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2009年11月30日 (月)

真空管アンプの威力

2a3本業は半導体屋だが、昔取った杵柄で真空管アンプの設計もやる。

電圧が高いせいか?熱電子のせいか?真空中を電子が飛ぶせいか?全く謎めいた真空管だが、簡単に音色、色付けができる。同じ事をトランジスターでやろうとすると、これが結構難しい。

ただし真空管は内部抵抗が高いため、低能率の現代スピーカのコーン紙を揉み解すような駆動は難しい。

管球王国に登場した当社のtype 2aパワーアンプは、音色が抜群でハイエンドのパワーアンプでも適わない。そこでこの2a3パワーアンプにmj15024,mj15025のパワートランジスタバッファ、celloのパフォーマンスと同等クラスを付けてみよう。

音色+駆動力のパワーアンプができるやも?...またしても妄想族。

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2009年11月27日 (金)

イタリア紀行 番外編 アダムの創造

Mike2システィーナ礼拝堂のミケランジェロの天井画は、旧約聖書の創世記を絵に描いたものデス。特に有名な部分が”アダムの創造”で、気合を入れて何枚も写したが左の画像が限界だった。

Mike13こちらの画像はバチカンで手に入れた画集からで、せいぜいこの程度の分解能でしかない。

最大のライバル?レオナルド.ダ.ヴィンチは、自然界のモノは限りなく面の集合体で境界線はない!とゆうスフマート技法を編み出していた。その典型がモナ.リザでスフマートの極致と言える。モナ.リザが完成してから2年後にミケランジェロは天井画に着手するが、スフマート技法の存在を知っていたのだろうか。

さて拡大して細部を丹念に見ていくと、境界線がはっきり現われ現代ならばイラスト的な描き方になる。下地など相当幅広の筆でペンキを塗るが如き豪快に描いている。

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2009年11月21日 (土)

シイタリア紀行 番外編 ステーナ礼拝堂 その2

Mike4eosのズームで撮影できた貴重な写真がある。上部窓からの自然光では光量が少なく地上高21mを写すにはストロボも届かず、素人写真では無理だった。

システィーナ礼拝堂(Cappella Sistina,バチカン)の天井画はフレスコ画で1508年から1512年の4年間で描かれた。サイズは13m x 36mで470㎡にも及ぶ。

Noa4最初に書き始めたこの画像がノアの箱舟で、弟子達と作画した。所が弟子達の不甲斐なさにあきれて手伝わせる事を止めて、以降全作画を1人で行う。

あんぷおやじの作画速度は結構速い方だが40号キャンバス(1m x 0.8m)1枚描くのに、2ヶ月から3ヶ月は掛かる。

この天井画は40号キャンバス600枚分に相当し、4年の48ヶ月で割るとなんと”1ヶ月に12枚描く”事になり...天井で足場を組み真上に向かって描く無理な姿勢で毎月12枚も描くのだから、どう考えても人間業ではない。

教皇ユリウスのプレッシャーと劣悪な作画環境の中で見事に”1人プロジェクトx”をやってのけた事は随分示唆的で、巨大なシステムでも1人で構築すれば隅々まで思想、技量が統一され最良の答えとなろう。

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2009年11月19日 (木)

イタリア紀行 番外編 システーナ礼拝堂 その1

Sistina2いつ頃だったか記憶にないがミケランジェロを見るならシステーナ礼拝堂と決めていた。海外旅行など夢のまた夢の時代だった。

テレビだってモノクロやカラーの低次元の時代で、今ならハイビジョン特集で現地より美しく見る事が出来るね。だから進化した時代は短絡的に悪いとも言えない。

ローマ法王選出のコンクラーヴェがこのシステーナ礼拝堂で行われ、その場所に立つ事自身歴史に身を委ねることであり、ミケランジェロの天井画とあわせて”重い時間と空気密度”にやられてしまった。

事前調査で撮影はダメとなっていて高感度望遠レンズの持ち合わせも無く、ixyデジタルのズームにがんばってもらったが限界だった。次の訪問も考えているがこの様な幸運に恵まれるかは定かでない。

定かでないがミケランジェロの技術は克明に見てみたい。それには21mの天井近くに上がるしかないし、それが不可能だから望遠での拡大撮影しかない。バチカンの土産物売り場で画集を買ったが、まるで伝わってこない。

最後の審判と旧約聖書の天井画を見切るには絵ににじり寄って1ヶ月は優に時間が掛かる、どう考えても無理か...

