状のムンドルフのl200がこれ。直流抵抗は0.41Ωと低く、これが2個直列だから0.82Ωとなる。空芯コイルだからこの程度の抵抗は仕方がない。最初は国産のコイルで次はsolen、現在はムンドルフとなっているが劇的な差は無いにしても、他のコイルよりは音が良い。

202124なぜかについては推測の域を出ないが、ofc純銅素材の違いと防振ワニスのかけ方の違いと思っている。ムンドルフで鉄心入りも登場して同じ3.9mhでも0.03Ωとずば抜けて抵抗が低い。電磁鋼板の嫌いな御仁には不向きだがこの直流抵抗の低さが、インダクタンス+抵抗のコイルの持つ宿命に何らかの答えがあると気付き始めている。

202125Φ350mmカルダスコイルをネットワーク箱の上に乗せる。このネットワーク箱の内部配線は全てカルダスケーブルでやってあり、当時随分苦労したことが思い出される。高所で狭い空間でのハンダ付けは結構大変で、時間が掛かってしまった。右チャネルのスピーカ1本だけで音出しする。

202127_20200214065001なんてこった!音が美しい、濁りの無いこの音は一体何だろうか?ウーファは高音まで音を変えてしまい、支配力は全帯域に及ぶのだ。急いで元に戻して全体をカルダスコイルにすべく準備に入る。元に戻すと音がひりついていて濁りが分かり、積極的に聴く気がしなくなった。プレートチョークや電源チョークから始まり各種トランス、これらの(インダクタンス+抵抗)のコイルの持つ宿命にどうやら答えが潜んでいるに違いない。カルダスコイルを作りながらそこの理論的解明を進めよう。

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2020年2月12日 (水)

計測力学 vi法によるインダクタンスの測定の確度

202127amp工房の測定器群は30台を越えてしまい、どう見ても測定器マニア状態であります。問題は殆どが古参測定器でガタガタの状態なのだ。低インダクタンスの測定が正確に出来ないものだから、hiokiのlcrメータ3531を持ち出した。通電するが画面がまるで出ない。いや~参った、この忙しい時に!1995年に大枚を出して購入、2005年にやはり液晶表示が消えて6万円の修理費をhiokiに払っている。一度メーカで修理しているにも係わらずの同じ箇所の故障は、設計不良としか言いようがない。

202131x古参測定器のスイッチング電源がガンで、これに使用している電解コンデンサはパルス電流でやられ、スイッチングトランジスタはスイッチング大電流による電流振動で物理的に破壊する。液晶表示の若干高めの電源が壊れて電圧が出ない。たいていは電解コンデンサの破壊で、黄色丸印の2個を交換したが直らない。次に赤丸印の負電源スイッチングトランジスタのエミッタ断線を発見して交換したが直らない。そこで外部から可変電源でマイナスを加えると-30v位で見事に液晶表示が出た。だが今度は自動起動が掛からなくなり測定できない、もうヤメにしよう。

202132この手の測定器の問題点はインダクタンスの測定で、lcrメータと称しながらも鉄心入りインダクタンスの測定は出来ない。そりゃあそうでしょうよ、散々トランスを作って気がついたが、流す電流で透磁率は変りインダクタンスも変ってしまい、結果測定できない。そこで一般的なvi法によるインダクタンス測定となるが、流す電流と印加する電圧は実際に則する必要がある。yewの精密電流計が入ったものだからシステムアップしてみた。

202133上画像のテスターによる電圧測定は何とも貧弱で、hpの34401aのデジタルマルチメータに交換した。これでvi法によるインダクタンスの測定が正確にできるはずだったが...

202134早速試作中のカルダスケーブルネットワークコイルのインダクタンス測定をやってみる。印加電圧は1.627vと出た。



202135流す電流は500maと決めており、500maになるまで電圧を序々に上げる。その電圧が1.627vとなる。
515b用7.9mhコイル、
1.62v/0.5=3.24Ω、
3.24/376.8=8.6mhと出た。
まあ抵抗値は殆どゼロでこれが正解でしょう。

202137念のためソレンの15mhのインダクタンスを測定してみる。


202138印加電圧は3.83vと出た。

202139この時の電流は500ma、これで計算してみる。


202136xソレンのコイルは公称2.4Ωの抵抗を持つ為ベクトル演算に変る。

2021392計算式は画像の通り。
√3.83^2-(0.5x2.4)^2 √14.67-1.44=3.637
3.637/376.8x0.5=19.3mh
15mhなのに19.3mhとは一体?まあ印加電圧が60hzでは低いことで精度が出ないのかも知れないが、vi法によるインダクタンスの測定も条件次第で妖しくなる。インダクタンスの測定とはかくも難しいものよ。

