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2017年2月27日 (月)

電源力学 純銅電解コンデンサ設置

Caravxxカラヴァッジオを憑き動かすエネルギーの源は想像もつかないが、全てを失いココにしか安住の地が無かったのではないだろうか?そのココとは絵筆を握る行為で得られる逃げ場だったのだろう。「何かを失い何かを得る」これが自然の法則で誰にも覆せない。もし何でも得てる!と言う御仁が居られたならば、その何でもは本物と程遠い。芸術は鏡とレンズだから芸術の鏡に自己を投影し芸術のレンズで他を観る。jazzオーディオも同じく鏡とレンズ、出てくる音の鏡に自己を投影し、出てくる音のレンズで他を観る。「何かを失い何かを得る」は実体験したから真に言える話で、原資豊かなハイエンドオーディオ時代はちっともコルトレーンが近づいてくれない、原資乏しき今日はどんどんコルトレーンが近づいてくれる。カラヴァッジオの3部作から”聖マタイと天使”を観ていると”それで良いんだよ!”と言われている気がして、jazzオーディオに寝食忘れる。

1久々に研究員のa-ponさんも参加して、電源プラグの純銅化作業にアンプラボはてんやわんやの下町金属加工工場となる。ハンマーを振るう音、鉄ノコで銅板を切る音、ヤスリでゴリゴリ削る音、ここには上品なハイエンドオーディオのかけらすら無い。あるのは力技と腕力と額から流れる汗だけなのだ。
2x純銅電解コンデンサは見た目も凄みこれは一体?パーカショニストのnakaさんが”うわっ~、見た目が凄い物は音も凄くなるみたいですねえ~”と感心してくれる。地雷の信管に相当する部分が端子部で、ofc純銅端子が取り付いている。その向こうの純銅を巻いたものは開発中のフィルムコンのベース部。その純銅電解コンデンサと純銅プラグを持ってkuraiman社長氏宅へ工事に出向く。
3電源プラグの純銅化は音をふくよかにし色気を増して、お~音が抜けてきたと自賛する。名工ミルトさんの力で次々と作業は進み本日のハイライト、2a3シングルプレートの電源の電解コンデンサを純銅電解コンデンサに交換する。上手くいかない可能性を考えての仮設になる。音出しは、もう事件です!余りの凄さに次々とテスト用のcdをかける。そりゃあjazzオーディオで何処をいじっても音は変わるが、こうも音を支配する程の威力は経験が無い。kuraiman社長氏に”もう後戻りは出来ませんよ、徹底して世に無い音を作りましょう”と上手くいった時だけは、やたらと鼻息が荒い。
4パーカショニストのnakaさんから社長宅の音はどうでした?と連絡を頂き”長年オーディオをやっている中で一番の事件ではないかと思います。純銅コンセントとプラグの終わった後、純銅電解コンデンサを是非やるべきで、アンプラボで皆さんが出来るようなやり方を考え中です”と慌てて打電する。純銅電解コンデンサが成功した理由は次の通り。
1 最重要事項、マイナス極をofc純銅板化した。
2 最重要事項、誘電体がフィルムでなく酸化金属である。
3 コンデンサを円筒平面化し両面を水晶粒防振構造化した。
4 マイナス極は還元作用のみでofc純銅が安定する。
5 電解紙とofc純銅はマイナス極で金属コンデンサが成立する。
6 アルミ端子を止めて±極からモガミofc線の直出し。
こうなりゃああんぷおやじ流儀の独壇場で、10kwプリウス補機モータや15kwエレベータモータを回したサーボアンプの電源電解コンデンサが全て生きてくる。空港で電解コンデンサを爆発物に疑われ冷や汗をかいたこのどうしようもない連中、やたらと高額なくせにリップル電流だけが大きくタフが取り得のサーボアンプ用電解コンデンサ、さあ、いよいよ君達が桧舞台へ登場する時が来た!

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2017年2月25日 (土)

電源力学 電解コンデンサ開発騒動記了

Kuruma_2由比のサクラエビ漁のついでにあがってくる車エビの天然モノは貴重で、当然割烹わかすぎが競り落とし、タイミングが合えばお店で頂ける。塩をぱらっとふりかけ軽めの焼きが絶品で、この姿は芸術品と言えるほど美しく、食するに躊躇した。若旦那に教わったのが味付けの基本中の基本出汁(ダシ)で、これがきちんとできないと料理の全てが狂う。ここに音との共通性があり、我ら日本人の味付けの基本は素材を生かしたシンプルな味付けで、音で言うならば色んな金属素材を使いゴチャゴチャした音色よりも、銅を出汁としてシンプルな音色にした方が日本人的と言える。由比沖天然モノ車エビ塩焼きのお代は当然時価で、高いか安いか値段のつけようがないのが時価ならば、jazzオーディオもいっそ時価にしたらどうだろうか、案外経済格差の是正に役立つかも知れない?

1上海駿河屋さんから頂いた至宝のもう1つに1000μf 450vのフィリップス電解コンデンサがあり、これがいい。いいけど”もう無い!”と言われているので、古典管カニンガムcx350パワーアンプ用の決め打ち電源電解コンデンサを作ることにした。

2解剖して直ぐに気がつくが内部が美しいのだ。どちらかと言うと、電解コンデンサの身分卑しき象徴のように汚いものには蓋をしろ、みたいな内部構造でいささか辟易していたがこれは素晴らしく、良い音のする原点を見てしまった。

3耐圧450vは誘電体層が分厚く取り扱いも気楽に出来る。純銅電解コンデンサの1つのサイズに16インチがあり、銅芯はΦ300mmで電解コンデンサプラス箔の長さは950mmになるから、このアルミ箔も切断した。

4もう7個目の銅電解コンデンサの製造で手馴れたものよ。プラス極はアルミ箔を流用しマイナス極はofc純銅1mm厚を巻きつける。これの次なる課題は電解液のシール方法で、今回はアスクルのシールテープを使った。

Kurasawa実に順調でサクサクと銅電解コンデンサが出来る。やはり割烹わかすぎの魚料理と同じで、倉沢根付アジをさばいたらさっさと塩焼きにしないと旨みが減るに習い、コンデンサを解剖したら鮮度の良い内に巻きつけ旨みをシールする。

6何時ものテストだが今回は全く物が違う。電解コンデンサの特性は抜群で安定感も素晴らしく、遂に宝くじを引いたか?
211とか845のアンプは未来永劫作る予定は無く、一番高いプレート電圧でもせいぜいcx350の400vとしている。

7日立時代は常に高圧を扱って怖さは十分に承知しており、高い電圧は自然に避けている。したがって今回の電解コンデンサ1000μf 450vが最高電圧となる。洩れ電流は製品レベル並みに少なくdc電圧は完全な直流、リップルも僅少で1次2次の電圧差はゼロ。放電特性も製品レベル並み。電圧は400vまで印加して安定度のチェックを行い、エージングはcx345の350vで行った。

72 電解コンデンサのアルミ箔電極はエッチングで表面積を数十倍に拡大してあり、これで大容量が出来る。プラス極は表面に酸化皮膜を生成して誘電体としているから、絶縁体と同じになる。この両電極を洗浄して乾燥させると、プラス箔は導通が無く、マイナス箔は導通がある。従ってプラス箔から端子する場合は、画像の黄色丸印ように誘電体を剥離してプラス極を露出させる。

81実際の純銅電解コンデンサでは露出させたアルミ箔に、ofc純銅板1mmをねじ止めで押し付けて端子(赤丸印)としている。配線材はモガミのofc線を使用しているが、本番はカルダスワイヤーawg9.5として、水晶粒防振ケーブルとする。

921人量産化が始りΦ300mmの紙管切断作業に追われる。ネット販売では紙管の切断販売もあるからそれを利用した方が良い。Φ300mmにもなるとケガキ作業を正確にやる必要と、いっぺんに丸太を切るようにはいかず、グルグル回しながら切るから手間が掛かる。電解液蒸発防止の観点からアクリやエンビパイプとなるでしょうが、紙に拘るのは歴史が5,000年もあり音に対して信用できるから。

931アンプラボは今や純銅電解コンデンサ化しており、研究用机にはそのコンデンサが散乱している。1は最初に成功した日本ケミコンの470μf 350v、2は至宝のフィリップス1000μf 450v、3は現在製作中の純銅フィルムコンで、いずれ報告しよう。

