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2016年6月14日 (火)

テクニクスsp10の回転ムラ

Sp101ターンテーブル開発を生業としているとワウフラメータは何台か持つことになる。客先のワウフラメータと同じもので評価する訳で、hpやテクトロ辺りで統一してくれれば1台で済んでありがたいのだが。テクニクスsp10はddで最高のモータを開発して松下電器を随分尊敬したものだった。最新のddは時代を変えるパワーを持ち合わせていなくて、現代オーディオの置かれた状況を象徴しているように見える。

Sp102ワウフラ測定用レコードはdenon のad1を使用する。このレコードには3khzが刻まれており、3khzの周波数精度がワウフラとなる訳。レコードを使ったワウフラ測定の問題点は、既エントリーの通り測定に技術を要するところで、測定データが違うからといってメーカの発表値をあながち否定できない。

Sp106 しかしamp工房では同一条件で各機種の測定をしているから相対比較は出来る。画像の測定条件はwtdでレンジ0.1%として、測定値は3khz(フラフラ動いてたまたま3khz)0.1%~0.086%!でテクニクスファンならば青ざめる。

Sp1041 これではいかんので慌ててレコード端面をコンコンと叩いてセンターを合わせる。おー、0.073%と少し良くなった。インチキと言われても困るのだが、これも真実でありこれがレコードなのだ。

Sp103

更に技は磨きがかかりコンコンの連続で、ようやくチャンピョンデータを見つけた。周波数3.01khz、ワウフラ0.046%、これならば開発した松下電器も納得してくれると思う。しかしこれからが問題で、amp工房の測定値0.047%~0.1%を見てライバルメーカならば0.1%は悪い!と表現し、テクニクスファンならば0.046%は良い!と表現する。レコードの偏芯やソリやセンタースピンドルの穴加工精度で日常的に起こりうるワウフラの不安定に、アナタはどう思うか...デス。

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