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2016年7月10日 (日)

電源力学 真空管依存症

300b1 蒐集癖は”無い”と不安に駆られやたらと集め、”有る”だけで安堵できる。しかし時期到来で自主的放出か、コトの重大性を知らない家族が何とかオフへ2足3文で出すから後に続く者達は大いにありがたい。そうして蒐集癖は遺伝していくから蒐集癖の諸君!いらん心配は必要ない。真空管もその対象で希少、銘球、珍品、最高峰など麗句が並ぶと”欲しい”となるが、音の保証は無い。さいわいあんぷおやじ流儀は軽度の真空管収集癖で少しだけ球を持っている。

2c52_2その球の中でレイセオン「Raytheon Companyとはアメリカ合衆国の軍需製品メーカーである。世界第1位のミサイルメーカーで、年2兆円超の売上のほとんどは軍やアメリカ合衆国政府向けの製品であり、従業員数7万人強のうち4万人近くが技術者である:wikipediaより」の2c52に取り組んでみた。レイセオンブランドは何となく軍需とか兵器とかの言葉のイメージからゴツイ音を期待してしまう。球の観察をして直ぐに分かるが、構造が堅牢で信頼性があり、しかしステムからの引き出し線が銅でなくてニッケル線だから音は締まる。何よりもやっきりするのがヒータ電流で、12.6vで300ma、6sl7の6.3v300maなら分かるが単純計算で2倍のパワーを必要としている。

1_2 電圧増幅段で一応2本使うから12.6vの0.6aの定電圧電源を作る。回路は毎度ながら小学生の回路でmj15024をダーリントン接続してツェナーダイオードで安定化する。この簡単な回路でLの付くオーディオメーカのターンテーブルサーボアンプの電源に使ったら、白い目で見られた。音が良いから使っているのだが、なにやら複雑で権威のありそうな回路に期待をするのがフツーのエンジニア達で、しかし何かのコピーでしかない。どうせコピー回路だったら簡単な方が人生楽しい。放熱器は銅板、31df6にフィリップスの電解コンデンサにディールの巻き線抵抗、単純が故に電源に蜜結合できる。

2問題は定電圧トランジスタの発熱でトランスの巻き線を解いて更に結線を変えてトランス2次側の電圧調整を行う。この機構を全て水晶粒の中に埋めてしまうから出来るだけ発熱は避けたい。dc入力電圧14.5vで出力定電圧が12.6v、簡単計算でトランジスタの損失が1w強、これならば埋め込んでも問題ない。レイセオンの2c52は大丈夫?ミサイルを飛ばす会社の真空管ならば大丈夫に決まっている。

3 真空管アンプがviolaやcelloアンプの使い手に嫌われるのがズルズルと鼻水を垂らしたような不安定さで、ここは真空管の動作点がフラフラ動くことにありだから、電源をトランジスタによる定電圧で固定してしまえばズルズル鼻水はカイゼンされる。安定さえすれば真空管の色艶にはトム・コランジェロがいくらがんばっても勝てない。

4 さて2c52が動作した所で音を出してみるが深々として音に芯があり予定通りで良いのだが、この真空管呪術でも音の全体は改善できなくて真空管依存症がふっ切れた。altecの天井埋め込みスピーカ403aの防振構造化は様々な教訓を残し、次なる道しるべを指し示してくれた。

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