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2015年10月30日 (金)

オーディオアクセサリーは純銅に限る!その3続き

1 Duelund社のコンデンサについて思わぬ重要を発見してしまい、テスト用で比較的安いrsシリーズのコンデンサに決定していたが慌てて手配を中断した。画像はフラグシップコンデンサの”Cast PIO (Paper In Oil) Copper Foil Speaker Capacitor”となり、このufoみたいな構造が気になり入念に調査した。10μf にもなると1,000ドルと高額だが、Capacitor Testで最高の評点14をもらっている。

4x ケースは扁平の”hard pressed paper”と紙リングで、なぜ紙リングかは防振構造にして共振から逃れる、音いや音楽の自ら発する音圧によって帰還が掛かり音を濁すと”オーディオの真髄”にDuelund社は気が付いている。

3x_2Cast PIOの中身の画像がこちら、詳細は分からないがオイル含侵の紙と銅箔をぐるぐる巻き、若しくはベタベタと積層にしてコンデンサを形成している。問題は上画像の紙リングのケースの中にコンデンサエレメントを置き、樹脂を注入して防振構造としているコトだ。トロイダルトランスにも良く見られる防振構造なのだが、外部からの振動は抑えられたにせよ、いや抑えられない!音楽が通過する際に発生する自分自身の振動は自己消費されて具合が悪く、ちょうど寺内貫太郎が真っ赤い顔をしてブルブル震えてる状態なのだ。この事に関しては研究不足と言うか、従来プロセスを何ら疑問を持たない所に画竜点睛を欠く。

Vsfx_2 そこで正解はd4studioさんが入手したvsf板チョコタイプとなり、詳細な構造は分からないが大袈裟に樹脂で固めた構造ではないと思える。よって裸に近いコンデンサで平たい構造は、防振構造構築が容易で大いにチャンスとなる。

2_2 DUELUND-68869 1uf / 100VDC,  VSF, Copper Foil, 10mmT x 41mmW x 45mmL, $181.00 USD Price 、ガウスツイータ用ネットワークコンデンサが181ドルで、まあいいか!Cast PIOの中身に近いVSF "Virtual Stacked Foil"Speaker Capacitorsを入手して、あんぷおやじ流儀の防振構造にしよう。

6安いけど樹脂で固められたrsシリーズの採用は断念する。
余談だがマクロ的オーディオ機器の組み合わせ使いこなしも、ミクロ的オーディオパーツの組み合わせ使いこなしも同義で、真価を発揮させるには腕がいる。xみやのオーディオコーナーはハイエンド機器がザクザクだけど、ただ置いただけの音がする。特に高額になればなるほど使いこなしは難しく時間も掛かり、答えが出る前に諦める御仁が多すぎる。だからDuelund社のコンデンサもただ置いただけ音では、宝の持ち腐れ...

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2015年10月28日 (水)

オーディオアクセサリーは純銅に限る!その3

Ampx_2難しい回路に凝って権威を持たせた所でたかが知れている。この期に及んでは、いっとう簡単な1段増幅器のコンデンサ結合にして、フォノイコライザもラインアンプもパワーアンプも作っている。普段が難解な発明開発に明け暮れているから、せめて心が休まるオーディオに難解はご遠慮願いたい。

1x 迂闊だったとゆうよりカルダスにしびれ過ぎて正直なところ見逃していた。d4studio さんの方が遥かに先行してdeuiund 社のコンデンサを使っていた。注目すべきはCopper Foil銅箔のコンデンサをラインナップに揃えているコトなのだ。ところで”The construction builds on the foundation of our Virtual Stack Foil design...”このVirtual Stack Foil (VSF)とは一体何?

2x2 ならばとたたみかけて銅箔コンデンサを調べるとjensen社が出てきて、duelund社とは親戚で殆ど同じに見える。
jensen make 4 different types of copper foil capacitors, all with the same internal make up but fitted inside different enclosures. We have the lower cost aluminium can, highly popular for those on a budget. Then we have the copper can type, probably the more well known of copper foil types, then the paper can type and ceramic can type. All these enclosures offer slighly different characteristics to the sound. The paper can version is beautifully smooth sounding, with great detailing and presence, a real hi-end sound. Fitted with pure silver leadouts, 1mm diameter, 50mm / 60mm length. 銅箔はよろしいが銀線リードはよろしくない。丹念に調べると黄色丸印の様に根元からリード線が交換できるから、モガミのofc線に替えよう。青文字のように外皮の缶が、アルミ、銅、紙、セラミックと4種類もあり拘りを感ずる。紙缶の音質をベストとして価格も高くこれはduelund社も同じで、硬質紙缶が防振的にベストと考えているのだろう。しかしあんぷおやじ流儀の振動対策は紙缶の防振機能を遥かに上回り、安価なアルミ缶で問題ない。

寒くなり始めたシカゴの駿河屋さんからお便りが届く。
”あんぷおやじさーん、相変わらずオーディオ格闘技ですね。Jensen(ヤンセンと読む)と散々格闘してきましたが、腕が悪いのか、ジルジャンのブロンズサウンドやカッキーンがでませんでした。推測ですが、銅箔の巻が甘いとか、薄くペラペラのアルミ製ケーシングに問題ありかもしれません。今シカゴです!駿河屋”
このインプレッションは正解で、銅は音を緩めアルミ缶は音を濁し、とどめは銀線リードで、分厚いjazzには使いづらいコンデンサで上記対策が必須となる。

3x 続いてjupiterでアメリカの会社になり、純銅箔の純度は99.99%と素晴らしい、がしかしリード線が99.99%銀線となりこれはよろしくない。黄色丸印から切断してモガミのofc線に替えよう。神経質と思われるかも知れないが、銀がちょっと入っただけでもレキシントン盤のエネルギーが減少する。この3種類が銅箔コンデンサで登場したが、コストパフォーマンスならばjensen社、最強ではduelund社と決めた。

4 jensen社は比較的安価でリスキーでないから詳細な調査は後回しにして、デンマークのduelund社を調べた。d4studioさん曰く板チョコタイプに2種類あり、手書きでcuとalとあるから銅箔とアルミ箔になる。当然銅箔になるがDUELUND-70094 10uf / 100VDC,  VSF, Copper Foil,17mmT x 99mmW x 103mmL,  $538.00 USD Price と驚くなかれ、だから我らには円高の方がありがたい。

5x コンデンサの威力に目覚めていないお方は幸いなり、デス。あんぷおやじ流儀は銅が主役ならば、銅箔コンデンサも主役になる。この画像がduelund社のヴァーチャルスタックの代名詞的コンデンサで圧倒され、DUELUND-70944 10uf / 100VDC, CAST-PIO-Cu, Copper Foil, $1,076.00 USD Price プライス1,000ドルと聞いて君何を思うか、だね。

6 狂ってきたと思われるかも知れないが、celloのパフォーマンス500万円のアンプをバラバラに解体して改造してしまう方がよっぽど狂っていたから、10万円のコンデンサでも決して驚かず、ハイエンド狂いは金銭感覚が麻痺して本物を見分けるには案外良いのかも知れない。画像のrsシリーズはDUELUND-77861 1.5µF / 100VAC,  RS Series, Copper Foil, 36mmD x 62mmH, Speaker Use Only, $132.30 USD Price となり、ガウスツイータのネットワークコンデンサが、ほーら銅に近づいてきた。

8 更に追及の手は緩めない。すると遂に登場が銀箔コンデンサで、割烹わかすぎの倉沢根付アジみたいなもので、時価になり金額は表記されていない。まあレキシントン盤には必要ないが銀線マニアには最強のコンデンサになる。あんぷおやじ流儀は金箔コンデンサが欲しい...