94さて完成した至宝の1000μf 450vのフィリップス電解コンデンサを使用した純銅電解コンデンサを、水晶粒で防振構造化する。電解コンデンサを解剖して引きずり出すだけではここまで音は激変せず、マイナス極の純銅板と水晶粒防振構造が相まって凄い音になる。

95早速 Everybody Digs Bill Evans から”Peace Piece”を遠慮なく大きな音量でかける。おっとっと、聴きなれた純銅電解コンデンサの音で、そのレベルから画期的に音は変わらず、無垢の電解コンデンサ時代はフィリップスと日本ケミコンでは大いに差があったがそれが無くなった。どうやらアルミ箔や電解紙や電解液の音の支配力は、差ほどでもないと理解した。どこの銘柄の何が良い主義を破壊して、何でも良い主義はあんぷおやじ流儀になりつつある。

Ma15x16インチのΦ415mmは流石に設置場所に影響がありaltecウーファサイズにすることにした。38cmウーファの15インチなら文句言う人も居まい。完全にアメリカ軍のm15対戦車地雷みたいになってma15と命名する。水晶粒防振層が20mmでは少ないが、充填する水晶粒の量を考えたらこの程度が妥当と考える。それとパーカショニストのnakaさんからいよいよ小粒の水晶の供給が可能になったと連絡を頂き(10kgや20kgであれば何処でも購入できるが、500kg~1tでは難しい)、小粒なら20mm層でも問題ない。

0何でも作ったろ!主義は時代の力までは作り出せないが、少なくとも現代に近く時代の力の希薄になったもの、若しくは現在製作のものにおいては、何でも作ったろ!主義が有効になる。銅マンガニン線で抵抗を作り、銅電解コンデンサを作り、銅フィルムコンデンサを作り、銅マンガニン線ヴォリュームを作り、銅コンセント,プラグ,ジャック,端子を作り、多分古典管のニッケルやタングステンを除いては殆ど銅化が進み、音色の味付けは随分とシンプルになる。ただし各部品が強大化して円柱が林立することになる。

00円柱が林立するとなればイタリアバロック期のベルニーニが作ったヴァチカン広場で、これほど美しい広場は見たことがない。アンプラボの研究から生まれ出す前衛オーディオは、多分にこのヴァチカン広場の如き姿になるから研究者諸君は腰を抜かさないように、またとてもじゃあないが家に入らない、などと遠慮なさらないようにあれ。芸術の測定器が無いように音の良さの測定器も無い。人間の幸福度も不幸せ度の測定器も存在せず、正確無比なデジタルを持ってしても測定できない人間社会は、やはりアナログと言うべきなんだろう...了

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2017年2月23日 (木)

電源力学 電解コンデンサ開発騒動記6

Bill今思えば、コルトレーンの亡くなった1967年に全てが決まってしまった。オーディオショップのレコード棚から睨みつけていたコルトレーンのクル・セ・ママ、オリオン座の隣にあったjazz喫茶5spotのk井マスターからガボール・サボを聴け!と言われ、オーディオショップのレコードコーナーからビル・エヴァンスに呼ばれた。
RLP 12-291   Everybody Digs Bill Evans Bill Evans (piano) Sam Jones (bass) Philly Joe Jones (drums) NYC, December 15, 1958
1. Minority
2. Young And Foolish
3. Lucky To Be Me
4. Night And Day
5. Epilogue
6. Tenderly
7. Peace Piece
8. What Is There To Say
9. Oleo
10. Epilogue
7曲目の”Peace Piece”はjazzじゃあねえ!とも言われたらしいが、エヴァンス・フリークは何でもok、オリジナル盤でもせいぜい2万円台でワルツ・フォー・デビイ(Waltz for Debby)みたいなことはないから安心しよう。思うところがあってamgからEverybody Digsのcdを降ろしテストする。銅電解コンデンサにするとベコベコの安物のcdプレーヤーでも、このレコードオリジナル盤より音色が美しくたまげる。音の悪い責任を安物のcdプレーヤーだとか、ボロいスピーカだとか、他人のせいにしない方がいい。全ては自分の不徳の致すところで、jazzオーディオの深さを見てしまった。

0組み上がった銅電解コンデンサの最強版、プラス電極もマイナス電極もofc純銅板1mmのモンスターである。オリジナルは至宝のフィリップス電解コンデンサ4000μf 200vで、ミルトさんと半分に分けたから2000μf となり、更に長過ぎで半分に切断して1000μf となる。それにマイナス極ofc純銅板平面による表面積減少を1/30として30μf が設計値、更に密着度ファクターを1/2とすれば15μf は欲しい。ところが静電容量がたったの3μf で考え込んでしまった。理に適わなくても前進するのが冒険者で、とりあえずコンデンサの体を成しているか調査する。

5直流電圧を恐る々上げながらラインアンプで使用する電圧150vにしてエージングする。オシロスコープの波形はリップルが大きく直流電圧との間に開きがあり、明らかに洩れ電流が大きい。洩れそうな所は全て養生してあり、疑問は残っても冒険者はまたしても前進するしかない、がこれを無謀と言う。

2マイナス極のみ銅板の電解コンデンサを外して、最強に入れ替える。水晶粒を今回も400kgくらい注文したらしいが入荷が無く、画像のように水晶粒の充填が完全ではない。音は直ぐに出て、これはもう事件です!何が違うってヒリツキ感が全く消えて実にまろやかで憂いに富んで、好事魔多しで3μf は容量不足でハムる。凄いものを聴いてしまった。しかし深夜では大きな音は出せない、翌日にしよう。

3仮眠して戻った早朝、さあ期待に胸膨らまして電源を入れる、ボッ!と大きな音がして何かが飛んだ。慌てて全ての電源を切り最強両面銅電解コンデンサ取り外し、片面銅電解コンデンサに戻した。この日はアンプラボ開校日で、研究者の皆さんへ消えてしまった音の常套句”とにかく凄かった!”と伝えるしかない。

0 最強両面銅電解コンデンサを解体するとプラス電極とマイナス電極の短絡が発生しており、その要因が銅の切り子など鋭利なゴミや電極のofc純銅版のバリで、電極同士を締め付けると絶縁層を破壊して短絡した、この時はそう思った。そこでofc純銅版のバリの除去や清掃など丁寧に作業して再び組み上げた。

1新たに組み上げて特性を取るが相変わらず静電容量は小さく、リップル電圧と直流電圧に差があり洩れ電流は大きい。テーピングなど仕上げ方法を変えたが変化は余りみられない。相当に丁寧に組み上げたからこれで良いだろうとラインアンプへ組み込み音を出す。来た~!この音だ、このふくよかな音を聴いたら元に戻れない。しかしやはり真夜中で大きい音が出せず、翌朝に期待して意気揚々と引き上げる。そして翌朝、自信を持って電源を投入すると、ボッ!と大きな音がして何かが飛んだ。これはもういけない!

22度も起きれば偶然ではなく方法論に問題があって短絡したと考え、分解して徹底した分析を行う。電解紙に焼き切れた痕がありここが短絡した箇所になる。その周囲も短絡予備軍のように緑青っぽく変色して、これが短絡の原因とみた。

3続いてプラス電極のアルミ箔を見るが電解紙と同様に短絡して焼き切れ、穴が開いている。大きな穴の周りは小さな黒点が見られ短絡予備軍がある。

4 一番外側に巻いたマイナスの電極にも短絡の痕跡があり、ここへ電気が飛んだ。

91最後に最内周のofc純銅板をプラスのアルミ箔を剥ぎ取り観察する。プラス電極のofc純銅板で電解液の滲みた箇所は銅を酸化させ、この画像のプラスアルミ箔(黄色丸印)に薄っすら黄緑掛かった箇所から銅イオンが誘電体層をすり抜け、マイナス極に到達し短絡したと結論付けた。

8マイナス極のofc純銅板方式は還元作用のみでまず問題なく銅電解コンデンサが出来る。プラス極をofc純銅板化する方式は、プラスアルミ箔に付着した電解液を洗い流し乾燥させ片面の誘電体を剥離し、アルミ箔とプラス極ofc純銅板の間に電解液ガスが入らないようにシールする、理屈上可能性は大いにありだが長期に渡り安定的に使用するならば、やはりマイナス極のみofc純銅板方式で妥協するしかない。しかしこれだけでも水晶粒防振構造化と相まってとんでもない音がするから、強欲はいかんのね。外形がΦ400mmとバカげたくらい大きな電解コンデンサの容量はたったの10μf だが、見事に凄い音がして滑稽で痛快な話である。

Billxx外は雨、
真夜中だが Everybody Digs Bill Evans から”Peace Piece”を遠慮なく大きな音量でかける。水晶粒防振構造化マイナス極ofc純銅板電解コンデンサは、これでもか!くらいに美しい音色を奏でる。それにしてもビクターの20bit k2 ビル・エヴァンスcdは厚みのある良い音がして、このk2リマスタエンジニアはたいしたものだ。まあ、ダテに24,000円も払ったんじゃあない。海外のものを持ってきてもこれだけの音は出ないし、ハイレゾで情報量を増やしても音の厚みとは直接的でないし、リマスタにおける音の厚みとは一体何処から来るのだろうか?

