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2010年11月30日 (火)

2010 東京インターナショナルオーディオショウ 6

Axウイルソンオーディオに出会うのも久しぶりでソルトレイクの本社を尋ねた事が思い出される。

ヨーロッパのユニットを使っているせいでソルトレイクのカラッとした感じはなく落ち着いた感じのスピーカである。

会場ではアンプが上手く作動しないのか慌てて調整をやっていて十分聴くことはできなかった。

展示会は国内外相当やったが始めは失敗続きで悲惨な思いをした。晴海の展示会場では前代未聞(警備会社の弁)の徹夜までした事がある。お陰さまで用意周到となりその後の失敗は殆どなくなった。

ドイツのハノーバー、シカゴのマコーミック、ロサンゼルス、東京は勿論韓国までやり国際展示もお手の物で、スーパーターンテーブルプロジェクトのデビューは勿論海外の展示会を考えている。

東京インターナショナルオーディオショウのように個室なら十分に力が発揮できて良いやり方と思えた。 

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2010年11月28日 (日)

アイルトン.セナ 音速の彼方へ 了

Senna_2ジョンがドライブしながら車窓越しにゆびを指し”あれが世界最大のスラム街”と言う。

続けて”サンパウロ市役所へ寄って書類を届けてからセナのお墓参りに行きます!”と言った。

1994年の5月1日にイタリア.イモラサーキットで天に召されてから2年チョット後に墓参りを実現したから”遅くなりスマン”とは言わなかった。

ジョンとカミさんのルシアに家人とあんぷおやじ、無言で花を手向け冥福を祈った。

映画館は珍事と言えた。
通常movix清水の上映ではカップルが殆どでいつも家人とカップルで行く。”アイルトン.セナ 音速の彼方へ”は殆ど1人の男性客である。年齢は30代?が殆ど、若者も年寄りも居ない、セナファンの世代を如実に表していた。早朝から熱心なセナファンが訪れ”清水(市)も捨てたもんじゃあないね!”と意を強くした。

将来イタリア長逗留を考えているのでイタリア.ロマーニャ州イモラ市のイモラサーキットへ、引退したモータスポーツファン最後のご奉公で訪ねるつもりである。

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アイルトン.セナ 音速の彼方へ

Senna義理堅いので封切り日11月27日の朝一番9:50の上映を見てきた。

素晴らしい映画でまるでセナの死を予感してか、ドラマ仕立てで映像を追っていたようなドキュメンタリー映画だった。

セナが戦っていたのはf1レースを作り出したヨーロッパの貴族社会とブラジルの貧困で、それを映画ではセナの言葉で”金と政治”と表現していた。

明らかにf1は貴族社会のスポーツであり、不利となるや次々とレギュレーションを変更してきた。ホンダのターボ然り、アクティブサスが禁止されなかったらセナの事故は無かった...

もう一方母国ブラジルは貧困にあえいで、救いようのないスラム街の子供達に手を差し伸べていた。ブラジル人が世界に誇れる数少ない1つがセナだった。

孤高のf1戦士は日本の武士にも似て不調のウィリアムズルノーを駆ってイタリア.イモラサーキットを駆け抜け、天に召された。

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2010年11月27日 (土)

電源の複雑な事情

Ac1昔太陽電池で非難めいた事を書いたら即クレームがついたので記事を落とした。

モノにはメリットデメリットが存在してメリットばかり強調するのは片手落ちと言える。

我々の業務には太陽電池がらみもあり高効率でブーストしてインバータでサイン波変換して売電へ乗せる。その際の波形歪には相当気を使う。

Rt上記画像は現在のamp工房の電源波形でサイン波などと呼べず三角波みたいなものである。

こちらがサイン波である。

柱上トランスの2次側に太陽電池発電の家庭があるとする。電気が余れば100vラインに混入してくる。金田式バッテリー駆動ファンは喜ぶが電池嫌いな人は困る。

この先電源を取り巻く環境は益々複雑怪奇となる。

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2010年11月25日 (木)

2010 東京インターナショナルオーディオショウ その5

Tt1ターンテーブルは相変わらず海外のガレージががんばり結構見る事が出来た。

コンストラクションやアームの発想は奇想天外で腰を抜かすが、殆どがベルトや糸ドライブで駆動系の奇想天外は無かった。

アームの軸受けにゴルフボールは実にユニークで、どうしてそゆう発想になったのか不思議?