7_2 豊者の核と思えるduelund社の銅箔コンデンサだが、予告した通り”純銅化を阻む困難が待ち受けている”要素の一つであるコンデンサについては、これで解決して随分と意味深いく福音である。

反骨あんぷおやじ流儀は、duelund社の銅箔コンデンサを使うだけで高音質オーディオが出来てしまう誰でもオーディオで、権威などから芸術の芸の付くjazzオーディオを遠ざけ真空管jazz人の手に委ねる。

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2015年10月26日 (月)

オーディオアクセサリーは純銅に限る!その2

0 本田竹広と言われても大いに困り、我らは何が何でも本田竹彦なのだ。ピアノの弦を切ってしまう伝説のピアニストで、その息子さんの本田珠也(ドラム)さんのjazzコンサートがあった。いやはや凄いドラマーが居たもので、パッカーンと鳴るスネアとシュパッと切れるハイハットは超高速で、リズムの乱舞はエルヴィンみたいなポリリズミックで、おやじ殿のピアノをまるでドラムに置き換えたようだ。

マーカムホールへ駆けつけるとニコニコして元ハム(無線機)エンジニアのミキサー氏が出迎えてくれて、途端にオーディオ談義となる。
”jazzは銅だよ、銅でコルトレーンが蘇るのね”
”え!そうなの、6ca7プッシュのアンプを手に入れたばかりでね”
”それなら、銅箔のコンデンサとデールの抵抗に交換だね”
家人に突っつかれて...つい熱弁になりすぎた。

1毎度しつっこくてスマンのだが、ケーブルはofcで純度を99.9999%(6n)と拘るならばオーディオアクセサリーも純銅(最低でも99.99%)にしないと、片手落ちになる。
さてオーディオシステムの純銅化を順番に見ていこう。先ずは電源のコンセントで純銅にしよう。オーディオシステム中一番音の変わる所で誰でも分かるが、いや分からない人は無駄な投資になるから止めよう。コンセントはプレス成型品で作るため、問題なく純銅板で出来る。この部分はあんぷおやじ流儀でofc99.995%純銅棒から加工して作った。画像のコンセントは純銅金メッキ品で、16,000円もして高すぎるが他には無い。

2x 次に電源プラグで、その昔静岡オーディオラボで松下の医療用グレードが良いと言われて使ったが、音は変わるが希望する方向にはあらずで、その解決には何と20年も要してしまった。電極が真鍮で出来ているため銀と同傾向で、よく言えば音が締まり、悪く言えば音が痩せる。コンセントと同様にプレス成型品のため、純銅で問題なく出来る。画像の純銅品は4,000円台で購入できる為ありがたい。

3 次にケーブルだが、これだけで論文が書けるほど長文で稿を改める。ケーブルを飛ばしてインレッツトプラグになるが、これもプレス成型品のため純銅で問題なく出来る。実は銅の意識が無い頃にプリ用でこのインレットを偶然使い、また銅の音であるとゆう意識もなかった。某高級インレット〔真鍮金メッキ)が手に入り交換した所、途端に音がつまらなくなり慌てて戻し、これも純銅化の下準備だった。お代もこの手は安く3,000円で買える。

4 次はアンプやcdのacインレットで、電極はプレス品の為純銅化は問題なく出来る。たまげるほど多種多様に購入したが、ほとんどダメで(インチキ品が多い)99.995%のofc純銅棒で例の如く作り、ここいら辺りから銅の重要性に気が付き始めた。

5_2 いよいよ信号ラインに入ってくるが、純銅化の顕著さは電源ほどではないにしろ大きく音は変わり、実はここでとんでもない目に合う。静岡オーディオラボのrca銀線ケーブルのrcaプラグは、我らが日立電線のlc-ofcで作られていた。銀線がダメで解体してしまいlc-ofcのrcaプラグがゴロゴロしていたので、それを使い振動対策ケーブルを作った。音質の向上については防振対策の成果と考えていた。さてカルダス党は当然パーツのカルダス化を図り、rcaプラグSRCA GG( 真鍮→金メッキ/カバー:真鍮→金メッキ 2個7,400円)に交換した。所がレキシントン盤のケニー・ドリューのトランペットが金色に輝かないのである。輝かないけどカルダス絶対信奉者はカルダスrcaプラグのせいにはしない。この間が随分長かったが、やがて真鍮→金メッキに辿り着き、ようやく答えが出た。画像のrcaプラグは4個で9,500円となれば@2,400円でまあまあ。

6更にもっと苦労困難が待ち構えていた、ヤクザなrcaジャックの登場である。既エントリーで述べたように削り出しで作ったrcaジャックの中国製の殆どと国内販売店のモノは、真鍮に金メッキで使えない。画像の純銅プレス品で当面対処するが、最終的には小型の旋盤を入手して自分で軟い純銅を削り出しで作る。プレス品にはない音の分厚さが出ると期待しよう。こちらは2個で4,800円@2,400円で上記と同じ単価となる。

7 最後が純銅のスピーカ端子、これは画像のように太い純銅棒を削るから、ある程度の腕前の職人さんなら旋盤加工で出来る。加工後の熱処理やなにやらで削る以外に隠された工程があるため、ここは迷わずカルダスの純銅端子を購入する。この純銅端子は2個が16,400円で@8,200円は随分と高めだが、それだけのコトはある。負けじと例の99.995%ofc純銅棒でスピーカ端子を作ったが、カルダスの方がしっとりと品がある。

Lexx 現在amp工房の純銅化は50%程度でこれからが本番、純銅化を阻む困難が待ち受けているが、以降のエントリーでその解決方法を明らかにする。業界でもやることが無い?せいかオーディオアクセサリーの純銅化が進み認知度もあがるが、純銅と言えども万能ではない。ただ少なくとも今まで経験したことの無い表現力を手に入れるコトは間違いない。レコード演奏家はBLP 1521”A Night At Birdland With Art Blakey Quintet, Vol. 1”が最初のリファレンスで、クリフォード・ブラウンのトランペットは火を噴き金色に輝く方向が道しるべとならん!

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2015年10月24日 (土)

オーディオアクセサリーは純銅に限る!

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中国製品と付き合うには予備知識が必要であり、チャイニーズ・カルダスは遂に製品回収まで発展したのだから、ブランドコピー商品は要注意デス。既エントリーの通りgaofeiのred copper rcaジャックが入荷した。箱にはpure copperと表記され”今度こそ本物じゃわい!”と意気込んで削った。

3_2

まことにもって直ぐに答えが出る。先ずはホット側端子を削ると、現れた色は金色で真鍮!やっぱりな、失望感でがっかりするより、純銅の加工は誰が考えても無理であるコトが再確認ができて妙に納得した。

4 次にコールド側を削ると色は金色で、またも真鍮だ!ある種コピー製品よりタチが悪く忌々しいが、まあ自業自得で安いものを探したツケが回ってきた。しかしこのrcaジャックの音は品は無いけど中々面白く、気が付けばその面白さにやられて音の方向性を見失い、部品を変えたらどんどん音が変わり”果たしてどれが正解かは分からなくなる”その典型がここにある。

F2 ここまで拘った理由は純銅削り出し品の音が未知数で、もしかしたらブルーノートレキシントン盤のエネルギーが更に激しくなるのではと思い、しかし現時点では削り出し品は無いと判断して、純銅プレス金メッキ品の採用で、この件には決着を付けよう。