2021393hioki3531の代替はどうしようか?hp(画像のインピーダンスアナライザ400万円)だろうがテクトロだろうが高額出してもコア入りのインダクタンスは測定できないとなれば、この手の測定器は必要ないが、測定器マニア?は簡単に引き下がれない。とりあえずの静電容量測定はテスター並みの安いキャパシタンスメータでいけるから中華製でよしとして、インピーダンスアナライザの中古を探そう。

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2020年2月10日 (月)

無意識力学 スピーカネットワーク考1

202102音色力学のトランスだけのカニンガムcx350古典管パワーアンプ製作は一進一退の攻防状態で、思うようにはいかない。その主な理由が発明狂?にある。発明には常識を破壊する前衛芸術にも似た麻薬的な深~い魅力が潜んでいるのだ。さてその発明狂は又しても閃いてしまったが、これは単なる思い付きとも表現する。そのきっかけが画像のカルダス出力トランスで、駆動するスピーカを含めた1つのループにおいて「オールカルダスケーブル」にすると、次元の違った表現が出来る。カルダスケーブルを使用しても、インプットトランスやラインアンプ出力トランスでは威力を遺憾無く発揮出来ない。音色力学にはどうやら音色比重とゆう概念も付け加えないといけない。

202103もう一方でカルダス電源トランスはトランスの概念を取り去り、カルダスケーブルとゆう配線が無意識の内にエネルギー変換をしているとゆう仕組みを作った。それと同じ仕組みがaltec515b用のネットワークコイルに適応できると閃いた。カルダスケーブル3.5スクエアを10tから12t巻けば、クロスオーバー600hzの8mhを確保できる。このカルダスケーブル10tは最早ネットワークコイルとゆう意識は無く、単なるスピーカ配線なのだ。

202104これについてはスーパーコアの高透磁率のお陰で、今回エイ、ヤー、と4種類のトロイダルコアを作ったがラグビーのポジションと同じで、フォワードとバックスに見事に配置した。このΦ350mmスーパーコアはバックスのコアでえらく足が速い。通常は小さいカットコアなどに磁気ギャップを付けて磁気飽和を防止しているから、8mhでも100tも巻かなくてはならないが、たったの10tです。そこで実験の為に破壊大魔王の登場、水晶粒防振したΦ350mmトロイダルコアにΦ0.3mmポリウレタン線を苦労して2400t巻いたトランス巻き線を、ニッパでズタズタに破壊した。

202105画像のこれは最初に作った傑作中の傑作のインプットトランスだが、Φ0.3mmポリウレタン線が音的にngでこれも躊躇無く破壊する。2400tの巻き線作業に2日も掛かったが、ニッパ切断除去はたったの10分で終わる。

202106これでΦ350mmスーパーコアのトロイダルが2個確保できた。altec515bは4本だからコアは4個必要だが、今回はまず右チャネルのみ改造してスピーカ1本で音の確認をすることにした。

202107低インダクタンスの測定は難しい。k工業のk氏から指摘を受けてベクトル演算する方式にしたが面倒で、yewの電流計と電圧計を入手して正確に測定した。60hzでは0.5a流すに1.5vと低く精度の出しようが無く、ソレンの15mhをリファレンスで使った。この測定法では概ね20%増の値となり校正した。

202101トランスばっかり作っているので「ブログ面白くねえや!」の声も聞こえてくるが、オーディオアンプはインピーダンス変換機のトランスで決まり、と決めてトランスの発明に余念が無い。コア材は触媒でケイ素鋼板やアモルファスが音を出すのではなくて、巻き線の素材材質と巻き数による抵抗勢力と、振動力学で音は決る。この抵抗勢力がキーポイントと踏んだ。いつの時代も抵抗勢力は問題で国家を揺るがしかねない。同様に音においてもインダクタンスの邪魔をするのが抵抗勢力で、ここの御し方に音の未来がある。

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2020年2月 8日 (土)

音色力学 トランスだけのカニンガムcx350古典管パワーアンプ製作22

202081x当社の社長はあんぷおやじよりも10も上だが、スマホを操り自宅の電灯からルンバタイプの掃除機まで遠隔操作をしている。パソコンを操らせても到底太刀打ちできないハイテク人間で、どうやら年齢とハイテクは余り関連性は無く、要はやる気とみた。分光器で光を分けて、こう分析すれば炭酸ガス量が分かるなど、難解な依頼に嬉々として取り組み、驚きの後期高齢者(失敬!)であります。こっちはハイテクの世界に居ながら、からっきしハイテクはダメで窮々としながらパソコンに振り回される。よって負け惜しみで、紙とエンピツは電池は要らない最強のハイテクと決めて、cx350仮アンプのブロック図を描く。描いて気が付き、青丸印のトランス2個はインピーダンスの整合性は取れないし2重でムダだ。赤丸印のトランス2重はこの間にチャンデバが入るため必須。

