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2016年7月28日 (木)

素材力学 リレー金接点編

1_2リレーも真空管もトランジスタも同義で増幅機構なのだ。画像のラインアンプで使うomronのリレーg2r-1a-eは、開閉ノイズを嫌うためdc5vを選んだ。別に5vの電源の用意は必要なく真空管ヒータ電源6.3vを使い、コイルに直列抵抗を入れて調整する。コイル電流が106maとなっているから10Ωの抵抗で約1v下がる。そして接点の電流が10aではリレーゲインが100倍の20dbとなる。

2ちょっとしくじってしまい当初はg2r-2a4のdc12vを選択したが、カバーがプラスティックシール機構となって外せず、ノコで切断した。接点は2a構成で入力右左を同時に切り替えできるように考えたが、ご覧のように接点が小さすぎて金クラッドの加工がやり辛い。であるから上画像のg2r-1a-eとなり、接点電流の10aは無意味で接点の物理的大きさで選択した。

Ryxリレー図出展:omron
丁度g2rリレーの構造図がomronにあったので改造方法を分かりやすく説明できる。リレーの接点材質は大容量リレーの標準的ag合金(cdフリー材)となって音は悪い。この接点の問題点は古くなると銀合金が酸化してしまい真っ黒となり、いかにも音が悪く信頼性に欠ける。固定片端子材と可動片端子材は成分分析表までは付いていないが、削った限りでは銅色で電気銅と決めて問題ない。

3接点は金クラッドイメージで99.95%の純金の丸棒を叩いて四角の切断面を持つ板を作る。先ずは上構造図の固定片と可動片に金端子を固定する為のΦ1mmの穴をあける。そのために分厚い銅板の固定片を加工し易いように曲げる。

4画像は試作品で試行錯誤の結果の不細工で見せられないのだが、次からは美しくできる。Φ1mmの穴に金接点材を通してカシメ、固定の為に接点裏側でハンダ付けする。金接点はクロスバー接点機構となるように90度交差角を付ける。金接点の固定が終わったら固定片を慎重に元の位置に戻し、更に上部の鉄片を動かし接点の押し圧具合の調整を行う。

5透明なプラスティックカバーをはめて出来上がりで、このカバーのお陰で水晶粒を充填した際にリレーは保護される。思えばリレーとの付き合いは半世紀近くにも及び、よもやjazzオーディオ最後の最後に再びリレーの登場とは何とも痛快だな。常連のy本さんが”音の変化がまだ良く分からない、耳が悪いのかねー”とこぼしていたが、全部の音の糞詰まりがとれれば我等の駄耳でも問題ないと慰めた。なんだいたかがラインアンプの切り替えスイッチに大袈裟な!と思われるでしょうがjazzオーディオ道は全て直列接続のイモズル式構造の為、身分は全て等価でありヴィンテージ真空管を選ぶ真剣さで切り替えスイッチを選ぶ必要がある。

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