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2016年11月29日 (火)

振動力学 カニンガム(cunningham)cx 350の音色研究と水晶粒防振構造化了

Poltシュルレアリスム(仏語)に必要な才能は描写力と発明力と狂気力で、この発明力を我々開発者は日々鍛えているからまあ問題ないし、描写力も描いている枚数を重ねれば何とかなる。何ともならないのが狂気力で、社会適合者と不適合者の狭間に狂気が存在し、ゲージュツがなければただの狂人扱いになるからご注意あれ。jazzオーディオも同じで必要な才能は描写力と発明力と狂気力だが、たいていは狂気力が先に行きたがり描写力と発明力が追いつかない。これを称して妄想属と呼び、意味深さから族を属に表記替えした。

1_2日曜はamp学校でkuraiman社長さん、名工ミルトさん、パーカショニストnakaさんが集まり、密談した。密談の内容はさておいて、チャンデバとラインアンプ用古典管の水晶防振筒を作った。古典直熱管の水晶粒防振効果は絶大で、通常は画像の左2つのようにフィラメントが山形に吊り下げられており、音圧振動で熱電子を飛び出させるフィラメントカソードがフラフラゆれる。右2つの現代球であれば小型で傍熱管のヒータとなり、古典管より振動には強くなっている。余談だが、古典管でヒータ断線と表現するは間違いでこの時代は電球と同じフィラメント表記でフィラメント断線が正解、傍熱管になり電気コンロと同じヒータになった。であるから電球と電気コンロの違いとしよう。

3cx350の円筒は直径が100mm、高さが180mmとなり容積が1.4Lで1,68kg/Lを掛けると2.3kgとなり、かなり重い。日立清水の山側には鋳物用の木型工場があり、なにか船大工の現場を見ているような職人集団の工場で、鋳物のナカゴなどの木型を作っていたコトを思い出した。そうか!0.1mmofc銅板で円筒を作るには、ナカゴが必要なんだと気付いた。

4あまり美しくないofc銅板円筒へcx350を入れる。水晶粒で円筒のはずが歪みだし慌てるが後の祭りで強引に丸型に押さえ込む。このサイズではナカゴを準備してofc0.2mmの銅板とサイズアップして、再作りをしようと決めた。

5水晶粒を満タンに充填して更に叩いて密度を上げる。最近は小粒の透明度の高い良質な水晶が姿を消してしまい、純度悪き中粒の混じったものが多くて頭が痛い。しかし多少高価でも古典球の防振には小粒で透明度の高いものを使おう。あの美しかったcx350は見えなくなってしまい、そこには何とも無骨な銅管が置かれていた。

2jazzオーディオは観るものではなく聴くもの也、は良く分かるが1928年登場のカニンガム(cunningham)cx 350の美しさは特筆モンで、どうだい古典管は!と見せたくなる。これが1933年登場のrca50になると形状はst19でとなり、フツーで顕示欲も少なくなる。

6そこはそれ、顕示欲は押さえてあくまでも古典管の音色を最大限に発揮する為、銅管+水晶粒防振構造にした。なにもせずとも色艶が付いてトランジスタアンプでは到底できない表現力に、多くの古典管信奉者がやられている。水晶粒防振構造にするとジルジャンの音色に芯が付き、ベースにまとわり付くような粘り気が出てきて古典管が一層引き立つ。但し振動処理はこれで良いのだが温度処理に神経を使い、高価な古典管故万人に薦められる方式ではない。

Sis84xx古典管にやられているのは、昔が良かったなどとゆう話ではない。現代の方が何不自由なく良いに決まっている。決まっているが不自由な時代に時代のハンディを乗り越えて、人間の英知が創造した時代の産物に敬意を表したい。その代表格がヴァチカン・システィーナ礼拝堂のミケランジェロ作天地創造で、これを観れば人間の力の偉大さは無限であることに気付き、jazzオーディオでちっとばかり音が鳴ったところでたかが知れており、ミケランジェロの足元に及ぶよう更なる創造をしなくてはならない...了

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2016年11月27日 (日)

John Coltrane Concert in Japan

Daliダリの「ラファエロの聖母の最高速度」が、マドリッドの国立ソフィア王妃芸術センターにあったなんて迂闊だった。なんせピカソのゲルニカの前に飛んで行き、涙して他は一切眼中になかった。聖母のラファエロを核分裂に仕立て上げる発想は一体どこから来たのだろうか?不埒にもラファエロを破壊するのだが理論的破壊で、前衛とは一見デタラメ的に見えるが実は類まれなる技術と思想から成り立ち、観る聴く側の立場では中々本質は理解しがたいが、何となく理解が及ぶとこっちも作者側に立った優越感に浸れる。フリーjazzとはそうゆう側面もあるから面白い。

Coltranex社長氏にコルトレーン・コンサート・イン・ジャパンのcdで先を越されて、コルトレーンフリークは”実は録音が余り良くなくて...”しどろもどろになるが、cdを聴くと録音が悪いどころか1966年代の日本のjazzライブ録音では白眉で、勝手に決め付けるもんじゃあなかった。もっともヴァン・ゲルダーの録音ではないから、眼中にはなかったが本当のところであります。

