« 素材力学 純銅素材の底力 | トップページ | 素材力学 acインレットの怪 »

2017年5月 4日 (木)

素材力学 ポテンショメータ

0塗装ロボットの初期はアナログサーボシステムで、関節に備わった1回転若しくは10回転ポテンショメータから位置情報をad変換してメモリに取り込み、出力時はdaコンバータで目標アナログ値を出力しポテンショメータのアナログ位置情報と比較演算して軌跡の再生を行う。プログラムは塗装工がガンを持ちロボットがフリーバランスした状態で自在に動かし、教え込むから職人技が記憶される、とまあ極めて理屈は良いのだが大リーグ養成ギブスみたいに塗装ロボットは重く、且つサーボアンプが理想どおりいかないからこれが結構難しい。ですから何台か作って懲りて止めた。ポテンショメータとの付き合いだけは随分と長い。

1素材力学上カーボン抵抗や金属皮膜抵抗の使用は禁止されているから、巻き線抵抗を使うしかない。ラインアンプ用のヴォリュームはこの巻き線抵抗タイプの10kΩ~25kΩを使うが、アメリカ製の粗悪品で直ぐに断線する。もっともヴォリュームでの使い方をメーカは想定していのでこっちが悪い。抵抗値が大きくなれば当然ニッケルクロム抵抗線は細くなりその分音は悪くなる。

2一番上画像のポテンショメータは本体で15000円+ダイアル5000円で20000円、ステレオ分で4万円もする。誰かのアンプに付けて納品したが、誰かの記憶が無い。4万円だから格別良い音がする訳でもないが、w数の大きい分優位には違いない。その1/10のお代のvishayをもっぱら使っているが、まあ現実的にはこれでよろしい。パーカショニストのnakaさんがステレオ分で5000円もして高い!とこぼしていたが、200万円プリアンプのチリチリヴォリュームよりは良いと思うよ。

3古典管ラインアンプの巻き線ボリュームが断線してしまい、10回転型ポテンショメータではグルグル回しで面倒だが思い切って交換した。巻き線が2重構造でΦ17mmが10回で総延長500mmの直線ヴォリュームと考えるから、1回転型に比べて巻き線が太くでき音は良い。

4昔音の良い抵抗を作ろうと、この巻き線を解いて再巻き線したが、ディールの抵抗と大差ないので止めた。今になればニッケルクロム線でディールと同じが分かり、現在のように銅マンガニン線に変えればエラク音は良くなる。

5vishayの10回転型ポテンショメータを古典管ラインアンプに組み込んだ状態。ニッケルクロム線だが太くなった分低音が豊かになり、ヒリツキ感が減って素材力学を痛感する。パーカショニストのnakaさんがヴォリューム如きで音が変わるのですか?と言っていたが、これが激変するのね。カーボン皮膜やコンダクティブプラスティックのヴォリュームの音で良しとしているのは、アンプ自体の音色感度が鈍く判断がつかない。これを自分の耳が悪いと落ち込む御仁も居るが、素材力学で音色感度が上がれば誰にでも分かる。10回転のグルグル回しが面倒な方は1回転型もあるからそれを使えばよろしいが、総延長が短い分細いニッケルクロム線になり音は不利。

Coltrane0ポテンショメータに交換して音色感度の上がった古典管ラインアンプで、コルトレーン&ジョニー・ハートマンを聴く。名プロデューサーのボブ・シールは益々過激になっていくコルトレーンに売れるものを作ろう!と企画したレコードで、流石のボブ・シールも21世になってもバラッドを含めこれらが未だにベストセラーになっている事実に、草葉の陰でニヤっとしているに違いない。音色だけはメインのaltecより良くて呆れるが、3万円のどうでも良いcdからこれだけの音が出ている事実は素材力学が如何に重要かを示している。

|

« 素材力学 純銅素材の底力 | トップページ | 素材力学 acインレットの怪 »