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2016年7月30日 (土)

電源力学 電源トランス編1

1結局の所音は人なりで、その人が居なくなれば段々に人密度は薄くなりその人の音ではなくなる。トム・コランジェロはアンプ設計者として一番尊敬しており、謂わばファンのような所もある。マーク・レヴィンソンも同義だがマークの場合は回路設計者とゆうよりオーディオ思想家の意義のほうが強くて、別な意味で尊敬している。現在の最強のパワーアンプはViolaのBrao 2box setであり、トム・コランジェロが亡き後これを越えるものは出来ない。あんぷおやじが使い込み、割烹わかすぎの若旦那が使っているCello Performanceの方が改造できる意味では多分最強のアンプとなり得る。そのCello Performanceの電源部画像で、実に多くの意味が感じ取れる。シートコア(EIコア)で出来た電源トランスとチョークコイルは我等が常用するむき出しトランスに近い。振動防止でトランスをゴムで浮かせているが、これをあんぷおやじ流儀の防振構造にすればViolaのBraoも越える可能性がある。いずれにせよ音の秘密はここにあり、なのだ。

2トロイダルトランスにはなっから疑問を持っていたが、Cello Performanceの電源部を見てから問題の本質はトロイダルとかカットコアとかシートコアではないと確信した。要は素材力学と振動力学により電源トランスの音は決定されると決めた。前回は怪しいトランス事件簿でシートコアトランスで苦労したが、今回はユニオン電機 のシートコアトランスを改造して、防振構造電源ユニットを製作する。

3ユニオン電機のs村さんが見たら目を剥いて呆れる改造方法で、何時もの手法なのだ。音の悪い端子は撤去、EIコアを抑えているspccのプレス板金も撤去する。続いてコイルを押さえている絶縁紙やフィルムをコイルに傷つけないように細心の注意を払いながら撤去する。

4コイルを押さえている厚紙もコアとコイルのギャップに挟み込まれているからこれも撤去、ここは振動防止のニスが染込んで外し辛い。コアとコイルがガタガタになればシメタものだが、今回は余り緩さがない。このガタガタの隙間に満遍なく水晶粒を充填してガタガタを抑える。画像のように出来上がればトランスの改造は完了する。この剥き出しトランス仕様はamp工房仕様でユニオン電機で製作してくれるが、今回はあえて標準仕様のトランスを使った。

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2016年7月28日 (木)

素材力学 リレー金接点編

1_2リレーも真空管もトランジスタも同義で増幅機構なのだ。画像のラインアンプで使うomronのリレーg2r-1a-eは、開閉ノイズを嫌うためdc5vを選んだ。別に5vの電源の用意は必要なく真空管ヒータ電源6.3vを使い、コイルに直列抵抗を入れて調整する。コイル電流が106maとなっているから10Ωの抵抗で約1v下がる。そして接点の電流が10aではリレーゲインが100倍の20dbとなる。

2ちょっとしくじってしまい当初はg2r-2a4のdc12vを選択したが、カバーがプラスティックシール機構となって外せず、ノコで切断した。接点は2a構成で入力右左を同時に切り替えできるように考えたが、ご覧のように接点が小さすぎて金クラッドの加工がやり辛い。であるから上画像のg2r-1a-eとなり、接点電流の10aは無意味で接点の物理的大きさで選択した。

Ryxリレー図出展:omron
丁度g2rリレーの構造図がomronにあったので改造方法を分かりやすく説明できる。リレーの接点材質は大容量リレーの標準的ag合金(cdフリー材)となって音は悪い。この接点の問題点は古くなると銀合金が酸化してしまい真っ黒となり、いかにも音が悪く信頼性に欠ける。固定片端子材と可動片端子材は成分分析表までは付いていないが、削った限りでは銅色で電気銅と決めて問題ない。

3接点は金クラッドイメージで99.95%の純金の丸棒を叩いて四角の切断面を持つ板を作る。先ずは上構造図の固定片と可動片に金端子を固定する為のΦ1mmの穴をあける。そのために分厚い銅板の固定片を加工し易いように曲げる。

4画像は試作品で試行錯誤の結果の不細工で見せられないのだが、次からは美しくできる。Φ1mmの穴に金接点材を通してカシメ、固定の為に接点裏側でハンダ付けする。金接点はクロスバー接点機構となるように90度交差角を付ける。金接点の固定が終わったら固定片を慎重に元の位置に戻し、更に上部の鉄片を動かし接点の押し圧具合の調整を行う。

5透明なプラスティックカバーをはめて出来上がりで、このカバーのお陰で水晶粒を充填した際にリレーは保護される。思えばリレーとの付き合いは半世紀近くにも及び、よもやjazzオーディオ最後の最後に再びリレーの登場とは何とも痛快だな。常連のy本さんが”音の変化がまだ良く分からない、耳が悪いのかねー”とこぼしていたが、全部の音の糞詰まりがとれれば我等の駄耳でも問題ないと慰めた。なんだいたかがラインアンプの切り替えスイッチに大袈裟な!と思われるでしょうがjazzオーディオ道は全て直列接続のイモズル式構造の為、身分は全て等価でありヴィンテージ真空管を選ぶ真剣さで切り替えスイッチを選ぶ必要がある。

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2016年7月26日 (火)

素材力学 抵抗器作りの考察編

Alto7次男坊から花屋の車をもらった。今時ブレーキの効きは悪く、軽4のくせしてやたらと重たいハンドル、エアコンはあるのか無いのか分からず暑く、勿論マニュアル車で不便を楽しんでいる。片面はサボテン屋の広告、片面はjazz屋コルトレーンの広告をスーパーリアリズムの油絵で描いて、表面は透明保護塗装をする。コンピュータカッティングシート全盛の時代に不便な手描きがいい。まあ、注文でも来たら看板屋でもやるか?

