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2016年8月23日 (火)

怪しいrca 2a3真空管事件簿

1大体が足し算から教えて引き算は後、掛け算が先で割り算が後、コンピュータの中では割り算は無いから引き算をループし、引き算と割り算は同義で身分が低い。であるから+思考が正しくて-思考は悪いと教育する。人生-思考の時期も必ずあり、±思考でイーブンとなる。さてその-思考的になるのがオークションで、rcaの2a3を大量に落札した。案の定怪しいモノが居る。1952年から1956年までの古典rcaの2a3真空管は、ヒータだけでも通電電圧を50%、75%、100%として、時間管理でエージングさせる復活プログラムを作っている。

2 これは怪しくない+思考のrca 2a3の話だったが...自慢げにamp学校メンバーの音を聴かせていると、突然プッンと片チャネルの音が消える。慌てて2a3を動かすと再び音は出るが、瞬間ヤバイと思った。あれだけ丁寧に古典球の復活プログラムを実行したのに、ヒータの断線かよ!とrca 2a3に悪態をつき、怪しいrca 2a3真空管事件簿になってしまった。一番怪しいのがステムリードとヒータ線溶着部で、拡大鏡を使い穴の開くほど観察する。正常にしか見えない。

33rca 2a3を叩く揺さぶるの荒療治で時々ヒータが通電する。そうなればここしかない。ヒータ足の古ハンダをハンダ吸取り器で吸い取る。ステムリード線が見えてきたが明らかに画像下左のリード線が短い。リード線が短ければrca 2a3の通電による熱膨張で伸縮して、この場合は上に引っ張られ断線状態を呈した。rca 2a3に悪態をつく前に、ハンダ付けが64年も平然と守っている信頼性にこそ感謝すべきなんだろう。

4短いリード線をピンセットで目一杯引きずり出し再ハンダ付けをする。プレートやグリッド線も同様で、内部の組み立ては電気溶着が大半で真空中でもあり故障しづらく、足にこそ問題の多くが潜んでいると考えられる。この真鍮製足は撤去して純銅で作り直す前提でいるから、amp工房特製rca 2a3は真空管内部のトラブルだけになる。古典球を扱うのだから、こうゆうトラブルは当たり前で出品者を呪うのではなく先ずは古典球修理技術を身につけよう。しかしどうにもならないのが真空管内部のプレートタッチと熱暴走で、少なからず出てきた。これも損失のお代は高いが、64年の歴史に免じて良しとした。

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