2a3cパラシングルパワーアンプ その2
解体メンテナンスの理由は2a3cの検査もあるが、主電源トランスの交換である。画像左が現在まで使われていたpr7808sトランスで、別エントリー通り音の線が細い。だが線の細いトランスは繊細で、総じて情報量は多い傾向にある。
画像右が、タムラトロイダルトランスpr7808s改造奮戦記で完成したむき出しのトランスで、1台は6.3vのヒータ巻き線を追加した。この6.3vが意外に難しく、トロイダルのストロークが100mmもあるものだから1ターンの電圧比が大きく、5.8vからいきなり7v近くにもなってしまう。細い巻き線でレギュレーションを悪くして電圧降下を狙えば楽だが、音を悪くする。
むき出しトランスは、55vの巻き線の位相を調べながら直列接続して、220vを出力するように結線した。1個のトランスを2個にした理由は、繊細さに豪快さを加える為、もうひとつの重要は電源の蜜結合である。2台の220vをセンタータップ接続にして、正負半サイクルの通過ダイオードを1個として蜜結合する。
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