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2015年10月 6日 (火)

emt927とemt930の間違い

1 ターンテーブルのモータやモータ制御に関してとやかく言う人は少ない。それらの研究者は既に引退隠居してしまい、増してや大学のモータ研究室では車用の磁石付きモータの研究にやっきになって、古典的交流モータなど見向きもしなかった。所が例のネオジ事件以来磁石を使わないモータの必要性に迫られ、リラクタンストルク方式が見直され始めた。喜ばしい傾向だが、ターンテーブル用モータでは決してなく車用になる。emt927は修理の為に4年間ほどamp工房にやってきて、ついでにレコードプレーヤとして活躍してくれた。その間全てに渡り研究して、超怒級の音質向上改造も心得たが、上物で500万円もするターンテーブルはいじるべきではない、と決めている。

Emt927mx しかしながらemt927のモータの駆動方法だけは間違いで正す必要がある。モータは3相のリラクタンスシンクロナスモータで、かご型ロータを極数分だけ平たく削って突極を作り、そこで発生するリラクタンストルク(コイルが鉄を引きつける力)で同期する。同期のパターンはヒステリシスカーブを描き、その範囲内で同期はするがフラフラとヒステリシス内を彷徨う。そしてヒステリシス内を外れると脱調してしまい、速度不安定となる。このフラフラなど同期モータとしては不名誉なコトでデータの公表は無いが、amp工房では某o社モータの公式データを握っている。それによるとフラッターは何と4%もある。これではターンテーブルには使えないが、アイドラドライブ、ベルトドライブ方式として、アイドラ比やベルト比分だけフラッターは抑えられ、更に重たいプラッターでrms化されて最終ではワウフラ0.1%の値が出る。

3emt927の回路図(画像は930の回路)を見てたまげる!3相交流モータが進相コンデンサを介して単相接続されて、位相角60度と実に危険な進相角度が怪しい。一応可変抵抗が付いていて可変はするが、60度以下の方向へ移動するだけで、救いにはならない。電圧の問題やなにやらで動かなくなる原因は設計の根本問題で、ユーザーは気の毒である。

Emt927xx モータコイルのインダクタンス300mh、抵抗78オームは60hz時のインピーダンスが140オームで、駆動電流が200maの時28vrmsとなり、3相交流制御すれば±50vの電源で問題なくスムーズに回る。60度位相差画像のように60hzの2相駆動電圧波形は歪んで汚く、現代社会の抱える病気みたいなものだ。毛利元就の3本の矢の3相交流は元就のゆう通り、実に力強くスムーズに回り高調波成分も高次へ追いやられる。

そこでemt927と930の間違いを正す方式を製品化する。
あんぷおやじ流儀の200kサーボアンプでsh7083cpuのクロックを原子時計並みに高精度化して16bitの3相daコンバータから50/60hzのサイン波を発生させる。モータ駆動アンプは3chの2a3シングル真空管アンプとし、出力トランスは1次3,5k、2次600Ωでdp-80,dp-3000と共用できる。

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