Coltranexxxそこで取引先の中古レコード屋にあったレコードを急遽手に入れるコトにした。cdを買おうと思ったが社長氏の影響で名工y本氏も手に入れたし、バイオレンス住職もt-mon君の為に買おうと決めたようで、こっちはレコードに拘った。
AS-9246-2 John Coltrane - Concert In Japan John Coltrane (soprano, alto, tenor sax, percussion) Pharoah Sanders  (alto, tenor sax, bass clarinet, percussion) Alice Coltrane (piano)  Jimmy Garrison (bass) Rashied Ali (drums) Hisato Aikura (announcer) "Shinjuku Koseinenkin Kaikan", Tokyo, Japan, July 22, 1966 Peace On Earth Leo
このようにアフロ・ブルー、クレッセント、マイ・フェイヴァリット・シングスは入っていない。入っているレコードは日本盤になる。 Impulse! (J) IMR-9036C, (J) YB-8501/3-AI   John Coltrane - Coltrane In Japan,etc  これら日本盤を買い集めれば手に入るが、社長氏のcdを聴く限りではcdで問題ない。

Impulsexインパルスオリジナル盤で音的に最大譲歩できるのが、画像の1973年から1974年にかけての黒レーベルにimpulseネオンロゴになる。1960年から始ったインパルスはオレンジに黒リングレーベルが最強の盤で、年を追う毎に音が悪くなってしまい、このAS-9246-2 John Coltrane Concert In Japan が限界であります。

Jimmyエルビンもジミー・ギャリソンがベースのレコードをかけないと、ご機嫌がよろしくなかったようで...日本公演の時の画像で、ご覧のようなベースがやけに大きく見えるが、ジミーが小柄なだけでベースはデカクない。マイクのセッティングがたまたま写っているが、弦を張った駒の直近にセットされている。ピックアップを使ったか使わなかったかは不明だが、このセッティングがConcert in Japanでのジミー・ギャリソンのベースの素晴らしい音に繋がったと想像し、ヴァン・ゲルダーのベース撮りより遥かに良い。小柄なジミーがベースをギターのようにかきむしるテクニックは、ベースが体格でないことを証明している。

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2016年11月25日 (金)

振動力学 カニンガム(cunningham)cx 350の音色研究と水晶粒防振構造化1

0xカニンガム(cunningham)のcx 350は特性表の赤丸印を見ると-84vのグリッドバイアスとかなり深いため、ドライブするには出力管級やドライブトランスを必要としている。このマイナスのバイアスが深いとゆうコトは、cx350が元気な証拠と捉えて大いに音色に期待し、更に電力技術者はフィラメント電力にも興味があり調べる。
cx350は7.5vの1.25aで9.38w、
2a3は2.5vの2.5aで6.25w、
cx245は2.5vの1.5aで3.75w、
we300bは5vの1.2aで6w、

となり、cx350は古典オーディオ管の中で最大の電力となる。音色とフェラメント電力とその電力を構成する電圧と電流の関係は?興味が尽きない。cx350の登場は1928年でフィラメント線は太くて安心感がある。1933年登場の2a3シングルプレートは音色は抜群でも、フィラメントが切れ易く閉口する。

01cx350球の美しさは特筆モンでナスの形の絶妙な美しさ、ガラス素材の美しさ等々、現在中国でコピー球など出ているが到底敵いっこない。アメリカの良き時代の良き産物とは簡単に片付けられず、これっきゃあない!とした時代背景に促された設計者や製造者の情熱の賜物と理解すべきでしょう。

1さて何時もどおりこのカニンガム(cunningham)cx 350の水晶粒防振構造化を実行する。古典球専用のラインアンプで音色を確認しているが申し分なく、現在までの古典球でベストをたたき出している。ラインアンプの場合駆動は浅いバイアス付近で動作させる為、パワーアンプと違い素人細工でも音が出る。

2先ずは電磁シールド用を兼ねた防振筒を作るがこれだけ大きいと0.1mmのofc銅板では円筒にならず思案する。更にです、電力が10wもあれば自分自身でも磁界を発生させるから磁気シールドを施す必要も考えられ、この部分の構造は深慮を要する...続く。

350dcアンプ仲間 が300b無帰還アンプに転び、しかもマルチ駆動からネットワークに変更された。jazzオーディオにおける基本中の基本なのだが、violaのブラボーのような魔術的スピーカ駆動力を採るか、カニンガム2a3シングルプレートの妖しい音色を採るかが分かれ目で、年を取るとどうやら妖しい方へ転び易い。あんぷおやじ流儀はこの妖しい音色に懸けている話で、駆動力ではないので悪しからず。

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2016年11月23日 (水)

無帰還力学 3相誘導電動機ddターンテーブルの考察2

Davinchi画像出展:wikipedia
フィレンツェのウフィツィ美術館にあるレオナルド・ダ・ヴィンチの受胎告知 (Annunciazione1473年)を、あまりの感動で呆然と見つめていると突然ダリへと繋がり、ダリはこれらの古典名画を超現実にしたのではないか!と気がつき、ダリフリークからダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、カラヴァッジョへ転んだ。史実は雄弁で、ターンテーブル用モータも合理主義に貫かれた磁石モータよりも、3相誘導電動機などの古典モータに回帰すべきと気がついた。