Tt2モータは外観からの判断でプリー径が大きく24極くらいのクローポールシンクロナスモータが殆どと思われる。

どうも肝心要のモータの研究をしているメーカは殆ど無かった。

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アイルトン.セナ 音速の彼方へ

Senna11月27日からmovix清水で上映開始。

上映スケジュールを見ても観客が多く入る予想は全く無く、ロードショウと銘打っているがどうだろうか。

1人でも多くの若者に見てもらいたい映画です。

映画売り上げの一部はセナ財団からまずしい子供達の援助に回るとある。ブラジルへ行けば必ず目に入るのがスラム街で、豊かな日本では想像もつかない貧困、なお更セナはその事を思っていたに違いない。

セナが天に召されてから16年が過ぎたか、つい先日の事のように鮮明に覚えている

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2010年11月24日 (水)

レアアース(希土類)を使わないモーターの開発 その2

Agm_2アキシャルギャップモータ構造と聞いてピンときた。
アキシャルギャップモータ図:北海道大学の竹本真紹准教授資料より。

Dlm最近は殆ど見かけなくなった対面構造のモータで、ターンテーブル最後期の1980年代にコギングから逃げる為に盛んに使われた方式である。

勿論安い民生機器でマグネットはフェライトだった。

Kone大型モータでは直径が1m近いエレベータ用扁平モータを実用化しているフィンランド.コネ社がある。

ダイレクト駆動のコギングから逃げる為にコイルとマグネットを向かい合わせにした。

トルクを稼ぐ為に扁平且つ大型になってしまった構造だが、狭い空間に入れるために考えられたとか。

Agm11_2レアアース(希土類)を使わないモーターの構造を左画像に示す。

この構造で現状ネオジを使った50kwモータ外形と同じと言うのだから驚きで、今後の展開に注目!

時代が変わって再びアキシャルギャップモータが登場してきてレアアース(希土類)を使わないモーターの旗頭になるのだから、随分と示唆的な出来事と言える。

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2010年11月23日 (火)

2010 東京インターナショナルオーディオショウ その4

Ddm編集長から頂いた情報でつぶさに観察してきた。

下の黒い部分がフェライトマグネットでアウターロータ構造、おそらく基板に直接ステータコイルがついていると思われる。

どうもフェライトマグネットのアウターロータは我々が開発したターンテーブルの磁石に似ていて参考にしたかは定かでないが、何となく回転の状態が想像つく。

ブラシレスdcモータであるからスロットと磁極の数によるコギングの問題がつきまとい、製品化では相当に苦労すると思える。

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2010年11月21日 (日)

2010 東京インターナショナルオーディオショウ その3

Gold凄いデザインにやられた!

弟子のkouhei君が”これノーチラスの作者です!”と教えてくれた。どうりで前衛な訳だ。

良い悪いは別問題でこうゆう自由な発想は日本人の苦手とする所で、海外のガレージメーカにやられてしまう。

音はゴールドムンドと相性が悪いのか実力は感じられなかった。

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2010年11月18日 (木)

EMT927 回路図

927sch常連のs木さんがヴィンテージアナログ(ステレオサウンド)を持ってきてくれた。

emt927の詳細が載っていて現物との整合性をとる為にお願いした。

やはりそうか、赤丸印のモータ部は3相モータを表している、しかもスター結線で逆起電圧の測定も正解であった。

理屈では動くがこれはチトまずい、リラクタンスシンクロナス3相モータでトルクリップルが少ないものを2相で無理やり回している。

修理及び改造は3相サイン波サーボアンプを作るか、進相コンデンサにmrクラスを投じて117vの電源トランスをつけか、のどちらかになる。

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2010年11月16日 (火)

EMT927 アイドラードライブ

92718歳の時駿府公園前の岩崎ラジオでcecのアイドラーターンテーブルを購入した。

当時はキャビネットタイプの高級ステレオもアイドラードライブが主で、アイドラーの問題はゴムの変形によるゴロだった。

40年が過ぎてemt927は凄いぜ!では技術革新もへったくりもなくて今まで何をしていた!となってしまう。

途中プロセスは様々でベルト時代はベルトに糸に明け暮れた。結局ベルトや糸は音のエッジが立たなくて(これを好きな人も多い)ddドライブに移ってしまった。

このddドライブは一見音のエッジは立つが音が汚くなり易い。モータ制御の問題や振動や磁石の問題がクローズアップされた。プロになってからはddドライブターンテーブルの開発に明け暮れ、磁石のいやらしさに参った!

