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2015年10月 8日 (木)

オーディオケーブルにおける片手落ち

Oyaide_2 昭和42年からか?ボーナスあるいは給料の全部を握り締め向かうは秋葉原、我らのメッカである、いやメッカであった。だから悲惨な事件には胸痛むし、なんとかカフェやakbは馴染まない。ラジオデパートが目当てで向かう途中に、しもた屋風に電線が雑然と積まれていたオヤイデ電気へ通い始めたのはだいぶ後になってからで、最近は随分と立派になったものだ。m+aさんが”これ参考にして!”とオヤイデのケーブル資料を置いていった。電線の作りについて懇切丁寧な説明があり、伸銅にダイアモンドダイスを使い表面研磨してある、と言う。銅線の高純度化は当たり前の話で、オーディオケーブルを構成する素材の電線は、もう完璧と思えるし限界なんだろう。

In1 その完璧の次に来るものが片手落ちで、幾つかある。先ず電源ケーブル部品ではインレット、プラグ、コンセント、rcaケーブル部品ではrcaプラグにジャック、その他累々。これらは銅合金で作られており、真鍮やリン青銅を誰が一体なぜ音が良いと決めたのだろうか?電線は無酸素銅で6nが当たり前なのに、銅合金の真鍮に至っては銅の比率が70%にもなってしまい、99.9999%対70%に青ざめる。電線の純度には異常なまでの拘りを見せているくせに、周辺部品の純度に目をつぶるは片手落ちと言えよう。よって正解はこれらの周辺部品を純銅にするコトである。

In2 最近はコトの重大性に気付いたメーカも増え、銅製品も結構揃ってきた。前回のインチキ銅のリベンジで、再び中国製のiceインレットred copperを購入した。理由は安いからで、amp工房提供のケーブル原価は抑えなくてはいけない。入荷すると早速いつもの儀式、深く削ってみると中まで銅の赤色が確認できて間違いない、こりゃあ素晴らしい!とすっかり中国の味方になり、思わず音まで見えてしまう。素材の僅かの差を判別するにはプリアンプのモンスター電源がよろしく、このインレットを交換した。

Blp1521x_2 レコード演奏家はBLP 1521 A Night At Birdland With Art Blakey Quintet, Vol. 1
( Clifford Brown (trumpet) Lou Donaldson (alto saxophone ) Horace Silver (piano) Curly Russell (bass) Art Blakey (drums) Pee Wee Marquette(announcer)"Birdland", NYC, 2nd set, February 21, 1954) 47west 63rd盤のアート・ブレイキークインテットに ”a night in tunisia”を繰り返し演奏してもらい、メンバーがどれだけ良い演奏をするか聴き込む。クリフォードのトランペットは火を噴き、唯一このメンバーで会っているルー・ドナルドソンのアルトは泣き、この時代のバードランドのハウスピアノはベコベコだけど、ホレス・シルバーの音はどんどん良くなり、なんと言っても御大ブレイキーの太鼓は皮の張りがパンパンになる。

Lexx blp1521 vol1は残念ながら47west 63rd.nyc盤で、3rd位のプレスと思うが重量は175gと軽く音も若干軽い。blp1522 vol2はジャケットが鳥デザインのレキシントン盤でフラットエッジの210gと堂々としている。音の差歴然でレキシントン盤に拘る理由がある。
なんせこのあたりのレキシントン盤はオークションのせいか価格が軒並み高騰してしまい、手が出せない。負け惜しみだが、この47west盤をリファレンスとしてどう演奏を進化させるか!に割り切っている。そしてバードランドライブ録音を担当したルディ・ヴァン・ゲルダーに会えたならば質問したいのが、ampex300をバードランドへ持ち込んだ?使ったマイクはコンデンサか?ベロシティか?銘柄は?
おまけだが、オーディオベテランの医者(医者はたいていお金持ちで凄いオーディオ機器を所有)が”こんなクリフードは聴いたことが無い、だけどブレイキーの太鼓が...”と評して的確、ただブレイキーのお化け太鼓はルディ・ヴァン・ゲルダーの録音思想と思っている。

Cresxxred copperの答えは直ぐに事務的に出る。ベースが締まり始めてフツーならば良いと判断するでしょうが、銅の純度が上がると音はどんどん緩んでくる。勿論好ましいコトではないがそれ以上の見返りが、管の色艶と張りそれにジルジャンの厚みに現れる。この期に及んでは全方位的満遍なくはもう止めにして、コルトレーンのセルマー1本に絞っている。ベースが締まれば管は汚くなり真鍮時代へ逆戻りで、”a night in tunisi”の演奏は途中で終えた。

Ofcin1 ほぼ結論づいて...
あ!rcaジャックは中国製red copperがまもなく入ってきて、それで完全に結論が出る。現在までの結論はタフピッチ銅の問題か?中国製の問題か?詮索している時間が無い。画像のあんぷおやじ手作りインレットに即座に戻した。途端に美しく安心感のある音で、コトの重大性を再認識した。ただしofc99.995%対中国製銅の話で、rcaジャックは中国製red copper対真鍮金メッキなので、慎重に比較する。

Ofcin2 このインレットの電極素材は日立電線にofcΦ16mmで作らせた例のヤツで、日立は99.99%と公証するが実力値は99.995%と言っていた。銅ならば何でも良いと決めていたが、やはり純度はある程度必要で純銅と決めよう。繰り返し言うが純銅になればなるほど音は緩み、真鍮や銀にすれば音は締まる。お好きにどうぞでやって頂けばよろしいが、レキシントン盤に拘るならば純銅になる。

Cardas2 さて次なる片手落ちはケーブルの振動対策である。カルダスのカタログから拝借した画像からケーブルの構造が明確に分かり、カルダスは振動に対しても実に真摯に取り組んでおり、見事な理論と音の現実からカルダスを支持する所であります。エアーチューブを使い防振対策がしてあり、気持ちは良く分かるが振動は取りきれない。黄色丸印クロス構造のマルチ・ストランド構造電線は、電線そのものが防振機能を持った類の無い優れモノ。ま、メーカで製品で増してや電線となればここで妥協もやむ得ない。そこでカルダスケーブルの外皮の上に防振材を巻いて振動対策ケーブルを作っているが、勿論オリジナルのカルダスケーブルより音が良い。
銅素材の純度はカルダスと同意見でせいぜい5nの99.999%、これを周辺部品まで広げれば音はどんどん良くなる。しかしofc99.995%の銅加工はコマーシャルベースに乗りそうにもなく手作りで、まあこれもマスプロアンチテーゼで時代に合っているのかも知れない。あんぷおやじ流儀は、素材、振動対策、電源蜜結合を最優先でやれば音はどんどん良くなり、極端な話オーディオ機器は何でも良いと決めている。

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