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2016年10月30日 (日)

振動力学 altec model15 を蘇らせる編了

0_2異常気象も日常になれば異常でなくなり、恒常的に起きている紛争も日常になれば茶飯事となり、コンピュータ文明の進化は末世を予感させる嫌な時代だが、連日の長雨が上がり晴天になれば気分も晴れて人間の単純性を苦笑う。そうだ外へ出よう!とnakaさんのドライバ水晶防振筒を真っ赤に塗った。通りすがりの人が真っ赤な筒には目もくれず、サボテン屋さんですか?と聞くので、面倒で最近はそうです!と言うようにしている。昔は粋がってロボット屋でモータ屋で...なんて言っていたが、サボテン屋に甘んずるのも悪くない。太陽の焼付け塗装は素晴らしく、見事な赤に塗れて太陽に感謝だね。

1この筒は802系ドライバの水晶粒防振構造の外側筒にあたり重要な役目になる。紙管のΦ200mmで太い分水晶使用量も多く、防振効果は絶大になる。m+aのシールを貼り付け、表面は油性のつや消し透明を吹き付けて塗膜の保護も兼ねる。

2ここが肝心要で802系ドライバの防振構造、前エントリーの如くグラスウールを詰めたドライバが垂直に立つ為、グラスウールの落下防止で黒いフェルトを貼り付けてある。引き出し線はモガミのofc線を使う。

3赤い水晶粒防振構造の外側筒と上記ドライバ部を結合した状態で、グラスウール筒の外側に水晶粒が充填される。ドライバのスロート側までこの筒は貫通しておりドライバ本体の防振も兼ねて、そこが一番重要なドライバの防振となる。

4折れ曲がったウエスタンのようなmodel15のホーンはこの箱に開口部を取り付け、上方向にホーン自体は向く。今回の改造の一番重要な構造体でホーンの防振、所謂デッドニングを行い更に空いた空間にはネットワークが内蔵される。

5こちらがこの箱とドライバホーンを結合した状態。更に完璧を期すならばホーンのフランジ面と箱の間に水晶粒ガスケット構造を作り箱の間を振動絶縁すべき。

6箱としたら空間だらけで、画像のようにネットワーク部品も入れて水晶で埋めてしまう。コイルはこの段階ではムンドルフを使っていたが、最新であればJantzen-Wax-Coilとする。コンデンサは問題で、Duelund社の RS Series, Copper Foilにしたい所ではあるが、何分にも高価でいずれ...

7_2画像は音質テスト用で最低限の水晶を充填した所、満タンにすれば完璧だが輸送に困り、後は各自で満タンに充填する。水晶の使用量も半端ではなくなり、各自の1回の購入量も100kgや200kgで我ながら呆れる。参考までに、粒サイズにもよるでしょうが細目中目の混成部隊では1Lで1.62kgになるから、容積算出後掛け算すれば発注量が計算できる。

Model15 こちらが原型で、ウーファの取り付け面は美しいツキ板仕上げの裏にしている。

8_2 完成形でamp工房カラーの赤と黒で美しさは際立って...自画自賛かよ。問題の音質は立体彫像のような深い彫りのある音で、ホーンのいやらしさは微塵も無い。この1インチホーンはツイータもいらないし、altecの原型システムの2ウエイで十分jazzオーディオが再現できている。amp学校世話役のnakaさんは低音がまだまだと言っておられたが、責任の生ずる38cmウーファを見通しを持って鳴らせるコトは随分と水晶粒防振構造のおかげで進化したものよ。model15の名も無き30cmウーファから、名のある416-8bに交換した冒険旅行は未だ緒に就いたばかりで、果たしてどんな音宇宙の登場となることやら。

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2016年10月28日 (金)

カニンガム(cunningham)のcx 350を修理する

1本業のチームの中に機械加工屋さんがいる。日立精機のマシニングセンターの偏差値が大きくて、エラーで動かないとsosが入る。既に日立精機は会社が無く森精機が引き継いでいるが、nc制御装置となるとメンテナンスできない、そこであんぷおやじの登場となり何とかしている。日立時代は現場で解決出来ない難事件には時々出張っていたから、修理の勘はエラク発達した。その勘所が今になって役に立ち、いやな仕事でも一生懸命やっておくものだ。さて今回入手した50属のカニンガムcx 350の1本が不良で青ざめる。オリジナルux250は1928年の製造開始であるから、何と88年前に遡る。