1とにかく見苦しいモノは手元に置いておけないタチ(性格)で、日立製3相誘導電動機をターンテーブルに使えるか否かの評価の前に、あんぷおやじ流儀のオーバーホールを施した。粉屋のモータらしく粉が湿気で固まり、分布巻きにこびりついている。それをハブラシと絵筆で丹念に落とす。

2続いて各部の塗装に移る。エンドブラケット2個は赤塗装、モータハウジングは黒塗装、銀色のロータの真ん中はギャップを測定するため塗らない、シャフトの一部と冷却フィンは黒と赤塗装をする。

3

水性の塗料は画期的で筆の洗浄も楽だし、手についた塗料も簡単に落ちる。但し油絵の具のように色が揃っているわけではないので、色については苦労する。黒はツヤ消しがあり合格だが、赤については単色でしかもツヤありで困った。この解決策が油性のツヤ消し透明をスプレーする。

4組み上げるとご覧のように美しくなりしてやったりだが、海外メーカのサーボモータと同じ雰囲気になってしまった。余談です、このモータの容量は0.65kwとなっているが、ネオジウムマグネットの高効率ブラシレスdcサーボモータであれば5kw以上のサイズになり隔世の感がある。しかし音には昔の低効率大型が良い。

8この3相誘導電動機の場合エンドブラケット(上下の2個)のみ鋳物で本体は鋼板の溶接構造でここがイマイチ、時代が遡れば本体も鋳物で全閉外扇型と称したヤツは放熱フィンまで付いて、全身鋳物で武装して振動対策を自分自身で行っている訳でこれが良い、良いけど重すぎて持てず無理。ネオジマグネット使用の自動車のエンジンに替わる主モータやロボットのモータが花形で、古典3相誘導電動機なんかは見向きもされないが、ここが産業革命の原点だったコトを知っておこう。

5xx 3相誘導電動機のトルク特性表はご覧のようになりs(すべり)=0の同期速度ではトルクは出ない。しかしsありでトルクが出る領域でもトルク変化に対する速度変化は小さく(青丸印~青丸印の間)、ここがポイントでアイディアがギョウサン出ます。直ぐに思いつくのはemt927方式ブレーキの自動制御による定トルク化で、トルクが厳密に一定であればすべり制御しなくても一定回転が得られる。ブレーキにブラシレスdcモータの電子制御を使ってもacモータ信者には非難されないと思う。かくして暫くは妄想状態が続きます。史実は雄弁で、芸術の芸の付く世界は文明文化の進化とは同期せず非同期でくるからここが面白く、jazzにおいても同じで1940年代から60年代初めに光り輝き、ここをターゲットに芸(jazzオーディオ)を磨く。

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2016年11月21日 (月)

振動力学 altec キングダムの凄音 了

00amp学校メンバー総出で、社長氏宅へaltec キングダムを解体して搬入する。部屋中一杯の機材に設置作業の凄さがうかがえる。

01先ずはaltec ヴァレンシアの外箱を設置する。水晶を詰めたら重量でびくともしなくなるため、スピーカの位置出しは厳密に行う。
02
続いてaltec ヴァレンシアの箱内部に密度40kのグラスウールをギュウギュウ詰めにする。
03社長氏特製の30mmバッフル板をネジ止めしてaltec ヴァレンシアを密閉箱構造にする。奥では外箱底部に水晶の充填が始る。
04
altec ヴァレンシアを外箱に納め、表蓋をして本体水晶充填の準備をする。
05本日設置工事のハイライトでaltec キングダムへ水晶を充填する。
06
入るは入るは、片側だけで水晶粒が200kg近く入る。
07x本日もう1つのハイライトでドライバ箱に水晶を充填する。
08仕上げは名工y本氏がズバズバとネジ止めして、その速さにたまげる。
09x昼過ぎに完成して急ぎ音出しをするが、あまりの次元の違う音に声が出ない。筋肉質アスリートの音は雑味感を消し去り、録音の状態も克明に暴き出し、楽器そのものの音色を浮き彫りにした異次元の音に戸惑う。これは凄いことになるぞ!の予感に満ちて新しきjazzオーディオの未来を示唆していた。
Coltxテストでヴァン・ゲルダーの古い録音からtbmの新しい録音のcdを次々にかけ、圧巻はコルトレーンのコンサートインジャパンのクレッセントで、ジミー・ギャリソンのスラップを交えたベースソロがこんなにも悲しく美しい表現は聴いたことがない。最後にt-mon君の要望のビル・エヴァンス名演マイ・フーリッシュ・ハートのcdをかけると、あ!持っているオリジナルレコード盤より良い音だ!と思わず唸る。手弁当で参加してくれたamp学校メンバーに感謝したい。またメンバー全員の力でjazzオーディオにおけるある種ブレークスルーを成し遂げ、新たな歴史を開いた社長氏altec キングダムに万歳でありました。

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2016年11月19日 (土)

振動力学 altec キングダムの凄音

Caraxミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(Michelangelo Merisi da Caravaggio)の傑作は、ローマのナヴォーナ広場の近くにあるサン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会(San Luigi dei Francesi)のコンタレッリ礼拝堂に掲げられた”聖マタイの召命、聖マタイの霊感、聖マタイの殉教”の3部作と決めている。我がjazzオーディオは無頼カラヴァッジョのようにありたく、緻密さ精密さ深さ暗さに根底に流れる怨念、漂う潤いと安らぎ、これらの相克と混沌を音で表現したい!

