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2016年4月17日 (日)

Rudy Van Gelder オリジナル盤の考察完結

Coltrane1impulse Rudy Van Gelder 録音のコルトレーンはお宝で、オリジナル盤は殆ど所有している。盤によってエラく音が違い”この盤の音は凄いぜ!”と自慢する盤もあったりしていたが、なぜかな?くらいにしか思っていなかった。先ずは画像の2枚について考察する。
1961年 米大統領ジョン・F・ケネディ就任
John Coltrane - Africa/Brass  (Impulse! A 6) Orange Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ, May 23, 1961
John Coltrane - Coltrane "Live" At The Village Vanguard (Impulse! A 10) Orange"Village Vanguard", NYC, November 2, 1961
このアフリカブラスはブルーノートレキシントン盤時代に比べてjazzエネルギーが薄い。続いて、なぜヴィレッジ・ヴァンガードライブは輝かないのだ、と思っていた。ここで注目がレコードnoと録音年代、a6とa10で1961年録音となる。

Coltrane2 ”この盤の音は凄いぜ!”がこちらの3枚になる。
1964年 東京オリンピック
John Coltrane - Crescent(Impulse! A 66) Orange Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ, April 27, 1964
John Coltrane - A Love Supreme(Impulse! A 77) Orange Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ, December 9, 1964
1965年 ベンチャーズ来日
John Coltrane - Kulu Se Mama(Impulse! A 9106) Orange Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ, June 10, 1965
コルトレーンでは何と言ってもa77の至上の愛でこれを基準に全てを考え、ブーンのハムも我慢して凄い音と演奏に浸る。a66のクレッセントは一連のバラッド集の中では圧倒的な音の良さを誇る。a9106のクルセママは以降に訪れるフリーの嵐の前兆で、凄い演奏と音にたまげる。ここで注目がレコードnoと録音年代、a66とa77とa9106で1964年と1965年の年録音となる。

ImpulseRudy Van Gelder は1959年にイングルウッド・クリフスへ天井の高い立派な録音スタジオを建設して、そのスタジオの使いこなし、機能するのに時間が掛かったのか?初期と後期では随分と音が違う。前エントリーのa30とかa32は1962年の録音で、進化の途中の音でかなり良くなっている。1964年頃から何かが違い、やたらとjazzエネルギーに満ち始めた。そこでコルトレーンは全て揃って正体はバレているため、試しに他のミュージシャンのレコードを入手してみる。
Sonny Rollins Quartet Impulse! A-91 Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ, July 8, 1965
McCoy Tyner Quintet Impulse! A-79 Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ, December 8, 1964
読みは的中して2枚とも凄い音とjazzエネルギーに満ちている。a79は1964年の録音、a91は1965年の録音、更に注目すべきはa79で至上の愛を録音する2日前に、マッコイ・タイナーがチョイ稼ぎに録音した?のかエルビンはコルトレーンの時ほどムキにはならないし、ヴァン・ゲルダーも気楽にマッコイのピアノにマイクを突っ込んだのか、やり過ぎ録音にたまげる。ブルーノートレキシントン盤の大砲みたいな音に匹敵が、1964年から1966年ヴァン・ゲルダーがインパルスを去るまでの録音にあり、大砲ではないがレンジが広がり新いjazzエネルギーに満ちている。その後のRudy Van Gelder の録音は追いかけもしないが、ag440とampexもトランジスタアンプ化してノイマンのsx64とトランジスタカッティングマシンとjazzエネルギーが失せた時代へ突入していく。更にしつっこくおまけ、インパルスのオレンジ盤でVan Gelderの刻印+イングルウッド・クリフスのVan Gelderスタジオ録音で選択すべし。

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