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2017年4月28日 (金)

振動力学 古典管ラインアンプ防振構造失敗の巻き

0画像出典:wikipedia
レオナルド・ダ・ヴィンチ最大の失敗は「最後の晩餐」をフレスコ画技法を用いなかったコトにある。フレスコ画は漆喰を塗って乾くまでの短時間に絵を描き上げる必要があり、絵の前での試行錯誤や描き直しはできない。そこで発明家ダ・ヴィンチはテンペラ画法で描いた。テンペラは油絵みたいなもので、何度も描き直しはできるし重ね描きもできる。ミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院に訪れたのが3月、日本の気候に似て雨が降り湿度も上がる。この湿気によりテンペラ画の剥離は始まり、どうやらダ・ヴィンチも承知していたらしい。この最後の晩餐の前に立った時、拍子抜けして脱力感に見舞われ、しかしやがて真綿で首を絞められ素敵な金縛り状態になった。ハイレゾは要らない、最後の晩餐とブルーノートレキシントン盤は同義で情報は欠落している、が欠落しているが故に脳で補間作業が行われて作品に参加できるから面白く、全てを包み隠さず見せつけられても面白くない。よってダ・ヴィンチ最大の失敗は最大の成功であるともいえる。

7パーカショニストのnakaさんの古典管ラインアンプから金属音が聞こえると連絡が入り、頭を抱え込んでしまった。箱の外側を叩くと金属音がし、音楽を流すと音圧で金属音が出るらしい。画像はnakaさんの古典管ラインアンプで水晶粒充填前。

1xそこでアンプラボのラインアンプで実験するコトにした。この古典管ラインアンプはカニンガムのcx350(黄色丸印)を使っており、銅の水晶防振筒を叩くと盛大に金属音が出るため実験には最適。mdfの端材を使って水晶防護壁を作る。

2フロントパネルを張る。今までのむきだしアンプに比べて品位も上がる。

3水晶防護壁が全体に回って水晶粒の充填を始める。

4左チャネルのcx350に水晶粒充填が完了したので音出しするが問題ない。

5続いて両チャネル水晶粒の充填が完了したので本格的にjazzを流して金属音を確認する。

6全く問題なく一連の過程を分析してみる。ミズメ桜の集成材だのメイプルだの黒檀だの、何百年も水中に埋もれていた古木だのと騒いでいるが、要するにjazzオーディオ楽器派にはこれらの鳴らせる個性音が良い。しかしアンチ楽器派には鳴らせないmdfが最適なのだ。一番軽蔑していたmdf はねずみ鋳鉄と同じ巣(ス)の塊で自己振動吸収性を持っている。画像の水晶粒充填mfd箱を叩くと、コッ!コッ!と減衰音がして完全に防振構造になっている。

8nakaさんの筐体はタカチのアルミペラペラ箱で相談を受けた時、箱は何でも良いよ!と言ったこっちの責任だ。箱は何でも良くはなく、mdfに限るとなる。しからばkuraiman社長氏のマシニングで加工したジュラルミンの筐体は?高剛性で音圧による箱の収縮もないから防振構造が成り立った。アルミに限らず鉄でもペラペラ箱は音圧で箱がもろに振動を喰らい、その振動が古典管水晶筒に振動を伝播してしまい防振構造が破壊される。よってアンプラボでは金属箱の使用は禁止として、全て板厚12mm以上のmdf箱とする。いっとう安く偶然使い始めたmdfが最高なんて、世の中分からんことだらけとな...

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