Resistor1さてjazzオーディオ何でも作ろう主義から銅箔コンデンサは既に見通しがついて、難問の抵抗作りを考えてみる。抵抗は巻き線抵抗を使い、角板型金属皮膜やカーボン抵抗は論外である。現在はdaleのrs5(画像)かns5しか使わず、電流を流す導体の断面は丸を実行している。素材が何でできているかは調査が完了してないが、ニッケルクロム所謂ニクロム線などの可能性が高いと思うが、これを銅でできたら素晴らしい。
Duel_resistors銅箔コンデンサで絶対的信頼を置いているDUELUND社では何とSTANDARD-Graphite Silver Resistors銀線で抵抗を作っている。抵抗率はベストだから細線を使い低抵抗のもを作っている。世界には銅線で抵抗を作っているガレージメーカもあり、何時かは銅線で抵抗を作ったろ、と野心している。
Resistor2出展:東京抵抗線株式会社
ここではCN49W銅ニッケル抵抗線を49種類も用意しているから抵抗線はここから購入しよう。仮にcn49wのΦ0.05mmを採用すると250Ω/mで1kΩでは4mあれば良いコトになり現実的、真空管式ラインアンプやイコライザアンプに使用するギリギリプレート抵抗は10kΩで10,000/250=40mと出て、Φ100mmの紙管に巻いたとすれば127ターンで現実的だし、高校の電子工学で学んだバイファイラ巻きをすればノンインダクタンス抵抗になる。これを水晶粒で充填すれば、銅系の最強の抵抗ができる。しかし抵抗器を抵抗の少ない銅線で作るとは随分と矛盾に満ちて、こうゆうコトに挑戦するオーディオマニアが世界中に居るとは実に痛快だし、次のオーディオ世紀に繋げられる。

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2016年7月24日 (日)

振動力学 ラインアンプ電源トランス編

7808sその昔、1個55,000円もする画像のタムラトロイダルトランスを何と10個も購入してしまい、不良在庫になって眠っていた。2013年頃、この音の良くないタムラのトロイダルトランスの活用法で熟慮の末、分解したコトから全てが始ったような気がする。アルミの深絞りで作った円筒に樹脂と共に埋め込まれたトロイダルトランスは、体中をがんじがらめに締め付けられて開放を要求していたのだろう。アルミ円筒を糸ノコで切断、ノミを振るい丹念に樹脂を掘り出しコイルを剥き出しにした。

Tr2これを水晶粒で充填した防振構造化トランスは、遂に蘇り不良在庫から主役に躍り出た。以降はこの手法で電源トランスを作り続けている。ユニオン電機のamp工房仕様トランスではなっからコイル剥き出しで、作業が極めて容易となっている。トロイダルやRコアやカットコアやEIコアなど構造で勿論音は変わるが、それ以上に支配的が防振構造のあり方と思える。ラインアンプ用の電源トランスから出してあるリード線は、カルダスワイヤーの端末処理方法が確立するまでモガミのofc線を使う。

Tr3次に鉄のコーヒー保存用缶にこの電源トランスを入れて満遍なく水晶粒を充填する。電源トランスは負荷が加わると50/60hzで振動が出るため、これを嫌いニスや樹脂で固めてしまい”無理して”振動を抑えている。コイルとコアはガタガタで結構、隙間とゆう隙間に水晶粒が入り込みこのガタを取り去り防振化が行われる。鉄缶は磁気シールドでラインアンプでは必要な技である。

Tr4水晶粒の充填が完了したら蓋と本体はハンダ付けをしてシールと電気的結合を行う。このトランスのシールドは缶の表面からハンダ付けしてリード線を引き出し、トランスコアにネジ止めしたgnd線と共にフレームグランドに落とす。イコライザアンプを作る時は缶から出ているリード線をメッシュのシールドチューブに通してアースする。

Tr5これでラインアンプ用電源トランスは完成で、筐体の電源室に置かれたら更に全体を水晶粒で充填する。画像左の缶はレイセオン2c52用の防振シールドケースとなる。
最初は聴こえなかったレコードの音が、段々聴こえるようになり殆どのレコードが良い音になり、更に進化したら録音の問題やレーベルの問題や演奏者の気力で聴けないレコードの山となり、気が付けば聴けるレコードはほんの僅かで我人生に相応しい”無い方が良い”の証明となった。

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2016年7月22日 (金)

