« 電源力学 電解コンデンサ開発騒動記 | トップページ | 電源力学 電解コンデンサ開発騒動記3 »

2017年2月 9日 (木)

電源力学 電解コンデンサ開発騒動記2

1

電解コンデンサの開発は見事に失敗してしまい、その要因を分析してみた。陰極もエッチングして面積を拡大してあり、ofc純銅板は表面積拡大はやっていないので静電容量は下がる。更に現在の電解液ではofc純銅板を酸化させて緑青(ろくしょう)を発生させるため、表面処理が必要になる。電流洩れについてはもう少し探る必要もあるが、積層構成を間違えたようだ。ofc純銅板の電解コンデンサ開発についてはきちんと設計してから取り組むことにした。とりあえず電解コンデンサを解剖して紙管に巻き直して、水晶粒防振構造化した水晶電解コンデンサとして進むことにした。
2前エントリーと同じコンデンサを巻き解き、Φ200mmの紙管へ巻きつけ、サランラップで覆った。静電容量は150μfで、実測値450μfよりエラク小さいが、巻き付けた状態では平面の2倍の容量になり225μfが平面正常値、更に巻き圧は甘く容量は下がるから150μfでも良しとした。直流電源をスライダックで可変して50vまで印加した。洩れも無く直流波形も正常で良さそう。
3こうなりゃあシメタものでたたみかけるが、やっぱり入れ物は不細工なタライとなり水晶粒を充填する。真ん中の黒い紙管は水晶粒充填量が多すぎるのでダミーで入れた。巻きつけた電解コンデンサの表面は、周囲の水晶粒により加圧されて好都合、水晶粒充填は慎重に行う。
4次が重要で水晶粒による加圧状態で直流電圧を上げていく。350v耐圧だが使用電圧が150vなので250vまで上昇させる。全くの正常で電解コンデンサの体を成した。電源オフ時の放電特性も正常で洩れ電流も少ない。
5エージング中の水晶電解コンデンサ、放置しておいたらピーク値で充電して入出力とも値は一致して255v、安定度も確認できた。
6いよいよカニンガムcx350ラインアンプへ水晶電解コンデンサを組み込むが、15kgもありやたら重い。黄色丸印は解剖コンデンサの水晶漬けしたもので配線を外し、赤丸印水晶電解コンデンサへ繋ぎ音出しをする。さて音はどうゆう風に変わった?...これはもう事件です!
91聴いたことのない音に違いないし、噛み付き、恐ろしい音が倍加され、それに美しさが加わって...しかし万事メデタシとなるほど甘くない。音エネルギーが強烈過ぎて今まで対処したことが無い初めての経験で、こりゃあ思案のしどころだな。今まではアルミ箔の電解コンデンサが出来なりに鳴ってアルミの音を気にしていなかったが、今回は白日のもとにさらされてしまい、好事魔多しでアルミの音色が正体を現す。やはりここは銅にすべきと決心した。先達の音「恐怖」も、ここのアルミを観てしまったのかも知れない。
9_3エネルギーの強烈さとアルミ臭さの対応を次々と打ち出す。先ずはラインアンプ電源部(黄色丸印)を水晶粒で充填して振動対策をし、ケーブル類で振動対策がされていないものを水晶粒防振ケーブル化し、水晶電解コンデンサへ銅コンデンサを並列接続する。ようやく音がまとまり始め凄い音色にたまげ、聴くjazzも1950年、60年代録音の自然な音のcdへやっと戻した。現代録音の顕微鏡で観たような録音では、楽器の音色が凄すぎて音を聴いてしまい、jazzを聴けないので止めた。
7ここで1つの結論に到達する。音は紛れもなく電源が出しており、その最重要部品に電源トランスと電解コンデンサがある。そして音色支配力は電解コンデンサの方がトランスを上回る。その強烈なエネルギーの源はコンデンサの金属誘電体にあると思え、フィルム誘電体の電源では綺麗になるだけでこんなエネルギーは出せない。よって電源のコンデンサは電解コンデンサに限り、且つofc純銅を電極に持つ。金属の音色をここまで研究すると、素材力学上アルミを使うなどもっての外で純銅は決して譲れない。
Caraba目指す表現を絵画でいうなれば、サン・ルイジ・ディ・フランチェージ聖堂にあるカラヴァッジオの3部作、聖マタイの召命、聖マタイと天使、聖マタイの殉教となり、光と闇、躍動感溢れる絵力、どこまでも深い美しさ、となる。純銅電解コンデンサが出来たならば表現出来ると思うが、はたして可能性があるかどうかはやってみなければ分からない。

|

« 電源力学 電解コンデンサ開発騒動記 | トップページ | 電源力学 電解コンデンサ開発騒動記3 »