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2016年2月 5日 (金)

振動力学 ウーファ箱防振構造編了

14550bkの底には推定100kgの水晶粒(サイズと品種の混合)が投入されているが、底に置いただけでは防振効果はたいして表れなかった。先ずは水晶粒のフルイ作業から入り、サイズをs,m,の2種類に分ける。品種については通常の透明に紫と黒、それに結晶体にはならないローズとあり、今の所こららは問題なく使える。4550bkのように大型のスピーカでは大量に使用する為、水晶粒のb級品を使うようにしている。

2ホーン部分の所謂デッドニングが一番効果的でここを水晶粒防振構造に改造した。最初は上側のホーン部分で、内側に約30mmの水晶粒をホーンのカーブに従って敷き詰め、その上に加重を加えるためのレンガを置き、次のカーブへ約30mm敷き詰めを繰り返してホーン最上部まで水晶粒を敷き詰める。なんとも古代ローマの土木工法みたいで可笑しい。

3 次は下側ホーンでこちらは土木作業から大工仕事になる。ホーンの外側をいじる為、ホーンの特性に影響が出るのを避けつつ水晶層を厚くしたい。結局好い加減のエイ、ヤー!で20mm厚みとして杉の角材をカーブに合わせてネジ止めする。この杉角材を曲線に合わせるには、無線と実験でホーンの作り方を学んだコトが生きて、スリットを50mm毎に切ってある。

4 ホーン板は本来厚くすべきだが、水晶効果を表すために4mmの合板を張った。寸法取りして合板の切断をしたが、やられた!3次元曲線で両サイドも弧を描いており失敗、円弧補間は難しいので直線補間の繰り返しで擬似円弧を作った。

5 続いて上部開口部から水晶粒を投入する。満遍なく投入するには振動が有効で、少し投入してからゴムハンマーで丁寧に叩き、また投入してゴムハンマーで叩きを繰り返して、水晶粒をギュウギュウ詰めにする。ここで巣が入るようではダメで相当に時間を掛ける。詰め終ったら開口部へ水晶粒を敷き詰め蓋をして完了となる。

4x 内部から大量のレンガとラスク板が抜かれて、バックチャンバーの容量が増大した。更に見かけ上のバックチャンバー容量増大の為に、25kのグラスウールを抜いて40kのグラスウールを目一杯詰め込んだ。正直この作業が一番苦痛で詰め込むためにグラスウールをカットしながらで、サボテンのトゲとグラスウールのチクチクでもう体中大変。

Amp 音出しすると大いに改善されコトが一目瞭然、但し録音で中低音増大のヴァン・ゲルダーのベースは完璧ではないが、これはヴァン・ゲルダーの時代ではモニターに出なかった低音で、我が方の責任ではないことにしよう。三位一体とか毛利元就の3本の矢とかエンジンは3気筒が優秀とか、よってスピーカシステムも3ウエイが一番条件が良いコトになる。何処を変えても音は変わり、今回は低音のスピーカ箱の防振対策をしただけだが、楽器の音色まで変えてしまい効果は絶大、この結果スピーカ箱はむやみと分厚くして高剛性でなくても水晶粒防音層を入れるだけで、18mm程度の合板でもできると確信した。amp工房学校の皆さんにはこの方式でスピーカ箱を作ってもらう。4550bkを選んだことはミスチョイスで悔いは残ったが”悔いとは進化の過程の原動力である”として、この件にケリをつける。

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