蝶とカウント・ベイシーとヴァン・ゲルダーと

Hyoumon何とも凄い画像で、本邦初公開(8月6、7日 ジャパンレプタイルズショー2016 Summer 公開予定)のウチワサボテン「Opuntia macrocentra var. minor ”ヒメマクロケントラ”」を向こうにして、タテハチョウ科のヒョウモンチョウがとまっている。最近は南方の珍しいチョウが北上してきてたまげるが、喜んではいられず随分と温暖化が進んだに違いない。この地球温暖化と砂漠化の切り札がウチワサボテンで...あ!この話ではない。川崎の中古レコードショップtops のナベさんの所に連絡を入れると、勿論rvg(ルディ・ヴァン・ゲルダー刻印付き)と言われ、それでは頂きますとお願いした。

Basie0x下調べのディスコグラフィによると「Count Basie And The Kansas City 7 Impulse! A-15 Thad Jones (trumpet, arranger) Eric Dixon (tenor sax, clarinet, flute) Frank Foster (tenor sax, clarinet, arranger)  Count Basie (piano, organ, arranger) Freddie Greene (guitar) Eddie Jones (bass) Sonny Payne (drums) Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ, March 22, 1962」となっており、最近の入手基準であるイングルウッド・クリフスのヴァン・ゲルダースタジオ録音に間違いないから手に入れようと決めた。
topsから上物のオリジナル盤が届き先ずは音出しすると、おー!低域もブルンブルンして素晴らしい録音ではないか、しかし待てよ?
Rvgxx録音が良くてイチャモン付けるのは具合が悪いけど、ベースの録り方がヴァン・ゲルダーらしくなく明瞭に録音されている。ライナーノートのクレジットを見ると”Re-recording and Masters Rudy Van Gelder”となり”Engineer Bob Arnold”となっている。ディスコグラフィを信じたばっかりに...
他のディスコグラフィのクレジットには「Credits Bass Ed Jones Design...Engineer Bob Arnold ...Recorded By, Mastered By Rudy Van Gelder」こうなってヴァン・ゲルダーが録音したコトになっているが疑問で、この疑問は残したままにして何れ解決しよう。
Basieオーディオ3種の神器流儀になってから演奏の熱気が良く伝わってきて、録音は良いのだが演奏にイマイチ覇気が感じられず気楽に演奏しているように感じ取れ、やはりフルメンバーでないと乗らないのかねー、そこでルーレット盤ではまあ何とか聴ける「Count Basie And His Orchestra* + Neal Hefti ‎– Basie Roulette ‎– R-52003」を引きずり出した。音はインパルス盤より悪いが演奏の熱気は凄くてこれじゃあなければカウント・ベイシーではないと安堵した。おまけにImpulse! A-15の復刻45rpm盤も聴くが、ただ綺麗なだけで復刻は難しい。
topsのナベさんも蝶の研究家でたまげて、蝶論議になったらレコードのオリジナル盤以上の侃々諤々の口角泡を飛ばしてになり、しかし同好の士とは実にうれしい。

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2016年7月20日 (水)

素材力学 リレー接点編

G2r3各種自動化ラインは生産性を飛躍的に向上させ、それを支えたのがリレーシーケンス制御盤(シーケンサの前身)で主役はリレー(継電器)となる。これが結構曲者で年中壊れた。そんなに信頼性が無いのかね?と疑問を持つでしょうが、鋳造のモールドマスター自動化ラインの制御盤では1面400個程度のリレーを使い、その盤が8面もあるから3000個以上のリレーが使われている勘定で、24時間稼動すればどこかで故障が起きる。

G2r高度経済成長期の話で、リレーとの付き合いは半世紀にも及びリレー絡みの数々の難事件を解決してきた。もう時効だし日立清水も外資系となり日立でないから披露するが、日立を辞してロボットベンチャーを起業して間もない頃、焼津インター近くの八水冷蔵に日立が納めた2段冷凍機の回路が誤動作してしまい、回路設計をした日立の設計者もお手上げで出動要請があった。これは時代の進化の過程の珍事で、g2rのように高感度のリレーになると回り込み回路とリレー磁気回路のヒシテリシスで本来オフする回路がオフ出来なかった。難事件の解決で大いに感謝されてもお代は日当分でこれには呆れたが、しかし単純を侮ってはいけない良い教訓だった。

G2r1今回はそのリレーの話です。プリアンプorラインアンプで厄介なシロモノが入力切替のロータリースイッチで、未来永劫安定して使えるモノではない。現在のように半導体スイッチになれば問題は無いでしょうが、音が悪い。そこで各メーカはリレーを使い信頼性を上げているが、このリレーを無造作に選択すると音を悪くしてしまう。そこで音の良いリレーを作ることにした。リレーは迷わず昔お世話になったomronに決めて、型番はg2rとする。仕様を調べると接点は銀合金のフツーの接点「銀90%x酸化物系(sno2)カドミウムフリー接点材料」で、これでは音が痩せる。
G4bx同様に大事なのがリレーのバネ機構を支える素材で、これも無造作に選ぶと真鍮やリン青銅の場合がある。電源用気中開閉器を製作した時は、パワー開閉でg4bを選択して可動バーは銅でまあ良いのだが、固定a接点のベース材 cu x zn は真鍮orリン青銅で出来ている。
G2r4小信号用高信頼性リレーでは金接点も見かけるが純粋な金接点は無く、AgSnO2+AuやAgPdにAuで銀パラジュウムに金をクラッド(貼り付け)している。周期表の元素番号46pdパラジュウムと47ag銀は信用していないので、小型リレーのクラッド構造の金接点はやはり採用出来ない。更にリレーのバネ機構を支える素材の問題もある。よって99.99%金の丸棒を入手してg2rの接点面にクラッドしてクロスバー接点機構を作る。g2rは幸リレーのバネ機構を支える素材は銅で問題ない。そこも拘るならばカルダスワイヤーを金クロスバー接点にハンダ付けすれば良い。
Altec403axなんでそこまで拘るのか?
となるのでしょうがaltec 403aの錦糸線を防振構造の金線に変更したら紙だけのコーン紙から金属音が出て、jbl2405などのツイータの付加が必要なくなり金はjazzオーディオに必須な素材であり、音を輝かせる原動力なのだ。再三言うが、jazzオーディオの三種の神器は1 素材、2 振動、3 電源であり、ここに意識も原資も傾注しよう。