2

古典球は先ずヒータの通電電圧を50%、75%、100%として、時間管理でエージングさせる復活プログラムを実行する。ほぼ1日かけて85年の眠りから目を覚まさせるが、これを焦ると目を覚まさないコトもあるから慎重にしよう。大枚はたいて更に復活プログラムに手を掛け、挙句ブーンが出る、ガサゴソとノイズが出る、お宝に見えていたcx350が急にガラクタに見える。しかしこうなりゃあ何時も通りで、虫眼鏡で真空管の構造体を丹念に観察する。内部で断線や接触不良が起きていれば、これはもう往生するしかない。

3観察の結果内部構造体に異常は見られず、振っても妙な音もしない。こうなれば足だ!ハンダ吸い取り器で丹念に85年前のハンダを吸い取る。すると各足のステムからの銅リード線が辛うじて顔を出す。先の尖った細いヤスリで足内部のリード線を磨く、磨く。ついでに足そのものも磨く。十分に磨き終わったら再びハンダでしっかり付ける。真空管は内部と外部に分けられ、内部のトラブルは初期段階でフルイにかけられるから、経年劣化による外部の足のトラブルが相当数あるものと予想される。おまけだが管の頭部にgm値が書いてあるが、この球は記入が無く前のオーナーも不良と諦めていた節があり、不良も正常も混ぜて出てくるから警戒が必要。

4本当はステムからの銅リード線をむき出しにしてベースは撤去したい所だが、時代に敬意を表してそこまでの改造は控えている。ほーらご覧、見事に修理が完了してブーンやガサゴソは皆無となった。この1本をガラクタにするかスターにするかで夢中になって修理を行い、オールナイトになり流石にこの時間には大音量は出せないので音質チェックは日が昇ってから...古典球でノイズが出る、このようなトラブル時は諦めず足元を見よう、案外解決するかも知れない。

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2016年10月26日 (水)

情熱と想像力学 真空管式ライアンプ編

1映画ライムライトの名言”All it needs is courage,imagination, and a little dough”の courageとimaginationは勇気と愛とするが、情熱と想像力としよう。 あんぷおやじ流儀は”人生は情熱と想像力と、そして僅かなお足があればいい”となる。オーディオ術も芸術も技術もこの術の付く言葉の必須項は”情熱と想像力”に尽きるが、この言葉は誰にでも持てそうで持ち難い。amp学校メンバーのy本氏は正にあんぷおやじ流儀ライムライトの情熱と想像力と、そして僅かなお足を地でいっている。僅かなお足には異議あり、となるでしょうが十分であればオーディオなんかやっちゃあいられず、ウイーンへ行って弦楽四重奏を聴けばいい。

2さて、y本式の真空管ラインアンプが完成して試験と仕上げで持ち持ち込まれた。氏のラインアンプは全ての配線にモガミのofc線awg16番のド太いやつを使い、プレート抵抗の1kΩは銅マンガニン線で自作し、全てに無骨な想像力と情熱で作られており圧倒される。

3水晶粒防振構造をとるため筐体はmdfで作った。mdfは木とは呼べないような紙に近い材質で、オーディオ界では最低に身分する素材で安かろう悪かろうの烙印が押されているが、さにあらん。水晶防振構造では全く問題なく、音を聴けばmdfの意味が良く分かる。

4仕上げの塗装は水溶性の塗料をハケ塗りベタベタやる。濃い目の塗料ならばタレも無いし素人で問題なく塗れる。ツマミはポテンショメータのダイヤルを改造して使い、銘板はパソコンで打って作る。m+aシールや銘板は剥がれ易いので、貼り付けた上から油性のツヤ消し透明を吹き付けて塗膜の保護も合わせてやる。

5試験は1khz、1vのサイン波をテクトロ歪み率計のsg505から出力させレベルと歪み率を計るが、たいていは儀式だけで厳密には面倒でやらない。音を聴けば一発で分かる。y本式はあんぷおやじ式に比べ配線の太い分僅かに音質改善が見込まれるが、この僅かに情熱と想像力をかけるのがjazzオーディオなのだろう。次週はy本邸へ持ち込み水晶を充填して音質の確認作業を行う。そして水晶を充填しながら音質の変化する過程を、amp学校メンバーがインスタする。

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2016年10月24日 (月)

真空管の祖フレミング(fleming)とカニンガム(cunningham)のcx 345

Fleming画像出展:wikipedia
真空管の祖はディフォレスト(de forest)とカニンガム(cunningham)と書いたが、なんと物理の時間に学んだフレミングの左手の法則のジョン・フレミングが、2極管の発明者であり真空管の祖の1人であった。イギリスの真空管メーカのマルコニーはイタリア人で、そのマルコニー社にフレミングは在籍していたため特許はマルコニー社のものとなる。近代科学史を紐解くのも面白く、さまざまな人間の係わり合いからテクノロジーの進化は起きている。

