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2016年3月22日 (火)

振動力学 denon dp-80スーパーターンテーブル設計編2

1たいていの企業は機械屋が主体で支配しているから上手くいかない。そして電子制御は分からないから外注をしたりする。外注はお代をもらうことが一義で情熱など滅多に持たないし、機械屋は電子制御の難しさを知らないから無理難題を平気で言う。こうゆう構図での失敗は数限りなく、会社を起業される方は電子制御屋さんをくれぐれも大切にしよう。さてdp-80スーパーターンテーブルの設計で、構造についてつぶさに観察してみる。

2dp-80が開発された1978年頃のターンテーブル制御の主流は、サーボ制御回路にxtal-pllの専用lsiを開発している。我々も経験しているが専用lsiの開発は寿命を縮めほど大変で、マスクのチェックを丹念にやるがミスを見逃せば版代がパーになり大枚をドブに捨てる。
3 さて基板に貧弱な電源トランスやスイッチなど電装品は一切撤去する。ターンテーブル本体に電源スイッチなどの操作部があるのは、機構をややっこしくするだけなので使わず、エディカレントモータの3本線と反射型センサーの3本の合計6本の配線のみとする。
4モータの取り付けはご覧のようにアウターロータがむき出しで、この部分は全て水晶粒で覆いつくされる為モータカバーを作り密閉構造とする。ターンテーブル本体はアルミダイキャストで作られており、emt927式にするならば鋳物で作りたいところだが、水晶粒の防振構造化になってからは木でも大丈夫でこのまま使うことにする。
002出展:denonカタログ
プラッターは2重構造になっており、denonでその振動特性を取ってある。これによるとモータの底から加えた振動の減衰特性で、音圧によるプラッター面の振動特性ではなく現実的ではない。そうなれば2重構造の必要もなく、増してや板バネやゴムなど音を悪くする機構部品も上部プラッターもこれらを一切撤去する。振動減衰にゴムやバネを使うがオーディオではむしろ弊害で、水晶粒による振動減衰が今のところベストな手法と思う。
5_2 こちらが全て撤去済みの構造で随分とすっきりした。プラッターの円周内側にΦ294mmで高さ50mmくらいの円筒を貼り付けプラッターそのものをカップ状にして、底は不織布を貼り付け穴を塞いで水晶粒を充填する。表面は更に水晶粒を盛りやはり不織布で覆いレコード置き面とする。スピンドルは長さが足りなくなるためアダプターを作り延長する。これで厚さ60mm程度の水晶粒防振構造プラッターが出来る。

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