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2016年7月18日 (月)

振動力学 真空管とラインアンプ編8

Lamp2プリアンプorラインアンプで歴史に残るモノは少なく、マークレヴィンソンのLNP-2Lはその一つと思う。jazzに限定すればカウンターポイントのsa3.1も結構いけるが、価格が安い分評価で損をしている?さてこのプリアンプorラインアンプの開発で過去の遺物は銅やアルミやジュラルミンをマシニングセンターで3次元加工したような高価な筐体だったが、音は別にで投資効果が無く随分と後悔した。
jazzオーディオの三種の神器は1 素材、2 振動、3 電源となり、ここに気づいてから筐体は何でもokとなり、マシニング加工の高価な筐体がようやく生きた。この画像は三種の神器以前の手法のラインアンプ組み立て途上のモノ。

Dcpsx銅やアルミやジュラルミンのマシニング加工筐体の良い所は電界に対してシールド効果を持つことで、それにプラスして電源トランスは磁界シールド用に鉄の缶を使う。プリアンプorラインアンプは電磁シールドが必須条件で、たとえmdfで作っても板の内側には銅の薄板を貼り付ける。こちらの画像が現在進行中のラインアンプ筐体で、jazzオーディオの三種の神器のお陰で、昔とは機能意識が全く違う。手前右が電源トランス室で左がdc電源室で密閉される。上部がアンプ室となり、これら3室へ水晶粒を充填して振動対策とする。
Isaacnewtonx画像出展:wikipedia IsaacNewton
オルフィレウスの永久運動機械に衝撃を受けたフラーフェザンデ教授は、慌ててアイザック・ニュートンへ見分の書簡を送り意見を求めた。書簡を見たアイザック・ニュートンは”永久運動機械を作るものは無から有を得ようとしている”とバッサリ切り捨てた。”無から有を得ようとしている”は正にラインアンプの話で、cdの出力がデカイからプリアンプorラインアンプは必要ないと単純発想になりがちだが、無いものはどうにもならない。jazzオーディオには有能なプリアンプorラインアンプを設置し存在を”有”としてjazzと大いに格闘しよう。

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2016年7月17日 (日)

John Coltrane 命日

ColtraneJohn Coltrane の時代の目撃者として毎年同じエントリーになりますが、ご容赦あれ。ジョン・コルトレーンは1926年9月23日にノース・カロライナで生まれ、疾風の如く時代を駆け抜け1967年7月17日の朝、ハンティントン病院で肝臓癌のため亡くなりました。享年40歳の若さでした。多分世界中で一番コルトレーンを理解して支持したのは日本のjazzファン達で、この事はコルトレーンも十分に分かっていましたから亡くなる1年前に蝕まれた体を押して、最初で最後の来日を果たしたのでした。そして熱狂的な日本のコルトレーンファンは大いに落胆して悲しみ、遂には後追い自殺者まで現れました。

Kulusemama2_21967年は日立へ入社した年でことさら強烈に印象が残っており、レコード店の棚からクルセ・ママに睨まれコルトレーンを聴き始め、遂にはjazzオーディオがコルトレーンに恥ずかしくない演奏を奏でるまでになり、本日は終日コルトレーンを流し追悼します...
いや、もうこの期に及んでは何年もコルトレーンしかかけていませんし、最終章はコルトレーンと彼を時代に刻んだルディ・ヴァン・ゲルダーの研究に明け暮れ、jazz喫茶amp工房はコルトレーンとヴァン・ゲルダーの館と化しています。

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2016年7月16日 (土)

素材力学 altecスピーカ編

Valencia過日の炎天下、相棒のサークルkで支払いをすませて歩いていると車が近づいてくる気配を感じた。amp学校メンバーのt口氏で、先日導入された altec valencia のスピーカ台の相談に見えた。早速材料調達でエンチョーへ出向くと、t口氏が”乾燥米松90mm角材がある”と見つけた。こっちは安物の間伐杉材でいいやと思っていたが、t口氏には”米松”の2文字の拘りがありこれで製作することにした。低音のカブリが消え音の立体感が増した、と喜んでおられたが素材の振動力学で共振係数や減衰係数がマッチングした結果と判断して、今後のamp工房スピーカ台は素材力学上、米松に決めた。
素材力学本日のキーワードは米松と銅。

Almi2素材となると問題はスピーカのヴォイスコイルで、amp学校世話役のm田さんが探しているaltecのユニットを調べてみた。12インチが基本で先ずは600b、これが30cmとサイズの関係もあって案外安くて”これで良いんじゃあない”と気軽に言ってしまった。気になり調べるとaltecのカタログの断片が出てきて丹念に読み込むとアルミ線(青丸印)と判明して却下。他で見つけた文章:The edgewound aluminum voice coils and powerful alnico V magnet with a tight gap, and extremely rigid cone …

418b 続いて15インチの418b、理由はフルレンジ系にツイータを足す程度が選択基準でこうなる。この後姿をみれば分かる人は分かる、そうなんです416-8aのアルミダイキャストフレームにマグネットカバーにaltecブランドエンブレム、どれをとっても416-8aで、しかもフルレンジ=楽器用かなにかで安くて、もうこれに決めた!