Cunnさて、最近はもっぱらカニンガム(cunningham)フリークで出力管のcx 345を入手した。駿河屋さんたちエゲツない音族は随分昔から出力管(el34=6ca7など)をラインアンプに使っており、その強烈さに参ってしまう。この発想は素晴らしくオーディオの常識を破壊しながら、狂気のjazzオーディオへといざなう。

345ここで問題は、いや謎は?出力管をラインアンプなどに使うとキメが粗いなどと言う御仁も居て、中々出力管をラインアンプには使わない。ならばmt管など小さい球ならキメが細かくなるのか?概して外見から来る偏見が多く、球がデカイからといってキメの粗い要素にはならない。むしろ振動力学からは構成素材が大型であれば自立的振動対策になっており、キメは細かさとは無関係と推定される。今回はこの謎に切り込む。

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2016年10月22日 (土)

振動力学 altec model15を蘇らせる編2

0中学の技術の時間に学んだトースカンを自作して、ドライバ用の紙筒に切断用のケガキ線を入れる。案外太いパイプは真直ぐ切断できず、このケガキ線は必須となる。

13続いてノコギリで切断するが目立ての終わった切れるノコギリで、ケガキ線に沿って力を入れずノコギリの重力方向への落下力を応用して切る。こうすれば斜めなど不安定な切断は無くなる。

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ドライバのバックチャンバとドライバ全体を水晶で覆うケースの2種類のサイズの紙管を切り出す。水晶粒防振構造は外壁の素材が何でも良い柔軟性を持っているが、水晶に圧力を掛けるため、剛性は高い方が良い。

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毎回丸切断に頭は痛いが、日立の電動糸ノコに裏切られてから手動糸ノコ作業に終始している。相変わらず泥縄式でとろい工具を使ってマシニングセンターやncルータ並みの作業になるが、問題は1個々の精度がばらついて最後は現合になる。

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糸ノコで丸を切っても心円にはならないから、ルータの刃物をボール盤に取り付け最高回転数にして仕上げる。これを店の中でやるものだから木屑が飛び散り、喫茶部から小言をくらう。この円盤はドライバのバックチャンバーと、水晶防振用筒のエンドブラケットになる。

2802相当ドライバのダイアフラム面にバックチャンバー用のエンドブラケットを、もともとのカバーのネジを流用して締め付ける。アメリカは今日もそうだが尺貫法のインチでネジ1個も入手に苦労する。でありますから、基本はネジナットの流用とする。
4バックチャンバーはドライバの音圧ストレスを逃がす上で重要になり、容積も十分に取り内部は圧縮度40kのグラスウールをギュウギュウ詰めにする。
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こちらがバックチャンバにグラスウールを詰め込んだ2本の完成形、ギュウギュウに詰め込んだとしても垂直になる為グラスウールの落下を考慮して薄手のフェルトを張り付ける。
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オリジナルは申し訳程度の容積にフェルトを貼り付けてお茶を濁している。ここを開放しようと教えてもらったが、後方からの音が邪魔をしてこの方法はよろしくない。
5バックチャンバと水晶粒防振筒の完成形。エンドブラケットはボンドを付けた上で紙管にネジ止めして強度を上げている。
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model15はウエスタンエレクトリックのホーンみたいに折れ曲がっており、ホーン開口部からするとドライバ取り付け位置が下になっている。そうだこれを反転させて上部へドライバを持っていこう。とゆう訳でホーン防振箱から垂直方向へ突き出すことにした。

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2016年10月20日 (木)

真空管の祖ディフォレスト(de forest)とカニンガム(cunningham)

301オーディオンのデフォレストに負けじと真空管を開発したのがオーディオトロンのカニンガムで、後にrcaに吸収されるがカニンガムブランドで暫く販売したからカニンガムとrcaは同義であると決めた。一方で開発者魂のディフォレストは次々と新しいアイディアで真空管の開発をするも商売には上手く繋げなかったようで、似たような人間がここにも居る。いずれにしても1910年代から1930年代のラジオ黎明期の話で、レキシントン盤が登場する20年以上も前でありました。
参考文献:大塚久著クラシック・ヴァルヴ誠文堂新光社

