« 電源力学 電解コンデンサ開発騒動記6 | トップページ | 電源力学 純銅電解コンデンサ設置 »

2017年2月25日 (土)

電源力学 電解コンデンサ開発騒動記了

Kuruma_2由比のサクラエビ漁のついでにあがってくる車エビの天然モノは貴重で、当然割烹わかすぎが競り落とし、タイミングが合えばお店で頂ける。塩をぱらっとふりかけ軽めの焼きが絶品で、この姿は芸術品と言えるほど美しく、食するに躊躇した。若旦那に教わったのが味付けの基本中の基本出汁(ダシ)で、これがきちんとできないと料理の全てが狂う。ここに音との共通性があり、我ら日本人の味付けの基本は素材を生かしたシンプルな味付けで、音で言うならば色んな金属素材を使いゴチャゴチャした音色よりも、銅を出汁としてシンプルな音色にした方が日本人的と言える。由比沖天然モノ車エビ塩焼きのお代は当然時価で、高いか安いか値段のつけようがないのが時価ならば、jazzオーディオもいっそ時価にしたらどうだろうか、案外経済格差の是正に役立つかも知れない?

1上海駿河屋さんから頂いた至宝のもう1つに1000μf 450vのフィリップス電解コンデンサがあり、これがいい。いいけど”もう無い!”と言われているので、古典管カニンガムcx350パワーアンプ用の決め打ち電源電解コンデンサを作ることにした。

2解剖して直ぐに気がつくが内部が美しいのだ。どちらかと言うと、電解コンデンサの身分卑しき象徴のように汚いものには蓋をしろ、みたいな内部構造でいささか辟易していたがこれは素晴らしく、良い音のする原点を見てしまった。

3耐圧450vは誘電体層が分厚く取り扱いも気楽に出来る。純銅電解コンデンサの1つのサイズに16インチがあり、銅芯はΦ300mmで電解コンデンサプラス箔の長さは950mmになるから、このアルミ箔も切断した。

4もう7個目の銅電解コンデンサの製造で手馴れたものよ。プラス極はアルミ箔を流用しマイナス極はofc純銅1mm厚を巻きつける。これの次なる課題は電解液のシール方法で、今回はアスクルのシールテープを使った。

Kurasawa実に順調でサクサクと銅電解コンデンサが出来る。やはり割烹わかすぎの魚料理と同じで、倉沢根付アジをさばいたらさっさと塩焼きにしないと旨みが減るに習い、コンデンサを解剖したら鮮度の良い内に巻きつけ旨みをシールする。

6x何時ものテストだが今回は全く物が違う。電解コンデンサの特性は抜群で安定感も素晴らしく、遂に宝くじを引いたか?
211とか845のアンプは未来永劫作る予定は無く、一番高いプレート電圧でもせいぜいcx350の400vとしている。

7日立時代は常に高圧を扱って怖さは十分に承知しており、高い電圧は自然に避けている。したがって今回の電解コンデンサ1000μf 450vが最高電圧となる。洩れ電流は製品レベル並みに少なくdc電圧は完全な直流、リップルも僅少で1次2次の電圧差はゼロ。放電特性も製品レベル並み。電圧は400vまで印加して安定度のチェックを行い、エージングはcx345の350vで行った。ダイオードブリッジの後に1kΩを接続して保護し、この抵抗の両端の電圧をオシロで見る。

72 電解コンデンサのアルミ箔電極はエッチングで表面積を数十倍に拡大してあり、これで大容量が出来る。プラス極は表面に酸化皮膜を生成して誘電体としているから、絶縁体と同じになる。この両電極を洗浄して乾燥させると、プラス箔は導通が無く、マイナス箔は導通がある。従ってプラス箔から端子する場合は、画像の黄色丸印ように誘電体を剥離してプラス極を露出させる。

81実際の純銅電解コンデンサでは露出させたアルミ箔に、ofc純銅板1mmをねじ止めで押し付けて端子(赤丸印)としている。配線材はモガミのofc線を使用しているが、本番はカルダスワイヤーawg9.5として、水晶粒防振ケーブルとする。

921人量産化が始りΦ300mmの紙管切断作業に追われる。ネット販売では紙管の切断販売もあるからそれを利用した方が良い。Φ300mmにもなるとケガキ作業を正確にやる必要と、いっぺんに丸太を切るようにはいかず、グルグル回しながら切るから手間が掛かる。電解液蒸発防止の観点からアクリやエンビパイプとなるでしょうが、紙に拘るのは歴史が5,000年もあり音に対して信用できるから。

931アンプラボは今や純銅電解コンデンサ化しており、研究用机にはそのコンデンサが散乱している。1は最初に成功した日本ケミコンの470μf 350v、2は至宝のフィリップス1000μf 450v、3は現在製作中の純銅フィルムコンで、いずれ報告しよう。

94さて完成した至宝の1000μf 450vのフィリップス電解コンデンサを使用した純銅電解コンデンサを、水晶粒で防振構造化する。電解コンデンサを解剖して引きずり出すだけではここまで音は激変せず、マイナス極の純銅板と水晶粒防振構造が相まって凄い音になる。

95早速 Everybody Digs Bill Evans から”Peace Piece”を遠慮なく大きな音量でかける。おっとっと、聴きなれた純銅電解コンデンサの音で、そのレベルから画期的に音は変わらず、無垢の電解コンデンサ時代はフィリップスと日本ケミコンでは大いに差があったがそれが無くなった。どうやらアルミ箔や電解紙や電解液の音の支配力は、差ほどでもないと理解した。どこの銘柄の何が良い主義を破壊して、何でも良い主義はあんぷおやじ流儀になりつつある。

Ma15x16インチのΦ415mmは流石に設置場所に影響がありaltecウーファサイズにすることにした。38cmウーファの15インチなら文句言う人も居まい。完全にアメリカ軍のm15対戦車地雷みたいになってma15と命名する。水晶粒防振層が20mmでは少ないが、充填する水晶粒の量を考えたらこの程度が妥当と考える。それとパーカショニストのnakaさんからいよいよ小粒の水晶の供給が可能になったと連絡を頂き(10kgや20kgであれば何処でも購入できるが、500kg~1tでは難しい)、小粒なら20mm層でも問題ない。

0何でも作ったろ!主義は時代の力までは作り出せないが、少なくとも現代に近く時代の力の希薄になったもの、若しくは現在製作のものにおいては、何でも作ったろ!主義が有効になる。銅マンガニン線で抵抗を作り、銅電解コンデンサを作り、銅フィルムコンデンサを作り、銅マンガニン線ヴォリュームを作り、銅コンセント,プラグ,ジャック,端子を作り、多分古典管のニッケルやタングステンを除いては殆ど銅化が進み、音色の味付けは随分とシンプルになる。ただし各部品が強大化して円柱が林立することになる。

00円柱が林立するとなればイタリアバロック期のベルニーニが作ったヴァチカン広場で、これほど美しい広場は見たことがない。アンプラボの研究から生まれ出す前衛オーディオは、多分にこのヴァチカン広場の如き姿になるから研究者諸君は腰を抜かさないように、またとてもじゃあないが家に入らない、などと遠慮なさらないようにあれ。芸術の測定器が無いように音の良さの測定器も無い。人間の幸福度も不幸せ度の測定器も存在せず、正確無比なデジタルを持ってしても測定できない人間社会は、やはりアナログと言うべきなんだろう...了

|

« 電源力学 電解コンデンサ開発騒動記6 | トップページ | 電源力学 純銅電解コンデンサ設置 »