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2015年11月 7日 (土)

マドリガル・マークレヴィンソン NO.26L超改造1

00 amp工房の音響マイスターは凄腕が4人も居て、誠にありがたい。先ずは駿河屋さんでjazzミュージシャンの立場で黒い音を主に判定する、天才料理人の割烹わかすぎの若旦那はストラディはこうでなければ、スタインウエイはこうでなければ、と全てに渡り厳しい判定、同僚m+aさんは長年音響関係の業務に携わり本職としての判定、これだけをクリアして初めて商品となる。さてマドリガル・マークレヴィンソンNO.26Lについてm+aさんからレポートが届き、”音が少し賑やかになる傾向...”とあり解析してみた。

1 上画像と左画像はLNP-2Lの電源ユニットで、NO.26L同じくトロイダルトランスを使っているが、LNP-2Lはクリーミーで決して賑やかになることはない。トロイダルの取り付けは防振ゴムを介して筐体アルミ裏板に取り付けられており、防振ゴムを使うのは昔ながらの方式でトランスの振動を抑えたい気持ちは分かるが、ゴムの共振点により振動は抑えられない。それでも後述のNO.26Lのように悪くはない。

20 こちらが問題のNO.26Lの電源ユニットで、驚くなかれトロイダルトランスがシリコン系の接着剤を介してガラスエポキシのプリント基板に取り付けられている。これだ!2個のトロイダルトランスから発生した振動は、同じ基板に取り付けられた電源ダイオードや電解コンデンサや電源ヒューズ等、音に重要な部品を揺らし音を煩くしていた。
LNP-2Lの電源で培った技術は何もNO.26Lには継承されなく、トロイダルトランスを2個にして”電源を強化したのだから音は良いハズ!”と決めた手法が災いした。

3 そこであんぷおやじ流儀の振動対策を電源ユニットと本体に施した。その結果m+aさんから”程良い余韻を伴って広がり...NO.26Lの特徴がかなり無くなる様に感じました...”とレポートが届き、この文言に重大な意味が潜んでいる。「NO.26Lの特徴がかなり無くなる様に感じた」があんぷおやじ流儀の振動対策で、振動により個性が付きその機器特有の音となり、場合によっては煩いし、場合によってはクリーミーになる。この余分な個性を取り除くコトによって、色々なオーディオ機器の目指す音の方向性が似てくる。故にオーディオ機器は何でも良い!となる訳デス。

5 前後したがマドリガル・マークレヴィンソンNO.26Lのオーナーで常連のy本さんから”プリアンプのMark Levinson NO.26Lが何とかなりませんか?”と相談を持掛けられ、ニュートラルな判定の為にm+aさんに試聴をお願いした。

振動対策前
低音はたっぷりと、低い音域まで出ていますし、切れも良く、メリハリも有ります。高音は綺麗で元気ある明るい音です、シンバルの音も良いです。音に色気を感じます。悪く言えば少し賑やかです。この音に満足する人は多いと思いますが...
振動対策後
音が出た瞬間、薄いベールがはがれた様に音がほぐれて、程良い余韻を伴って広がります。 ボーカルは、少し前に位置しリアルです。低音は、量感が減りましたが、音の締まりが有ります。装置によっては低音が足りない様に感じるかも知れません。NO.26Lの特徴がかなり無くなる様に感じました。 

4 さてこの結論からNO.26Lは一生モノに値するアンプと判断して、超改造をすることにした。手始めに電源のトロイダルトランスをプリント基板からひっぺがし、トロイダルを解体して使えるか判断した。ご覧のように巻き線に直接樹脂を注入して固めてしまう方式で真に具合が悪い。外側の樹脂で押さえ込まれた巻き線と、内部巻き線では振動の環境がまるで違い音の均一性に欠ける。その点タムラのトロイダルトランスはきちんとテーピングされていて、巻き線が樹脂に直接触れることは無い。いずれにしてもこの様に樹脂で固めて押さえ込む方式は、臭いものには蓋をしろ!方式で問題の解決になっていないし、オーディオアンプにおけるトランスの身分を物語っている。そこで超改造は電源ユニット全てを作り直す事にして、amp工房のマドリガル・マークレヴィンソン NO.26L強化電源として製品化し、音は電源が出しているコトを証明する。

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