F1 現在amp工房の音は何処か1箇所を変えただけで音の違いが分かり、方向性を誤らない。毎度述べているように駄耳は発明の母で、駄耳でも分かるほど劇的に変えるから、そこに進歩がある。真鍮は銅の比率が70%、最近流行のりん青銅はwikipediaから

C5050: 錫1.0~1.7%、リン 0.15%以下、残りが銅
C5111: 錫3.5~4.5%、リン 0.03~0.35%、残りが銅
C5102: 錫4.5~5.5%、リン 0.03~0.35%、残りが銅
C5191: 錫5.5~7.0%、リン 0.03~0.35%、残りが銅
C5212: 錫7.0~9.0%、リン 0.03~0.35%、残りが銅
りん青銅における銅の割合はベストでも98%で、タフピッチ銅の99.9%より遥かに悪い。りん青銅を使った電源コンセントは具合が悪いから、迷わず純銅に変えよう。

F3_2 純銅プレス品は国内ではフルテックの独壇場で、フルテックに決めた。我らは日立だから日立電線派だが、日立電線はさっさとofcのプラグなど止めてしまい、その点で古川電線は偉い!入荷した画像のft-111gのrcaプラグを早速儀式で削ってみる。

F4 金メッキの下は銅の色で安堵する。中国製の表記と実態の違いにやられて敏感になりすぎた。黄色丸印は削ったところで赤い銅色が出ている。

F5 こちらはフルテックrcaジャックのft-903gで同様に削ってみる。青丸印に赤い銅色が出て素晴らしい!いや当たり前の話だ。ここで再び素材のお話で、金はレンジが狭いとゆうご意見もあるが、その通りでjazzエネルギーとレンジは反比例で、パンパンと張ったゴムまりが金メッキ、押しつぶして平たくなったのがロジュウムメッキでレンジは広くなり低音は程良く締まる。

F6 だから新しい録音やハイエンドオーディオにはロジュウムメッキの方が合う。補足するならばレキシントン盤だってレンジは広い方が良いのだが、クリフォード・ブラウンのトランペットを金色輝かせるならば、金と銅でしか方法がない、よってレンジは狭くなり音は緩むのも仕方ない。

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2015年10月22日 (木)

ターンテーブル用ヒステリシス型同期モータを作る

Ash4 無帰還型か帰還型のどちらにするかは議論の分かれる所だが、それぞれの思想信条で決めればよい。あんぷおやじ流儀は無帰還型で、これには深ーい訳がある。磁石付きモータ所謂ブラシレスdcモータは非同期型であるから、速度同期させる為に速度帰還が必須になる。nc制御は更にややっこしくて、pid,pi,i-pdによる位置、速度、電流の3重苦?帰還となり、制御屋30数年間はこの戦いに力尽きた。もう殆ど職業病で帰還型と磁石つきモータは見るも嫌だ!が本音でスマン!

Ash1随分前になるが、d4studioさんから ヒステリシスシンクロナスモータをお借りして研究したことがある。カウントベイシーのお墓のあるロングアイランドのashlandモータで、ampexのテープレコーダにも使われており、実に作りの良いモータで良い音が出そうな雰囲気を持つ。
Ash2 先ずスロットを調べると24スロットあり、毎極毎相のスロット数q=全スロット数÷相数÷極数で24/2/4=3で0~180度を駆動するに3個のコイルを使うことになる。このqが大きいほうがサイン波磁界の分解能が上がり、滑らかな駆動になる。極数は4極で60hzにおいて1800rpm、注目は出力が1/100hpとなっているから0.75kw/100=7.5wとなる。これは驚きでブラシレスdcサーボモータであればこのサイズで5kwはいける。だから磁石付きには敵わない。
Ash3 敵わないのは産業用の話で、オーディオに関しては別問題でこのサイズで7.5wでも何ら問題はない。この画像がヒステリシスリングでコバルトクロム鋼などで出来ている。ヒステリシスリングの内側はアルミなどでシャフトに固定する。
Cur この画像は駆動電流の波形で実に美しい、電圧波形ならばいくらでも美しくなるが電流波形はそうはいかない。電圧波形は無いが0.1%程度の低ひずみ率サイン波を16bit,daコンバータで発生させている。青の副巻きが黄色の主巻きよりきっちり90度進んでいる。
Hsm さてダイレクト駆動用のヒステリシスシンクロナスモータを設計する訳だが、設計資料は皆無である。1970年代にヒステリシスシンクロナスモータは終焉を向かえ、設計者は誰も居ない。qを4としてあんぷおやじ流儀では10hz程度は難なく出せるから16極とすると3相モータでは192スロットと前回と同じ答えになり、この辺りが落とし所になる。フラッターは4pのモータ単体で0.5%程度であるから、この1/4で0.125%と想定できて、十分とみる。問題はヒステリシスリングでコバルトクロム鋼は使えないから鋳鉄と鉄のss材など、あるもので試してみる。幸いなことにターンテーブルに関してはトルクは出ない方が良く、あくまでも滑らかに静寂に回す。

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2015年10月20日 (火)

ターンテーブル用2a3真空管サーボアンプ開発記 1

1最近つくづく思うが、ターンテーブルの開発にはjazzレコードの歴史は調べておく必要がある。時代背景や環境や技術レベルに録音のシステム、それらの融合の答えとしてレコードが存在している。ワイヤーレコーダの存在は承知しているが、音が悪く調査対象外とする。次の登場が円盤式録音機で、今の所の調査ではテープが出てくる前の録音方式でラッカー盤に音溝を刻めばレコードは出来上がり、ダイレクトカッティング方式はjazz黎明期の1940年代の主流だった。ボールネジはまだ発明されていないから、カッターヘッドの送りは角ネジをターンテーブルモータからの同期駆動でグリグリ回す方式、明らかに粗いけど力強さは出ると思える。これはリニアトラッキングカッティングマシンの原型になる。レコード製造プロセスからしたら70年も前のダイレクトカッティングの方が進歩的なシステムと思うが、問題は当時のウエスタンエレクトリックのカッターヘッドで周波数特性に限界があって、あのようなの音になったと想像する。
Charliexxx チャリー・パーカーを聴けば彼以上のアルトの演奏者なんて居ないし、しかし音の良いレコード盤が少なくて実に残念だ。
画像のsavoy”MG 12014   The Genius Of Charlie Parker Charlie Parker (alto saxophone)Dizzy Gillespie (piano -1, trumpet, piano -2) Curly Russell (bass) Max Roach (drums)WOR Studios, Broadway, NYC, November 26, 1945”メンバーを見ただけでしびれてしまうが、重要な手掛かりはworスタジオの1945年録音で、ampex200の出る前だから円盤式録音機と想像してしまい、あの音に納得する。演奏は凄いし音の凄さの片鱗はあるが、ターンテーブル開発のリファレンスとはならない。
23 1948年に横着ビング・クロスビーのおかげで、(深夜放送にいちいち付き合っていられないから、音の良い録音機開発に資金を投じた、だから横着は発明の母なり)ampex200が開発されて、ブルーノートレキシントン盤が登場してようやくターンテーブル開発のリファレンスが出来た。さて次なる問題は録音の良し悪しで、jazz喫茶amp工房の音が悪いと言われても往々にして録音が悪く、あんぷおやじのせいではない。オーディオはリファレンスをきちんと決めておかないと、判断を誤る。最近の電源強化と素材の銅化と振動対策は、レキシントン盤の生々しさを際立たせ、マイク位置やミュージシャンのポジションどりやフェーダ操作のチョンボが見えたりして、録音の問題と理解できるようになった。
Colt amp工房のリファレンスはブルーノートの1500番台レキシントン盤と、1961年からのインパルスコルトレーン全作品、たまにプレステッジのマイルスにヴィレッジヴァンガードのビル・エバンスで、随分と狭い範囲に照準を合わせているから、全てに対応できるオーディオメーカ製とは大きく異なる。
Miles さて名盤'Round About Midnightは大いに問題で、上画像の1954年録音のMiles Davis And The Modern Jazz Giants  (Prestige PRLP 7150)貧乏プレステッジはハッケンサックのヴァン・ゲルダースタジオ録音、下画像の1955年録音のMiles Davis - 'Round About Midnight  (Columbia CL 949)お金持ちコロンビアスタジオ録音、これはテープ編集まで入り完璧。この2枚の'Round About Midnightを比較すると、10ヶ月の録音時期の差しかないのに貧乏プレステッジの圧勝で、この違いを浮き彫りにするもターンテーブルのなせる業になる。曇りガラスの向こうのColumbia CL 949の音が良いと言われる方は、装置全体の見直しをお勧めします。
Sv こうして得体の知れないレコードを得体が知れるようにして、ターンテーブルの開発を行う。一人プロジェクトx方式で原資も無く、sh7286cpuのソフトも買えないから、全部作る。面倒なのがsh2.hヘッダーファイルでソフトを買えばおまけで付いてくるが、全部タイプしなければならない。レジスタのアドレスをequ定義するのだが、膨大な量でしかも1文字間違えれば誤動作して危険、コピペはエンブレムで悪扱いされたが、間違いない意味でコピペは有効で、取説のpdfファイルからコピペしフォーマットが違うためタイプし直した。これで間違いは大幅に減る。モータに辿り着くには、気の遠くなるような膨大な作業が...