Almi_2 しかし待てよ?
altecのデータを苦労して探し出すと418bはedgewound aluminum ribbon voice coilsとなっており却下。このシリーズでは15インチの421aのみが銅のヴォイスコイルとなっており、危うくしくじる所だった。15年ほど前、小型スピーカの研究に明け暮れた時、vifaのユニットでエラク音質の差が出て丹念に調べたらアルミヴォイスコイルに気が付いた。以来スピーカの選択基準は銅のヴォイスコイルで現在の素材力学上、銅にすべきの原点となった。楽器用のスピーカにアルミ線が多く使われているのは軽くてタフさだけで、音質については問題が残る。エレキアンプのスピーカを調べてアルミだったら銅に替えよう。さすればたまんなく甘い音になり、しかし若干音が緩くなる。それでもギブソンj-160eから甘い音を出したいから銅にしよう...弾けないのに。

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2016年7月14日 (木)

サイレントドラムがやってきた!

Sdこの期に及んでは興味のあるコトは何でもやろうと、次男坊の菊屋からローランドのサイレントドラム1式(roland td-4)をもらい受けてきた。30年くらい前になるか?ローランドの梯社長とは2度ほど浜北インターチェンジ近くのレストランで、食事を御一緒したことがある。浜松では何とか楽器などライバルメーカの嫌がらせや何やらで嫌になり、大阪でローランドを起業したと苦労話をしてくれた。今また大変な事態になり、企業家には安住の地が無いように思う。

Elvin 1965年のベンチャーズ来日は雨後の竹の子のように日本中にエレキバンドが誕生し、エレキギターメーカはボーナスを3回も出すほど売れに売れた。当然のようにベンチャーズコピーバンドを作り演奏するが、無才では長続きもせずjazzを聴く方に転向した。エレキの音もカルチャーショックだったが、それにも増してドラムの音は凄かった。気がつけばあっという間に50年が過ぎてしまい、今更ながらのドラムの練習に思わずニヤっとしてしまう。ドラム演奏者にはjazz界の大物や後輩の横山和明君も居て師匠には事欠かないが、先ずは8ビートをマスターする。スティックは沢山あり、エルビン・ジョーンズさんのお宝スティック(画像の物)、友人のjazzドラマー力武誠君のスティック、これらがやっと生きたか。それにしてもヘッドフォンの音が悪い、ゼンハイザーにするか?akgにするか?いかーん!又しても悪い癖だね。

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2016年7月12日 (火)

振動力学 JBL130Aを蘇らせる編

Laocoonx出展:wikipedia
「ラオコーン像は、バチカン美術館のピオ・クレメンティーノ美術館に所蔵されている大理石の古代ギリシア彫像。彫像の製作は紀元前42年から紀元前20年ごろに制作されたのではないかと考えられている」
テルミニ駅前で自由解散となり旅を一緒していたバックパッカーに近い風情の女史は、今からヴァチカンに戻りラオコーン像を見に行くと言ってバスに乗り込んで行った。ミケランジェロはこのラオコーン像にやられて彫刻に励み、そしてミケランジェロにやられて安田侃さんは現代彫刻へと向かう。この2000年の時は、芸術は常に人類が大して進化していないコトを示し、我等は現代科学に奢ることなくオーディオに芸術を持ち込もう。

11突然常連のy本さんが”これは工業製品ではない芸術だ!だから何十年も経っても色あせない”とjbl130aの超改造品を見ながらつぶやく。1950年発売の130aは当然アルニコマグネットでコーン紙にコルゲーションは無いからalrecのウーファみたいなイメージと捉える。能率は101dbでaltecの515bより若干落ちる。いっとう大事は”edgewound copper ribbon voice coils”でここが銅でなければならず、アルミ線は具合が悪い。配線材を気にしない御仁であれば何でもよろしいが、ofc99.999...を唱えるならば銅になる。130aも416-8aも515bも全部銅のヴォイスコイルでよろしい。

2さて防振構造の最大のネックはフレキシビリティを持たせた錦糸線であり、ハトメを介して接続されている部分になる。
altec403a蘇りの手法で初めて錦糸線を表に出し、その成果に気を良くして130aも同様の改造を施すことにした。改造の難しさは文化遺産たるヴィンテージオーディオを痛めつける事無く進めることで、あんぷおやじは破壊者であると言われるが、実はここのところに細心の注意と奇想天外を持ち込んでいる。