そこでベルトに戻るがやはり音のエッジが立たない。
とゆう訳で40年経ってemt927のアイドラードライブに戻り、どうやらオーディオとは堂々巡りが真理である。

最後の勝負がモータの開発とddドライブの復権であり、理想モータと理想サーボアンプでターンテーブル真の姿を世に問いたい。

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2010年11月14日 (日)

ジーメンス オイロダインシステム プリアンプ

Ra”プリアンプを記事にするには相当に時間が掛かる”と言い残されて、伊藤喜多男先生はあちらの世界へ行かれてしまった。

よってCrescent Ra 1501-aプリアンプの修理は全くの手探りだが大丈夫、真空管アンプは現物を追いかけるとたいてい回路が分かる。

Ra11内部配線を見てたまげる、職人技としか言いようがない配線の結束で、ずぼらなあんぷおやじは伊藤先生の弟子には決してなれない。

伊藤先生の一節:
「間違わずに安全な道を歩こうとする族(やから)の何と多いことか、安全であることは不安を抱かせないほど危険なのである。」

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2010年11月13日 (土)

2010 東京インターナショナルオーディオショウ その2

Viola1violaのチャネルデバイダーがこれ見よがしにカバーを外して展示してあった。

どう見たって良い音がしそうにない、バッファアンプはviolaになってからのモジュール、ネットワークコンデンサにもっと原価を掛けて欲しいしモジュール抵抗は貧弱、opampはsopで小さすぎ、トムコランジェロ.ファンとしたら少しがっかり。

Viola2ブラボーはモノラル構成の4ボックス、現在考えられる最強のパワーアンプとトムコランジェロ.ファンは思うのでありました。

中の2台がトムコランジェロの遺作LEGACYで出力にアウトプットトランスを使っていて、マルチアンプにした場合の駆動し過ぎをコントロールしている?

高額な割りにはデザインがいまいち、レガシーの音を聴きたかったが時間が合わず断念。

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2010年11月12日 (金)

ジーメンス オイロダインシステム その4

Sim1正確には、初期がクラングフィルムで後期がジーメンスとなる。よって表記はジーメンス オイロダインシステムに変更となる。

altecやjblならば自他共に何セットかまとめた実績もあるがヨーロッパのビンテージとなると、古タンノイくらいしか知らない。

Sim2クラングフィルムとジーメンスでは時代も違うが、ドライバーの大きさに差がある、更にフィールド型とどんどんビンテージになる。

平面バッフルは伊藤喜多男先生の設計で、近所の大工が嫌がるのを無理やり作らせたらしい。

ここではネットワークの見直しを行う予定。

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2010年11月 9日 (火)

クラングフィルム オイロダインシステム 300Bパワーアンプ

300b”還暦如きで、ちったー分かったつもりは早い、私なんざー75歳でようやく納得できるアンプが作れるようになった!”

伊藤喜多男先生のお叱りが聞こえてきそうである。

クラングフィルム オイロダインシステムを駆動するアンプはbasic amplifier 6060aで1986年の伊藤先生の作品である。

貧してもなびかずで、伊藤先生にアンプは簡単に作ってもらえなかった。s山さんのボスがやはり通人で、芸者さんとお座敷遊びを難なくこなし伊藤先生に気に入られアンプを作ってもらえることになった。ボスが数台、s山さんも数台で大量に作ってもらった。

300bschさて引き受けたからには伊藤先生の遺志を尊重して、その上で彫りの深い音を目指す。先ずは回路から調査だが、音響道中膝栗毛に勿論回路が載っている。

余談だがイラストや回路図も伊藤先生の手書きで、味わい深く非凡さを感ずる。

プリアンプと対で600Ωのトランス結合のバランス伝送で位相反転はトランスがやるシンプルな方式である。こうゆう簡単なヤツほど深くて手強いが、しかし初見でやるべき所は決めた。

後は勢いでやる。

 

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2010年11月 8日 (月)

2010 東京インターナショナルオーディオショウ その1

Tannoy_roアキュフェーズの会場でタンノイのキングダムロイヤルを聴いた。

ウエストミンスターで苦労した経験がありタンノイは気になる。バックロードホーンは影を潜め全く構造が変わってしまい、現代スピーカになってしまった。

アキュフェーズはそのキングダムロイヤルをそつなく鳴らし音のまとまりに少しホッとした。

予算が許せばアキュフェーズのプリとパワーアンプくらいは揃えて、判断基準のリファレンスにしようと常々思っている。

個性を主張するわけでもなく派手でもなく日本の文化のように端正に真面目に鳴らす...