Vxamp学校メンバーが音自慢のjazz喫茶へ出向き水晶化と密閉箱化を力説したが、返り討ちに遭ったようで凹んでいた。みんなの気持ちは嬉しかったが音はお好きにどうぞで、こんなに凄い手法は相手を選んで開示すべきと慰めた。さて開発作業で夜なべが続き、丑三つ時は電源の浄化と合わせてaltecキングダムの音は驚くほど良く、外は豪雨で真夜中なれど大音量を出して聴き込む。

3コルトレーンフリークが慌てるcdを社長氏が持ち込んできた。あの伝説であり物議であるコルトレーンインジャパンのコンプリートcdで、驚くなかれ7,000円もするがレコードでは聴けないアフロ・ブルー38分、クレッセント54分、マイ・フェイヴァリット・シングス57分が入っているから高くない。未来のcd時代が見えたか?コルトレーンならではの長時間演奏にたまげる。

Coltranexx 歴史のないアメリカ人の持つ東洋神秘への憧れや畏敬があったのか?1966年コンサートインジャパンに賭けたコルトレーンの演奏は真面目さと気迫に満ち溢れ、更に翌年の旅立ちを予感したかのようなあまりの凄まじさに、ただ々このcdに圧倒される。

1そして最後までコルトレーンと運命を共にしたジミー・ギャリソンのスラップ奏法のベースソロが、altecキングダムの凄音で余りにも生々しくハッと振り返り、目指すカラヴァッジョ風の再現が少しは出来たような気がした...

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2016年11月17日 (木)

古典直熱管修理の勧め rca ux245のケース

1古典直熱出力管である rca ux245 は銘球で、jazzに厚みと熱気と色気をつけてくれる。これら古典球は1930年代に製造のものが多く、幾多の戦乱を乗り越えて壊れ易いガラス細工が現存するのは奇跡にも思える。1930年代の古典球に1950年代のヴァン・ゲルダー録音のブルーノートレキシントン盤、公民権運動も原動力だったcoltrane jazz、これがjazzオーディオの3種の神器と感謝している。オークションにこの古典直熱出力管rca ux245がヒーター切れジャンクとして出品があり、ピンときて落札した。

2xux245のフィラメントは2.5vの1.5aと大電流で且つ酸化皮膜型の0.5mm幅位の平角線で、電球フィラメントの細線とはワケが違いこんなの切れるはずがない。過去に怪しいrca 2a3真空管事件簿
Cx350カニンガム(cunningham)のcx 350を修理する で経験済み、よって疑わしきは足のトラブルと断定する。先ずは真鍮にニッケルメッキされた足と1930年代の怪しくなったハンダを丁寧に磨く。
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続いて黒ベースをバイスに固定し、4本足の古いハンダをハンダ吸い取り器で丁寧に吸い取る。ほーらご覧、ステムからの銅リード線の片方が短い。この状況で80年も経つと銅リード線は真空管の電源入り切りによる加熱冷却で膨張収縮を繰り返し、足のハンダから銅リード線が外れてしまう。この吸い取られた穴にテスターを突っ込み抵抗を調べると冷却状態の1Ωを指し示している。これで正常を確認できて、届いてから僅か10分で答えは出た。
4_2こっちははなっからこの黒ベースを外してステムからの銅リード線に直接ハンダ付けしようと企んでいるから、かような作業が当たり前になっている。でありますから古典球のヒータ断線はこの部分に多いと踏んで、ヒータ断線と投げ出す前に自力で修理されたら如何でしょうか。ついでにプレートとグリッドも同様の処置をやっておく。
5必要な工具はハンダ吸い取り器と、ニッケルメッキの足を磨く平ヤスリと銅リード線を磨く細い丸ヤスリで、揃えたところでたいしたお代でもない。
6 しかしフィラメントの修理が完了したからといって終わりではなくスタートで、フィラメントのみ通電の古典球復活プログラムを実行し、丸一日掛けて長い眠りから目覚めさせ、プレート電圧を印加しグリッドをバイアスし特性を取り、そこで初めて得体は知れる。この時点でプレートタッチが起きたり、プレート電流が不安定など出たりするが、これはもう諦めるしかない。ナス型古典直熱管は古いからカビ臭い音とかレンジの狭い音とか非論理的に決めつけたりするがさにあらん、現代アメリカでは失われてしまった、真に強く正しい音がする。

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2016年11月15日 (火)

