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2015年9月30日 (水)

denon dp-3000モータの可能性

3001 テクトロニクスのオシロスコープtds3012は必需品で、海外出張にも常に同行していた我が15年の相棒である。寄る年には勝てず3.5”のフロッピーが壊れてしまい、オシロデータ取りはデジカメ撮影になった。

Dp3000x 先日ラドビアからオーディオ仲間のf沢さんが帰国するや開口一番、”あんぷおやじー、dp-3000の方が安くて沢山あり、何とかなりませんか?”と言われて再評価してみた。

Dp30002 denonのdp-3000カタログの表記によると”ソリッドロータ形トルクモーター”とありその正体は、dp-80と同じ構造のエディカレントモータで、同期モータではないから速度帰還の必要がある。しかもdp-80の3相モータと違い単相モータで且つアウターロータからインナーロータとなり、全てにおいて不利となる。おまけだが、dp-5000のソリッドロータ形2相トルクモータの実態は、dp-3000モータの主巻きと副巻きの電圧を個別としてpwm制御している。更におまけで10数年前、信州松川の某モータ下請け会社へモータ製作依頼で訪問した時、過去の実績としてこのモータが展示してあり、案外近いところで作っていたものだ。プレートにはac. motorとあり、なんだい単相の交流モータかと気にも留めなかったが...

Dp80 アウターロータ(dp-80左画像)とインナーロータ(上画像)のどっちが良いか?は議論の分かれる所ではあるが、あんぷおやじ流儀ではアウターロータと決めている。慣性比が存在して制御をやってみれば直ぐに分かるが、比率は小さいほうが楽に決まっている。ま、高速制御の話でレコードプレーヤ制御の場合は意図的に遮断周波数を下げるから、インナーロータでも大丈夫デス。

3002 さてdp-3000モータを回す為にインダクタンスの測定をする。リード線の色で白ー黄色743mh、白ー橙208mh、黄色ー橙554mh、となり自ずからcomラインが橙、主巻きが白、副巻きが黄色となる。単相モータで回転磁界を得るには主巻きに対して副巻きの位相を90度進める必要がある。これは簡単でサインテーブルポインターの主巻き位置から900ポイント先を読み出せばできて、((sinθ+ 90 )x iqa)の式となる。画像の黄色が主巻きで青が副巻き、見事に90度進んでいる。ここで問題は副巻きのインダクタンスが554mhと高いことで、これは電源電圧を高くする必要がある。

3004 dp-80では22vrmsで動作した駆動電圧もdp-3000では30vrmsになった。周波数も電流を流すために14hzまで下げた。これで主巻き150ma、副巻き50maでまあ何とか動作できた。しかしこの電流波形は最近開発したリアクションシンクロナスモータターンテーブルの電流波形に良く似ていて、インダクタンスが高いと電流波形は美しくない。まあ、cpuを使ったdp-3000モータ制御ならば主巻き、副巻きの駆動電圧は各々自在になり、ブルーノートレキシントン盤を再生しながら、各コイルの駆動電圧、90度位相差の可変、全体の駆動周波数を決める。その意味ではdp-80よりも面倒となる。

Dp30001 さあ、それではdp-3000のモータは使えるか、否か?答えは問題なく使える!のだが、dp-80より不利分に対してモータの精度感を上げる必要がある。メタル軸受けの研磨、スラストボールの研磨と宝石化などチューニング部は満載となる。しかしながら単相モータには大きなメリットがあり、モータコイル2個はステレオアンプでモータ駆動ができて、celloのパフォーマンスでも金田式dcアンプでもモータが回る。あんぷおやじ流儀は真空管アンプとなり、インピーダンスマッチングのトランスが必要で勿論準備する。真空管アンプは2a3シングルのステレオアンプで、optは1次3.5k、2次600Ωとなる。

レコードプレーヤを進化させるならば、美しいモータの開発とそれを美しく回す真空管アンプの開発が必須とならん...

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