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2017年2月21日 (火)

電源力学 電解コンデンサ開発騒動記5

Coliraneイングルウッド・クリフス Englewood Cliffs (Borough)のヴァン・ゲルダースタジオで録音中のコルトレーン・カルテットの貴重な写真、ここから音楽的録音の秘密が紐解ける。コルトレーンとギミー・ギャリソンはマイクは1本ずつ、エルヴィンは2本、マッコイは1本?よってせいぜい5,6本のマイクで、現在であればドラムセットだけ消費してしまうマイク本数程度。天井は高く各楽器の仕切り板もない。いわばライブ会場と大差ない環境と読める。この先が重要なjazzオーディオの分かれ道で、良い音や凄い録音がキーワードの主義の方は現代録音にすべきで、コルトレーンjazzの熱気主義の方は少ない方が丁度良い昔のヴァンゲルダー録音で、あんぷおやじ流儀は勿論後者となる。デジタル技術のお陰で破壊し易いテープが安全なデジタルデータとなり、このコルトレーン・カルテットの録音は未来永劫残り、クラシックとなろう。

1失敗続きの電解コンデンサ開発騒動記だが、このコルトレーンの熱気に触れたいばっかりに寝食忘れる。至宝のフィリップス電解コンデンサ4000μf200vを解剖する。右側は±のアルミ端子の内部構造で、理解し難い複雑な形状をしている。国産のあるような固定材が使われていないので解剖は随分と楽に綺麗にできた。

2マイナス電極に2枚の電解紙が付き、プラス極に1枚の電解紙が付いて、これをグルグル巻いてある。従って次に移るマイナスとプラス極の間には電解紙2枚が挟みこまれる勘定で、なんとなくコンデンサユニットを分離している。この巻き解したコンデンサエレメントのアルミ箔プラス極と電解紙1枚を使い、銅電解コンデンサを作る。

3中心の要がΦ300mmの紙管で、電解液蒸発を防ぐために赤のウレタン塗装を丹念に施す。外側の紙管はamp工房カラーのつや消し黒を塗る。

10この画像が銅電解コンデンサの内部構造となり、最内側は水晶粒の非充填空間、赤が銅電解コンデンサエレメント、外側が水晶粒充填防振構造部、紙管のサイズは人間が通れるくらい大きなモノもあるようで便利です。

11銅電解コンデンサの肝心要は銅板でofc純銅板1mmを使う。表面の紺色の保護テープは最後に剥がす。

12Φ300mmの真円に曲げるが、これが結構往生してローラーなどプレスしながら曲げれば良いのだが大袈裟、手曲げでがんばる。

13それをΦ300mmの紙管の中央へきちんと巻きつける。中々美しい銅電解コンデンサの構造体が姿を現す。

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15Φ300mmの真円にはならないので、両端面をネジ止めして強引に真円にし、電極端子を付ける。

14これで漸くプラス電極が出来上がる。強欲のofc純銅板で1mmにしたからといって格段に音が良くなる訳でもないし、厚いから分厚い音がするなど見た目にやられているに過ぎない。昔ofc純銅直径16mmの電線(丸棒)で配線したが、別にで経験済み。まあ1mmの厚さは防振の点で多少有利で、加工のし易さから0.5mm厚くらいが丁度良く次回はそれでいく。

16難しい回路を設計出来るのがエライみたいな風潮がオーディオに限らず蔓延しているが、昔それでエライ目にあった。要するに難しいとは言い訳の塊になり易く、言い訳だから設計した本人しか分からない。そういった反動で回路は小学生でも理解できる単純にしている。アンプラボのjazzオーディオはエライなどとは無縁で、電源プラグのofc純銅化など誰でも出来るし、パーカショニストのnakaさんはofcプラグ歯を得意なバフ研磨で芸術品のように仕上げた。各自がjazzオーディオを自分の土俵へ引きずり込み、持てる力を最大限に発揮できればそれで良い。jazzオーディオにエライやエラくない等の身分の差など無く、あるとすれば情熱の差だけなのだ。

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2017年2月19日 (日)

電源力学 電解コンデンサ開発騒動記4

Ukyo選挙の結果、アメリカ在住の日本人がアメリカ人はバカと表現してひんしゅくを買ったが、バカではなくて国民性の違いだから仕方がない。先日のアメリカ映画はコンピュータグラフィックスがこれでもか!と押し寄せるが底が浅く限界が見えてしまい、ストーリーのお粗末さから2度と観るまいと決めて、これも国民性の違いとしておこう。水谷豊さんフリークだから相棒劇場版Ⅳをドリプラへ観にいった。邦画は凄い!アカデミー賞こそもらえないが...もっとも、何とか賞など信用せず惑わされない方が良い。橋本一監督のヒューマニズム溢れる力作で、社会正義論をもう一度丹念に丁寧に追及したらこうなる日本の映画らしい作品で、相棒劇場版の最高傑作と評できる。ただし観客は我らを含めて殆どが「おたっしゃクラブ」で、もはや相棒は水戸黄門化しており、渋い役者の鹿賀丈史さんも少々呂律は回らないご様子で、双方の高齢化はいささか気になるところではありました。

Denkai10さてjazzオーディオは感性でやれば良い!とゆうほど甘くも無く、測定器の奴隷でも困るが、感性+論理のバランスが大事だね。かくしてテキトーにofc純銅板電解コンデンサを作る訳にはいかず、真面目に設計を起こした。コンデンサエレメントはΦ300mmにするから円周で942mmのコンデンサ帯となり、自ずから容量が限定される。容量が足りない場合は設計図のモノを積み重ねれば良い。中央のΦ200mm紙管は空洞を作る為で、これにより水晶粒充填量を節約できる。外形はΦ400mmの高さが150mmとなり、まるでアメリカ軍のm15対戦車地雷(Φ333mm,高さ150mm)みたいになった。ピンときてma16(16インチ)と命名する。

Denkai11xコンデンサエレメントの構造は最内周から順番にマイナス極としてofc純銅板1mm、次は電解紙、次はプラス極アルミ箔、最外周をofc純銅板1mmとしてプラス正電極とする。最大の特長がプラスもマイナスも電極がofc純銅板になることで、正真正銘の銅電解コンデンサとなる。このモンスター構造が困難の始まりで、エライことになった。

Cucuc材料調達から2日目には粗組み立てが完了して強引に音を出し、全くの別モンの音に大変なことが起きつつあると胸騒ぎがする。所が次々と問題発覚で安定して音が聴けず、作り直すハメになった。上記記述の構造を設計図のように内側と外側を入れ替える。至宝のフィリップス電解コンデンサ4000μf200vがいけない、この耐圧200vはプラス極に生成された金属誘電体層の厚さが薄く、組み立て工程上のストレスで傷がつき電極タッチが起き易い。

Ma16フィリップス電解コンデンサはもう必要なく、国産の信頼性の高い電解コンデンサで耐圧400v級を選べば良い、は朗報です。もうひとつ、名工ミルトさんと長いコンデンサ帯を半分に分けるため切断した。この切断面からプラス極アルミ箔表面に残った電解液を通して短絡が起きる。電解コンデンサの特長である自己修復機能が働き、ショートを回復しながら動作するため、年中電源から強烈なノイズが出る。強欲の証しofc純銅板1mmがいけない、締め付けた時真円でないと電極面に強烈にストレスを掛け金属誘電体層を壊してしまう。これだけの問題点が出たことによって多くのノウハウが手に入り、騒動記の顛末に拍車が掛かる。短時間だが出た音は真に凄かった!

