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2016年12月 9日 (金)

素材力学 鉄と戦う!

Vincix画像出展:wikipedia
悲劇とも奇跡ともとれる技法はテンペラ画法で、壁画であれば通常フレスコ画法になる。悲劇とは描いて僅か100年でテンペラ画故に崩壊してしまい、奇跡とはその崩壊によって新しい表現が生まれ普遍となった。ネットに出てくるレオナルド・ダ・ヴィンチの”最後の晩餐”の画像は概して暗く、実際の色調はこの画像のようにかなり明るく、壁画全体がダ・ヴィンチの編み出したスフマート技法のように穏やかに霞んでいる。

1このように手法を間違えると悲劇が起こり、amp工房でもプレートチョークやグリッドチョークで悲劇になるのか?いや、一度崩壊させて、崩壊の奇跡から新しい表現が生まれるか? これらの現象を持って前衛と表現しよう。ことの発端は画像の銅マンガニン線で抵抗を作った所から始る。画像は名工ミルト氏の力作で、2kΩを丁寧に整列巻きしたものをofc銅の筒へ入れて水晶粒防振構造にした。音は伸びやかで流石に銅族の音になった。

2プレートチョークの音はジルジャンを浮き出させ、ベースの弦の揺らぎを見事に表現し、ピアノは高く弾けて申し分ない。申し分ないが聴き込んでくると幾分投げやりで品位が無く煩い。コアヴォリュームをアップしてインダクも減らし、ゲインを下げよう。

3鉄缶はハンダ付けが容易で前回ハンダシールしたものを外し、新たに20hを解体してコイルをむき出しにしたプレートチョークを入れて作り直す。若干煩さは消えて上品さが少し復活した。有名なトランス結合アンプの音もwe系の音も分厚さはあるが、音色が少し奇妙になり鉄とはそうゆうものか?

4そこで次なる手法に出る。名工ミルト氏にお願いして、銅マンガニン線抵抗を紙管へバイファイラ巻きの整列巻きで2kΩを作ってもらう。マックのコーヒーは黒っぽい色の付いた不思議な飲み物でたまげるが、蓋を付けて販売している。そうだ、これだ!と飲みかけの不味いコーヒーを捨てて洗い、2kΩの銅マンガニン抵抗を入れて水晶防振構造を即席で作った。

5現在テスト中のカニンガムcx350ラインアンプの右チャネルのみマック抵抗に交換して、左は20hのプレートチョークのままにして音質の比較を行う。バド・パウエル、ブルーノートmonoのcdと、ビリー・ホリディ、ヴァーブmonoのcdを使い左右の音の違いを聴き比べる。

Budxxタイミング良く水戸帰りのパーカショニストnaka氏が土産を携えて登場。早速テストに参加してもらう。このバドはレキシントン盤で耳ダコ状態に聴き込んでいるから比較に自信を持って使う。naka氏曰く”ハイエンドならマック抵抗、jazzバリバリならばプレートチョーク”それじゃあ貴殿のラインアンプは名工ミルト氏製作の銅マンガニン線抵抗に決めます、と結論付いた。

Billex続いて翌日は相棒のm+a氏の登場。このビリー・ホリディのcdはお宝モンで、一時cdが大暴落して叩き売り状態の時10枚組が3,000円でアメリカで発売され手に入れた。m+a氏曰く”一聴はプレートチョークが良く聞こえるがクセっぽく、マック抵抗が緻密クリーミーで表現が見事”これで結論はついた。名工ミルト氏の銅マンガニン線抵抗の勝ちである。m+a氏が続けて”このプレートチョークのクセを他で取る方法があればね...”この言葉を待っていたのだ、さすが音マスターと決めている耳実力者である。あんぷおやじ流儀は最初からこうなるコトを想定しており、耳確か人2人が同じ結論では...それじゃあ鉄と戦おうじゃあないか!最後にm+a氏が”しかし良く鳴っていますね!”と言う。”これがカニンガムcx345の音で、2a3シングルプレートには敵わないが、原資豊でないampラボではこれで十分です。”と続けた。

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