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2013年8月29日 (木)

Paul Chambers Whims Of Chambers Blue Note1534 完全オリジナル盤 続き

Bn1ジャケットは赤丸印の如く額縁タイプでなければならない。インナースリーブも当時のモノが付いていなければならない。完全オリジナルになると相当に厳しい条件がある。

あんぷおやじ流儀はジャケットなどに拘らないが、ジャケットの悪いレコードはたいてい盤も悪い。57年前の発売で厳しい条件をクリアする事は難しく、高価である事はやむ得ない。

Bn2アメリカ出張の折にはレコード屋巡りをしたが、その時良く見かけたのが価格シールで、本盤Blue Note1534にも何と4$の時代があった。

4$として固定レート360円を掛けると1,440円になり、輸入すれば当時のlp価格2,300円になるのも当然でしょう。当時の給料が1万円弱と考えれば月給の1/4に相当し、レコード価格を現在に置き換えると、オリジナル盤は決して高価ではない結論に達したが...

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2013年8月28日 (水)

ジャズ・アット・ザ・サンタモニカ・シヴィック’72

Santaxjazzは1960年代までと決めていたが、割烹わかすぎの若旦那が”ヴァーブだったノーマン・グランツの最後の仕事は素晴らしい!”とパブロ盤を薦めてくれた。

ジャズ・アット・ザ・サンタモニカ・シヴィック’72のcdは、6~7年前のcd調整時に良く使用していたcdで、当時のリファレンスになっていた。サンタモニカ・シビック・オーディトリアム=サンタモニカ市公会堂。

レキシントン盤ばかり追っかけていたが”そうだ、サンタモニカだ!”とオークションを調べた。何と国内盤で25,000円もして諦めていたら、同じ盤で発売当時の価格より安いモノを発見、迷わず兵庫のm氏から譲って頂いた。画像では帯を外したが帯び付きの上物でした。

Monicax画像は現在のサンタモニカ・シビック・オーディトリアム。

mw9049 side a you’ve got a friendは軽い8ビートから始まり転調して熱唱する太ってしまったエラはレコードからは見えないが、チャーミングな歌声にやられ思わず目頭が...

不世出のjazzシンガーの偉大な足跡がこの盤には刻まれ、名盤中の名盤と言えるがライブ盤故の録音の問題がある。しかしサンタモニカ・シヴィックに集った多くの聴衆が居たからこの盤になったとも言える。LAには何度も行っていたが、サンタモニカへ行く機会は残念ながら無かった。

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2013年8月27日 (火)

コルトレーンを聴くな!

Coltx 著名なjazz評論家がコレトレーンを音痴と言ったり、唯一の日本公演の後に幼稚と言ったjazzミュージシャンが居たり、空しいと言った評論家が居た。jazz入門には難しすぎるとも言った。

我らが絵画の世界では考えられないコトで、まるでピカソを見るな!とでも言っているようだ。難しく論理的哲学的研究成果から来るような結論かも知れないが、早い話好きか嫌いかの根源がそうさせていると最近は決めている。

実はそうゆう経験が何度もあり、嫌いなものを最初から否定してはいけないと肝に銘じた。前衛を標榜しながらもキュビスムは嫌いで、ピカソのゲルニカなどはその典型だったが...
1996年、マドリッドのソフィア王女美術館のゲルニカの前に立ったとき、溢れる涙を抑えられなかった。

自分の足で歩き、目で見て、耳で聴いて、肌で感じて、魂の叫びを感ずれば良いことで、多くを経験すれば自ずから分かる。

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2013年8月24日 (土)

Paul Chambers Whims Of Chambers Blue Note1534 完全オリジナル盤

Pc1ポール・チェンバースのウィムス・オブ・チェンバースの完全オリジナル盤が入荷した。
blp-1534の録音データ(Recorded at Van Gelder Studio on 21 Sep 1956)

検盤結果ジャケットは上物、盤も上物で言うこと無しの完全オリジナル盤と評価した。

Pc21956年はブルーノート社の住所が767 Lexington Ave., New York 21で、1stプレスはレキシントン盤となる。

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Pc3xx_2オリジナル盤の証は、ディープ・グルーブ(dg、深溝)、住所Lexington、®のレジスターマーク無し。