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2017年2月17日 (金)

時代力学 カルメン・マキ

Maki00サインは1969年3月14日と刻まれ、兄が描いたカルメン・マキさんのスケッチが48年も経った今、突然出てきて何か因縁めいたものを感じてしまう。当時のカルメン・マキさんは我ら画家志望兄弟のスターでありモチーフで、スケッチなどの習作は完成品ではないから紛失したり出来の悪いのは捨ててしまったりするが、残っていたとは不思議だ。詩人寺山修司さんがプロデュースしなければカルメン・マキさんのファンには多分、ならなかったと思う。ベトナム戦争に関係あると思う?祖国を考えたことある?人のために死ねる?さよならだけが人生ならば、など時代力学のキーワードがちりばめられており、いっぺんにやられてベトナム戦争反戦画のシュールレアリスムを描き始めたのもこの時期だった。

Maki10x東北から出てきた寺山修司さんも、あの文明文化が蜂起した瞬間、時代力学が生んだヒーローだったのだろう。1969年に寺山修司さんの作詞によるカルメン・マキさんのデビュー曲は「時には母のない子のように」で、半世紀も聴き続けているがシングル盤は音が悪く、最近はもっぱら音の良いリマスタcdで聴いている。

Makiozハードロックに転向したカルメン・マキさんのシャウトした歌声は最強ですが、フォークシンガーがロックシンガーになるには相当に苦労されたのではないでしょうか?寺山修司さんのカルメン・マキ時代は、天井桟敷の優等生のような気がしていたが、ハードロックはカルメン・マキさんの自由に開放された魂に触れたような気がして、嬉しくなった。

Maki12近所でスタインウェイのフルコンサートd-274を置いてピアノ教室を開いているk賀先生が”あんぷおやじさん、jazzピアニストの板橋文夫君を知っていますか?クニタチで机を並べてクラシックピアノを一緒に学んだのですが、jazzタッチで教授に注意されていましてね。”いや~日本のjazzメンは余り知らなくて...しどろもどろの返事をした、このトリオのcdが凄い!板橋文夫さんのピアノは狂気だ~。我らと同年代のカルメン・マキさんには年を重ねたらこうなって欲しいとイメージしていたが、jazzでありブルースでありカルメン・マキであり、見事に年を重ねた。

Makixkuraiman社長氏と密談する。カルメン・マキさんは良いね~、プライベートコンサートでもやれたら素晴らしいな~、とりあえず横浜や吉祥寺のクラブに出ているから聴きに行こう。コルトレーンのアセッションを聴いてカルメン・マキさんの”山羊にひかれて”を聴いて、この両極端がいいねえ。

Maki人生にたんとはいらね~
jazzは
コルトレーン
ビル・エヴァンス
ガボール・ザボ
歌い手はカルメン・マキ
文学は漱石
画家は
ミケランジェロ
ダ・ヴィンチ
カラヴァッジオ
やっぱり多すぎる
人生にたんとはいらね~

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2017年2月15日 (水)

電源力学 電解コンデンサ開発騒動記覚醒編

2開発や発明に長く携わっていると人間の力の凄さを感ずる貴重な経験も、ままある。しからばどのような人間が如何にして力を発揮したかのプロセスが興味深い。まあ、ドクターとか高学歴とか鳴り物入りで来られた優等生は枠からはみ出さず案外ダメだったりして、ごくフツーの成績のエンジニアが突然覚醒してはみ出したりするから、面白い。こっちは開発や発明の責任者だから成功させなくてはならないプレッシャーがあり、誰にでも任す訳にはいかず、共同研究者の認定基準を持っており未だに変わっていない。第一義に好奇心旺盛と奇想天外 、第二義に合理性であります。好奇心旺盛と奇想天外は自称持っているが(真に持っている人は少ない)、合理性を持ち合わせていないと遊ばれてしまい、コトは成就しない。この遊んでしまう開発者や発明者や研究者を、うんざりするほど見てきた。

66過日のkuraiman社長氏宅、まあこんなものか?としていたが、粘ってもう一度仕切り直しで音像定位の調整を丹念に行う。電源周り改造のエージングも進み、突然jazzが覚醒した。それまで殆ど居眠りをしていた名工ミルトさんが、食い入るように聴いているではありませんか。50年も聴き続けているガボール・サボのgypsy’66は2度と聴けないような迫力で、新たな才能を発見したような興奮に包まれる。しかしgypsy’66のcdがamp工房のインパルスオリジナルレコード盤より良い音では、考え込んでしまう。

3_2共同研究者の認定基準を持った名工ミルトさんは、ガボール・サボのgypsy’66の2度と聴けないような音に覚醒したか?帰りの車中、次々とスーパー電解コンデンサ開発のアイディアを噴出させる。”一番外側のマイナス極ofc純銅板に分厚い1.5mmを使い、純銅板エンドの双方をL型に曲げそのL型同士をofc純銅ボルトも作り締め上げる!あのofc販売業者にはofcの丸棒もありネジを切りetc...”こりゃあ凄いや、あんぷおやじも唖然、電解コンデンサのギャップも見事に調整できるし、マイナス極のofc純銅板1.5mmはとんでもない音を出すに決まっている...人は時として覚醒するもので、ここで開発者の値打も決まる。

5翌日ガボール・ザボのgypsy’66を注文しました、と名工ミルトさんが訪ねてくる。そこで再びスーパー電解コンデンサ開発のアイディアが伝えられ、”最内側と最外側にofc純銅板を配置して全体を包み込み端面をハンダ付けすれば電解紙が密閉されて電解液の蒸発は無い”又しても凄いアイディアだ。そう来たか!ならば至宝のフィリップス電解コンデンサ1989年モノで勝負しよう。

6その場でニッパ1丁でサクサクと解剖を始める。思わず歓声をあげ”これだ!”電解コンデンサの表面のボコボコはコンデンサエレメントを固定する為で、パラフィンなどの軟弱な固定材を使用していないから振動力学的に最高の音を出していたのだ。実に単純だが巧妙な仕掛けにたまげて、思わず日本のコンデンサメーカに”もっと出せよ!アイディア”となってしまう。

Caravjazzオーディオはこうあるべき!こうじゃあなければならない!などの常識は一切捨て去ろう。余りにも進化したデジタルテクノロジーは何でも手に入り、何でも出来ると錯覚させてしまう21世紀、常識とゆう錯覚した安住の地からは本物は生まれ難い。恐れず非常識とゆう衣をまとって突き進もう。サン・ルイジ・ディ・フランチェージ聖堂のコンタレッリ礼拝堂にある、1600年にカラヴァッジオによって描かれた3部作、聖マタイの召命、聖マタイと天使、聖マタイの殉教のうち、画像の”聖マタイと天使”が最高傑作と決めて常にjazzオーディオ表現の指標としている。400年もの長きに渡り人々を感動させ続けるものが本物で、そこに現実と幻想を観る。そしてコルトレーンの現実と幻想、この幻想にこそ我らの思いが込められる。

922月11日にマイナス極をofc純銅板にしたものが完成して”音はアルミ臭さが大幅に減り、太くなり低域が沈み込みやや甘くボケて純銅の音色特性そのものが出てきて苦労は報われた!”としたが、あれから5日が経ち遂に覚醒した。ビル・エヴァンスの高音質ではない普通のcdでもピアノはカキーンと深くはじけ、ジルジャンは染み渡り、ベースはゴンゴンと沈み込み、これが半分ofc純銅板電解コンデンサの威力かと思い知らされる。電源が音を出している信念で探求してきたが、その最重要部品が電解コンデンサだった。トランスやプラグやダイオードや金ヒューズや、それらよりも圧倒的に音を支配している。言い換えるならば、アルミ箔電解コンデンサは如何に音を悪くしていたか!となる。

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2017年2月13日 (月)

