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2013年11月27日 (水)

中古レコード

Zabox日本では神田神保町から御茶ノ水、渋谷に吉祥寺界隈、アメリカではサンフランシスコからオークランド、ロサンゼルス界隈、刑事なみに靴底をすり減らしながら、夢中で探した。

ガボール・ザボはサンフランススコで刺青男をかき分けて探した、ドリーム5$を越える音質の盤には会っていない。同じツラをしていてもプレス時期で歴然と音が違う。

最近は遠方まで出かけて中古レコードを探す作業はしんどくなり、もっぱ当社の技術部長に頼みオークションしている。少しは自分でもやるが、何となく疑心暗鬼だしこれが結構面倒である。

そのオークションで一喜一憂した。
苦労して落札し連絡を入れたが、突然出品先のトラブルで「取り消されました」のメールが入る。全く持って不愉快な話で...「これ位で不愉快なんて、オークションは無理ねー」とroaに言われてしまった。

もう一件は逆に心温まる話、支払いの問い合わせして、次の回答が「商品を発送しました」でたまげた!親切な担当者はrare中野店のy島氏で、世知がないオークション業界で信用してもらえるコトに、何故かほっとした。レコードはモノで、人々はモノとゆうレンズを通して人間を見ているのであって、物は者にして物に非ず。

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2013年11月21日 (木)

マークレヴィンソンのケーブル

Mk昔、折り戸でパラゴンをやっていたh氏は常連さんである。h氏はヴィンテージハイエンドオーディオ機器のコレクターで、マニア垂涎がゴロゴロしている。

”あんぷおやじー、マークのケーブル使うならあげるよ、お袋が古新聞を縛るのに使っていてね...”と聞いて慌てて”あるもの全部下さい”と頼んだ。

カルダスになる前は、マーク・レヴィンソンのケーブルがリファレンスで長年愛用した。現存は殆ど使わないが、訳あってrcaケーブルをマークで作り防振構造とした。

たまげたマークの防振構造ケーブルで、情報量が増えて更に音楽的となり、こんな30年も前のケーブルが現代ケーブルに勝つのだからオーディオは一体...現在amp工房技術部長のハイエンドオーディオで活躍している。

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2013年11月17日 (日)

タムラトロイダルトランスpr7808s改造奮戦記 番外

Prxノミ打ちは左手がポイントである。車の運転と同じで、箱根新道を高速で抜けるには、両足を使いアクセルを踏みっぱなしでブレーキコントロールしながらコーナリングする。それに同じで右腕は打ち降ろしだけで、左手でブレーキコントロールして彫刻量を決める。

問題は左手でノミをかすめてハンマーが手にあたり、打撲や擦り傷多数で2週間経ってようやく癒えた。癒えたが腕のシビレは未だに残っている。とてもミケランジェロの弟子にはなれない。

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2013年11月16日 (土)

2a3cパラシングルパワーアンプ その2

7808sx解体メンテナンスの理由は2a3cの検査もあるが、主電源トランスの交換である。画像左が現在まで使われていたpr7808sトランスで、別エントリー通り音の線が細い。だが線の細いトランスは繊細で、総じて情報量は多い傾向にある。

画像右が、タムラトロイダルトランスpr7808s改造奮戦記で完成したむき出しのトランスで、1台は6.3vのヒータ巻き線を追加した。この6.3vが意外に難しく、トロイダルのストロークが100mmもあるものだから1ターンの電圧比が大きく、5.8vからいきなり7v近くにもなってしまう。細い巻き線でレギュレーションを悪くして電圧降下を狙えば楽だが、音を悪くする。

むき出しトランスは、55vの巻き線の位相を調べながら直列接続して、220vを出力するように結線した。1個のトランスを2個にした理由は、繊細さに豪快さを加える為、もうひとつの重要は電源の蜜結合である。2台の220vをセンタータップ接続にして、正負半サイクルの通過ダイオードを1個として蜜結合する。

 

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レキシントン盤音の分厚さの秘密

Apx200x音が分厚い、いや線が細い、はたまたベースがボンつくの、は録音に依存する所が大で、自分のオーディオ装置を余り責めない方がいい。

肝心要は、オリジナル盤と復刻版が歴然と判別できるよう、オーディオ装置を研ぎ澄ましておくコトでしょう。

見つけた!レキシントン盤時代のampex200に掛かったテープの厚みに、たまげる。なんだい分厚い音はテープが分厚かったのか?力仕事(重労働)の時代が軽作業になれば、音も軽く...か。

