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2016年12月23日 (金)

素材力学 鉄と戦う!4

Caravaggiox画像出展:wikipedia
カラヴァッジョの最高傑作はサン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会のコンタレッリ礼拝堂に掲げられた、”聖マタイの召命”と決めている。暗い時代を象徴しているのが黒色の多用で、そこへ希望の光が差し込む。絶望の淵に居る無頼カラヴァッジョであっても、キリストを描く時は光となる。今は何もかもが明るくなってしまい暗い所を見せたがらない時代だが、時々隠しおおせず露出すると、そのドス黒さに言葉を失う。時代は適度に暗く適度に明るいバランスを保つ必要があるのだろう。黒...いや鉄との戦いは露出するドス黒さに及んで、ひたすらあがいている。

3amp研究所は多士済々な顔ぶれで、時々感心してしまう。一番のクラフトマンがミルトさんで、家業の電気屋さんの技術を遺憾なく発揮してくれる。画像はミルト工房製作の2kΩ抵抗で、銅マンガニン線のバイファイラ整列巻きでインダクは無誘導抵抗並みの優れもの、且つ音はミルトさんのように優しい。これを4個製作して2個は本人が使い、2個はパーカショニストnakaさんが使う。
”制作費はお幾ら?”nakaさん。
”...”
”1個で1晩掛かっているから請求してよ”あんぷおやじ。
”いいよ、いいよ”奉仕のミルトさんに感謝でした。

7横道だが、
銅マンガニン抵抗線を使えばネットワークなんかで音の良い低抵抗は簡単に出来る。Φ1.0mmで0.56Ω/m@432円、10m巻けば5.6Ωで4,320円、海外製の高い銅抵抗を買わずに済む。芯はテフロンパイプなんかを使い、ofcリード線、水晶粒防振構造にしてケースはofcの銅で円筒を作る。

1前エントリー通りインピーダンス補正を加えて明るさと暗さを両立させようとしているが、さじ加減が難しい。思い余ってプレートチョークだけ、銅マンガニン抵抗だけ、とあがいてやってはみるが、今の音はローマは1日にして成らずの深い音をしており、逆に良くぞ出来ていると感心してしまった。ミルト工房製作の銅マンガニン抵抗が中和剤で、見事に鉄の黒さを緩和してくれている。

6無造作がいけない。
”無造作とは:大事なこととして慎重にするのでなく、手軽にやってのけるサマ”、画像の赤丸印jensenの銅コンデンサは割安分ケースがアルミホイルでm+aさんがアルミ臭いと言ったシロモノでリード線が銀、お隣のduelundの銅コンデンサはケースが硬質紙でそのまんま防振構造になって更にリード線はofcの銅、そうか、ここだ!

4jensenの銅コンデンサの銀リードは元から切断してofc線に交換、続いて最近良く行くマックのコーヒーカップへ銅コンデンサを入れて水晶粒を充填する。よくある話で戦う相手を間違えていた。鉄と戦うつもりが無造作と戦っていた。たかがこれだけでとんでもなく音質向上があり、しかし潜在的な黒は未だ残っている。巻頭に戻り、適度に暗く適度に明るいバランスを保つ必要があるのだろう、とすればこの辺で良いのかも知れない。

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