202082そこでmono結合トランスとcx350ラインアンプインプットトランスの合体をしよう。現在はテキトーに巻いてゲインは2.7倍、これを大きくしなくてはならない。先ずはofc純銅Φ1.0mmの不足で巻いたΦ2.0mmのムンドルフ2次側巻き線を、Φ1.0mmとの接続点まで解く。

202083全く在庫の無くなってしまったソレンのofc純銅ポリウレタン線は、遊んでいるΦ300mm電源トロイダルトランスを解体、巻き解いて調達する。

202084それを先のΦ1.0mmへ接続して巻き、2次側巻き数をおおよそ750tとする。更にもう1層750tを巻いて十分なゲインを稼ぐ。2次側巻き数はおおよそ1500t、これを1次側巻き数の300tで割ればゲインは5倍と出る。

202085インダクタンスと60hzのゲイン測定をやる。hpのオシレータで300Ω駆動はしんどいので、60hzをスライダックで調整して直接印加する。

202087そのデータがこれ。入力10.08vで出力55.98vは5.55倍のゲインを持つ。計算値との違いは巻き数のカウントをしていないせいです。これでインプットトランスの仕様とマッチした。音出しすると大幅なカイゼンだが、Φ0.3mmのフツーのポリウレタン線がofcにチェンジした効果のよる所が大きい。ソレンのofc純銅ポリウレタン線の在庫は全く無くなり入荷待ち...

202086名工ミルトさんは勝負師で「あんぷおやじー、ソレンの15mhは2人で100個必要!」目が点になる。「1個6,000円で100個では...」そこでm+aさんの登場、直接交渉してもらい特注扱いで安く作ってもらった。それが入荷したのだが全部で100kg近くにもなり、その重たいものをm+aさんに運んで頂き感謝であります。これで存分にトロイダルトランスが巻ける。

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2020年2月 6日 (木)

音色力学 トランスだけのカニンガムcx350古典管パワーアンプ製作21

202061ラグビーワールドカップ2015 Englandの時、オーストラリアのフランカー7番は素早く動きいつもボールのある所にもぐり込んでいる。その姿にラグビーの真髄「献身」を感じて、いっぺんでファンになった。そのマイケル・フーパーはラグビーワールドカップ2019 japanでは、オーストラリアのキャップテンとなって登場した。そのオーストラリアから突然メールが届く。海外からのメールはヤバイのが多く、しかし今回は何かを感じて開いてみた。日立精機のマシニングセンターvk-45のサーボアンプに関する問い合わせで、日立精機が無くなった事は世界中に迷惑を掛けている。静岡の加工屋さんでもそうだったが、日立精機を引き継いだ森精機では満足なサポートは出来ないようだ。副社長だった故h岡さんの恩義もあり、流石にオーストラリアまでは出張できないがここで居座ってできることはサポートしようと思っている。

202062さて話の遡りはインプットトランスの巻きです。アンプ(増幅器)とはゲインを持ったインピーダンス変換機と言える。このインピーダンス変換がクセモノで、トランスの場合増幅作用と同時に必ずインピーダンスも上がってしまう。それを下げるのが真空管と考えるべきでしょう。磁気増幅器から端を発しトランスだけで何とかならないかと思考錯誤したが、どうにもならなかった。インプットトランスは何倍もゲインを持ったインピーダンス変換機です。

202063画像のインプットトランスは1次にΦ1.0mmofc純銅ポリウレタン線を480t巻き、2次はΦ0.3mmポリウレタン線を約2400t巻いている。ゲインは4.9倍あり概ね設計値になっている。これでもかなり音質の良いインプットトランスだが、システム全体からから見た場合、Φ0.3mmのフツーの巻き線では音色がカイゼンされずウイークポイントになっている。

202064そこで最強のインプットトランスの実験をしてみた。ここにΦ1.0mmのofc純銅ポリウレタン線を800tで3層巻いたトロイダルトランスがある。これを全て直列接続して2400tとしておく。

202065その上に養生テープを巻く。続いてカルダスケーブル1.75スクエアをコアの内径側は間隔を無くして密に巻く。

 

202066これでカルダスインプットトランスの出来上がりです。1次がカルダス348t、2次がofc2400tで想定ゲインは7倍です。これはこれで商品になりそうな雰囲気がある。

202067早速cx350パワーアンプに組み込んで音出しする。上の緑のコイルのインプットトランスより遥かに色艶が付き抜群に良くなった。ただカルダスを投じた意味がフルには生かされていない気もする。この理由は屁理屈になるので止めておくが、カルダスケーブル巻きは出力トランスに一番音質のカイゼンがある。この実験は重要な意味があり、高価なカルダスケーブルがフルに生かされる場所の特定は、原資節約に繋がる。いずれ商品化を目論むが、その際は躊躇なくカルダスケーブルを潤沢に巻く。この手法はインプットトランス、ドライブトランス、mcトランスに適応する予定です。

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