C3012カニンガムは早い話デフォレストの盗作で、形状を変えただけの原理原則は同じ、プレート、グリッド、カソードフィラメントの構成は普遍でありこれ以上の発明は無かったのだ。当然特許紛争は頻発する。盗作盗用はいつの時代も同じで、文明文化の蜂起期には案外悪名にもならずむしろ牽引車の1人で評価される。ディフォレストの古典球もたまには出るが、カニンガムの古典球はrcaも絡んだコトで現在なお豊富に市場に出回り、あんぷおやじ流儀はカニンガム球と決めた。結局の所、モノではなくて人間に辿り着き、その人間の面白さで採用を決めているが、現在のようにモノだけの時代は面白くないねー。

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2016年10月18日 (火)

高音質真空管を作る(水晶防振+電磁シールド)

11 真空管の足を磨きofc銅線をハンダ付けする。

22 0.1mm厚の銅板を用意する、ofc銅板がベスト。

3 3 円筒材2個、上下フタ材4個をハサミでカットする。0.1mmの銅板はハサミで簡単に切れます。

4 4 下フタ材に配線用穴をキリであける。

 
5 5 円筒材を合わせてハンダ付けする。

6 6 円筒を2本作る。

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7 上フタをハンダ付けする。

8 8 下フタに真空管の配線を通す。

9 9 真空管を入れて、細目から中目の水晶を充填する。

10 10 真空管は円筒の中心へ位置するように調整しながら水晶をしっかり詰める。

11 11 下フタをハンダ付けする。

12 12 2本目も水晶を充填する。

13 13 下フタのハンダ付けをして2本分の水晶防振+電磁シールドの高音質真空管が出来上がる。使用する際に銅ケースはアースへ繋ぐ。

Old14 特に効果的は古典真空管で球の振動音(俗に言う球鳴き)が消えます。

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2016年10月16日 (日)

原点の力学

Buna ヒューマノイド型は別にして安価な工業用ロボットは、電源投入時に原点の確認作業を行う。アブソリュートエンコーダを搭載すれば原点の確認作業の必要は無いが、毎電源投入時のこの儀式でロボットの健康診断が行われたようなものになる。人も時々原点復帰の必要があり、基準ベースから見える景色の確認を行うのが大切と心得ている。かくして原点復帰に出かけた。箱根仙石原にあるポーラ美術館の森がそれで、美術館内の絵画や彫刻の鑑賞の後は必ず訪れるのがこの森。日本では減少している雑木林で、ブナの巨木やヒメシャラの巨木に出会うコトができる。

Koboku_2 さて、スキャンスピークの水晶粒防振構造によりかなりの音質改善がみられた。しかし少しくらい鳴ったところでたかが知れているし、jazzオーディオは緒に就いたばかりで原点辺りをウロウロしているに過ぎない。そして、そこで見たのが倒木で、樹種は分からないが巨木が朽果てて倒れている。実に示唆的で、これ見よがしのこけおどし的に鳴ったところで、直ぐにばれてボキッとおれる。そうか!次なる音の目標はヤナギのようなしなやかさか、さすれば折れることなくjazzオーディオの魂たる音楽はより躍動できる。
Pola歩かなければならない、は年齢から来る強迫観念だが空気の美味いポーラ美術館の森は自ら進んで歩くコトが出来て、行動の原点はかくあるべき。歩きながらしなやかさの手法を思い巡らせていると、そうかまたしても原点だ。
Lamp_2その原点とはノイズとシールドになり、この2点とも論文が何冊も書けるくらい奥が深く、たいていは臭いものにフタをしろ的解決法になる。今更論文もないから実践的手法の完全を目指そう。画像はamp学校メンバーのtukaさんの組み立て中のラインアンプで、コンデンサ、抵抗、真空管は銅パイプに収め電磁シールドしてある。これをどう拡大発展させるかは容易に想像がつき、しなやかさの秘密が見えたか?

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2016年10月14日 (金)

音色力学 真空管とトランジスタ

Scyanamp学校世話役のnakaさんからメールが入り、”スキャンスピークは異常なスピーカーで、聞かない方が身のためです!”と言われてしまう始末で、スピーカ箱の水晶粒防振構造はある種革命なのかも知れない。測定器並みの耳のm+aさんは”こんな鳴り方は出来ない!”と脱帽していたものの、milesのrelaxin’をかけると”あ!家の音も似ているから家のシステムもかなり良いのねー?”と言う。これは一体?

Sbm1スキャンスピーク・スピーカシステムはヨーロッパの現代スピーカであるから、直感的に調整用cdはtbmのblow upを使っていた。three blind mice の藤井さんには録音の方法について伺ったことがあり、得体は知れている。何れ藤井さんに来ていただきamp工房の音で、blow upを聴いてもらおうと思っている。

Tbm1その録音システムは画像の通りで、コンデンサマイクについては今回の主題ではないのでさて置き、テープレコーダに注目しよう。ampex ag440bが使われ、ampex200,300,350の真空管アンプからトランジスタに切り替わった機種になる。ag440とくればピンとくる。そうだコルトレーンだ!

