« 振動力学 水晶粒防振電源トランスを作る 設計5 | トップページ | 振動力学 水晶粒防振電源ユニットを作る2 »

2017年7月 5日 (水)

振動力学 水晶粒防振電源ユニットを作る

0_2先ずは宣伝です。
無線と実験MJ8月号(7月10日発売)にオーディオアイデア集の特集があり、水晶粒防振構造について執筆しました。僅か3ページですが水晶粒防振構造解説のダイジェスト版でノウハウ満載の力作です。無線と実験は1960年代から購読し我がjazzオーディオ人生と完全同期であり、オーディオの栄枯盛衰を記録し続けてきた貴重な技術誌です。是非ご購読ください。

01さてkuraiman社長氏のチャンデバ完成に合わせて、水晶粒防振電源ユニットの製作をやっている。その電源ユニットの主役がアイソレーショントランスで、この選択が難しい。某メーカのトロイダルが良い、某メーカのRコアが良い、いやカットコアだ、いやアモルファスだ、選択の基準は何を持ってしたら良いのだろうか?あんぷおやじ流儀は如何にコイルの防振が出来るか、と如何に1次2次コイルの分離が出来るかの理詰めで決めている。
1_2以前のエントリーから「随分昔になるが省エネが叫ばれていた時代でn大学のt研究室に通っていた頃、新方式の画期的なトランスNo Cutcore Winding Transformerが本当に省エネにつながるか研究室では懐疑的な意見が多く、それでncwトランスについてはすっかり忘れていた。」トランスでは駄物的扱い(失敬!)ncwトランスがあんぷおやじ流儀ではベストなのだ。黄色丸印のように1次と2次コイルに大きなギャップがあり、赤丸印のようにコイルが広範囲に剥き出しになる。
2残念ながらメーカ製をそのまま使ったのでは本領発揮できず、どうしても改造が必要になる。なるがこれが難工事で、もうやらない!指のマメは破れるし右腕は肩まで上がらなくなるし、顔には樹脂破片が刺さるし...作業は樹脂製のボビンを金槌で叩き割るところから始まる。
3続いてミケランジェロなりきりモード。イタリアの北部、カッラーラ(Carrara)の大理石産出場において石の中に見えるものをただ掘り出すだけ、ミケランジェロの名言を呪文のように唱えてハンマーを振るい続け、コイルを傷付けないように掘り起こす。
4ここが最大の難関のコイルボビン切断作業になる。ノミで割っただけではコイルとボビンが綺麗に仕上がらないので、4箇所あるコアとコイルの出口のボビンをコイルが剥き出しになる寸前までノコで切る。正に神業で合計20箇所、もうやらない!
5この状態でようやくベース改造は終わる。しかし研究室中に樹脂の破片が飛び散り、とんでもなく凄いことになっている。
6こちらの黄色丸印が1次と2次コイルの分離風景。ここに全てがあり、これだけのギャップは理屈ぬきにストレーキャップを小さくし、下手な静電シールドも要らない。更にこれだけ広くコイルがむき出しになっており、ここを水晶粒で防振構造化する。
7_2
なぜもうやらない!
かって、1個の改造に半日を要し合計5個の改造は飽きっぽいあんぷおやじには無理。まあ、あんまりお勧めはできませんね!ノミ作業、ノコ作業はしくじればトランスをボツにしてしまう、けどこの効果は絶大で、amp工房のCDP-337ESDの電源はこの方式にしてあり、隠し味なのだ。

|

« 振動力学 水晶粒防振電源トランスを作る 設計5 | トップページ | 振動力学 水晶粒防振電源ユニットを作る2 »