古典直熱管修理の勧め rca ux245のケース
古典直熱出力管である rca ux245 は銘球で、jazzに厚みと熱気と色気をつけてくれる。これら古典球は1930年代に製造のものが多く、幾多の戦乱を乗り越えて壊れ易いガラス細工が現存するのは奇跡にも思える。1930年代の古典球に1950年代のヴァン・ゲルダー録音のブルーノートレキシントン盤、公民権運動も原動力だったcoltrane jazz、これがjazzオーディオの3種の神器と感謝している。オークションにこの古典直熱出力管rca ux245がヒーター切れジャンクとして出品があり、ピンときて落札した。

続いて黒ベースをバイスに固定し、4本足の古いハンダをハンダ吸い取り器で丁寧に吸い取る。ほーらご覧、ステムからの銅リード線の片方が短い。この状況で80年も経つと銅リード線は真空管の電源入り切りによる加熱冷却で膨張収縮を繰り返し、足のハンダから銅リード線が外れてしまう。この吸い取られた穴にテスターを突っ込み抵抗を調べると冷却状態の1Ωを指し示している。これで正常を確認できて、届いてから僅か10分で答えは出た。

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