Tannoy_ntキングダムロイヤルのネットワークに注目!フィルターコンデンサに我々チームが試聴して記事に書いた”ClarityCap MR”コンデンサが使われていた。

このコンデンサの氏素性は心得て素晴らしいのだが絹ごし豆腐にはならないので、もしキングダムロイヤルのオーナーだったらMRコンデンサにパラに小容量の絹ごしコンデンサを足す。

アキフェーズの音は一番バランスよく鳴っていたように感じた。

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2010年11月 6日 (土)

クラングフィルム オイロダインシステム その3

Vt1”あんぷおやじー、真空管なら心配ないですよー!”と引き出しを開ける。

大型のタンスのような引き出しに一杯に詰め込まれた真空管の膨大な数!ある所にはあるもんだ。

ジーメンスe82ccで日本名12au7、伊藤喜多男先生らしい選択で全部ドイツ製だ。更に次の引き出し、ウエスタンエレクトリックの300bをはじめオリジナル球がゴロゴロ。

伊藤喜多男先生のプリアンプが2台、weのオリジナル真空管を使ったプッシュプルパワーアンプが2台、同シングルパワーアンプが2台、合計6台の修理を引き受けた。

伊藤喜多男先生曰く”私のアンプは生涯使えます”と言い残して先立たれた。生涯は使えなかったが名医あんぷおやじが責任を持って修理するからご安心を...

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ケニー.ドリュートリオ

KenBlue Train Sessionにケニー.ドリューが登場して思い出した。

なんとサイン入りのレコードがある。

パウエル派のバリバリピアニストもコペンハーゲンに移住してからはこのレコードのジャケットのように洗練された都会派jazzになってしまったが、日本人には親しみやすいかも知れない。

ヨーロッパでjazzを聴く機会は一度だけだったが、聞く側の姿勢がアメリカと違い面白かった。アメリカjazzは陽気のノリノリで服を脱ぎだす始末、ヨーロッパは折り目正しく聞く、最近の日本もjazzを聞く世代が変わり折り目正しく聞く人が増えた。

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2010年11月 5日 (金)

John Coltrane with Lee Morgan - Blue Train Session

Coltrane2たまらなくいい写真だねー!

リーモーガンのトランペットはガレスピースタイル、手前のトロンボーンだけが洒落ている。トロンボーンは勿論カーティスフラー。

これもアコースティックサウンドのブルーノート写真からで150ドルもする。写真はモノクロに限る、色がない分メッセージ性は強力になる。

他にケニードリュー、ポールチェンバース、フィリージョージョーンズと夢のようなメンバーである。

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2010年11月 1日 (月)

EMT927 その3

Emt927湯(鋳鉄の溶けたモノ)を満タンにしたバケットが火の粉を撒き散らしながら横をかすめて行く。

細い紺ストライプのワイシャツにレジメのネクタイ、リーガルの靴に身を固めヘルメットで現場に立つ若者は、明らかに鋳造現場から浮いて見えた。

湯が横をかすめ熱風に煽られてももひるぎもせず、陣頭指揮を執って全自動鋳造(モールドマスターライン)制御装置の一刻も早い復旧に挑んでいた、22歳のあんぷおやじだった。

vプロセスなど斬新な鋳物技術を次々導入して最先端だった日立の鋳物工場もプレスや板金にとって替わられ衰退して、同時に時代の面白さも失われた。

だから鋳物にもやたら詳しい、相棒は鋳物分析屋で成分についても良く教わった。

Emt9272emt927を分解してピンときた!

工作機械のベースが鋳物なのも、タオックの足が鋳物なのも、ラスクが鋳物の切り子を固めたのも、全部一緒で振動に強い。

そうだったのか!鋳物がemtのドイツの深い森のような深遠なる音楽を奏でる原動力だった。

スーパーttプロジェクトに大いなる光明がさした。鋳物は型を使うが木型で型代が安い、砂型で表面がざらざらするがこれも良いのだろう。鋳込んでから雨ざらしでなまし、ショットブラストで綺麗にしたものを大型旋盤で精密加工する。塗装はハンマートーン仕上げで最近はあまりやらなくなった。

ジュラルミンの削り出しや銅や真鍮の素材で考えていたが、これらは華やかさはあるが深遠は表現できない。

鋳物なら任して...

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