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2016年9月 2日 (金)

振動力学 古典直熱真空管編

Vt画像出展:クラシック・ヴァルヴコレクション 大塚久著 誠文堂新光社 1994年に初刊された本著は真空管の歴史を辿る上の名著で、バイブルとなっている。勿論初版本所有で、写真はamp工房へも取材でk川元編集長と同行してきたカメラマン、柏木工房さんで素晴らしい。本著の出版された1994年頃は、オールcelloアンプの金満システムで音質に大いに疑問を持っており、自作時代へ戻ろうと真空管の研究を再開した時期だった。画像真ん中がヒータ&カソード線でその外側グルグル巻きがグリッド、外周の円筒がプレートとなり、仕組みが明快に分かる。4極、5極管は振動の弱さからamp工房では使わない。画像の3極管が基本となり、そうでなくても時代は複雑怪奇だからいっとう単純な要素の組み合わせが分かり易い。画像は直熱管でヒータとカソードは一体となり、これが究極の真空管になる。後に開発した傍熱管はヒータとカソードが分離して、やや複雑化してしまった。究極の直熱管が最初に出来てしまう、こうゆうコトもありなのだが、勿論真空管の性能の話ではなく音質の話になる。

Triしかしながら直熱管の大家佐久間さんも、ダイレクトヒーティング会の面々も、なぜ直熱管の音が良いか?理由を教えてくれない。仕方がないので推論することにした。
①直熱管はヒータとカソードが一体で傍熱管に比べて振動する箇所が少ない。
②傍熱管時代より大飯食いでヒータカソード線が太くて振動に強い。
③ハムの問題があり全般的にヒータ電圧は低く大電流でやはりヒータ線が太くなり振動に強い。
今回は振動力学の観点からの推論で、まだまだ続くが推論しながらラインアンプやrca 2a3シングルアンプの電圧増幅段を、直熱管に変更する手法を考えよう。レコードにおいて現代盤がレキシントン盤を超えられないように、真空管もまた傍熱管は直熱管を超えられない。

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