Ag4401x以前のコルトレーンのエントリーから「このオラトゥンジ・アフリカ文化センターの録音が遺作となってしまった。1926年9月の生まれだからきっちり40歳の人生だった。そして建設中だった自宅地下の録音スタジオには最新鋭のテープレコーダampex ag440が2台残されていた。」1967年7月17に亡くなり、結局のところヴァン・ゲルダーはag440でコルトレーンを録ること無く終わって真空管式録音と共に去り、これが良かった。

Ag440xx古典球ラインアンプは色艶も勿論良いが、音色判断の感度も抜群に優れており、直ぐにバレてしまう。最初のこれは一体?に戻り、スキャンスピークでmilesのrelaxin’をかけるとm+aさんが”あ!家の音も似ているから家のシステムもかなり良いのねー?”に繋がり、インパルス盤のコルトレーンにも繋がり、これらヴァン・ゲルダー録音は情報量の多いtbmのblow upほどスキャンスピークが上手く鳴らない。ampex200,300,350までの真空管式録音の分厚いが若干情報量不足の音は、スキャンスピーク・スピーカシステムのセアスt25c-001ドームツイータでは無理で、やはりaltecのホーンドライバになる。

Lamp_2これを相性としてしまうのは早計で更なる研究を重ねるが、音色高感度の世界では真空管かトランジスタと区分けして、繊細極まりない音であればトランジスタ、音色抜群で分厚い音であれば真空管となる。

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2016年10月12日 (水)

振動力学 驚異の銅コンデンサと銅コイル

Waxcoilx やられた!
既にオーディオにおいて振動制御技術が全てに優先する!と理解している猛者が世界中には多く居る。m+aさんに古典球ラインアンプでお願いしてあったカップリングコンデンサ(デンマークduelund社の銅箔コンデンサ)を届けてくれる。
開口一番、
あんぷおやじー、Jantzen-Wax-Coilが凄いね!
初めて聞く名前だが...
ネットワークコイルをjantzen社の銅箔コイルにしたら低音の垂れ流しが無くなりしっかりと止まる、このコイルは良い!

Waxcoil測定器並みのしっかりした耳のm+aさんが評価するのでは間違いないので、コイルを見直す絶好の機会と心得、急ぎJantzen-Wax-Coilを調べる。構造を見ると推論がつき、あんぷおやじ流儀の電流を流す導体は断面が丸でなければいけない、の持論が吹っ飛び、銅素材や形状より何よりも振動制御が優先するが正解なのだ。実は20年ほど前、国産の高価なofc銅箔コイルで失敗してトラウマになっていた。純度99.99%で4nの銅箔を硬質度の紙で挟み、パラフィンワックスを含浸させた防振構造となっている。しかしduelund社と言い、なぜデンマークなのだ。duelund社の銅箔コンデンサの硬質度の紙と同様、振動対策には紙が1つの手法で確立されている。だがこれは昔、昭和30年代にラジオの中身を見た時、コンデンサ等に紙とパラフィンワックスが多用されていたのを思い出した。

Dull1

そこでduelund社のコイルを調べると同じ思想のモノがあり、どうやら根っこは一緒のようであります。この外観を見れば今回入手した銅箔コンデンサと同様の構造で納得だが、ただし価格がDUELUND-70975 PIO Cast Copper Inductor 12AWG $833.00(現在の円レートで87,000円)では、とてもじゃあないが使えない。

Waxxこうなりゃあ徹底的に調べたろ。あるある、同じパラフィンワックス構造のモノでDUELUND-70995 1 mH  WPIO (Waxed Paper In Oil) Inductors Copper 12 AWG $416.00 416ドルでは、まだまだ高い。結局のところ最初に戻りjantzen社のJantzen WAX Coil 12AWG 1,000mH +/-2% 0,19Ω+/-5%であれば66ドル7,000円程度、これならばいける。しかし後述するが原資豊かな方は迷わずduelund社のCast Coppeにすべきで、品格がまるで違う。

Zeroxxm+aさんのネットワークコイル研究過程にmundorf(ムンドルフ)社のZero-Ohm-Coil (ZOC)があり、これが落伍したとは驚きで、いくら水晶で防振構造にしても内部までは防振構造にできないからjantzen社に軍配は上がった。これは重要な情報で電源や出力トランスを製作する時、硬質度紙とパラフィンワックスで巻き線1層毎防振していけば今のトランスを凌駕できる。紙やパラフィンワックスを古典のモノと侮り使わないのでしょうが、ことjazzオーディオの音に関しては、科学的になればなるほど、便利さや合理化が進めば進むほど危うくなっていく。