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2015年10月18日 (日)

オーディオ用の電源トランスを作る

1menー10トランスは実に情けない音で、10万円もする2kvaのノイズカットトランスに頭を抱え込んだ。長い間重しの役目しか与えられず、身分最下位だったが防振対策で手法が確立すると、身分が最上位に変身した。先ず磁気シールドの目的で付けられたアルミカバー、これはノイズカットトランスではない為撤去する。続いて真鍮にニッケルメッキの端子は音が悪いのでこれも撤去、銅端子にしたいが今回は無しでいく。
2 カバーを外すと中身がむき出しになりこれからが勝負になる。典型的なカットコアトランスで、この構造においては問題なしと考える。セントラルパークのメトロポリタン美術館には、包帯でぐるぐる巻きにされたエジプトのミイラがゴロゴロ置いてあり、それを思い起こさせるようなコイルの絶縁紙巻きで、これも音には良くないので撤去しよう。
32 ミイラ巻きを解き耐熱チューブに覆われた線を整理すると、何とゆう芸術的なオブジェだ!ニューヨークの現代アートシーンへ持ち込めば好成績間違いない。さて解いたは良いが更に困難が待ち構えており、隙間という隙間に絶縁紙が入り込み、おまけに振動防止用のニスが至るところに塗布してある。ここが一番の苦労だがコイルを傷つけないように慎重且つ丹念に取り除く。いや、だからあんぷおやじ流儀のトランスでは最初からこんな余分な作業は必要なく、ただ巻いただけで当然安くなる。
4 全てむき出しになると2次側は平角電線で、大電流では仕方がないのだが気に入らない。まあ、そこまでの大容量トランスは作ることも無いが。ここまでで解体作業が完了して、続いて防振対策作業になるが、それは続きとゆうコトで...
Prx トランスの音で良い!いや悪い!はなぜあるのだろうかと、長年研究した。答えはトランス構成素材と偶然出来た防振構造にあると、とりあえず結論付けた。構成素材のケイ素鋼板と巻き線の銅線に関しては国産であればさほど気にせず、しかし中国や台湾製は積極的に使わない。これに関してはユニオン電機で製作してもらった100khzスイッチングトランスを台湾でそっくりコピーさせて作ったが、2~3%どうしても効率が上がらず素材の違いと考え、音に直接ではないが影響が無いとは言い難い。次によく見かける樹脂で固めた防振構造は最悪で、音をダメにしまう。タムラのpr7808sはトロイダルトランスで高性能と言いながら、音は事務的でつまらない。充填された樹脂をノミを使って掘り起こし素っ裸にして防振材を充填したら音は生き生きとしてamp工房のメインアンプで活躍している。この経験からトロイダルコアでもカットコアでもeiコアでもリングコアでも、全て適切な防振構造にすれば皆音が良くなり、トロイダルコアが必須とはならず、またしても”何でも良い!”が出てしまった。

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2015年10月16日 (金)

表面導体型誘導モータ

Mt0モータ師匠は実家が近所であることから30数年のお付き合いになり、良きメンターである。大学退官後は教え子で世界一のモータ企業になったnd社の中央研究所長になられた。イギリスのダンディズムを重んじ、英語は歯切れのよいブリティッシュイングリッシュを話し、シティボーイのお洒落で人気ドラマの右京さんのようなイギリス通である。しかし何よりも幼子のような純粋な探究心に頭が下がり、日本のモータ黎明期にイギリスとドイツから最先端のモータ技術を学び、日本流儀の小型交流モータの研究に生涯をささげた先達である。

Mt6_2 モータ師匠が大学を退官されてから暫くして高橋研究室を訪問した。丁度研究室は片付けの最中で、長年研究したモータの残骸が所狭しと散乱していた。その中に銅のロータを見つけると何やら予感がして、高橋先生に”スクラップ屋に出すのであればください!”と申し出ると”良いでしょう”と快い返事、”所で先生このロータは一体何ですか?”すると先生はニコニコしながら”凄いモータですよ!”と謎めいた。それから数年間銅ロータの存在すら忘れていた。

Mt3_3 モータ師匠の最新刊”小型モータが一番わかる”の宣伝文を見ていて、たまげた。その銅ロータは、本の記述にある表面導体型誘導モータのロータではありませんか!ブラシレスdcモータに変わる前に、レコードプレーヤのダイレクトドライブに使われたが、商品は短命であったとある。モータの構造は単純でケイ素鋼板の円筒に銅の円筒を嵌めるだけで良く、シンプルな構造は原理原則の判断基準になる。

Sisx 絵描きのなりそこないは、日本の絵画は桃山時代を日本ルネッサンスとして長谷川等伯で終わり、イタリアルネッサンスではミケランジェロにダ・ヴィンチ、最大譲歩でバロックのカラバッジオで終わり、これを勉強すべきと持論している。人類にそう何度もルネッサンスは来るわけでもないし、素直に停滞を認めるところから次のルネッサンスの誕生があるのだろう。かくしてこの進化の過程をjazzにあてはめると、1950年代の真空管時代とピタリと一致して終わっている。ここに焦点を合わせて再生するならばレコードになり真空管アンプと自然に答えが出る。しかし現代音楽や最新録音、更に凄い音!を求める方はハイエンドオーディオにすべきで、ハイレゾにすべきと思う。

Mt9 モータ師匠の退官が決まったある日、大学を訪問すると寂しげに”交流モータはもう古いからね!”と言われ、そうだな完全に磁石付きモータの時代になったのだ、と思った。所が世界的には中国のネオジュウム事件が起きて、誘導モータの見直しが始まり、amp工房ではリラクタンストルクモータを使ったemt927の音にやられて、sp10など磁石付きモータ所ではなくなった。こうなりゃあモータ師匠の研究された小型交流モータの意志を継いで、あんぷおやじ流儀の最先端制御技術で1950年代jazz用のターンテーブルを作ろうと意を決した。もう磁石付きモータに2度と戻るまい。