解剖力学 最強の銅コンデンサを作る編

Gege嫌いなものが好きになるなどの現象は、枚挙に暇が無い。カラバッジオは悪党のくせになんや!コルトレーンなんか分かりっこない!水木しげるなんか薄気味悪い!これが今では180度方向転換するのだから人生は奇想天外で、面白い。貸本漫画時代の花形は、なんと言っても「さいとうたかお」先生で、塾生になって劇画の勉強をしていた。薄気味悪い水木しげる先生の貸本漫画は借りることなど無かった。昭和39年頃、旧清水女子高の近くにおばさんが営んでいる貸本漫画屋を発見、1冊50円で貸し出していた。薄暗い貸本漫画屋はなんともネクラで、子供達が出入りする時代は終わって青年層の漫画になっていた。それが静岡駅ビルの大きな本屋さんの明るい本棚に水木しげる先生の本が陳列されて、かび臭かったあの時代のチョット怪しげなものがすっかり文部省推薦のような?健康的はむしろ寂しい。刷り部数2000冊くらいの水木しげる先生の貸本漫画のオリジナルなどは、ブルーノートのレキシントン盤よりも高いくらいで、あの時代に買っておけばよかったと残念に思う。その後の人生は興味深く、カラバッジオは名画を描きながら逃亡を続け、巨万の富を得た水木先生は、あの時代のザラッとした絵の感覚は無くなり丸く穏やかな絵になり、成功者のコルトレーンは寿命と芸術性を引き換え更にザラッと過激になり。

1でありますから現代テクノロジーもチョット怪しい世界へと向かうのでありまして、今回は最強の銅コンデンサを作りますの編。アルミ箔のコンデンサと銅箔のコンデンサの違いが一目瞭然でないシステムは、音色感度が鈍くなっているから深刻に受け止めた方がよろしい。現在最強のコンデンサはDuelund社銅コンデンサでお代も最強、銅箔と誘電体が入手できて手巻きすればこれを超えられると思うが、未だ作る時期ではない。そこで銅コンデンサの中でいっとう安いjensen社(赤丸印)を解剖して水晶粒を充填する。
2表記の通りオイルコンでオイルコンは凄い!みたいな風潮もあるが、一体何が凄いのだろうか?日立時代に油入機器の面倒みていたせいで、全く信用していない。絶縁度確保で使うがpcb事件以来オイルコンには恨みがある。大騒ぎになる以前は平気でpcb入りのオイルを触っていた。特に困ったのが柱上の高圧油入遮断器で、オイルの酸化劣化により開閉時のアークで発火して爆発、電柱の上から炎の落下する姿を目撃した時は、油入機器に対し怒りを覚えた。余談だが、これらの蓄積で気中遮断器など乾式の時代になっていく。だから必要以上な偏見でjensen社はまずいのではないかと思っていたが、解剖してオイルを抜いてしまうのだから、まあ良いか。
3凄耳のm+aさんがアルミ臭いとjensen社の銅コンデンサを評価していたが構造からくるもので、オイルが充填され宙に浮き、銀線リードにアルミケース、これではm+aさんの言うとおり防振構造上音が悪い。最近はミルトさん流でニッパ一丁でサクサクと解剖する。オイルがタラリと出てくるがpcb入りでじゃあないから安心して扱おう。
4解剖が完了して中身が姿を現す。両端に樹脂のケースでコンデンサエレメントを半固定し、中央にスポンジ様のモノを巻きつけアルミケースと直接接触しないようにしてある。これで50$とは少々お高く手作り品のレベル?量産化すればmcは300円くらいとはじける。
5構成部品を並べてみた。銀線貫通のエンドブラケット所謂ハーメチックシールに近い構造、半固定用樹脂ケース、銅箔コンデンサエレメント。これに捨ててしまった絶縁用の鉱油とアルミケースとなる。この構成部品中使用するのは銅コンデンサエレメントのみとなる。
6この銅コンデンサの最大の特長が左右の±極性用に銅箔を誘電体より長く出し、それぞれ銅箔を潰して全部に導通を持たせ、且つハンダ付けできるようにしてあり、そこに銀線がハンダ付けされていた。要するに銅箔全部から信号を取り出す構造で、コンデンサでは常識かも知れないが素晴らしい。赤丸印の所にモガミのofc線をハンダ付けする。
7いつも通りofc純銅筒を作る。左の銅コンデンサエレメントを立ててあるには、オイルを抜くためで放置してある。
8水晶粒を充填する。ここの水晶粒サイズは重要で細目を使う。音声信号は微弱で必然的に細目となる。
9 水晶粒を充填したら表蓋をハンダ付けして銅コンデンサは完成となる。
91こちらが以前の水晶粒防振構造化銅コンデンサで、アルミケースの上から水晶粒で防振していた為、真の防振構造にはなっていなかった。防振構造と言ってもかゆい所に手が届かない間接防振方式が大半で、投資対効果で良いとはいえない。
93音出しでこれはもう小事件です!毎度事件でスマンのだが、電解コンデンサは大事件で電源は何よりも優先し、次がカップリングコンデンサの類となる。Duelund社銅コンデンサを超えてしまい、安いjensen社銅コンデンサの圧勝は朗報であります。jazzオーディオで最も重要で優先すべきは音色特性で、音色を深々と色気をもって表現できなければ始らない。
Cx310ヴァイオレンス住職が電解コンデンサの鬼防振構造をたまげた顔で見ながら”あんぷおやじー、まだやることがあるのですか?”と聞くもんだから”なんぼでもありまっせ!”と答えた。直ぐにでもやってみたい奇想天外が古典管を輪切りにして、最上級の水晶粒細目を充填して、再びガラスを溶着してトップから真空ポンプを用いて真空引きをする。これならば真の防振構造化真空管が出来上がる。水晶粒中に含まれる酸素は?電子は飛ぶのか?熱には?そんなことはやってみなければ分からない。こんな面倒をするならば中国の真空管メーカに作らせたら?となるでしょうが、これができないのだな~、古典管を作らせたあの時代の力は現在得ることはできない。まだやることがありますか?の答えは無限にあるとなり、回路方式がどうたら、分解能がどうたら、サーボがどうたら、など常識を唱えている内は所詮jazzオーディオもたいしたことはなく、叩く、切る、削る、曲げる、擦る、熱を加える、殴る...ヴァイオレンスだ~、これらの痛快馬鹿力が軟弱になったjazzオーディオへのアンチテーゼであり、商業主義に飲み込まれない自由の砦であり、音楽人生を面白くする。

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2017年2月11日 (土)

電源力学 電解コンデンサ開発騒動記3

00人間の感覚器官で目や耳は選択的情報取り込みの生理的現象があり、見ているようで見ていない、聞いているようで聞いていない、が起き易い。この2つが優れていたならば、もっと絵が上手くなったであろうし、音も良くなっていたはずだ。しかし安心して欲しい、人間は平等に作られており目や耳が劣る分嗅覚に優れ、アンプ製作時のしくじりのよる過熱や焼損はいち早くキャッチ出来てトラブルを未然に防ぎ、第一嗅覚はjazzオーディオの進むべき道を確実に嗅ぎ分ける。画像の音の良いトランジスタ開発もその嗅覚の結果で、この時はしくじったが素材力学へと繋がり、トランジスタの半金属シリコンや純銀素材は音の悪いことをあぶり出した。電解コンデンサの開発もその得意な嗅覚のお陰なのだ。

1どうしても譲歩出来ないのがアルミ素材であり、電解コンデンサの最大の間違いで音を悪くしている。オーディオなんかおまけのグリコで、太陽電池のmpptインバータやパソコンやプリウスモータ駆動が主たるユーザーで音には関係ない。電解コンデンサのプラス極は酸化皮膜の生成が必要で直ぐには出来ないからアルミ箔をそのまま使い、マイナス極はofc純銅板を使う構成でもう一度トライした。雨の中エンチョーへ出向きΦ300mmの紙管を入手し、100mmの長さで切断した。

2例の如く電解コンデンサを解剖して容量を測定しておく。430μfと出た。

3次の作業に慎重を期す。電解コンデンサ解体時に各素材の扱いがテキトーで間違いをしてしまったため、解体しながら素材に明記した。プラス極の表と裏、電解紙の表と裏、マイナス極の挟み込む向きなど。マイナス極のアルミ箔と電解紙は使用しない。

4Φ300mmの紙管にサランラップを巻いて電解液が染込まない策を講じ、その上にマイナス極のofc純銅板0.2mmを巻きつける。表面積のエキスパンドはやっていないから静電容量は大幅に落ちる。落ちるが音は良いはずだ。

5 ofc純銅板マイナス極の上に電解紙を巻きつけ、その上に表裏を間違えないようにプラス極のエキスパンドされたアルミ箔を巻きつける。今度は絶対に間違えていない。最後のサランラップでグルグル巻きにして電解液の蒸発を防ぐ。

