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2016年11月15日 (火)

振動力学 altec ヴァレンシア 416-8a ウーファ箱水晶粒防振構造化了

1多摩美大出身の工業デザイナーn先生のおかげで、随分たくさんのグッドデザイン賞(gマーク)を頂くことができ感謝でした。n先生の口癖は「工業デザインは精度感が大切で、いらずらに丸みをおびさせるものではない!」でありました。あれから20年が過ぎてもなおその教えを忠実に守り、四角は四角、丸は丸と単純なデザインでオーディオの開発をやっている。さて肝心要の416-8aはアルニコマグネットに水晶粒防振筒と銅端子も付き、画像のように美しく完成です。

2x続いてドライバの807-8aと811bホーンのチューニングは、密度40kのグラスウールを詰めたバックチャンバーが当初の容積から半分になった。全長が長くなり過ぎで水晶使用量が増大し仕方なく短くした。ドライバとホーンを繋ぐジョイント部分に水晶粒防振リングを入れるが、これは社長氏の力作でホーンのうるささ撃退に効果を発揮する。

3それを水晶粒防振箱に入れてホーンを縦置きにする。ここがポイントで広い空間ならば通常の横置きで良いが、個人ユースであればリスニングポイントへ音圧を集中させるために縦置きが良い。なんてこたあない、行きつけのオーディオショップで教わった手法、自宅にショットバー・クレイドルに社長氏と今回で3例目となる。

Ampこれが前出の自宅にあったaltec1003bの縦置きホーンシステムだが、縦置きの効果は少なかった。現在であればホーンを立てた場合のデッドニング法も水晶で行えて完璧だったのだが...色調はホッケンハイムサーキットで買ってきたイタリアンレッドのフェラーリのフラッグにキャップ、当時から赤と黒を標榜していた。

4最大の難関がスピーカバッフル面の水晶粒堰き止めリブで、最初は水晶粒堰き止めリングを作ったが、余りにも曖昧で密閉構造がとれず断念した。そこで板を丸く曲げる手法に出て、さまざまな板を曲げるがうまくいかない。合板にノコギリの切り込みを入れて、お湯で加熱と加湿したモノが見事に曲がる。完成までに何枚も折れてしまい失敗を繰り返したが、今後はこの構造が決め手となる。

5音色テストのためにホーンの水晶粒防振箱は横置きで水晶粒を充填する。なんと1本当たり45kgも入り、本来の重量と合わせると60kgにもなり重くて持てない。音出しすると低音までがっちり支配して色気に溢れ、ホーンのうるささは微塵も無い。この状態ではヴァレンシア本体は通常の上下で置いてある。

6続いてウーファ箱の外側箱を完成させ、ヴァレンシアを上下ひっくり返して収める。ここへはテストでも水晶粒の充填は多すぎてやらない。計算では1本当たり150kgの水晶粒充填量となり、amp工房の新記録になる。実はamp工房のjbl4550ウーファ箱内部へ大量に水晶粒を充填していたが、振動を吸収するどころか音の反射で逆効果となり止めた経緯がある。さまざまな過去の失敗から現在の手法を編み出した。

7真夜中、スピーカの真後ろで本業の発電機の開発に夢中になっていると、”誰か居るのか!”と余りの音の生々しさにハッとする。縦置きホーンにもウーファ箱にも水晶粒は入っていないが、各所の水晶粒防振機構の組付けで、かなり音質のカイゼンが見られる。amp工房オーディオカラーはフランス文学スタンダールの赤と黒になぞらえている。416-8aセンターキャップを赤く塗った時はハデ?と失敗感が漂ったが、黒の大きな箱に入れるとハデさは微塵も無くなりデザインの妙を感ずる。見学に訪れた社長氏とnaka氏は飛び上がって喜び、naka氏がアルテック・キングダムと命名して、以降この名前を使うことにした。

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