« 管球王国奮戦記 その2 | トップページ | 電源 »

2009年11月 4日 (水)

管球王国奮戦記 了

Kankyu31市販品の場合には第3者的な音作りが必須で、客観的な判断が要求されこれが結構難しい。

配線関係を全部張りなおす。勿論ofc線だが芯線の太さ(電線サイズawgではない)がそのまんま音に現われ注意が必要、そうだカルダスケーブルを見よう。リッツ線だが太いの細いのを何やら分からない法則で組み合わせている。

信号線は細めのofc線、電源系は荒っぽい太いofc線にした。これも料理のスパイスの如きで量はカンとヒラメキ。

これで出来上がり、初段の電圧は見事に動作が安定している。2a3のバイアスもok!次は足かせのカソード抵抗を取ったろ。各部電圧電流波形をオシロで撮りデータベースへ格納する。パワーは4wを越え公称3.4wに対し余裕十分、歪み率は公称3.4wで5%と各社公表しているが2%台で、してやったり。

三々五々割烹”わかすぎ”の若旦那と急遽来日した上海駿河屋さんが最終調整にやってくる。

音をもっと空中に浮かせろ!
ボーカルはもっと低く中央に集めろ!
ピアノは鍵盤の列まで見えなければいかん!
ベースの胴鳴りが足りん!
音色はその調子!
と容赦ない。

だいたいがマークレビンソンのLNP2じゃあないんだから無理!
ピアノの鍵盤、6ハンや8インチのシングルならできるがaltecの大型ホーンでは無理!
ベースの胴鳴りなんか3.4wじゃあ無理!
この短時間に本業の傍らにどれだけ苦労したのか分からんのか!
こんな金額でこんな音は聴いた事がない、認めろ!
とヤッキリして反論。

ほとんど険悪な雰囲気でハタで見ていればこの人達本当に仲間なの?といつもながらの光景、最終調整を終えステレオサウンド管球王国へ無事出荷できた。

10月27日本屋へすっ飛んで行った。なにより嬉しかったのは狙いが見事に評価された事でした。

狙いは、オーケストラでもそこそこ分解してキメ細かく表現できる、ボーカルは中央にポッと浮かせる、ステージはある程度広げて前後左右を確保する、音色は真空管の特権で余すとこなく出す。

我々の意図を評価して下さった篠田先生と小原先生、やる気を下さった編集部o野さんに感謝して了とします。

”謎めいたJAZZ喫茶AMP工房”で試聴可能です。(要予約)

|

« 管球王国奮戦記 その2 | トップページ | 電源 »