Sh7286 かくして画像のsh2aコアsh7286cpuボードで300khzターンテーブル電流制御に挑む。なぜ300khzかはゲインの問題でも分解能の問題でも圧倒的に有利となる。第一ハイレゾで192khzと言われりゃあ、負ける訳にはいかない。勿論あんぷおやじ流儀のosを搭載するが、タスクスイッチから電流制御が完了するまでに3.3μsecで終えねばならず、相当に難しい。縦軸の分解能が16bitに対して、サイン波の時間軸を300khzにすると3.3μsecの分解能になる。16極8電気角のddモータを33rpmで回した場合、1電気角の時間は0.227secとなる。0.227/0.0000033=68787となり時間軸分解能は16bit並みになり、縦軸と横軸のバランスが取れる。クロックは12.28mhzでこの8倍98.24mhz動作、勿論言語はアッセンブラ、多分sh7286アッセンブラ記述者は世界中どこにも居ないはず。daコンバータは16bitこれは内部データをそのまま吐き出せて便利、16bit±32767の分解能は1v出力で量子化30μvとなり手に負える範囲となる。ハイレゾで32bitだ!と騒いでも、息を吹きかけたら吹き飛ぶレベルのナノボルトでは、電圧に重さが無い。

Mt8 さて表面導体型誘導モータの構造を調べると、エディカレントモータもヒステリシスシンクロナスモータも似たか寄ったかで、ステータを1種類のみ作りロータだけ変えれば3種類のモータが出来る。これは朗報で、このモータ開発でお代の掛かる所はステータの積層ケイ素鋼板のワイヤカットで、ロータ側の引き物(旋盤加工)は大したことはない。

交流モータの遺産にとんでもない優れものがあり、多分時期尚早でモータの方が進んでしまい制御系が遅れて、正しい評価が出せなかった不幸と言える。与えられた使命としてそれら優れた交流モータを蘇らせ、テクノロジー激変の生き証人として後世へ伝えねばならない。時代に惑わされて右往左往しているより、どっしりと腰を据えて昔ながらをやっていると、気が付いたら時代の最先端になる。

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2015年10月14日 (水)

ヒステリシスシンクロナスモータを回す

1 1970年代前半、社内ではチト有名になりややっこしい制御の依頼が数多く舞い込むようになった。予算措置から設計、手配、動作確認まで全て一人でこなし、一人プロジェクトxはこの頃からやっていた。コンプレッサ製造課の酸洗いでリフマグ(磁石で鉄材を持ち上げる)の切れが悪くて材料が落ちない、何とかして!とsosが入る。この程度は何でもない、と簡単に考えoffの瞬間に電流方向を変えて出来た!と思ったがダメで思案した。そうか磁気ヒステリシスか、-電流でもダメでoffした瞬間に交流を流しbhカーブを移動している間に重量が勝り、落下した。確かに学問ではbhカーブを学んだが、実戦して初めて身に付く。

2主題のヒステリシスシンクロナスモータは昔のターンテーブルに数多く使われていた。そのヒステリシスモータの動作を正確に理解するため、モータ師匠の”小型モータのすべてがわかる本を引っ張り出した。その説明文は「ヒステリシス特性を利用して回転させるもので...」いや、だからヒステリシスでどうやって回るのでしょうか?と聞きたかったが、紙面の関係で詳細な記述は無し。ネットから出てくるヒステリシスシンクロナスモータの解説文は、モータ師匠の文章が殆どで検索は止めた。
Hism4 余りにも古くてヒステリシスシンクロナスモータを設計できる人も居なくなり資料も少ないが、大手電機メーカの技報のアーカイブから出てくる可能性があり、本件に関しては1970年の富士電機の技報に論文されていた。以下文章は其処からの出展である。「固定子に通電すると回転子は固定子磁界にて磁化されるが、ヒステリシス現象にために固定子起磁力より遅れて進行する磁束密度が生ずる。固定子起磁力方向と回転子内の等価磁極中心方向とが一致する方が空間の磁気エネルギーが大となるので、この遅れのために回転子にトルクを発生する。」
Hism3 画像のモータは1970年頃の松下電器製のヒステリシスシンクロナスモータで、4極とゆうコトは60hzにおいてns=120f/pは1800rpmとなりモータプーリーはご覧のように小さくなり、高回転でぶん回してターンテーブルをベルトドライブし、何とも不自然な方式であった。
Hism1_3 例の如くインダクタンスを測定すると、主巻き597mh副巻き1400mhと時代の苦しさを象徴するかのようにグルグル巻きにしたハイインダクタンスで、参りました。固定子から発生した磁界より遅れてヒステリシスリングに発生した磁力により回転トルクが発生して、仮に進み回転の場合には発生トルクの関係が逆転してブレーキトルクを発生して、一人速度フィードバックを磁力だけでやっている、とんでもない優れものがヒステリシスシンクロナスモータの実態である。動きのメカニズムが分かればシメタもので、たたみかけてモータを回す。
Hsm20 ヒステリシスシンクロナスモータがどれだけ低速で回転するか試してみた。画像のサイン波時間が18.8secの2電気角(4極)で1回転する為、18.8secx2=37.6sec 60/37.6=1.56rpm、周波数から計算しても0.05319hzは120x0.05319/4=1.56rpm、1800rpmのモータが何と1.56rpmで回り、モータ制御技術の勝利でエライことになった。これが200khzサーボの威力で自在にサイン波を発生できる。この柔軟性に慌ててm+aさんに来てもらい、明日からこのモータを探しにボッコ屋廻りをしようと、密談した。流石にこれだけ低速では電気角毎の磁力に引っぱられた動きでギクシャクしながら回り、まあモータの構造は良く理解できる。駆動周波数0.05319hzはやりすぎで、この古いモータを使ってベルトドライブターンテーブルを作る時は、10hzから20hz辺りを基準周波数とする。10hzの時は300rpmとなり33rpmに変換するには1:9のレシオになる。切れの良い数値1:10とすればターンテーブルΦ300mmに対してモータプーリーΦ30mmとなり、ブン回ることもなく具合が良い。
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モータ駆動技術が開発される前に、磁石付きモータへと時代は移り高効率が必須で古いテクノロジーの交流モータは過去の遺物となった。画像の左から本テーマのヒステリシスシンクロナスモータ続いてエディカレントモータ、次がリラクタンストルクモータ、最後が表面導体型誘導モータのロータ試作品でまた別な機会に。交流シンクロナスモータの代表3種で、所謂突極性で同期するモノがリラクタンスタイプでヒステリシスもエディカレントも突極性を持たず極めて滑らかに回る。磁石付きモータは突極性の最たるもので...
Hism40 ならばddターンテーブル用ヒステリシスシンクロナスモータを設計してみよう。大体が真空管jazzのブルーノートレキシントン盤を再生するには時代背景から、低効率、非合理化、高価と現代人が目を背けるような方式が良い。ヒステリシスリングはコバルトクロム鋼など100トンも発注しなくてはならず、我らには無理な話し。そこで昔のモータ設計者が呆れるようなねずみ鋳鉄品(FC材)を使おう。これには深ーい意味があり、ロータそのものが自己防振構造になり、静岡の栗田工業へ依頼すれば何時でも鋳物を吹いてくれる。
Hsm31 ヒステリシスリングが低効率で出来たので、画像のエディカレントモータとほぼ同じ構造でいける。ヒステリシスシンクロナスモータ(無帰還方式)もエディカレントモータ(速度帰還方式)も手作り方法が決まり、何時でも出来る。あんぷおやじ流儀のパワーアンプは2a3の無帰還アンプで、同じ次元とすれば無帰還のヒステリシスシンクロナスモータになる。最近は面倒に巻き込まれるのが億劫で無帰還モータに限る。16極で3相の4スロットとすれば192スロットとなり、ハイレゾヒステリシスシンクロナスモータとなる。またしてもターンテーブル用モータの選択肢が広がった。オーディオに関しては論を持つと論に引っ張られ自由を失い、論を持たない方が良い。
おまけ、ラグビー凱旋でマイケル・リーチに日本語のインタビューが集中したが、時々日本語が出ず気の毒に思った。東海大のグラウンドで話しかけた時は英語で話した。一生懸命コトバを探している姿は、彼のまじめさを象徴していた。