6静電容量を測定すると12.7μfと出た。430μfが12.7μfとなり1/30の容量に何となく納得する。いくらプラス極の表面積がエキスパンドされているとはいえ、受け取り側のマイナスがノーエキスパンドではこうなり、表面積はおおよそ30倍であることも分かった。

7次が恐る恐る電圧を印加してコンデンサの体を成しているか検査する。前回は250vまで印加したが、今回の電解コンデンサは結構苦労しているので壊したくなく、204vで止めた。放電特性もまあまあで良い感じに安堵する。

8再度静電容量を測定すると約17μfまで上昇し、最終的には水晶充填圧で20μfまで上昇すると踏んだ。電解コンデンサの容量と音の良し悪しは直接的ではなく、むやみやたらと大きくしても音は良くならない。幸トランジスタの定電圧回路が入っているため20μfもあれば十分だ。

9前回開発の解体して巻き付けたΦ200m150μfのコンデンサを内側に入れて、その外側にΦ300mm20μfのコンデンサを配置する。理由はしくじった時配線の変更で直ぐに切り替えられるため。最内側にダミーの紙管を入れて水晶粒を慎重に充填する。これで出来上がり。

91さて音はどうゆう風に変わった?...遂に来たな!であります。スキャンスピークスピーカシステムのセアスのドームツイータではジルジャンの表現がもうこれ位で限界かも知れない。288-16gにすれば凄まじい音になっているはずだ。音はアルミ臭さが大幅に減り、太くなり低域が沈み込みやや甘くボケて純銅の音色特性そのものが出てきて苦労は報われた。

92さてこれで終わりとはならずofc純銅板の電解液による酸化に対しては、まだ対策が無い。イメージ的には画像の抵抗箱と同じような仕上がりにしておき、外形Φ400mmの電解コンデンサ別置きにし、配線はモガミofcを水晶粒防振構造化したケーブルにする。こうしておけばメンテナンスも楽で寿命試験中にたまにはバラして検査する。

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2017年2月 9日 (木)

電源力学 電解コンデンサ開発騒動記2

1

電解コンデンサの開発は見事に失敗してしまい、その要因を分析してみた。陰極もエッチングして面積を拡大してあり、ofc純銅板は表面積拡大はやっていないので静電容量は下がる。更に現在の電解液ではofc純銅板を酸化させて緑青(ろくしょう)を発生させるため、表面処理が必要になる。電流洩れについてはもう少し探る必要もあるが、積層構成を間違えたようだ。ofc純銅板の電解コンデンサ開発についてはきちんと設計してから取り組むことにした。とりあえず電解コンデンサを解剖して紙管に巻き直して、水晶粒防振構造化した水晶電解コンデンサとして進むことにした。
2前エントリーと同じコンデンサを巻き解き、Φ200mmの紙管へ巻きつけ、サランラップで覆った。静電容量は150μfで、実測値450μfよりエラク小さいが、巻き付けた状態では平面の2倍の容量になり225μfが平面正常値、更に巻き圧は甘く容量は下がるから150μfでも良しとした。直流電源をスライダックで可変して50vまで印加した。洩れも無く直流波形も正常で良さそう。
3こうなりゃあシメタものでたたみかけるが、やっぱり入れ物は不細工なタライとなり水晶粒を充填する。真ん中の黒い紙管は水晶粒充填量が多すぎるのでダミーで入れた。巻きつけた電解コンデンサの表面は、周囲の水晶粒により加圧されて好都合、水晶粒充填は慎重に行う。
4次が重要で水晶粒による加圧状態で直流電圧を上げていく。350v耐圧だが使用電圧が150vなので250vまで上昇させる。全くの正常で電解コンデンサの体を成した。電源オフ時の放電特性も正常で洩れ電流も少ない。
5エージング中の水晶電解コンデンサ、放置しておいたらピーク値で充電して入出力とも値は一致して255v、安定度も確認できた。
6いよいよカニンガムcx350ラインアンプへ水晶電解コンデンサを組み込むが、15kgもありやたら重い。黄色丸印は解剖コンデンサの水晶漬けしたもので配線を外し、赤丸印水晶電解コンデンサへ繋ぎ音出しをする。さて音はどうゆう風に変わった?...これはもう事件です!
91聴いたことのない音に違いないし、噛み付き、恐ろしい音が倍加され、それに美しさが加わって...しかし万事メデタシとなるほど甘くない。音エネルギーが強烈過ぎて今まで対処したことが無い初めての経験で、こりゃあ思案のしどころだな。今まではアルミ箔の電解コンデンサが出来なりに鳴ってアルミの音を気にしていなかったが、今回は白日のもとにさらされてしまい、好事魔多しでアルミの音色が正体を現す。やはりここは銅にすべきと決心した。先達の音「恐怖」も、ここのアルミを観てしまったのかも知れない。
9_3エネルギーの強烈さとアルミ臭さの対応を次々と打ち出す。先ずはラインアンプ電源部(黄色丸印)を水晶粒で充填して振動対策をし、ケーブル類で振動対策がされていないものを水晶粒防振ケーブル化し、水晶電解コンデンサへ銅コンデンサを並列接続する。ようやく音がまとまり始め凄い音色にたまげ、聴くjazzも1950年、60年代録音の自然な音のcdへやっと戻した。現代録音の顕微鏡で観たような録音では、楽器の音色が凄すぎて音を聴いてしまい、jazzを聴けないので止めた。
7ここで1つの結論に到達する。音は紛れもなく電源が出しており、その最重要部品に電源トランスと電解コンデンサがある。そして音色支配力は電解コンデンサの方がトランスを上回る。その強烈なエネルギーの源はコンデンサの金属誘電体にあると思え、フィルム誘電体の電源では綺麗になるだけでこんなエネルギーは出せない。よって電源のコンデンサは電解コンデンサに限り、且つofc純銅を電極に持つ。金属の音色をここまで研究すると、素材力学上アルミを使うなどもっての外で純銅は決して譲れない。
Caraba目指す表現を絵画でいうなれば、サン・ルイジ・ディ・フランチェージ聖堂にあるカラヴァッジオの3部作、聖マタイの召命、聖マタイと天使、聖マタイの殉教となり、光と闇、躍動感溢れる絵力、どこまでも深い美しさ、となる。純銅電解コンデンサが出来たならば表現出来ると思うが、はたして可能性があるかどうかはやってみなければ分からない。

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2017年2月 7日 (火)

電源力学 電解コンデンサ開発騒動記

Kkawamjのk川さんから”過去に電解コンデンサーを分解し、巻きをほどいてガラス板に挟んでラップで包んだ猛者がいました。その音は「恐怖」と書かれていたように記憶しています。”との情報をいただき、狂次元のオーディオマニアは昔から居たものだ。そのk川さんは金田式daコンバータに水晶の親戚である石英砂の珪砂(sio2)を入れられ、”ガツンと来るサウンドを手に入れました!”と、ご報告も頂きました。砂の類は生成上微粒子と不純物が残り、これらが湿気で固まるり振動防止の効き目を弱くしますが、5号と粒子のサイズも良いようで成果を出されたと思います。とにかく安いのがいい。

1単にアルミケースを解剖して水晶粒防振構造化した電解コンデンサの音は”噛み付き、恐ろしい音!”になり、更にこの方法を進化させたらどうなるだろうか?とゆう訳で次なる手立てに出た。日本ケミコンのフツーの電解コンデンサcegw350v470μfがモチーフとなる。

2先日のアンプラボでコンデンサの開発は名工ミルトさんと共同作業になる。ノコで横を切ってなんて言っていたら、ミルトさんはニッパ1丁でサクサクと見事な解剖に唖然。下にあるパラフィン状のモノはコンデンサエレメントの固定用で綺麗に取り去る。はなっから縦長のコンデンサを選んだのはコンデンサ帯の長さを短いとふんだから。

3_2ところが解いてたまげる、コンデンサ帯が長い!たかが外形Φ36mmの電解コンデンサが、何と960mmもあり予定が狂ってしまった。

4コンデンサの母材はΦ200mmの紙管でせいぜい円周は630mmで短い、めげずに紙管を切断する。

5紙管のため電解液が滲みこみ蒸発してしまうと困るので、表面にサランラップを巻き付ける。これは安定度に欠けるので次回は紙管表面にウレタン塗装を施そう。

6マイナス側電極のアルミ箔を撤去してofc純銅板をを強引に入れる。プラス側電極のエッチングと酸化皮膜加工されたアルミ箔はそのまま流用する。電解紙は元通りに各電極箔に貼り付ける。

7その電解コンデンサ帯をコンデンサの母材のΦ200mm紙管にグルグル巻きつける。このグルグルは予定外で1周だけにして、その表面を水晶粒で防振化する。一番外側にはofc純銅板を巻きつけ結束バンドで強引に締め込み、プラスとマイナスの電極のギャップを詰める。まるでスシのシャリ桶のようなものが出来上がる。

8ここからが事件で、画像は最初に測定しておいた日本ケミコン電解コンデンサcegw350v470μfの実測値で445μf、これが50μfしかない。コンデンサを作りそのまま通電する訳にはいかないので、スライダックで直流電圧を徐々に上げる。保護用の抵抗1kΩを直列接続してあるから、電極タッチによるショートにも対応できる。しかし一向に充電電圧直流波形にならず、どうやらジャバジャバと電気が洩れているようで、完全に失敗!

