振動力学 denon dp-80スーパーターンテーブルソフトウエア編5
真実は常に深く隠されてあり、セネカだったゲーテだったか、奥深く隠された公費の横領も技術の偽装も遂には白日にさらされるか...技術立国日本の危機的状況に憂う。さてdp-80用3相交流のエディカレントモータを回す為の数式を示す。出展:”acサーボシステムの理論と実際”d軸電流はゼロとして制御するため4.30式のように簡単になりw相電流はu,v相から算出し3相交流電流を制御する。
しかし”acサーボシステムの理論と実際”が執筆された時代はソフトウエアサーボとハードウエアサーボが混在して、d-q軸変換をopampのアナログコンピュータで処理する複雑さに脱帽。ですからハードウエアエンジニアにはこのブロック図の方が理解し易い。このような3相サイン波発生器があれば金田式sp10もサイン波駆動できる。
dp-80を動かしているのはexcelである。覚えようとしないから一向にexeclは上達しないがサイン波テーブルくらいならば素人にもできる。先ずエンコーダの分解能により1電気角(360度)当たりの角度を決める。画像は某社のターンテーブルで0.9度毎にサイン値を計算し0~180度まで作れば、その反転が180度~360度になり1回転する。この出た値の大きさはdaコンバータの分解能とも関係して16bitのdaコンバータならば±32767が縦軸の大きさになる。そしてその値をhex変換してsaintblとしてdc.wで定義する。
ここからが勝負でアッセンブラでsaintblから超高速で3相交流を作り出す。shrisc,cpuはcpuの構造上割り算はないから引き算の繰り返しで、いくら高速cpuと言っても32bitで32回以上引き算されたらたまったもんじゃあなくて、shlrのシフト命令を使う。この場合あらかじめサインテーブルの値をシフト命令に耐えられるように乗算の細工をしておく。こうしてオープンループでも電流帰還クローズドループでも100khzから200khzの高速電流制御が可能になる。
| 固定リンク