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2016年6月10日 (金)

続怪しいトランス事件簿

Trbf”モノは美しくあらねばならぬ”が多少工業デザインをやるあんぷおやじの流儀で、ハイエンドオーディオは音とは別にモノの美しさに惹かれて大枚叩く。美しくあらねばならぬも音と一緒で尺度がないからややっこしくなり、多数決で決めるなどととろいコトを言っているとエンブレムのようにしくじる。そしてこのトランス、外見はまあまあのデザインでそこでやられたのでしょうが、中身は汚い。ノイズカットトランスと称して10万円を超える価格に、常連さんに捨ててしまえ!と冷たいことは言えない。

Traft共振しやすいアルミの薄板をノコとニッパを使い丹念に切り取っていく。一番腹立たしいのは黄色丸印のベークのコイル押さえ板で、打ち込んだ上にニスでガチガチに固めて取れず、コイルが緩まないから水晶粒防振効果も半減する。続いて巻き線に巻かれたテープ類を剥がそうとするが、ニスと合わせてコイルにへばりつきここまで剥がすが限界。振動は固めれば解決とはならずで、樹脂で固めたトロイダルトランスのように臭いものに蓋をする方式では防振構造とはならない。コアとコイルはガタガタでよろしく、その隙間に水晶粒を充填して水晶粒の摩擦熱で振動を吸収する。まあこの解体したトランスに水晶粒20kg投入すれば、使い物になるレベルと判断した。解体からここまでで2週間を要し、工数換算をするとユニオン電機にあんぷおやじ仕様でトランスを作ってもらうべき、怪しいトランス事件簿でした。

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