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2010年11月 1日 (月)

EMT927 その3

Emt927湯(鋳鉄の溶けたモノ)を満タンにしたバケットが火の粉を撒き散らしながら横をかすめて行く。

細い紺ストライプのワイシャツにレジメのネクタイ、リーガルの靴に身を固めヘルメットで現場に立つ若者は、明らかに鋳造現場から浮いて見えた。

湯が横をかすめ熱風に煽られてももひるぎもせず、陣頭指揮を執って全自動鋳造(モールドマスターライン)制御装置の一刻も早い復旧に挑んでいた、22歳のあんぷおやじだった。

vプロセスなど斬新な鋳物技術を次々導入して最先端だった日立の鋳物工場もプレスや板金にとって替わられ衰退して、同時に時代の面白さも失われた。

だから鋳物にもやたら詳しい、相棒は鋳物分析屋で成分についても良く教わった。

Emt9272emt927を分解してピンときた!

工作機械のベースが鋳物なのも、タオックの足が鋳物なのも、ラスクが鋳物の切り子を固めたのも、全部一緒で振動に強い。

そうだったのか!鋳物がemtのドイツの深い森のような深遠なる音楽を奏でる原動力だった。

スーパーttプロジェクトに大いなる光明がさした。鋳物は型を使うが木型で型代が安い、砂型で表面がざらざらするがこれも良いのだろう。鋳込んでから雨ざらしでなまし、ショットブラストで綺麗にしたものを大型旋盤で精密加工する。塗装はハンマートーン仕上げで最近はあまりやらなくなった。

ジュラルミンの削り出しや銅や真鍮の素材で考えていたが、これらは華やかさはあるが深遠は表現できない。

鋳物なら任して...

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