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2015年10月12日 (月)

Mark Levinson No.26L 改造手法

01 2004年にjazz喫茶amp工房を開店してから11年が過ぎた。”何だい、この音は!”と文句を言う輩もいるが、1杯500円のコーヒーで11年もお店を続けてこられたのは文句を言うアナタのお陰じゃあない。開店まもなくから11年間、音の悪い時代も黙々と通い続けてくれたy本さんや駿河屋さんや若旦那をはじめ、多くの律儀な常連さんのお陰である。そのy本さんから”プリアンプのMark Levinson No.26Lが何とかなりませんか?”と相談を受けて、調査に入った。 持論になるがMark Levinson のLNP-2Lで、プリアンプは終わったと思っている。このアンプほどエポックメイキングな登場は以降無いし、大体が情報量を増やし音線は益々細くなり繊細緻密なハイエンドへと向かい、真空管時代jazzの再生ではLNP-2Lが限界と知る。

02_2 電源の結合具合を調べると、この時代の象徴的粗結合で明らかに人種差別いや電源差別と思われる。この電源では、おまけのグリコで良い音を出せ!と言われても無理、電源を蜜結合構造として身分最上位の主役にしよう。角型のspragueの6800μfの電解コンデンサは振動に対してアンバランスに影響を受け、樹脂で固められたとロイダルトランスは自分自身で音を悪くしている。ダイオードは非力でヒューズもいかんし、acインレットもいかん。電源は2個独立していて±34vが2回路、+25vが1回路、共に非安定化電源で、プリアンプ内部で±34vを降圧安定化している。電源psl-226はあんぷおやじ流儀のモンスター電源を作り、交換した方が手っ取り早い!

03 基板を見て、おーっ!とたまげる。雰囲気はcelloのパフォーマンスの電圧増幅部基板に良く似とり、ミミズののたくったような独特な基板パターンは同じ設計者に違いない。使用している部品も良く似ていてマドリガルになったが、マークの思想をそのまんま使っているのだろう。ゴチャゴチャして美しくないが、丹念に調べると画像上部が入力セレクターのリレー切り替え部、ここでは手作り金接点リレーを2回路(レコードとcd)投入しよう、ただ沢山は面倒で出来ない。左がイコライザ部、その右隣が安定化電源部、ここでは銀色をしたフラットケーブルをofc電線に変える。右がラインアンプとなる。

44 y本さんが”情けないイコライザ”とこぼしていたが、ここは悩ましい。音線の細さはイコライザ素子とrifaの大きな青い角型フィルムコンでこれらを交換すれば間違いなく音は改善されるが、真空管のような図太いjazzにはならない。ディールの抵抗とカルダステフロンコンデンサの構成によるcr型イコライザ、それに几帳面な国産真空管、電源はモンスター電源とした、あんぷおやじ流儀のスーパーイコライザアンプを作るべし。

05rifaのフィルムコンやwimaのmkpコンが最高峰の部品と言われても当時の話で、重要な音色付けのコンデンサはカルダス等に交換しよう。総じてゴチャゴチャし過ぎの言い訳が多く付いた回路が現代設計で、この傾向は時代と共に益々激しくなり、そして分厚いjazzからはどんどん遠ざかる。そうこうしている間に、気が付いたらアナログアンプ時代は終わってしまった。アナログアンプ隆盛時代のシンボルであるMark Levinson No.26Lは適切な改良を施し、寿命を永らえるべきと信念している。

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2015年10月10日 (土)

ターンテーブル用acモータは凄かった!

2 テクニクスの新型ターンテーブルの構造図がネットに出たので解析してみよう。2001年にマランツの依頼でw社とamp工房で開発したコンピュータコントロールターンテーブルのモータに良く似とる。違いはモータの構造で特段新方式でもないがコイルと磁石の対向型で、これはコギングに対して真に有利であるが、しかし効率は落ちる。ロータリーエンコーダと起動時60度毎角度検出用ホール素子を持った基本構造はあんぷおやじ流儀である。かくして斬新さは皆無で、分布巻きsp10でノックアウトされたテクニクスの凄さは微塵も感じられず、フツーになった。
Ttamp2磁石付きモータと戦うこと20数年、磁石に対しては怨念にも似た恨みがある。アマチア時代ならば多少ギクシャクしても気楽だったが、プロになってからは許されず、ゲインが稼げない領域での磁石付きモータの挙動には散々泣かされた。よってターンテーブル用モータはacモータになる!いや、acモータならば解決出来る訳でもないのだが、この期に及んではもう磁石付きを扱いたくないが本音で、ご容赦あれ。
3_2 acモータで外形Φ300mmのエディカレントモータは高価(50万円位)でも良ければ、積層ケイ素鋼板をワイヤカットしていつでもできる。安いタイプはdp80や3000の中古モータを確保すればいつでも出来るので一応解決済みとして、今回は市販のリラクタンストルクモータの性能と限界を探る。
リラクタンストルクモータの特性は、起動時インダクションモータとして動き、定格速度領域に近づくとロータの凸極特性に引きずり込まれてリラクタンストルクによる同期運転となる。
31_2 構造研究のためにオリエンタルモータをバラしてロータ、ステータ、巻き線を調べた。ロータはインダクションモータと同じのカゴ型で真ん丸、普通リラクタンストルクモータはロータが凸極構造を持っている。真ん丸で凸極特性を持つこのモータは滑らかに同期して優れものでは?
32 一方でemt927のモータの場合はロータをカットして明らかに凸極構造とし、凸極特性を持たせる。emt927の時は全体のワウフラ測定しかやっていないのでモータ単体の特性は不明である。形状比較ではカットしていないオリエンタルモータの真ん丸に軍配が上がる。
Sv1 こちらは日本サーボのシンクロナスモータsh6p2nと商品名はなっているが実態はリラクタンストルクモータで、バラしてみるとロータはemt927と同様に極数分だけカットしてあり分かりやすい。
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4 オリエンタルモータの2sk4a-aul 3.5w(6,500円)か3sk10aーaul 6.5w(7,400円)が使える。後ほど述べるが振動の問題でモータは小さいほうが良く、2sk4aでトライしてみる。電圧は100vとなっているが信用しない。コイルインダクタンスを測定すると、主巻き257mh、副巻き867mh、副巻きの抵抗は500Ωで、20hzの時のインピーダンスは概略510Ωで副巻き駆動定格電流を50maとすれば26vrmsとなり、手持ちリニアアンプで問題なく回る。2sk4a-aulモータの公証フラッターデータは4%で、これをあんぷおやじ流儀で回すと0.6%が出てしまい、こりゃあエライことになった!
5思う所があり純粋に2相サーボにしてみようと巻き直しを考えた。2sk4aは不幸なことにエンドブラケットが焼き嵌めされていて分解できない。そこで治具を2種類作り強引にエンドブラケットを剥がした。画像の右治具はワイヤーカットで複雑な形状を切ったが、結局は簡単な構造の左治具でうまくバラせた。
6巻き直しは主巻きも副巻きも完璧に同じ値とする。巻き方はy川モータの天才モータ設計者から教わり、最初に巻き線の長さを揃えて切っておいて巻けば同じインダクタンスになりトルクリップルが減少する。そのモータ設計者に”巻き終わって線が余ってしまったらどうしますか?”と聞くと”そりゃあ残念だが巻き方が悪い、やり直しだね”と手厳しい。インダクタンスは250mhとし、これはdp80や3000と共用を目論み、真空管アンプで回す為の値でもある。
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7 さて主巻きと副巻きを同じ巻き線にした大きな狙いは、shcpuとdaコンバータの組み合わせで自由自在にどんな駆動パターンも作れるため、主巻き、副巻きの区別を止めた。言い換えれば3相モータに対する2相モータとなり、昭和40年代に日立で見かけた精密計測器の2相サーボモータをイメージし、回転磁界を90度位相にするだけである。画像のテストベンチでパラメータを変えながらフラッターを測定する。モータの対向にロータリーエンコーダがあり、この信号をフラッターメータへ接続する。
8 勿論駆動波形は0.1%程度のひずみ率のサイン波でここが大きなポイントとなる。画像の黄色が副巻きv相で青の主巻きu相より正確に90度進んでcw方向に回転する。位相角をいじったが、これは失敗で改善されず90度に固定した。
9電流レベルのパラメータを限界まで下げた調整にして、ベストフラッターデータを叩き出した。目黒のmk-615フラッターメータに設定ミスがあるのではないかと疑ったが、正真正銘何回測定しても0.09%なのだ。周波数カウンターも安定している。ダイレクトドライブにも使えるフラッターレベルだが、トルクが小さくこれ以上の低回転は無理なので現実には不可能。テストベンチの精度が怪しく芯出しすると0.06%ものチャンピョンデータが出た。2sk4a-aulモータの公証フラッターデータは4%で、これが0.06%とは一体?現実には負荷が加わり電流を流す為この値は悪くなるが、ターンテーブル用モータはacモータでもdcモータでも精密モータでない限り低トルク調整となる。
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Emt927 emt927の3相モータを単相化駆動している間違いと一緒で、主巻き、副巻きと分けた標準構造の場合、インダクタンスを変えて副巻きにコンデンサを付けて駆動する方式が振動を出易くしてしまい、間違いなのだ。3相交流か2相交流で回せば素晴らしいコトになり、acモータは凄い!となる。サーボアンプ屋はいつもモータ設計者に”なに設計してんだい!”と悪態ついていたが、スマン!駆動できていなかったこっちの責任だ。acモータは既に出来ていたのである。