良くあるケースは片面Lexington、片面47west 63rd等は2ndで、残っていたLexingtonレーベルを貼り付けてしまったコトにより期待を持たせる結果となってしまった。この異住所を珍重するフシもあるが音コレクターにはあくまでも2nd扱い。

Pc4エッジはフラット・エッジでフラットリムとも言い、重要なポイントとなる。

後年このエッジがぷっくりふくらみレコードを重ねた時保護できる、グルーブ・ガードが主流となる。

Pc5

レーベルまでの溝の無い最内周(デッド・ワックスと言う)に手書き刻印がある。rvgルディ・ヴァン・ゲルダー刻印、手書きレコード番号、耳マーク、これらが備わっている。

ウィムス・オブ・チェンバース/ポール・チェンバース(Blue Note・1534)1.オミクロン 2.ウィムス・オブ・チェンバース 3.ニタ 4.ウィ・シックス5.ディア・アン 6.テイル・オブ・ザ・フィンガーズ 7.ジャスト・フォー・ザ・ラヴ DONALD BYRD(tp)・JOHN COLTRANE(ts)・KENNY BURRELL(g)・HORACE SILVER(p)・PAUL CHAMBERS(b)・PHILLY JOE JONES(ds)

メンバーも凄いし演奏も凄く、トドメはレキシントン盤の突き刺すjazzエネルギーで、ノックアウトされてしまう。

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2013年8月16日 (金)

クリフォード・ブラウン メモリアル blp-1526

Blp11レコードバブル期、行きつけの中古レコード屋さんで10万円近くもして、手が出なかったクリフォード・ブラウン メモリアル blp-1526レキシントン盤である。1953年の録音で、録音そのものはルディ・ヴァン・ゲルダーではない。

Blp1手持ちは2枚あり、最初の画像3枚が由緒正しき中古レコード屋さんから2nd?とおぼしき表記で譲り受けた。ジャケットと盤は共に住所レキシントン。

Blp12ただ唯一オリジナルでない所がエッジで、フラットエッジではなくてグルーブ・ガード付き(黄色丸印)その他の赤丸印は住所レキシントン、ディープ・グルーブ、r無しとなっている。

重量は185g。

Blp21次の3枚の画像は1stの完全オリジナル盤である。

ここで時系列を整理してみる。クリフォード・ブラウンは(Clifford Brown、1930年10月30日 - 1956年6月26日)で1956年の6月に交通事故で夭折している。blp-1526のリリースが1956年7月だから、亡くなって慌ててメモリアルを出したコトになる。

Blp2レキシントン住所でレコードを製作した年代が1954年から1957年までで1stと2ndには大して時間差がない。1stのリリースが1956年7月、2ndのリリースは推定1957年となる。

Blp22こちらはオリジナル条件が完全に揃っている。(赤丸印)フラットエッジで重量は195g。

そこで2ndの年代特定の為フラットエッジを調べてみる。1957年になるとフラットとグルーブ・ガード付が混在して、やはり2ndは1957年のリリースと見るのが正解だろう。

僅か1年に満たない間に1st、2ndと続いたコトはクリフォード・ブラウンの死による所が大で、レコードが良く売れたと想像する。

長々と調べたが問題はリリース時間差が僅か1年にも満たないにも係わらず、2ndの方がややうるさく結局1stだけを聴いてしまう事実なのである。

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2013年8月15日 (木)

TANNOY RECTANGULAR YORK 故郷へ帰る

Hpd1x残念ながらRECTANGULAR YORKの使用ユニットhpdでモニターゴールドではない。

ボスから長らく預かっていたRECTANGULARを、半ば強引に返却した。理由は単純で”お互いに良い音を聴ける時間は少ない”なのである。

Hpd2x音出しした瞬間良い音を感じて、苦労して運び込んだ甲斐があった。ただ置いても鳴らないのがオーディオで、38cmのコーン紙の動きがイマイチ悪い。セッティングの方法がすらすらと出てくる。そりゃあそうだ、ウェストミンスターを徹底的に研究した実績がこの時役立つ。

Monitorhpd385schネットワークコンデンサの交換、box内部から外部の配線交換、etc...何項目かが目標として上がり改造後の音が想像できる。

かくしてTANNOY RECTANGULAR YORK は故郷へ帰った。

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2013年8月14日 (水)

