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2008年11月30日 (日)

Cello Performance の電圧増幅段

Cello

実に不思議なオーディオで、多くのマニア達の寝食を忘れた音の探求は、研究者の開発行為にも似て正体が見えない強敵を相手に平然と戦っている。もしかしたらその見えない正体は”自分の心”なのかもしれない?

多くの真摯なオーディオマニアに祝福あれ...

佐久間さんの言葉を借りて”オーディオは測定器の奴隷ではない”と見栄を切ったものの自信がないものだから一応測定する。

徹して前衛オーディオを進め前人未到を目指し進化して到達しそうになると、前人未到は更に遠ざかり時間切れが見え隠れする。

トム.コランジェロのCello Performanceはアンプ設計の手本で、この繊細さに骨太が加わればjazzでは最高の表現になるのだが。

一つの手掛かりは部品の音質評価を単純に決めない事で、ここで使われているウイマーのコンデンサ、ディールの抵抗、モトローラのキャントランジスター、マロリーの電解コンデンサの組み合わせで音が出ているのであって、支配的は個々の音でもない。

この組み合わせが千変万化階乗の組み合わせで、その探求だけに人生の大半を費やしても見えないかも知れない。日々コツコツ部品を探し組み合わせの”妙”を探る。 

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2008年11月29日 (土)

Gabor Szabo Sorcery

Szabo降り続いた雨がパッタリ止まり同時に白み始めた東の空、やれやれだ。電流ゲインが上がらず根を詰めて朝を向かえた。開発は常にトレードオフがありオフされないように何とか収めようとするが、メカニズムからくる限界がある。

眠い目をこすりながらお店の早朝オープンだ、勿論お客はあんぷおやじ一人、Gabor Szabo Sorcery を演奏してもらおう。

フランス映画”男と女”のStronger Than Us,6曲目に入った頃は、もう殆どサンフランシスコjazzクラブ、キム.ボールの2階にいる。隣の黒人は長身にスーツ姿でレジメのネクタイがやけに格好いい、ざわめきが一段と大きくなり拍手でハッ!と我に帰る。

”謎めいたJAZZ喫茶AMP工房”がJAZZクラブに変貌した瞬間だった...

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2008年11月28日 (金)

究極のレコードプレーヤシステム その2

Dp80海外ではレコードプレーアを未だに作っているが、たいていはシンクロナスモータのベルト駆動でdd方式は殆どない、その意味するところは?

そのシンクロナスモータは、acモータの同期型で電源周波数で回転するが、電源周波数に頼らず精密なサイン波発信器とパワーアンプで綺麗に制御しよう。速度変化は発信周波数を変えれば良い。

acモータのもう一つのタイプはエディカレントモータがありdenonのdp-80,dp-100がそのタイプになる。トルク特性がブラスレスdcサーボモータと同じで制御が自在だ。

このdenonモータの原型作者はteac,a4010テープデッキ開発者のモータ先輩だ。denonのカタログにはトルクモータと記載されているが、acモータの方式は分からずバラシて分かった。磁気貫通部分にアルミのリングがありこれに磁束が通ると渦電流が発生して回転トルクを発生する。

アルミの円盤が回る積算電力計か!その通り、大トルクは期待できない!その通り。非常識的発想が重要で、積算電力計型コギングレス小トルクの限りなき滑らかさを現代制御で見事に制御しよう。

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Gabor Szabo More Sorcery

Szaboあんぷおやじは不器用な人の味方です。何をやらせても不器用でスマートに出来ず、人の何倍も努力する習慣が身に付き最近は”不器用さ”とゆう武器で難しい開発に挑む。

欠点は必ずしも欠点ではなく長所である事に気付き、自信を持って生きよう!

だから好みも不器用側に傾き、ピータソンよりモンクやベイシーで、朴訥とした弾き方を好む。ギターはやはりシングルトーンで朴訥としたガボール.ザボが断然良い。

cd-rw750に自作ラインアンプ、それにsae2600のスペシャルチューン版は、More Sorcery1曲目”Los Matadoros”のザボのシングルトーンが不安感を持って押し寄せ、ハル.ゴードンのパーカッションが空間で重さを持ってハジけた。

オールcello時代は未熟で成し得なかった表現で益々不安を煽られる...

そうかアメリカへ亡命したハンガリアン.ジプシーは常に不安と戦っていたのか、気が付かなかった。1967年4月、h社に入社したての頃ボストンではこんな凄い音楽がリアルタイムで繰り広げられていたのだ。

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2008年11月27日 (木)

究極のレコードプレーヤシステム その1

Sp10mk2cdもいよいよ世代交代でデータの時代が到来、となるとcdもレコードも同じ立場の仲間で仲良くしたほうが良いと思うね。この先はどのメモリーの音が良い?時代になる。

長年モータエンジニアをやっていると、いつの間にか体質が保守染みて自由な発想が阻害されやすい。常識を否定して非常識的な発想のレコードプレーヤシステムを考察する。

モータはdcブラシレスサーボモータかacモータになるが、迷わずacモータを選ぶ。制御技術が未熟時代のacモータの評価がほとんどで実力は分からない。現代は3相インダクションモータの”すべり”付きを、γーδ軸変換して等価直流機で制御ができるacモータ何でも制御時代で面白くなった。acモータは学会の論文にも出てこない化石的に古いテクノロジーだが、磁石を使わないところが良い。

磁石付きのdcブラシレスサーボモータでも9スロット8極系の144スロット128極でスキュー付き、エンコーダパルスを230400パルスにすれば1電気角が3600分割で0.1度毎のサインテーブルで夢のような制御ができる。dcブラシレスも魅力的だが...