おまけになるが、今回の2相acサーボモータ化は忘れていた色んな事を思い起こさせ、レコードを真に滑らかに回すには、エディカレント3相acサーボモータとし、巻き線長さまで完璧に3相分揃え、ステータスロットはケイ素鋼板を積層してワイヤカットで精密切断して、その他の部品も全てマシニングで精密加工した手作り品によってのみ、超低トルクリップルのddモータが出来て、初めて究極のターンテーブル用モータになると、改めて思った。2004年の頃、超低リップルのブラシレスdcサーボモータを研究していた時、y川モータ社長とは古い付き合いで、北九州小倉へ飛んだ。早稲田出の音楽好きの社長は歓迎してくれて、小倉の美味い魚をご馳走になり、更に広島大出の部下である、若き天才モータ設計者を紹介してくれた。真の技術者は屈託なく核心のモータ設計を惜しげもなく披露してくれて、目から鱗であった。周りに凄い人々が居たもので今更ながらの感謝である。

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2015年10月 8日 (木)

オーディオケーブルにおける片手落ち

Oyaide_2 昭和42年からか?ボーナスあるいは給料の全部を握り締め向かうは秋葉原、我らのメッカである、いやメッカであった。だから悲惨な事件には胸痛むし、なんとかカフェやakbは馴染まない。ラジオデパートが目当てで向かう途中に、しもた屋風に電線が雑然と積まれていたオヤイデ電気へ通い始めたのはだいぶ後になってからで、最近は随分と立派になったものだ。m+aさんが”これ参考にして!”とオヤイデのケーブル資料を置いていった。電線の作りについて懇切丁寧な説明があり、伸銅にダイアモンドダイスを使い表面研磨してある、と言う。銅線の高純度化は当たり前の話で、オーディオケーブルを構成する素材の電線は、もう完璧と思えるし限界なんだろう。

In1 その完璧の次に来るものが片手落ちで、幾つかある。先ず電源ケーブル部品ではインレット、プラグ、コンセント、rcaケーブル部品ではrcaプラグにジャック、その他累々。これらは銅合金で作られており、真鍮やリン青銅を誰が一体なぜ音が良いと決めたのだろうか?電線は無酸素銅で6nが当たり前なのに、銅合金の真鍮に至っては銅の比率が70%にもなってしまい、99.9999%対70%に青ざめる。電線の純度には異常なまでの拘りを見せているくせに、周辺部品の純度に目をつぶるは片手落ちと言えよう。よって正解はこれらの周辺部品を純銅にするコトである。

In2 最近はコトの重大性に気付いたメーカも増え、銅製品も結構揃ってきた。前回のインチキ銅のリベンジで、再び中国製のiceインレットred copperを購入した。理由は安いからで、amp工房提供のケーブル原価は抑えなくてはいけない。入荷すると早速いつもの儀式、深く削ってみると中まで銅の赤色が確認できて間違いない、こりゃあ素晴らしい!とすっかり中国の味方になり、思わず音まで見えてしまう。素材の僅かの差を判別するにはプリアンプのモンスター電源がよろしく、このインレットを交換した。

Blp1521x_2 レコード演奏家はBLP 1521 A Night At Birdland With Art Blakey Quintet, Vol. 1
( Clifford Brown (trumpet) Lou Donaldson (alto saxophone ) Horace Silver (piano) Curly Russell (bass) Art Blakey (drums) Pee Wee Marquette(announcer)"Birdland", NYC, 2nd set, February 21, 1954) 47west 63rd盤のアート・ブレイキークインテットに ”a night in tunisia”を繰り返し演奏してもらい、メンバーがどれだけ良い演奏をするか聴き込む。クリフォードのトランペットは火を噴き、唯一このメンバーで会っているルー・ドナルドソンのアルトは泣き、この時代のバードランドのハウスピアノはベコベコだけど、ホレス・シルバーの音はどんどん良くなり、なんと言っても御大ブレイキーの太鼓は皮の張りがパンパンになる。

Lexx blp1521 vol1は残念ながら47west 63rd.nyc盤で、3rd位のプレスと思うが重量は175gと軽く音も若干軽い。blp1522 vol2はジャケットが鳥デザインのレキシントン盤でフラットエッジの210gと堂々としている。音の差歴然でレキシントン盤に拘る理由がある。
なんせこのあたりのレキシントン盤はオークションのせいか価格が軒並み高騰してしまい、手が出せない。負け惜しみだが、この47west盤をリファレンスとしてどう演奏を進化させるか!に割り切っている。そしてバードランドライブ録音を担当したルディ・ヴァン・ゲルダーに会えたならば質問したいのが、ampex300をバードランドへ持ち込んだ?使ったマイクはコンデンサか?ベロシティか?銘柄は?
おまけだが、オーディオベテランの医者(医者はたいていお金持ちで凄いオーディオ機器を所有)が”こんなクリフードは聴いたことが無い、だけどブレイキーの太鼓が...”と評して的確、ただブレイキーのお化け太鼓はルディ・ヴァン・ゲルダーの録音思想と思っている。