振動力学 altec ヴァレンシア 416-8a ウーファ箱水晶粒防振構造化了

1多摩美大出身の工業デザイナーn先生のおかげで、随分たくさんのグッドデザイン賞(gマーク)を頂くことができ感謝でした。n先生の口癖は「工業デザインは精度感が大切で、いらずらに丸みをおびさせるものではない!」でありました。あれから20年が過ぎてもなおその教えを忠実に守り、四角は四角、丸は丸と単純なデザインでオーディオの開発をやっている。さて肝心要の416-8aはアルニコマグネットに水晶粒防振筒と銅端子も付き、画像のように美しく完成です。

2x続いてドライバの807-8aと811bホーンのチューニングは、密度40kのグラスウールを詰めたバックチャンバーが当初の容積から半分になった。全長が長くなり過ぎで水晶使用量が増大し仕方なく短くした。ドライバとホーンを繋ぐジョイント部分に水晶粒防振リングを入れるが、これは社長氏の力作でホーンのうるささ撃退に効果を発揮する。

3それを水晶粒防振箱に入れてホーンを縦置きにする。ここがポイントで広い空間ならば通常の横置きで良いが、個人ユースであればリスニングポイントへ音圧を集中させるために縦置きが良い。なんてこたあない、行きつけのオーディオショップで教わった手法、自宅にショットバー・クレイドルに社長氏と今回で3例目となる。

Ampこれが前出の自宅にあったaltec1003bの縦置きホーンシステムだが、縦置きの効果は少なかった。現在であればホーンを立てた場合のデッドニング法も水晶で行えて完璧だったのだが...色調はホッケンハイムサーキットで買ってきたイタリアンレッドのフェラーリのフラッグにキャップ、当時から赤と黒を標榜していた。

4最大の難関がスピーカバッフル面の水晶粒堰き止めリブで、最初は水晶粒堰き止めリングを作ったが、余りにも曖昧で密閉構造がとれず断念した。そこで板を丸く曲げる手法に出て、さまざまな板を曲げるがうまくいかない。合板にノコギリの切り込みを入れて、お湯で加熱と加湿したモノが見事に曲がる。完成までに何枚も折れてしまい失敗を繰り返したが、今後はこの構造が決め手となる。

5音色テストのためにホーンの水晶粒防振箱は横置きで水晶粒を充填する。なんと1本当たり45kgも入り、本来の重量と合わせると60kgにもなり重くて持てない。音出しすると低音までがっちり支配して色気に溢れ、ホーンのうるささは微塵も無い。この状態ではヴァレンシア本体は通常の上下で置いてある。

6続いてウーファ箱の外側箱を完成させ、ヴァレンシアを上下ひっくり返して収める。ここへはテストでも水晶粒の充填は多すぎてやらない。計算では1本当たり150kgの水晶粒充填量となり、amp工房の新記録になる。実はamp工房のjbl4550ウーファ箱内部へ大量に水晶粒を充填していたが、振動を吸収するどころか音の反射で逆効果となり止めた経緯がある。さまざまな過去の失敗から現在の手法を編み出した。

7真夜中、スピーカの真後ろで本業の発電機の開発に夢中になっていると、”誰か居るのか!”と余りの音の生々しさにハッとする。縦置きホーンにもウーファ箱にも水晶粒は入っていないが、各所の水晶粒防振機構の組付けで、かなり音質のカイゼンが見られる。amp工房オーディオカラーはフランス文学スタンダールの赤と黒になぞらえている。416-8aセンターキャップを赤く塗った時はハデ?と失敗感が漂ったが、黒の大きな箱に入れるとハデさは微塵も無くなりデザインの妙を感ずる。見学に訪れた社長氏とnaka氏は飛び上がって喜び、naka氏がアルテック・キングダムと命名して、以降この名前を使うことにした。

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2016年11月13日 (日)

振動力学 altec ヴァレンシア 416-8a ウーファ箱水晶粒防振構造化1

Prd2画像はスペインマドリッドのプラド美術館で、写真撮影(カメラはニコンfm)は自由でたまげた。スペイン紀行の目的はダリ、ベラスケス、ピカソ、ガウディであり、しょっぱなプラド美術館のディエゴ・ベラスケスにノックアウトされる。史実によると騎士団にも登りつめたディエゴ・ベラスケスは、生涯コンベルソ(ユダヤ教改宗者)出身であることを隠し通した。異端審問(コンベルソ炙り出し)が盛んに行われていた時代だった。あんぷおやじ流儀jazzオーディオも異端で、審問にかけられて優位性を説明しても理解されないだろう。

1_21袋50kgの水晶粒を8袋y本氏のお店から運び、2fのオーディオルームに担ぎ上げるに社長氏は心が折れそうになった...本人の弁。それほど凄いことになったaltec 416-8a ウーファ箱水晶粒防振構造化計画で、当方も膨大な板の切り出しと寸法修正で、心が折れそうになる。

2大きすぎて作業場が確保できず、えい、めんどうだ!こうなりゃあお店を臨時休業にして喫茶コーナーで作業しよ。寸法が合わなくて青ざめる。静岡機械のカットソーはバックゲージをスケールに合わせて手動で決めるため、同じ寸法のつもりがさじ加減で微妙に違う。であるから反省は同じ寸法のものは段取り替え無しで切るべし。しかしこんなバックゲージはnc化してしまえば寸法の狂いなど無いものを、エンチョーの機械を恨めしく思う。余談だが精密級のボールネジとロータリーエンコーダとパルスモータ、これにパソコンとパソコンカンンターがあれば簡単なncバックゲージ装置は出来る。