テクニクスsp-10回復

Sp10sp-10の駆動波形はサイン波でもないが、制御系はこの簡単な基板でやっているから大したものである。

ただモータのスキューがかかって分布巻きの立派な構造に対して、制御系はお粗末と感じてしまう。

長らく研究で預かっていたsp-10を返却するに当り、バラバラになっていたモータと基板の回復作業をやる。赤丸印と黄色丸印は同じ緑,青,紫の3本束になっている。この赤丸と黄色丸の配線を逆説接続してしまった。

回復に当りドキュメントはなく、証拠はこの写真のみで間違えた。よくよく考えれば3本束の長さに無理があり、間違えた方がミステイクである。瞬間青ざめて(借用物故)赤黄入れ替えてたら無事回転して事なきを得た。

Sp10schx事後だが回路図を入手したので、不鮮明だが備忘の為に掲載しておこう。基板と配線接続のドキュメントは無かった。

ここでまた感心はセンサーラインとモータラインを間違えたても壊れないコトでした。最後に感心しなかったのは回転ドリフトが多いことで、ま、マイクロコンピュータを使ったデジタルサーボではないから仕方がないか。

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2013年8月13日 (火)

1945年バップ黎明期

Miles5x駿河屋さんにチャーリー・パーカーを聴け!と良く言われる。その後のjazzミュージシャンの多くが天才パーカーのアドリブフレーズを模倣していると言う。

1945年サボイでの録音風景の画像である。マイルスは20歳前の駆け出しで、チャーリー・パーカーとセッションできたのだから凄いコトである。コルトレーンも1948年頃チャーリー・パーカーとセッションの機会に恵まれ、後の2大巨匠も天才パーカーの元でもまれていったのである。

画像をよく見るとなんとパーカーとマイルスにあてがわれたマイクはダイナミック型が1本、これで録音していたのだから当然強く吹き、分厚い音の原点とバップの原点ここにあり、でした。

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2013年8月 8日 (木)

wow and flutter その2

Emt927x上物(推定価格500万円)のemt927が3年間ほどamp工房にあり研究した。

音に腰が据わりゆるぎない自信でlpを鳴らす。その解析が今日の振動対策の原点になっているが、古いものは骨董で?は当てはまらず古いが新しいのである。

Emt9272xワウフラデータも素晴らしく0.057%で周波数偏差は0.1%台、多くのターンテーブルの測定を行ったが、実力値でもno1なのだ。

注目すべきはモータの制御方式で速度帰還は無い。ddドライブはたいてい速度帰還を掛けないと動作できないが、emt927に使われているモータはロータがカットされたリラクタンス型同期モータで電源周波数に同期するから、速度帰還は必要ない。

速度帰還を掛けたsp10のワウフラが0.08%程度に対し、速度帰還がなくても0.057%では現代の速度帰還制御法はとても進化したとは言えない。この件に関してはdr.o先生が全周位置積分型センサーを考案されているので、これを使えば速度帰還制御法でもワウフラは大幅に改善される。

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2013年8月 6日 (火)

音の厚み

Traneマンハッタン音楽院出身の女流クラッシックピアニスト、ジータ・カーノ(同級生にトランペットのドナルド・バードが居る)はジョン・コルトレーンの奏法を実に明快に謎解きした。

”コルトレーンが他のテナー奏者と違う所は、全体にわたって同じ強さで音を出せる事で、彼の音は最高音であっても、最低音の場合と同じに澄んだ、力強い、伸びやかな音色である”と分析した。

この分析に感心すると同時に有名なjazz評論家達の中には、音程が狂っているとか不協和音とか論評していたコトを思い出した。そしてこの分析こそがブルーノートjazz再生の奥義と決めた。

ブルーノートjazzは切れの良い分厚い音だが言い換えればうるさいが付きまとい、長年手こずった。それは高音まで同じ強さ風にルディ・ヴァン・ゲルダーが録音しているからうるさいので、これを解決する方法は2つある。

1つは長年先輩方が実践されているカマボコ型周波数特性にしてうるさい帯域をばっさり切る、実に魅力的な分厚いjazzとなる。

もう1つはあんぷおやじ流儀の振動対策で、帯域はそのままで高音の振動による変調を防止して伸びやかな高音にする方式である。この方法をとれば音は分厚くなり、更に情報量が増えてこれまた魅力的なブルーノートjazzになる。

