聴く鏡Ⅱ出版記念パーティー 7
ナベサダさんが演奏をひとしきり終え、ピアノの野口さんの隣で一服している所へサインをもらいに行く。この本は1969年の初版本で、当時言わばjazzの入門編で手に入れた。
インパルス盤ガボール・ザボのジプシー66にsadao.watanabe,fluteでクレジットされていて驚いた。当時日本のjazz界の第一人者のナベサダさんは、バークリー音大へ留学中にガボール・ザボと一緒になりこのレコードのメンバーになった。
この本は印象深いコトバが多く”渋谷のm&wで演奏していた頃は、一晩やって百円か三百円にしかならなかった。ほんとうにあの頃はコッペパンやコロッケパンを買って暮らしていた...少なくとも流行歌よりはハイ・レベルの音楽をやっているんだというホコリをもっていた...”jazzの聴き始めは結構突っ張って聴いていて”俺たちはjazz人でシャレコマ(歌謡曲)人ではない”だった。
ナベサダさんとお話しするのは2度目で、1996年カウントベイシー楽団のプロデュース時にガボール・ザボの話をして以来。この本を見るなり絶句して”この本は...”後に続く言葉は謎だが、大変驚いていた。サインと素晴らしい演奏に感謝!
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