Mundorfx更にm+aさんのネットワークコイルの研究は続き、次なるレポートが届く。mundorf社のAbout the advantages of baked varnish / vacuum impregnationで焼き固めたニスと真空含浸である。通常の赤のコイル振動に対して、黄色のmundorfの真空含浸は振動をかなり押さえ込んでおり、注目すべきは銅箔が一番振動に強い。普通ならばmundorfでいこう、となるがこの構造は止めておこう。jazz先輩はトランスやモータの巻き線会社を経営しており、年中この会社に入り浸っていたから、この辺りの作業はよく承知している。これは古来からあるコイルの固定法で、確かに振動は抑えられてデータは良いのだが、これでやってしまうとガチガチで寺内貫太郎になってしまう。推論の域を出ないが:Jantzen-Wax-Coilの硬質度の紙で挟みパラフィンワックス含浸は、コイルが電流振動を引き起こすとワックスですべり熱エネルギーに変換され、更に紙の弾性による膨張収縮も振動抑制作用に加わる。これを理論的に把握しながらWax-Coilを開発したのか?はたまた古来の技術を踏襲したのか?この辺りは開発エンジニアに聞いてみたいところではある。

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2016年10月10日 (月)

振動力学 altec model15を蘇らせる編1

A5xx まことしやかなに語り継がれてきた常識的オーディオ手法では先が見えず、振動対策を始めとした新たな手法の実験を繰り返している。まことしやかの1つにaltec a5は米松合板の鳴りが大事だからオリジナル箱でなければいけない等多々...振動対策すれば音楽吸血鬼で音楽が消えてしまう、など振動対策に懐疑的な御仁が多く、それならば従来の方式で諸問題が果たして解決するのだろうか?さいわいロボットの開発で常識を破壊しながら成功に導いた信念があり、最終章のオーディオでも同様を実践しよう。

15x_2amp学校世話役のnakaさんがaltec model15を手に入れた。ドライバは型番不明だが802系の1インチ、ホーンは折れ曲がったL型、ウーファは414-8b相当の30cm、それが素人修理でボロボロ、箱はmdfだがしっかりしている。
あんぷおやじーこのmodel15、何とかなりませんか!
ようがす!と調子良く引き受けたがこれが結構な難物でありました。

8b程なくしてaltec 416-8bを入手する。既エントリー電力力学Altec 416-8b編の如く、錦糸線を金線に交換すべく検討したが、密閉箱ではコーン紙の動きが激しく、今回は見送るコトにした。model15は特殊なスピーカらしくスピーカ端子が底に付いている珍品、おまけにバックパネルは突き板仕上げの美品、そうだこの後ろ側に416-8bを付けて前後反対にしよう。

8b2何時も通りの水晶粒による防振リングを製作する。スピーカの反作用による振動はここで消費しなくてはならず、その一環で防振リングを使う。更にアルニコ磁石部を防振構造にするが今回は第一次の蘇りで見送った。さて、最近はスピーカの構造を全て密閉箱にしている。515bのダブルウーファで20年にも渡った戦いの結果でそうなった。よってmodel15も迷わず密閉箱にしたが、30cmのmodel15のバスレフ箱を密閉構造にして38cmとは、いささか冒険?

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2016年10月 8日 (土)

古典力学 古典直熱管の威力編2

Sp1ベンチャーズが来日した1965年は高校2年で電子工学の授業が始り、得意満面が無線部のフカザワ君達で自慢のナス型真空管を見せびらかしていた。こっちはエレキアンプ用の12ax7辺りに夢中で古典球には全く興味が無く、奇妙なカタチのナス管にシビレていたフカザワ君達を変なヤツと思っていたが、50年も経ったらこっちも変になった。古典球のベテランは百も承知で2a3に限らず3極管のシングルプレートでパワーアンプを作っており、駿河屋さんなんか随分前からpx4のシングルプレートで美音を聴いている。画像はシルバニアの2a3シングルプレート。

Sp32a3cからrcaの2a3で素晴らしく音が変わり、シングルプレートで劇的に音が変わる。フィラメントを10往復させた独特の構造は製造過程の歩留まりを悪化させ、短期間で製造中止となった曰くつきの球である。他のシングルプレートを見ても多くて2往復程度で、偶然か必然化は知らないが10本のカソードヒラメントから直線で平行光線的に電子が飛び出し、これが高音質の秘密かも知れない。今の技術ならば容易くこの程度は出来るでしょうが、あの時代の稚拙なテクノロジーを覆す設計者や製造者の情熱が出せた音と言えよう。

Sp4我等古典球族は直熱管の威力を持ってaltecやjblの100dbスピーカを出力2~3wで音楽豊かに鳴らそう。仕上げは水晶粒防振構造で2a3シングルプレートの音色を最大限に美しくするが、特に温度上昇に注意して強制冷却をやり、老球に鞭打つことは避けよう。

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2016年10月 6日 (木)

振動力学 オーディオにおいて振動制御技術が全てに優先する!

