JAZZトランペッター 黒田卓也さんのトランペット
クラッシックコンサート開演前の居並ぶコントラバスやチェロは、堪らなく美しくいつか絵に描きたい、と思っている。
jazzも同じで1月31日、マーカムホールで行われた大坂昌彦さんjazzコンサート閉演直後、興奮冷めやらぬステージに無言で置かれた黒田卓也君のトランペットが妙に美しく写真にカットした。
いきなり卓也君のトランペットにやられたが、どこか懐かしさのある深々とした音色が気になる...
金ぴかのトランペットと違い、くすんだ金色はきっと只者ではない。
気になってベルの刻印を拡大撮影して持ち帰った。
その刻印を見てたまげた!
ヴィンセント.バックのストラディバリウス.モデルである。
しかも”MT.VERNON ”の刻印は、ニューヨークMount Vernon(マウント.ヴァーノン)で1953年に作られた正真正銘の名器である。
刻印はStradivarius Model Vincent Bach(*ヴィンセント.バック)のサインが入ってcorporation MT.VERNON
NEW YORK U.S.A.と続く。
*オーストリア生まれのヴィンセント.シュローテンバッハ(Vincent Schrotenbach)は、英語読みでヴィンセント・バックとなる。
黒田卓也君の演奏は良き時代のニューヨークの香りと現代の香りを融合させ、名器と一体となって懐かしさが漂う古くて新しいハードバップを解き放した。
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