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2016年10月12日 (水)

振動力学 驚異の銅コンデンサと銅コイル

Waxcoilx やられた!
既にオーディオにおいて振動制御技術が全てに優先する!と理解している猛者が世界中には多く居る。m+aさんに古典球ラインアンプでお願いしてあったカップリングコンデンサ(デンマークduelund社の銅箔コンデンサ)を届けてくれる。
開口一番、
あんぷおやじー、Jantzen-Wax-Coilが凄いね!
初めて聞く名前だが...
ネットワークコイルをjantzen社の銅箔コイルにしたら低音の垂れ流しが無くなりしっかりと止まる、このコイルは良い!

Waxcoil測定器並みのしっかりした耳のm+aさんが評価するのでは間違いないので、コイルを見直す絶好の機会と心得、急ぎJantzen-Wax-Coilを調べる。構造を見ると推論がつき、あんぷおやじ流儀の電流を流す導体は断面が丸でなければいけない、の持論が吹っ飛び、銅素材や形状より何よりも振動制御が優先するが正解なのだ。実は20年ほど前、国産の高価なofc銅箔コイルで失敗してトラウマになっていた。純度99.99%で4nの銅箔を硬質度の紙で挟み、パラフィンワックスを含浸させた防振構造となっている。しかしduelund社と言い、なぜデンマークなのだ。duelund社の銅箔コンデンサの硬質度の紙と同様、振動対策には紙が1つの手法で確立されている。だがこれは昔、昭和30年代にラジオの中身を見た時、コンデンサ等に紙とパラフィンワックスが多用されていたのを思い出した。

Dull1

そこでduelund社のコイルを調べると同じ思想のモノがあり、どうやら根っこは一緒のようであります。この外観を見れば今回入手した銅箔コンデンサと同様の構造で納得だが、ただし価格がDUELUND-70975 PIO Cast Copper Inductor 12AWG $833.00(現在の円レートで87,000円)では、とてもじゃあないが使えない。

Waxxこうなりゃあ徹底的に調べたろ。あるある、同じパラフィンワックス構造のモノでDUELUND-70995 1 mH  WPIO (Waxed Paper In Oil) Inductors Copper 12 AWG $416.00 416ドルでは、まだまだ高い。結局のところ最初に戻りjantzen社のJantzen WAX Coil 12AWG 1,000mH +/-2% 0,19Ω+/-5%であれば66ドル7,000円程度、これならばいける。しかし後述するが原資豊かな方は迷わずduelund社のCast Coppeにすべきで、品格がまるで違う。

Zeroxxm+aさんのネットワークコイル研究過程にmundorf(ムンドルフ)社のZero-Ohm-Coil (ZOC)があり、これが落伍したとは驚きで、いくら水晶で防振構造にしても内部までは防振構造にできないからjantzen社に軍配は上がった。これは重要な情報で電源や出力トランスを製作する時、硬質度紙とパラフィンワックスで巻き線1層毎防振していけば今のトランスを凌駕できる。紙やパラフィンワックスを古典のモノと侮り使わないのでしょうが、ことjazzオーディオの音に関しては、科学的になればなるほど、便利さや合理化が進めば進むほど危うくなっていく。

Mundorfx更にm+aさんのネットワークコイルの研究は続き、次なるレポートが届く。mundorf社のAbout the advantages of baked varnish / vacuum impregnationで焼き固めたニスと真空含浸である。通常の赤のコイル振動に対して、黄色のmundorfの真空含浸は振動をかなり押さえ込んでおり、注目すべきは銅箔が一番振動に強い。普通ならばmundorfでいこう、となるがこの構造は止めておこう。jazz先輩はトランスやモータの巻き線会社を経営しており、年中この会社に入り浸っていたから、この辺りの作業はよく承知している。これは古来からあるコイルの固定法で、確かに振動は抑えられてデータは良いのだが、これでやってしまうとガチガチで寺内貫太郎になってしまう。推論の域を出ないが:Jantzen-Wax-Coilの硬質度の紙で挟みパラフィンワックス含浸は、コイルが電流振動を引き起こすとワックスですべり熱エネルギーに変換され、更に紙の弾性による膨張収縮も振動抑制作用に加わる。これを理論的に把握しながらWax-Coilを開発したのか?はたまた古来の技術を踏襲したのか?この辺りは開発エンジニアに聞いてみたいところではある。

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