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2016年9月16日 (金)

歪み率計とフォノイコライザ

1テクトロニクスにヒューレット・パッカード、貧乏ベンチャー時代には欲しくてしょうがなかった測定器群で、憧れでもあった。今はテクトロのオシロに歪み率計、hpのデジボルと憧れで固めてあり、大手オーディオメーカの仕事でも大いに活躍した。オーディオマニア以前に測定器マニアの節もあり、拘りから国産の測定器は殆ど使わない。

5amp学校世話役のnakaさんが持ち込んだフォノイコの入出力波形を測定していたら、mmカートリッジ用5mvを想定した1khzの波形に不自然なノイズが盛大に乗り、青ざめる。ここの所昔修理したオシレータsg505の接点の具合が悪く、結局泥縄式で歪み率計を本格的に修理することにした。

2x オシレータsg505を解体する。小瓶はamp学校y本氏から借用した接点復活剤で、他所へ使用して効果は確認済み。その右側の黒い部分がプッシュ式セレクトスイッチで、ここの接触が不安定となっている。スイッチの左側開口部から接点復活剤を注入して、後はひたすらスイッチをガシャガシャ切り替え、復活剤の浸透を促す。

3x先ほどの反対側の面は部品面で、opampにバイポーラトランジスタがマウントされ、トランジスタアンプならばこの程度の部品サイズとキャンタイプが音的に信用できる最小限と思う。周波数調整用2連10kΩヴォリューム(黄色丸印)はマークレヴィンソンのlnp2lに使われていると同類のスペクトロールで、オシレータが完全に壊れたらプリアンプのヴォリュームとして再利用しよう。

4接点復活剤の効果は抜群で安定した動作になった。気を良くして、2台の歪み率計に使われているsg505の合計4台を修理した。画像は思いついてsg505の1khz1vrmsを歪み率計に接続、潜在歪みは0.045%と出ているが、計器校正などやっていないから当てにはならない。測定器は定期的に校正に出す必要はあるが、もう引退組みではそこまでやらない。

6修理が完了して再びフォノイコを接続するが、何も変わらずノイズだらけ?そこで仕方無しにフォノイコを調べると、電源は+13vで12ax7などのヒータ電源しかない。え!+b電源は?何とイコライザの隣の基板がdc-dcコンバータで13vを150vに昇圧している。上画像の波形はそのスイッチングノイズ30khzが重乗している。これにはたまげて、nakaさんに間違いだらけのフォノイコと連絡すると、有名なアンプ作家の作品らしいとの返事、音は電源が出している信念から、スイッチングレギュレータで音を出されては困る。まあこのノイズがきっかけで歪み率計2台の修理が完了したのだから、良しとしよう。
余談だが、アナログオシレータsg505の回路は本当の意味での高度な回路設計者の作で、現在ならばrisc.spuでソフトウエアを使ってデジタルで作る。20khzの波形を16bit.daコンバータで吐き出すならば、1サイクルは50μsecでここを如何に高分解能にするかが、ハイレゾ風となり苦心する所となる。

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