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2015年10月18日 (日)

オーディオ用の電源トランスを作る

1menー10トランスは実に情けない音で、10万円もする2kvaのノイズカットトランスに頭を抱え込んだ。長い間重しの役目しか与えられず、身分最下位だったが防振対策で手法が確立すると、身分が最上位に変身した。先ず磁気シールドの目的で付けられたアルミカバー、これはノイズカットトランスではない為撤去する。続いて真鍮にニッケルメッキの端子は音が悪いのでこれも撤去、銅端子にしたいが今回は無しでいく。
2 カバーを外すと中身がむき出しになりこれからが勝負になる。典型的なカットコアトランスで、この構造においては問題なしと考える。セントラルパークのメトロポリタン美術館には、包帯でぐるぐる巻きにされたエジプトのミイラがゴロゴロ置いてあり、それを思い起こさせるようなコイルの絶縁紙巻きで、これも音には良くないので撤去しよう。
32 ミイラ巻きを解き耐熱チューブに覆われた線を整理すると、何とゆう芸術的なオブジェだ!ニューヨークの現代アートシーンへ持ち込めば好成績間違いない。さて解いたは良いが更に困難が待ち構えており、隙間という隙間に絶縁紙が入り込み、おまけに振動防止用のニスが至るところに塗布してある。ここが一番の苦労だがコイルを傷つけないように慎重且つ丹念に取り除く。いや、だからあんぷおやじ流儀のトランスでは最初からこんな余分な作業は必要なく、ただ巻いただけで当然安くなる。
4 全てむき出しになると2次側は平角電線で、大電流では仕方がないのだが気に入らない。まあ、そこまでの大容量トランスは作ることも無いが。ここまでで解体作業が完了して、続いて防振対策作業になるが、それは続きとゆうコトで...
Prx トランスの音で良い!いや悪い!はなぜあるのだろうかと、長年研究した。答えはトランス構成素材と偶然出来た防振構造にあると、とりあえず結論付けた。構成素材のケイ素鋼板と巻き線の銅線に関しては国産であればさほど気にせず、しかし中国や台湾製は積極的に使わない。これに関してはユニオン電機で製作してもらった100khzスイッチングトランスを台湾でそっくりコピーさせて作ったが、2~3%どうしても効率が上がらず素材の違いと考え、音に直接ではないが影響が無いとは言い難い。次によく見かける樹脂で固めた防振構造は最悪で、音をダメにしまう。タムラのpr7808sはトロイダルトランスで高性能と言いながら、音は事務的でつまらない。充填された樹脂をノミを使って掘り起こし素っ裸にして防振材を充填したら音は生き生きとしてamp工房のメインアンプで活躍している。この経験からトロイダルコアでもカットコアでもeiコアでもリングコアでも、全て適切な防振構造にすれば皆音が良くなり、トロイダルコアが必須とはならず、またしても”何でも良い!”が出てしまった。

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