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2016年7月24日 (日)

振動力学 ラインアンプ電源トランス編

7808sその昔、1個55,000円もする画像のタムラトロイダルトランスを何と10個も購入してしまい、不良在庫になって眠っていた。2013年頃、この音の良くないタムラのトロイダルトランスの活用法で熟慮の末、分解したコトから全てが始ったような気がする。アルミの深絞りで作った円筒に樹脂と共に埋め込まれたトロイダルトランスは、体中をがんじがらめに締め付けられて開放を要求していたのだろう。アルミ円筒を糸ノコで切断、ノミを振るい丹念に樹脂を掘り出しコイルを剥き出しにした。

Tr2これを水晶粒で充填した防振構造化トランスは、遂に蘇り不良在庫から主役に躍り出た。以降はこの手法で電源トランスを作り続けている。ユニオン電機のamp工房仕様トランスではなっからコイル剥き出しで、作業が極めて容易となっている。トロイダルやRコアやカットコアやEIコアなど構造で勿論音は変わるが、それ以上に支配的が防振構造のあり方と思える。ラインアンプ用の電源トランスから出してあるリード線は、カルダスワイヤーの端末処理方法が確立するまでモガミのofc線を使う。

Tr3次に鉄のコーヒー保存用缶にこの電源トランスを入れて満遍なく水晶粒を充填する。電源トランスは負荷が加わると50/60hzで振動が出るため、これを嫌いニスや樹脂で固めてしまい”無理して”振動を抑えている。コイルとコアはガタガタで結構、隙間とゆう隙間に水晶粒が入り込みこのガタを取り去り防振化が行われる。鉄缶は磁気シールドでラインアンプでは必要な技である。

Tr4水晶粒の充填が完了したら蓋と本体はハンダ付けをしてシールと電気的結合を行う。このトランスのシールドは缶の表面からハンダ付けしてリード線を引き出し、トランスコアにネジ止めしたgnd線と共にフレームグランドに落とす。イコライザアンプを作る時は缶から出ているリード線をメッシュのシールドチューブに通してアースする。

Tr5これでラインアンプ用電源トランスは完成で、筐体の電源室に置かれたら更に全体を水晶粒で充填する。画像左の缶はレイセオン2c52用の防振シールドケースとなる。
最初は聴こえなかったレコードの音が、段々聴こえるようになり殆どのレコードが良い音になり、更に進化したら録音の問題やレーベルの問題や演奏者の気力で聴けないレコードの山となり、気が付けば聴けるレコードはほんの僅かで我人生に相応しい”無い方が良い”の証明となった。

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