3このハトメは真鍮若しくは鉄で出来ていることが多く電気を通したくなく、更にハトメ力の強度不足でハンダコテで無造作に加熱して力を加えると、コーン紙ごとボソッと抜ける。そこでヴォイスコイルの銅リード線だけハトメや錦糸線から外す、多分ここが一番の難作業で意識を集中する。外し終えたら0.1mm厚ofc銅板をΦ10mmの丸にカットしてハトメ部へ接着する。

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awg11.5のカルダスワイヤーのマルチストランドを2層巻き解く、両端のポリウレタンコーティングを薬品を使い丹念に剥がし先端をハンダで固定する。出来上がったカルダス錦糸線を熱収縮チューブに通し水晶微細粒を充填しワイヤーの出口のみ熱収縮させてフレキシビリティを持たせる。130aの取り付け穴を利用してステーを取り付け、純銅端子を付ける。この部分はofc銅パイプをハトメ位置真下から出し端子無しで金線の錦糸線に繋ぐのが正解で、テスト段階でそこまで進化していない。カルダス錦糸線を純銅端子とofc銅板ハトメにハンダ付けしてこの部分の作業は終わる。

5スピーカの前に障害物があると音が変わるとするような御仁には縁の無い改造方法だが、最終的にはofcΦ25mmパイプが下からニョキッとせり出すだけだから問題ない。この手法により錦糸線の防振構造化が簡単に行え又線材のテストも容易となった。
イタリア語のプアーな我等はたったの2時間でサン・ルイージ・デイ・フランチェージ聖堂まで行き、カラバッジオの3部作を観て帰って来る自信がなかったので女史のようには行動できず、テルミニ駅前の土産物売り場を散策しながら”次に来た時にいきゃあいいや!”と決めた。しかし5年経っても再びローマを訪問する機会に恵まれず、無理しても行っておくべきだった。130a改造依頼主のy本さんが”良い音で聴く時間はそう残されていない、今がやるべき時だ”と言われ、時間の十分ある皆さんはゆっくりと思慮されるのがよろしい、しかし我等は常に”今”なのだ。

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2016年7月10日 (日)

電源力学 真空管依存症

300b1 蒐集癖は”無い”と不安に駆られやたらと集め、”有る”だけで安堵できる。しかし時期到来で自主的放出か、コトの重大性を知らない家族が何とかオフへ2足3文で出すから後に続く者達は大いにありがたい。そうして蒐集癖は遺伝していくから蒐集癖の諸君!いらん心配は必要ない。真空管もその対象で希少、銘球、珍品、最高峰など麗句が並ぶと”欲しい”となるが、音の保証は無い。さいわいあんぷおやじ流儀は軽度の真空管収集癖で少しだけ球を持っている。

2c52_2その球の中でレイセオン「Raytheon Companyとはアメリカ合衆国の軍需製品メーカーである。世界第1位のミサイルメーカーで、年2兆円超の売上のほとんどは軍やアメリカ合衆国政府向けの製品であり、従業員数7万人強のうち4万人近くが技術者である:wikipediaより」の2c52に取り組んでみた。レイセオンブランドは何となく軍需とか兵器とかの言葉のイメージからゴツイ音を期待してしまう。球の観察をして直ぐに分かるが、構造が堅牢で信頼性があり、しかしステムからの引き出し線が銅でなくてニッケル線だから音は締まる。何よりもやっきりするのがヒータ電流で、12.6vで300ma、6sl7の6.3v300maなら分かるが単純計算で2倍のパワーを必要としている。

1_2 電圧増幅段で一応2本使うから12.6vの0.6aの定電圧電源を作る。回路は毎度ながら小学生の回路でmj15024をダーリントン接続してツェナーダイオードで安定化する。この簡単な回路でLの付くオーディオメーカのターンテーブルサーボアンプの電源に使ったら、白い目で見られた。音が良いから使っているのだが、なにやら複雑で権威のありそうな回路に期待をするのがフツーのエンジニア達で、しかし何かのコピーでしかない。どうせコピー回路だったら簡単な方が人生楽しい。放熱器は銅板、31df6にフィリップスの電解コンデンサにディールの巻き線抵抗、単純が故に電源に蜜結合できる。

2問題は定電圧トランジスタの発熱でトランスの巻き線を解いて更に結線を変えてトランス2次側の電圧調整を行う。この機構を全て水晶粒の中に埋めてしまうから出来るだけ発熱は避けたい。dc入力電圧14.5vで出力定電圧が12.6v、簡単計算でトランジスタの損失が1w強、これならば埋め込んでも問題ない。レイセオンの2c52は大丈夫?ミサイルを飛ばす会社の真空管ならば大丈夫に決まっている。

3 真空管アンプがviolaやcelloアンプの使い手に嫌われるのがズルズルと鼻水を垂らしたような不安定さで、ここは真空管の動作点がフラフラ動くことにありだから、電源をトランジスタによる定電圧で固定してしまえばズルズル鼻水はカイゼンされる。安定さえすれば真空管の色艶にはトム・コランジェロがいくらがんばっても勝てない。

4 さて2c52が動作した所で音を出してみるが深々として音に芯があり予定通りで良いのだが、この真空管呪術でも音の全体は改善できなくて真空管依存症がふっ切れた。altecの天井埋め込みスピーカ403aの防振構造化は様々な教訓を残し、次なる道しるべを指し示してくれた。

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2016年7月 8日 (金)