しかし未だ道半ばで日々探求デス。

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2013年8月 5日 (月)

LPとCD

Lpx左上のオーネット・コールマンはフリーjazzで登場し、時代の寵児のように祭り上げられたが、それは時代を動かそうとした評論家達の思惑だったのかも知れない。あんぷおやじ流儀は前衛シュールでフリーjazzに全く抵抗感は無い。

Sp10x今日はフリーjazzの話ではなく回転精度の話。
商売柄メーカ製のターンテーブルのワウフラ測定は日常業務で、有名なsp10とてカタログ値0.03%なんか叩き出せず0.08%~0.1%程度となる。

Wf1x_2それに対してcdのワウフラはデータ処理をしているため出ないことになっている。クロックのジッターを回転精度とすれば誤差ゼロとは言えないが、lpに比較して一桁以上は回転精度が良いはず。

だからcdを聴くと実に安定感がある。これに原子時計を加えれば、正確無比なコンダクターがcdを演奏しているかのようになる。

lpとcdを比較した場合、正確さと安定感ならばcd、音の分厚さならばlpとなり、こればっかりはお好きにどうぞ!と言うしか無い。

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2013年8月 3日 (土)

マーク・レヴィンソン ナウ

Lnpxこれだけの革新性を持って登場したアンプは現在にも過去にも他に無い。lnp-2lとml-2lをあんぷおやじ流儀の電源強化、カップリングコンデンサのカルダス化、内部配線のカルダス化、振動対策を加えれば最強のアンプになるのだが。

余りにもエポックメイキングで、それまで国内のアンプ設計者を目標としていたモノがすっ飛び、以降目標はマーク・レヴィンソンとした。
回路設計の技術論は今は亡きトム・コランジェロを目標としたが、オーディオシステムの思想そのものが重要で、どうしてもマーク・レヴィンソンとなる。

自分の名前”マーク・レヴィンソン”は盗られ、あんぷおやじが一番多用したcelloは乗っ取られた後倒産し、レッド・ローズ・ミュージックは詐欺に合い、失意?でスイスへ渡る。多くのジャズミュージシャンが失意からヨーロッパへ渡った事実と大いに重なる。

真のイノベーターとはこうゆう運命を辿るのだろうか?多分に自分と重ねあわせる所があり、スイスに居ても決して失意ではなく希望と見た。スイスのDaniel Herzのアンプ開発思想で重要は電源と言い、lnp-2l時代からぶれないアンプ作り思想に共感し、マーク・レヴンソン健在なりに安堵する。

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2013年8月 1日 (木)

wow and flutter

Wow_and_flutterレコードプレーヤ制御にpid制御方式は使えない。i.pd方式やpi.d方式も全てやってみた。馴染みの大学の研究室でmatlab解析もやってみたが答えは出ない。

d(微分項 iqad = ksd x (ωe - ωe(t-1)) )を加えれば外乱となり、i(積分項 iqai = iqai(t-1) + (ksi x ωe(t-1)) を効かせればwow and flutter値が悪くなる。

ここで出た答えは”オーディオは科学するな、芸術せよ!”だった。

速度誤差 ωe = ωrm - ωrmf でp比例項 iqap = (ksp x ωe) となり、ωrm(速度指令値)を操作するのである。p だけでは目標値にオフセットがつくし速度誤差ωeが小さい時は無限のゲインが要求されて、無理。そこで比例ゲインkspを下げて意図的にオフセットを発生させる。比例ゲインkspを下げるとwow and flutterが途端に良くなる。最後の仕上げがωrm(速度指令値)+発生オフセットとして速度指令値を操作してしまう。

瞬間得られた結果は0.03あたりが出て素晴らしい、となるがもっと大きな問題が潜み、オーディオテストレコードのセンタースピンドル穴が、音溝データに対して若干ずれていてクリアランス分と併せて測定毎データが僅か違う。客先提出データを出す為に回転中のテストレコードを指でコンコンと叩き、チャンピョンデータを叩きだす。よって実力値とも違い仕舞いには訳が分からなくなってしまう。

やはりオーディオには曖昧が潜み芸術せよ!だね。

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