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2013年11月14日 (木)

2a3cパラシングルパワーアンプ その1 防振構造

2a3cx1年振りのメンテナンスで2a3cパラシングルパワーアンプを 解体した。2酸化珪素系の振動対策材を全部抜き、温度弊害を調べたが皆無でバルブは健全そのものだった。

熱伝導率は空気が0.02で、2酸化珪素系の振動材は約8あり、熱伝導率も良く理論上は大丈夫で、更に1ヶ月ほどの温度上昇試験にも合格、それに1年のヒートランで信頼性まで確認できた。

真空管に防振のリングなどを装着すると音が良くなる、など多くが報告されているが、あんぷおやじ流儀は真空管全体を防振構造にする為、驚くほど音が良くなり、真空管の防振対策の重要性を思い知らされる。

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2013年11月13日 (水)

ウェスタンエレクトリック WE91Aリピーティングコイル奮戦記 了

Rp8トロイダルトランスをロータに入れ防振材を充填し蓋を接着する、これで完了。

重量は数kgもあり片手では持てない。


Rp9早速cdとプリアンプの間に投入して試聴する。当初の低音がヤセル、高域がカンカンするはだいぶ収まって後はエージングを待とう。

Rp91_2

2週間のエージングを終え、だいぶ存在価値はあるが、当初目標のcdからレコードのような音を出そうには程遠い。

そんな事はどだい無理だった...

ただ今回の作業では、樹脂に埋め込まれたトランスの発掘作業のノウハウが手に入り、それなりの成果として終えよう。

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2013年11月12日 (火)

ウェスタンエレクトリック WE91Aリピーティングコイル奮戦記 その7

Rp5リングトランスのリード線は鉄線と書いてしまったが、銅線だった。ニッケルメッキか?鉄線色に見えていたが、メッキを剥がすと銅色が出てきた。


Rp6リングトランスの構造は、リングコアに4つのコイルをグルグル巻きにしている。

銅製のリード線を交換すべく追ったが、内部に入り込んでしまい全交換は無理で接続する事にした。
Rp7_2リングトランスのリード線をofc線で延長してrcaジャックまで配線する。

後になるが、ここはカルダスhexlinkゴールデン5cに交換済みである。これにてリングトランスの配線作業は完了。

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2013年11月11日 (月)

ウェスタンエレクトリック WE91Aリピーティングコイル奮戦記 その6

Rp1このロータリーエンジンのロータ穴にリングトランスを突っ込む予定だったが、径がでかすぎて入らない。

構造は実に複雑で内側には分割された小さい穴が開いており、ここへの防振材の注入は、防振効果が大いに期待される。

Rp11底はラスク盤でふさいで蓋と防振構造材を兼ねた。あんぷおやじ流儀の防振対策は、ラスク+防振材が基本となる。

Rp3リングトランスをロータに入れるには無理があり、半分だけ埋めて残りは鉄缶で補助する事にした。

そこで100均を駆け巡り鉄缶を探した。

Rp4

鉄缶で蓋付き(ケーキの型)が見つかり、ロータと鉄缶を接着する。

これで何とかリングトランスを入れる事が出来る。

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2013年11月10日 (日)

タムラトロイダルトランスpr7808s改造奮戦記 了

7808s21オリジナル状態タムラトロイダルトランスpr7808sの画像。

オーディオは直観力でイメージできてこそ音は進化する。想像力、創造力とも言うが、見えない音を、見える物体の力を借りて音を見えるようにする。

7808s22こちらが2個の発掘を完了。

ミケランジェロから触発されて絵筆をノミに持ち替え格闘したが、思いがけない成果で、無理難題などなく執念さえあればたいていのコトは出来る。

このトランスを2個使用して2a3cパラシングルメインアンプの電源を交換する。若い頃ならば、アンプのトランジスターや真空管の銘柄、回路方式の研究も良かったが、この期に及んでは多くの事は出来ない。徹して電源の研究と振動対策に明け暮れる。

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タムラトロイダルトランスpr7808s改造奮戦記 その6

