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2016年12月21日 (水)

古典力学 真空管の祖ディフォレストとs-21型ナス管の考察

2真空管の祖はディフォレストと決めており、フレミングの2極管にグリッドを突っ込んで3極管を発明してしまった天才である。時代を変革する大きな発明が起きようとする時は多くの人間の係わり合いにより成すものであって、決して1人の力ではできない。1919年にはrcaが誕生してuv-200/201を発売、翌年にはカニンガムも傘下に入りrcaカニンガムc-301を発売、ディフォレストは我等になじみの無いdvシリーズを開発するが商売は上手くいかず、1933年にはrcaに買収される。
1この前後にrca/ディフォレストの型番として僅かに真空管が世に出ている。思うにフレミングの2極管が無ければディフォレストの3極管も無いから、正統的にはフレミングを真空管の祖とすべきでしょうが、世の中を変えていった数値が3でその重みからディフォレストにしている。2ではなくて3なのだ。画像がrca/deforestブランドの250管で、ディフォレスト450になる。250管はrcaでux-250、カニンガムでcx-350、ディフォレストでaudion-450となる。
3_2そのaudion-450がオークションに1本だけ出品され、意地でも競り落としたが画像は白っぽくエミ減?まあいいか。ブランドが違えば音色も違い1本だけでは?となるでしょうが、上記通りカニンガムもディフォレストも製造元はrca(wh)となり問題ない。問題は1933年になるとナス管s-21型がst-19型のrca50に替わり、この構造変化が振動力学的に音を変えてしまった要因と踏んでいる。でありますから250管は1928年から1932年までの僅か5年間に集約される。今から古典管を始められる方はs-21型ナス管に重きを置こう。
7今般入手のaudion-450は赤丸印の如く管内に蒸着したゲッターのマグネシュウムが消耗して、白色化が始っている。まあ見た目には悪いが、どの程度能力が残っているかを判定するにはgm(相互コンダクタンス)を測定する。真空管試験器など無くてもプレート電圧を一定にしておいて、グリッドバイアスを変化させプレート電流の変化量を測定すれば直ぐに分かる。古典管の使用前に必ずやることにしている。オークションで入手する時は写真判定が重要で、白色化が始っている球は遠慮すべきだったが、ディフォレストなので無視した。
8ディフォレストのaudion古典管は画像のような種類があり、dvやdlのオリジナルシリーズではないからrca/deforestブランドものでしょうが、欲しくてもまずオークションでも見かけることは無いし元々少ないからしょうがない。赤丸印があんぷおやじ流儀で使う古典管で、01,10,12,26,450,71と馴染みの球ばかり。あれ!これって何処かで?そうなんです、ブルーノートレキシントン盤のオリジナルの拘りと同じで、オリジナル古典管はその時代の力を得て凄い音がする。
6 そのナス管s-21型とst-19型について振動力学的に考えると中々面白い。先ず、なぜst-19型にしたかの推論だが、ガラス管の強度を増すためと容易に想像がつく。450のs-21型はプレートが長くなり必然的に丸ボールから流線型のナスになり水滴の法則になった。自然の法則からすれば最古の丸ボールとナス水滴型が正解で、s-21型の方がst-19型より振動分布の均一性と寄生振動が起きにくい、などから音が良いとなる。st-19型はどう贔屓目に見ても自然の法則に反するが、なぜあのよう先端をすぼめてしまったか?且つ生産技術的にはガラス管の厚み均一性にも問題が出易いし、考えるとこれも面白い。デザインはより生態的であるべき、とゆう持論からするとst-19型のデザインは後退してしまった、となる。前にも書いたが、1965年、無線部のf君が自慢げに見せていた大型のナス管(多分国産のux-250)を、50年経った今頃研究しているのだから人生は全く分からない。
5さて、amp研究所への問い合わせなどありますが、現在は研究員を募集しておりませんので悪しからず。この期に及んではのんびりjazzオーディオをやりたい矢先に、ラグビー先輩からの話で世話役のnakaさんが募集した良き仲間達で、研究所として纏まり最初からチームです。空調機が2台とも工事不良のガス抜けで暖房が効かず鼻水垂らして夜なべをしていると、早朝にもっとがんばれ石油ストーブを届けてくれる。徹夜続きでフラフラ倒れていると、もっとがんばれ自然薯を届けてくれる。もっとがんばれ!...とな、ありがたーい研究仲間です。

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