00amp工房学校のメンバーが揃った所で、スキャンスピーク・スピーカシステムの水晶粒防振構造サウンドを聴いてもらう。このメンバーは聴く耳に先入観など無く、素直に反応する。
jazz演奏の音楽の背後にある音楽まで滲み出してしまい、一同唖然とする。

515bx515bの水晶リングによる劇的な音質向上も、288-16gドライバ水晶リングも全ては同じ方向の振動対策で、しかしこれらより遥かに凄い音質改善はスピーカの箱にあった。圧力センサーをベタベタ貼り付けてfftアナライザで周波数分析をやれば科学的に見えてくるかも知れないが、その計測労力も膨大でやっている時間が惜しい。

Kinoshita振動対策的なスピーカシステムが木下モニターで、高剛性の合板で武装されてびくともしない。水晶粒に辿り着くまではこの方法を目指していたが、この手法の問題点は高剛性で押さえつけてしまうと、音圧やヴォイスコイルの磁気トルク振動は消費の方法が自己消費で寺内貫太郎になってしまう。スピーカユニットはユニットで振動消費させ、箱は箱で振動消費させる。スピーカは高感度なリニアモーションのアクチェータであり、ヴォイスコイルやコーン紙は音圧振動により影響を受け易く、振動位相が同位相であればピークを生じ、逆位相であれば音楽を消し去る。水晶振動制御技術によって外乱がかなり押さえられたから、もう大変。音楽が吹き出てしまい、オーディオにおいて振動制御技術が全てに優先する!

Kuro10jazzライブでpaを使わなければうるさくなく、jazzに没頭できる。大和証券のテレビコマーシャルに出てくるニューヨークで活躍中の黒田のクロちゃんのトランペット(ブルックリン橋のたもと、リバ・カフェの反対側で演奏)は、ヴィンセント.バックのストラディバリウス.モデルである。「Bh、しかも”MT.VERNON ”の刻印は、ニューヨークMount Vernon(マウント.ヴァーノン)で1953年に作られた名器、刻印はStradivarius Model Vincent Bach」
この深々とした音色を聞くために至近距離に陣取りpa無しに聴いた。オーディオにおいて振動制御技術が全てに優先する!のだが、まだ始ったばかりでうるささの退治に老体ムチ打とう。

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2016年10月 4日 (火)

熱力学 rca 2a3温度測定編

Temp水晶粒防振構造で気になるところは温度上昇であります。水晶の熱伝導率は8で空気の0.02を大きく上回っているが、空気の場合はファンを付けると急に熱伝導率が上がり冷却に問題ない。画像はamp工房のメインシステムで2a3パラシングルアンプを完全に水晶で埋めてしまっている。過去に温度測定を行い冷却ファンを付けた状態で、バルブ表面温度で100度程度だった。

Rca今回はrcaの2a3で貴重球であるから慎重にコトを運んだ。空気にさらされた状態ではヒータの熱は頭部に集中することが分かり、頭部を重点的に温度測定する。黄色丸印の位置で87度とまあまあの温度を示した。

Fan続いて水晶粒で全部埋めてしまい冷却ファンを2基設置して、その電源はスライドトランスでファンの風量を調整できるようにしてある。温度センサーは棒にくくりつけて水晶の中を自由に温度測定できるようにした。スライドトランス=スライダックは短時間であれば電圧を下げてファンの騒音を消し、念入りな音色調整のために使う。

Tmp温度は93度を示しamp工房メインシステムより温度は下がっている。誰にでも進められる手法ではないが、より良い音に全てを賭けている方には是非挑戦して頂きたい。防振リングなどの効果とは次元が違う音質向上がある。水晶粒詰めは最悪発火しても酸欠でその部品のみのダメージで、即断ヒューズなどの消弧剤と同様の機能も持ち合わせている。

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2016年10月 2日 (日)