7808s16これが樹脂を剥がし発掘作業終了の図。切断して飛び出している巻き線は6.3v用。

サランラップのチョイ厚手のフィルムでグルグル巻きにされて汚らしく、防振構造では邪魔になるため、丹念に剥がす。

7808s17これがフィルム除去作業中の図。

色名が書いてあるのは電圧の種類で、ここから巻き線の構造を調べる。

7808s25

主巻き線は55vのセンタータップで9.1aの大電流を誇る。

55vの巻き線は全部で4巻き線あって、1巻き線あたり55v4.5aもの電流容量を持つ。

そこで真空管用トランスに変更するには選択肢が豊富だが、全て直列接続とする。なんと220v4.5aの巻き線に変身したではないか。これならば直流化して311vの大電流電源ができる。

7808s19余分なフィルムを全て撤去し、巻き線の確認をして全て完了した。

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2013年11月 9日 (土)

タムラトロイダルトランスpr7808s改造奮戦記 その5

7808s11こちらは深絞りの底の部分で通常に置いた時上になる方向、トランスのリード線はトロイダルの横から出て、一度頂点へ向かいトロイダル穴を経由して下部へ向かう。

白エンパイヤチューブも軟弱で誘導的でノミがスムーズに進み底部分は殆ど露出した。

7808s12この画像は殆ど樹脂が剥れた状態、予想ではここまでに何日も要すると思っていたが、夜空が白み始めた頃には終わった。

7808s13最後の難関はトロイダル穴に詰まった樹脂の撤去である。穴の深さは100mmで、加えて電線が貫通していてノミが誘導的にトロイダル穴の内側巻き線にあたる予感がする。

7808s14そこで荒療治でドリルでど真ん中貫通穴を開けてみた。樹脂の焦げる嫌な臭い、なぜ化学物質は常に嫌な臭いがするのだろうか。それに温度上昇で樹脂が溶けてドリルにへばり付き、難工事となった。

7808s151突然それはやってくる。
貫通穴が終わりかかった頃、真ん中の臓物がズルズル滑り出し(赤丸印)小気味良く抜けてしまった。オマケに最外周の巻き線はズタズタに切れてしまい、今まで巻き線の切断など無かったのだが。

調べると6.3vの巻き線で、電圧が低い為オマケのグリコのように巻いてあり、エナメル線の総延長を計り後で新しい巻き線を施す。

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2013年11月 8日 (金)

タムラトロイダルトランスpr7808s改造奮戦記 その4

7808s7ノミを持ったまではいいが、第一関門はアルミの深絞りケースをどうして外すかである。先ずは鉄ノコでアルミケースの胴の切断を始める。切れることは切れるが時間が天文学的に掛かってしまう。

そこでノミを打ち込み穴を開け、そこを突破口に少しずつ切断すると、金ノコよりもよっぽど早い速度で切断できるではないか。

7808s81周切断が完了して深絞りの底の部分が外せた。底の部分は絶縁紙の登場で至るところ絶縁紙が出てきて、実はトランス発掘作業で大いに効率向上の役目がこの絶縁紙だった。

1個数万円のトランスだが構造は実に手が込み、日本のモノ作りの思想を垣間見るコトができた。

7808s9アルミケースを全て外すと、樹脂の塊状になった。

ミケランジェロ体感よろしくノミを振るうと、殆どガラス化した樹脂が部屋中に飛び散り、これまた凄い事になってきた。7808s10

これが絶縁紙の効能で、絶縁紙の間に入っている樹脂は絶縁紙と一体でバリっと剥れる。

左肩が異様に凝った。ハンマーを振るう右ではなくてノミを持つ左手がもっとも重要で、右の加速に対して左の握り具合でブレーキを掛ける。よって左腕に全神経を集中させるモノだから、左肩がパンパンになった。

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2013年11月 7日 (木)

タムラトロイダルトランスpr7808s改造奮戦記 その3

7808s5”2次元で表現する絵画よりも、3次元で表現する彫刻の方が上である”ありがたいミケランジェロのお言葉である。

”人間が生きている世界は3次元である。3次元にあるものを3次元で表現するのは再現にすぎない。3次元のものを2次元に写し取り、2次元にはない立体感や奥行きまでをも表現することが真の芸術なのだ”ありがたいミケランジェロのお言葉に突き返した、ライバル、レオナルド・ダ・ヴィンチの凄いお言葉である。