3本体はaltecのヴァレンシアで、この箱そのものを大きい箱に入れてしまう。厚さ12mmのmdfを購入に出掛けたが在庫は僅かで必要枚数は確保できず、その場で設計変更をして15mmを2枚使うことにした。この箱の天板と底板が15mmになった。しかし15mmのサブロクは重くて持つにやっとで、腕力低下が嘆かわしい。

4この隙間が30mmとしてありここに水晶粒を充填して箱の振動を取る。30mmx40mmの角材を12mmのmdfにネジ止めしてこの角材を経由して他の板との結合をして強度不足を補っている。416-8aの音圧エネルギーを考えると30mmの水晶粒層では足りないが、ドライバと合わせて400kgを使う予定でもう限界。

5こちらが確認の為にヴァレンシアを水晶箱に入れた状態。ヴァレンシアは高級家具調で天板が広く張り出しているため、このまんま水晶箱に入れたのでは水晶粒が充填出来ない。そこで天地逆として張り出し側を下へもってきた。バッフル面と裏面は社長氏が調達した30mm厚の集成材で、これもエラク重たいが音に効く。

6箱入れの確認が出来たので画家の本分たる塗装作業に移る。昨日は願っても無い上天気になり、しかし直ぐに乾燥して次々と塗らねばならなく、黙々と塗っているものだから通行人も声をかけていかない。ゲージュツ家の悪いクセは直ぐに飽きてしまい、2個目を塗る筆は重い。ロボットもオーディオも製品を開発する場合一芸に秀でてもダメで複芸に秀でる必要があり、その時画家の腕も役に立つ。であるから無駄と思えるようなコトも一生懸命やっておくと、きっと後に役に立つ。

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2016年11月11日 (金)

無帰還力学 3相誘導電動機ddターンテーブルの考察1

02a3のシングルプレートの音に敵わないように、emt927の音には敵わない。水晶粒防振構造の denon dp80は情報を濁さず再現できる点ではemt927を超えたが、がっちりして腰の据わったemt927の音には到達していない。しからばなぜemt927は腰の据わった音が出るか?さんざん研究を重ねて、現状での結論は洗濯機に使うような無骨なモータにあると踏んでいる。

0xならばこっちはもっと無骨な工場の動力源たるカゴ型3相誘導電動機でターンテーブルを回したろ!とオークションでモータを落札した。日立は習志野工場でモータを作っておりエンドブラケットは鋳物、ボディは鋼板溶接で鋳物が無くなり始めた時代のモータで3相200v6p。

1汚い!
とにかく汚く昔を思い出すが、ま、安いからいいか。プーリーを外そうとするが錆び付いて外れず、ハンマーを振るう。

2

続いてインローになっている両サイドのエンドブラケットを外す。何十年も前日立の鋳物ラインの自動制御をやっていた時に製造していたのと同類の鋳物ブラケットでこれが良い。

3これでモータの全体の解体は完了して各部が見える。

4

勿論このモータの巻き線は分布巻きで、がっちりと巻かれている。この巻き線を解き電源が数十ボルトで動作できるように巻きなおす。

5

最大の難関がベアリング外しでベアリングの内径より+0.1mm程度シャフトは太くしてありベアリングを暖めて圧入しているから外れない。昔ならばモータ先輩の会社へ行けばプーリー抜きやベアリング抜き等の工具もあったが、既に廃業で借用も出来ずノミとハンマーだけで抜いた。旋盤加工のモータシャフトはご覧のように錆びだらけで、水でも掛かっていたのだろう。emt927はメタル軸受け、日立モータはベアリング軸受け、暫くは軸受けの研究になりそうである。

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2016年11月 9日 (水)

振動力学 さじ加減

Ascensionxamp学校世話役のnakaさんは苦笑いしながら”無理!”と言い、社長氏とあんぷおやじは”これは凄い!”と言う。コルトレーンフリーjazz最高峰はこのアセッションで、ヴァン・ゲルダーの録音も最高峰で、しかしこの1965年を境にマッコイとエルヴィンはコルトレーンバンドから退団して行く。余談だがlpレコードの時代だから、アセッションパート1が18分35秒、パート2が19分15秒、と片面に入る目一杯なのだが、cdの時代がもっと早く到来していたならば無制限1本勝負でどれだけ凄いコトになっていたかは想像に難くない。横道にそれた、フリーjazzはデタラメなどではなくそれぞれのさじ加減で成り立っている。

1_3社長氏のaltecヴァレンシアのスーパーチューニングも佳境で、オールナイトが続いている。ホーンの811bを水晶粒防振構造にしているが、取り付けフランジより裏側の防振構造は簡単に出来るが半円に突き出した所も防振にしなければならない。

2歴史的文化遺産であるから出来るだけ本体に傷をつけたくない。試行錯誤の結果画像のようにこの半円窪みに水晶を充填して、それをフタで閉めてそのフタはフランジ面に穴を開けて背後からネジ止めする。この水晶量はさじ加減で、毎度ガチガチ計算でオーディオをやっている中で、唯一フリーjazzのさじ加減の部分が何とも痛快である。