振動力学 altec403aを蘇らせる編了

1_2先生はグラスウールなんか取ってしまえ!と言うし、オーディオショップの店主も取ってしまえ、そしてラスクを入れろ!と言う。かくしてアメリカの古いグラスウールをマスクをして撤去するが、チクチクで暫くは閉口した。しかし音はダメでグラスウールは必須、ラスクは振動吸収で中に入れるべきではない結論に達している。吸音と防振は分けて考えるべきが現在の手法になっている。jazzオーディオは原理原則に則った上で自由にやらねばならなくて、アンプでスピーカ箱や部屋の定在波を取る、などとゆう魔法は無い。出来上がった密閉箱に40k(高密度)のグラスウールをギュウギュウ詰めにして、木星の嵐のような音圧エネルギーをグラスウールの摩擦熱で消費させる。

2続いて防振構造の真骨頂である水晶粒防振リングを作るが、画像のように綺麗に作るには相当の熟練を要する。この防振リングにより箱が音圧で受ける位相遅れの振動は絶縁されて減衰する。しかしボイスコイルの作用反作用で起きるトルク振動は、自分が発するわけだからこれを取り除かなければならなく、これがマグネットを包み込んだ水晶粒による防振構造になる。

3 次に錦糸線のハトメ部から出したofc線端子と金線で繋ぎヴォイスコイルリード線とする。Φ0.2mmの金線を2本撚って全方向からの振動に耐えるようにする。ここはコーン紙の動きを吸収するためのバネ性機構を必要とするが、今回は8インチとゆうことで省略した。

4 2本撚りの金線はもっと太くすべきだがテストで手持ちで0.2mmとなっている。その金線に熱収縮チューブを通し、微細な水晶粒を充填して防振リード線とする。スピーカの前に出す防振ケーブルはカルダスワイヤーが在庫切れでテンポラリーで作った。本番は銅のΦ25mmのパイプをベンドしてスピーカ上部から下げる構造で美しく出来るはず。

5 完成したaltec 403a防振構造スピーカの音は透明度が抜群で、スピーカからcdはダメ、rcaケーブルもヒリついてダメ等々、様々なダメダシを食らい全部に対応しきれない。最初に戻って吸音と防振は分けるべきで、この先がこの箱をスッポリ入れる25mm大きな箱を作り、その25mmに水晶粒を充填して防振構造が完成する。現状から更に音は生々しくなり透明度も増し、8インチでこんな音が出て良いのか?となるが面倒で止めた。altecのヴァレンシアを聴いてから小型スピーカはやっとれん!結局この狂気にも似た防振構造化作業は403aだろうがヴァレンシアの416-8aだろうが苦労は変わらない、ならば大型スピーカにすべきとの答えに集約される...了

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2016年7月 6日 (水)

振動力学 altec403aを蘇らせる編2

1今は亡き板金屋のトモノさんから、”これ運転してごらん”と7リッターのマスタングマッハ1のハンドルを握らせてくれた。無造作にアクセルを踏みつけるとタイヤから煙を吹いた。テレビからは”大きいことはいいことだ!”が流れ、やたらと何でも大型に憧れて”大が良い”を刷り込まれた高度経済成長期でした。過日amp学校のメンバー宅を訪問しaltecのヴァレンシアを聴くと、小型スピーカなんぞやっとれん!となり、やっぱりjazzオーディオは大型に限る。気を取り直して403aの改造を続けよう。改造後の403aの内部側はご覧のようにシンプルで、左の防振用のエンビパイプが簡単に取り付けできる。

22 続いて上海駿河屋さんから伝授された手法でコーン紙にカーボンコーティングを施す。古びたコーン紙がパリパリと蘇り、第一見た目もいいや。取り付けの方法がフランジ部を表に出しフランジ裏側に防振構造をとるため、フランジにある弊害紙は撤去しない。再三言うが、ハイテクハイエンドになって何で取り付けフランジ部が紙やプラスティックやガスケットで問題無い、にしているは片手落ち。

3 オーディオ仲間には自宅兼写真スタジオのリフォームを自力で1人でやってしまうとんでもない猛者のd4studio さんが居る。氏から電動ノコを買うともっとエンジョイできますよ!とアクマの囁きがあり、遂に買ってしまった。よって汗だくになりながら403a箱2個分のmdfを切り出し、あっと言う間にスピーカ箱2個が出来てしまった。スピーカ箱はエレキアンプ時代からだから半世紀も作り続け、スピーカを見た瞬間に大きさがイメージできる。f0やm0を打ち込んでコンピュータ計算したって、良い音を出しているソフトウエアエンジニアが箱設計支援プログラムを作っている訳ではないから信用しない。

4 次にマグネットとフレーム防振用エンビパイプを、磁石の下側にネジが当たるように締め付ける。振動エネルギーは強大で水晶粒は中目を使い、エンビパイプ内にギュウギュウ詰めに充填する。ポイントは水晶粒に圧力を加えることで、緩いと振動吸収率が落ちる。

5最初に使ったパイオニアのpe-16は大型のマグネットカバーが付いており見た目も格好良かった。そんなイメージのaltec 403aの勇姿が出来上がる。紙管が無かったのでエンビパイプを使用したが、加工性や塗装性を含めて紙管にすべきで、水晶粒防振効果のお陰でダンボールなんかも使え、素人細工で出来上がる凄さに呆れる。