水晶力学 オーディオ全てに圧倒的威力の水晶完結編

Azmi安曇野も観光化され過ぎて、ひなびた昔が懐かしく思い出される。我ら蝶家では何と言っても高山蝶の研究家で写真家の尊敬する田淵行男さんに、安曇野の思いは繋がる。さて今回はその蝶をさし置いて、黒澤監督の「夢」に出てきた3連水車を見に行くことにした。てっきり安曇野の風物詩と思っていたら映画のセットであることが分かり、これまた少々幻滅でありました。

1水晶層は30mmくらいは必要と、スキャンスピークスピーカシステムを水晶粒防振構造にする設計を起こした。設計を起こして外を見ると小雨で、エンチョーへ板材の切り出しに行く気力が失せた。そうだ安曇野だ!我が家では安曇野の水を飲料水に常用しており、そのダンボール箱の処理で毎度頭が痛い、これを使ったろ。スピーカシステムはツイータがatcに使われているやつと同類のセアスのt25c-001ドームで、ウーファがスキャンスピークの名機公称15cmの15W/8538K-00になる。
2先ずはスピーカ用の穴加工をする。ダンボール箱は水晶粒の重量に耐え切れないのは分かっているので、ガムテープをベタベタ貼り付け強度は増してある。まるで孫の夏休みの宿題を手伝うようなもので、テキトーな作業おびただしく、とてもじゃあないが高剛性に拘るロボット屋の仕事ではない。
3カッターナイフをふるって2本分の穴加工が終われば、続いて画家の本業たる塗装をやる。よもや安曇野の水のダンボール箱とは誰も思うまい。小雨の天候では乾きが悪く、ドライヤーを駆使して塗ったそばから乾燥させてしまい、これまたテキトーな作業おびただしい。
6仕上がった箱の底に水晶粒中目~細目を30mmの層になるよう充填する。続いてスピーカシステムを箱の中心に置いて、上から水晶粒を満杯になるまで充填する。しまった、30mmの水晶粒層は厚すぎた!何と片側のスピーカ箱だけで20kgの水晶粒を充填した。であるから総重量は片側25kgにもなった。1人プロジェクトxで夜の部の作業は終わり朝食を済ませて店に再度出社した時間がam6時、作業完了がam9時、何と3時間で2本分のスピーカ箱防振構造が出来てしまった。音を出してたったの1音!全てが変わり慌てて協力頂いているamp学校世話役のnakaさんを呼ぶ、続いて社長氏も飛んでくる。
水晶を使い数年の最後の未検証であるスピーカ箱水晶粒防振化が終わり、ここに全ての圧倒的な効果を見ることが出来た。
5重要な意味が何点かある。
1 床はコンクリートで高剛性にしなくてはいけない!知り合いではこの理屈でオーディオルームの床を抜きコンクリートを流して工場風にしてしまった猛者も居るが、この方式は全く必要なくフカフカの軟弱な畳の部屋でも問題ない。
2 高剛性からの脱却、尊敬する木下モニターのあの分厚いアピトン合板のスピーカ箱やラックも必要なくなった。
3 昔、宙吊りになったjblの4344を見たことがあるが、宙吊りでもそこで水晶による振動消費が行われ、問題ない。
4 前衛スピーカに圧倒的な威力を発揮する。ノーチラスやアヴァンギャルドなどfrp技術を駆使したスピーカ箱やfrpホーンは2重構造として、その隙間に水晶粒を充填すればfrpなどのいやらしさが消えて、スピーカの前衛デザインが自由に出来る。
5 オーディオ機器が最大能力を発揮できるため、どこの銘柄のどの機種でも良く、好みで選択できるからこれは福音とならん。
6 勿論高剛性の箱やラスクやコンクリートの床が付加されれば更に性能は向上する。
7 高剛性でなくても現代制御理論で軟弱を制御できると同等で、現代制御理論水晶振動制御と銘打とう。
ソルトレイクにオーディオ会社を持っている時代であれば、ユタ大のジェコブスン博士等に話を持ち込み、水晶防振効果の物性的研究が可能になったのでしょうが、ここまで辿り着くのが少々遅すぎた...
Lnp2lxxx思えば2010年に割烹わかすぎの若旦那の水晶玉をlnp2lの上に乗せたことから全てが始り、水晶に導かれてオーディオ3種の神器を確立した。
オーディオ3種の神器
1 水晶粒防振構造
2 電源蜜結合
3 純銅素材
これらは水晶を使い防振構造化することでより効果が明確になり、加速度的に進化を続け、この先も次々とこれらを原点とした新しい思想が生まれ止まるところを知らない。jazzオーディオは音であり何より音楽なのだ。水晶防振化は音楽のみをより音楽的に再現し、付帯する余分な雑味感を消し去りついでに原資膨大に必要思想も消し去り、人生は無い方が幸せを証明した。

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