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2016年4月 9日 (土)

振動力学 レコード弁別能力編1

Libon良い音を作る手法に2通りが考えられる。第1は本人の耳が高性能である、若しくは仲間の耳が高性能な場合でその耳でシステム構築をする方法、第2はあんぷおやじ流儀で駄耳だがシステムを高感度にして簡単に音の良し悪しを弁別する方法。駄耳は所詮たいしたことはないから議論にも乗らないが、問題は耳の良い御仁で神経質なほど細かい判別はつくが大きな判別に誤りがある場合にはしくじる。celloパフォーマンス時代がその典型で、割り箸シンバルにプラスティックサックスの鼻ラッパにプラスティックのペンペンベースで、jazzは完全に不向きだった。さて本命のブルーノートレキシントン盤の再評価を行った。1952年頃まではworスタジオ録音が殆どで、ハッケンサックのヴァン・ゲルダースタジオ録音ではない。ここが問題でworスタジオの場合はrca77マイクとかwe1142マイクにaltecマイクと想定でき、リボンタイプになっている。

U47mic 史実によるとヴァン・ゲルダーはいち早くノイマンのコンデンサマイクを使い始め、worスタジオの連中にも教えていたらしい?worスタジオはヴァン・ゲルダーの録音技術にはとても敵わないとブルーノートから手を引いたようだ。1949年からノイマン社はアメリカでコンデンサマイクの販売を始めて、丁度ampex200そして主流になるampex300の開発時期に符合する。このマイクの違いがブルーノートレキシントン盤の評価に大きく立ちはだかっていた問題に思える。

Rexここに2枚のレキシントン盤がある。左はBLP 1520   Horace Silver Trio And Art Blakey-SabuHorace Silver(piano) Gene Ramey (bass) Art Blakey (drums)WOR Studios, NYC, October 9, 1952 
worスタジオ録音で、クレジットにはヴァン・ゲルダーがリマスターとなっている。右はBLP 1539   Horace Silver - 6 Pieces Of SilverDonald Byrd (trumpet -1,2,4/6) Hank Mobley (tenor sax -1,2,4/6)Horace Silver (piano)Doug Watkins (bass) Louis Hayes (drums)Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, NJ, November 10, 1956 ハッケンサックのヴァン・ゲルダースタジオ録音になる。blp1520のエネルギーは最強でblp1539を圧倒する、ならばworスタジオの勝利かと思うがこれはリボンマイクとコンデンサマイクの違いと捕らえるべき。但しwor録音はレンジが狭く歪っぽくてピアノの音色に奇妙も感ずるから、簡単にはworの方が良いとは言えないがjazzエネルギーは凄まじい。

Rex3更にBLP 1518   Horace Silver And The Jazz MessengersKenny Dorham (trumpet) Hank Mobley (tenor sax) Horace Silver (piano) Doug Watkins (bass) Art Blakey (drums)Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, NJ, November 13, 1954 はハッケンサックのヴァン・ゲルダースタジオ録音で、同じハッケンサックのblp1539よりエネルギーは凄い。ここまでくると想像でしかないが、この時代頃まではコンデンサマイクとリボンマイクを併用していたのではないだろうか?blp1539時代は完全にコンデンサマイクになりレンジは広がったが分厚さは減少した、と考えるべきだろう。

Rex4 おまけだがBLP 1507   The Jazz Messengers At The Cafe Bohemia, Vol. 1Kenny Dorham (trumpet) Hank Mobley (tenor sax) Horace Silver (piano) Doug Watkins (bass) Art Blakey (drums)"Cafe Bohemia", NYC, 1st set, November 23, 1955 はヴァン・ゲルダーのライブ録音で、ケニー・ダーハムのトランペットの突き抜け具合はレキシントン盤の中で最強で凄いのだが、カフェ・ボフェミアのハウスピアノがスタインウエイじゃあないのか?名手ホレス・シルバーが弾いてもベコベコピアノで音が悪い。ライブ録音にはこうゆう状況もあるからそれを承知で入手され、音の良し悪しは2の次としよう。レキシントン盤尖端恐怖症サウンドのうるささに出会ったらシメタ!と思わなければいけない。やがてこのうるささが防振対策により音楽エネルギーに変換されて分厚さを増す。

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