7808s6どちらも尊敬して止まないルネッサンス期の芸術家で、どちらも万能の天才だった。

しかし今回はミケランジェロを体感すべく、絵筆をノミに持ち替えた。

タムラトロイダルトランスpr7808sはトランスコイルを樹脂で固めて防振構造をとった。気持ちは分かるが樹脂がいけない。ミイラの如き化学物質でグルグル巻きにされたのでは息もできない。ストラディヴァリウスをご覧あれ、ニスなのだ。だからトランスもニス程度で軽くコイルを抑えればよろしい。

そこでノミを振るいトロイダルトランスを発掘する事にした。ピエタ像のマリア様の指1本の如く、ノミの方向を間違えたら指が切れてしまうように、トランスコイルを切断してしまう。大理石の見えない内部からピエタを彫り出したと同じように、見えない樹脂の中からトロイダルトランスを掘り起こす心境は、ミケランジェロを幾分か感じとれた。

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2013年11月 6日 (水)

タムラトロイダルトランスpr7808s改造奮戦記 その2

Sa311カウンターポイントsa3.1とsae2600で丁度キメの粗さもいい塩梅で、jazzには決め手だった。そのカウンターポイントsa3.1の電源部は画像の通り小型で、これがプリアンプ電源のフツーの考え方。

Sa312あんぷおやじ流儀では役不足、プリアンプだから電流容量を計算したらこれ位で、従ってトランス容量は50vaで十分である、とゆう考え方を破壊しよう。

電源が最重要である事は金田式でバッテリーを経験した人なら誰でも気付くはず。電源が音を出しているから、音力のトランス容量を計算すると50vaが1000vaにもなる。

下画像の左が1000vaのカウンターポイントsa3.1の電源部。この電源にして凄いコトになったが、未だ不十分でタムラトロイダルトランスpr7808sは、大きさの割には音力が不足していた。

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2013年11月 5日 (火)

タムラトロイダルトランスpr7808s改造奮戦記 その1

Pr7808sx1990年代のはじめ頃、金田式で論争が起きライバル達は理論的にも金田式の問題点を突いてきた。どっちが正しいかは今日誰が続けているかで、答えが出てしまっている。

理論的に問題があったにしろ、それはたいした問題ではない。問題はその当時まことしやかに、タムラではトロイダルトランスを巻く職人さんが高齢で、トランスが出来なくなるとの情報が流れた事で、慌てて10個も手配してしまった。金額も数十万円で被害?甚大!ま、これとて自己責任で誰のせいでもない。

Pr7808sxx更に問題は全くjazzには向いていない電源トランスで、線が細くなってしまう。以来20年近くも挑戦したが解決は見なかった。このまま不良在庫か?と諦めかけた瞬間、閃いた。

狂気とか愚行とか人は言うが、その狂気の果てに見えたものは?

続きます。

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2013年11月 3日 (日)

鉄と質量の時代 その3

Qx毎度の登場が、あんぷおやじ流儀の音の良いトランジスターである。

最上部がバイポーラトランジスターのベアチップ、その下が静岡オーディオラボ特製の5n銀線、その下が日立電線製の特注Φ16mmofc銅棒、一番下がテフロン材のnc加工したもの。これらを合体して、最強のトランジスターを作った。上のヒゲ2本がベースとエミッタ、ofc銅棒がコレクタとなる。

これを用いてトム・コランジェロに挑んだ。相手は鉄キャンタイプのバイポーラ・トランジスタで画像のベアチップと同じもの、勝負は一瞬で終った。

銀やofc銅が鉄に負けた。どうやら鉄が正しいと思うようになったきっかけの事件で、膨大な投資額が一瞬でフイになった。

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2013年11月 1日 (金)

ウェスタンエレクトリック WE91Aリピーティングコイル奮戦記 その5

91a1ノミと格闘すること6時間、遂にリングトランス2個の発掘が完了した。

まるで山イモ掘りみたいなもので、最後まで傷をつけないよう慎重にコトを運んだ。我ながらの職人気質に呆れる。

91a3トランスを覆っている接着剤付きのテープを剥がしながら、トランス本体をむき出しにする。

bj44v190eさんの情報を元にコアを観察するが、見切れない。しかし”ドーナツ状の鋼材を積層したもの”の感じがする。

91a4さてむき出しのリングトランスをは、2酸化珪素系の振動材で包むと音楽表現が圧倒的に優れる。そこで鉄と質量の時代よろしく、ロータリーエンジンのロータの穴に、リングトランスを入れて振動材を注入する計画だったが、リングトランスの径が大きすぎで入らず、これはエライ事になった!

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