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2017年6月 5日 (月)

振動力学 最強のcdスタビライザ開発3

0画像のウチワサボテンは「Opuntia aciculata 和名アシュキレータ」といい、真っ赤い花が実に美しい。しかし植物本体は誠に情けないカタチをしており駄物扱い、且つ戸外栽培では赤丸印の如く汚くなってしまい温室へと隔離した。日々がハイテクとローテクの間を行ったり来たりであり、ウチワサボテン栽培はローテク側だけど随分示唆的で、ハイテク側より面白い。第一の示唆、見た目は大したことは無いが、花が凄い。でありますから人を使う立場の御仁は、その人の隠された能力を引き出すことも手腕となる。第二の示唆、この手のウチワサボテンは毎年綺麗な新芽を出してリセットが掛かる。人生失敗や酷い目に合うとリセットして過去を消し去り再出発したいと思ってしまうが、Opuntia aciculataの赤丸印の如く酷い昔があるからこそ、その上の綺麗な新芽があることを忘れるべからず。第三の示唆、ウチワサボテンは駄物扱いゆえ日本で多品種を扱っているのは我サボテン工房だけ、よってチョロチョロと売れて、人と同じコトはしない。

1さて、最強のcdスタビライザ開発の上で重要なパーツであるマグネットクランパーが、遂に騒動記となってしまった。ネットで見つけたジャンクcdで近似機種を使えるだろう?と勝手に決めて大量に仕入れた。最初のジャンクcdが届き分解しスピンドル部を調べると、形状は似ているが非なるモノ(黄色丸印)で青ざめる。cd受け部の形状とマグネットクランパーの形状は、cdに習って規格化すべきだった。
2ジャンク品だからお代は安いが使えない多数の物体をどう処理したら良いのだろうか?翌日はアンプラボがあり、研究員に見つからないように倉庫に隠蔽した。どうでも良いことだが、CDP-337ESDのプロ機並みのcdメカニズムが玩具になっている。安いからでは納得できないオーディオが衰退していった象徴を見るようで、気が滅入る。
5大いなる無駄と衰退に気が滅入っていては前に進まないので、あれやこれやと思案していると夜が明けてアンプラボ日となってしまった。定刻より早く、名工ミルトさんがcdメカを小脇に抱えてにこやかに登場する。こっちはマグネットクランパーで悶々としているのに、ミルトさんは”磁石だぜ!”と涼しい顔をして言う。cdの上に、何かの機種から外したマグネットクランパーの磁石だけを載せて、cdを押さえ込んでいる。磁石の張り付け位置をセンターに合わせれば芯は出て上手くいき、cd受け部の半球型ガイドがcd内径Φ15mmを自動調芯する。但しマグネットクランパーのセンターガイド無しで、400gの水晶粒のイナーシャに耐えられるかは実験で確認してみないと分からない。とゆう訳でフェライトの吸着力では不足でネオジになる。
4ミルトさんは涼しい顔をしているが、自分のお店に並んでいるかなりの機種の分解調査をしたようで、街の電気屋さんの凄さと知恵を見た。ものづくりにアカデミックを持ち込んでも解決しないものが、生活の知恵で解決するは往々にしてあることで、我が頭の固さを反省する。それにしてもミルトさんの創意工夫は見事で、最初に門を叩いて入校した時は教えますだったが、最近は時々教わります、に変わった。
6一気に難物マグネットクランパーは解決し、磁石はサーボモータで専門だから付き合いの磁石屋にリング形状のマグネット手配する。早速外したリングマグネットでcdを押さえて回転させるが、芯出しに問題はなく上手く回る。リングマグネットならばネオジでも数百円、アクリル円筒が似たような金額、それに水晶粒の僅かなお代だけで、cdでもない、cdスタビライザでもない、クランパーでもない、密結合抽象化物体が出来上がりでこの凄音となればお安い。常時聴く10枚くらいは直ぐに出来てしまい、これでcdはお終い。聴いていたパーカショニストのnakaさんが水晶粒詰めのcdを見て”保管が大変ですね~”と言う。余りにも奇想天外で商業ベースに乗らないシロモノは痛快で、jazzオーディオの真骨頂かも知れない。

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