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2017年2月 5日 (日)

解剖力学 電解コンデンサ解剖番外

Tosima戸嶋靖昌さんの怒(ド)リアリズムは荒削りな筆運びを遠方から眺めると見事に像が浮かび上がる手法だが、知る限りではカラバッジオが最初ではなかろうか。画像は”街・三つの塔~グラナダ遠望~”1984年。

Caravaggioxカラバッジオのキリストの捕縛の兵士の甲冑は白がベタっと塗られており、これを遠くから眺めると甲冑の中央が光輝いて観える。

Lasu 次がベラスケスのラス・メニーナスで、皇女マルガリータのレースのリボンは細密描写とは程遠く、筆の軽妙なタッチで見事に描き上げてあり、これを遠くから眺めると軽やかな本物に観える。真に上手い画家とは一撃で描き上げる。戸嶋靖昌さんはプラド美術館のベラスケスをお手本にされて、独自の手法を編み出したようだ。戸嶋靖昌さんの表現法を支持する最大の理由は、ベラスケスの源流にイタリアバロック期のカラバッジオがあると推測でき、絵画の王道を継承されているように思えるからだ。

1x至宝のフィリップス電解コンデンサ4000μf200v(黄色丸印)を使用したカニンガムcx350ラインアンプの主電源になり、左右チャネルの干渉防止とエネルギー増強で31df6と100μfのスプラグ電解コンデンサ(赤丸印)を使用していた。従来の手法ではこの画像部分全てを水晶粒で埋め尽くして防振構造化しており、それなりの効果は出ていた。

2xそれを国産の日本ケミコンの15000μf160vを解剖して水晶粒防振構造化したスーパーチューニング電解コンデンサ(黄色丸印)に交換した。”音を出すと唸り声を発して噛み付き、恐ろしい音である”と形容したが、至宝のフィリップス電解コンデンサは吹き飛んでしまい、もしかしたらこの手法でどの銘柄の電解コンデンサでも良くなってしまう。音に噛み付かれて慌ててエネルギー増強の31df6と100μfのスプラグ電解コンデンサ回路(赤丸印)の小細工は止めにした。

Cxたいていは音に噛み付かれてると慌てて失敗した!と思うに違いない。これが違うんだなー、水晶粒防振構造化するとスピーカからどんどんエネルギーが噴出して振動帰還が強力になり、より煩くなる。これはさんざん経験済みで煩くなればしめたもので、大歓迎なのだ。今回の事件は煩いどころか音に噛み付かれてしまい、もの凄い!カニンガムcx350ラインアンプはテンポラリーで水晶詰めが未完成だから、モロに振動帰還が掛かり噛み付く。煩い、噛み付くが出たら水晶粒防振構造を強化するしかなく、とりあえず黄色丸印の困ったらマックコーヒーカップにDuelund社のカップリング用銅コンデンサを入れた。途端に噛み付きが音楽エネルギーに変換されて、してやったりだが未だ足りない。

3電解コンデンサの防振対策もトランスの防振対策も痒い所に手が届かない方式だったため、トランスについては完全に解体して防振構造化で大きな成果を上げており、今回は電解コンデンサで痒い所に手が届く方式を確立した。これは大いに朗報で、今後は国産の真面目で地味な電解コンデンサを解体水晶粒防振化構造にし、噛み付き電解コンデンサとする。暫くはこの手法でjazzオーディオを進化させて、その間に銅電解コンデンサの技術を確立させようと思っている。

当たり前のことを当たり前のようにやっていたのではロボットベンチャーの成功も無かったし、jazzオーディオの革新も無かった。人にとって重要は大きな失敗と小さな成功で、成功の経験は別な分野へ挑戦した時にゆるぎない信念となり、失敗の経験は成功への道筋を分厚くしてくれる。成功も失敗もしない人生ほどつまらないモノはない。

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2017年2月 3日 (金)

解剖力学 電解コンデンサ解剖了

Tosima3内面の露出、魂の内面から発する光、これを表現するには対象物との親和が不可欠でそれこそが芸術とも言える。よって親和力は天才にしか与えられなかった才能なのだ。巨匠と呼ばれている芸術家も多く観たが、画風がどんどん別物に変化する芸術家はあまり信用しない。ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、カラバッジオは生涯を通じ同じ表現法を全うされたから信用できるし、戸嶋靖昌さんは怒(ド)リアリズムを生涯を通じて全うされたから支持する。内面の露出、魂の内面から発する光は言うは易く、掴むは至難で、解剖力学の電解コンデンサの解剖となる。電解コンデンサと親和し内なる光を理解せずして、何で電解コンデンサが悪者なのか?

00どうもにも分からないことや、怪しいことや、不都合は全て電解コンデンサに押し付けたり、コイツにまかしておけば何でも処理するだろうと、どうも身分最下位のフシがある。こりゃあ間違いで、電気を蓄え供給するのだからあるタイミングでは電解コンデンサによって電源は乗っ取られ音は支配されてしまう。よって身分は最上位なのだ。画像は上海駿河屋さんに調達して頂いた至宝のフィリップス電解コンデンサ1989年モノで当然製造中止品、”もう入手は無理!”と言われて、解決策を模索していた。その結果解剖とゆう暴挙に出た。

1sae2600パワーアンプに使われていたGEの電解コンデンサ9800μf100vの解剖は予行演習にしかすぎず、本番は国産の日本ケミコンの15000μf160vの解剖とスーパーチューニングにある。そもそも電解コンデンサによってナゼ音が大きく変わるのか?

2これについての推論は誰にでもできる。電解液の種類、挟み込んだ紙の種類と厚さ、アルミ箔のエッチングや酸化皮膜の生成具合、巻取り圧、コンデンサエレメント固定材、アルミ箔リード線、etc、要素が多く複雑で当然音は変わる。しかしこの要素の中に決定的な何かがあるはずだ。解剖とスーパーチューニングによって国産の電解コンデンサでも使えるようになれば朗報、かくして日本ケミコンの解剖に入るが手法を変えた。端子側のアルミ端面を4箇所ノコで切り、ニッパで剥いでいく。この手法にすればノミの滑りもなく安定して解剖できる。

3結局のところスマートな解剖はできず、今回もズタズタの解剖となった。ロウ(パラフィン)に似た物質がコンデンサエレメントとアルミケースに間に充填しあり、絶縁、防振を兼ねてこれらで音質は左右されると読み解ける。ペラペラなアルミ箔リード線はプラスとマイナスに3本づつ出ているから3コンデンサエレメントとなり、並列接続で15000μfを得ている。

4とにかくこのロウ(パラフィン)に似た物質は気持ちが悪いし、音を悪くしているに決まっているから丹念に削ぎ落とす。電解紙が薄いので削ぎに失敗すると紙まで剥離してしまうから慎重な作業が続く。おまけにこの物質は粘着性もあり手にやたらとベタベタくっつくが、ピリピリ感は無い。電解コンデンサは化学の固まりで、しかし専門外の分からないことだらけで今更の化学を勉強をすることにした。

5日立時代はpcbのあんぷおやじと呼ばれ、ポリ塩化ビフェニールについては社内の質問を一手に引き受けていた。1950年、1960年代製造の高圧油入開閉器や油入コンデンサの多くはpcb入りで、設置具合を調査して保管場所も1箇所にした。発がん性物質pcbで大騒ぎになり、管理を社より命じられていた。でありますから古いコンデンサを扱う時はこの事件が蘇り細心の注意を払い、解剖した日本ケミコンは薄いポリ袋へ格納する。この段階でアルミのネジ端子は削除してある。