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2009年11月18日 (水)

電源

Ampkoubou2本業が多忙でオーディオに触れられず、 待ち状態が続くがこれも又いい。

改良して短時間に答えを見てしまうと判断を誤る場合があり、そこをじっくり待つのだが...

電源周りを大幅に変更して電源が音を出している事を実感する。投資金額が少ない割には効果絶大で、アンプのグレードを数段上げたに等しくなる。

Evans3その主たるモノがカルダスの電源ケーブルで、安ければ全部張り替えたいほどデス。

久しぶりにビレッジ.バンガードのビル.エバンスを聴く。

余りの変貌振りに腰を抜かし、隣のアメリカ人の食器をガチャガチャする音がビル.エバンスには迷惑で、思わず”静かに...”と言ってしまう。

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2009年11月 4日 (水)

管球王国奮戦記 了

Kankyu31市販品の場合には第3者的な音作りが必須で、客観的な判断が要求されこれが結構難しい。

配線関係を全部張りなおす。勿論ofc線だが芯線の太さ(電線サイズawgではない)がそのまんま音に現われ注意が必要、そうだカルダスケーブルを見よう。リッツ線だが太いの細いのを何やら分からない法則で組み合わせている。

信号線は細めのofc線、電源系は荒っぽい太いofc線にした。これも料理のスパイスの如きで量はカンとヒラメキ。

これで出来上がり、初段の電圧は見事に動作が安定している。2a3のバイアスもok!次は足かせのカソード抵抗を取ったろ。各部電圧電流波形をオシロで撮りデータベースへ格納する。パワーは4wを越え公称3.4wに対し余裕十分、歪み率は公称3.4wで5%と各社公表しているが2%台で、してやったり。

三々五々割烹”わかすぎ”の若旦那と急遽来日した上海駿河屋さんが最終調整にやってくる。

音をもっと空中に浮かせろ!
ボーカルはもっと低く中央に集めろ!
ピアノは鍵盤の列まで見えなければいかん!
ベースの胴鳴りが足りん!
音色はその調子!
と容赦ない。

だいたいがマークレビンソンのLNP2じゃあないんだから無理!
ピアノの鍵盤、6ハンや8インチのシングルならできるがaltecの大型ホーンでは無理!
ベースの胴鳴りなんか3.4wじゃあ無理!
この短時間に本業の傍らにどれだけ苦労したのか分からんのか!
こんな金額でこんな音は聴いた事がない、認めろ!
とヤッキリして反論。

ほとんど険悪な雰囲気でハタで見ていればこの人達本当に仲間なの?といつもながらの光景、最終調整を終えステレオサウンド管球王国へ無事出荷できた。

10月27日本屋へすっ飛んで行った。なにより嬉しかったのは狙いが見事に評価された事でした。

狙いは、オーケストラでもそこそこ分解してキメ細かく表現できる、ボーカルは中央にポッと浮かせる、ステージはある程度広げて前後左右を確保する、音色は真空管の特権で余すとこなく出す。

我々の意図を評価して下さった篠田先生と小原先生、やる気を下さった編集部o野さんに感謝して了とします。

”謎めいたJAZZ喫茶AMP工房”で試聴可能です。(要予約)

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2009年11月 1日 (日)

管球王国奮戦記 その2

Kankyu21木が本業の上海駿河屋さんは中国奥地の生産工場に品質検査に出向いていて上海に不在だが”エライことになった出張たのむ”と打電(メール)した。

高音質バージョンで価格145000円、安いとも高いともとれる金額だが、原価計算は極めて厳しく徹したVA(value analysis)と徹した合理化による?手配線では、やっぱり厳しい。

マークレビンソンのプリアンプLNP2支持者のあんぷおやじは、音は空中にポッと浮かせたい、ステージはスピーカサイズを越えて出したい、音色は圧倒的に色艶付けたい、解像度は繊細極まりない...

毎度ながら構想と妄想は紙一重で頭を駆け巡り、さあ思案のしどころ。

電源は音の滲みをきらいショットキーバリアにしたい所だが電圧の低いモノしかなく断念、サーボアンプでよく使う高速ファーストリカバリーにした。2a3周りはプレート損失を再計算してカソード抵抗を決め、更に肝の抵抗でrs5を投入した。電圧増幅段は安定化電源で真空管の動作をロックした。音色決めはカップリングコンデンサで最後まで難航した。

思い余ってオーディオ.レイクサイドのo野さんにカルダスコンデンサを打診したが、天文学的金額で今回は断念、いずれ使ったろ。ClarityCapをミックスして使用し音色決めをしたが、味噌汁の味噌みたいなもので支配力絶大で今後の課題となった。

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