Cresxxred copperの答えは直ぐに事務的に出る。ベースが締まり始めてフツーならば良いと判断するでしょうが、銅の純度が上がると音はどんどん緩んでくる。勿論好ましいコトではないがそれ以上の見返りが、管の色艶と張りそれにジルジャンの厚みに現れる。この期に及んでは全方位的満遍なくはもう止めにして、コルトレーンのセルマー1本に絞っている。ベースが締まれば管は汚くなり真鍮時代へ逆戻りで、”a night in tunisi”の演奏は途中で終えた。

Ofcin1 ほぼ結論づいて...
あ!rcaジャックは中国製red copperがまもなく入ってきて、それで完全に結論が出る。現在までの結論はタフピッチ銅の問題か?中国製の問題か?詮索している時間が無い。画像のあんぷおやじ手作りインレットに即座に戻した。途端に美しく安心感のある音で、コトの重大性を再認識した。ただしofc99.995%対中国製銅の話で、rcaジャックは中国製red copper対真鍮金メッキなので、慎重に比較する。

Ofcin2 このインレットの電極素材は日立電線にofcΦ16mmで作らせた例のヤツで、日立は99.99%と公証するが実力値は99.995%と言っていた。銅ならば何でも良いと決めていたが、やはり純度はある程度必要で純銅と決めよう。繰り返し言うが純銅になればなるほど音は緩み、真鍮や銀にすれば音は締まる。お好きにどうぞでやって頂けばよろしいが、レキシントン盤に拘るならば純銅になる。

Cardas2 さて次なる片手落ちはケーブルの振動対策である。カルダスのカタログから拝借した画像からケーブルの構造が明確に分かり、カルダスは振動に対しても実に真摯に取り組んでおり、見事な理論と音の現実からカルダスを支持する所であります。エアーチューブを使い防振対策がしてあり、気持ちは良く分かるが振動は取りきれない。黄色丸印クロス構造のマルチ・ストランド構造電線は、電線そのものが防振機能を持った類の無い優れモノ。ま、メーカで製品で増してや電線となればここで妥協もやむ得ない。そこでカルダスケーブルの外皮の上に防振材を巻いて振動対策ケーブルを作っているが、勿論オリジナルのカルダスケーブルより音が良い。
銅素材の純度はカルダスと同意見でせいぜい5nの99.999%、これを周辺部品まで広げれば音はどんどん良くなる。しかしofc99.995%の銅加工はコマーシャルベースに乗りそうにもなく手作りで、まあこれもマスプロアンチテーゼで時代に合っているのかも知れない。あんぷおやじ流儀は、素材、振動対策、電源蜜結合を最優先でやれば音はどんどん良くなり、極端な話オーディオ機器は何でも良いと決めている。

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2015年10月 6日 (火)

emt927とemt930の間違い

1 ターンテーブルのモータやモータ制御に関してとやかく言う人は少ない。それらの研究者は既に引退隠居してしまい、増してや大学のモータ研究室では車用の磁石付きモータの研究にやっきになって、古典的交流モータなど見向きもしなかった。所が例のネオジ事件以来磁石を使わないモータの必要性に迫られ、リラクタンストルク方式が見直され始めた。喜ばしい傾向だが、ターンテーブル用モータでは決してなく車用になる。emt927は修理の為に4年間ほどamp工房にやってきて、ついでにレコードプレーヤとして活躍してくれた。その間全てに渡り研究して、超怒級の音質向上改造も心得たが、上物で500万円もするターンテーブルはいじるべきではない、と決めている。

Emt927mx しかしながらemt927のモータの駆動方法だけは間違いで正す必要がある。モータは3相のリラクタンスシンクロナスモータで、かご型ロータを極数分だけ平たく削って突極を作り、そこで発生するリラクタンストルク(コイルが鉄を引きつける力)で同期する。同期のパターンはヒステリシスカーブを描き、その範囲内で同期はするがフラフラとヒステリシス内を彷徨う。そしてヒステリシス内を外れると脱調してしまい、速度不安定となる。このフラフラなど同期モータとしては不名誉なコトでデータの公表は無いが、amp工房では某o社モータの公式データを握っている。それによるとフラッターは何と4%もある。これではターンテーブルには使えないが、アイドラドライブ、ベルトドライブ方式として、アイドラ比やベルト比分だけフラッターは抑えられ、更に重たいプラッターでrms化されて最終ではワウフラ0.1%の値が出る。

3emt927の回路図(画像は930の回路)を見てたまげる!3相交流モータが進相コンデンサを介して単相接続されて、位相角60度と実に危険な進相角度が怪しい。一応可変抵抗が付いていて可変はするが、60度以下の方向へ移動するだけで、救いにはならない。電圧の問題やなにやらで動かなくなる原因は設計の根本問題で、ユーザーは気の毒である。

Emt927xx モータコイルのインダクタンス300mh、抵抗78オームは60hz時のインピーダンスが140オームで、駆動電流が200maの時28vrmsとなり、3相交流制御すれば±50vの電源で問題なくスムーズに回る。60度位相差画像のように60hzの2相駆動電圧波形は歪んで汚く、現代社会の抱える病気みたいなものだ。毛利元就の3本の矢の3相交流は元就のゆう通り、実に力強くスムーズに回り高調波成分も高次へ追いやられる。

そこでemt927と930の間違いを正す方式を製品化する。
あんぷおやじ流儀の200kサーボアンプでsh7083cpuのクロックを原子時計並みに高精度化して16bitの3相daコンバータから50/60hzのサイン波を発生させる。モータ駆動アンプは3chの2a3シングル真空管アンプとし、出力トランスは1次3,5k、2次600Ωでdp-80,dp-3000と共用できる。

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2015年10月 2日 (金)

cdプレーヤでemt927を回そう!編

Cd0000x 滅び行く運命を辿るcdとレコードを奇想天外に密結合させたcdレコードプレーヤを、あんぷおやじ流儀の真骨頂たる妄想レンズで見てしまった。

cdプレーヤはemt927用の高精度サイン波発生器を担当する。原子時計並みの高精度50/60hzの2相サイン波(90度位相差)を44.1khzでad変換してcdに書き込む。

Cd32 このcdがemt927の回転マスターとなり、cdを回す。ステレオ出力は50/60hzで、rchとlchは90度位相差の1v信号となる。


Cd51 真空管パワーアンプで90度位相差信号を、モータ駆動電圧まで増幅する。

Cd6
emt927はcdのジッター並みの高精度の50/60hzで回転する。滅び行くcdとレコードが共に力を携えて...

全くご苦労なことで、最初から高精度サイン波発生器で回せば?
いやー、元々この手のシステムは高精度サイン波発生器とモータ駆動パワーアンプの2コンポーネントが必要で、高精度サイン波発生器がcdプレ-ヤと共用できるならば大いにメリットがある。ある時は音楽cdプレーヤで、またある時は高精度サイン波発生器に変身する。しかも単相交流モータを使用しているレコードプレーヤ(ガラード301やluxman pd171等)毎に専用パラメータcdを用意する。cdとレコードが合体したら、一体どんな音になるのだろうか?妄想族とならないように近々検証はしてみるが、まあ、しかしご苦労なことこそがオーディオの真髄で、はなっから生演奏ならばご苦労など無い。

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