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2017年2月11日 (土)

電源力学 電解コンデンサ開発騒動記3

00人間の感覚器官で目や耳は選択的情報取り込みの生理的現象があり、見ているようで見ていない、聞いているようで聞いていない、が起き易い。この2つが優れていたならば、もっと絵が上手くなったであろうし、音も良くなっていたはずだ。しかし安心して欲しい、人間は平等に作られており目や耳が劣る分嗅覚に優れ、アンプ製作時のしくじりのよる過熱や焼損はいち早くキャッチ出来てトラブルを未然に防ぎ、第一嗅覚はjazzオーディオの進むべき道を確実に嗅ぎ分ける。画像の音の良いトランジスタ開発もその嗅覚の結果で、この時はしくじったが素材力学へと繋がり、トランジスタの半金属シリコンや純銀素材は音の悪いことをあぶり出した。電解コンデンサの開発もその得意な嗅覚のお陰なのだ。

1どうしても譲歩出来ないのがアルミ素材であり、電解コンデンサの最大の間違いで音を悪くしている。オーディオなんかおまけのグリコで、太陽電池のmpptインバータやパソコンやプリウスモータ駆動が主たるユーザーで音には関係ない。電解コンデンサのプラス極は酸化皮膜の生成が必要で直ぐには出来ないからアルミ箔をそのまま使い、マイナス極はofc純銅板を使う構成でもう一度トライした。雨の中エンチョーへ出向きΦ300mmの紙管を入手し、100mmの長さで切断した。

2例の如く電解コンデンサを解剖して容量を測定しておく。430μfと出た。

3次の作業に慎重を期す。電解コンデンサ解体時に各素材の扱いがテキトーで間違いをしてしまったため、解体しながら素材に明記した。プラス極の表と裏、電解紙の表と裏、マイナス極の挟み込む向きなど。マイナス極のアルミ箔と電解紙は使用しない。

4Φ300mmの紙管にサランラップを巻いて電解液が染込まない策を講じ、その上にマイナス極のofc純銅板0.2mmを巻きつける。表面積のエキスパンドはやっていないから静電容量は大幅に落ちる。落ちるが音は良いはずだ。

5 ofc純銅板マイナス極の上に電解紙を巻きつけ、その上に表裏を間違えないようにプラス極のエキスパンドされたアルミ箔を巻きつける。今度は絶対に間違えていない。最後のサランラップでグルグル巻きにして電解液の蒸発を防ぐ。

6静電容量を測定すると12.7μfと出た。430μfが12.7μfとなり1/30の容量に何となく納得する。いくらプラス極の表面積がエキスパンドされているとはいえ、受け取り側のマイナスがノーエキスパンドではこうなり、表面積はおおよそ30倍であることも分かった。

7次が恐る恐る電圧を印加してコンデンサの体を成しているか検査する。前回は250vまで印加したが、今回の電解コンデンサは結構苦労しているので壊したくなく、204vで止めた。放電特性もまあまあで良い感じに安堵する。

8再度静電容量を測定すると約17μfまで上昇し、最終的には水晶充填圧で20μfまで上昇すると踏んだ。電解コンデンサの容量と音の良し悪しは直接的ではなく、むやみやたらと大きくしても音は良くならない。幸トランジスタの定電圧回路が入っているため20μfもあれば十分だ。

9前回開発の解体して巻き付けたΦ200m150μfのコンデンサを内側に入れて、その外側にΦ300mm20μfのコンデンサを配置する。理由はしくじった時配線の変更で直ぐに切り替えられるため。最内側にダミーの紙管を入れて水晶粒を慎重に充填する。これで出来上がり。

91さて音はどうゆう風に変わった?...遂に来たな!であります。スキャンスピークスピーカシステムのセアスのドームツイータではジルジャンの表現がもうこれ位で限界かも知れない。288-16gにすれば凄まじい音になっているはずだ。音はアルミ臭さが大幅に減り、太くなり低域が沈み込みやや甘くボケて純銅の音色特性そのものが出てきて苦労は報われた。

92さてこれで終わりとはならずofc純銅板の電解液による酸化に対しては、まだ対策が無い。イメージ的には画像の抵抗箱と同じような仕上がりにしておき、外形Φ400mmの電解コンデンサ別置きにし、配線はモガミofcを水晶粒防振構造化したケーブルにする。こうしておけばメンテナンスも楽で寿命試験中にたまにはバラして検査する。

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