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2008年11月22日 (土)

SP-10

Sp10_2テクニクスのsp-10は20極、60スロット、sp-10mkⅡでは20極、15スロット、計算上の基本波次数は共に60で同じ。

何が違う?sp-10はスキューが掛かり分布巻で磁石と徐々にクロスするように作られている。これは現代の合理化された集中巻(sp-10mkⅡ)では出来ない方式だ。

あんぷおやじがレコードプレーヤを作るとしたらスキューが掛かったsp-10を迷わず選ぶ。sp-10の位置センサーは使わず高精度で高分解能なロータリーエンコーダを組み込み、sh7084cpuを使いdq軸変換電流制御時間10μsecの100khz、各相120度の正確な位相差と、歪み率0.1%程度の精度の良いサイン波を16bitのdaコンバータから出力する。

極とスロットの関係では相棒の天才モータエンジニアは迷わず8極、9スロットを選ぶ、基本波次数が72でsp-10の60より大きい、この倍数で設計すればコギング、トルクリップル共に高性能が得られる。

レコードプレーヤ制御が本職で、朝から晩までモータを回してプログラムの開発をしていれば低速で磁石に引っ張られるddモータには閉口する。低速?33回転なんか高速の内で1rpmを確実に回さねばならない...

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2008年11月16日 (日)

PCM63P-K DAコンバータの前衛 その1

Pcm63da1 前衛とは?インターネットで調べると”旧世代に属する芸術、保守的な権威、資本体制など、様々なものへの攻撃の先頭に立つ...”

確かに前衛芸術家は悲壮感を持って体制に対して果敢に挑んでいたが、40年間(第2次大戦よりもはるかに長く)も戦うと疲れて、最近は戦う芸術家を余り見かけなくなった。

daコンバータは、かって使っていたcelloのr-dacが目標で現代のdaコンバータほど細かい音まで出さないが、Audoi Suite(オーディオスイート)のアナログモジュールの出す印象派的な音は気に入っている。

トム.コランジェロのr-dacと勝負するには、前衛しかない。幸いr-dacに使われていたpcm63Pは一番好みのbbのdaコンバータで明らかに日立のパッケージで贔屓!当時1万円以上もしたkバージョンで前衛した。

20mm厚みのofc銅母材を金型加工屋に出し、pcm63Pを始めレシーバやフィルターのlsi他必要なicは埋め込むように正確に型彫りして、ic類を収めた。そこへofc銅板5mmにicの足の穴を明け20mmの型彫り母材に蓋をしてdaコンバータに加わるノイズや振動を下界から遮蔽した。

本当は銅鋳物にicを鋳込みたかったが、燃え尽きてしまい不可能、270mmx160mmx50mmのdaユニットがofc銅の塊と化して重量は10kgに及び狂気の沙汰!

筐体は後報するが材料費、加工費だけで高級daコンバータが購入出来る金額になり正に前衛daコンバータの状態を示した...もう15年も前の事だ。

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2008年11月11日 (火)

SAE2600 remodeling NO5

Sae2600どう見てもフツーの部品だが、これでエルビンさんのジルジャンが空中で乱舞したりスコット.ラファロのベースがゴリゴリするのだから適わない。

高額な音の良い抵抗、コンデンサをふんだんに使い音作りをしていると、マランツの旧友にずるいと言われてしまう。よってあんぷおやじは、オーディオアンプに関しては未だ修行が足らんとゆう事になる。

sae2600寺内貫太郎アンプは自分でカーッとなって、テーブルをひっくり返すアンプだが、流石に27年も経ったんでは傷みが激しい。

さて対称差動電圧増幅段の基板だが、電解コンデンサは寿命で全部交換の必要がある。ここでの音色のポイントは、±接続したカップリング用の電解コンデンサになりここはフィルムコンデンサに変えよう。大容量で結構高価になるがそれだけの価値がある。

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2008年11月 3日 (月)

ワウ.フラッター Wow and Flutter

Wow_and_flutter手元に古ぼけた目黒のワウ.フラッター(Wow and Flutter)メーターがある。某大学から廃棄処分品を頂いたものだが使用頻度は少ないようで、我が研究室程度のデータは問題なく測定できる。

レコードプレーヤの開発には必需品で”音の開発は耳や!聴いただけで判断がつきオーディオは測定器の奴隷ではない!”と言い切る気持ちも分かるが、プロはそれでは済まされない。聴感も勿論重要だが同等に特性データDenon も重要で更にその他多くの要素が加わり製品となる。

ワウ.フラッターメータとにらめっこしながらdenonの貴重な測定レコードでゲイン調整をする。最後はくだんのマイルス、サムシングエルスの聴感上の調整となる。

ワウ.フラッターを調べると”ワウは周期の長いもの、フラッターは周期の短いものを示す”と出てくるがチト分かりにくい。フラッターは速度制御しようとパルスの時間計測を行い、その制御誤差になる。ワウは1回転中に軸変心などでゆったり揺らぐモノ。

あんぷおやじ流レコードプレーヤ制御はハードウエアではなくソフトウエアデジタルサーボで制御は自在だが、機構から発生するワウ.フラッターまでは制御できない。よって機構屋さん変心の少ない高精度のメカを作ってよ!となる。

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