6次が本解剖のハイライトの1つで薄いアルミ箔リード線へハンダ付けするが、アルミ故ハンダは付かない。ならばエイ面倒だ!と3本束にしてモガミのofc線を縛りつけそこにハンダ付けして電解コンデンサのリード線とした。不細工なm5のアルミネジユニットが無くなるから、ここの音質カイゼンは大きい。

7そしてこれが本日最大のハイライトで、日本ケミコンの15000μf160v電解コンデンサエレメントを水晶粒で防振構造化する。一応何が起きるか分からないのが化学で薄いポリ袋でコンデンサエレメント全体を覆い、直接水晶粒が当たらない配慮はした。薄いポリ袋もポイントで水晶防振効果を損なわないための工夫である。

8鉄缶ではなくてofc純銅筒を準備すべきだが、間に合わないので鉄缶をテンポラリーで使い水晶粒をしっかり充填する。トランジスタdcアンプであれば±電源の電解コンデンサが2個は必要、ところが真空管アンプは1個で済んでしまいこれが良い。

9カニンガムcx350ラインアンプ用の電源メイン電解コンデンサを、至宝のフィリップス電解コンデンサから水晶粒防振構造化した日本ケミコンの15000μf(黄色丸印)に交換する。音はどうゆう風に変わった?
もう20年以上も昔になるか、取引先の社長さんがカーマニアでイタ車のランチャ・テーマ8.32に乗っておられ、よく同乗した。正にこれっ!フェラーリ308のエンジン搭載でV8の3Lで215馬力、面構えは穏やかだが一旦走り出すと...いや音を出すと唸り声を発して噛み付き、恐ろしい音である。

90こうなりゃあ電解コンデンサを銅で作るしかない!電解コンデンサの場合は誘電体にフィルムなど使わず、酸化皮膜を形成し金属誘電体とする。ここが最大のポイントで、電源において誘電体がフィルムでは十分なエネルギーを出せず、電解コンデンサの金属誘電体だからこそ強烈なエネルギーが出せて、電源には電解コンデンサの方が良い所以なのだ。酸化皮膜は所謂サビ(絶縁体)で電気分解でできる。最大で100倍くらいの表面積拡大手法のエッチングは、どう考えても音の良くなる方向ではないので止めて、ここに物理的ゲインは持たせず、また素人細工で作るから酸化皮膜層の厚み管理上も構造を複雑にすべきでない。仮に外形がΦ500mmでタライサイズになったって一向に構わない。電解液はホウ酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、アジピン酸アンモニウムの何れか?音で判断する。ofc純銅箔も0.1mm~0.2mm程度と厚くし、媒体の紙には拘り、うだつの美濃市を訪ねて和紙の中で音の良さそうなものを探そう。静電容量は出来なり、全てテキトーだから作れる可能性は大となる。アンプラボは多士済々で、パーカショニストのnakaさんがこの分野のプロフェッショナル、薬品の入手から化学処理まで可能である。

Tosima4ハイレゾだの32bit daコンバータだの商売上は大いに進化させて儲けてもらっても結構だが、芸術の芸の付くjazzオーディオのおいては、戸嶋靖昌さんの怒(ド)リアリズムは指標であり進むべき道を示唆している。時代は前衛へと変化したが前衛の前衛で行き詰まり、そんなコトにはわき目も振らずひたすら独自のリアリズムを追求したら、時代の最先端になっていた。1930年代の時代が作らせた文化遺産的古典管、1950年代、1960年代ひたすら戦い続けたジョン・コルトレーン、古臭い3相誘導電動機ターンテーブル、何もかもが馬鹿力を必要とする荒削りの力技、荒削りを遠方から眺めると見事に音像が浮かび上がり、コルトレーンと対峙できる。そうありたい...了

あとがき:ここ何日かは殆ど寝ていない、寝ちゃあいられず面白いに没頭した。最終章は面白いと好き嫌いで、毎日笑って生きようと思っている。ノーベル物理学者ウイリアム・ショックレーに憧れ、コルトレーンjazzに憧れ、しかし今のアメリカはまるで面白くない。日本の方がよっぽど面白い、よって面白いは日本で探そう。

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2017年2月 1日 (水)

解剖力学 電解コンデンサ解剖

Tosimayasumasax国営放送で凄い画家の絵を観た。スペインのグラナダに怒(ド)リアリズムとでも表現したら良いのだろうか?日本人画家の戸嶋靖昌さんが25年間も在住していた。1996年にグラナダを旅した時にはまだ居られた訳だから、今頃知るとは残念で遅きに失した感がある。本物の絵を観た訳ではないが、プラド美術館で観た暗いリアリズムのゴヤよりも、重苦しい迫力を感ずる。”汚い色を使いこなせないと本当の美の表現はできない!”と言われていたようで、ピンと来た。そうなんです、ブルーノート1950年代の美しくなく痩せ易いゴリゴリ音を上手く使いこなせないと、jazz黄金期の真髄に迫ることはできない。戸嶋靖昌さんの怒(ド)リアリズム的jazzオーディオ表現が、表面的には何もかもが綺麗に明るくなり過ぎて、闇を隠そうとする現代にこそ必要と思う。

1アンプラボでは”狂っていますね!”が最近の挨拶になっており、余人をもって代え難しは狂気の世界で、そこまで探求しないとそんじょそこらのjazzオーディオと同じになってしまう。今回の狂いは電解コンデンサになる。電解コンデンサを悪者のように扱う人々も多いが、このコンデンサしか電源と蜜結合できないから何とかするしかない。そこでsae2600に使われていたGEの電解コンデンサ9800μf100vを解剖して、謎を解き明かそう。

2端子の付いている側からノミとハンマーを使いゴムシール部分をアルミケースから剥がしにかかる。もっと電解液がベタベタしているかと思っていたが、大したことはなく解剖も案外楽だな。但しノミの入れ方を間違えるとコンデンサの破壊につながるから、慎重且つ大胆に解剖を進めよう。

3期待していたコンデンサ引き出し線はアルミでがっかりした。要するにこの種の電解液に耐える金属はアルミになりコンデンサ本体の金属箔、引き出しリード線、端子、これらはかような条件で全てアルミとなっていた。電解コンデンサのm5のタップの切られたネジ部がみんなアルミで音を悪くするのになぜ?と長年疑問を持っていた。

4 更に解剖は進みアルミケースを縦に切り始める。名医とは言い難しの乱暴な解剖に我ながら目を背ける。アルミケースを開いてコンデンサエレメントを抜き出そうとしたが、どうやら底部で接着してあるようだ。結局はズタズタに解剖してコンデンサエレメントを取り出した。

5アルミ箔と電解液を浸した紙をグルグル巻いて電解コンデンサは作られている。少々だが電解液に触れるとピリピリと違和感があり、取り扱いには注意しよう。右側の黒い丸やコンデンサエレメントの黒はゴム系の絶縁及び防振材で、これが溶け出して底部に張り付いていた。

7完全に解剖が終わった電解コンデンサで所要時間は1時間、たったこれだけで多くの事情が理解できた。フィレンツェ時代のダ・ヴィンチは夜な夜な死体置き場に通い、禁止されていた人体の解剖を行い名画の原動力にした。100冊の専門書を読むより、1回の解剖で明らかにされることの多さにたまげる。

Tosima2生涯を通じて富や名声に重きを置かずそれらに無縁で、800枚もの絵を残された。亡くなった後にその膨大な絵画が発見されて評価が高まり、孤高の芸術家の生き方をされた。芸術家のブームも作られているのか?仕掛けられているのか?フェルメールの時も、モネの睡蓮の時も...幾多もあったが心を動かされることはなかった。しかし戸嶋靖昌さんの絵画にはダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、カラバッジオ以来に心は動揺し動かされた。jazzオーディオ表現の新たな指標(近くでは荒削りだが、離れると分厚く音が浮きあがる)の登場に近づきつつあったコルトレーン魂が遥か彼方に遠のき、又してもスタート点なのか?描きつくされたはずのリアリズムもまだスタート点であることを示唆し、清貧とゆう2文字が似合う21世紀孤高の天才画家が、日本人であったことに感謝し誇りを持とう。

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