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2009年10月27日 (火)

venus sound 2A3 パワーアンプリファイン 了

2a33上海の摩天楼はニューヨークのそれを遥かに凌ぎ、建築法がゆるいのか奇想天外な高層ビルに目が奪われる。

国内線乗り換えの手荷物検査でケチがつき、検査官の意図が見え隠れする。国際線とは違い様々な生活感の人々でごった返し、そのコンプレックス状態にインディ.ジョーンズを重ね合わせた。上海から武漢(プーファン)までは約2時間のフライトになる。

上海摩天楼からバラックが立ち並ぶ武漢裏通りの環境変化はデジタル的でたまげたが、ゆったりした武漢の時間密度に懐かしさがこみ上げる。武漢に流れる長江(揚子江)の川岸に立ち、暫し歴史の支配力に身を委ね呆然と川の流れを追い...滲む涙を隠した。

2a35武漢は夏場40度を軽く超える猛暑で温度情報もコントルール?されているのかと思えるくらいで、思わず孫悟空に出てくる”火炎山の如き”と形容する。

入り口にガードマンが居る地区は明らかに高級住宅地でその一室、2人の男が額の汗を拭おうともせず回路部品の交換に猛暑を忘れている。そのガレージ工房はささやかな夢と熱い思いが交錯し紛れもなく胎動を始め、音に憑かれたその2人の男とは中国人エンジニア劉氏と貿易商の駿河屋さんだ。

劉氏は是非トランス屋に会って欲しいと案内する。薄暗い工場の片隅で瘠せたその男の黒い瞳はギョロッと宙を睨み、ごつい手だけが忙しく巻き線を続ける。美辞麗句や雄弁とは程遠い無骨な出力トランスは、武漢のトランス職人が意地を掛けた魅力ある塊でやがて音楽する。

2a34駿河屋さんと武漢の劉さんが、本業の傍ら寝食を忘れて作り上げたvenus sound ”2a3パワーアンプtype 2a”をハイテクあんぷおやじが最新回路で武装して、割烹”わかすぎ”若旦那のゴールデンイヤーで音質調整して完成した。

幾多の開発に携ってきたが、今回のように暖かい人々の知恵と力と勇気と”わずかなお金”で完成した製品は初めてだった。

株式会社ステレオサウンド、管球王国編集部o野さんの熱意に動かされ再度リファインに挑み、音の謎めきは無限を覚える。
編集部o野さんに感謝!

10月27日発売の管球王国にvenus sound ”2a3 パワーアンプ type 2a”が登場します。

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