仮説 cdに罪は無い!
レコードとcdを比較するとレコードの方が音が良い!これは周知の事実として認識されている。cdが出た時に、これでレコードを止められると踏んだ(あんぷおやじもその一人)が、そうでないコトが分かるとオリジナル盤の希少性に気づき、人気が集中して高騰した。だからオリジナル盤を高騰させたコトだけはcdの罪である。
1971年のi4004マイクロコンピュータからデジタルエンジニアとしてメシを食わせてもらっているあんぷおやじは、音質についてcdやデジタル方式が悪い訳ではない、と信念している。それが証拠にデジタルテレビの高解像度のお陰で、写真撮影の出来なかったフィレンツェ・ウフィツイ美術館のボッチチェリは、デジタルテレビを通して鑑賞と研究ができる。以下cdに罪は無い!仮説だが、1940年代後半から1960年代中期までのアメリカン真空管jazzに限定される。
仮説1
シリコントランジスタのシリコンは周期律表で半金属と分類され、銅等の遷移金属とは一線を隔している。遷移金属の中でも銀、銅、金や真鍮の音質の違いは唖然とするくらいだから、ましてやシリコンは全く違う音質と思える。
画像のトランジスタ2sb638のウエハは、鉄にニッケルメッキされたコレクタ母材にハンダ付けされている。ベースとエミッタはアルミ線が溶接(ワイヤボンディング)されている。金属素材音の研究の結果、トランジスタに使われている素材の中で音質のよろしくない素材は、ハンダの錫と鉛それにアルミ線が考えられる。
一方真空管の素材は鉄、ニッケル、銅、モリブデン、タングステン等、足もニッケルだからニッケルと鉄が主体の素材となる。(プレートの黒色はカーボン蒸着、もちろん銅プレートが一番良い)この両者の音の比較はよく言われる(固体内を電子が移動するトランジスタ、真空中を電子が移動する真空管)の判断ではなくて、金属によって音質が決まると仮定した。非金属元素のシリコンよりは金属元素の鉄やニッケルの方が音が良い、としておこう。
仮説2
さてトランジスタと真空管の音質に決定的な違いがあることを理解?した所でブルーノートレキシントン盤を調べる。1950年代のworスタジオもルディ・ヴァン・ゲルダーもampex300あたりで録音していたに違いない。blp1504の1949年worスタジオ録音だと、ampex200の可能性もある。
ampex200や300の録音アンプは当然真空管になる。ブルーノートレキシントン盤の音のエネルギーはampexテープレコーダとその録音用真空管アンプによって作り出された。現在のトランジスタorオペアンプの録音アンプでは決して出せない音と思える。
Coltrane "Live" At The Village Vanguard(Impulse! A 10) は1961年11月3日から5日の録音、証言によると”ルディ・ヴァン・ゲルダーはツー・トラックのレコーダ(ampex351と想像)を1台とマイクを数本持って来ていた...”とある。
スピリチュアルではコルトレーンとエリック・ドルフィが共演、コルトレーンとエリック・ドルフィは兄弟みたいなモノだったから、コルトレーンファンは当然エリック・ドルフィのファンにもなる。



| 固定リンク