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2017年7月21日 (金)

振動力学 水晶粒防振電源トランスを作る 設計10

0何でも作る流儀としながらも、縁の無いのがスピーカとカートリッジになる。まあ、技術を持ち合わせていないコトも理由ではあるが。スピーカはaltecの強力なる信者で毛頭手を出す気はない。カートリッジでは貴重な経験をした。イケダ9の5n銀線巻きrexの音は凄すぎで、日本刀でバッサバッサ切るような迫力があり、これほどのカートリッジは類を見ない。しかしコルトレーンの再生には緩やかな遊びも必要で、emtのtsd15に決めた。スピーカやカートリッジは凄いモノも結構あるが、音の入り口と出口は芸術の芸の付く典型的な世界で、凄さや性能よりも如何に芸術するかの難しさがある。画像は現在停止中の初期イケダ9。

1_2何でも作る流儀は遂に電源トランスを作ってしまったが、超便利、超合理化、超高効率、超安価などクソくらえで(スマン職業病の反動)それらのアンチテーゼに位置する水晶粒防振トロイダルトランスは、大きく、重く、低効率、高価で、しかし確実に音質は向上する。まあ、amp工房のお粗末な研究室でもトロイダルトランスは出来るくらいだから、滅法面白い。1次にスライダックを入れて、maxのac100vまで序々に上昇させる。1次と2次には電圧計を繋いで電圧をモニターする。1次電流=励磁電流は抵抗10Ωを入れて、電流をモニタする。
3我々ロボット屋は電流検出も得意で電流センサーも作ったりする。今回はおおよその値が分かれば良いので、dealの巻き線抵抗10Ωを使った。
22次側を開放した無負荷状態で2次電圧をac100vに合わせる。
4この時の1次電流値を読むと276mvで、10Ωで割って27.6maと電流が出た。励磁電流は少なく合格、もっと電流が流れても構わない。これでインピーダンスが3.6kΩと計算され2πfLからインダクタンスを逆算すると、だいたい9hとなりhiokiハイテスタの測定値とはエライ違いだ。
5次に負荷抵抗470Ωを2次側に接続して負荷電流を流してみる。100v/470Ω=210maで容量が20vaと小さいが、古典管ラインアンプのb電源用だからこれでも十分。
6電流値は226maと出てほぼ計算どおり。
7続いて2次電圧波形を観察すると、とんでもなく汚い。これは公益事業法に則って電力事業を営む電力会社の責任だ!と言いたい所だが、空調機を始めとしたインバータ機器、太陽電池発電のdcdcコンバータにグリッドインバータ、全てが効率を追求した結果だから仕方がない。
91トランス類は重ね巻きが基本でトランス内部は温度上昇が問題になり、ポリウレタン線のディレーティングが起きて規格値まで電流は流せない。所が水晶粒の防振構造は放熱機能もあり規格値の電流が流せて、Φ0.6mmで3aは流せる。よって300va程度のトランスまではΦ0.6mmとなり、巻き線も随分楽になる。viola のリファレンスパワーアンプbravo(ブラボー)みたいなアンプは作らず、せいぜいカニンガムのcx350古典管パワーアンプになるから、ステレオ分でも100va程度の1aとなってΦ0.4mmでもいける。

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