3水晶を十分に充填して更にハンマーで叩き密度を上げる。それでもフタをして動かすとカサコソ音が出て満タンは中々難しい。この状態でホーンのフレア先端部を叩くと鈍い音がして見事にデッドニングが出来ている。金属ホーンのいやらしさを消し去り、たまんなく色気を出せる手法が水晶粒防振構造なのだ。

42本の先端部防振構造が完成して仕上げは塗装のみとなる。昨日は薄日だがまあ天気がよく外に出て塗装をしていると”喫茶店ですか?”と怪訝な顔をして聞かれて、久々のサボテン屋ではないので上機嫌で”今時珍しいjazz喫茶です!”と言う。なんてこたあない、はなっからjazz喫茶として訪ねられ”凄く濃いjazz喫茶と噂を聞き行ったり来たりしていたが店に入り辛かった!”と言われてしまい、何事もさじ加減の難しいコトよ。

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2016年11月 7日 (月)

振動力学 altec 416-8a スーパーチューニング

4168axx altec 416-8aをウエストミンスターの箱に入れて等、随分昔からの長い付き合いのウーファで愛着もひとしお。しかしある日突然ウーファは515bに限る!と言われて、416-8aダブルウーファの4本はamp工房関係者にあげてしまった。515bのそりゃあブルンブルンと腹に響くベースも良いのでしょうが、生のウッドベースを聴けば必要ないコトも分かり416-8aで良かったのだが...使いこなせないうちに乗り換えるなよ!猛省です。

4168a_2社長氏のヴァレンシアに使われている416-8aをスーパーチューニングした。ヴォイスコイルの線はハトメにハンダ付けされて、そのハトメの裏側から錦糸線がフレームの端子へと飛んでいる。この接続ハトメがセンターキャップの内側にあり、このタイプは昔から改造に苦労していたので、今回は思い切ってセンターキャップを切り取り、外側にofc銅丸板の端子を付けてofc線で引きずり出した。錦糸線はカルダスワイヤーを防振構造にして、表にofc銅端子を付け配線した。

4167このカルダスワイヤーの防振構造はノウハウがあり公開出来ないが、2本分の4本を作り配線するまでに丸一日を要する手の込んだ作業となる。センターキャップのへこみもついでにモクハンマーで丹念に叩き跡形も無く仕上げ、トレードマークの赤を塗りm+aのシールを張り再接着して完成。こうしておけば防振構造のカルダスワイヤーが切れても簡単にメンテナンスできるし、スピーカの点睛を欠く錦糸線に好きな配線材が使える。

4161これら一連の作業はスピーカ箱内部の音圧によるカオスの世界からスピーカリード線と端子を救出し、リスナー側の広い空間に出しやったことになる。続いてアルニコvマグネットの自己振動を取ってやろう作戦で、紙管Φ200mmを416-8aフレームに取り付ける。

Dali 本スーパーチューニングは複合技術の複合効果になる為1個々丹念に効果を確かめているが、最大の効果は錦糸線のカルダスワイヤー交換とこのアルニコvマグネットの防振構造で、音は随分と雑味感が消えて澄む。ここの容積は大きければ大きいほど良いが、頭でっかちになり重量が増加した際にはdali画像の如き重力方向への支えが必要になる。

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2016年11月 5日 (土)

無帰還力学 3相誘導電動機ddターンテーブルの考察 序

Im画像出展:wikipedia
長年ロボット屋とモータ屋をやっているが忌み嫌うモータに3相誘導電動機(インダクションモータ)がある。理由は単純な話で、日立時代に工場全体のモータの管理をしており、日々モータコイルの焼損で修理に回ってくる。その現品を調べ伝票を書くのが仕事で、工場の裏方で働くモータは汚く手が汚れてしまい、それで見るも嫌なだけでありました。驚天動地...大袈裟な!最近もしかしたらこの忌み嫌っていた3相誘導電動機が正解では?と思い始めている。

6真空管式ラインアンプがいとも容易くハイエンド機器に音楽表現力で勝り、無帰還アンプの威力を見せ付けられてしまった。であるから音楽的美学は帰還にあらず無帰還にあると常々思っており、さあターンテーブル用の無帰還モータとなる。画像はベルトドライブ用の単相リラクタンスシンクロナスモータで電源周波数同期型で無帰還となる。単相の90度位相差と凸極特性でモータを回しているマイナス点を考えると、3相の120度位相差と誘導特性で回している3相誘導電動機の方が優れているとゆう見方になる。

Vmx出展:杉本英彦著acサーボシステムの理論と設計の実際
理論的な考察は以下の通り。
3相誘導電動機を同期電動機的サーボシステムとした場合のブロック図で、ロータリーエンコーダで速度信号をフィードバックし定速回転制御をして同期運転とする。今回は無帰還であるからこの速度信号は使えず角速度が読めないから s=すべりの制御は出来なくなり、定速回転=同期運転は出来ない。