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2016年7月 4日 (月)

振動力学 altec403aを蘇らせる編1

1小型スピーカの良さは音色にあり!とさんざん研究を重ねてきたがamp工房の大型ドライバ288-16gとブリキ細工のホーン1003bを御してから大型でも音色が勝る事態になり、小型スピーカから遠ざかっていた。

2あんぷおやじー、どうもaltec403aが冴えない...と、amp学校世話役のm田さんがこぼしていたので、譲ってください!と頂いてしまった。フェライトタイプで600Ωのトランス付きは、田舎の木造校舎の構内放送用に使うようなシロモノでも高価な時代になっている。

4先ずは錦糸線と端子を何とかしなくてはならない。電線の方向や抵抗の向きを気にして、しかも判別の付く凄耳の御仁でも錦糸線の弊害に気付かないのは片手落ちでしょう。tad1601aならばofc線?のような撚り線で問題ないが、altec時代は銅箔と糸を捩ってあり糞詰まりを起こしている。そこでさっさと錦糸線とペラペラ端子は撤去。

3発想の転換をする。
スピーカ箱の内部と外部では音圧にどのような差があるのだろうか?大抵はスピーカの中に入って音を聴いている訳ではないから、臭いものには蓋をしろで目をつぶっているが、スピーカ内部は木星の嵐のような凄い状況に違いない。スピーカ外部には盛大に音が鳴っているから音圧の影響を受けるのでは?と思いがちだが空間が広い分音圧の影響も少なく振動対策も楽になる。画像のようにヴォイスコイルのハトメにofcのリード線をハンダ付けして端子とする。ここへ金線を繋ぐ。

5次にフェライト磁石とブリキフレームの一部を防振構造にするための改造を行う。邪魔なのが600Ωのトランス台で、1.2mmの鉄板がスポット溶接されている。あんぷおやじはロボット屋家業が人生の大半で、ほとんどのロボットを作っておりスポット溶接ロボットも作っているから溶接にも詳しい。スポット痕の中心にドリルを当ててもむ、本体へのダメージを出来るだけ少なくして邪魔を剥ぎ取る。赤はガムテープで接着面を外に出して鉄の切子を吸引する。

6ご覧のようにスピーカ内部の構造は至ってシンプルになる。居合わせたm+aさんが”これじゃあオークションで売れませんがね!”とこぼす。あんぷおやじ流儀はある種破壊者で、ゲージュツの歴史を辿れば創造と破壊の繰り返しだったコトが分かるだろうし、芸術の片棒を担いでいるオーディオもそうしないと進化は無い。

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2016年7月 2日 (土)

振動&素材力学 ネットワークコイル考

Multマルチアンプシステムか?
パッシブのネットワークシステムか?実に悩ましくマルチアンプシステムに何度も挑戦したが今のところネットワークに落ち着いている。オールcelloのマルチアンプシステムは高額の割りに音がつまらなく止めて、amp工房になってからsae2600でマルチをやったが音がつまらなくて止めた。腕が悪いと言われてはそれまでだが、トランジスタアンプでグリグリとスピーカを駆動するとどうも音がつまらなくなり、トランスの付いた真空管アンプであれば成功するのかも知れない。画像はsae2600時代にチャンデバの真空管を入れ替えて、音をチェックしているサマです。

L200金額の話をすればパッシブのネットワークシステムだってえらく高額(銅のコンデンサだけで2台分で50万円)になりどっちもどっち。パッシブのネットワークシステムの要は音色付けのコンデンサで、これはduelund社の銅箔コンデンサに決まっているから迷いは無いが、問題はコイルでイマイチ音の良し悪し(ヨシアシ)に信念が持てない。mundorf(ムンドルフ)の評判が良いので使ってみたら確かに音は良い。ならばなぜ音が良いのか?ここを明快にしないと次に進めず思案している。勿論現在は防振構造で最強のネットワークにしており、常用のL200は3.9mhで0.41Ω。
Zeroxx そこへ登場が鉄心入りのZero-Ohm-Coil (ZOC)で表現が凄いや!ゼロオームときた。おなじ3.9mhで0.03Ωと一桁違う。何よりも平角ofc銅線で蜜結合に巻いているから素晴らしい。鉄心については議論の分かれるところだが、素材力学上周期表で元素番号26番から29番は味方と思っているから問題ない。それに巻き力だけでコイルを固定してワニスやテーピングをしていないから防振構造は極めて簡単に実施できる。気掛かりは平角ofc銅線構造で、丸い導体に電流を流さなければならない、の信念に反している。
Solenxx手配を掛けようとして更に調べるとmundorfの前に使用していたsolenにおっ!と思うコイルが出来ていた。Hepta-litz Air Cored Inductorsの12 AWGは、3.9mhで0.49オームとL200とほぼ同等。これは表皮効果でマルチワイヤーにしたとあるが、表皮効果よりもマルチにして防振効果が向上したと考えるべき。理想的にはカルダスのマルチストランドクロス構造のofc銅線であり、手に入れば是非自作したい。Hepta-litz Air Cored Inductorsは価格も約70$とmundorfより遥かに安く、振動力学上solenに軍配が上がり思案は続く。

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