Cagex画像出展:wikipedia
3相誘導電動機の代表格が
かご型誘導電動機になり回転子の2次側は画像のようなカゴになっている。工場の原動力はこのタイプのモータで、マグネットスイッチで起動停止をして簡単そうに見えるが、モータの状態方程式はモータの中で一番複雑になり、ソフトウエアを組んでシュミレートするのに難儀する。簡単が実は一番複雑とは良くある話で、身近なこのモータについて詳しい人は居ない時代になってしまった。denonのdp80やdp3000と同族の3相誘導電動機は、アラゴの円盤原理でモータが一番美しく回る。この美しく回る3相かご型誘導電動機の開発は費用が相当に掛かり、同期運転も難しい、出来ないことずくめだが可能性について考えてみよう。

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2016年11月 3日 (木)

熱力学 古典直熱管の温度上昇編

Vtm一木吉典氏著の全日本真空管マニュアルが発刊されたのは昭和33年(1958年)で58年前、結局この本を現在も読み続けて真空管のバイブルとなっている。本を読んでアンプが作れるようになれば安いものだが、これが中々難しく作っては壊し失敗を繰り返すことで本の内容が始めて理解できるから、知識と知恵は両輪となる。

Tempxx繰り返し全日本真空管マニュアル読んでいたら、何と冒頭8ページに真空管の温度上昇のデータが記載されており、余分なデータ取りをしなくて済みこれは大いにありがたい。このグラフを見て直ぐに気が付くことは、古典管の方が温度上昇が緩やかで、現代管ほど窮屈な設計になっている。2a3シングルプレートの温度上昇はst-16のカーブを見れば良い。

Rca_22a3を300vで動作させ50ma流せばプレート損失は15wとなり、これにヒータ電力2.5vx2.5a=6.25wを加算すると21.25wとなり上記表のst16カーブから170度を指しており、これに外気温度-20度を加えると温度上昇が分かる。画像のようにバルブの頂点が温度上昇最高点となるため温度センサーを貼り付け温度を測る。

Fan過去に何度か測定しており、水晶で埋めた2a3cのパラシングルでは冷却ファンを付けた状態で120度台、画像の2a3シングルプレートを水晶で埋めて冷却ファン2基設置した状態で90度台、これらは十分に冷却効果が出て温度上昇が抑えられている。水晶粒防振構造で2a3を埋めてしまった場合、古典直熱管の重要性を考慮して冷却ファンを取り付け温度上昇を抑えれば良い音で寿命も永らえる。

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2016年11月 1日 (火)

情熱と想像力学 真空管式ライアンプ編了

1開店したのが2004年だから、もう12年にもなるか...
その開店当初からの常連客がy本さんで、しかし氏のオーディオ装置のお手伝いし始めたのがつい最近であるから、実にのんびりしたお付き合いで、これがいい。amp学校世話役のnakaさんにしたって昔から来ているし、こっちは自分の音が常に緒に就いたばかりと思っているから人様のお手伝いなどおこがましいが、そろそろ引継ぎをしなくてはと始めた次第です。

2y本さんの真空管式ライアンプが完成して持ち込みとなる。前エントリー通り水晶を詰めながら音質の変化をインスタする為に、インスタ班も待機している。あんぷおやじ流儀オーディオは軽薄短小のアンチテーゼで重厚長大であるから、文系はご遠慮いただいて体育会系に限る。真空管式ライアンプは内寸43cmx43cmx15cmの箱で容積は28Lとなり、内容物の容積を差し引いて70%とすると20Lで水晶粒重量1,68kg/Lで計算すると約30kgの充填となり、元々の重量10kgと加算するとラインアンプの重量は40kgにもなるから搬送は無理で、現場での充填となる。

26lあんぷおやじ渾身改造のマークレヴンソン26Lとの対決だが、音を出した瞬間に居合わせた誰にも分かる簡単な答えが出る。キメ細かさは26Lが優れているがjazz表現は真空管式ライアンプの勝ちで、ベースの弦の響きなど実に上手く表現していささかショックでありました。実はいささか所ではなく大変なショックで、我がアンプが凄いなどと言っているのではなく、長年ハイエンダーで高額機器を使い続けてきたが、真空管や古典球にあっけなくやられてしまう現実、日本中いや世界中に居る真空管の達人たちがハイエンドに目もくれない理由を少しは理解できた気がした。

3続いて本題の水晶粒充填、これは本人が水晶を充填しているため画像はないがインスタでアップされているはず。僅かに充填した所で小学5年のt-mon君が”あ、重心が下がった!”と叫ぶ。他のオーディオベテラン達はこの段階では反応は少ない。恐るべし小学5年生で将来が楽しみである。更に充填は続きあるレベルを超えると急激に音に潤いが増え始め重心は下がり音色に色気が出始めて、これは居合わせた誰にでも分かり、水晶の威力を実感できた。

4 y本さんのシステムはjbl党で我等altec党のライバルである。水晶詰めされたjbl375ホーンからjazzを支配するかのような威圧と、包むような優しさと両方を持ち合わせた音にやられ、jazz喫茶amp工房の音が一番遅れていると実感させられてしまった。氏の努力の跡が随所に見られ”人生とオーディオは情熱と想像力と、そして僅かなお足があればいい”を証明していた...了

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